JPH06246749A - 金型成形部回り清浄シート - Google Patents

金型成形部回り清浄シート

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JPH06246749A
JPH06246749A JP3544793A JP3544793A JPH06246749A JP H06246749 A JPH06246749 A JP H06246749A JP 3544793 A JP3544793 A JP 3544793A JP 3544793 A JP3544793 A JP 3544793A JP H06246749 A JPH06246749 A JP H06246749A
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JP
Japan
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mold
sheet
base material
cleaning sheet
fiber base
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Pending
Application number
JP3544793A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kitaura
敏彦 北浦
Koichi Takashima
浩一 高島
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型成形部周辺に形成されるバリ等の汚染物
を容易かつ完全に除去することのできる金型成形部回り
清浄シートを提供する。 【構成】 反応性高分子化合物が含浸されたシート状繊
維基材からなる金型成形部回り清浄シートである。そし
て、上記シート状繊維基材が、目付け重量100〜15
0g/m2 で、厚み0.5〜1.5mmに設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形作業の繰り返し
により汚染された熱硬化性樹脂成形材料用金型等の成形
部回りを清浄化するための金型成形部回り清浄シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂成形材料等の熱硬化性樹脂
成形材料の連続成形時における重要な問題として、熱硬
化性樹脂成形材料による金型の汚染がある。このような
熱硬化性樹脂成形用金型は、一般に、図1に示すよう
に、熱硬化性樹脂の注入口にあたるカル部1と、上記カ
ル部1から流入した熱硬化性樹脂の流路にあたるランナ
ー部2と、上記ランナー部2を通過した熱硬化性樹脂が
充填され成形品を形成するキャビティー部3と、熱硬化
性樹脂のランナー部2から上記キャビティー部3への入
口にあたるゲート部4と、上記キャビティー部3のエア
ーを逃がすためのエアーベント部5と、成形時にリード
フレームを固定するクランプ面6を備えている。そし
て、上記金型汚染には、二種類の性質があり、その第一
の金型汚染は、成形品を形成する金型のキャビティー部
3内の汚染であり、これは主として熱硬化性樹脂成形材
料中に含まれる離型剤がキャビティー部3表面に滲出
し、この滲出した離型剤が成形の繰り返しによりキャビ
ティー部3表面に順次積層し、次第に酸化劣化して固い
離型剤の酸化劣化層を形成し、成形品の離型の困難化や
成形品表面の肌荒れ等を招くというものである。また、
第二の金型汚染は、上記キャビティー部3の成形部では
なく、成形部の回りに発生する金型汚染であり、これは
上記成形材料の一部がバリとなって付着したり、また上
記離型剤が流れ出して付着したりする等によるものであ
る。
【0003】そして、上記第一の金型汚染に対する対策
として、従来から、メラミン樹脂成形材料を金型のキャ
ビティー部3内部に入れ、加熱硬化することによってキ
ャビティー部3内に形成された離型剤の酸化劣化層を硬
化したメラミン樹脂成形材料表面に付着させ、その状態
でメラミン樹脂成形材料硬化物をキャビティー部3から
除去することによりキャビティー部3内を洗浄するとい
う方法が行われている。また、最近では、未加硫ゴム系
の金型再生用組成物を用いて金型中で加硫成形し、汚染
物を付着させ除去する方法が採られている。
【0004】つぎに、上記第二の金型汚染に対する対策
として、上記メラミン樹脂成形材料では除去することが
できず、また上記金型再生用組成物を用いると除去する
ことはできるが、その除去作業の頻度が非常に多いた
め、実際には上記第一の金型汚染に対してのみに使用さ
れているのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記第二
の金型汚染におけるバリの発生は、全て図2に示す成形
部周辺に生じるが、特にエアーベント部5にバリが形成
された場合、すなわちエアーベント部5が詰まると、熱
硬化性樹脂成形材料の未充填が生起する等成形品全体の
良品率を低下させてしまう。このため、上記のように頻
繁に少ない成形ショット数毎に除去作業を行わなければ
ならない。通常、上記エアーベント部5は、一つのキャ
ビティー部3に1〜4個所設けられており、金型全体で
は多数個となり、バリを除去するのに時間がかかってい
た。これに対して、最近では、耐熱性のシート基材に熱
硬化性樹脂や未加硫ゴム系材料を含浸、あるいは塗布し
た清浄用シートを金型に挟み硬化させバリ等の汚染物を
一体化させて除去するという方法が提案され一部で実施
