JPH06246762A - 型内被覆成形法 - Google Patents

型内被覆成形法

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JPH06246762A
JPH06246762A JP3644793A JP3644793A JPH06246762A JP H06246762 A JPH06246762 A JP H06246762A JP 3644793 A JP3644793 A JP 3644793A JP 3644793 A JP3644793 A JP 3644793A JP H06246762 A JPH06246762 A JP H06246762A
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JP
Japan
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molding
mold
pressure
coating
coating material
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JP3644793A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Nakatani
好孝 中谷
Natsuki Morishita
夏樹 森下
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH06246762A publication Critical patent/JPH06246762A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C37/00Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
    • B29C37/0025Applying surface layers, e.g. coatings, decorative layers, printed layers, to articles during shaping, e.g. in-mould printing
    • B29C37/0028In-mould coating, e.g. by introducing the coating material into the mould after forming the article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C37/00Component parts, details, accessories or auxiliary operations, not covered by group B29C33/00 or B29C35/00
    • B29C2037/90Measuring, controlling or regulating

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜面においても十分な膜厚の被覆層を形成
し得る型内被覆成形法を提供する。 【構成】 熱硬化性成形材料を型内にて加熱・加圧成形
するに際し、熱硬化性成形材料からなる成形品基材が半
硬化段階にあるときに被覆材料を注入し、被覆層を型内
において形成する型内被覆成形法であって、上記熱硬化
性成形材料を、10〜60kg/cm2 の圧力で充填
し、被覆材料注入完了まで成形圧を変えることなく一定
に保ったまま上記被覆材料を注入する、型内被覆成形
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性成形材料を成
形するに際し型内において被覆材料を注入して被覆層を
形成する型内被覆成形法に関し、特に、傾斜面部分を有
する被覆層つき成形品を得る場合であっても、該傾斜面
部分に密着性の良好な被覆層を確実に形成することを可
能とする型内被覆成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱硬化性成形材料を用いて成
形される成形品として、SMC(シートモールディング
コンパウンド)やBMC(バルクモールディングコンパ
ウンド)から成るものが良く知られている。また、これ
らの熱硬化性成形材料からなる成形品を得るに際し、型
内において被覆層を形成する型内被覆成形法が公知であ
る。
【0003】型内被覆成形法では、例えば特開昭61−
