JPH06248479A - 金属帯の連続酸洗処理方法 - Google Patents

金属帯の連続酸洗処理方法

Info

Publication number
JPH06248479A
JPH06248479A JP6260293A JP6260293A JPH06248479A JP H06248479 A JPH06248479 A JP H06248479A JP 6260293 A JP6260293 A JP 6260293A JP 6260293 A JP6260293 A JP 6260293A JP H06248479 A JPH06248479 A JP H06248479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pickling
tank
solution
acid
acid solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6260293A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Masuda
貴之 升田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP6260293A priority Critical patent/JPH06248479A/ja
Publication of JPH06248479A publication Critical patent/JPH06248479A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前段側の酸洗槽2a から後段側の酸洗槽2d
に被処理鋼帯Sを高速通板すると、槽内の酸洗液(酸
液)が鋼帯の通板方向に移動し、前段側酸洗槽(2a
b )の酸液の減少により液面レベルの低下(鋼帯Sの
酸液浸漬距離が短くなる)を生じる。この液面レベルの
変化とそれに因る酸洗効率の低下を防止する。 【構成】 鋼帯Sの通板条件(通板速度,鋼帯の板幅・
板厚等)と、槽内の酸液移動量との相関関係に基づい
て、予定された通板条件での各酸洗槽内の酸液の増減量
を予測し、酸液が増量する後段側の酸洗槽(2d 等)か
ら酸液を抜取り、酸液が減少する前段の酸洗槽2a ,2
b に補給する酸液の回送を、サブタンク12a 〜12d
を介して行う。酸洗槽、サブタンクに、液面検出計4,
6、酸濃度検出計5,7を設置し、予測量との差を検出
しながら、槽間の酸液の配分を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼帯等の金属帯表
面の酸化スケールを除去する連続酸洗処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼帯等の金属帯の表面の酸化スケー
ルを除去する酸洗処理法として、金属帯を、その移送方
向に連設配置された複数の酸洗槽に導入し、酸洗槽内の
酸洗液と向流接触させながら各酸洗槽内を順次通過させ
て酸化スケールを除去するようにしたシヤローバス型酸
洗装置による酸洗処理法が知られている。図2におい
て、2a ,2b ,2c ,2d は、被処理金属帯Sの移送
方向に連設配置され酸洗槽である。酸洗槽の設置段数
は、通常3〜5槽であり、図は4段配置の例を示してい
る。被処理金属帯(以下「鋼帯」)Sは、矢符イに示す
ように最前段の酸洗槽2a より導入され、最後段の酸洗
槽2d に向かつて槽内を移送される。各酸洗槽2a ,2
b ,2c ,2d は、それぞれサブタンク12a ,1
b ,12c ,12d を有している。酸洗槽2a 〜2d
とサブタンク12a 〜12d のそれぞれは、管路La
b ,Lc ,Ld (各管路のVはバルブ、Pはポンプで
ある)を介して接続されている。各酸洗槽2a 〜2d
槽内の酸液は、必要に応じ(例えば、ラインの点検・修
理等の運転休止時に)、配管La 〜Ld を介して各サブ
タンク12a 〜12d への回収と酸洗槽への返送が適時
実施される。
【0003】各酸洗槽2a 〜2d は、図3に示すよう
に、キヤプド堰3,3.…(その上面に鋼帯押さえロー
ルR,R,…が配置されている)で仕切られ、最前段の
酸洗槽2a から、最後段の酸洗槽2d に向かつて、隣合
う槽間のキヤプド堰3,3.…を境に酸洗液(以下、
「酸液」)Aの液面高さが段階的に高くなるように、そ
れぞれ所定量の酸液が収容されている。その液面レベル
は、槽内の鋼帯パスラインより所定量(約100mm)
だけ高くなるように、鋼帯の通板運転の開始に先立つ液
入れ作業により調整される。酸洗槽に対する酸液の補給
