JPH06248569A - プリ−ツ製品の加工方法 - Google Patents

プリ−ツ製品の加工方法

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JPH06248569A
JPH06248569A JP5325793A JP5325793A JPH06248569A JP H06248569 A JPH06248569 A JP H06248569A JP 5325793 A JP5325793 A JP 5325793A JP 5325793 A JP5325793 A JP 5325793A JP H06248569 A JPH06248569 A JP H06248569A
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Naoki Takizawa
直己 滝沢
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Miyake Design Jimusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリエ−ションに富むデザインのプリ−ツ製
品の加工。 【構成】 パ−ツを縫製した半製品14がプリ−ツ機械に
通されて、半製品14にマシンプリ−ツが付けられる。そ
れから、半製品14をねじり、熱処理装置20に入れてねじ
ったまま熱処理すれば、熱処理と同時にプリ−ツ(ツイ
ストプリ−ツ)が半製品14に成形され、一種独特の美的
印象を持つプリ−ツ製品(ブラウス10)が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリ−ツ加工の施さ
れたスカ−ト、ワンピ−ス、ブラウス、スラックス等の
プリ−ツ製品の加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スカ−トに代表されるように、布地に折
り目を付ける加工方法が知られている。たとえば、折り
目のつけられたスカ−トはフレアスカ−ト、ギャザ−ド
スカ−ト、プリ−ツスカ−ト等といわれ、スカ−ト、ワ
ンピ−ス、ブラウス、スラックス等にこの種の折り目を
加える加工は、一般に、プリ−ツ加工と総称され、プリ
−ツ加工との関連から、「折り目」自体は、プリ−ツと
呼ばれている。
【0003】プリ−ツ加工を施すと、ほどよい陰影が衣
服に表現され、視覚的効果によって、美的印象が得られ
る。さらに、プリ−ツ加工によって柔軟性が衣服に加え
られるため、寸法的にさほど余裕のない衣服を身に付け
た場合でも、窮屈な感じが払拭されて十分な活動性が確
保できる。
【0004】プリ−ツ加工の施されたスカ−ト、ワンピ
−ス、ブラウス、スラックス等のプリ−ツ製品は、通
常、以下のような工程を経て成形されている。
【0005】まず、布地を所定形状のパ−ツにカッテ
イング(裁断)する(カッテイング加工)。
【0006】パ−ツをプレスする(プレス加工)。プ
レスすることによって、次のプリ−ツ加工で、シャ−プ
なプリ−ツが成形される。
【0007】パ−ツをプリ−ツ機械にかけて、所望の
折り目(プリ−ツ)をパ−ツに付ける(プリ−ツ加
工)。
【0008】熱処理装置にパ−ツを入れ、飽和蒸気で
加熱して熱処理する(熱処理加工)。この熱処理によっ
て、プリ−ツが定着化して型崩れが阻止され、保持性の
よいプリ−ツが得られる。
【0009】プリ−ツ付パ−ツをミシンで縫製して、
プリ−ツ製品を仕上げる(縫製加工)。
【0010】このように、パ−ツ化した布地にプリ−ツ
加工を施した後、縫製してプリ−ツ製品化している。こ
こで、布地にプリ−ツ加工を施した後、プリ−ツ付布地
をパ−ツに裁断し、その後、縫製することもある。しか
し、この場合でも、プリ−ツ加工の後、縫製を行うこと
に変わりはない。
【0011】なお、ポケット付け、ボタン付けは、縫製
加工において行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
加工方法では、プリ−ツ加工した後、縫製加工している
ため、縫製上の制約を受け、プリ−ツのデザインが限定
されざるを得ない。
【0013】プリ−ツ加工は、所望の折り目(プリ−
ツ)に対応した凹凸形状の上型、下型(プリ−ツ型)の
間に縫製前のパ−ツを挟持して行っている。広く使用さ
れるプリ−ツに対しては、耐久性を考慮したメタル製の
標準のプリ−ツ型が用意され、標準のプリ−ツ型をプリ