273921号に開示されているように、成形材料の圧
縮成形中に成形品が半硬化段階にある際に、その成形圧
力を越える注入圧により被覆材料を注入し、硬化させる
ことにより、被覆層つき成形品が得られる。また、成形
材料の圧縮成形中に成形材料が半硬化段階にある時に、
型を開き、被覆材料を注入し、しかる後、型を再度閉じ
て成形を続けることにより被覆層付き成形品を得る方法
も知られている。
【0004】他方、雑誌「プラスチックス」第41巻、
第5号、第96頁〜第102頁の「インモールドコーテ
ィング成形法」には、上記型内被覆成形法における好ま
しい成形条件として、図3に示す条件が提案されてい
る。
【0005】図3に示す成形条件では、まず、圧力P1
(60〜100kg/cm2 )を加えることにより、熱
硬化性成形材料が型内に充填される。次に、成形品のヒ
ケおよび平滑性を改善するために圧力がP2 (20〜5
0kg/cm2 )まで低下される。そして、熱硬化性成
形材料が半硬化段階にあるときに、圧力P3 (0〜40
kg/cm2 )に減圧され、被覆材料が注入される。被
覆材料注入完了後に圧力はP4 (40〜80kg/cm
2 )まで高められ、それによって被覆材料が成形品基材
の目的とする表面部分に至るように充填される。被覆材
料の充填完了後、圧力をP5 (20〜60kg/c
2 )まで減圧して、上記被覆材料が硬化され、被覆層
つき成形品が得られる。
【0006】上記のように、従来、最初の熱硬化性成形
材料からなる成形品基材の成形に際しては、成形圧P1
を高くすることにより該熱硬化性成形材料の型内への充
填を確実に行うことができ、かつ成形を良好に行い得る
と考えられていた。従って、上記のように、熱硬化性成
形材料を型内に充填するに際しては、60〜100kg
/cm2 程度の比較的高い成形圧をかけることが望まし
いとされていた。
【0007】また、意匠性の高い、高級感にあふれた被
覆層つき成形品を得るために、従来、上記被覆材料中に
色調の異なる複数種の着色顔料を混合したものが用いら
れており、それによって流れ模様などの色模様が付され
た被覆層つき成形品が提供されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の形内被
覆成形法では、被覆材料注入前に成形圧をP1 →P2
はP2 →P3 まで減圧する際に、成形型の水平バランス
にずれが生じ、注入された被覆材料の型内における進行
を妨げる部分が発生するという問題があった。その結
果、被覆材料が型内において滑らかに流動され難く、成
形品が傾斜面、特に、垂直に近い急峻な傾斜面を有する
場合には、該傾斜面の全面に被覆材料を展延することが
できなかった。すなわち、被覆層を形成すべき部分にお
いて、被覆されていない部分が生じるという欠点があっ
た。
【0009】従って、型内被覆成形法により上記のよう
に急斜面を有する成形品に被覆層を形成する場合には、
被覆材料を注入するまで成形圧を変動させない方が好ま
しいと考えられる。しかしながら、従来の成形法におい
て、上記圧力P1 を減圧することなく、上述した2種以
上の色調の異なる着色顔料を含む被覆材料を注入する
と、成形圧力が高すぎるため、得られた被覆層つき成形
品の表面すなわち被覆層表面に色むらが生じるという欠
点があった。
【0010】本発明の目的は、急な傾斜面を有する被覆
層つき成形品を得る場合であっても、該傾斜面において
色むらが生じ難い密着性の良好な被覆層を形成し得る型
内被覆成形法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱硬化性成形
材料を型内で加熱・加圧成形するに際し、前記成形材料
からなる成形品基材が半硬化段階にあるときに被覆材料
を注入し、展延、硬化させて被覆層を形成する型内被覆
成形法において、前記熱硬化性成形材料を型内に10〜
60kg/cm2 の圧力で充填し、前記熱硬化性成形材
料よりなる成形品基材が半硬化段階になった後、成形圧
を変えずに一定に保持したまま被覆材料を注入すること
を特徴とする、型内被覆成形法であり、それによって上
記課題を達成するものである。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
型内被覆成形法では、まず、熱硬化性成形材料を成形型
内に10〜60kg/cm2 の圧力で充填し、加熱・加
圧成形を行う。この成形圧は、被覆材料の注入完了まで
一定とすることが必要であり、被覆材料の注入完了まで
の間に減圧などを行うと被覆性が悪化する。従って、本
発明においては、上記のように熱硬化性成形材料からな