は、酸液供給配管L10(図2)により最後段の酸洗槽2
d において適時(連続的ないし断続的に)行われる。酸
洗槽内の酸液は、その最後段の酸洗槽2d から、各キヤ
プド堰を溢流しながら、カスケード流をなして最前段の
酸洗槽2a に向かつて流下する。被処理鋼帯Sは、槽内
酸液のカスケード流と逆行する向きに最前段の酸洗槽2
a から最後段の酸洗槽2d に向かつて酸液中を通過する
ことにより酸洗処理される。鋼帯の酸化スケールの除去
反応により劣化した酸液(廃酸)は、最前段の酸洗槽2
a から、酸液管路La の廃酸排出管L11(図2)を介し
て、廃酸処理装置(図示せず)へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸洗槽2a 〜2d のそ
れぞれの酸液収容量は、上記のようにライン運転の開始
に際して鋼帯Sが酸液中を浸漬通板するように、鋼帯の
パスラインより高い液面レベルとなるように調整され
る。しかるに、ライン運転を開始すると、鋼帯の通板
(通板速度は、例えば150〜300m/秒)により、
酸洗槽間に酸液の移動を生じる。すなわち、酸洗槽内の
酸液は、鋼帯Sの通板運動エネルギーにより、鋼帯の通
板方向に持ち運ばれ、図4に示すように、初期液入れ状
態の収容酸液量(鎖線で示す)に比べ、前段側の酸洗槽
a ,2b では、液量が減少し、後段側の酸洗槽2d
は、前段側からの酸液の持ち込みにより増大する。
【0005】この酸洗槽間の酸液の移動に伴い、前段側
の酸洗槽内における酸液の液面レベルが、鋼帯Sパスラ
インより低くなると、そこを通過する鋼帯Sの酸液浸漬
距離(酸液接触時間)が、それだけ短くなる。また、こ
の酸液の移動により、酸液のカスケード流(最後段の酸
洗槽2d から第1段の酸洗槽2a に向かう流れ)が阻止
され、鋼帯Sとの向流接触がなくなる。この鋼帯の酸液
浸漬距離の不足等の不具合は、鋼帯Sの通板速度を高く
する程顕著となる。このため酸洗ラインの高速度化が制
約され、その効率化の大きな妨げとなつている。本発明
は連続酸洗処理における上記問題を解決することを目的
としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属帯の連続酸
洗処理方法は、金属帯の進行方向に連設配置された複数
の酸洗槽、および各酸洗槽に連結されたサブタンクを有
し、各酸洗槽には、酸洗液の液面レベルが、最前段(被
処理金属帯の入側)の酸洗槽から最後段(被処理金属帯
の出側)の酸洗槽に向かつて、隣り合う酸洗槽間のキヤ
プド堰を境にして段階的に高くなる量の酸洗液が収容さ
れ、最後段の酸洗槽から最前段の酸洗槽に向かう酸洗液
のカスケード流に逆行して酸洗液中に被処理金属帯を浸
漬通板させる、シヤローバス型酸洗装置における金属帯
の酸洗処理方法において、金属帯の通板条件と、金属帯
の通板に伴つて前段側酸洗槽から後段側酸洗槽へ酸洗液
が移動することにより生じる各酸洗槽内の酸洗液の増減
量(前段側酸洗槽での酸洗液の減少量と後段側の酸洗槽
での酸洗液の増加量)との相関を予め求めておき、与え
られた通板条件に対応して、酸洗液が増加する後段側酸
洗槽から、その増加量に相当する酸洗液を抜き取り、抜
き取つた酸洗液を、酸洗液が減少する前段側酸洗槽へ回
送してその減少量に相当する量の酸洗液を補給する酸洗
液の槽間分配を、サブタンクを介して行うと共に、各酸
洗槽に設けた液面検出計および酸濃度検出計により検出
される各槽内の酸洗液の液面高さおよび酸濃度に応じ
て、酸洗槽間の酸洗液の分配量比を調整することを特徴
としている。
【0007】
【作用】酸洗槽内の金属帯(以下、「鋼帯」)の通板運
動エネルギーによる酸液の移動と、それにより生じる各
酸洗槽内の酸液の増減量は、その通板条件、特に鋼帯の
通板速度、および鋼帯の板厚・板幅等により異なる。従
つて、鋼帯の板条件に対応して各酸洗槽で生じる酸液の
増減量との相関関係を求めておき、その相関に基づき、
予定された通板条件下に生じる各酸洗槽での酸洗液の増
減量を予測して槽間の酸液の分配を行うと共に、各酸洗
槽およびサブタンクに、液面検出計と酸液濃度検出計を
設けておき、適時その酸液の液面レベルおよび酸濃度と
その目標値との差を検出しながら、酸液の減少した酸洗
槽への酸液の補給量および供給割合を調整することによ
り、鋼帯の通板速度の如何に拘らず、各酸洗槽内の酸液
は所定の液面レベルに保持され、鋼帯Sの適正な浸漬通
板状態と、酸液のカスケード流との向流接触条件下での
酸洗処理の遂行が可能となる。
【0008】以下、本発明について、図面を参照して説
明する。図1は、本発明の実施に使用される酸洗装置の
例を示している。酸洗槽は2a,2b ,2c ,2d の4