−ツ機械に取付けて、プリ−ツ加工が行われる。
【0014】しかし、プリ−ツ機械で行うのが難しいプ
リ−ツ、たとえば、テ−パ−サイドプリ−ツ、アコ−デ
ィオンプリ−ツ、柄合わせ等の複雑なプリ−ツは、紙製
のプリ−ツ型を利用して手作業で行っている。なお、プ
リ−ツ機械で成形されるプリ−ツはマシンプリ−ツ、手
作業で成形されるプリ−ツはハンドプリ−ツといわれ
る。
【0015】プリ−ツ機械、手作業のいずれにおいて
も、プリ−ツ加工は、プリ−ツ型を利用しているため、
プリ−ツ型のないプリ−ツ加工は行えず、プリ−ツのデ
ザインが制限される。
【0016】このように、縫製上の制約、プリ−ツ型に
よる制約によって、プリ−ツのデザインが限定されるた
め、バリエ−ションに富むデザインのプリ−ツ製品が加
工し難い。
【0017】この発明は、バリエ−ションに富むデザイ
ンのプリ−ツ製品を容易に加工できるプリ−ツ製品の加
工方法の提供を目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明では、縫製後の半製品にマシンプリ−ツま
たはハンドプリ−ツを成形してからねじり、ねじったま
ま半製品を熱処理している。
【0019】半製品をねじったまま熱処理すると、熱処
理加工されるだけでなく、ねじった形態に対応して折り
目(プリ−ツ)が半製品に付けられ、プリ−ツ加工も同
時に行われる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0021】図1に示すようなブラウス10について、こ
の発明の一実施例によるプリ−ツ製品の加工方法を説明
する。たとえば、左右の袖11L、11R 、左右の前身頃12F
L、12FR、一枚の後身頃12B のパ−ツを布地から裁断し、
パ−ツをミシンで縫製して、図1(A) に示す所望外形の
半製品14を形成する。また、ポケット15をこの時点で付
けてもよい。
【0022】それから、半製品14がプリ−ツ機械に送ら
れて、プリ−ツ加工され、いわゆる、マシンプリ−ツを
半製品に成形し、ねじりやすいように適当に折り畳んで
から、半製品をねじる(絞る、ツイストする)(図1
(B) 〜(D))。折り畳むことなく、半製品14を直ちにねじ
ってもよい。また、こぶを作るようにねじってもよい。
ボタン16があれば、マシンプリ−ツ後に付けるとよい。
【0023】半製品14は、ねじったままホルダ−(図示
しない)に取付けられ、ホルダ−とともに熱処理装置20
に入れられる(図2(A))。たとえば、ホルダ−は、一連
のクリップを対向して左右に配置したプレ−ト状とさ
れ、クリップで半製品14の左右の端を止めて、半製品が
熱処理装置20の内部に吊される。ホルダ−の構成はこれ
に限定されず、熱処理装置20の内部で飽和蒸気に浸され
るように、半製品を保持すれば足る。
【0024】熱処理装置20は公知のものであり、熱処理
装置内は飽和蒸気で充満され、半製品14は、その内部ま
で飽和蒸気に十分浸される。マシンプリ−ツが半製品14
に既に成形されているため、マシンプリ−ツが定着され
るとともに、半製品を折り畳み、ねじっているため、飽
和蒸気に浸されると、折り畳み方、ねじり方に応じた折
り目(一種のプリ−ツ)が半製品に成形され、定着され
る。
【0025】そして、熱処理装置20から半製品14を出し
て広げれば、図2(B) からよくわかるように、プリ−ツ
の付されたブラウス(プリ−ツ製品)10が得られる。
【0026】また、別のワンピ−ス30を中央で折り畳ん
でプリ−ツ加工する場合について述べると、図3(A) に
で示すように、縫製した半製品34の左右の袖31L、31R
を一点鎖線に沿って表に折り畳む。それから、たとえ
ば、で示すように左半部を右半部に重ね(図3(B)、
(C))、プリ−ツ機械に通してマシンプリ−ツを付け(図
4(A))、 で示すように巻き(図4(B))、ねじる(図4
(C))。
【0027】そして、ホルダ−に吊して熱処理装置に半
製品34を入れて熱処理すると、図4(D) に示すように、
プリ−ツが略左右対称に付いたブラウス(プリ−ツ製
品)30が得られる。
【0028】従来のプリ−ツ製品では、縫製前の複数の
パ−ツにプリ−ツ加工を施し、プリ−ツ付のパ−ツを縫
製してプリ−ツ製品としている。これに対して、この発
明では、パ−ツを縫製して半製品を予め作り、この半製
品にプリ−ツ加工を施しているため、縫製上の制約を受
けることなく、プリ−ツ加工が行える.
