JPH06245838A - 姿勢変更機能を有する椅子 - Google Patents

姿勢変更機能を有する椅子

Info

Publication number
JPH06245838A
JPH06245838A JP24332693A JP24332693A JPH06245838A JP H06245838 A JPH06245838 A JP H06245838A JP 24332693 A JP24332693 A JP 24332693A JP 24332693 A JP24332693 A JP 24332693A JP H06245838 A JPH06245838 A JP H06245838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
backrest
chair
seat plate
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24332693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2857036B2 (ja
Inventor
Kazumi Mitsuhiro
和三 光広
Keiichi Yamanaka
圭一 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUNI KK
Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
MARUNI KK
Delta Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUNI KK, Delta Kogyo Co Ltd filed Critical MARUNI KK
Priority to JP24332693A priority Critical patent/JP2857036B2/ja
Publication of JPH06245838A publication Critical patent/JPH06245838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2857036B2 publication Critical patent/JP2857036B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 椅子を着座姿勢、休養姿勢、仮眠姿勢および
離席援助姿勢に容易に変化させることができるようにす
る。 【構成】 背凭れフレーム5と、連結板3と、左右の連
結板間の回動軸に取付けられた円弧状の歯を有する大歯
車61と、大歯車61のガイドレール62と、大歯車6
1に噛合するピニオン32とを備え、これらが有機的に
連動して着座姿勢、休養姿勢および仮眠姿勢に変化する
ように構成された姿勢変更機能を有する椅子であって、
連結板3には座板支持杆7の連結突起75を案内する案
内孔33が穿設され、この案内孔33は回転中心から後
方に向かって遠ざかるように設定され、案内孔33から
突出した連結突起75は背凭れフレーム5に設けられた
連結片51に離合可能に係止され、これら案内孔33、
連結突起75および連結片51の作用によって休養姿勢
から仮眠姿勢に移行しても足乗せ台の姿勢に変化がない
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の姿勢に変化させ
ることが可能な姿勢変更機能を有する椅子に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】椅子の種類は非常に多く、その形態、用
途、構造および材料の面から種々分類されるが、大略背
凭れのないスツール、背凭れのある事務椅子等の作業用
椅子、休息用のソファーや安楽椅子、あるいは椅子の姿
勢が変化するリクライニングシート等の機能椅子等が日
常生活で多用されている。
【0003】このような椅子の中で、最近注目されてい
るものとして、広範囲に、かつ、自動的に椅子の姿勢を
変化させることができる便利な椅子が種々提案されてい
る。このような機能的な椅子の例は、実開平1−141
543号公報、特開平1−192307号公報等に開示
されている。
【0004】まず前者の実開平1−141543号公報
に開示されている椅子は、座板の下部に扇形ギヤとこの
ギヤを回動させる駆動手段とが設けられ、扇形ギヤと座
板とはリンク機構で接続され、上記駆動手段を駆動させ
ることによって扇形ギヤおよびリンク機構を介して座板
の後方を持ち上げるようにしたものである。こうするこ
とにより着座者が立ち上がるのを座板後方の持ち上がり
動作で援助することができる。
【0005】また後者の特開平1−192307号公報
に開示されている椅子は、座板の下部に種々のリンク機
構を設置し、これらのリンク機構を椅子の前後方向に配
置されたネジ軸の回転で作動させ、足乗せ台の出没を行
わせるとともに、座板および背凭れのリクライニング姿
勢を種々変化させるようにしたものである。このような
椅子の各種姿勢の変化をネジ軸を用いて行うようにした
ことに特徴があると説明されている。
【0006】このような姿勢変更機能を有する椅子は、
特に老人や身体にハンデキャップのある人を対象とした
ものがよく知られており、使用者自身は使用し易く、か
つ、介護する人にも便利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記実開平
1−141543号公報に開示されているものは、背凭
れが所定の直立姿勢を保持した状態でのみ座板の後部が
競り上がるように構成されているため、着座者は座板の
みに持ち上げられるようにして立ち上がらなければなら
ず、背中と背凭れとの間に大きな隙間ができてしまい、
その結果立上り時に身体のバランスを崩してしまうこと
があり、健常者が使用したとしてもあまり使い勝手のよ
いものであるとは言い難く、ましてや身体にハンデキャ
ップのある人の使用には不向きであると考えられる。
【0008】また、上記特開平1−192307号公報
に開示されているものは、座板と背凭れとの相対位置関
