JPH0624569U

JPH0624569U - 花束ホルダー

Info

Publication number: JPH0624569U
Application number: JP5187392U
Authority: JP
Inventors: 誠松尾
Original assignee: 株式会社松尾工業所
Priority date: 1992-06-30
Filing date: 1992-06-30
Publication date: 1994-04-05

Abstract

(57)【要約】【目的】花束の茎をその種々の形状に対して適正に束
ね、茎を傷めることなく安心して持ち運びができる花束
ホルダーを提供する。【構成】周面の縦方向に設けた複数の折り目により交
互に内外方に折り曲げて開口部を星形断面とした有底筒
状のホルダー本体を有し、このホルダー本体の所定の高
さ位置の波形の折れ片に細長い孔を設け、前記孔にリボ
ンを挿通してホルダー本体と共に花の茎を直接締めるよ
うに結ぶことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、花束の茎の部分を束ねる花束ホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般に、花束は複数本の花の茎の部分をひもで束ね、その上に防水性で見栄えの良い銀紙を巻き付けてつくられる。茎の部分に銀紙を巻き付けるのは、見栄えの他に手で持ち運ぶ際に茎を傷めないことと、湿気を保ち花を乾燥させないためである。そして、その銀紙の上からリボンを結び、銀紙が花束から外れないように締め付けて作られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記従来技術のものにあっては、花束の茎の部分に銀紙を比較的強く巻付けるため、茎を傷めることがあった。また、銀紙は柔らかいので手で持ち運ぶ際に茎を擦り傷付ついて花の持ちが悪いことがある。リボンは銀紙の所定の位置でその上から単に結んでいるにすぎないので、リボン自体が滑って外れたり、花束から銀紙が抜けることがある。

【０００４】この考案は、この点に鑑みてなされたもので、花束の茎をその種々の形状に対して適正に束ね、茎を傷めることなく安心して持ち運びができる花束ホルダーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、この考案は、周面の縦方向に設けた複数の折り目により交互に内外方に折り曲げて開口部を星形断面とした有底筒状のホルダー本体を有し、このホルダー本体の所定の高さ位置の波形の折れ片に細長い孔を設け、前記孔にリボンを挿通してホルダー本体と共に花の茎を直接締めるように結ぶものである。

【０００６】

【作用】

上記構成に基づき、ホルダー本体の内部に複数本の花の茎を入れてリボンを結ぶことでホルダー本体が花束の大きさに応じて縮径して容易に花束が作られる。このとき、種々の形状の茎が適正に収容され、孔により位置決めされたリボンで、ホルダー本体と共にその内部の花の茎が直接締め付けられるようになる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１に示すように、周面に縦方向の折り目２を多数設け、前記折り目２の部分で交互に内外に折り曲げて開口部を星形断面に形成してなる。そして、折り曲げて形成された折れ片１ａに細長い孔３を設け、前記孔３にリボン１２を挿通してなる。底部は前記星形断面に合わせて周縁を星形とした底板４が固着されている。さらに、図２において、花束ホルダー１０の成形方法について説明すると、防水性を有する比較的固い材料として、例えば、薄いＰＥＴ等の合成樹脂シート１が使用される。このシート１を扇形に切断して折り目２が放射状に付けられ、全ての折れ片１ａの所定の高さ位置に細長いリボン用孔３が形成される。また、底４も星形に形成される。そして、このようなシート１を折り目２から交互に内外に折り曲げて、両端を筒状に接続し、一端に底４を固着して有底筒状に作られる。

【０００８】これにより図１のように、花束ホルダー１０のホルダー本体１１が星形断面で開口部に向かって広がった筒状に形成される。このホルダー本体１１は円周上に波形の折れ片１ａが連続して配置されることで、任意に縮径して花の茎を適正に収容することが可能になる。また、波形の折れ片１ａの孔３にリボン１２が挿通され、リボン１２自体が孔３により位置決め保持され、更に、リボン１２が断続的にホルダー本体１１の内部に入って花の茎も直接的に締め付けることが可能になっている。

【０００９】次に、花束ホルダー１０の使用状態について、図３ないし図５を用いて説明する。先ず、リボン１２を弛めて、図５のようにホルダー本体１１の内部の底に水を含んだ脱脂綿、スポンジ等の吸水体１３を入れ、この状態で任意の本数の花Ａの茎Ｂをホルダー本体１１の内部に挿入する。このとき、茎Ｂの状態により比較的太いものや薔薇等の刺のあるものは、波形のシート片１ａの間に挟んで入れる。これにより茎Ｂの太いものの収まりが良くなり、刺により他の茎Ｂを傷付けることが低減される。

【００１０】その後、リボン１２を所定の強さで締め付けて結ぶと、ホルダー本体１１の開口部が花束の大きさに応じて縮径して、図３のように複数本の花Ａを花束ホルダー１０で束ねた花束が容易に作られる。このとき、リボン１２は、孔３により常に同じ位置で結んだ状態に保持される。また、図５のようにリボン１２は断続的にホルダー本体１１の内部に入って茎Ｂに触れ、波形の折れ片１ａと共に直接その茎Ｂを締め付けることになり、茎Ｂはリボン１２で確実に束ねられ、ホルダー本体１１が茎Ｂから抜けることが防止される。更に、茎Ｂの一箇所のみがリボン１２で締め付けられるので、ホルダー本体１１の内部において茎Ｂの大部分は比較的弛く収容され、これにより通気性が確保されて吸水体１３から充分に給水される。

【００１１】更に、この花束は、波形形状の花束ホルダー１０により見栄えが良くなり、この花束ホルダー１０を手で持って手渡したり、持ち運ぶことができる。また、特に複数の花束をまとめて持つ場合には、花束ホルダー１０同志が噛み合って位置決め保持され、容易に持ち運ぶことが可能になる。

【００１２】以上、この考案の実施例について説明したが、花束ホルダー１０の形状は波形をベースとして種々の形状にすることができる。例えば、前記実施例では折り目２を下端まで設けて、底部も星形断面としたが、折れ目２は下端から一定の間隔をおいて上方にのみ設け、底部は円形状に形成してもよい。また、逆に折れ片は底部に向かって末広がりに形成し全体として開口部を底部よりも小さく形成してもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案による花束ホルダーを使用すれば、花束を容易且つ、見栄え良く作ることができる。ホルダー本体の開口部が星形断面に形成され、波形の折れ片の孔にリボンが挿通されるので、種々の形状の花の茎を適正に収容してリボンにより確実に締めることができ、リボンや花の抜けを防止することができる。また、花の茎の通気性や吸水性が向上して、花を長持ちすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る花束ホルダーの実施例を示す斜
視図である。

【図２】花束ホルダーの成形方法を示す展開図である。

【図３】花束ホルダーの使用状態を示す斜視図である。

【図４】同縦断面図である。

【図５】同水平断面図である。

【符号の説明】

１シート１ａ折れ片３孔１０花束ホルダー１１ホルダー本体１２リボン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】周面の縦方向に設けた複数の折り目によ
り交互に内外方に折り曲げて開口部を星形断面とした有
底筒状のホルダー本体を有し、このホルダー本体の所定
の高さ位置の波形の折れ片に細長い孔を設け、前記孔に
リボンを挿通してホルダー本体と共に花の茎を直接締め
るように結ぶことを特徴とする花束ホルダー。