段構成を有し、各酸洗槽には管路La ,Lb ,Lc .L
d を介してサブタンク12a ,12b ,12c ,12d
が接続されている点、およびライン運転の開始に先立つ
て、各酸洗槽のそれぞれに所定量の酸液の液入れ(図
3)が行われること等は図2に示した装置と同じであ
り、また最後段の酸洗槽2d において酸液供給管L10
よる酸液の補給が行われ、最前段の第1酸洗槽2a から
廃酸排出管L11を介して廃酸の排出が行われること等も
前記図2のそれと異ならない。図1において、L4 は、
第4酸洗槽2d とそのサブタンク12d との間に設けら
れた酸液導出管路(管路内のVはバルブ)である。鋼帯
Sの通板運転下に第4酸洗槽2d に持ち込まれて増加す
る槽内の酸液は、その酸液導出管路L4 を介して抜き取
られサブタンク12d に回収される。同じように、第3
酸洗槽2c とそのサブブタンク12c との間に酸液導出
管路L3 が設けられており、その槽内に持ち込まれて増
加する酸液は、酸液導出管路L3 を介して抜き取られサ
ブタンク12c に回収される。第2酸洗槽2b とサブタ
ンク12b との間にも酸液導出管路L2 が配設されてい
る。
【0009】更に、第4サブタンク12d と、第1酸洗
槽2a のサブタンク12a との間には、酸液回送管路L
15(管路内のVはバルブ、Pは酸液送給ポンプ)が設け
られており、そのサブタンク12d に回収された酸液
は、酸液回送管路L15を介してサブタンク12a に回送
される。同じように第3のサブブタンク12c と第1の
サブタンク12a との間は、酸液回送管路L16が配設さ
れており、そのサブブタンク12c に回収された酸液
は、酸液回送管路L16により、サブタンク12a に回送
される。そのサブタンク12a は、酸液補給管路L17
より、前段側の酸洗槽2a ,2b に接続され、その酸液
補給管路L17を介して、サブタンク12a から、第1酸
洗槽2a および第2酸洗槽2b に対して、それぞれの槽
内の不足酸液量の補給が行われる。
【0010】また、第1酸洗槽2a に付帯する管路La
と第2酸洗槽2b に付帯する管路Lb との間には管路L
abが設けられ、第2酸洗槽2b に付帯する管路Lb と第
3の酸洗槽2c に付帯する管路Lc との間には管路
bc、また第3の酸洗槽2c に付帯する管路Lcと第4
酸洗槽2d に付帯する管路Ld との間には管路Lcd、が
それぞれ設けられている。それらの管路Lab、Lbc、L
cdは、各サブタンク12a,12b ,12c ,12d
の相互の酸液を必要に応じ混合することを可能にする。
この酸液の相互の混合により、前段側の酸洗槽2a ,2
b に補給される酸液の濃度調整を行うことができる。更
に、各酸洗槽2a ,2b ,2c ,2d のそれぞれには、
槽内の酸液の液面レベルを検出する液面検出計6,6,
…および酸液濃度を検出する濃度検出計7,7,…が設
置され、同じように各サブタンク12a ,12b ,12
c ,12d にも、各タンク内の酸液の液面レベルを検出
する液面検出計4,4,…および酸液濃度を検出する濃
度検出計5,5,…が設置されている。
【0011】前述のように、鋼帯の通板運転開始に伴う
槽間の酸液の移動およびそれによる各酸洗槽における酸
液の増減量は、鋼帯の通板条件(通板速度、鋼帯板・板
厚等)との相関を有するので、その相関関係を求めてお
けば、予定された通板条件下に生じる槽間の酸液の移動
および各酸洗槽内の酸液の増減量を予測することができ
る。本発明は、与えられた通板条件で生じる槽間の酸液
の移動と各槽内の酸液の増減量の予測に基づいて各酸洗
槽2a ,2b ,2c ,2d 間の酸液の再配分を行う。こ
れを、図1の酸洗装置を参照して説明する。今、各酸洗
槽2a 〜2d は、ライン運転の開始に先立つ初期液入れ
により、鋼帯Sのパスラインより高い液面レベルとなる
所定の酸液量、例えば最前段の第1酸洗槽2a に15m
3 、第2酸洗槽2b に40m3 、第3酸洗槽2c に45
3 、および第4酸洗槽2d には50m3 の酸液がそれ
ぞれ収容されている。そして、鋼帯通板条件と酸洗槽間
の酸液移動量の相関関係より、予定された通板条件下に
おいて、第1の酸洗槽2a から第2の酸洗槽2b に5m
3 、第2の酸洗槽2b から第3の酸洗槽2c に15
3 、更に第3の酸洗槽2c から第4の酸洗槽2d に1
5m3 の酸液の移動を生じることが予測されているとす
る。その酸液の移動により、第1の酸洗槽2a の酸液量
は、初期の15m3 から10m3 に、第2の酸洗槽2b
では40m3 から30m3 にそれぞれ減少し、第4の酸