されている。しかしながら、上記清浄用シートを用いて
も、金型の構造上、その合わせ面に対しエアーベント部
5の深さが深い金型については、上記清浄用シートを用
いても、エアーベント部5に対する充分な密着性が得ら
れず、完全に除去することができないという問題を有し
ている。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、金型成形部周辺に形成されるバリ等の汚染物
を容易かつ完全に除去することのできる金型成形部回り
清浄シートの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の金型成形部回り清浄シートは、反応性高
分子化合物が含浸されたシート状繊維基材からなる金型
成形部回り清浄シートであって、上記シート状繊維基材
が、目付け重量100〜150g/m2 で、厚み0.5
〜1.5mmに設定されているという構成をとる。
【0008】
【作用】すなわち、本発明者らは、成形部周辺、特にエ
アーベント部に形成されるバリを容易かつ完全に除去す
ることのできるものを得るために一連の研究を重ねた。
その研究の過程で、除去方法の形態として、従来の清浄
用シートに着目し、この清浄用シートを中心に、金型の
合わせ目部分やエアーベント部等に対して充分に密着さ
せ、形成されたバリをその硬化物に一体化させることの
できるシートを中心にさらに研究を重ねた。その結果、
シート自体の厚みを極薄の特定の厚みに設定し、さらに
バリと一体化させる反応性高分子化合物が充分かつ適正
に含浸させることができるよう所定の目付け重量に設定
した。このように、シート自体の厚みおよび目付け重量
を特定値に設定した清浄シートを金型の型面全体に載置
して上下の仮金型を閉じ、金型面に密着した状態で加熱
反応を行うと、金型の合わせ目部分やエアーベント部等
の金型成形部周辺に付着していたバリ等の汚染物が反応
性高分子化合物の硬化物に一体化する。したがって、そ
の硬化後、金型を開いて清浄シートを金型から剥離して
取り出すことにより、従来除去が困難であったエアーベ
ント部に成形されたバリを効果的に除去されることを見
出しこの発明に到達した。
【0009】つぎに、この発明について詳しく説明す
る。
【0010】この発明の金型成形部回り清浄シートは、
成形部周辺のバリ等の汚染物除去の観点から、厚み0.
5〜1.5mmの範囲の極薄状態に形成され、シート状
繊維基材と、このシート状繊維基材に含浸させる反応性
高分子化合物とを用いて得られる。また、この発明の金
型成形部回り清浄シートは、金型成形部周辺の全ての汚
染物に対して密着させなければならず、金型に挟んだ際
に金型面の形状に合わせて変化し、その形状が浮きでる
よう密着させる必要から柔軟な状態に仕上げられる。
【0011】上記シート状繊維基材としては、各種材質
の不織布等があげられる。具体的はポリエステル長繊維
不織布等が好適に用いられる。そして、上記シート状繊
維基材として、目付け重量が100〜150g/m
2 で、厚み0.5〜1.5mmのものを用いる必要があ
る。すなわち、目付け重量が100g/m2 未満でかつ
厚みが0.5mm未満では、金型に挟んだ際につぶれ幅
が小さく、金型面に対する密着性が低くなるため汚染物
を完全に除去することができず、逆に目付け重量が15
0g/m2 を超えかつ厚みが1.5mmを超えると、含
浸させる反応性高分子化合物の含浸むらが発生し、汚染
物の除去に際しても完全に除去することができないとい
う問題が生ずるからである。このシート状繊維基材の一
例として、ユニセル社製のランパスP−100EKW,
P−120EKW,P−150EKWがあげられる。
【0012】上記シート状繊維基材に含浸させる反応性
高分子化合物としては、公知のものがあげられるが、特
にエポキシ樹脂,フェノール樹脂および硬化促進剤を含
有するエポキシ樹脂組成物が好適に用いられる。そし
て、この反応性高分子化合物の含浸量は、シート状繊維
基材に対して120〜280重量%(以下「%」と略
す)の範囲に設定することが好ましい。すなわち、反応
性高分子化合物の含浸量がシート状繊維基材に対して1
20%未満では汚染物に対する密着力が充分ではなく、
逆に280%を超えると金型に挟んだ際に余分な部分に
まで含浸させた反応性高分子化合物が流れ込み、その硬
化物がそのまま金型に残存してしまうという問題が生ず
る傾向がみられるからである。
【0013】この発明の金型成形部回り清浄シートは、
上記原料を用い、例えばつぎのようにして製造すること
ができる。すなわち、まずシート状繊維基材に含浸させ
る反応性高分子化合物の溶液を準備する。ついで、シー
ト状繊維基材を上記反応性高分子化合物の溶液中に浸漬
しシート状繊維基材に含浸させる。そして、温風等で加
熱乾燥した後、これを巻き取るか、もしくは適宜の大き
さに切断する。このようにして金型成形部回り洗浄シー
トが製造される。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明の金型成形部回
り清浄シートは、特定の厚みおよび目付け重量に設定さ
れたシート状繊維基材に反応性高分子化合物が含浸され
たものである。このため、金型の合わせ部等の成形部回
り,エアーベント部等に付着したバリ等の汚染物質を、
それ自体を容易に一体化させることができ金型を開いて
シートを取り出す際に、成形部回りから汚染物質を容易
に除去することができる。すなわち、上記特定のシート
状繊維基材を用いることにより、反応性高分子化合物を
適正量含浸させることができ、しかも厚みが薄いため、