【0029】さらに、この発明では、縫製した半製品14
にマシンプリ−ツを成形した後、ねじって熱処理するこ
とによって、ねじり方(ねじった形態)に対応したプリ
−ツが半製品に付けられ、熱処理において、プリ−ツ加
工が同時に施される。なお、マシンプリ−ツと区別する
ため、ねじったまま熱処理して得られるプリ−ツをツイ
ストプリ−ツと呼ぶこととする。
【0030】縫製後にプリ−ツ加工しているため、縫製
上の制約を受けずにプリ−ツ製品の全体的なデザインが
広範囲に選択できる。また、縫製上の制約を受けないた
め、種々な方向からマシンプリ−ツがかけられる。
【0031】たとえば、実施例では、図1(B)、図4(A)
で上下方向のマシンプリ−ツを半製品14、34 に付けてい
るが、マシンプリ−ツの方向を斜めや水平にしたり、ま
た、プリ−ツ機械に半製品を2度通し、上下方向のマシ
ンプリ−ツに加えて、45°の斜めのマシンプリ−ツを付
けてもよく、マシンプリ−ツのデザインの自由度が増大
する。
【0032】さらに、ねじりの開始位置、ねじり方向等
の半製品14、34 のねじり方を変えたり、密または疎にね
じつたり、こぶを付けたり、ねじり力等のねじり方を変
えれば、異なるツイストプリ−ツが得られ、美的印象の
異なるバリエ−ションに富むデザインが可能となる。ま
た、ねじる前に半製品34を折り畳めば、折り畳み線に沿
って、ツイストプリ−ツがほぼ対称に成形される。
【0033】ねじり方の違いから、異なるプリ−ツ(ツ
イストプリ−ツ)が熱処理と同時に成形されるととも
に、マシンプリ−ツ自体も半製品14、34 のねじり方によ
って変化する。
【0034】このように、この発明では、マシンプリ−
ツにツイストプリ−ツを組合せているため、マシンプリ
−ツのバリエ−ションに、ツイストプリ−ツのバリ−シ
ョンを掛け合わせた多数のプリ−ツが可能となる。その
ため、美的印象の大きく異なる一種独特な美的印象のバ
リエ−ションに富むデザインが容易に得られ、付加価値
の高いプリ−ツ製品が加工できる。
【0035】さらに、プリ−ツ加工前にパ−ツを縫製し
ていることによって、種々の利点が得られる。たとえ
ば、布地の復元力を考慮する必要がなく、パ−ツを押さ
えながら縫製しなくてよいため、縫製が迅速に行える。
また、プリ−ツ加工前の縫製であるため、布地の重なり
も少なく、ミシンによる縫製が容易に行える。プリ−ツ
の特色である柔軟性が縫製によって損なわれることがな
く、柔軟性に富むプリ−ツ製品が得られる。
【0036】加えて、ボタン付け、ポケット付けを含む
縫製が熱処理前に済まされ、熱処理でプリ−ツを成形す
れば、プリ−ツ製品10、30 が直ちに得られる。そのた
め、熱処理後、プリ−ツ製品10、30 を包装して販売ル−
トに直ちに流すことができ、製品化が促進される。
【0037】図5〜図7に第3実施例を示す。この実施
例では、ワンピ−ス70にプリ−ツ加工を施すこととす
る。まず、左右の袖71L、71R、前身頃72F、左右の後身頃72
BL、72BR のパ−ツを布地から裁断し、縫製して図5(A)
に示す所望外形の半製品74を形成する。
【0038】それから、左右の袖71L、71R をに示すよ
うに表に折り畳み、プリ−ツ機械に通してマシンプリ−
ツを付ける(図5(B))。それから、後身頃72B の上部に
ボタン(図示しない)を付ける。袖71L、71R を含む上半
部を適当に丸めてから、半製品74を通気性、耐熱性に優
れた軟質シ−ト、たとえば、ウレタン−ト76にのせ(図
6(A))、ウレタンシ−トを巻き(図6(B))、ねじり(図
6(C))、紐77、78 で強く縛る(図6(D))。
【0039】そして、クリップでウレタン−ト76の両端
を止めてホルダ−に吊して、ウレタン−トを熱処理装置
にいれる。すると、飽和蒸気がウレタン−ト76を介して
半製品74に触れ、折り畳み方、ねじり方、縛り方に応じ
