JPH06246657A - ロボット制御方法 - Google Patents

ロボット制御方法

Info

Publication number
JPH06246657A
JPH06246657A JP3204993A JP3204993A JPH06246657A JP H06246657 A JPH06246657 A JP H06246657A JP 3204993 A JP3204993 A JP 3204993A JP 3204993 A JP3204993 A JP 3204993A JP H06246657 A JPH06246657 A JP H06246657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command
motor
robot
head
emergency stop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3204993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3231122B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Miyajima
和彦 宮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP03204993A priority Critical patent/JP3231122B2/ja
Publication of JPH06246657A publication Critical patent/JPH06246657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3231122B2 publication Critical patent/JP3231122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザプログラムが実行されないティーチン
グによって物品などを挟持するヘッドを、他の部材と衝
突させずに移動させることができるようにする。 【構成】 通常のロボット制御の場合には、コマンド実
行部2でユーザプログラムが実行され、これによってI
/O制御部3が動作して、エアシリンダ5により、図示
しないヘッドが上下移動し、また、移動制御部4が動作
してモータ7が回転し、ヘッドが水平方向に移動する。
ユーザプログラムを実行しないティーチング時にヘッド
を移動させる場合には、端末器8から移動コマンドが入
力され、コマンド実行部2がこの移動コマンドを実行す
るのであるが、その前に、記憶部1から移動時用I/O
制御プログラムが読み出して実行し、エアシリンダ5を
動作させてヘッドを上昇させる。そして、ヘッドが上昇
したことがセンサ6で検知されると、モータ7を動作さ
せてヘッドを移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造設備のロボットや
自動機器などの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットは、ユーザ側からの入力を行な
うためのパソコンなどを含む端末装置と、ロボットを動
作させるためのユーザプログラムを保持し、ロボット各
部の動作を指令するロボットコントローラと、ロボット
コントローラからの指令によって所定の動作をなす機構
部とからなっている。そして、ロボットには、物品を搬
送するロボットや物品を組み立てるロボットなど、種々
の働きをするロボットがあり、これらをコンベアなどと
組み合わせることにより、製造ラインが形成される。
【0003】かかるロボットにおいては、各機構部の動
作はロボットコントローラのユーザプログラムによって
支配されており、例えば、物品搬送ロボットにおいて、
物品の平面上のX,Y軸方向の移動や物品の上下方向
(Z軸方向)の移動が、ユーザプログラムによるロボッ
トコントローラからの指令により、所定の順序で行なわ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、例えば
物品搬送ロボットにおいては、通常動作時、ロボットコ
ントローラのプログラムにより、物品をつかむ部材(ヘ
ッド)をX,Y軸方向に移動させる際には、まず、この
ヘッドをZ軸方向に移動させて上昇させるようにしてい
るが、簡略型の安価な搬送ロボットでは、ヘッドのZ軸
方向移動部材としてエアシリンダで代用させるものがあ
る。一方、ロボットを動作させる前にヘッドを所定位置
に移動させ、そこから動作を開始させたい場合がある。
ロボットでは、通常、これを可能とするために、ユーザ
が端末器から移動コマンドを入力し(ティーチング)、