る成形品基材が半硬化状態になった後、その成形圧を変
えることなく一定に保持したまま被覆材料が注入され
る。
【0013】もっとも、成形圧が一定とは、必ずしも全
く同一圧力値であることを要求するものではない。実際
の成形に際しては、圧力を一定に保とうとしても、幾分
かの圧力変動は避けられず、従って、本発明では、この
ような避けられない圧力変動範囲内の圧力変動が生じた
としても「一定」の成形圧の範囲内とする。具体的に
は、上記圧力変動は、成形圧の±5%以下に制御するこ
とが好ましく、より好ましくは、±2%以下に制御する
ことが望ましい。
【0014】上記のように、当初の成形圧を10〜60
kg/cm2 、好ましくは30〜50kg/cm2 の範
囲とすることが必要である。本発明の型内被覆成形法で
は、当初の成形圧を上記範囲内で一定にすることによ
り、金型間の水平バランスのずれを防止することに特徴
を有するものである。
【0015】上記成形圧を10kg/cm2 以上として
いるのは、10kg/cm2 未満では、熱硬化性成形材
料を型内に十分に充填させることができないからであ
り、60kg/cm2 以下としているのは、60kg/
cm2 を超えると得られた被覆層つき成形品の被覆層に
おいて色むらが発生するからである。
【0016】なお、上述の熱硬化性成形材料からなる成
形品基材が半硬化状態になったとは、熱硬化性成形材料
樹脂が型内に充填され、被覆材料を注入した場合でも、
被覆材料が熱硬化性成形材料中に入り込んだり、表面を
攪乱したりしない最低限の硬化状況に達している状態を
示す。未硬化状態の熱硬化性成形材料が上記半硬化状態
に達するまでの時間は、熱硬化性成形材料樹脂の種類や
配合されている硬化剤(重合開始剤)の種類及び配合割
合、成形品の肉厚及び成形型の温度などの条件によって
様々であるが、一般的には、被覆材料の注入を行わない
加熱・加圧成形の場合の成形サイクルタイムの1/4〜
1/3程度の時間である。
【0017】上記のように、本発明は、熱硬化性成形材
料を型内に充填し、被覆材料注入完了時まで成形圧を一
定に維持することにより、上下の金型間の水平バランス
のずれを防止することに特徴を有するものであり、被覆
材料の注入完了後の工程については、成形圧をそのまま
保持してもよく、あるいは増圧もしくは減圧してもよ
い。すなわち、被覆材料注入完了後の工程については、
従来より公知の型内被覆成形法に従って適宜変更し得
る。
【0018】また、成形圧の制御以外の各工程について
も、従来より公知の型内被覆成形法(例えば特開昭61
−273921号など)に従って行い得る。
【0019】本発明において被覆材料として用いる熱硬
化性樹脂としては、熱分解性のラジカル触媒を用いて二
重結合を開裂付加反応させ3次元網目構造を形成するこ
とのできる、分子内に反応性二重結合を持つ不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニルエステル(エポキシアクリレー
ト)樹脂、ウレタンアクリレート樹脂などが挙げられ
る。これらの樹脂はそれぞれ単独で用いられても良い
し、複数種を混合して用いられても良い。
【0020】また、上記被覆材料には低収縮剤として、
ポリ酢酸ビニル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポ
リエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル
ースチレン共重合体、ポリブタジエン、飽和ポリエステ
ル類、飽和ポリエーテル類などのような熱可塑性樹脂を
必要に応じて適当量用いることができる。
【0021】本発明に用いる被覆材料に含まれる着色顔
料としては従来公知のものが用いられる。例えば、酸化
チタン、ベンジンイエロ−、アンスラキノンイエロ−、
チタンイエロ−、ハンザイエロ−、モリブデ−トオレン
ジ、黄鉛、ジスアゾイエロ−、ベンジンオレンジ、キナ
クリドンレッド、クロムグリ−ン、フタロシアニングリ
−ン、ミロリブル−、コバルトブル−、フタロシアニン
ブル−、酸化鉄(ベンガラ)、カ−ボンブラック、鉄黒
等各種公知慣用のものが用いられる。なお、上記被覆材
料に含有される後述の炭酸カルシウムなどの耐湿顔料
(充填剤)は、着色顔料としての効果が発揮しない。
【0022】また、上記着色顔料としては各種の粒径の
ものが市販されているが、本発明における被覆材料に
は、平均粒径0.1〜5μm程度のものが好ましく用い
られる。また、平均粒径の最も大きな着色顔料の平均粒
径の平均粒径の最も小さな着色顔料の平均粒径に対する