洗槽2d では、それと逆に50m3 から65m3 に増量
する。なお、この例における第3の酸洗槽2c では、第
2の酸洗槽2b から持ち込まれる量と第4の酸洗槽2d
へ持ち出される量とが共に15m3 であるので、その収
支はバランスし、酸液量の増減変化はない。
【0012】このライン運転における鋼帯Sの通板に伴
つて、槽内の酸液が初期液入れ量50m3 から65m3
に増加する最後段の第4酸洗槽2d から、酸液30m3
を、酸液導出管L4 を介して抜取つてサブタンク12d
に導入し、その酸液をサブタンク12d から酸液回送管
路L15を介してサブタンク12a へ回送する。そのサブ
タンク12a から、酸液補給管路L17を介して、第1酸
洗槽2a (槽内の酸液減少量:5m3 )に対し10m3
の酸液を補給し、第2酸洗槽2a (槽内酸液減少量:1
0m3 )に対して20m3 の酸液を補給する。その第1
酸洗槽2a および第2酸洗槽2b のそれぞれに対する補
給液量の調節は、補給管路L17のバルブVa ,Vb の開
度調節により行う。この酸洗槽2a 〜2d 間の酸液の回
送・補給により、酸液の移動に起因する槽間の酸液量の
アンバランスが解消され、各酸洗槽2a 〜2d のそれぞ
れの槽内に所定量の酸液が保持される。
【0013】酸洗槽2a 〜2d 間の酸液の増減を解消し
て所定の液面レベルを保つための槽間の酸液の再配分の
操作は、上記の例に限定されない。例えば、第4酸洗槽
d から30m3 の酸液を抜取つてこれを第3の酸洗槽
c に返戻すると共に、第3の酸洗槽2c から第2酸洗
槽2b に20m3 、および第2酸洗槽2b から第1酸洗
槽2a へ10m3 の酸液をそれぞれ返戻するようにして
もよく、あるいは第4酸洗槽2d から第2酸洗槽2b
20m3 の酸液を返戻し、第3の酸洗槽2c から第1酸
洗槽2a へ10m3 の酸液を返戻することにより各酸洗
槽2a 〜2d の各槽内の酸液の増減変化を解消すること
もできる。また、酸洗槽間の酸液保有量の増減変化を解
消するための後段側酸洗槽から前段側酸洗槽への酸液の
回送補給は、ポンプを使用する以外に、各酸洗槽間の液
のヘツダー差を利用して行うことも可能であり、また後
段側の酸洗槽から前段側の酸洗槽への酸液の補給形態
は、酸液浴面上から散布するスプレー方式を適用するこ
とも可能である。
【0014】予定された通板条件との相関関係に基づく
上記酸洗槽間の酸液の再配分操作において、当初の予想
と異なる液面レベルの変化を生じるような場合には、各
酸洗槽2a 〜2d の液面計6,6,…、およびサブタン
ク12a 〜12d の液面検出計4,4,…により検出さ
れる液面と予想液面レベルとの差異に応じて、バルブの
開度調整等により槽間の酸液の回送・補給量の修正操作
を施す。また、各酸洗槽内の酸液の酸濃度については、
各酸洗槽2a 〜2d に設置した酸濃度検出計7,7,…
およびサブタンク12a 〜12d に設置した酸濃度検出
計5,5,…で検出される酸濃度に応じて、各サブタン
ク12a 〜12d の酸液を、管路Lab,Lbc,Lcdのバ
ルブVab,Vbc.Vcdの開閉操作により混合調整して、
酸洗槽への回送補給を行うようにすればよい。なお、上
記の例では、第3の酸洗槽2c 〜第4酸洗槽2d に、酸
液導出管路L2 〜L4 を付設しているが、これは必ずし
も必要とせず、その酸液導出管路L2〜L4 を省略し、
既設の管路Lb 〜Ld を使用して槽内の酸液の抜取を行
うようにしてもよい。
【0015】このように、予定された鋼帯Sの通板条件
下に生じる酸洗槽間の酸液の移動量の予測値に基づい
て、酸洗槽間の酸液の回送・補給を実施すると共に、各
酸洗槽内の液面レベルおよび酸濃度を検出しながら、適
宜その修正操作を施すことにより、鋼帯はその通板条件
の如何に拘らず、前段側の酸洗槽においても、従来のよ
うな浸漬不足となることはなく、最前段の酸洗槽2a
ら最後段の酸洗槽2d にわたる浸漬通板条件下に脱スケ
ール処理を受けることが可能となる。また、各酸洗槽の
酸液量が所定の液面レベルに保持されることにより、最
後段の酸洗槽2dから最前段の酸洗槽2a に向かう酸液
のカスケード流が保たれるので、鋼帯Sは酸液との向流
接触条件下に酸洗処理をうけることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、金属帯の高速通板条件
下においても、各酸洗槽内の酸液の移動による影響を受
けず、各酸洗槽内の液面レベルが適正に維持されること
により、金属帯の浸漬距離(浸漬時間)の不足が解消さ
れ、かつ金属帯の通板方向に逆行する酸液の向流接触が
確保される。また、各酸洗槽の酸濃度も適切に維持され