これでもってヘッドを移動させることができるようにし
ている。
【0005】ところが、このティーチング時では、ヘッ
ドの移動とは別に、エアシリンダの動作のためのコマン
ドが必要である。このため、ティーチング時、ヘッドが
降下した状態にあるのにヘッドを上昇させるコマンドを
入力せず、ヘッドの移動コマンドだけを入力したときに
は、ヘッドのティーチングによるX,Y軸の移動によ
り、ヘッドがコンベアやその上に乗せられたワーク(製
品)などにぶつかってしまい、破損するというような事
故が生ずることもあった。ユーザプログラムが作動して
いるときには、ヘッドが移動するとき、このユーザプロ
グラムによって必ずヘッドが持ち上げられてから移動を
開始するので問題はないが、ティーチング時では、ユー
ザプログラムが動いていないので、上記のような問題が
生ずる。
【0006】また、ロボットでは、ユーザプログラムの
エラーなどによって誤動作や危険な状態となるのを回避
するために、センサからの入力やユーザのオペレータ操
作により、ユーザプログラムの実行を禁止させる非常停
止制御が行なえるようにしている。しかし、製造ライン
などにおけるように、複数のロボットが設備され、これ
らが互いに関連した動作を行なう場合、これらの1つに
でもかかる非常停止制御があると、次のような不工合な
問題が生ずる。
【0007】例えば、いま、ロボットA,Bがあって、
ロボットBが前工程ロボットAに製品を送るように要求
を出すと、ロボットAがロボットBに製品をコンベアに
よって送るものとする。そこで、ロボットBからロボッ
トAへの製品要求信号がオンの状態でロボットBに非常
停止制御があったとすると、従来では、ロボットBのユ
ーザプログラムの全ても停止してしまい、I/O制御も
できなくなって、ロボットAの製品送り制御の停止やコ
ンベアの停止ができなくなる。このため、動作しないロ
ボットBにロボットAから製品が送られてきてしまい、
コンベアから製品があふれたりするし、また、ロボット
Bのヘッドがコンベア上に降下した状態でロボットBが
非常停止すると、コンベアで移動されてくる製品がヘッ
ドと衝突してしまい、不良品が発生したりする。
【0008】また、非常停止制御によってユーザプログ
ラムの実行が停止すると、これと同時にX,Y軸駆動用
のモータの励磁が切れて、これらモータがサーボフリー
状態となる。このため、例えばヘッドの移動中にかかる
非常停止制御があったとすると、メカの慣性により、ヘ
ッドはそのまま移動し続けて移動端まで移動してしま
い、移動端の部材に衝突してしまう。このようなことが
生ずると、メカに位置ずれが生じ、ヘッドの位置精度が
低下してしまう。逆に、非常停止制御後も上記モータの
励磁を切らないようにしたとすると、ヘッドがワークな
どを挾んだまま停止してしまい、メカやサーボ系に負担
がかかって各部の損傷を招くことになる。
【0009】本発明の目的は、かかる問題を解消し、テ
ィーチング時や非常停止時での障害を防止することがで
きるようにしたロボット制御方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ティーチング時に移動部材の位置設定を
手動操作によって可能としたロボット制御方法におい
て、該移動部材を上昇させるための移動時用制御プログ
ラムを設け、該移動部材を移動させるための移動コマン
ドが供給されることにより、該移動時用プログラムを実
行して該部材を上昇させ、しかる後、該移動コマンドを
実行するようにする。
【0011】また、本発明は、非常停止コマンドの入力
とともにユーザプログラムの実行が禁止されるロボット
制御方法において、非常停止時用制御プログラムを設
け、ユーザによる非常停止コマンドによって該非常停止
時用制御プログラムを実行し、他の機器への動作指令信
号の出力を停止させるようにする。
【0012】さらに、本発明は、非常停止コマンドの入
力とともにユーザプログラムの実行が禁止され、移動部
材を駆動するモータの励磁が中止されるロボット制御方
法において、該非常停止コマンドの入力とともに少なく
とも該モータが回転している所定期間励磁信号を発生す
る手段を設け、該非常停止コマンドの入力後、該所定期
間該モータを励磁し、停止した該モータへの励磁を解除
するようにする。
【0013】
【作用】移動コマンドはユーザプログラムから、或いは
ユーザの必要に応じて端末器から供給されるが、このと
き、ユーザプログラムは実行されない。そこで、この移
動コマンドの供給とともに、移動時用制御プログラムが
実行され、これによって移動部材が上昇する。しかる
後、移動コマンドが実行されて移動部材の移動が開始す
る。従って、例えばこの移動部材が部品やワークを挟持
して移動するヘッドである場合、移動プログラムの供給
とともに、まず、ヘッドが上昇し、しかる後、移動する