係は不変になっているため、椅子の上で身体を横たえる
ような休養姿勢をとることができず、ましてや椅子上で
仮眠することができる程度にまで背凭れが座板と略同一
平面になるようにすることはその構成上到底不可能であ
り、結局機能的な汎用性の面で問題点を有している。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、標準の着座姿勢、身体を横
たえる休養姿勢、および立ち上がるときの離席援助姿勢
に容易に変化させることができるとともに、仮眠をとる
ための仮眠姿勢にも変化させることができる姿勢変更機
能を有する椅子を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
姿勢変更機能を有する椅子は、座板と、背凭れと、足乗
せ板とが基台上に配設され、それらが互いに連動して着
座姿勢、休養姿勢、および離席援助姿勢に変化するよう
に構成された姿勢変更機能を有する椅子であって、上記
背凭れの左右両側部に設けられた背凭れフレームと、こ
の背凭れフレームに背凭れ回動軸によって回動可能に結
合された左右一対の連結板と、左右の連結板間に設けら
れた回動軸と、この回動軸に取付けられて円弧状の歯を
備えた大歯車と、この大歯車に取付けられたガイドレー
ルと、上記連結板に設けられて大歯車に噛合する正逆回
転の駆動源付きピニオンとを備え、上記背凭れフレーム
は下端部で背凭れ回動軸周りに揺動可能に構成され、上
記各連結板はそれぞれ枠体に取付けられた第一連結杆お
よび第二連結杆によって上下動可能に保持され、上記回
動軸に取付けられたガイドアームがガイドレールに係合
し、上記足乗せ板はリンク機構を介して座板支持杆およ
び連結板に連結され、上記駆動源付きピニオンを一方向
に回転させることによって上記大歯車およびガイドアー
ムを介して背凭れ回動軸周りに背凭れフレームを後方に
回動させるとともに、座板支持杆およびリンク機構を介
して足乗せフレームを座板の前に突出させることによっ
て椅子が着座姿勢から休養姿勢に変更され、上記駆動源
付きピニオンを他方向に回転させることによって上記ガ
イドアームがガイドレールに案内されつつ座板支持杆と
背凭れフレームとの相対位置関係を変えずに連結板を回
動軸周りに回動させることによって椅子が着座姿勢から
離席援助姿勢に変更されるように構成されていることを
特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項2記載の姿勢変更機能を有
する椅子は、座板と、背凭れと、足乗せ板とが基台上に
配設され、それらが互いに連動して着座姿勢、休養姿勢
および仮眠姿勢に変化するように構成された姿勢変更機
能を有する椅子であって、上記背凭れの左右両側部に設
けられた背凭れフレームと、この背凭れフレームを背凭
れ回動軸を介して回動可能に支持する左右一対の連結板
と、リンク機構により前方へ移動する足乗せ板とを備
え、上記背凭れフレームは下端部で背凭れ回動軸周りに
揺動可能に構成され、上記足乗せ板はリンク機構を介し
て座板支持杆および連結板に連結され、上記座板支持杆
に連結突起が設けられ、上記連結板には上記連結突起が
嵌め込まれて案内される案内孔が穿設され、この案内孔
は背凭れ回動軸を中心とした一定半径の軌跡から後方に
向かって漸次外方に外れるように設定され、背凭れ回動
軸周りに背凭れフレームを後方に回動させるとともに、
座板支持杆およびリンク機構を介して足乗せフレームを
座板の前に突出させることによって椅子が着座姿勢から
休養姿勢さらに仮眠姿勢に変更され、上記仮眠姿勢に
は、上記連結突起が案内孔に案内されて一定半径の軌跡
から外れることによって座板支持杆との連結状態が解除
される状態で移行するように構成されていることを特徴
とするものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の姿勢変更機能を有する椅子
によれば、通常の着座姿勢の椅子において、駆動源付き
ピニオンを所定の一方向に回転させることによって、こ
のピニオンに噛合している大歯車は上方に移動し、この
移動によってガイドレールに係合している背凭れフレー
ムは背凭れ回動軸周りに回動し、背凭れフレームを座板
の後方に傾斜させると同時に座板支持杆が後方に移動す
るため、この座板支持杆と連結板とに連結されたリンク
機構が作用して足乗せ板は座板の前方に突出し、休養姿
勢に変更される。上記と逆の操作を行うことによって、
休養姿勢の椅子は最初の着座姿勢に戻る。
【0013】つぎに、通常の着座姿勢の姿勢の椅子にお
いて、上記ピニオンを上記とは逆の方向に回転させるこ
とによって、大歯車に噛合しているピニオンは大歯車の
歯面を上昇し、そのときガイドアームはガイドレールに
案内されつつ大歯車の外周面を上昇し、かつ連結板は回
動軸周りに回動してその後方が持ち上げれた状態にな
る。この場合、座板支持杆と背凭れフレームとの相対位
置関係に変化がないように構成されているため、座板は
その後方が競り上がるとともに、背凭れは上部が前倒れ
の状態になり、座板からの立上りが容易な離席援助姿勢
に変更される。上記と逆の操作を行うことによって、離
席援助姿勢の椅子は元の着座姿勢に戻る。
【0014】上記請求項2記載の姿勢変更機能を有する
椅子によれば、通常の着座姿勢の椅子において、駆動源
付きピニオンを所定の一方向に回転させることによっ
て、このピニオンに噛合している大歯車は上方に移動
し、この移動によってガイドレールに係合している背凭
れフレームは背凭れ回動軸周りに回動し、背凭れフレー
ムを座板の後方に傾斜させると同時に座板支持杆が後方
に移動するため、この座板支持杆と連結板とに連結され
たリンク機構が作用して足乗せ板は座板の前方に突出
し、休養姿勢に変更される。
【0015】そしてさらにピニオンを同方向に回転させ
ると、さらに背凭れフレームは後方に傾倒し、休養姿勢
から仮眠姿勢に移行する。この場合、連結突起が案内孔
に案内されて一定半径の軌跡から外れることによって座
板支持杆との連結状態が解除されるため、椅子が休養姿
勢から仮眠姿勢に移行しても足乗せ板の位置は休養状態
の位置を維持している。従って、仮眠姿勢においては、