比が、2以下であることがより好ましい。これは、平均
粒径が大きく異なる複数種の着色顔料を用いた場合、被
覆材料の型内流動性や着色顔料分散性が低下し易いから
である。
【0023】また、着色顔料の好ましい配合量は、樹脂
100重量部に対し、3〜200重量部であり、少ない
と隠ぺい力が不足し、多いと粘度が高くなり、型内での
流動が悪くなる。
【0024】上記被覆材料には、目的及び用途に応じ
て、適当量の体質顔料、すなわち、ダイヤモンドなどの
元素鉱物;岩塩、カリ岩塩などのハロゲン化鉱物;炭酸
カルシウムなどの炭酸塩鉱物;藍鉄鉱などのりん酸塩鉱
物;カルノ−石などのバナジン酸塩鉱物;重晶石(硫酸
バリウム)、石膏(硫酸カルシウム)などの硫酸塩鉱
物;ほう砂などのほう酸塩鉱物;灰チタン石などのチタ
ン酸塩鉱物;雲母、タルク、葉ろう石、カオリン、石
英、長石などのけい酸塩鉱物;鋼玉(酸化アルミニウ
ム)、水酸化アルミニウムなどの金属(水)酸化物;
(中空)ガラス球などのガラス製品などを中心とした天
然もしくは人工の鉱物またはそれを処理、精製あるいは
加工したもの、およびそれらの混合物が用いられる。
【0025】また、上記充填剤(顔料)の添加量として
は樹脂分(熱硬化性樹脂、共重合性モノマー及び必要に
よって添加される低収縮剤樹脂の合計量)100重量部
に対して、着色顔料と体質顔料の和として0〜200重
量部となるように添加されるのが好ましい。添加量が2
00部を越えると着色顔料、体質顔料を樹脂および単量
体の中に均一に分散させることが困難になり、また粘度
が高くなりすぎるため型内での流動性が悪くなり全面に
展延することが困難になる。
【0026】さらに、上記被覆材料には、必要に応じ
て、ケトンパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイド
類、ハイドロパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサ
イド類、アルキルパーエステル類、パーカーボネート
類、パーオキシケタール類などの公知の開始剤;ジメチ
ルアニリン、ナフテン酸コバルトなどの公知の硬化促進
剤;パラベンゾキノンなどの重合禁止剤;カーボンブラ
ックや酸化チタン、酸化鉄、シアニン系顔料、アルミフ
レーク、ニッケル粉、金粉、銀粉などの顔料;アゾ系染
料やアントラキノン系、インジゴイド系、スチルベン系
などの染料;カーボンブラックなどの導電性付与剤;乳
化剤;ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸類;脂肪族燐酸
塩、レシチンなどの離型剤などを用途、目的に応じて適
当量加えることができる。
【0027】また、本発明において熱硬化性成形材料と
して用いられる熱硬化性樹脂組成物には、被覆材料組成
物と同様に各種材料が適宜配合され得る。即ち、熱硬化
性樹脂として不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、などが用いられ、必
要に応じて各種共重合性モノマー、低収縮剤、各種充填
剤、着色剤、開始剤、補強材、添加剤等を加えることが
できる。
【0028】この様な成形材料として、特に汎用的な例
としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂をスチレン
に溶解し、熱可塑性樹脂からなる低収縮剤を加え、開始
剤としての有機過酸化物等を添加し、各種充填剤、ガラ
ス繊維などの補強材を加え、SMCあるいはBMCの形
態としたものが従来より慣用されている。
【0029】
【作用】本発明の型内被覆成形法では、被覆材料の注入
が完了するまで成形圧が一定に保たれる。従って、金型
が当初に設定された状態から傾き難い。よって、特定の
面に偏って成形圧が加わることがないため、熱硬化性成
形材料よりなる成形品基材表面と金型との間を被覆材料
が円滑に流れ、急斜面を有する成形品基材を用いる場合
であっても、該急斜面部分においても密着性の良好な被
覆層が形成され得る。
【0030】また、熱硬化性成形材料を充填し、被覆材
料注入完了時までの成形圧力が10〜60kg/cm2
の範囲内の圧力であって、一定の圧力に維持されるた
め、複数の色合いの異なる着色顔料を含む被覆材料を用
いた場合、色むらの発生を効果的に防止し得る。これ
は、成形圧力が上記特定の範囲内とされているため、被
覆材料にかかる剪断応力が比較的小さく、従って複数の
着色顔料が分離し難いためである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例および比較
