JPH0624776B2 - 軟質又は半硬質の発泡ポリウレタン成型品の製造方法 - Google Patents

軟質又は半硬質の発泡ポリウレタン成型品の製造方法

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JPH0624776B2
JPH0624776B2 JP3189A JP3189A JPH0624776B2 JP H0624776 B2 JPH0624776 B2 JP H0624776B2 JP 3189 A JP3189 A JP 3189A JP 3189 A JP3189 A JP 3189A JP H0624776 B2 JPH0624776 B2 JP H0624776B2
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JP
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健由 高瀬
達二郎 関
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SAKAI GOMU KOGYOSHO KK
Sekisui Kaseihin Kogyo KK
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SAKAI GOMU KOGYOSHO KK
Sekisui Kaseihin Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、平滑な表面を有する軟質又は半硬質の発泡ポ
リウレタン成型品の製造方法に関する。
(従来の技術及び解決すべき課題) 軟質もしくは半硬質の発泡ポリウレタン成型品は、車
両、家具、雑貨或は工業用品の分野で多く使用されてい
る。これらの成型品の多くは、1〜7mm程度の厚みを有す
る発泡ポリウレタンシートを使用する。
ところで、通常軟質又は半硬質の発泡ポリウレタンシー
トは所定の比率でポリオールとイソシアネート化合物と
を混合した混合物を搬送ベルト上に敷いてある離型紙等
の上にスプレーで流し込み移動しつつ発泡させ、巾約15
00〜2000mm、高さ450〜600mmの断面形状が矩形に近いブ
ロック状の発泡体として連続的に得られえる。このブロ
ック状発泡体を長さ2000〜4000mm程度で切断し、断面形
状がカマボコ状のブロックとする。このブロック表層は
非発泡もしくは低発泡の皮膜で覆われているため、次の
工程で皮膜層をスライスして除去した後、通常は厚さ2m
m〜50mmの間に適宜にスライスして次の圧縮成型工程に
供給される。このものは厚み2〜50mm、巾900〜1900mm、
長さ1000〜4000mmの寸法を有し、これを通常原反と称さ
れている。そして、発泡ポリウレタン成型品はこの原反
の厚みを1/1.5〜1/20に圧縮し、圧縮したそのままの状
態のものか、或は更に塩化ビニルシート、布、ゴム等を
積層したものである。クッション性や良好な手触りの要
求される車輛、家具、雑貨等の分野の製品は熱圧縮した
軟質又は半硬質ポリウレタンシートに塩化ビニルシー
ト、布またはゴム等を積層したものが多く使用される。
ところで、このような熱圧縮したポリウレタンシートに
塩化ビニルシート、布、ゴム等を積層する場合、熱圧縮
ポリウレタンシートの表面状態が特に問題であって、僅
かの凹凸、斑点、皺等があると積層材料と密着した場
合、これらの凹凸、キズ等が積層体の表面に現れ、その
結果、製品とはならず大幅な効率低下をもたらした。
その為、従来は熱プレス等で強制的に圧縮する場合、ポ
リウレタンシートに当てる熱板の表面は特に傷のない平
滑なものを使用することを要し、また圧縮によりシート
が熱板に付着しないように留意しなければならない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者は、上記の従来の成型方法における欠点を除
き、簡単な手段によって表面状態の美麗且つ平滑な製品
を得る事を検討し、その結果、圧縮工程の中間で少なく
とも一回以上圧力を短時間開放することが必要であるこ
とを見出した。
(課題を解決するための手段) 本発明は、軟質又は半硬質の発泡ポリウレタンシート原
反を熱圧縮して原反厚みの1/1.5〜1/20程度の厚みを有
する成型品を製造するに当り、熱圧縮の過程において少
なくとも1回以上、短時間圧縮を開放し、しかる後、再
度圧縮を行なうことを特徴とする軟質又は半硬質の発泡
ポリウレタン成型品の製造方法であり、また、圧縮の過
程に先立って発泡ポリウレタンシート原反を予備加熱し
た後、圧縮を行ってもよい。
本発明について更に詳細に述べる。
本発明における軟質又は半硬質の発泡ポリウレタンシー
ト原反とは見掛け比重0.016〜0.050程度の比重を有し、