足乗せ板、座板および背凭れのいずれもが略同一平面を
形成するようになるため、椅子上で充分に仮眠すること
ができる。上記と逆の操作を行うことによって、仮眠姿
勢の椅子は休養姿勢を経て最初の着座姿勢に戻る。
【0016】
【実施例】図1は、本発明に係る姿勢変更機能を有する
椅子の一例を示す着座姿勢の状態の外観斜視図である。
この図に示すように、本発明に係る椅子Cは、着座面で
ある座板Xと、座板Xの後方に設けられた背凭れYと、
座板Xの前方下部に設けられた足乗せ板Zとから構成さ
れている。座板Xの両側部には左右一対の肘掛Pが設け
られ、これらの肘掛Pの前部には着座および離席を容易
にするためのグリップ91が設けられている。椅子Cの
底部にはキャスター92が設けられ、椅子Cを押すこと
によって容易に移動できるようになっている。
【0017】図2は、本発明に係る姿勢変更機能を有す
る椅子の内部駆動機構の一例を示す斜視図である。この
図に示すように、上記座板X、背凭れYおよび足乗せ板
Zは、基台1上に配設され、それらが互いに連動して図
1に示す着座姿勢、図6に示す休養姿勢、および図7に
示す離席援助姿勢に変化するようになっている。
【0018】そこでまず、本発明の椅子Cの駆動機構の
構成についてそのアウトラインを説明する。本発明の椅
子Cの駆動機構は、背凭れYの左右両側部に設けられた
背凭れフレーム5と、この背凭れフレームYに背凭れ回
動軸4によって回動可能に結合された左右一対の連結板
3と、左右の連結板間に設けられた大歯車回動軸6と、
この回動軸6に取付けられて円弧状の歯を備えた大歯車
61と、この大歯車61に取付けられたガイドレール6
2と、上記連結板3に設けられて大歯車61に噛合する
正逆回転の駆動源付きピニオン32とを備えている。
【0019】連結板3の外側表面には先端に雄ネジが付
設された肘掛Pを取り付けるための肘掛取付部材36が
固設されている。本実施例の場合、この肘掛取付部材3
6は一つの連結板3当り二つが設けられている。この肘
掛取付部材36の雄ネジに肘掛Pの一部が差し通され、
ナットで締結されている。従って、連結板3が種々動く
と、肘掛取付部材36を介して肘掛Pも動くようになっ
ている。
【0020】そして、上記背凭れフレーム5は下端部で
背凭れ回動軸4周りに一体に揺動可能に取り付けられて
おり、上記各連結板3はそれぞれ枠体1に取り付けられ
た第一連結杆2および第二連結杆14によって上下動可
能に保持されている。また、上記背凭れ回動軸4に取付
けられたガイドアーム41がガイドレール62に係合し
ているとともに、上記足乗せ板Zはリンク機構を介して
座板支持杆7および連結板3に連結されている。上記リ
ンク機構の先端部には足乗台フレーム8が付設されてい
る。
【0021】なお、上記座板支持杆7の外側表面には、
中央部に雌ネジが螺設されたブラケット35が2基付設
されており、このブラケット35に座板Xの側板が雄ネ
ジを介して取り付けられている。従って、座板支持杆7
が動けばそれに応じて座板Xも動くことになる。
【0022】そして、上記背凭れフレーム5を芯にして
背凭れYが取り付けられ、座板支持杆7の上部に座板X
が取り付けられ、足乗台フレーム8に足乗せ板Zが付設
され、基台1の上部に肘掛Pが延設されて椅子Cが形成
されている。
【0023】このような本発明の椅子Cについて、さら
に詳細に説明する。本実施例においては、上記基台1の
後部幅方向に左右一対の支柱11が立設されている。こ
れらの支柱11間に支持板15が架け渡されているとと
もに、同上部に第一水平軸12が設けられており、この
第一水平軸12周りに回動自在に左右一対の第一連結杆
2がそれぞれ設けられている。また、上記基台1の略中
央部に第二水平軸13が設けられ、この第二水平軸13
周りに回動自在に左右一対の第二連結杆14が設けられ
ている。
【0024】また、上記第一連結杆2の先端部に第三水
平軸21が設けられ、この第三水平軸21周りに回動自
在に左右一対の連結板3がそれぞれ設けられている。そ
して、これら左右一対の連結板3間の後部に回動自在に
背凭れ回動軸4が差し渡されている。この背凭れ回動軸
4の両側部には、同回動軸4と一体の左右一対の背凭れ
フレーム5がそれぞれ立設されている。上記連結板15
の後方下部には後方に突出した突出端34が設けられ、
この突出端34は上記支持板15に支持された状態にな
っている。
【0025】また、上記左右一対の連結板3間の前部に
は、回動自在に大歯車回動軸6が差し渡され、この大歯
車回動軸6に上記左右一対の第二連結杆14の先端部が
回動自在に軸支されている。このような大歯車回動軸6
に円弧状の歯を備えた大歯車61が回転中心の部分で軸
支され、かつこの大歯車61の一側面でかつ大歯車61
の後方部分には、円弧状のガイドレール62が設けられ
ている。このガイドレール62は、その外周縁部が大歯
車61と同心の円弧を形成し、その円弧の径は大歯車6
1のそれより若干小さめにされている。さらに、このガ
イドレール62の下端部には、中心方向(すなわち大歯
車回動軸6の方向)に向かって切り欠かれたフック部6
2aが形成されている。
【0026】図3は座板支持杆7の後端部の側面視拡大
図であり、(イ)は背凭れフレーム5が略直立姿勢を保
持している状態を示し、(ロ)は背凭れフレーム5が後
方に傾倒している状態を示している。図2およびこの図
3に示すように、左右一対の座板支持杆7の後端部に連
結突起75が互いに対向する方向に突設されている。片
や、この突設した連結突起75を差し通すための案内孔
33が連結板3の後部に穿設されている。この案内孔3
3は背凭れ回動軸4を中心とした図3(イ)中に一点鎖
線で示す円の軌跡から漸次外方に外れるように設定され
ており、右端部において先上がりに曲折した係止解除孔
33aが形成されている。
【0027】一方、背凭れフレーム5の側面であって、
上記案内孔33に対応した部分には連結片51が付設さ
れている。この連結片51は、図3の左方上縁部が背凭
れ回動軸4を中心として円弧軌跡を形成するように設定
された摺動面53が形成されているとともに、連結片5
1の右方には上記摺動面53に引き続いて下方に窪んだ
フック部52が形成されている。この連結片51が、い