たツイストプリ−ツが成形され、定着されて、図7に示
すようなプリ−ツ付ワンピ−ス70が得られる。
【0040】この実施例では、半製品74をウレタンシ−
ト76に巻き、ウレタンシ−トを紐で縛って熱処理してい
るため、縛り目に応じた複雑なツイストプリ−ツが半製
品74に成形できる。また、上半部を丸めてからねじって
いるため、下半部に比較して複雑なプリ−ツが上半部に
付けられる。全体的に丸めてからねじってもよい。
【0041】このように、半製品74を単にねじるだけで
なく、ウレタンシ−トのような軟質シ−ト76に巻いてか
ら縛ったり、丸めたりすることにねじりを組合せること
によって、複雑なツイストプリ−ツも十分に成形でき
る。なお、他の実施例においても、丸めてから半製品を
ねじってよい。
【0042】従来の方法では、ウェストのようないわゆ
るねじった部分は、布地からパ−ツ自体を細く裁断して
おく必要があり、ねじり部分を多数設けると、裁断、縫
製が複雑化する。これに対して、この発明では、以下の
ように、プリ−ツの成形に伴ってねじった部分が設定で
きる。
【0043】たとえば、レインコ−ト90の半製品94にマ
シンプリ−ツを付けてから(図8(A)、(B))、袖口、袖の
中央、袖と前身頃、後身頃との結合部、ウェスト、ウェ
ストの下方2ケ所を含む計9ヶ所を縫製する(図9(A)
。通常の縫製と区別するために、この縫製を仮縫いと
呼ぶこととする。そして、仮縫いの糸を引くと、仮縫い
部分97が部分的にねじられるだけでなく、その回りで半
製品94が軽く折り畳まれる(図9(B))。
【0044】半製品94をプレスして、その形態を固定化
してから、熱処理すれば、その形態でプリ−ツが成形、
定着される。そして、熱処理後、糸を除いても、そのま
まの形態が保たれ、図9(B) にほぼ一致したプリ−ツ付
のレインコ−ト90が得られる。
【0045】このように、仮縫いし、仮縫いの糸を引け
ば、ねじりが自由に設定でき、そのねじった形態で熱処
理すると、ねじったままの形態でプリ−ツが施され、そ
のプリ−ツは糸を抜いても崩れない。そして、仮縫いの
糸の引き方によって、ねじりの形態を調整できる。ま
た、実施例では、表から裏まで全周的に仮縫いしている
が、たとえば、表または裏の一部といった局部的な仮縫
いによって、局部的なプリ−ツが表または裏に容易に成
形できる。
【0046】裁断、縫製後の仮縫いであるため、裁断、
縫製に妨げられることなく仮縫いが行え、ねじりの状
態、ねじりの位置が仮縫いによって自由に設定でき、プ
リ−ツ製品におけるデザインの自由度がさらに増加す
る。
【0047】半製品94を円筒98に巻いてから熱処理して
もよく、熱処理装置から出して円筒に巻いたまま包装す
れば、販売ル−トに直ちに流すことができ、製品化が早
められる。そして、円筒98に巻かれているため、型崩れ
が生じ難く、保持性のよいプリ−ツ製品が容易に得られ
る。
【0048】図10に第5実施例を示す。この実施例で
は、ネクタイにプリ−ツ加工を施しており、上記実施例
と同様に、縫製された半製品のネクタイ104 をプリ−ツ
機械に通してマシンプリ−ツを付け、適当にねじる(図
10(A) 〜(C))。そして、熱処理装置で熱処理してツイス
トプリ−ツを付ければ、図10(D) に示すように、従来の
ネクタイと異質のネクタイ100 が得られる。図10(E) は
使用状態を概略的に示す。ネクタイと同様に、チョウネ
クタイもプリ−ツ加工できる。
【0049】ネクタイやチョウネクタイのような単純な
形状のプリ−ツ製品においては、必要に応じて、マシン
プリ−ツを省略し、ツイストプリ−ツだけで仕上げても
よい。
【0050】実施例では、プリ−ツ機械に半製品を通し
てマシンプリ−ツを付けた後、ねじったまま熱処理して
ツイストプリ−ツをつけているが、マシンプリ−ツの代
