JPH06247723A - 製壜機におけるブローヘッド作動切替バルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブローヘッド昇降駆動のためのパイロットエ
アを２系統化した製壜機において、成形機の粗型側でブ
ローヘッドを昇降させるための２つのバルブ操作作業を
容易に行うことができるブローヘット作動切替バルブを
提供すること。 【構成】 ブローヘッド昇降駆動のための２系統化され
たパイロットエアの上流側である粗型側のパイロットエ
ア流路中に切替バルブ設置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、開閉駆動されるガラス
壜成形用仕上型と、複動型エアシリンダのピストンロッ
ドにより前記仕上型に対して昇降駆動されるブローヘッ
ドとを備え、前記仕上型内のパリソンを壜形にブロー成
形するように構成されたガラス壜成形機の、ブローヘッ
ドの昇降駆動のためのパイロットエアを２系統化したブ
ローヘッド作動機構におけるブローヘッドの作動切替バ
ルブに関する。

【０００２】

【従来の技術】ガラス壜成形時の成形機オペレータの現
場作業において、壜成形開始当初や壜を成形するために
成形機に取付けられる金型や各種の部品交換の為の成形
機の一時停止後などの成形機稼動の立ち上がり時におい
ては、ガラス壜が所定の形状に成形される為のブロー圧
や金型温度などの諸条件が安定するまでに一定時間が必
要であり、その一定時間内においてブローヘッドの昇降
タイミングの確認や調整のために、基準に設定された昇
降のタイミングに対して「下げ」のタイミングを遅らせ
たり、「上げ」のタイミンクグを早めたりして、成形の
状況を確認するための粗型側でのオペレータ作業がしば
しば必要である。

【０００３】しかし、最近の前記のガラス壜成形機にお
いて、仕上型開き時に発生する肩ビリや底ビリなどのガ
ラス壜欠点の防止を目的として、ブローヘッドによる仕
上型の押圧の減少を図るなどのブローヘッドの作動機構
の改善がなされ、ブローヘッドの昇降駆動のためのエア
シリンダのパイロットエアが２系統化されてきている。

【０００４】したがって、前述の成形機稼動立ち上がり
時のブローヘッドの昇降タイミングの調整等のオペレー
タ作業においては、２系統化されたパイロットエアの２
つのバルブ操作が必要であり、通常成形機一台にオペレ
ータ一人の作業体制では、現場作業として困難な状態が
発生してきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、２
系統化されたパイロットエアの上流であるガラス壜成形
機の粗型側の該パイロットエア流路中に、ブローヘッド
の下降位置において簡単なコック操作でブローヘッドの
「上げ」「下げ」が可能な機能を有したガラス壜成形機
におけるブローヘッド作動切替バルブを提供しようとす
るものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、ブローヘッド
の昇降駆動のためのエアシリンダの２系統化されたパイ
ロットエアの流路中のガラス壜成形機の粗型側に、ブロ
ーヘッドの下降位置においてブローヘッドの「上げ」
「下げ」が可能な切替バルブを設置したことを特徴とす
るものである。

【０００７】

【作用】ガラス壜成形機における成形機稼動開始直後の
立ち上がりのブローヘッドの調整や確認作業時に、ブロ
ーヘッドの下降位置において、成形機の粗型側でのブロ
ーヘッドの「上げ」「下げ」がオペレータ一人で容易に
操作可能となる。

【０００８】

【実施例】次に、本発明を実施例にもとづいて詳細に説
明する。図２は通常のガラス壜成形機の稼動状態におけ
るブローヘッド１の下降位置のエア回路図、図３は通常
のガラス壜成形機の稼動状態におけるブローヘッド１の
上昇位置のエア回路図を示し、バルブＶは本発明で設置
した切替バルブである。Ｃは該切替バルブＶを手動で切
替操作するためのコック、Ａはブローヘッド「上げ」、
Ｂは「下げ」のためのパイロットエア、Ｍはメインエア
でありパイロットエアＡ，Ｂにより作動するスプールバ
ルブＶｓを経由してブローヘッド昇降駆動のためのシリ
ンダ３に供給される。Ｅｘ１，Ｅｘ２は大気開放路であ
る。

【０００９】ブローヘッド１の下降位置のエア回路を示
す図２は、パイロットエアＢが入、パイロットエアＡが
切により、メインエアＭはスプールバルブＶｓ、エア流
路１４を経てシリンダ３の上部室３ａに供給される。ブ
ローヘッド１の上昇位置のエア回路を示す図３は、パイ
ロットエアＡが入、パイロットエアＢが切により、メイ
ンエアＭはスプールバルブＶｓ、エア流路１３を経てシ
リンダ３の上部室３ｂａに供給されている状態を示して
いる。

【００１０】次に図１は、前述の図２で示したブローヘ
ッド１の下降位置において、切替バルブＶを操作したエ
ア回路図を示している。パイロットエアＢが入、パイロ
ットエアＡが切により通常はブローヘッド１は下降位置
であるが、切替バルブＶの操作により、パイロットエア
Ｂはエア流路１２からエア流路１１に接続されてスプー
ルバルブＶｓを図１の状態に摺動させるために、メイン
エアＭはスプールバルブＶｓ、エア流路１３を経てシリ
ンダ下室３ｂに供給され、ブローヘッド１を上昇させる
ことができる。又、切替バルブＶを操作した元の状態に
戻すことにより、ブローヘッド１は下降位置となる。

【００１１】また、本発明の作動を阻害するパイロット
エアの残圧を抜くために、パイロットエアＢのエア流路
１２中にブリード孔を設け、更に作動状態を円滑に行う
ことができるようにすることが望ましい。

【発明の効果】

【００１２】以上の説明のように、本発明の製壜機にお
けるブローヘッド作動切替バルブは、壜成形開始当初や
生産中の一時機械停止後などの成形機稼動当初の立ち上
がり時において、しばしば必要なブローヘッドの昇降タ
イミングの確認や調整の為の粗型側での現場作業性にお
いて、オペレータ一人で二つのバルブ操作が可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明のブローヘッド下降状態での切替
バルブ操作時のエア回路図

【図２】図２は通常のブローヘッド下降時のエア回路図

【図３】図３は通常のブローヘッド上降時のエア回路図

【符号の説明】

Ｖ 切替バルブ １ ブローヘッド ２ 仕上型 ３ エアシリンダ １１、１２、１３、１４ エア流路 Ｖｓ スプールバルブ Ｃ 切替コック Ａ，Ｂ パイロットエア Ｍ メインエア Ｅｘ１，Ｅｘ２ 大気開放路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 開閉駆動されるガラス壜成形用仕上型
   と、複動型エアシリンダのピストンロッドにより前記仕
   上型に対して昇降駆動されるブローヘッドとを備え、前
   記仕上型内のパリソンを壜形にブロー成形するように構
   成されたガラス壜成形機の、ブローヘッドの昇降駆動の
   ためのパイロットエアを２系統化したブローヘッド作動
   機構において、前記の２系統化したパイロットエア流路
   中にバルブを設け、該バルブはガラス壜成形機の粗型側
   に設置されており、ブローヘッドが下降位置にあるとき
   に該ブローヘッドの「上げ」「下げ」を粗型側で切り替
   えることができることを特徴としたガラス壜成形機にお
   けるブローヘッド作動切替バルブ。