わゆる案内孔33から突出した連結突起に当止する上記
背凭れフレーム5の後方側縁部に相当している。
【0028】そして、椅子Cが着座姿勢であるとき、す
なわち図3の(イ)に示す状態のときは、上記案内孔3
3に嵌め込まれた連結突起75は、案内孔33の左端部
を差し抜けて上記背凭れフレーム5の側面に付設された
連結片51のフック部52に係止された状態になってい
る。このような状態で上記左右一対の背凭れフレーム5
と、上記は左右一対の座板支持杆7とがそれぞれ連結さ
れている。
【0029】また、椅子Cが休養姿勢ないし仮眠姿勢で
あるときは、図3の(ロ)に示すように、座板支持杆7
の先端に設けられた連結突起75は、連結板3に穿設さ
れた案内孔33に案内されて右に移動し、背凭れ回動軸
4を中心とした円弧軌跡から上方に外れて係止解除孔3
3aに嵌合した状態になっている。従って、連結突起7
5は背凭れフレーム5と一体の連結片51による係止が
解除された状態になっているため、背凭れフレーム5が
背凭れ回動軸4周りに時計方向に回動して、さらにさら
に背凭れフレーム5の傾倒が大きくなっても、連結突起
75は連結片51の摺動面53を摺動するのみであり、
座板支持杆7が右方に移動することはない。
【0030】また、左右一対の座板支持杆7の前部には
第四水平軸71が設けられ、この第四水平軸71周りに
回動自在に左右一対の第三連結杆72がそれぞれ軸支さ
れている。これら第三連結杆72は、その上部寄りの部
分において、連結板3に設けられた第六水平軸701に
軸支されている第一補助連結杆70aの先端部と、第五
水平軸73によって接続されているとともに、その下部
寄りの部分において、連結板3に設けられた第七水平軸
702に軸支されている第に補助連結杆70bの先端部
と、第八水平軸720によって接続されている。
【0031】そして、上記左右一対の座板支持杆7の先
端部と、上記左右一対の第三連結杆72の先端部とはそ
れぞれ第四連結杆741、第五連結杆742、第六連結
杆743、および足乗台フレーム8からなる平行リンク
機構に連結され、座板支持杆7および第三連結杆72の
動きが足乗台フレーム8の動作に伝達され、座板支持杆
7が後方にさがった状態で足乗台フレーム8は垂直姿勢
から座板Xの前面で水平姿勢をとるようになっている。
【0032】さらに、上記左右一対の連結板3の一方に
は駆動モータ31の回転駆動を得て回転するピニオン3
2が設けられている。このピニオン32は上記大歯車6
1と噛合している。
【0033】一方、上記背凭れ回動軸4にはガイドアー
ム41が固設されている。このガイドアーム41の先端
にはローラ42が取り付けられており、このローラ42
は椅子Cが着座姿勢のときに上記ガイドレール62のフ
ック部62aに対向して位置するように設定され、ピニ
オン32が時計方向に回転し、それに噛合している大歯
車61が反時計方向に回動するときには、ローラ42は
このフック部62aに係止された状態で上方に移動す
る。逆に、ピニオン32が反時計方向に回動するときに
は、図略のストッパーによって大歯車6は時計方向には
回動しないため、ローラ42はガイドレール62の周縁
部に案内されて上方に移動するようになっている。
【0034】以下本発明の作用について図3〜図7を基
に説明する。まず図4は本発明の椅子Cの内部駆動機構
の作用を説明するための側面視の説明図であり、椅子C
が図1に示すような着座姿勢のときの状態を示してい
る。この状態のときには、座板支持杆7は略水平状態に
なり、背凭れフレーム5は着座に適した角度で若干後方
に傾いた状態になっている。また、足乗台フレーム8
は、座板支持杆7の前方下部で略垂直姿勢を示し、着座
者の邪魔にならないようになっている。
【0035】つぎに、図4の着座姿勢の状態において、
駆動モータ31を駆動させてピニオン32を時計方向に
回転させる。そうすると、ピニオン32は大歯車61に
噛合しているため大歯車61を大歯車回動軸6周りに反
時計方向に回動させようとする。
【0036】しかし、大歯車61が反時計方向に大歯車
回動軸6周りに回動すると、その側部に設けられたガイ
ドレール62のフック部62aがガイドアーム41のロ
ーラ42を上方に押し上げるため、ガイドアーム41お
よび背凭れフレーム5は背凭れ回動軸4周りに時計方向
に回動し、背凭れフレーム5は連結突起75および連結
片51のフック部52を介して座板支持杆7を右方に移
動させる。この座板支持杆7は第三連結杆72の第四水
平軸71および第五水平軸73を介して連結板3に連結
されているため、上記座板支持杆7が右方へ動くと、第
三連結杆72が第五水平軸73を中心に時計方向に回動
することによって、足乗台フレーム8が時計方向に回動
しつつ上昇し、座板支持杆7の前方に位置した状態にな
る。
【0037】この連結板3は第一連結杆2および第二連
結杆14によってその運動経路を規制されているため、
大歯車回動軸6が第二水平軸13周りに反時計方向に回
動し、第三水平軸21が第一水平軸12周りに時計方向
に回動する軌跡に規制された状態で連結板3は浮き上が
り、図5に示すような状態になる。この図5に示す状態
は、椅子の休養姿勢の状態を例示しており、背凭れフレ
ーム5は後方に相当の角度で傾き、足乗台フレーム8は
座板支持杆7の前方で略水平姿勢になっている。この状
態が、図8に示す椅子Cの休養姿勢に他ならない。
【0038】この椅子Cが休養姿勢の場合には、図6お
よび図3の(ロ)に示すように、座板支持杆7の右端部
に設けられた連結突起75は、連結板3に穿設された案
内孔33に案内されて係止解除孔33aに嵌合している
ため、背凭れフレーム5と一体の連結片51による係止
が解除された状態になっており、さらに背凭れフレーム
5を倒しても、連結突起75を介して座板支持杆7が右
方に引き寄せられることはないため、座板支持杆7の左
方に連結されたリンク機構を介して足乗台フレーム8の
姿勢が変化することはない。
【0039】従って、図5に示す状態において、ピニオ
ン32をさらに時計方向に回動させると、大歯車61は
さらに上昇してそのフック部62aが背凭れ回動軸4に
を押し上げ、背凭れフレーム5は背凭れ回動軸4周りに