例を挙げることにより、本発明を明らかにする。なお、
以下において部は、特に断らない限り重量部を意味す
る。
【0032】SMCの調製 下記の組成の材料を混合し、十分に攪拌したのち、SM
C含浸装置により、ガラス繊維(旭ファイバーグラス社
製、ロービング、商品名:ER4630LBD166W
を長さ25mmに切断したもの)60部に含浸させ、S
MCを得た。
【0033】1.不飽和ポリエステル樹脂液(イソフタ
ル酸系の不飽和ポリエステル樹脂約60重量%をスチレ
ンモノマー約40重量%に溶解したもの)70部 2.ポリスチレン系低収縮剤樹脂(ポリスチレン樹脂約
30重量%をスチレンモノマー約70重量%に溶解した
もの)30部
【0034】3.炭酸カルシウム粉末(NS−100:
日東粉化社製)120部 4.硬化剤(カヤブチルB:化薬アクゾ社製、ターシャ
リーブチルパーオキソベンゾエート含有率98wt%)
1部
【0035】5.増粘剤(酸化マグネシウム粉末、キョ
ーワマグ150:協和化学工業社製)1部 6.内部離型剤(ステアリン酸亜鉛:堺化学工業社製)
3部
【0036】被覆材料の調製 1.エポキシアクリレート樹脂液(リボキシR802、
昭和高分子社製)100部 2.体質顔料:炭酸カルシウム(NS−100:日東粉
化社製、平均粒径約2μ)50部
【0037】3.硬化剤(カヤブチルB)1部 4.白色顔料(酸化チタン、SR−1,堺化学工業社
製、平均粒径約0.24μ)40部 5.赤色顔料(ダイピロキサイドカラー#9700、大
日製化工業社製、平均粒径約1μ)10部 以上の材料を混合し、十分に攪拌・混練し、ピンク色の
被覆材料を得た。
【0038】成形条件 図1および図2に示す深絞り形状の成形品1を、後述の
成形条件により成形した。なお、成形品1においては、
縦×横×高さ=約600mm×約350mm×約250
mmであり、金型投影面積は約2000cm2 である。
また、成形品1の厚みは約5mmである。さらに、成形
品の傾斜面A〜Dの角度、すなわち、垂直方向から遠ざ
かる方向に測定した傾斜角度は、傾斜面A〜Dのそれぞ
れについて、A:5度、B:5度、C:2.5度、D:
15度である。
【0039】金型として、上金型中央部にモレル社製高
圧注入機が取付けられたものを用意し、川崎油工社製、
800トンプレス機(レベリング装置付き)にセット
し、上型を150℃、下型を135℃の温度に設定し、
成形を行った。
【0040】実施例1 上記金型内にSMCを3.4kgチャージし、成形圧5
0kg/cm2 の圧力で120秒間加圧成形した。その
後、被覆材料を上金型の中央部から注入機により100
ml注入した。注入時の成形圧は、50kg/cm2
あり、一定であった。
【0041】被覆材料の注入を完了した後、成形圧を5
0kg/cm2 のまま一定に保ち、80秒間加熱・加圧
し、被覆材料で被覆された被覆層付き形成品を得た。得
られた成形品において被覆層の密着性は十分良好であ
り、外観上、被覆層の形成されるべきすべての面が均一
なピンク色の被覆となっており、色むらなども見られな
かった。
【0042】実施例2 上記金型内にSMCを3.4kgチャージし、成形圧4
0kg/cm2 の圧力で120秒間加圧成形した。その
後、被覆材料を上金型の中央部から注入機により100
ml注入した。注入時の成形圧は、40kg/cm2
あり、一定であった。
【0043】被覆材料の注入を完了した後、成形圧を8
0kg/cm2 まで増圧し、80秒間加熱・加圧し、被
覆材料で被覆された被覆層付き形成品を得た。得られた
成形品において被覆層の密着性は十分良好であり、外観
上、被覆層の形成されるべきすべての面が均一なピンク
色の被覆とされており、色むらなども見られなかった。
【0044】実施例3 上記金型内にSMCを3.4kgチャージし、成形圧3
0kg/cm2 の圧力で120秒間加圧成形した。その
後、被覆材料を上金型の中央部から注入機により100
ml注入した。注入時の成形圧は、30kg/cm2
あり、一定であった。
【0045】被覆材料の注入を完了した後、成形圧を3
0kg/cm2 の一定のままで80秒間加熱・加圧し、
被覆材料で被覆された被覆層つき形成品を得た。得られ
た成形品において被覆層の密着性は十分良好であり、外
観上、被覆層の形成されるべきすべての面が均一なピン
ク色の被覆となっており、色むらなども見られなかっ
た。
【0046】比較例1 上記金型内にSMCを3.4kgチャージし、成形圧1
00kg/cm2 の圧力で10秒間加圧成形した後、4
0kg/cm2 の成形圧で105秒間加圧した。次に、
30kg/cm2 まで成形圧を減圧した。減圧が終了し