ことになる。このため、ヘッドがコンベアやその上のワ
ークなどにぶつかることがない。
【0014】また、他の機器へ動作指令信号を送ってい
るときに、非常停止コマンドが端末器から供給される
と、かかる動作指令信号を送っている状態のままユーザ
プログラムが停止してしまうが、これとともに、非常停
止時用制御プログラムが実行され、かかる動作指令信号
の出力が停止される。これにより、このロボットに対す
る他の機器の動作も停止する。従って、例えば他のロボ
ットからコンベアによってワークが送られてくる場合、
非常停止コマンドが入力されるとともに、他のロボット
やコンベアも停止してしまい、不良品の発生などの不具
合が防止できる。
【0015】さらに、モータの回転中に非常停止コマン
ドがあって、ユーザプログラムの実行が停止しても、さ
らに、このモータが励磁され続けることになり、これに
よってモータは必ず停止することになるし、また、モー
タが停止すると、このモータへの励磁が解除され、メカ
やサーボ系の過負荷がなくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明によるロボット制御方法の一実施例を
説明するためのロボットコントローラを示すブロック図
であって、1は記憶部,2はコマンド実行部,3はI/
O制御部,4は移動制御部,5はエアシリンダ,6はセ
ンサ,7はモータ,8は端末器である。
【0017】同図において、記憶部1には、ロボットの
動作を行なわせるためのユーザプログラムと移動時用I
/O制御プログラムとが格納されている。ロボットの通
常の動作は、コマンド実行部2がこのユーザプログラム
を実行することにより、移動制御部4がヘッドをX,Y
軸方向に移動させるモータ7などの機構部を制御するこ
とによって行なわれる。また、このユーザプログラムの
実行により、I/O制御部3がエアシリンダ5を制御
し、図示しないヘッドの上げ/下げを行なう。
【0018】また、ティーチング時の手動操作では、ユ
ーザプログラムを実行させず、ユーザがキーボードなど
の端末器8からコマンド実行部2に移動コマンドを送る
ことにより、移動制御部4やI/O制御部3を動作さ
せ、ヘッドを所定の位置に移動させることができる。
【0019】ここで、この実施例においては、ユーザプ
ログラムの稼動時においても、ティーチング時において
も、ヘッドを移動させるための移動コマンドがユーザプ
ログラムもしくは端末器8から入力されると、コマンド
実行部2は、まず、記憶部1から移動時用I/O制御プ
ログラムを読み込んで実行し、I/O制御部3を制御し
てエアシリンダ5を動作させる。これにより、ヘッドが
上昇する。そして、センサ6がヘッドが上昇したことを
検知すると、I/O制御部3は上昇終了をコマンド実行
部2に知らせる。そこで、コマンド実行部2は移動コマ
ンドを実行し、移動制御部4を制御し、モータ7を動作
させてヘッドを移動コマンドによる位置まで移動させ
る。
【0020】このように、この実施例では、ティーチン
グ時においても、ヘッドが移動する前に必ずヘッドが上
昇させられることになり、従って、移動によってヘッド
がベルトコンベアなどの設備に衝突することが避けられ
ることになる。
【0021】図2は本発明によるロボット制御方法の他
の実施例を説明するためのロボットコントローラを示す
ブロック図であって、図1に対応する部分には同一符号
をつけて重複する説明を省略する。
【0022】同図において、記憶部1には、ロボットの
動作を行なわせるためのユーザプログラムと非常停止用
I/O制御プログラムとが格納されている。ロボットの
通常の動作は、コマンド実行部2がこのユーザプログラ
ムを実行することにより、移動制御部4がヘッドをX,
Y軸方向に移動させるモータ7などの機構部を制御する
ことによって行なわれる。また、このユーザプログラム
の実行により、I/O制御部3が他のロボットやコンベ
アなどへの指令信号を出力する。
【0023】また、ティーチング時の手動操作では、ユ
ーザプログラムのエラーなどによってロボットが誤動作
或いは危険な動作をする場合、ユーザが端末器8から非
常停止コマンドを入力することができ、これにより、コ
マンド実行部2は現在実行中のユーザコマンドを停止さ
せる。これとともに、コマンド実行部2は、記憶部1か
ら非常停止上I/O制御プログラムを読み出して実行
し、移動制御部4を制御してモータ7などを停止させる
とともに、I/O制御部3を制御して、上記の指令信号
の出力を停止させる。
【0024】そこで、このロボットが誤動作を行なって
危険な場合、ユーザが端末器8から非常停止指令を入力
するが、従来では、単にユーザプログラムが停止するだ
けであったのに対し、この実施例では、単にユーザプロ
グラムを停止させるだけでなく、他の機器への指令信号