さらに時計方向に回動し、図6に示す仮眠姿勢になる。
この仮眠姿勢においては、上記のように足乗台フレーム
8は休養姿勢における位置を保持している。この状態が
とりもなおさず図9に示す椅子Cの仮眠姿勢に対応して
いる。
【0040】上記と逆の操作を行うことによって(すな
わちピニオン32を反時計方向に回転させることによっ
て)、背凭れフレーム5は背凭れ回動軸4周りに反時計
方向に回動し、座板支持杆7は前方に移動し、大歯車6
1は大歯車回動軸6周りに時計方向に回動する等して図
4に示す元の着座姿勢に戻る。
【0041】今度は逆に図4に示す着座姿勢において、
ピニオン32を反時計方向に回転させると、大歯車61
が時計方向に回動するが、図略のストッパーが第に連結
杆14に当接することにより回動が規制され、ピニオン
32が大歯車61をかけ登る。この上昇運動は、連結板
3の大歯車回動軸6周りの反時計方向の回動を伴うが、
連結板3は大歯車回動軸6と第三水平軸21とで第一連
結杆2と第二連結杆14との揺動範囲に移動が規制され
ているため、連結板3が反時計方向に回動すると、大歯
車回動軸6が第二水平軸13周りに回動し、かつ、第三
水平軸21が第一水平軸12周りに回動し、その結果、
図5に示すように、座板支持杆7と背凭れフレーム5と
の相対位置関係に変化のない状態で連結板3が前方に先
下がりの傾斜を形成しる状態になる。
【0042】そして、以上の作用の間に、背凭れフレー
ム5と座板支持杆7との相対位置関係に変動がないた
め、これらに連絡された足乗台フレーム8は座板支持杆
7の前方に突出することはない。この状態が図10に示
す椅子Cの離席援助姿勢に相当し、座板Xの後部が競り
上がっているとともに、背凭れYは斜め前方に押し出さ
れた状態になっており、さらに肘掛Pの上面部も座板X
の座面と略平行になるように傾いているため、座板Xへ
の着座者の離席に大いに寄与することができる。
【0043】上記と逆の操作を行うことによって、図3
に示す元の状態に戻る。
【0044】以上要すれば、本発明の姿勢変更機能を有
する椅子は、駆動源の駆動方向を正逆変更するスイッチ
操作のみで椅子の姿勢を着座姿勢から休養姿勢および仮
眠姿勢さらには離席援助姿勢に容易に切り替えることが
でき、かつ、休養姿勢から仮眠姿勢に変化しても足乗せ
台の姿勢に変化がないようになっているため、椅子の利
用範囲が広がるととともに、歯車機構とリンク機構とを
組み合わせて駆動源からの駆動力を椅子の姿勢変更に使
用しているため、従来のネジ軸や油圧機構を利用したも
のより駆動効率が良好であり、応答性がよく、さらにギ
ヤを座板の下部側方に配設可能であり、省スペースのレ
イアウトが可能になる等極めて優れたものである。
【0045】以上詳述した本実施例においては、大歯車
61およびこれに関連した駆動モータ31やピニオン3
2等は、図2に示すように、一方の遮光板3の側部に一
組のみが設けられているが、一組に限定されるものでは
なく、双方の遮光板3の側部に設けるようにし、左右二
組にしてもよい。こうすることによってより強力かつ迅
速に椅子の姿勢変更を行うことができるようになる。
【0046】以上図1〜図10に例示した本発明に係る
姿勢変更機能を有する椅子は、通常に用いられる家具用
の安楽椅子であり、主に屋内の日常生活において使用さ
れるものである。特に離席援助姿勢にすることもできる
ことから、介護を要する人の使用に適している。本発明
はこのような屋内の日常生活における使用のみならず、
さらに広範な用途を有している。以下、本発明の姿勢変
更機能を有する椅子の他の用途への適用について説明す
る。
【0047】図11および図12は、本発明に係る姿勢
変更機能を有する椅子が自動車に適用された状態を例示
する側面視の説明図であり、図11はスポーツタイプの
自動車のフロントシートに、図12は通常の乗用車のリ
アシートにそれぞれ適用された状態を示している。
【0048】これらの図に示すように、自動車用100
の室内には自動車用シートC1が設けられている。この
シートC1は、着座席としてのシートボトムX1と、背
凭れとしてのシートバックY1と、足乗せ板としてのフ
ットレストZ1とから構成されている。そして、シート
C1の内部には、上記図1〜図10に例示したような姿
勢変更機構が、自動車100のシートC1として適用可
能に寸法設定された状態で内設されている。各部品の寸
法およびレイアウトは先に説明したものと若干相違する
が、構成および作用は先に説明したものと全く同じであ
る。
【0049】従って、シートC1を構成しているシート
ボトムX1、シートバックY1およびフットレストZ1
は、着座者が所定の操作を行うことにより、互いに連動
して各種の姿勢に変更される。
【0050】図11および図12において、実線で示す
シートC1は、先の例の着座姿勢に相当する運転姿勢で
あり、この状態で自動車の運転操作が行われる。なお、
運転姿勢において、シートバックY1の傾倒角度の微調
整については、従来の自動車用のシート同様に自在であ
る。
【0051】また、同図において、一点鎖線で示すシー
トC1は休養姿勢を示しており、シートバックY1が後
方に大きく傾倒しているとともに、それと連動してシー
トボトムX1の前方下部に垂下していたフットレストZ
1が起き上がり、略水平姿勢になっている。従って、こ
のシートC1の休養姿勢で着座者はゆったりと身体を横
たえて休養することができる。
【0052】さらに、同図において、二点鎖線で上記離
席援助姿勢に相当するシートC1の乗降姿勢を示してい
る。この姿勢においては、シートボトムX1の後方が若
干持ち上がり、それと同時にシートバックY1は略垂直
姿勢になっている。シートC1をこのような乗降姿勢に
することによって、シートボトムX1におけるヒップポ
イントが上方に位置するため、図11に例示するような
スポーツカータイプの自動車であっても、乗降が非常に
容易になる。
【0053】図13は、本発明に係る姿勢変更機能を有
する椅子を事務椅子に適用した状態を示す側面視の説明
図であり、(イ)は椅子が休養姿勢または仮眠姿勢にあ
る状態、(ロ)は椅子が通常の談話姿勢にある状態、
(ハ)は椅子が執務姿勢にある状態を示している。
【0054】この事務椅子C2は、上記同様座板X2