わりに、ハンドプリ−ツを付けてから、ねじって熱処理
してもよい。
【0051】また、実施例では、プリ−ツ製品としてブ
ラウス10、30 、ワンピ−ス70、レインコ−ト90、ネクタ
イ100 を例示したが、これらに限定されず、たとえば、
ティ−シャツ、スカ−ト、スラックス、カクテルドレス
等の種々のプリ−ツ製品がこの発明の加工方法で同様に
加工できる。
【0052】実施例における折り畳み方、巻き方、ねじ
り方、紐での縛り方、仮縫い等は一例であり、他の折り
畳み方等が任意に選択できる。
【0053】上述した実施例は、この発明を説明するも
のであり、この発明を何ら限定するものでなく、この発
明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこ
の発明に含まれることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】上記のように、この発明のプリ−ツ製品
の加工方法によれば、マシンプリ−ツまたはハンドプリ
−ツの付された半製品をねじったまま熱処理して、ツイ
ストプリ−ツを加えている。そのため、マシンプリ−ツ
(ハンドプリ−ツ)のバリエ−ションにツイストプリ−
ツのバリ−ションを掛け合わせた数のバリエ−ションに
富むデザインが可能となり、付加価値の高いプリ−ツ製
品が容易に得られる。
【0055】縫製後にプリ−ツ加工しているため、縫製
上の制約を受けずにプリ−ツ製品の全体的なデザインが
広範囲に選択できるとともに、種々な方向からマシンプ
リ−ツ(ハンドプリ−ツ)がかけられ、種々なバリエ−
ションが得られる。
【0056】さらに、半製品をねじったまま熱処理して
得られるツイストプリ−ツでは、ねじりの開始位置、ね
じり方向等の半製品のねじり方を変えたり、密または疎
にねじつたり、こぶを付けたり、ねじり力等のねじり方
を変えることによって、異なるツイストプリ−ツが得ら
れ、美的印象の異なるバリエ−ションに富むデザインが
可能となる。また、ねじる前に半製品を折り畳めば、折
り畳み線に沿って、ツイストプリ−ツがほぼ対称に成形
される。
【0057】ねじり方の違いから、異なるツイストプリ
−ツが熱処理と同時に成形されるとともに、先行して形
成されたマシンプリ−ツやハンドプリ−ツも半製品のね
じり方によって変化し、この点からもバリエ−ションに
富みデザイン上の自由度の高いプリ−ツ製品が加工でき
る。
【0058】プリ−ツ加工前にパ−ツを縫製しているた
め、パ−ツを押さえながら縫製しなくてよく、縫製が迅
速に行える。また、布地の重なりも少なく、ミシンによ
る縫製が容易に行える。そして、プリ−ツの特色である
柔軟性が縫製によって損なわれず、柔軟性に富むプリ−
ツ製品が得られる。
【0059】ボタン付け、ポケット付けを含む縫製を熱
処理前に済ますことができ、熱処理でプリ−ツを成形す
れば、プリ−ツ製品が直ちに得られ、製品化が促進され
される。
【0060】丸めてからねじれば、他の部分と異なる美
的印象を持つプリ−ツが成形される。
【0061】また、半製品をウレタンシ−トのような通
気性、耐熱製に優れた軟質シ−トに巻き、軟質シ−トを
紐で縛って熱処理すれば、縛り目に応じた複雑なプリ−
ツが成形される。
【0062】仮縫いし仮縫いの糸を引いてねじったまま
熱処理すれば、ねじったままの形態でプリ−ツが施さ
れ、仮縫いの糸の引き方によるねじり方、ねじりの位置
を変えることによって、異なるプリ−ツが成形される。
【0063】このように、熱処理前に半製品を単にねじ
るだけでなく、ウレタンシ−トのような軟質シ−トに巻
いてから縛ったり、丸めたりすることにねじりを組合せ
たり、仮縫いによって熱処理加工でねじることによっ
て、バリエ−ションの富むプリ−ツが成形可能となり、
従来のプリ−ツ製品の概念を根底から崩した新しいプリ