る。これにより、高速度通板による酸洗処理効率を大き
く高め、しかもその酸洗処理効果を安定に確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸洗処理方法を実施するための酸洗装
置の例を示す系統図である。
【図2】従来の酸洗装置を示す系統図である。
【図3】酸洗槽内の酸洗液の初期液入れ状態を模式的に
示す説明図である。
【図4】被処理金属帯の通板に伴う酸液の移動により生
じる槽内の酸洗液の液面レベルの変化を模式的に示す説
明図である。
【符号の説明】
a ,2b ,2c ,2d :酸洗槽、3:キヤプド堰、
4,6:液面検出計、5,7:酸液濃度検出計、1
a ,12b ,12c .12d :サブタンク、V,
a ,Vb ,Vab,Vbc ,cd:バルブ、P:ポンプ、
2 ,L3 ,L4 :酸液導出管路、L10:酸洗液供給
管、L11:廃酸排出管、L15,L16:酸洗液回送管路、
17:酸洗液補給管路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯の進行方向に連設配置された複数
    の酸洗槽、および各酸洗槽に連結されたサブタンクを有
    し、各酸洗槽には、酸洗液の液面レベルが、最前段(被
    処理金属帯の入側)の酸洗槽から最後段(被処理金属帯
    の出側)の酸洗槽に向かつて、隣り合う酸洗槽間のキヤ
    プド堰を境にして段階的に高くなる量の酸洗液が収容さ
    れ、最後段の酸洗槽から最前段の酸洗槽に向かう酸洗液
    のカスケード流に逆行して酸洗液中に被処理金属帯を浸
    漬通板させる、シヤローバス型酸洗装置における金属帯
    の酸洗処理方法において、 金属帯の通板条件と、金属帯の通板に伴つて前段側酸洗
    槽から後段側酸洗槽へ酸洗液酸洗液が移動することによ
    り生じる各酸洗槽内の酸洗液の増減量(前段側酸洗槽で
    の酸洗液の減少量と後段側の酸洗槽での酸洗液の増加
    量)との相関を予め求めておき、与えられた通板条件に
    対応して、酸洗液が増加する後段側酸洗槽から、その増
    加量に相当する酸洗液を抜き取り、抜き取つた酸洗液
    を、酸洗液が減少する前段側酸洗槽へ回送してその減少
    量に相当する量の酸洗液を補給する酸洗液の槽間分配
    を、サブタンクを介して行うと共に、各酸洗槽に設置し
    た液面検出計および酸濃度検出計により検出される各槽
    内の酸洗液の液面高さと酸濃度に応じて、酸洗槽間の酸
    洗液の分配量比を調整することを特徴とする金属帯酸洗
    処理方法。
JP6260293A 1993-02-25 1993-02-25 金属帯の連続酸洗処理方法 Withdrawn JPH06248479A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6260293A JPH06248479A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 金属帯の連続酸洗処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6260293A JPH06248479A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 金属帯の連続酸洗処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06248479A true JPH06248479A (ja) 1994-09-06

Family

ID=13205047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6260293A Withdrawn JPH06248479A (ja) 1993-02-25 1993-02-25 金属帯の連続酸洗処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06248479A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999024643A1 (fr) * 1997-11-06 1999-05-20 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Procede de mesurage de la concentration en acides, et procede et appareil de controle automatique
JP2007246995A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Nippon Steel Corp 噴流式酸洗設備

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999024643A1 (fr) * 1997-11-06 1999-05-20 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Procede de mesurage de la concentration en acides, et procede et appareil de controle automatique
US6396280B1 (en) 1997-11-06 2002-05-28 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method and apparatus for measurement and automatic control of acid concentration
US6650119B2 (en) 1997-11-06 2003-11-18 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method and apparatus for measurement and automatic control of acid concentration
JP2007246995A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Nippon Steel Corp 噴流式酸洗設備
JP4658837B2 (ja) * 2006-03-16 2011-03-23 新日本製鐵株式会社 噴流式酸洗設備

Similar Documents

Publication Publication Date Title
IE41425B1 (en) Etching process and apparatus
JP3726770B2 (ja) 連続酸洗方法および連続酸洗装置
JP3374844B2 (ja) 酸濃度測定および自動制御方法と装置
JPH06248479A (ja) 金属帯の連続酸洗処理方法
CN110820001A (zh) 一种降低酸洗工序中酸耗及铁损的控制方法及其设备
US6264757B1 (en) Separating contaminants from continuous from surface cleansing solution during continuous strip steel processing
CN113136584A (zh) 一种冷轧带钢酸洗生产线
US5776258A (en) Flat-rolled steel strip continuous cleansing methods
US5803981A (en) Method and apparatus for continuous pickling of metal strip
JPH05339794A (ja) 電気めっきにおけるめっき液の循環方法
JP2003286593A (ja) ステンレス鋼の酸洗設備及び同設備の酸洗液制御方法
JP3648833B2 (ja) 鋼帯の噴流酸洗方法
TWI409225B (zh) 含磷處理液之廢液濃度控制方法
JP3733684B2 (ja) 連続酸洗設備の酸洗液配管漏れ検出方法
JPH05195268A (ja) 噴流酸洗設備における酸濃度制御方法
JPH06126322A (ja) 噴流酸洗設備における酸濃度制御方法
JPH0626730B2 (ja) 金属帯の酸洗装置
JP2855995B2 (ja) 管内径制御装置
CN106345228A (zh) 一种回收发酵尾气中乙醇的系统
JP2004269957A (ja) 鋼帯の酸洗方法
JPS62101317A (ja) 金属帯の酸洗方法
JP2000192270A (ja) 酸液の液面制御装置
US3885986A (en) Method for the chemical treatment, like cleaning or pickling, of installations with at least one steam generator
JPH0959790A (ja) 酸洗設備の循環タンクの残留液量制御方法
JP2763967B2 (ja) 噴流酸洗設備における酸濃度制御方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509