も切ってしまうので、コンベアも停止し、また、前工程
のロボットの製品送出しも停止してしまうので、事故が
起ることもない。
【0025】図3は本発明によるロボット制御方法のさ
らに他の実施例を説明するためのロボットコントローラ
を示すブロック図であって、7はモータ、9は主制御
部、10はサーボ制御部、11はモータドライバ、12
はタイマ、13はオア回路である。
【0026】図3は図2での実行制御部2及び移動制御
部4に相当する部分であり、主制御部9は図2の記憶部
1のユーザプログラムを実行するものである。また、サ
ーボ制御部10とモータドライバ11とは、図2の移動
制御部4に相当する部分である。
【0027】通常の動作時では、主制御部9で実行され
るユーザプログラムに応じてサーボ制御部10はサーボ
信号や指令パルスを出力する。サーボ信号はオア回路1
3に供給され、このオア回路13から励磁信号がモータ
ドライブ11に供給される。また、指令パルスは直接サ
ーボドライバ11に供給される。これにより、モータ7
は励磁され、指令パルスに応じた量だけ回転する。
【0028】そこで、図4に示すように、かかる通常動
作状態では、サーボ信号と指令パルスとが高レベルにあ
り、時刻t1で図2に示す端末器8から高レベルで表わ
される非常停止コマンドが入力されたとすると、サーボ
制御部10は主制御部9による制御を受け付けなくなり
(即ち、ユーザプログラムを実行しなくなり)、サーボ
信号や指令パルスの出力を禁止される。
【0029】また、この時刻t1でタイマ12が動作を
開始し、モータ7が確実に停止した状態となるまでの期
間高レベルの信号をオア回路13に出力する。従って、
オア回路13はさらにサーボ信号が供給されたのと同様
の状態にあり、励磁信号をモータドライバ11に供給す
る。このとき、モータドライバ11には指令パルスが供
給されてない。このため、モータ7は例示された状態に
あって、停止することになる。そして、モータ7が停止
した後、時刻t2にタイマ12は高レベルの信号の出力
を停止する。時刻t2以後では、励磁信号がなくなるの
で、モータ7はサーボフリー状態となるが、このとき、
既にモータ7は停止状態となっているので、問題はな
い。
【0030】このようにして、非常停止コマンドがある
と、その後も励磁されていてモータ7は必ず停止するこ
とになり、また、モータ7が停止すると、その励磁が解
除されることになる。従って、従来の技術のように、非
常停止コマンドがあると、慣性によって移動部材(ヘッ
ド)が衝突したり、過負荷による損傷が生じたりするよ
うなことを防止できる。
【0031】なお、上記のように、モータ7が指令パル
スによって回転量が規定される位置指令型のモータであ
る場合、モータドライバ11はカウンタを備え、指令パ
ルスに応じたプリセット値が設定されて、これをカウン
トすることによってモータ7の回転量が決められるので
あるが、かかるカウント動作中に非常停止コマンドがあ
ると、このカウンタの値が零となるまでモータ7は回転
し続ける。従来技術では、かかる状態で励磁信号がない
ため、モータはサーボフリーになっているが、この実施
例では、タイマ12の出力信号によってサーボ状態にあ
り、カウンタの値が零になるとともに、モータ7は停止
するのである。そこで、非常停止コマンドが入力される
とともに、このカウンタの値を零にクリアすることによ
り、非常停止コマンドがあってからモータ7が停止する
までの時間を大幅に短縮することができる。このため
に、サーボ制御部10が、非常停止コマンドが入力され
るとともに、偏差クリア信号を発生してモータドライバ
11の上記カウンタをクリアするようにする。
【0032】図5は本発明によるロボット制御方法のさ
らに他の実施例を説明するためのロボットコントローラ
を示すブロック図であって、14は速度判定器、14は
速度検出器、15はエンコーダであり、図3に対応する
部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【0033】この実施例も、図3,図4で説明した実施
例と同様に、非常停止コマンドの入力とともに、モータ
を停止させてからサーボフリーとするものである。
【0034】同図において、速度検出器15はモータ7
に取付けられているエンコーダ16の出力からモータ7
の回転速度を検出し、速度判定器14は、この速度検出
器15の検出出力から、モータ7の回転速度が予め設定
された零もしくはほぼ零に近い規定速度以上か否かを判
定する。但し、速度判定器14は、高レベルの非常停止
コマンドが入力されているときのみ、その判定信号を出
力する。
【0035】そこで、図6において、通常の動作を行な
っている時刻t1までは、図3に示した実施例と同様
に、主制御部9はユーザプログラムを実行し、サーボ制
