JPH0624764Y2 - 塗膜乾燥度測定装置 - Google Patents

塗膜乾燥度測定装置

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JPH0624764Y2
JPH0624764Y2 JP12208088U JP12208088U JPH0624764Y2 JP H0624764 Y2 JPH0624764 Y2 JP H0624764Y2 JP 12208088 U JP12208088 U JP 12208088U JP 12208088 U JP12208088 U JP 12208088U JP H0624764 Y2 JPH0624764 Y2 JP H0624764Y2
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JP
Japan
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coating film
coating
measuring device
trowel
dryness
Prior art date
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JP12208088U
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JPH0243643U (ja
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豊充 西
元作 西野
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、塗膜の乾燥具合を検知するための塗膜乾燥
度測定装置に関するものである。
[従来の技術] 周知の如く、塗装工程において塗膜乾燥度の管理は極め
て重要なことであり、この管理の善し悪しが塗装の品質
の善し悪しに直結する場合も少なくない。
そのため、例えば各種機器、機材に塗料を重ね塗りする
場合には、下層を形成する塗膜が、その上から次の塗料
を重ね塗りしても支障がない程度に乾燥しているか否か
確認するようにしている。又、塗装完了後の機器等を次
工程(組み立て工程等)に回す場合にも、次工程での作
業に支障がない程度に塗膜が乾燥しているか否か確認す
るようにしている。
従来の塗膜乾燥度の確認方法としては、機器等に塗装を
行った時に、同一塗装条件でアルミ板等からなる所定寸
法のテストピースに塗装を行い、塗装直後と所定時間経
過後におけるテストピースの重量を測定し、この測定値
を基に所定時間経過後の塗膜中の揮発部分の残留率(以
下、揮発成分残留率と略称する。)を算出し、これを、
予め測定しておいた「重ね塗り等次工程への進行を可能
とする揮発成分残留率」と比較する方法があった。
[考案が解決しようとする課題] 上述従来の塗膜の乾燥具合を確認する方法では、知りた
い時に、瞬時に塗膜の乾燥度を知り得ることができない
という欠点があった。
又、塗装すべき機器等が多数あって、それらを塗装する
にあたって時間差が生ずる場合には、機器一つ々々にテ
ストピースを作らなければならないので非常に面倒であ
り、テストピースの数が多くなるとその管理も容易でな
かった。
この考案は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、非破壊的に簡易に
測定可能で且つ迅速に測定結果を得られる塗膜乾燥度測
定装置を提供しようとするところにある。
[課題を解決するための手段] この考案は上記目的を達成するためになされたもので、
その要旨は、塗膜表面に押し当てて塗料の付着の有無を
調べるための鏝部と、その時に鏝部が塗膜表面を押圧す
る力を検出するための検出機構を具備し、上記鏝部が塗
膜を押圧する力の大きさと、その時の鏝部への塗料付着
の有無により塗膜の乾燥具合を検知するようにしたこと
を特徴とする塗膜乾燥度測定装置にある。
[作用] 予め、塗料の種類や塗装条件に応じて、重ね塗り等次工
程への進行を可能とする塗膜の揮発成分残留率と、その
塗膜に鏝部を押し当てた時に塗料が付着しない範囲で塗
膜表面を押圧する力の最大値(以下、許容押力と称
す。)との相関関係を調べておく。
そして、機器等に形成された検査対象たる塗膜の表面
に、塗膜乾燥度測定装置の鏝部を上記許容押力で押し当
て、鏝部に塗料が付着するか否かを調べる。もし、この
時に鏝部に塗料が付着しなければ、塗膜は所定の乾燥度
に達していることが確認され、次工程へ進行可能とな
る。もし、鏝部に塗料が付着するようであれば、塗膜は
未だ所定の乾燥度に達していないことが確認されるの
で、今しばらく乾燥を続ける。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を、第1図の塗膜乾燥度測定
装置の斜視図と、第2図の揮発成分残留率−許容押力の
相関グラフに基づいて説明する。
第1図において、符号1は塗膜乾燥度測定装置1であ
り、塗膜乾燥度測定装置1は秤部(検出機構)10と鏝
部20とから構成されている。
秤部10は、円筒状のシリンダ11の一端側からロッド
12がシリンダ11の軸線方向へ進退動自在に突出して
おり、このロッド12はシリンダ11に内蔵されたスプ
リング(図示せず。)に連結され、シリンダ11から突
出する方向へ付勢されている。シリンダ11の外周面に
は、所謂ばね秤と同様に上記スプリングに加わる力を計
測できるように目盛り13が表示されていて、この目盛
り13に沿ってスリット14が形成され、このスリット
14内を上記ロッド12に固定された指針15が移動可
能になっている。
一方、鏝部20は上記シリンダ11から突出するロッド
12の先端に設けられている。鏝部20はロッド12の
先端に一体的に設けられた基台21を有しており、基台
21はシリンダ11から離間する方向へ先細になる円錐
状をなし、その先部は切り取られたように平坦面21aと
なっている。
この基台21はガーゼからなる薄い当布22によって全
体を被覆されている。ちなみに、この実施例における上
記基台21はアルミニウム製であり、平坦面11aの面積
は5cm2になっている。
上記塗膜乾燥度測定装置1のシリンダ11を把持して、
当布22に被覆された鏝部20の先端平坦面21aを壁等
に押し当てれば、この時に鏝部20が壁等を押圧する力
が指針15によって指し示されるようになっている。
次に、上記塗膜乾燥度測定装置1の使用方法の一例を説
明する。
実際の検査対象となる塗膜に塗膜乾燥度測定装置1の鏝
部20を押し当てる前に、予め、塗料の種類や、塗膜の
膜厚、塗装方法等の種々の塗装条件に応じて、前述従来
のテストピースを用いて測定した種々の揮発成分残留率
と、その塗膜に塗膜乾燥度測定装置1の平坦面21aを押
し当てて、当布22に塗料が付着しない範囲において鏝
部20が塗膜を押圧する最大の力(以下、これを許容押
力と称す。)を調べて、これらのデータから第2図に示
すように揮発成分残留率−許容押力の相関グラフを作成
しておく。
尚、第2図に示す揮発成分残留率−許容押力の相関グラ
フは、住宅の外壁にスタッコ調模様の塗装を施した時
の、目地補強用塗装、平吹塗装、及び玉吹塗装の場合の
相関グラフである。
ここで、スタッコ調の塗装について簡単に説明する。ス
タッコ調の塗装とは特開昭63−201252号公報に
も開示されているように、表面に凹凸を形成する塗装の
一種である。外壁にスタッコ調の塗装を施す場合には、
外壁に下塗塗装を行った後、隣接する外壁間の目地部に
目地補強用塗料を所定量スプレーする。そして、目地補
強用塗料がある程度乾燥した後に、この目地補強用塗装
及び上記下塗塗装の上から平吹塗装を所定量スプレーし
て平坦な塗膜を形成する。更に、この平吹塗料がある程
度乾燥した後に、その上から骨材入りの玉吹塗装を散点
的に所定量スプレーする。そして、この玉吹塗装がある
程度乾燥した後に、玉吹塗装面にローラをかけて仕上げ
る。
上記スタッコ調塗装における目地補強用塗装、平吹塗
装、及び玉吹塗装の場合は、いずれも前記相関グラフか
ら明らかなように、揮発成分残留率と許容押力とはほぼ
一次関数の関係にある。そして、目地補強用、平吹、玉
吹の各塗装において、重ね塗り等次工程へ進行可能に乾
燥した時の揮発成分残留率はそれぞれ、50%,50
%,60%であり、その時の許容押力はそれぞれ、約3
00g/5cm2,300g/5cm2,200g/5cm2
ある。
そこで、外壁に上記スタッコ調塗装を実施するにあたっ
ては、目地補強用塗装を行った後、所定の養生時間経過
後に、この目地補強用塗膜に塗膜乾燥度測定装置1の鏝
部20の平坦面21aを接触させ、鏝部20によって上記
塗膜を300g/5cm2の力で押圧するように、塗膜乾
燥度測定装置1を押し付ける。そして、鏝部20を塗膜
から離反させた時に、平坦面21aを被覆している当布2
2に目地補強用塗料が付着しなければ、この塗膜の揮発
成分残留率は50%以下に達しており、次工程へ進行可
能な乾燥度が得られたものとして、平吹塗装を行う。も
し、当布22に塗料が付着するようであれば、未だ塗膜
の揮発成分残留率が50%に達していないので、乾燥不
良として更に乾燥工程を続ける。
同様な手順により、塗膜乾燥度測定装置1を用いて、平
吹塗装における塗膜、及び玉吹塗装における塗膜の乾燥
具合を確認しながら塗装作業を遂行する。
このように、この塗膜乾燥度測定装置1を用いれば、塗
膜の乾燥具合が非破壊的に簡単に瞬時にしてその場で知
ることができ、塗膜乾燥度の管理が非常に容易にできる
ので、塗装の品質向上に大いに役に立つ。
尚、この塗膜乾燥度測定装置1はスタッコ調塗装の場合
の他、種々の仕様の塗装における塗膜の乾燥度について
も測定可能なことは勿論であり、その時の揮発成分残留
率と許容押力との相関関係は別の一次関数となる可能性
があることも大いに予想され、又、重ね塗り等次工程へ
進行可能とする塗膜の揮発成分残留率の値も異なること
も大いに予想される。例えば、ローラによる仕上げ塗り
で平坦な塗装仕上げ面を形成する場合においては、次工
程へ進行可能とする塗膜の揮発成分残留率が40%で、
その時の許容押力が500g/5cm2というデータも得
られている。
この考案は上述実施例に制約されず種々の態様が採用可
能である。
例えば、塗膜表面を押圧する力を検出する検出機構は、
上述実施例のようにスプリングとこれに作用する力を指
示する指針及び目盛りとの組み合わせに限るものではな
く、鏝部に加わる力を感圧素子で検知するようにして、
この感圧素子からの電気信号等を表示装置に伝送して、
表示装置において電気的に演算処理をおこない、上記押
圧する力をデジタル表示するようにしてもよい。
又、鏝部の形状、当布の材質等は適宜設計変更が可能で
ある。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、塗膜乾燥度測
定装置が鏝部と検出機構を具備し、鏝部を検査対象たる
塗膜表面に押し当てた時に、塗膜表面を押圧する力を検
出機構によって検出することができるようになっている
ので、鏝部を押し当てた時にこの鏝部に塗料が付着する
か否かによって塗膜の乾燥具合を、非破壊的に、簡単
に、その場で、迅速に知ることができるという優れた効
果が奏される。したがって、塗膜の乾燥度管理が非常に
行い易くなり、塗装の品質管理に役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による塗装乾燥度測定装置の一実施例
の外観斜視図を示すものであり、第2図は揮発成分残留
率−許容押力の相関グラフの一例を示すものである。 1……塗膜乾燥度測定装置、 10……秤部(検出機構)、20……鏝部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗膜表面に押し当てて塗料の付着の有無を
    調べるための鏝部と、その時に鏝部が塗膜表面を押圧す
    る力を検出するための検出機構を具備し、上記鏝部が塗
    膜を押圧する力の大きさと、その時の鏝部への塗料付着
    の有無により塗膜の乾燥具合を検知するようにしたこと
    を特徴とする塗膜乾燥度測定装置。
JP12208088U 1988-09-20 1988-09-20 塗膜乾燥度測定装置 Expired - Lifetime JPH0624764Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12208088U JPH0624764Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 塗膜乾燥度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP12208088U JPH0624764Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 塗膜乾燥度測定装置

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Publication Number Publication Date
JPH0243643U JPH0243643U (ja) 1990-03-26
JPH0624764Y2 true JPH0624764Y2 (ja) 1994-06-29

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ID=31369671

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JP12208088U Expired - Lifetime JPH0624764Y2 (ja) 1988-09-20 1988-09-20 塗膜乾燥度測定装置

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JPH0243643U (ja) 1990-03-26

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