−ツ製品が迅速に生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半製品のねじり方の一例を示す概略図である。
【図2】半製品を熱処理にいれる工程の概略図およびプ
リ−ツ製品(ブラウス)の展開図である。
【図3】半製品の折畳み方の一例を示す概略図である。
【図4】半製品の別のねじり方の概略図およびプリ−ツ
製品(ブラウス)の展開図である。
【図5】ウレタンシ−トで巻かれる前での半製品の概略
図である。
【図6】ウレタンシ−トで巻いてからねじり、紐で縛っ
た半製品の概略図である。
【図7】プリ−ツ製品(ワンピ−ス)の展開図である。
【図8】仮縫いされる前での半製品の概略図である。
【図9】仮縫いを利用してねじった半製品の概略図であ
る。
【図10】この発明によるプリ−ツ製品(ネクタイ)の
加工方法を示す概略図である。
【符号の説明】
10、30、70、90、100 プリ−ツ製品(ブラウス、ワンピ−
ス、レインコ−ト、ネクタイ) 11L、11R、31L、31R、71L、71R パ−ツ(袖) 12FL、12FR、32FL、32FR、72F パ−ツ(前身頃) 12B、32B、72B パ−ツ(後身頃) 14、34、74、94、104 半製品(縫製されたパ−ツ) 15 ポケット 16 ボタン 20 熱処理装置 76 ウレタンシ−ト(軟質シ−ト) 77、78 紐

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製後の半製品をプリ−ツ機械に通して
    マシンプリ−ツを付けた後、ねじり、ねじった半製品を
    熱処理装置に入れ、半製品に熱処理を施してさらにプリ
    −ツを成形したプリ−ツ製品の加工方法。
  2. 【請求項2】 縫製後の半製品にハンドプリ−ツを施し
    た後、ねじり、ねじった半製品を熱処理装置に入れ、半
    製品に熱処理を施してさらにプリ−ツを成形したプリ−
    ツ製品の加工方法。
  3. 【請求項3】 半製品を折り畳み、巻いてからねじった
    請求項1または2記載のプリ−ツ製品の加工方法。
  4. 【請求項4】 縫製後の半製品をプリ−ツ機械に通して
    マシンプリ−ツを付けた後、通気性、耐熱性に優れた軟
    質シ−トで、半製品を巻き、巻いた軟質シ−トをねじ
    り、紐で縛ってから熱処理装置に入れて、半製品に熱処
    理を施してさらにプリ−ツを成形したプリ−ツ製品の加
    工方法。
  5. 【請求項5】 縫製後の半製品にハンドプリ−ツを施し
    た後、通気性、耐熱性に優れた軟質シ−トで、半製品を
    巻き、巻いた軟質シ−トをねじり、紐で縛ってから熱処
    理装置に入れて、半製品に熱処理を施してさらにプリ−
    ツを成形したプリ−ツ製品の加工方法。
  6. 【請求項6】 半製品を丸めてから軟質シ−トで巻いた
    請求項4または5記載のプリ−ツ製品の加工方法。
  7. 【請求項7】 縫製後の半製品を仮縫いし、プリ−ツ機
    械に通してマシンプリ−ツを付けた後、仮縫いの糸を引
    いて仮縫い部分をねじり、プレスしてから、熱処理装置
    に入れ、半製品に熱処理を施してさらにプリ−ツを成形
    したプリ−ツ製品の加工方法。
  8. 【請求項8】 縫製後の半製品を仮縫いし、ハンドプリ
    −ツを施した後、仮縫いの糸を引いて仮縫い部分をねじ
    り、プレスしてから、熱処理装置に入れ、半製品に熱処
    理を施してさらにプリ−ツを成形したプリ−ツ製品の加
    工方法。
  9. 【請求項9】 プレスされた半製品を円筒に巻いて熱処
    理装置に入れている請求項7または8記載のプリ−ツ製
    品の加工方法。
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