金型間に挟んで硬化反応させ、ついで金型を開いて取り
出すという簡単な操作により、従来の方法では除去が困
難であったエアーベント部等の細部に付着したバリを除
去しうるものである。
【0015】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0016】まず、実施例に先立って、下記に示す各原
料を下記の割合で配合し混合することにより反応性高分
子化合物を準備した。
【0017】 エポキシ樹脂 64重量部 フェノール樹脂 32重量部 硬化促進剤(イミダゾール) 4重量部
【0018】
【実施例1〜3、比較例1〜4】下記の表1に示す各特
性を備えたポリエステル長繊維不織布を準備し、この不
織布に同表に示す割合で反応性高分子化合物を含浸さ
せ、目的とする金型成形部回り清浄シートを得た。
【0019】
【表1】
【0020】このようにして得られた金型成形部回り清
浄シートを、成形部回りに薄バリ等の汚染物が形成され
た段階の図1に示す熱硬化性樹脂成形用金型に挟み、1
75℃で15秒間加熱硬化し、硬化後ただちに金型を開
いて成形された金型成形部回り清浄シートを取り出し
た。そして、金型表面に形成された薄バリ等の汚染物の
除去性を評価し、その結果を下記の表2に示した。
【0021】
【表2】
【0022】上記表2の結果から、実施例品では、図3
に示すように、金型から取り出した清浄シート10表面
に、金型表面に形成された薄バリ等の汚染物が完全に移
行転写されて付着一体化されていた。このことから、金
型成形部回りが充分に清浄されたことがわかる。これに
対して、比較例品では、金型成形部回りの清浄性が悪
く、薄バリ等の汚染物を完全に除去することができなか
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱硬化性樹脂成形用金型の構造を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】加熱硬化後金型から取り出した清浄シートの状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 清浄シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応性高分子化合物が含浸されたシート
    状繊維基材からなる金型成形部回り清浄シートであっ
    て、上記シート状繊維基材が、目付け重量100〜15
    0g/m2 で、厚み0.5〜1.5mmに設定されてい
    ることを特徴とする金型成形部回り清浄シート。
  2. 【請求項2】 シート状繊維基材が不織布である請求項
    1記載の金型成形部回り清浄シート。
  3. 【請求項3】 反応性高分子化合物が、下記の(A)〜
    (C)成分を含有する樹脂組成物である請求項1または
    2記載の金型成形部回り清浄シート。 (A)エポキシ樹脂。 (B)フェノール樹脂。 (C)硬化促進剤。
  4. 【請求項4】 反応性高分子化合物のシート状繊維基材
    に対する含浸量が、120〜280重量%である請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の金型成形部回り清浄シー
    ト。
JP3544793A 1993-02-24 1993-02-24 金型成形部回り清浄シート Pending JPH06246749A (ja)

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JP3544793A JPH06246749A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 金型成形部回り清浄シート

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JP3544793A JPH06246749A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 金型成形部回り清浄シート

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JPH06246749A true JPH06246749A (ja) 1994-09-06

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ID=12442080

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JP3544793A Pending JPH06246749A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 金型成形部回り清浄シート

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JP (1) JPH06246749A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106150557A (zh) * 2016-07-29 2016-11-23 中国北方发动机研究所(天津) 一种具有双面涡轮的组合密封结构的增压器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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