御部10がサーボ信号と指令パルスを出力することによ
り、モータ7が所定の量だけ回転する。このとき、速度
判定器14がモータ7の回転速度を判定している。
【0036】そして、時刻t1に非常停止コマンドが入
力されたとすると、サーボ制御部10はサーボ信号や指
令パルスの出力が禁止されるが、これと同時に、速度判
定器14がこの判定結果を出力可能な状態に設定され
る。そこで、時刻t1でサーボ制御部10がサーボ信号
や指令パルスを出力している状態にあってモータ7が回
転していたとすると、このモータ7の回転速度は速度判
定器14に設定されている規定速度よりも充分高く、こ
のため、速度判定器14から高レベルの速度信号が出力
され、オア回路13に供給される。従って、時刻t1
サーボ制御部10がサーボ信号の出力を停止しても、こ
の時刻t1後もオア回路13からモータドライブ11に
さらに励磁信号が供給され、モータ7は回転中励磁され
ていることになる。
【0037】そして、モータ7は回転速度が次第に低下
していき、遂に停止もしくはほぼ停止状態になると、速
度判定器14がこれを判定し、その出力信号である速度
信号を低レベルにする。これにより、モータドライブ1
1への励磁信号の供給が終わり、モータ7は停止すると
ともにサーボフリーとなる。
【0038】なお、この場合でも、非常停止コマンドの
入力とともにサーボ制御部10がモータドライバ11に
偏差クリア信号を供給することにより、モータ7の停止
までの期間を短縮することができる。
【0039】以上のように、この実施例においても、非
常停止コマンドの入力後のモータ7の回転期間、このモ
ータ7に励磁をかけておくことができ、モータ7がフリ
ーに回転したままとなることを防止することができる
し、また、モータ7の停止後では、このモータ7への励
磁を解除することができ、過負荷による損傷を防止する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザプログラムによらずに移動部材を移動させるとき
には、移動滋養I/O制御プログラムが実行されること
により、必ず移動前に該移動部材は持ち上げられること
になり、移動によって該移動部材が衝突してしまうこと
を回避できる。
【0041】また、本発明によると、他の機器への動作
指令信号の供給中に非常停止の指令があっても、必ず該
動作指令信号の供給が中止されることになり、他の機器
の動作による障害を防止することができる。
【0042】さらに、本発明によると、モータが回転中
に非常停止の指令があっても、該指令後も該モータに励
磁がかけられていて必ず該モータは停止することにな
り、該モータによって駆動される部材の衝突を防止する
ことができるし、また、該モータの停止後では、該モー
タへの励磁が解除され、メカやサーボ系にかかる過負荷
による損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロボット制御方法の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】本発明によるロボット制御方法の他の実施例を
示すブロック図である。
【図3】本発明によるロボット制御方法のさらに他の実
施例を示すブロック図である。
【図4】図3に示した実施例の動作を示すタイミング図
である。
【図5】本発明によるロボット制御方法のさらに他の実
施例を示すブロック図である。
【図6】図5に示した実施例の動作を示すタイミング図
である。
【符号の説明】
1 記憶部 2 コマンド実行部 3 I/O制御部 4 移動制御部 5 エアシリンダ 6 センサ 7 モータ 8 端末器 9 主制御部 10 サーボ制御部 11 モータドライバ 12 タイマ 13 オア回路 14 速度判定器 15 速度検出器 16 エンコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザプログラムや端末器からの移動コ
    マンドにより、上下、前後左右に移動させることができ
    る移動部材を備えたロボットにおいて、 該移動部材を上昇させるための移動時用制御プログラム
    を設け、 該移動コマンドが供給されることによって該移動時用プ
    ログラムを実行して該部材を上昇させ、しかる後、該移
    動コマンドを実行することを特徴とするロボット制御方
    法。
  2. 【請求項2】 ユーザプログラムの実行によって動作す
    るとともに、他のロボットなどの他の機器への動作指令
    信号を出力して該他の機器と関連した動作を行ない、か
    つユーザによる非常停止コマンドによって該ユーザプロ
    グラムの実行を停止するようにしたロボットにおいて、 非常停止時用制御プログラムを設け、 ユーザによる該非常停止コマンドによって該非常停止時
    用制御プログラムを実行し、該他の機器への該動作指令
    信号の出力を停止させることを特徴とするロボット制御
    方法。
  3. 【請求項3】 非常停止コマンドの入力とともにユーザ
    プログラムの実行が禁止され、移動部材を駆動するモー
    タの励磁が中止されるロボット制御方法において、 該非常停止コマンドの入力とともに少なくとも該モータ
    が回転している所定期間励磁信号を発生する手段を設
    け、 該非常停止コマンドの入力後、該所定期間該モータを励
    磁し、停止した該モータへの励磁を解除したことを特徴
    とするロボット制御方法。
JP03204993A 1993-02-22 1993-02-22 ロボット制御方法 Expired - Fee Related JP3231122B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03204993A JP3231122B2 (ja) 1993-02-22 1993-02-22 ロボット制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03204993A JP3231122B2 (ja) 1993-02-22 1993-02-22 ロボット制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06246657A true JPH06246657A (ja) 1994-09-06
JP3231122B2 JP3231122B2 (ja) 2001-11-19

Family

ID=12348014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03204993A Expired - Fee Related JP3231122B2 (ja) 1993-02-22 1993-02-22 ロボット制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3231122B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3231122B2 (ja) 2001-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0474881B1 (en) Method of controlling stop of industrial robot
US6741057B2 (en) Servo controller for preventing downward displacement in gravitating axis
JP2002187040A (ja) ローダ制御装置
JPH10187221A (ja) 軌跡規制機能付き助力アーム
JPH06246657A (ja) ロボット制御方法
JPH0857738A (ja) ローダ装置
US8224478B2 (en) Numerical controller
JPH0639760A (ja) ロボットの制御装置
JPH04340104A (ja) ローダ制御装置
JP3651391B2 (ja) ローダ制御装置
WO1994009421A1 (en) Acceleration constant switching system
US5081407A (en) Numerical control apparatus
JPH11104934A (ja) 自動工具交換動作時の主軸頭移動の制御方法および装置
JP2019212029A (ja) 数値制御装置
JP2007128231A (ja) 数値制御工作機械
JPH1133867A (ja) 工作機械の工具干渉保護方法及び保護装置
EP0219551B1 (en) Numerical controller having overtravel checking function
JPS62124897A (ja) ロボツトの安全装置
JP2831700B2 (ja) パルスモータの手動操作制御装置
JPH0415807A (ja) サーボ機構の制御装置
JP2024014341A (ja) ロボットの衝突検出方法及びロボットの衝突検出装置
JP2000108065A (ja) スカラロボット
JPH03128687A (ja) モータの位置制御装置
JPH02235106A (ja) 数値制御装置のエラー処理方法
JPH07162195A (ja) 電子部品実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010828

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees