JPH0624802A - 硝子製品の加飾方法 - Google Patents

硝子製品の加飾方法

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JPH0624802A
JPH0624802A JP17697292A JP17697292A JPH0624802A JP H0624802 A JPH0624802 A JP H0624802A JP 17697292 A JP17697292 A JP 17697292A JP 17697292 A JP17697292 A JP 17697292A JP H0624802 A JPH0624802 A JP H0624802A
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JP
Japan
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sand
glass product
decorating
glass
engraved
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JP17697292A
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English (en)
Inventor
Teruo Kyomori
輝雄 京盛
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(a)硝子製品の表面に図案をサンド彫りする
工程; (b)サンド彫り後の硝子製品を酸処理する工程; (c)酸処理後の硝子製品に貴金属を含む加飾材料をス
プレーガンで吹き付けた後、自然乾燥または仮焼成する
工程;および (d)サンド彫り部分以外の加飾材料を除去し、サンド
彫り部分のみに加飾材料を有する硝子製品を焼成する工
程を含むことを特徴とする硝子製品の加飾方法。 【効果】表面からだけでなく裏面側から見たときも外観
に優れ、加飾部分と非加飾部分とのコントラストが鮮明
で、極めて商品価値の高い加飾硝子製品が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硝子製品の加飾方法に係
り、特にタンブラー、ステムウェアー、花瓶、灰皿など
のクリスタル硝子製品の表面に微細な加飾を施すに好適
な硝子製品の加飾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硝子製品の表面に微細な加飾を施す方法
として、以下の工程からなるものがある。 (i)硝子製品の表面に図案をサンド彫りする工程 (ii)サンド彫り後の硝子製品の表面に市販の加飾用液
状貴金属を筆で塗布するか、または加飾用ペースト状貴
金属をスクリーン印刷で印刷した後焼成する工程 この従来方法によれば、サンド彫りした凹部の貴金属は
マット状(無光沢状態)であり、凹部以外の表面の貴金
属は光沢を有する硝子製品が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方法
は以下のような欠点がある。 (イ)工程(i)で得られたサンド彫り部分が粗い面を
有するため、工程(ii)において、このサンド彫り部分
に貴金属として金を加飾すると、裏金(硝子製品を裏面
側から見たときの加飾用金の外観)が赤または黒くな
り、外観上好ましくなく、商品価値が下がる。
【0004】(ロ)工程(ii)において硝子製品表面
に、市販の加飾用液状貴金属または加飾用ペースト状貴
金属を筆またはスクリーン印刷法で全面に塗布または印
刷するので、サンド彫り部分以外の表面も貴金属で加飾
される。このため、図案を有するサンド彫り部分と、図
案を有しない、サンド彫り部分以外の表面とのコントラ
ストがとりにくく、外観上鮮明な図案を形成することが
できない。
【0005】(ハ)サンド彫りを深くした場合、工程
(ii)において筆またはスキージー(スクリーン印刷に
おける塗布具)で加飾用液状貴金属またはペースト状貴
金属を塗布またはスクリーン印刷しても、サンド彫りし
た凹部(特に底部)に十分な貴金属を行き渡らせること
ができず、ムラを生じる。この現象は凹部が微細になる
程顕著である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来方法における欠
点(イ),(ロ)および(ハ)は、下記工程(a),
(b),(c)および(d)を含む本発明の硝子製品の
加飾方法によって解決された。 (a)硝子製品の表面に図案をサンド彫りする工程; (b)サンド彫り後の硝子製品を酸処理する工程; (c)酸処理後の硝子製品に貴金属からなる加飾材料を
スプレーガンで吹き付けた後、自然乾燥または仮焼成す
る工程;および (d)サンド彫り部分以外の加飾材料を除去し、サンド
彫り部分のみに加飾材料を有する硝子製品を焼成する工
程。
【0007】以下、本発明を詳説する。本発明において
は、先ず工程(a)において硝子製品の表面に図案をサ
ンド彫りする。ここに「図案」とは、硝子製品に施され
る各種の図柄、模様などを意味するものとする。このサ
ンド彫り工程はそれ自体公知であり、以下のようにして
行なわれる。すなわち、先ず、所定の図案がくり抜かれ
ているサンドブラスト用保護マスクを所定の感光性樹脂
製版装置により作製した後、硝子製品の表面に貼り付け
る。次にサンドブラスト機により所定粒径のホワイトモ
ランダム、カーボランダム、アランダム、又はエメリー
などを圧縮空気で硝子製品に吹き付ける。この吹き付け
により、硝子製品の表面に図案がサンド彫りされる。サ
ンド彫りの深さは、硝子製品の肉厚や図案の種類などに
応じてその都度適宜決定されるが通常は0.1〜1.0
mmである。サンド彫りされた凹部における表面粗さは
通常#120〜#600である。
【0008】本発明の硝子製品の加飾方法によれば、工
程(a)によりサンド彫りされた硝子製品について、酸
処理する工程(b)を行なう。この工程(b)は、例え
ば弗酸と硫酸の混酸水溶液と硫酸水溶液で順次処理する
ことにより行なわれる。混酸水溶液による処理は、混酸
水溶液にサンド彫り硝子製品を浸漬することにより行な
うのが好ましく、これによりサンド彫りされた粗い面が
前記混酸水溶液に溶解し、滑らかな面となる。混酸水溶
液の組成は限定的でないが、弗酸を0.5〜3%、硫酸
を40〜65%含み、残りが水であるのが好ましい。
【0009】硝子製品を混酸水溶液で処理した後の硫酸
水溶液での洗浄処理も硝子製品を硫酸水溶液中に浸漬す
ることにより行なうのが好ましい。この硫酸水溶液の硫
酸濃度は臨界的でないが、40〜75%であるのが好ま
しい。
【0010】混酸水溶液による処理と硫酸水溶液による
処理は、それぞれ単一回数でもよいが、好ましくは2つ
の処理を交互に複数回(特に好ましくは2〜20回)行
なうのが好ましい。
【0011】本発明によれば、この工程(b)を行なう
ことにより、サンド彫り部分が滑らかな面となるので、
表面だけでなく裏面も加飾材料の持つ本来の光沢、色
調、美感などを持たせることができる。
【0012】本発明によれば、前記工程(b)により酸
処理された硝子製品に貴金属を含む加飾材料をスプレー
ガンで吹き付けた後、自然乾燥または仮焼成する工程
(c)を行なう。工程(c)において加飾材料として用
いられる貴金属としては、金、銀、白金を単独、あるい
は金、銀、白金から選ばれる少なくとも2種による混合
物又は合金や、金、銀、白金から選ばれる少なくとも1
種と他の金属(銅、アルミニウムなど)から選ばれる少
なくとも1種とによる混合物又は合金が挙げられる。こ
の加飾材料は、これに悪影響を与えない媒体(例えばラ
ベンダー油、ローズマリー油、スキージーオイル、有機
溶剤など)中に溶解または分散して液状加飾材料とした
後に、スプレーガンにより硝子製品に吹き付けるのが好
ましい。工程(c)によれば、従来の筆またはスキージ
ーによる加飾材料の塗布または印刷操作と異なり、スプ
レーガンにより加飾材料がサンド彫りした凹部内に噴射
されるので、サンド彫りした凹部が深くても加飾材料を
サンド彫りした凹部に均一かつ十分に行き渡らせること
ができ、ムラを生じることがない。またスプレーガンと
して、ペンシル型スプレーガンを用いると、加飾を施し
たい部分およびその近傍のみに加飾材料を塗布できるの
で特に好ましい。
【0013】工程(c)において、上記スプレーガンに
よる加飾材料の吹き付け後の硝子製品は自然乾燥または
仮焼成される。自然乾燥および仮焼成の条件(温度、時
間など)は、加飾材料の種類などに応じて適宜選択され
るが、後続の工程(d)においてサンド彫り部分以外の
加飾材料を除去し得る条件とする必要がある。
【0014】本発明の方法においては、前記工程(c)
の後、硝子製品のサンド彫り部分以外の加飾材料を除去
し、サンド彫り部分のみに加飾材料を有する硝子製品を
焼成する工程(d)を行なう。サンド彫り部分以外の加
飾材料の除去は、スクレーパー(削りべら)、必要に応
じリューター、サンダーなどを用いて行なわれる。また
サンド彫り部分に加飾材料を有する硝子製品を焼成する
ための条件は、加飾材料の種類などによって適宜選択さ
れるが、クリスタルガラスの場合、温度は通常480〜
520℃であり、予熱に1.5〜3時間、焼付けに15
〜20分、徐冷に2時間〜6時間かけるのが好ましく、
常温までの冷却は1〜3時間が好ましい。
【0015】工程(d)によれば、サンド彫り部分以外
の加飾材料が除去されるので、サンド彫り部分のみに加
飾材料を施すことができる。従って加飾部分と非加飾部
分とのコントラストに優れ、外観上鮮明な光沢を有する
図案が描かれた硝子製品を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する。
【0017】実施例1 図1に示すようなABCの図案をがくり抜かれているサ
ンドブラスト用保護マスク1を感光性樹脂製版装置によ
り作成し、硝子タンブラー2(軟化点515℃)の表面
にはり付けた。次にサンドブラスト機によりホワイトモ
ランダム(200メッシュ)を圧縮空気(4kg/cm
2 )で吹き付けることにより、硝子タンブラーの表面に
ABCの図案を約0.5mmの深さでサンド彫りした
(図1のX1 −X1 断面を示す図2(a)参照)。サン
ド彫り部分3rの表面粗さは2.3〜2.5ミクロンで
あった。得られたサンド彫り硝子タンブラーを混酸槽
(HF1%,H2 SO4 55%,H2 O44%)と洗浄
槽(H2 SO4 65%,H2 O35%)とに交互に5分
づつ2回、合計20分浸漬処理をすることにより、サン
ド彫り部分を平滑にした(図2(b)参照)。浸漬処理
後のサンド彫り部分3sの表面粗さは1.5〜2.0ミ
クロンであった。硝子タンブラーをよく乾燥した後、ヘ
レウス社製水金GG1010−12%ブライト金を市販
のペンシルスプレーガン(ノズル径0.2mm)でサン
ド彫り部分およびその近傍に圧縮空気(3kg/c
2 )で吹き付け、サンド彫り部分およびその近傍に加
飾材料である金4を付着させたのち自然乾燥した(図2
(c)参照)。この後、スクレーパー(削りベラ)によ
りサンド彫り部分以外の平面部にある金4を削り落し
た。わずかに残存した金は拭き取った。これを510℃
で15分焼成の後、徐冷することにより、表面に微細な
ABCの金加飾図案4aを有する硝子タンブラーを得た
(図2(d)参照)。
【0018】得られた金加飾図案を有する硝子タンブラ
ーは、サンド彫り面が平滑であるため、硝子タンブラー
の表面および裏金が金の持つ本来の光沢、色調、美観を
有していた。またサンド彫り部分に均一かつ十分な金が
充填され、一方、それ以外の部分は金が存在しないの
で、金加飾部分と非加飾部分とのコントラストが明瞭で
あり、外観上優れていた。
【0019】実施例2 加飾材料として、ヘレウス社製白金液GP3002ブラ
イトプラチナを用いたこと、加飾材料吹き付け後に仮焼
したこと以外は実施例1と同様に実施して、表面に微細
な白金加飾図案を有する硝子タンブラーを得た。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、表面か
らだけでなく裏面側から見たときも外観に優れ、加飾部
分と非加飾部分とのコントラストが鮮明で、極めて商品
価値の高い加飾硝子製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において図案ABCがくり抜かれたマ
スクを硝子タンブラーの表面に貼り付けた状態を示す図
である。
【図2】実施例1における加飾方法の工程図である。
【符号の説明】
1…図案ABCがくり抜かれたマスク、2…硝子タンブ
ラー、3r…サンドブラスト後の粗い面、3s…混酸処
理後の平滑な面、4…加飾材料(金)、4a…金加飾図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)硝子製品の表面に図案をサンド彫
    りする工程; (b)サンド彫り後の硝子製品を酸処理する工程; (c)酸処理後の硝子製品に貴金属を含む加飾材料をス
    プレーガンで吹き付けた後、自然乾燥または仮焼成する
    工程;および (d)サンド彫り部分以外の加飾材料を除去し、サンド
    彫り部分のみに加飾材料を有する硝子製品を焼成する工
    程を含むことを特徴とする硝子製品の加飾方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法により得られた加
    飾硝子製品。
JP17697292A 1992-07-03 1992-07-03 硝子製品の加飾方法 Withdrawn JPH0624802A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004058658A1 (en) * 2002-12-27 2004-07-15 Dong Jin Shin Method for forming protrusion of glass container
KR100470148B1 (ko) * 2001-08-13 2005-02-04 윤문식 고기능 불투명 유리의 제조방법
JP4520075B2 (ja) * 2001-06-25 2010-08-04 博 三輪 サンドブラスト加工を施したガラス製品の表面加工法

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Effective date: 19991005