と、背凭れY2と、足乗せ板Z2とから構成されてい
る。座板X2の両側部には肘掛P2が設けられている。
そして、これら座板X2、背凭れY2および足乗せ板Z
2はそれぞれ連動して事務椅子C2の姿勢が変化するよ
うになっており、この姿勢変更機構については、先に説
明したものと全く同じである。ただし、各部品の寸法お
よびレイアウトは、事務椅子C2に合うように若干設計
変更されている。
【0055】まず(イ)に示す休養姿勢においては、事
務椅子C2は、背凭れY2が後方に傾倒され、足乗せ板
Z2が座板X2の前方に競り上がった状態になっている
ため、執務に疲れた身体をゆったりと横たえることがで
きる。さらに二点鎖線で示すように背凭れY2を傾倒さ
せれば、事務椅子C2は仮眠姿勢になり、仮眠を取るこ
とも可能になる。
【0056】つぎに(ロ)の談話姿勢は、事務椅子C2
の標準的な通常の着座姿勢である。背凭れY2は若干後
方に傾倒しているとともに、足乗せ板Z2は座板X2の
前方で垂下した状態になっている。この姿勢においては
着座者は通常に着座し、他の人と談話をしたり、黙止黙
考が行われたりする。
【0057】(ハ)の執務姿勢は先の離席援助姿勢や乗
降姿勢に相当する姿勢であって、背凭れY2は略垂直に
立設された状態になっている。そして、座板X2の後部
は若干持ち上げられた状態になっているとともに、肘掛
P2も前方に傾斜した状態になっている。従って、事務
椅子C2への着座者はヒップポイントが上昇するととも
に、若干前のめりになり、机200に向かった姿勢にな
るため執務し易くなる。事務椅子C2がソファーのよう
な柔らかな座板を有するものであっても、上記のような
執務姿勢に姿勢変更させることにより、楽に執務が可能
になる。
【0058】以上本発明に係る椅子が、家具用椅子、自
動車用シートまたは事務用椅子として適用可能であるこ
とを詳述したが、本発明の姿勢変更機能を有する椅子
は、その要旨の範囲を越えない限りその用途については
家具用、自動車用、事務用等に限定されるものではな
く、最も一般的な通常の家庭用の椅子は当然のこと、病
院などで使われる医療用の椅子等特殊な用途にも適用可
能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の姿勢変更機
能を有する椅子は、座板と、背凭れと、足乗せ板とが基
台上に配設され、それらが互いに連動して着座姿勢およ
び休養姿勢に変化するように構成された姿勢変更機能を
有する椅子であって、駆動源付きピニオンを一方向に回
転させることによって上記大歯車およびガイドアームを
介して背凭れ回動軸周りに背凭れフレームを後方に回動
させるとともに、座板支持杆およびリンク機構を介して
足乗せフレームを座板の前に突出させることによって椅
子が着座姿勢から休養姿勢に変更され、上記駆動源付き
ピニオンを他方向に回転させることによって上記ガイド
アームがガイドレールに案内されつつ座板支持杆と背凭
れフレームとの相対位置関係を変えずに連結板を回動軸
周りに回動させることによって椅子が着座姿勢から離席
援助姿勢に変更されるように構成されている。
【0060】従って、通常の着座姿勢の椅子において、
駆動源付きピニオンを所定の一方向に回転させることに
よって、このピニオンに噛合している大歯車は回転し、
この回転によってガイドレールに係合している背凭れフ
レームは背凭れ回動軸周りに回動し、背凭れフレームを
座板の後方に傾斜させると同時に座板支持杆が後方に移
動するため、この座板支持杆と連結板とに連結されたリ
ンク機構が作用して足乗せ板は座板の前方に突出し、休
養姿勢に変更される。
【0061】つぎに、通常の着座姿勢の姿勢の椅子にお
いて、上記ピニオンを上記とは逆の方向に回転させるこ
とによって、大歯車に噛合しているピニオンは大歯車の
歯面を上昇し、そのときガイドアームはガイドレールに
案内されつつ大歯車の外周面を上昇し、かつ連結板は回
動軸周りに回動してその後方が持ち上げれた状態にな
る。この場合、座板支持杆と背凭れフレームとの相対位
置関係に変化がないように構成されているため、座板は
その後方が競り上がるとともに、背凭れは上部が前倒れ
の状態になり、座板からの立上りが容易な離席援助姿勢
に変更される。
【0062】また、背凭れを休養姿勢からさらに傾倒さ
せて仮眠姿勢になるように構成し、この場合、座板支持
杆に設けられた連結突起が連結板に穿設された案内孔に
案内されて一定半径の軌跡から外れることによって座板
支持杆との連結状態が解除されるように構成すれば、仮
眠姿勢においては、足乗せ板は休養姿勢の位置を維持
し、足乗せ板、座板および背凭れのいずれもが略同一平
面を形成するようになるため、椅子上で充分に仮眠する
ことができ好都合である。
【0063】このように、本発明の姿勢変更機能を有す
る椅子は、駆動源の駆動方向を正逆変更するスイッチ操
作のみで椅子の姿勢を着座姿勢、休養姿勢、離席援助姿
勢および仮眠姿勢に容易に切り替えることができるとと
もに、歯車機構とリンク機構とを組み合わせて駆動源か
らの駆動力を椅子の姿勢変更に使用しているため、従来
のネジ軸や油圧機構を利用したものより駆動効率が良好
であり、応答性がよく、さらにギヤを座板の下部側方に
配設可能であり、省スペースのレイアウトが可能になる
等極めて有用である。
【0064】このような姿勢変更機能を有する椅子の適
用範囲は広く、通常の家具用椅子としての使用の他に自
動車用シートまたは事務用椅子としても適用可能であ
る。家具用椅子とし利用される場合には、非常に姿勢変
更範囲の広い安楽椅子として、あるいは身体にハンデキ
ャップのある人用として用いることができる。また、自
動車用シートとして利用される場合には、シートを運転
時、休息時および乗降時のそれぞれに最も適した姿勢に
設定することができる。さらに、事務用椅子として利用
される場合には、椅子を机を前にしての通常の着座姿
勢、机上における執務姿勢および疲れを癒す休養姿勢等
に適宜設定可能であり、非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る姿勢変更機能を有する椅子の一例
を示す着座姿勢の状態の外観斜視図である。