25%圧縮硬さ12〜65kg/314cm2程度の発泡ポリウレタンで
あって、通常、車輛関係、家具類或はクッション材など
に使用されている発泡ポリウレタンであり、この原反と
は、前述したように発泡ポリウレタンブロックよりスラ
イスして得られる厚み2〜50mm(巾900〜1900mm、長さ10
00〜4000mm)ものをいうのである。そして、本発明はこ
の原反を1/1.5〜1/20に熱圧縮して所望の製品の厚さと
するのである。この製品の厚さとしては、単にシートの
ような均一な場合のみではなく、凹凸のある製品の場合
も含むものである。
熱圧縮条件としては、190℃〜240℃、好ましくは200〜2
40℃で約1〜10分間程度である。本発明ではこの熱圧縮
過程において短時間、例えば3〜30秒程度圧縮を開放す
るのである。圧縮を開放する時期としては、熱圧縮過程
の当初が好ましい。開放の回数としては、少なくとも1
回、好ましくは3回程度行なう。この圧縮の開放によっ
て発泡ポリウレタン成型品の表面は平滑となる。
原反の予備加熱を行なう場合、予備加熱温度としては、
品温が130℃以上に成るように加熱することが好まし
く、また、予備加熱後の圧縮は製品の厚み仕上り状態に
より常温若しくは加温しておこなう。
また、圧縮工程は、連続圧縮設備(金属ベルト圧縮方式
等)を使用してもよく、この場合でも圧縮工程前に原反
を予備加熱工程を通すとか、予備加熱圧縮後圧力開放
し、その後再び圧縮工程(必要に応じ加熱圧縮)に入る
等の方法を採用してもよい。
次に実施例をもって更に本発明を詳細に説明する。
実施例1 軟質ウレタン(見掛け密度0.022g/cc)シートを厚み8mm
×1000mm×1000mmにカットしたものを熱圧縮で厚み3m/m
に成型する場合、上下熱板を設けた熱圧縮プレス(50ト
ン)を用い熱板温度を200℃に設定し(熱板横1500mm×
縦1000mm)、ヨコ方向の両端に厚み3m/mの金属製スペー
サーを置きその中間に該シート原反を水平に置き、上側
熱板を下降させる。上下熱板間隔は両側のスペーサーで
3mmに設定される。この状態のまま約30秒間保持した
後、上側熱板を上昇させ圧縮を開放し、約5秒後、再び
上側熱板を下降させ間隔3m/mに保持したまま更に30秒間
圧縮した後、上側熱板を上昇させ製品を取り出す。厚み
約3.2m/mのシートが得られ、その表面は平滑で凹凸、斑
点、斑等もなく表面状態の美麗なシートが得られた。
参考例 実施例と同一設備で同一品質の軟質ウレタンシート原反
を圧縮成型した。熱板設定温度も実施例1と同じく、圧
縮時間1分後に(中間で圧力開放を行なわず)厚み約3.2
mmの製品を得たが、表面状態は凹凸、斑、斑点が部分的
に発生した。
実施例2 実施例1と同一品質及び寸法を有する軟質ポリウレタン
原反を使用し、加圧することなく予備加熱室に入れ、品
温140℃で5分間保持したのち、実施例1で使用したプレ
スを使用し、200℃で1分間加熱加圧圧縮した。その結
果、表面平滑な製品が得られた。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明は軟質又は半硬質の発泡ポリ
ウレタン原反を熱圧縮して所望の厚さの製品を得るに当
り、その熱圧縮過程において少なくとも1回以上圧縮を
開放したり、或いは原反を予備加熱圧縮を行なうことに
より表面を美麗な製品を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質又は半硬質の発泡ポリウレタンシート
    原反を熱圧縮して原反厚みの1/1.5〜1/20程度の厚みを
    有する成型品を製造するに当り、熱圧縮の過程において
    少なくとも1回以上、短時間圧縮を開放し、しかる後、
    再度熱圧縮を行なうことを特徴とする軟質又は半硬質の
    発泡ポリウレタン成型品の製造方法。
  2. 【請求項2】軟質又は半硬質の発泡ポリウレタンシート
    原反を熱圧縮して原反厚みの1/1.5〜1/20程度の厚みを
    有する成型品を製造するに当り、発泡ポリウレタンシー
    ト原反を予備加熱した後、圧縮を行なうことを特徴とす
    る軟質又は半硬質の発泡ポリウレタン成型品の製造方
    法。
JP3189A 1989-01-04 1989-01-04 軟質又は半硬質の発泡ポリウレタン成型品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0624776B2 (ja)

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JPH02179727A JPH02179727A (ja) 1990-07-12
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