てから5秒後、被覆材料を上金型の中央部から注入機に
より100ml注入した。
【0047】被覆材料の注入を完了した後、成形圧を7
0kg/cm2 まで増圧し、80秒間加熱・加圧し、被
覆材料で被覆された被覆層付き形成品を得た。得られた
成形品では、傾斜面Cが殆ど被覆されなかった。また、
被覆層で被覆された面では、均一なピンク色の被膜とな
っており、色むらは認められなかった。
【0048】比較例2 上記金型内にSMCを3.4kgチャージし、成形圧1
00kg/cm2 の圧力で115秒間加圧成形した。次
に、40kg/cm2 まで成形圧を減圧した。減圧が終
了してから5秒後に、被覆材料を上金型の中央部から注
入機により100ml注入した。
【0049】被覆材料の注入を完了した後、成形圧を4
0kg/cm2 に保ち、80秒間加熱・加圧し、被覆材
料で被覆された被覆層付き形成品を得た。得られた成形
品では、傾斜面Cが殆ど被覆されなかった。また、被覆
層で被覆された面では、均一なピンク色の被膜となって
おり、色むらは認められなかった。
【0050】比較例3 上記金型内にSMCを3.4kgチャージし、成形圧1
00kg/cm2 の圧力で115秒間加圧成形した。次
に、30kg/cm2 まで成形圧を減圧した。減圧が終
了してから5秒後に、被覆材料を上金型の中央部から注
入機により100ml注入した。
【0051】被覆材料の注入を完了した後、成形圧を3
0kg/cm2 に保ち、80秒間加熱・加圧し、被覆材
料で被覆された被覆層付き成形品を得た。得られた成形
品では、傾斜面Cが殆ど被覆されなかった。また、被覆
層で被覆された面では、均一なピンク色の被膜となって
おり、色むらは認められなかった。
【0052】比較例4 上記金型内SMCを3.4kgをチャージし、成形圧8
0kg/cm2 の圧力で120秒間加圧成形した。被覆
材料を上金型の中央部から注入機により100ml注入
した。被覆材料を注入完了後、成形圧を80kg/cm
2 に保持した状態で、80秒間加熱加圧成形し、被覆層
つき成形品を得た。
【0053】得られた成形品では、被覆層を形成すべき
面の全面を被覆することができたが、傾斜面A〜Dの全
てにおいて、ピンク色の部分と白っぽい部分とに分かれ
た色むらが発生した。
【0054】
【発明の効果】本発明の型内被覆成形法によれば、傾斜
面を有する成形品において、該傾斜面上に密着性の良好
な被覆層を形成することができ、かつ2種以上の色合い
の異なる着色顔料を含む被覆材料を用いた場合であって
も、被覆層において所望でない色むらが発生しない。従
って、意匠性に優れ、高級感にあふれた被覆層つき成形
品を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において成形された被覆層付き成形品の
外観を示す斜視図。
【図2】図1に示した成形品の平面図。
【図3】従来の型内被覆成形法におけるプレスパターン
を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 101:10 105:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性成形材料を型内で加熱・加圧成
    形するに際し、前記成形材料からなる成形品基材が半硬
    化段階にあるときに被覆材料を注入し、該被覆材料を展
    延、硬化させて被覆層を形成する型内被覆成形法におい
    て、 前記熱硬化性成形材料を型内に10〜60kg/cm2
    の圧力で充填し、前記熱硬化性成形材料が半硬化状態に
    なった後、成形圧を変えずに一定に保持したまま被覆材
    料を注入することを特徴とする、型内被覆成形法。
JP3644793A 1993-02-25 1993-02-25 型内被覆成形法 Pending JPH06246762A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253494A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Ube Machinery Corporation Ltd 型内被覆成形方法、型内被覆成形装置及び型内被覆成形品
JP2010228355A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Honda Motor Co Ltd 型内被覆方法

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