【図2】本発明に係る姿勢変更機能を有する椅子の内部
駆動機構の一例を示す斜視図である。
【図3】連結板の後部の背凭れフレームと座板支持杆と
の連結状態を示す部分拡大図であり、(イ)は椅子が着
座姿勢である状態を示し、(ロ)は椅子が仮眠姿勢であ
る状態を示している。
【図4】内部駆動機構の作用を説明するための説明図で
あり、椅子が着座姿勢の状態にある場合を例示してい
る。
【図5】内部駆動機構の作用を説明するための説明図で
あり、椅子が休養姿勢の状態にある場合を例示してい
る。
【図6】内部駆動機構の作用を説明するための説明図で
あり、椅子が仮眠姿勢の状態にある場合を例示してい
る。
【図7】内部駆動機構の作用を説明するための説明図で
あり、椅子が離席援助姿勢の状態にある場合を例示して
いる。
【図8】椅子が休養姿勢の状態にある場合の外観斜視図
である。
【図9】椅子が仮眠姿勢の状態にある場合の外観斜視図
である。
【図10】椅子が離席援助姿勢の状態にある場合の外観
斜視図である。
【図11】本発明に係る姿勢変更機能を有する椅子をス
ポーツタイプの自動車のフロントシートに適用した状態
を例示する側面視の説明図である。
【図12】本発明に係る姿勢変更機能を有する椅子を通
常の乗用車のリアシートに適用した状態を例示する側面
視の説明図である。
【図13】本発明に係る姿勢変更機能を有する椅子を事
務椅子に適用した状態を例示する側面視の説明図であ
り、(イ)は椅子が休養姿勢または仮眠姿勢にある状
態、(ロ)は椅子が通常の談話姿勢にある状態、(ハ)
は椅子が執務姿勢にある状態を示している。
【符号の説明】
1 基台 11 支柱 12 第一水平軸 13 第二水平軸 14 第二連結杆 2 第一連結杆 21 第三水平軸 3 連結板 31 駆動モータ 32 ピニオン 33 案内孔 33a 係止解除孔 4 背凭れ回動軸 41 ガイドアーム 5 背凭れフレーム 51 連結片 52 フック部 53 摺動面 6 大歯車回動軸 61 大歯車 62 ガイドレール 7 座板支持杆 71 第四水平軸 72 第三連結杆 73 第五水平軸 74 リンク機構 8 足乗台フレーム C 椅子 C1 シート C2 事務椅子 X、X2 座板 Y、Y2 背凭れ Z、Z2 足乗せ板 X1 シートボトム Y1 シートバック Z1 フットレスト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座板と、背凭れと、足乗せ板とが基台上
    に配設され、それらが互いに連動して着座姿勢、休養姿
    勢、および離席援助姿勢に変化するように構成された姿
    勢変更機能を有する椅子であって、上記背凭れの左右両
    側部に設けられた背凭れフレームと、この背凭れフレー
    ムに背凭れ回動軸によって回動可能に結合された左右一
    対の連結板と、左右の連結板間に設けられた回動軸と、
    この回動軸に取付けられて円弧状の歯を備えた大歯車
    と、この大歯車に取付けられたガイドレールと、上記連
    結板に設けられて大歯車に噛合する正逆回転の駆動源付
    きピニオンとを備え、上記背凭れフレームは下端部で背
    凭れ回動軸周りに揺動可能に構成され、上記各連結板は
    それぞれ枠体に取付けられた第一連結杆および第二連結
    杆によって上下動可能に保持され、上記回動軸に取付け
    られたガイドアームがガイドレールに係合し、上記足乗
    せ板はリンク機構を介して座板支持杆および連結板に連
    結され、上記駆動源付きピニオンを一方向に回転させる
    ことによって上記大歯車およびガイドアームを介して背
    凭れ回動軸周りに背凭れフレームを後方に回動させると
    ともに、座板支持杆およびリンク機構を介して足乗せフ
    レームを座板の前に突出させることによって椅子が着座
    姿勢から休養姿勢に変更され、上記駆動源付きピニオン
    を他方向に回転させることによって上記ガイドアームが
    ガイドレールに案内されつつ座板支持杆と背凭れフレー
    ムとの相対位置関係を変えずに連結板を回動軸周りに回
    動させることによって椅子が着座姿勢から離席援助姿勢
    に変更されるように構成されていることを特徴とする姿
    勢変更機能を有する椅子。
  2. 【請求項2】 座板と、背凭れと、足乗せ板とが基台上
    に配設され、それらが互いに連動して着座姿勢、休養姿
    勢および仮眠姿勢に変化するように構成された姿勢変更
    機能を有する椅子であって、上記背凭れの左右両側部に
    設けられた背凭れフレームと、この背凭れフレームを背
    凭れ回動軸を介して回動可能に支持する左右一対の連結
    板と、リンク機構により前方へ移動する足乗せ板とを備
    え、上記背凭れフレームは下端部で背凭れ回動軸周りに
    揺動可能に構成され、上記足乗せ板はリンク機構を介し
    て座板支持杆および連結板に連結され、上記座板支持杆
    に連結突起が設けられ、上記連結板には上記連結突起が
    嵌め込まれて案内される案内孔が穿設され、この案内孔
    は背凭れ回動軸を中心とした一定半径の軌跡から後方に
    向かって漸次外方に外れるように設定され、背凭れ回動
    軸周りに背凭れフレームを後方に回動させるとともに、
    座板支持杆およびリンク機構を介して足乗せフレームを
    座板の前に突出させることによって椅子が着座姿勢から
    休養姿勢さらに仮眠姿勢に変更され、上記仮眠姿勢に
    は、上記連結突起が案内孔に案内されて一定半径の軌跡
    から外れることによって座板支持杆との連結状態が解除
    される状態で移行するように構成されていることを特徴
    とする姿勢変更機能を有する椅子。
JP24332693A 1992-12-28 1993-09-29 姿勢変更機能を有する椅子 Expired - Fee Related JP2857036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24332693A JP2857036B2 (ja) 1992-12-28 1993-09-29 姿勢変更機能を有する椅子

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-348290 1992-12-28
JP34829192 1992-12-28
JP4-348291 1992-12-28
JP34829092 1992-12-28
JP24332693A JP2857036B2 (ja) 1992-12-28 1993-09-29 姿勢変更機能を有する椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06245838A true JPH06245838A (ja) 1994-09-06
JP2857036B2 JP2857036B2 (ja) 1999-02-10

Family

ID=27333129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24332693A Expired - Fee Related JP2857036B2 (ja) 1992-12-28 1993-09-29 姿勢変更機能を有する椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2857036B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101328594B1 (ko) * 2013-04-23 2013-11-12 이상화 등받이부와 발받침부의 연동이 가능한 의자
CN110693218A (zh) * 2019-10-11 2020-01-17 徐荣宇 一种户外休息座椅

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101328594B1 (ko) * 2013-04-23 2013-11-12 이상화 등받이부와 발받침부의 연동이 가능한 의자
WO2014175559A1 (ko) * 2013-04-23 2014-10-30 Lee Sang Hwa 등받이부와 발받침부의 연동이 가능한 의자
CN105142463A (zh) * 2013-04-23 2015-12-09 李相华 靠背部与垫脚部可连动的座椅
US20160037926A1 (en) * 2013-04-23 2016-02-11 Sang Hwa Lee Chair capable of interlocking back support and footrest
US9609949B2 (en) 2013-04-23 2017-04-04 Sang Hwa Lee Chair capable of interlocking back support and footrest
CN105142463B (zh) * 2013-04-23 2017-05-24 李相华 靠背部与垫脚部可连动的座椅
CN110693218A (zh) * 2019-10-11 2020-01-17 徐荣宇 一种户外休息座椅
CN110693218B (zh) * 2019-10-11 2023-03-14 永康市大成工贸有限公司 一种户外休息座椅

Also Published As

Publication number Publication date
JP2857036B2 (ja) 1999-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5570658B2 (ja) 多機能椅子
JPH04367622A (ja) 座起立式椅子
US20090146468A1 (en) Reclining Lounge Chair
JP2000107241A (ja) 点滴・人工透析用椅子
JP3601776B2 (ja) 航空機用座席装置
KR100457396B1 (ko) 차량용 시트의 높이조절장치
JP2857036B2 (ja) 姿勢変更機能を有する椅子
JP2002142895A (ja) 椅 子
KR200329505Y1 (ko) 안락의자
JP2517135Y2 (ja) リクライニングシート
JPH0684942U (ja) 姿勢可変椅子
JPH0729873Y2 (ja) シート装置
JP3107526B2 (ja) 車椅子
JP2000333764A (ja) 車両用シート
JPH0617629Y2 (ja) 座席用シートクッションのための駆動機構
JP3615717B2 (ja) 採血用椅子
JP2001008780A (ja) 椅 子
JP2561268Y2 (ja) 座席構造
JP3057628U (ja) 起立補助型座椅子
JPH059868Y2 (ja)
JP3836690B2 (ja) 椅子
JP2636611B2 (ja) リクライニングチェア
JPH052123Y2 (ja)
JP2000157573A (ja) 座椅子
JPH0737551Y2 (ja) シート装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071127

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081127

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081127

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081127

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091127

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091127

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101127

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees