JPH0624534A - 垂直輸送機とその伸長方法及び中間ケーシングの固定方法 - Google Patents
垂直輸送機とその伸長方法及び中間ケーシングの固定方法Info
- Publication number
- JPH0624534A JPH0624534A JP8947392A JP8947392A JPH0624534A JP H0624534 A JPH0624534 A JP H0624534A JP 8947392 A JP8947392 A JP 8947392A JP 8947392 A JP8947392 A JP 8947392A JP H0624534 A JPH0624534 A JP H0624534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- chain
- pair
- chains
- sprockets
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Chain Conveyers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】下方に向けて作業性良く伸長することができる
垂直輸送機とその伸長方法と並びに該垂直輸送機に用い
るケーシングを提供する。 【構成】上部に前後一対の駆動スプロケット1を軸支
し、下部に前後一対の従動スプロケットを昇降自在に配
置し、該従動スプロケットと前記駆動スプロケット1と
の間に前後一対の無端チェン4を巻き掛けて該チェン4
によって前記従動スプロケットを吊り下げ、前記両チェ
ン間に搬送具5を取り付けた垂直輸送機を、下方に向け
て伸長する垂直輸送機の伸長方法において、前記両チェ
ン4の上向き走行部4aと下向き走行部4bとのいずれ
か一方の走行部の一部分の緊張を弛緩する工程と、該弛
緩部において両チェン4を分断する工程と、該分断した
両チェン4の両端間に前後一対の有端チェンを継ぎ足す
工程と、該継ぎ足された弛緩部を再度緊張する工程とを
有することを特徴とする。
垂直輸送機とその伸長方法と並びに該垂直輸送機に用い
るケーシングを提供する。 【構成】上部に前後一対の駆動スプロケット1を軸支
し、下部に前後一対の従動スプロケットを昇降自在に配
置し、該従動スプロケットと前記駆動スプロケット1と
の間に前後一対の無端チェン4を巻き掛けて該チェン4
によって前記従動スプロケットを吊り下げ、前記両チェ
ン間に搬送具5を取り付けた垂直輸送機を、下方に向け
て伸長する垂直輸送機の伸長方法において、前記両チェ
ン4の上向き走行部4aと下向き走行部4bとのいずれ
か一方の走行部の一部分の緊張を弛緩する工程と、該弛
緩部において両チェン4を分断する工程と、該分断した
両チェン4の両端間に前後一対の有端チェンを継ぎ足す
工程と、該継ぎ足された弛緩部を再度緊張する工程とを
有することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバケットエレベータそ
の他の垂直輸送機に関し、特に下方に向けて伸長可能な
垂直輸送機とその伸長方法並びに該垂直輸送機に適した
ケーシングに関する。
の他の垂直輸送機に関し、特に下方に向けて伸長可能な
垂直輸送機とその伸長方法並びに該垂直輸送機に適した
ケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】大深度地下空間の利用が進むにつれて、
地下の土砂を地上にまで搬送する必要が生じているが、
従来より地下の土砂の掻揚げにはグラブバケットや、地
上に駆動スプロケットを軸支し、地下に下部ケーシング
と中間ケーシングとを配置して最上部の中間ケーシング
を地上に固定し、下部ケーシング内に摺動ケーシングを
昇降自在に配置し、摺動ケーシングに従動スプロケット
を軸支し、両スプロケット間に無端チェンを巻き掛けて
摺動ケーシングを吊り下げ、チェンにバケットを取り付
けたバケットエレベータが用いられていた。
地下の土砂を地上にまで搬送する必要が生じているが、
従来より地下の土砂の掻揚げにはグラブバケットや、地
上に駆動スプロケットを軸支し、地下に下部ケーシング
と中間ケーシングとを配置して最上部の中間ケーシング
を地上に固定し、下部ケーシング内に摺動ケーシングを
昇降自在に配置し、摺動ケーシングに従動スプロケット
を軸支し、両スプロケット間に無端チェンを巻き掛けて
摺動ケーシングを吊り下げ、チェンにバケットを取り付
けたバケットエレベータが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうちグ
ラブバケットについては、土砂排出の1バッチ毎に土砂
を掻き揚げたグラブバケットを地上にまで移動して土砂
を排出するから、連続的に土砂を排出することができ
ず、また地下深度が深くなればなるほどグラブバケット
の移動時間ばかりが長くなり、効率的に土砂を排出でき
ないという問題点があった。
ラブバケットについては、土砂排出の1バッチ毎に土砂
を掻き揚げたグラブバケットを地上にまで移動して土砂
を排出するから、連続的に土砂を排出することができ
ず、また地下深度が深くなればなるほどグラブバケット
の移動時間ばかりが長くなり、効率的に土砂を排出でき
ないという問題点があった。
【0004】また上記従来のバケットエレベータでは、
地下深度が深くなるとチェンとケーシングとを継ぎ足す
必要を生じるが、チェンは長くなればなるほど重くなる
から、チェンの継足し作業は従動スプロケットの直上、
すなわち地下深くで行うほかはなく、したがって足場確
保の作業から始める必要があると同時に、劣悪な作業環
境での重筋作業を強いられるものであった。しかもチェ
ンの継足し作業は、前後一対のチェンの上向き走行部と
下向き走行部との都合4カ所を分断し、継足し用の4本
のチェンの上下端、すなわち都合8カ所を再締結する必
要があり、効率の良い作業とはいえなかった。またケー
シングの継足し作業は、足場を確保して下部ケーシング
を支持し、下部ケーシングを降ろし、下部ケーシングと
最下部の中間ケーシングとの間に新たな中間ケーシング
を継ぎ足しており、チェンの継足し作業と同様に劣悪な
作業環境での重筋作業を余儀なくされていた。したがっ
て本発明は、下方に向けて作業性良く伸長することがで
きる垂直輸送機とその伸長方法と並びに該垂直輸送機に
用いるケーシングを提供することを目的とする
地下深度が深くなるとチェンとケーシングとを継ぎ足す
必要を生じるが、チェンは長くなればなるほど重くなる
から、チェンの継足し作業は従動スプロケットの直上、
すなわち地下深くで行うほかはなく、したがって足場確
保の作業から始める必要があると同時に、劣悪な作業環
境での重筋作業を強いられるものであった。しかもチェ
ンの継足し作業は、前後一対のチェンの上向き走行部と
下向き走行部との都合4カ所を分断し、継足し用の4本
のチェンの上下端、すなわち都合8カ所を再締結する必
要があり、効率の良い作業とはいえなかった。またケー
シングの継足し作業は、足場を確保して下部ケーシング
を支持し、下部ケーシングを降ろし、下部ケーシングと
最下部の中間ケーシングとの間に新たな中間ケーシング
を継ぎ足しており、チェンの継足し作業と同様に劣悪な
作業環境での重筋作業を余儀なくされていた。したがっ
て本発明は、下方に向けて作業性良く伸長することがで
きる垂直輸送機とその伸長方法と並びに該垂直輸送機に
用いるケーシングを提供することを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、すなわち、上部に前後
一対の駆動スプロケットを軸支し、下部に前後一対の従
動スプロケットを昇降自在に配置し、該従動スプロケッ
トと前記駆動スプロケットとの間に前後一対の無端チェ
ンを巻き掛けて該チェンによって前記従動スプロケット
を吊り下げ、前記両チェン間にバケット、トレーその他
の搬送具を取り付けた垂直輸送機を、下方に向けて伸長
する垂直輸送機の伸長方法において、前記両チェンの上
向き走行部と下向き走行部とのいずれか一方の走行部の
一部分(以下、弛緩部という。)の緊張を弛緩する工程
と、該弛緩部において両チェンを分断する工程と、該分
断した両チェンの両端間に前後一対の有端チェンを継ぎ
足す工程と、該継ぎ足された弛緩部を再度緊張させる工
程とを有することを特徴とする垂直輸送機の伸長方法で
ある。
するためになされたものであり、すなわち、上部に前後
一対の駆動スプロケットを軸支し、下部に前後一対の従
動スプロケットを昇降自在に配置し、該従動スプロケッ
トと前記駆動スプロケットとの間に前後一対の無端チェ
ンを巻き掛けて該チェンによって前記従動スプロケット
を吊り下げ、前記両チェン間にバケット、トレーその他
の搬送具を取り付けた垂直輸送機を、下方に向けて伸長
する垂直輸送機の伸長方法において、前記両チェンの上
向き走行部と下向き走行部とのいずれか一方の走行部の
一部分(以下、弛緩部という。)の緊張を弛緩する工程
と、該弛緩部において両チェンを分断する工程と、該分
断した両チェンの両端間に前後一対の有端チェンを継ぎ
足す工程と、該継ぎ足された弛緩部を再度緊張させる工
程とを有することを特徴とする垂直輸送機の伸長方法で
ある。
【0006】前記弛緩すべき弛緩部の緊張を弛緩する工
程は、弛緩部の上端側の上昇を阻止しつつ下端側を引き
上げることによってもできるし、弛緩部の下端側の下降
を阻止しつつ上端側を引き下げることによってもできる
し、更には弛緩部の下端側を引き上げると同時に上端側
を引き下げることによってもできる。また継ぎ足された
弛緩部を再度緊張させる工程は、弛緩部を下端側より下
降させることによってもできるし、弛緩部を上端側より
上昇させることによってもできるし、更には弛緩部を下
端側より下降させると同時に上端側より上昇させること
によってもできる。
程は、弛緩部の上端側の上昇を阻止しつつ下端側を引き
上げることによってもできるし、弛緩部の下端側の下降
を阻止しつつ上端側を引き下げることによってもできる
し、更には弛緩部の下端側を引き上げると同時に上端側
を引き下げることによってもできる。また継ぎ足された
弛緩部を再度緊張させる工程は、弛緩部を下端側より下
降させることによってもできるし、弛緩部を上端側より
上昇させることによってもできるし、更には弛緩部を下
端側より下降させると同時に上端側より上昇させること
によってもできる。
【0007】また本発明は、弛緩部の下端側を引き上げ
る引上げ手段と、弛緩部の上端側の上昇を阻止する固定
手段とを設けたことを特徴とする垂直輸送機である。引
上げ手段としては、弛緩部の下端側に引き掛けるフック
を設けたウインチを用いることができる。また固定手段
としては、弛緩部の上端側に引き掛けるフックを一端に
設け他端を固定した固定用ワイヤを用いることもできる
し、弛緩部が上昇する方向に駆動スプロケット又はこれ
に付随するスプロケットが回転するのを阻止することに
よってもよい。
る引上げ手段と、弛緩部の上端側の上昇を阻止する固定
手段とを設けたことを特徴とする垂直輸送機である。引
上げ手段としては、弛緩部の下端側に引き掛けるフック
を設けたウインチを用いることができる。また固定手段
としては、弛緩部の上端側に引き掛けるフックを一端に
設け他端を固定した固定用ワイヤを用いることもできる
し、弛緩部が上昇する方向に駆動スプロケット又はこれ
に付随するスプロケットが回転するのを阻止することに
よってもよい。
【0008】また本発明は、弛緩部の上端側を引き下げ
る引下げ手段と、弛緩部の下端側の下降を阻止する固定
手段とを設けたことを特徴とする垂直輸送機である。固
定手段としては、弛緩部の下端側に引き掛けるフックを
一端に設け他端を固定した固定用ワイヤを用いることが
できる。また引下げ手段としては、弛緩部の上端側に引
き掛けるフックを設けたウインチを用いることもできる
し、弛緩部が下降する方向に駆動スプロケット又はこれ
に付随するスプロケットを回転駆動することによっても
よい。
る引下げ手段と、弛緩部の下端側の下降を阻止する固定
手段とを設けたことを特徴とする垂直輸送機である。固
定手段としては、弛緩部の下端側に引き掛けるフックを
一端に設け他端を固定した固定用ワイヤを用いることが
できる。また引下げ手段としては、弛緩部の上端側に引
き掛けるフックを設けたウインチを用いることもできる
し、弛緩部が下降する方向に駆動スプロケット又はこれ
に付随するスプロケットを回転駆動することによっても
よい。
【0009】更に本発明は、上部に前後一対の駆動スプ
ロケットを軸支し、下部に前後一対の従動スプロケット
を軸支し、該両スプロケット間に前後一対の無端チェン
を巻き掛け、該両チェン間に搬送具を取り付けた垂直輸
送機の中間部に用いる中間ケーシングの固定方法におい
て、上端を固定した吊下げワイヤに中間ケーシングをク
ランプして固定したことを特徴とする中間ケーシングの
固定方法である。
ロケットを軸支し、下部に前後一対の従動スプロケット
を軸支し、該両スプロケット間に前後一対の無端チェン
を巻き掛け、該両チェン間に搬送具を取り付けた垂直輸
送機の中間部に用いる中間ケーシングの固定方法におい
て、上端を固定した吊下げワイヤに中間ケーシングをク
ランプして固定したことを特徴とする中間ケーシングの
固定方法である。
【0010】
【実施例】本発明を図面によって説明する。図1〜3は
本発明の第1実施例のバケットエレベータを示し、この
バケットエレベータの地上部分には、前後一対(前方の
もののみ図示)の駆動スプロケット1と、該駆動スプロ
ケット1に隣接して配置した前後一対(同前)のアイド
ラースプロケット2が軸支されており、これらの部材は
上部ケーシング3によって覆われており、上部ケーシン
グ3には搬送物を排出する排出口3aが形成されてい
る。駆動スプロケット1は主駆動モータ(図示せず)に
よって図1矢印方向、すなわち時計方向に回転駆動され
る。地下部分には前後一対の従動スプロケット(図示せ
ず)が昇降自在に配置されており、駆動スプロケット
1、アイドラースプロケット2及び従動スプロケットの
間には前後一対(前方のもののみ図示)の無端チェン4
が巻き掛けられており、すなわち従動スプロケットはチ
ェン4によって吊り下げられている。前後一対のチェン
4間には等リンクピッチ毎に複数のバケット5が取り付
けられている。チェン4の上向き走行部4aの前後方向
外側には、前後一対(前方のもののみ図示)のガイドロ
ーラ6bが配置されており、該ガイドローラ6bによっ
てウインチ6から繰り出されるワイヤの方向が転向され
ている。チェンの上向き走行部4aの外側(図面左側)
には前後一対(前方のもののみ図示)のガイドスプロケ
ット7が軸支されており、作業床8の天井にはホイスト
9が設けられており、また駆動スプロケット1にはブレ
ーキBが取り付けられている。ガイドスプロケット7は
単なるガイドローラ又はガイドレールとしてもよい。
本発明の第1実施例のバケットエレベータを示し、この
バケットエレベータの地上部分には、前後一対(前方の
もののみ図示)の駆動スプロケット1と、該駆動スプロ
ケット1に隣接して配置した前後一対(同前)のアイド
ラースプロケット2が軸支されており、これらの部材は
上部ケーシング3によって覆われており、上部ケーシン
グ3には搬送物を排出する排出口3aが形成されてい
る。駆動スプロケット1は主駆動モータ(図示せず)に
よって図1矢印方向、すなわち時計方向に回転駆動され
る。地下部分には前後一対の従動スプロケット(図示せ
ず)が昇降自在に配置されており、駆動スプロケット
1、アイドラースプロケット2及び従動スプロケットの
間には前後一対(前方のもののみ図示)の無端チェン4
が巻き掛けられており、すなわち従動スプロケットはチ
ェン4によって吊り下げられている。前後一対のチェン
4間には等リンクピッチ毎に複数のバケット5が取り付
けられている。チェン4の上向き走行部4aの前後方向
外側には、前後一対(前方のもののみ図示)のガイドロ
ーラ6bが配置されており、該ガイドローラ6bによっ
てウインチ6から繰り出されるワイヤの方向が転向され
ている。チェンの上向き走行部4aの外側(図面左側)
には前後一対(前方のもののみ図示)のガイドスプロケ
ット7が軸支されており、作業床8の天井にはホイスト
9が設けられており、また駆動スプロケット1にはブレ
ーキBが取り付けられている。ガイドスプロケット7は
単なるガイドローラ又はガイドレールとしてもよい。
【0011】本実施例は以上のように形成されており、
主駆動モータによって駆動スプロケット1を図面時計方
向に回転駆動すると、チェン4も時計方向に回動し、バ
ケット5は従動スプロケットの周りを回動する際に搬送
物を掬い上げ、駆動スプロケット1の周りを回動する際
に搬送物を排出し、こうして低所の搬送物は本バケット
エレベータによって高所に輸送される。しかして地下深
度が深くなったときには、次のようにしてこのバケット
エレベータを下方に向けて伸長する。先ず主駆動モータ
を停止し、ブレーキBを作動させて駆動スプロケット1
をロックし、地上高さ程度の上向き走行部4aにウイン
チ6のフック6aを引き掛け、作業床8高さの半分ほど
の高さの上向き走行部4aにホイスト9のフック9aを
引き掛ける。しかる後図2に示すようにウインチ6を巻
き上げると、駆動スプロケット1はブレーキBによって
ロックされているから、結局ウインチのフック6aより
も下方のチェン4が引き上げられ、ウインチのフック6
aより上、駆動スプロケット1までのチェンは弛緩して
弛緩部となる。そこでホイスト9を巻き上げると、同図
に示すように弛緩したチェンは作業床8上に引き込めら
れる。次いで弛緩した前後一対のチェン4をそれぞれ1
カ所、都合2カ所で分断し、図3に示すように継足し用
の2本のチェンの両端、都合4カ所を再締結する。しか
る後ブレーキBを解除し、主駆動モータによって駆動ス
プロケット1を作業上危険を感じない程度の低速度で時
計方向に回転駆動すると、継ぎ足され且つ弛緩したチェ
ンは駆動スプロケット1を経由して上部ケーシング3内
に繰り出され、ついには全体のチェン4が緊張する。そ
こでウインチのフック6aをはずして伸長作業を終え
る。なお駆動スプロケット1を低速回転駆動するため
に、主駆動モータとは別に延長作業時のみに使用する低
速の駆動装置を設けてもよい。
主駆動モータによって駆動スプロケット1を図面時計方
向に回転駆動すると、チェン4も時計方向に回動し、バ
ケット5は従動スプロケットの周りを回動する際に搬送
物を掬い上げ、駆動スプロケット1の周りを回動する際
に搬送物を排出し、こうして低所の搬送物は本バケット
エレベータによって高所に輸送される。しかして地下深
度が深くなったときには、次のようにしてこのバケット
エレベータを下方に向けて伸長する。先ず主駆動モータ
を停止し、ブレーキBを作動させて駆動スプロケット1
をロックし、地上高さ程度の上向き走行部4aにウイン
チ6のフック6aを引き掛け、作業床8高さの半分ほど
の高さの上向き走行部4aにホイスト9のフック9aを
引き掛ける。しかる後図2に示すようにウインチ6を巻
き上げると、駆動スプロケット1はブレーキBによって
ロックされているから、結局ウインチのフック6aより
も下方のチェン4が引き上げられ、ウインチのフック6
aより上、駆動スプロケット1までのチェンは弛緩して
弛緩部となる。そこでホイスト9を巻き上げると、同図
に示すように弛緩したチェンは作業床8上に引き込めら
れる。次いで弛緩した前後一対のチェン4をそれぞれ1
カ所、都合2カ所で分断し、図3に示すように継足し用
の2本のチェンの両端、都合4カ所を再締結する。しか
る後ブレーキBを解除し、主駆動モータによって駆動ス
プロケット1を作業上危険を感じない程度の低速度で時
計方向に回転駆動すると、継ぎ足され且つ弛緩したチェ
ンは駆動スプロケット1を経由して上部ケーシング3内
に繰り出され、ついには全体のチェン4が緊張する。そ
こでウインチのフック6aをはずして伸長作業を終え
る。なお駆動スプロケット1を低速回転駆動するため
に、主駆動モータとは別に延長作業時のみに使用する低
速の駆動装置を設けてもよい。
【0012】以上のように本バケットエレベータによれ
ば、伸長の際のチェンの分断及び再締結の作業をいずれ
も半減させることができ、同時にチェンの分断及び再締
結作業を地上で行なうことができるから、伸長作業の作
業性を大幅に改善することができる。なお本実施例では
チェン4の再緊張は、弛緩部の上端側を上昇させて行な
ったが、ウインチ6を繰り出して弛緩部の下端側を下降
させて再緊張させてもよい。また本実施例では図1〜3
図示のごとくチェンの上向き走行部4a側を弛緩させて
いるが、下向き走行部4b側を弛緩させることもでき
る。但し下向き走行部4b側には上部ケーシングの排出
口3aや排出コンベア10などがあるから、下向き走行
部4b側を弛緩させるのは必ずしも好ましくない。また
主駆動モータには、通常図面反時計方向への回転を阻止
する逆転防止機構(図示せず)が取り付けられている。
したがってチェンの下向き走行部4b側を弛緩させる場
合において、弛緩部の上端側を上昇させて再緊張させる
ときには、逆転防止機構を解除する必要がある。
ば、伸長の際のチェンの分断及び再締結の作業をいずれ
も半減させることができ、同時にチェンの分断及び再締
結作業を地上で行なうことができるから、伸長作業の作
業性を大幅に改善することができる。なお本実施例では
チェン4の再緊張は、弛緩部の上端側を上昇させて行な
ったが、ウインチ6を繰り出して弛緩部の下端側を下降
させて再緊張させてもよい。また本実施例では図1〜3
図示のごとくチェンの上向き走行部4a側を弛緩させて
いるが、下向き走行部4b側を弛緩させることもでき
る。但し下向き走行部4b側には上部ケーシングの排出
口3aや排出コンベア10などがあるから、下向き走行
部4b側を弛緩させるのは必ずしも好ましくない。また
主駆動モータには、通常図面反時計方向への回転を阻止
する逆転防止機構(図示せず)が取り付けられている。
したがってチェンの下向き走行部4b側を弛緩させる場
合において、弛緩部の上端側を上昇させて再緊張させる
ときには、逆転防止機構を解除する必要がある。
【0013】次に図4〜6は第2実施例を示す。上記第
1実施例ではチェン4の弛緩をウインチ6で行ない、弛
緩したチェンの作業床8への引き込みをホイスト9で行
なったが、この第2実施例はチェン4の弛緩と引き込み
とを同時に行ったものである。すなわちチェンの上向き
走行部4aの外側(図面左側)には上下に前後一対(前
方のもののみ図示)の上側ガイドスプロケット7aと下
側ガイドスプロケット7bとが軸支されている。但しガ
イドスプロケット7a,7bは単なるガイドローラ又は
ガイドレールとしてもよい。また作業床8は上下のガイ
ドスプロケット7a,7bの高さ方向中間部に配置され
ており、ウインチ6のガイドローラ6bは作業床8の先
端に配置されている。この実施例では、先ずブレーキB
を作動させて駆動スプロケット1をロックした後、下側
ガイドスプロケット7bの直上の上向き走行部4aにウ
インチのフック6aを引き掛け、しかる後図5に示すよ
うにウインチ6を巻き上げると、ウインチのフック6a
より上、駆動スプロケット1までのチェンは弛緩して弛
緩部となり、且つ作業床8の先端まで引き込められる。
その際、図1に示すようにホイスト9を設けると、作業
床へのチェンの引込み作業がし易くなる。次いで図6に
示すようにチェンの分断、再締結を行なった後に、ブレ
ーキBを解除し、主駆動モータによって駆動スプロケッ
トを時計方向に回転駆動することによって、弛緩したチ
ェン4を上方より繰り出して再緊張させ、ウインチのフ
ック6aをはずして伸長作業を終える。なお駆動スプロ
ケット1を低速回転駆動するために、主駆動モータとは
別に延長作業時のみに使用する低速の駆動装置を設けて
もよい。また第1実施例におけるチェンの再緊張では、
ウインチ6を繰り出して弛緩したチェン4を下降させて
再緊張させることも可能であったが、この第2実施例で
ウインチ6を繰り出して弛緩したチェン4を下降させる
ときには、ウインチのフック6aと下側ガイドスプロケ
ット7bとの干渉を避ける必要がある。したがって弛緩
したチェン4を上方より繰り出して再緊張させる方がよ
い。
1実施例ではチェン4の弛緩をウインチ6で行ない、弛
緩したチェンの作業床8への引き込みをホイスト9で行
なったが、この第2実施例はチェン4の弛緩と引き込み
とを同時に行ったものである。すなわちチェンの上向き
走行部4aの外側(図面左側)には上下に前後一対(前
方のもののみ図示)の上側ガイドスプロケット7aと下
側ガイドスプロケット7bとが軸支されている。但しガ
イドスプロケット7a,7bは単なるガイドローラ又は
ガイドレールとしてもよい。また作業床8は上下のガイ
ドスプロケット7a,7bの高さ方向中間部に配置され
ており、ウインチ6のガイドローラ6bは作業床8の先
端に配置されている。この実施例では、先ずブレーキB
を作動させて駆動スプロケット1をロックした後、下側
ガイドスプロケット7bの直上の上向き走行部4aにウ
インチのフック6aを引き掛け、しかる後図5に示すよ
うにウインチ6を巻き上げると、ウインチのフック6a
より上、駆動スプロケット1までのチェンは弛緩して弛
緩部となり、且つ作業床8の先端まで引き込められる。
その際、図1に示すようにホイスト9を設けると、作業
床へのチェンの引込み作業がし易くなる。次いで図6に
示すようにチェンの分断、再締結を行なった後に、ブレ
ーキBを解除し、主駆動モータによって駆動スプロケッ
トを時計方向に回転駆動することによって、弛緩したチ
ェン4を上方より繰り出して再緊張させ、ウインチのフ
ック6aをはずして伸長作業を終える。なお駆動スプロ
ケット1を低速回転駆動するために、主駆動モータとは
別に延長作業時のみに使用する低速の駆動装置を設けて
もよい。また第1実施例におけるチェンの再緊張では、
ウインチ6を繰り出して弛緩したチェン4を下降させて
再緊張させることも可能であったが、この第2実施例で
ウインチ6を繰り出して弛緩したチェン4を下降させる
ときには、ウインチのフック6aと下側ガイドスプロケ
ット7bとの干渉を避ける必要がある。したがって弛緩
したチェン4を上方より繰り出して再緊張させる方がよ
い。
【0014】次に図7は第3実施例を示す。上記第1及
び第2実施例では弛緩部の上端側の固定を、駆動スプロ
ケット1をロックすることによって行なったが、この第
3実施例では一端にフック11aを設け他端を固定した
固定用ワイヤ11を用い、該フック11aを弛緩部の上
端側に引き掛けたものであり、したがってウインチのフ
ック6aから固定用ワイヤのフック11aまでが弛緩部
となる。この実施例ではチェンの弛緩、分断及び再締結
の作業は第1実施例と同様であるが、再緊張の作業が異
なる。すなわちこの実施例では弛緩したチェンを上方よ
り繰り出すことはできないから、ウインチ6を巻き下げ
て再緊張させることとなる。したがって再緊張後のウイ
ンチのフック6aの位置は、継ぎ足したチェンの長さ分
だけ当初の位置より地下深くに移動する。またチェンが
再緊張した後にも固定用ワイヤ11は緊張しているか
ら、更にウインチ6を巻き下げてたるませておき、且つ
逆転防止機構を解除して、駆動スプロケット1を低速回
転駆動するモータMによってチェン4を図面反時計方向
に僅かに回動させて、固定用ワイヤ11の緊張を解放し
て固定用ワイヤのフック11aをはずす。但しモータM
を用いずに、駆動スプロケット1の主駆動モータ又は減
速機(図示せず)を逆転駆動可能に形成してもよい。固
定用ワイヤのフック11aをはずした後には、ウインチ
のフック6aをはずすが、作業の安全を図るために、駆
動スプロケット1を図面時計方向に若干回転駆動して、
フック6a位置を地上にまで上昇させてから取り外すこ
とが好ましい。但し固定用ワイヤのフック11aをはず
した後に、ウインチ6を巻き上げてチェン4を回動させ
ることにより、フック6a位置を地上にまで上昇させる
ことも可能である。またこの実施例においても先の第2
実施例と同様に、ウインチ6によってチェン4の弛緩と
引き込みとを同時に行うこともできる。
び第2実施例では弛緩部の上端側の固定を、駆動スプロ
ケット1をロックすることによって行なったが、この第
3実施例では一端にフック11aを設け他端を固定した
固定用ワイヤ11を用い、該フック11aを弛緩部の上
端側に引き掛けたものであり、したがってウインチのフ
ック6aから固定用ワイヤのフック11aまでが弛緩部
となる。この実施例ではチェンの弛緩、分断及び再締結
の作業は第1実施例と同様であるが、再緊張の作業が異
なる。すなわちこの実施例では弛緩したチェンを上方よ
り繰り出すことはできないから、ウインチ6を巻き下げ
て再緊張させることとなる。したがって再緊張後のウイ
ンチのフック6aの位置は、継ぎ足したチェンの長さ分
だけ当初の位置より地下深くに移動する。またチェンが
再緊張した後にも固定用ワイヤ11は緊張しているか
ら、更にウインチ6を巻き下げてたるませておき、且つ
逆転防止機構を解除して、駆動スプロケット1を低速回
転駆動するモータMによってチェン4を図面反時計方向
に僅かに回動させて、固定用ワイヤ11の緊張を解放し
て固定用ワイヤのフック11aをはずす。但しモータM
を用いずに、駆動スプロケット1の主駆動モータ又は減
速機(図示せず)を逆転駆動可能に形成してもよい。固
定用ワイヤのフック11aをはずした後には、ウインチ
のフック6aをはずすが、作業の安全を図るために、駆
動スプロケット1を図面時計方向に若干回転駆動して、
フック6a位置を地上にまで上昇させてから取り外すこ
とが好ましい。但し固定用ワイヤのフック11aをはず
した後に、ウインチ6を巻き上げてチェン4を回動させ
ることにより、フック6a位置を地上にまで上昇させる
ことも可能である。またこの実施例においても先の第2
実施例と同様に、ウインチ6によってチェン4の弛緩と
引き込みとを同時に行うこともできる。
【0015】次に図8及び図9は第4及び第5実施例を
示す。上記第1〜3実施例では弛緩部の上端側が上昇す
るのを阻止しつつ下端側を引き上げたが、この第4及び
第5実施例は弛緩部の下端側の下降を阻止しつつ上端側
を引き下げたものである。先ず図8に示す第4実施例で
は、地上近傍のチェンの上向き走行部4aの前後方向外
側に、弛緩部の下端側に引き掛けるフック11aを有す
る固定用ワイヤ11を設け、また駆動スプロケット1に
はブレーキBを備えた低速駆動用モータMが取り付けら
れている。また駆動スプロケット1の主駆動モータ又は
減速機を逆転可能に形成してもよい。この実施例でチェ
ン4を弛緩するには、固定用ワイヤのフック11aを上
向き走行部4aに引き掛け、逆転防止機構を解除し、モ
ータMによって駆動スプロケット1を図面反時計方向に
回転駆動してチェン4を弛緩させ、固定用ワイヤのフッ
ク11aから駆動スプロケット1までの弛緩部をホイス
ト9によって作業床8に引き込む。次いでチェンの分断
と再締結を行なった後に、ブレーキBを解除し、モータ
M又は主駆動モータによって駆動スプロケット1を図面
時計方向に回転して、弛緩部を上方より繰り出す。更に
固定用ワイヤ11が緩むまで回転して、固定用ワイヤの
フック11aをはずして作業を終える。なおこの実施例
では弛緩部の下端側が下降するのを阻止する固定用ワイ
ヤ11を用いているから、弛緩部を下端側より下降させ
て再緊張させることはできない。
示す。上記第1〜3実施例では弛緩部の上端側が上昇す
るのを阻止しつつ下端側を引き上げたが、この第4及び
第5実施例は弛緩部の下端側の下降を阻止しつつ上端側
を引き下げたものである。先ず図8に示す第4実施例で
は、地上近傍のチェンの上向き走行部4aの前後方向外
側に、弛緩部の下端側に引き掛けるフック11aを有す
る固定用ワイヤ11を設け、また駆動スプロケット1に
はブレーキBを備えた低速駆動用モータMが取り付けら
れている。また駆動スプロケット1の主駆動モータ又は
減速機を逆転可能に形成してもよい。この実施例でチェ
ン4を弛緩するには、固定用ワイヤのフック11aを上
向き走行部4aに引き掛け、逆転防止機構を解除し、モ
ータMによって駆動スプロケット1を図面反時計方向に
回転駆動してチェン4を弛緩させ、固定用ワイヤのフッ
ク11aから駆動スプロケット1までの弛緩部をホイス
ト9によって作業床8に引き込む。次いでチェンの分断
と再締結を行なった後に、ブレーキBを解除し、モータ
M又は主駆動モータによって駆動スプロケット1を図面
時計方向に回転して、弛緩部を上方より繰り出す。更に
固定用ワイヤ11が緩むまで回転して、固定用ワイヤの
フック11aをはずして作業を終える。なおこの実施例
では弛緩部の下端側が下降するのを阻止する固定用ワイ
ヤ11を用いているから、弛緩部を下端側より下降させ
て再緊張させることはできない。
【0016】次に図9に示す第5実施例は、弛緩部の上
端側に引き掛けるフック6aを有するウインチ6を用い
て、弛緩部の上端側を下降させたものであり、したがっ
てウインチのガイドローラ6bは地上付近に配置されて
いる。この実施例におけるチェンの弛緩作業は、逆転防
止機構を解除してウインチ6を巻き上げて、ウインチの
フック6aから固定用ワイヤのフック11aまでのチェ
ンを弛緩させることとなる。また再緊張の作業は弛緩部
を上端側より繰り出す他はなく、すなわちウインチ6を
繰り出して再緊張させる。但し再緊張後のウインチのフ
ック6aの位置は、継ぎ足したチェンの長さ分だけ当初
の位置より高くなり、したがってフック6aの位置が駆
動スプロケット1と干渉することとなるほどに長いチェ
ンは、この実施例では継ぎ足すことはできない。チェン
の再緊張の後には、ウインチ6を繰り出してフック6a
を外し、駆動スプロケット1を時計方向に回転させて固
定用ワイヤ11を緩めた後、固定用ワイヤのフック11
aをはずして作業を終える。この実施例によればブレー
キBは不要となるが、駆動スプロケット1を低速回転駆
動するモータMは設けた方が作業上好ましい。またこの
実施例においても先の第2及び第3実施例と同様に、ウ
インチ6によってチェン4の弛緩と引き込みとを同時に
行うこともできる。
端側に引き掛けるフック6aを有するウインチ6を用い
て、弛緩部の上端側を下降させたものであり、したがっ
てウインチのガイドローラ6bは地上付近に配置されて
いる。この実施例におけるチェンの弛緩作業は、逆転防
止機構を解除してウインチ6を巻き上げて、ウインチの
フック6aから固定用ワイヤのフック11aまでのチェ
ンを弛緩させることとなる。また再緊張の作業は弛緩部
を上端側より繰り出す他はなく、すなわちウインチ6を
繰り出して再緊張させる。但し再緊張後のウインチのフ
ック6aの位置は、継ぎ足したチェンの長さ分だけ当初
の位置より高くなり、したがってフック6aの位置が駆
動スプロケット1と干渉することとなるほどに長いチェ
ンは、この実施例では継ぎ足すことはできない。チェン
の再緊張の後には、ウインチ6を繰り出してフック6a
を外し、駆動スプロケット1を時計方向に回転させて固
定用ワイヤ11を緩めた後、固定用ワイヤのフック11
aをはずして作業を終える。この実施例によればブレー
キBは不要となるが、駆動スプロケット1を低速回転駆
動するモータMは設けた方が作業上好ましい。またこの
実施例においても先の第2及び第3実施例と同様に、ウ
インチ6によってチェン4の弛緩と引き込みとを同時に
行うこともできる。
【0017】なお先の第1〜第3実施例では、弛緩部の
下端側を引き上げて弛緩させて作業床8上に引き込んで
いるから、弛緩部の下端側は作業床8よりも低い位置に
あり、したがって作業床8の位置を地上よりも相当に高
くする必要がある。またホイスト9は弛緩部を持ち上げ
つつ引き込むこととなるから、ホイスト9に相当の負荷
が作用する。更に作業床8の先端と引き込もうとする弛
緩部との衝突を回避しつつ引き込む必要があるから、引
込み作業が若干面倒である。これに対して上記第4及び
第5実施例では、弛緩部の上端側を引き下げて弛緩させ
て作業床8上に引き込んでいるから、弛緩部はすべて作
業床8よりも高い位置に生じ、したがって作業床8の位
置を地上程度とすることができ、またホイスト9の負荷
が軽減する。更に作業床8の先端と引き込もうとする弛
緩部との衝突は生じないから、引込み作業の作業性が向
上する。
下端側を引き上げて弛緩させて作業床8上に引き込んで
いるから、弛緩部の下端側は作業床8よりも低い位置に
あり、したがって作業床8の位置を地上よりも相当に高
くする必要がある。またホイスト9は弛緩部を持ち上げ
つつ引き込むこととなるから、ホイスト9に相当の負荷
が作用する。更に作業床8の先端と引き込もうとする弛
緩部との衝突を回避しつつ引き込む必要があるから、引
込み作業が若干面倒である。これに対して上記第4及び
第5実施例では、弛緩部の上端側を引き下げて弛緩させ
て作業床8上に引き込んでいるから、弛緩部はすべて作
業床8よりも高い位置に生じ、したがって作業床8の位
置を地上程度とすることができ、またホイスト9の負荷
が軽減する。更に作業床8の先端と引き込もうとする弛
緩部との衝突は生じないから、引込み作業の作業性が向
上する。
【0018】以上説明のごとく上記各実施例のいずれに
よっても下方に向けて作業性よく伸長することができる
バケットエレベータが得られるが、これらのバケットエ
レベータは従来のケーシングと共に用いることができる
ほか、以下に示すケーシングと共に用いることもでき
る。先ず図10は第6実施例を示し、地下部分には下部
ケーシング20が配置されており、該下部ケーシング2
0には搬送物を投入する投入口20aが形成されてい
る。下部ケーシング20の上には、掻揚げ深度に応じて
1又は複数個の中間ケーシング21が取り付けられてい
る。また下部ケーシング20の中には摺動ケーシング2
2がボルト(図示せず)によって固定されており、該摺
動ケーシング22に前後一対(前方のもののみ図示)の
従動スプロケット23が軸支されている。すなわち従動
スプロケット23、摺動ケーシング22、下部ケーシン
グ20及び中間ケーシング21はすべて前後一対(前方
のもののみ図示)の無端チェン4によって吊り下げられ
ており、掘削孔24の側壁に固定した振止め具25によ
って中間ケーシング21の横振れと捩れが防止されてい
る。
よっても下方に向けて作業性よく伸長することができる
バケットエレベータが得られるが、これらのバケットエ
レベータは従来のケーシングと共に用いることができる
ほか、以下に示すケーシングと共に用いることもでき
る。先ず図10は第6実施例を示し、地下部分には下部
ケーシング20が配置されており、該下部ケーシング2
0には搬送物を投入する投入口20aが形成されてい
る。下部ケーシング20の上には、掻揚げ深度に応じて
1又は複数個の中間ケーシング21が取り付けられてい
る。また下部ケーシング20の中には摺動ケーシング2
2がボルト(図示せず)によって固定されており、該摺
動ケーシング22に前後一対(前方のもののみ図示)の
従動スプロケット23が軸支されている。すなわち従動
スプロケット23、摺動ケーシング22、下部ケーシン
グ20及び中間ケーシング21はすべて前後一対(前方
のもののみ図示)の無端チェン4によって吊り下げられ
ており、掘削孔24の側壁に固定した振止め具25によ
って中間ケーシング21の横振れと捩れが防止されてい
る。
【0019】本実施例は以上のように構成されており、
搬入コンベア26に搬送物を投入して該搬送物を下部ケ
ーシング20の投入口20aに投入すると、搬送物は摺
動ケーシング22内に堆積し、前後のチェン4間に取り
付けたバケット5はチェンが従動スプロケット23を回
動する間に摺動ケーシング22より搬送物を掻き揚げ、
駆動スプロケット(図示せず)を回動する間に上部ケー
シング3の排出口(同前)より搬送物を排出し、こうし
て搬送物は低所より高所に掻き揚げられる。しかして掻
揚げ深度を深くするときには、チェン4の弛緩、分断、
再締結及び再緊張を前記のごとく行なうが、チェンの弛
緩の際には従動スプロケット23、摺動ケーシング2
2、下部ケーシング20及び中間ケーシング21のすべ
てが上昇するから、最上部の中間ケーシング21は地上
に設置した固定ケーシング内を入れ子状に上下にスライ
ドする構造になっている。またチェンの再緊張の際には
従動スプロケット等のすべてが継ぎ足したチェンの長さ
の半分だけ当初の位置より下降するから、必要により継
足し用の中間ケーシングを新たに最上部に継ぎ足して作
業を終える。これにてチェン4のほかケーシングもまた
下方に伸長し、その際地下での作業は特にないから作業
性は著しく改善され、また重筋作業も軽減することがで
きる。なお本実施例では下部ケーシング20と摺動ケー
シング22とは実質的に一体に動作するが、これらを別
体に形成しているのは、最早このバケットエレベータを
伸長する必要がなくなったときに、下部ケーシング20
を掘削孔24内に固定し、摺動ケーシング22を固定し
ていたボルトをはずして摺動ケーシング22を昇降自在
にして、通常のバケットエレベータと同様にシリンダ
(図示せず)ないしはテークアップスクリュー(同前)
によってチェン4に適切なテークアップ張力を与えられ
るようにするためである。
搬入コンベア26に搬送物を投入して該搬送物を下部ケ
ーシング20の投入口20aに投入すると、搬送物は摺
動ケーシング22内に堆積し、前後のチェン4間に取り
付けたバケット5はチェンが従動スプロケット23を回
動する間に摺動ケーシング22より搬送物を掻き揚げ、
駆動スプロケット(図示せず)を回動する間に上部ケー
シング3の排出口(同前)より搬送物を排出し、こうし
て搬送物は低所より高所に掻き揚げられる。しかして掻
揚げ深度を深くするときには、チェン4の弛緩、分断、
再締結及び再緊張を前記のごとく行なうが、チェンの弛
緩の際には従動スプロケット23、摺動ケーシング2
2、下部ケーシング20及び中間ケーシング21のすべ
てが上昇するから、最上部の中間ケーシング21は地上
に設置した固定ケーシング内を入れ子状に上下にスライ
ドする構造になっている。またチェンの再緊張の際には
従動スプロケット等のすべてが継ぎ足したチェンの長さ
の半分だけ当初の位置より下降するから、必要により継
足し用の中間ケーシングを新たに最上部に継ぎ足して作
業を終える。これにてチェン4のほかケーシングもまた
下方に伸長し、その際地下での作業は特にないから作業
性は著しく改善され、また重筋作業も軽減することがで
きる。なお本実施例では下部ケーシング20と摺動ケー
シング22とは実質的に一体に動作するが、これらを別
体に形成しているのは、最早このバケットエレベータを
伸長する必要がなくなったときに、下部ケーシング20
を掘削孔24内に固定し、摺動ケーシング22を固定し
ていたボルトをはずして摺動ケーシング22を昇降自在
にして、通常のバケットエレベータと同様にシリンダ
(図示せず)ないしはテークアップスクリュー(同前)
によってチェン4に適切なテークアップ張力を与えられ
るようにするためである。
【0020】次に図11は第7実施例を示す。上記第6
実施例では従動スプロケット23と摺動ケーシング22
のほか、下部ケーシング20と中間ケーシング21もチ
ェン4によって吊り下げられているから、チェン4に作
用する負荷が比較的大きく、掻揚げ深度が比較的浅いと
きしか用いることができない。そこでこの第7実施例は
中間ケーシング21を掘削孔24の側壁より支持具28
によって支持し、従動スプロケット23、摺動ケーシン
グ22及び下部ケーシング20をチェン4によって吊り
下げて、チェン4に作用する負荷の軽減を図ったもので
ある。この実施例ではチェンの弛緩の際に従動スプロケ
ット等が上昇するから、下部ケーシング20と中間ケー
シング21との間に、入れ子状に嵌合して上下方向に伸
縮する伸縮ケーシング29が用いられている。またチェ
ンの再緊張の際には継ぎ足したチェンの長さの半分の長
さの中間ケーシングを最下端に継ぎ足すこととなる。な
お最上部の中間ケーシングを上部架台30に固定し、以
下次々と各中間ケーシング21をその上の中間ケーシン
グに固定することもできる。
実施例では従動スプロケット23と摺動ケーシング22
のほか、下部ケーシング20と中間ケーシング21もチ
ェン4によって吊り下げられているから、チェン4に作
用する負荷が比較的大きく、掻揚げ深度が比較的浅いと
きしか用いることができない。そこでこの第7実施例は
中間ケーシング21を掘削孔24の側壁より支持具28
によって支持し、従動スプロケット23、摺動ケーシン
グ22及び下部ケーシング20をチェン4によって吊り
下げて、チェン4に作用する負荷の軽減を図ったもので
ある。この実施例ではチェンの弛緩の際に従動スプロケ
ット等が上昇するから、下部ケーシング20と中間ケー
シング21との間に、入れ子状に嵌合して上下方向に伸
縮する伸縮ケーシング29が用いられている。またチェ
ンの再緊張の際には継ぎ足したチェンの長さの半分の長
さの中間ケーシングを最下端に継ぎ足すこととなる。な
お最上部の中間ケーシングを上部架台30に固定し、以
下次々と各中間ケーシング21をその上の中間ケーシン
グに固定することもできる。
【0021】次に図12及び図13は第8実施例を示
す。上記第7実施例では中間ケーシング21を掘削孔2
4の側壁より支持具28によって固定する必要があり、
また下方に機長を伸ばしていくにつれて最下端の中間ケ
ーシングの下に次々と中間ケーシングを継ぎ足していく
こととなり、最上部の中間ケーシングに過度の負荷が作
用するおそれがある。そこでこの第8実施例では、上端
を固定した前後左右4本(2本のみ図示)の吊下げワイ
ヤ31に各中間ケーシング21をクランプ止めしたもの
であり、吊下げワイヤ31の下端は下部ケーシング20
上に取付けた巻取りドラム32に巻き取られている。ま
た吊下げワイヤ31は使用により若干伸びるから、図1
3(A)に示すように各中間ケーシング21には、上下
の中間ケーシングとの間の芯出しをする嵌合ピン21a
と嵌合孔21bとが設けられている。本実施例によれば
各中間ケーシング21にはその上下の中間ケーシングの
重量が作用せず、したがって中間ケーシング21の製造
強度を軽減することができる。なおこの実施例ではチェ
ンの弛緩の際に従動スプロケット等が上昇するから、第
7実施例と同様に下部ケーシング20と中間ケーシング
21との間に伸縮ケーシング29が用いられている。ま
たチェンの再緊張の際には継ぎ足したチェンの長さの半
分の長さの中間ケーシングを最下端に配置し、巻取りド
ラム32より繰り出した吊下げワイヤ31にクランプ止
めすることとなる。
す。上記第7実施例では中間ケーシング21を掘削孔2
4の側壁より支持具28によって固定する必要があり、
また下方に機長を伸ばしていくにつれて最下端の中間ケ
ーシングの下に次々と中間ケーシングを継ぎ足していく
こととなり、最上部の中間ケーシングに過度の負荷が作
用するおそれがある。そこでこの第8実施例では、上端
を固定した前後左右4本(2本のみ図示)の吊下げワイ
ヤ31に各中間ケーシング21をクランプ止めしたもの
であり、吊下げワイヤ31の下端は下部ケーシング20
上に取付けた巻取りドラム32に巻き取られている。ま
た吊下げワイヤ31は使用により若干伸びるから、図1
3(A)に示すように各中間ケーシング21には、上下
の中間ケーシングとの間の芯出しをする嵌合ピン21a
と嵌合孔21bとが設けられている。本実施例によれば
各中間ケーシング21にはその上下の中間ケーシングの
重量が作用せず、したがって中間ケーシング21の製造
強度を軽減することができる。なおこの実施例ではチェ
ンの弛緩の際に従動スプロケット等が上昇するから、第
7実施例と同様に下部ケーシング20と中間ケーシング
21との間に伸縮ケーシング29が用いられている。ま
たチェンの再緊張の際には継ぎ足したチェンの長さの半
分の長さの中間ケーシングを最下端に配置し、巻取りド
ラム32より繰り出した吊下げワイヤ31にクランプ止
めすることとなる。
【0022】次に図14、図15及び図16はそれぞれ
第9、第10及び第11実施例を示す。上記第7及び第
8実施例では中間ケーシング21の荷重はチェン4に作
用しないものの、なおも従動スプロケット23と摺動ケ
ーシング22のほか下部ケーシング20の荷重がチェン
4に作用し、下部ケーシング20が重いときにはチェン
4に過度の負荷が作用するおそれがあり、更にチェン4
に課すべきテークアップ張力を調節することができな
い。そこで第9、第10及び第11実施例はチェンによ
って従動スプロケット23と摺動ケーシング22だけを
吊り下げたものであり、そのうち先ず図14に示す第9
実施例では、中間ケーシング21を下部ケーシング20
によって支持したものである。すなわち下部ケーシング
20はその四隅に取り付けた4本(2本のみ図示)の吊
下げワイヤ33によって昇降自在に吊り下げられてお
り、各ワイヤは地上に配置した1個の吊下げウインチ3
4に巻き取られており、該ウインチ34はモータ35に
よって回転駆動されている。各吊下げワイヤ33の個々
の長さは、下部ケーシング20への各ワイヤ33の取り
付けに用いるナット33aによって調節されている。ま
た下部ケーシング20上には中間ケーシング21が固定
されている。
第9、第10及び第11実施例を示す。上記第7及び第
8実施例では中間ケーシング21の荷重はチェン4に作
用しないものの、なおも従動スプロケット23と摺動ケ
ーシング22のほか下部ケーシング20の荷重がチェン
4に作用し、下部ケーシング20が重いときにはチェン
4に過度の負荷が作用するおそれがあり、更にチェン4
に課すべきテークアップ張力を調節することができな
い。そこで第9、第10及び第11実施例はチェンによ
って従動スプロケット23と摺動ケーシング22だけを
吊り下げたものであり、そのうち先ず図14に示す第9
実施例では、中間ケーシング21を下部ケーシング20
によって支持したものである。すなわち下部ケーシング
20はその四隅に取り付けた4本(2本のみ図示)の吊
下げワイヤ33によって昇降自在に吊り下げられてお
り、各ワイヤは地上に配置した1個の吊下げウインチ3
4に巻き取られており、該ウインチ34はモータ35に
よって回転駆動されている。各吊下げワイヤ33の個々
の長さは、下部ケーシング20への各ワイヤ33の取り
付けに用いるナット33aによって調節されている。ま
た下部ケーシング20上には中間ケーシング21が固定
されている。
【0023】また下部ケーシング20と摺動ケーシング
22との間にはスプリング27とロードセル36とが介
在しており、こうして摺動ケーシング22は下部ケーシ
ング20よりスプリング27を介して下方に向けて押圧
されており、その負荷がロードセル36によって検出さ
れている。ロードセル36によって検出した負荷信号は
制御装置37に供給され、該制御装置37において予め
定められた上限設定値及び下限設定値と比較され、負荷
信号が上限設定値を越えたときには、吊下げウインチ3
4がワイヤ33を巻き上げるようにモータ35を制御
し、負荷信号が下限設定値を下回ったときには、吊下げ
ウインチ34がワイヤ33を繰り出すようにモータ35
を制御している。こうして常に上限設定値と下限設定値
との間の値の負荷がスプリング27を介して摺動ケーシ
ング22に与えられ、したがってチェン4に適切なテー
クアップ張力が与えられるように、下部ケーシング20
の昇降量が制御されている。なお制御装置37における
制御手法としては、例えば単に負荷設定値を定め、負荷
信号と設定値とが等しくなるようにモータ35を制御す
ることもできるが、本実施例のように制御して、モータ
35の起動・停止を減らすことが好ましい。
22との間にはスプリング27とロードセル36とが介
在しており、こうして摺動ケーシング22は下部ケーシ
ング20よりスプリング27を介して下方に向けて押圧
されており、その負荷がロードセル36によって検出さ
れている。ロードセル36によって検出した負荷信号は
制御装置37に供給され、該制御装置37において予め
定められた上限設定値及び下限設定値と比較され、負荷
信号が上限設定値を越えたときには、吊下げウインチ3
4がワイヤ33を巻き上げるようにモータ35を制御
し、負荷信号が下限設定値を下回ったときには、吊下げ
ウインチ34がワイヤ33を繰り出すようにモータ35
を制御している。こうして常に上限設定値と下限設定値
との間の値の負荷がスプリング27を介して摺動ケーシ
ング22に与えられ、したがってチェン4に適切なテー
クアップ張力が与えられるように、下部ケーシング20
の昇降量が制御されている。なお制御装置37における
制御手法としては、例えば単に負荷設定値を定め、負荷
信号と設定値とが等しくなるようにモータ35を制御す
ることもできるが、本実施例のように制御して、モータ
35の起動・停止を減らすことが好ましい。
【0024】以上のように本実施例では下部ケーシング
20と摺動ケーシング22とが各別に吊り下げられてい
るから、チェン4に過度の負荷が作用するおそれがなく
なると同時に、チェン4に適切なテークアップ張力を与
えることができる。またこの実施例でチェンを弛緩させ
るときには、チェンの弛緩に伴って摺動ケーシング22
は上昇し、摺動ケーシング22と下部ケーシング20と
の間にはスプリング27とロードセル36とが介在して
しているから、チェンの弛緩と同時に、必要により最上
部の中間ケーシング21を撤去しつつ吊下げウインチ3
4を巻き上げて下部ケーシング20を上昇させることと
なる。なおチェン4及びバケット5の自重と、従動スプ
ロケット23及び摺動ケーシング22の重量とで、チェ
ンに必要なテークアップ張力が確保されるときには、ス
プリングを設ける必要はなく、したがってロードセルも
不要となる。またスプリングとロードセルのほかに、下
部ケーシング20と中間ケーシング21とが摺動ケーシ
ング22の上昇を全く妨げないように形成してあれば、
チェンの弛緩の際にも下部ケーシング20を上昇する必
要がないことは明かである。但し一般には下部ケーシン
グ20の高さ方向一定範囲内に摺動ケーシング22があ
ることを前提とした方が、下部ケーシングの製作上都合
が良い。このときにはたとえ従動スプロケット23等の
自重と摺動ケーシング等の重量とでチェンに必要なテー
クアップ張力が確保されるときでも、下部ケーシングと
摺動ケーシングとの高さ方向の相対位置を検出し、該相
対位置に基づいてモータ35を制御して、下部ケーシン
グの吊下げ高さを制御することが好ましい。更に本実施
例ではスプリング27は圧縮側で用いていたが、従動ス
プロケット23等の自重と摺動ケーシング等の重量とで
はチェンに与えられるテークアップ張力が大きすぎると
きには、スプリングを引張り側で用いればよい。
20と摺動ケーシング22とが各別に吊り下げられてい
るから、チェン4に過度の負荷が作用するおそれがなく
なると同時に、チェン4に適切なテークアップ張力を与
えることができる。またこの実施例でチェンを弛緩させ
るときには、チェンの弛緩に伴って摺動ケーシング22
は上昇し、摺動ケーシング22と下部ケーシング20と
の間にはスプリング27とロードセル36とが介在して
しているから、チェンの弛緩と同時に、必要により最上
部の中間ケーシング21を撤去しつつ吊下げウインチ3
4を巻き上げて下部ケーシング20を上昇させることと
なる。なおチェン4及びバケット5の自重と、従動スプ
ロケット23及び摺動ケーシング22の重量とで、チェ
ンに必要なテークアップ張力が確保されるときには、ス
プリングを設ける必要はなく、したがってロードセルも
不要となる。またスプリングとロードセルのほかに、下
部ケーシング20と中間ケーシング21とが摺動ケーシ
ング22の上昇を全く妨げないように形成してあれば、
チェンの弛緩の際にも下部ケーシング20を上昇する必
要がないことは明かである。但し一般には下部ケーシン
グ20の高さ方向一定範囲内に摺動ケーシング22があ
ることを前提とした方が、下部ケーシングの製作上都合
が良い。このときにはたとえ従動スプロケット23等の
自重と摺動ケーシング等の重量とでチェンに必要なテー
クアップ張力が確保されるときでも、下部ケーシングと
摺動ケーシングとの高さ方向の相対位置を検出し、該相
対位置に基づいてモータ35を制御して、下部ケーシン
グの吊下げ高さを制御することが好ましい。更に本実施
例ではスプリング27は圧縮側で用いていたが、従動ス
プロケット23等の自重と摺動ケーシング等の重量とで
はチェンに与えられるテークアップ張力が大きすぎると
きには、スプリングを引張り側で用いればよい。
【0025】次に図15は第10実施例を示し、従動ス
プロケット23と摺動ケーシング22とはチェン4によ
って吊り下げ、下部ケーシング20は吊下げウインチ3
4によって吊り下げ、中間ケーシング21は先の第7実
施例と同様に掘削孔24の側壁から支持具28によって
支持したものである。このときには先の実施例と同様に
下部ケーシングと中間ケーシングとの間に伸縮ケーシン
グ29を用いる必要がある。このように形成すれば吊下
げウインチ34に作用する負荷を軽減することができ
る。なお最上部の中間ケーシングを上部架台30に固定
し、以下次々と各中間ケーシング21をその下に継ぎ足
して延長することもできる。
プロケット23と摺動ケーシング22とはチェン4によ
って吊り下げ、下部ケーシング20は吊下げウインチ3
4によって吊り下げ、中間ケーシング21は先の第7実
施例と同様に掘削孔24の側壁から支持具28によって
支持したものである。このときには先の実施例と同様に
下部ケーシングと中間ケーシングとの間に伸縮ケーシン
グ29を用いる必要がある。このように形成すれば吊下
げウインチ34に作用する負荷を軽減することができ
る。なお最上部の中間ケーシングを上部架台30に固定
し、以下次々と各中間ケーシング21をその下に継ぎ足
して延長することもできる。
【0026】次に図16は第11実施例を示し、下部ケ
ーシング20を吊下げウインチ34によって吊り下げた
ほか、第8実施例と同様に、上端を固定した吊下げワイ
ヤ31に各中間ケーシング21をクランプ止めしたもの
であり、吊下げワイヤ31の下端は下部ケーシング上に
取付けた巻取りドラム32に巻き取られている。このよ
うに形成すれば吊下げウインチ34に作用する負荷を軽
減することができると同時に、各中間ケーシング21に
その上下の中間ケーシングの重量が作用することがなく
なるから、中間ケーシングの製造強度を軽減することが
できる。なお特に図示はしなかったが、上記第10及び
第11実施例においても、前記第9実施例と同様の制御
装置を使用して、テークアップ張力をコントロールして
いる。
ーシング20を吊下げウインチ34によって吊り下げた
ほか、第8実施例と同様に、上端を固定した吊下げワイ
ヤ31に各中間ケーシング21をクランプ止めしたもの
であり、吊下げワイヤ31の下端は下部ケーシング上に
取付けた巻取りドラム32に巻き取られている。このよ
うに形成すれば吊下げウインチ34に作用する負荷を軽
減することができると同時に、各中間ケーシング21に
その上下の中間ケーシングの重量が作用することがなく
なるから、中間ケーシングの製造強度を軽減することが
できる。なお特に図示はしなかったが、上記第10及び
第11実施例においても、前記第9実施例と同様の制御
装置を使用して、テークアップ張力をコントロールして
いる。
【0027】以上の各実施例では搬送対象物として土砂
等を想定しているために、バケットを用い且つ摺動ケー
シングを配置しているが、例えば搬送対象物が資材等の
ときには、バケットに代えて棚、トレイ等をチェンに取
り付ければ良く、また摺動ケーシングを設けない構成と
することもできる。またチェンに代えてベルトを用い、
スプロケットに代えてプーリーを用いたベルト型の垂直
輸送機とすることもできる。更に上端を固定した吊下げ
ワイヤに各中間ケーシングをクランプ止めする方法は、
特に下方に向けて伸長するバケットエレベータに限ら
ず、一般の垂直輸送機にも利用することができる。
等を想定しているために、バケットを用い且つ摺動ケー
シングを配置しているが、例えば搬送対象物が資材等の
ときには、バケットに代えて棚、トレイ等をチェンに取
り付ければ良く、また摺動ケーシングを設けない構成と
することもできる。またチェンに代えてベルトを用い、
スプロケットに代えてプーリーを用いたベルト型の垂直
輸送機とすることもできる。更に上端を固定した吊下げ
ワイヤに各中間ケーシングをクランプ止めする方法は、
特に下方に向けて伸長するバケットエレベータに限ら
ず、一般の垂直輸送機にも利用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によって下方に向けて作業性良く
伸長することができる垂直輸送機とその伸長方法及び該
垂直輸送機に適した中間ケーシングの固定方法が得られ
た。
伸長することができる垂直輸送機とその伸長方法及び該
垂直輸送機に適した中間ケーシングの固定方法が得られ
た。
【図1】本発明の第1実施例のチェンの弛緩前を示す概
略正面図
略正面図
【図2】同じくチェンの弛緩後を示す概略正面図
【図3】同じくチェンの継足し後を示す概略正面図
【図4】第2実施例のチェンの弛緩前を示す概略正面図
【図5】同じくチェンの弛緩後を示す概略正面図
【図6】同じくチェンの継足し後を示す概略正面図
【図7】第3実施例を示す概略正面図
【図8】第4実施例を示す概略正面図
【図9】第5実施例を示す概略正面図
【図10】第6実施例を示す概略正面図
【図11】第7実施例を示す概略正面図
【図12】第8実施例を示す概略正面図
【図13】同実施例のクランプ手法を示す(A)正面
図、及び(B)平断面図
図、及び(B)平断面図
【図14】第9実施例を示す概略正面図
【図15】第10実施例を示す概略正面図
【図16】第11実施例を示す概略正面図
1…駆動スプロケット 2…アイドラースプロケット 3…上部ケーシング 3a…排出口 4
…チェン 4a…上向き走行部 4b…下向き走行部 5
…バケット 6…ウインチ 6a…フック 6
b…ガイドローラ 7,7a,7b…ガイドスプロケット 8
…作業床 9…ホイスト 9a…フック 1
0…排出コンベア 11…固定用ワイヤ 11a…フック B…ブレーキ M…低速駆動モータ 20…下部ケーシング 20a…投入口 2
1…中間ケーシング 21a…嵌合ピン 21b…嵌合孔 2
2…摺動ケーシング 23…従動スプロケット 24…掘削孔 2
5…振止め具 26…搬入コンベア 27…スプリング 2
8…支持具 29…伸縮ケーシング 30…上部架台 3
1…吊下げワイヤ 32…巻取りドラム 33…吊下げワイヤ 3
3a…ナット 34…吊下げウインチ 35…モータ 3
6…ロードセル 37…制御装置
…チェン 4a…上向き走行部 4b…下向き走行部 5
…バケット 6…ウインチ 6a…フック 6
b…ガイドローラ 7,7a,7b…ガイドスプロケット 8
…作業床 9…ホイスト 9a…フック 1
0…排出コンベア 11…固定用ワイヤ 11a…フック B…ブレーキ M…低速駆動モータ 20…下部ケーシング 20a…投入口 2
1…中間ケーシング 21a…嵌合ピン 21b…嵌合孔 2
2…摺動ケーシング 23…従動スプロケット 24…掘削孔 2
5…振止め具 26…搬入コンベア 27…スプリング 2
8…支持具 29…伸縮ケーシング 30…上部架台 3
1…吊下げワイヤ 32…巻取りドラム 33…吊下げワイヤ 3
3a…ナット 34…吊下げウインチ 35…モータ 3
6…ロードセル 37…制御装置
Claims (18)
- 【請求項1】上部に前後一対の駆動スプロケットを軸支
し、下部に前後一対の従動スプロケットを昇降自在に配
置し、該従動スプロケットと前記駆動スプロケットとの
間に前後一対の無端チェンを巻き掛けて該チェンによっ
て前記従動スプロケットを吊り下げ、前記両チェン間に
搬送具を取り付けた垂直輸送機を、下方に向けて伸長す
る垂直輸送機の伸長方法において、 前記両チェンの上向き走行部と下向き走行部とのいずれ
か一方の走行部の一部分の緊張を弛緩する工程と、 該弛緩部において両チェンを分断する工程と、 該分断した両チェンの両端間に前後一対の有端チェンを
継ぎ足す工程と、 該継ぎ足された弛緩部を再度緊張する工程とを有するこ
とを特徴とする垂直輸送機の伸長方法。 - 【請求項2】前記継ぎ足された弛緩部を再度緊張する工
程は、 該弛緩部の上端側を上方に繰り出すことによって行なう
請求項1に記載の垂直輸送機の伸長方法。 - 【請求項3】上部に前後一対の駆動スプロケットを軸支
し、下部に前後一対の従動スプロケットを昇降自在に配
置し、該従動スプロケットと前記駆動スプロケットとの
間に前後一対の無端チェンを巻き掛けて該チェンによっ
て前記従動スプロケットを吊り下げ、前記両チェン間に
搬送具を取り付けた垂直輸送機において、 前記両チェンの上向き走行部と下向き走行部とのいずれ
か一方の走行部の一部分の下端側を引き上げる引上げ手
段と、 前記一部分の上端側の上昇を阻止する固定手段とを設け
たことを特徴とする垂直輸送機。 - 【請求項4】前記固定手段は、 前記一部分の上端側が上昇する方向への前記駆動スプロ
ケットの回転を阻止するものである請求項3に記載の垂
直輸送機。 - 【請求項5】上部に前後一対の駆動スプロケットを軸支
し、下部に前後一対の従動スプロケットを昇降自在に配
置し、該従動スプロケットと前記駆動スプロケットとの
間に前後一対の無端チェンを巻き掛けて該チェンによっ
て前記従動スプロケットを吊り下げ、前記両チェン間に
搬送具を取り付けた垂直輸送機において、 前記両チェンの上向き走行部と下向き走行部とのいずれ
か一方の走行部の一部分の上端側を引き下げる引下げ手
段と、 前記一部分の下端側の下降を阻止する固定手段とを設け
たことを特徴とする垂直輸送機。 - 【請求項6】前記引下げ手段は、 前記一部分の上端側が下降する方向へ前記駆動スプロケ
ットを回転駆動するものである請求項5に記載の垂直輸
送機。 - 【請求項7】前記駆動スプロケットを低速回転駆動する
モータを設けた請求項3、4、5又は6に記載の垂直輸
送機。 - 【請求項8】前記いずれか一方の走行部の一部分を外側
に引き出す引出し手段を設けた請求項3、4、5、6又
は7に記載の垂直輸送機。 - 【請求項9】前記いずれか一方の走行部の外側に前後一
対のガイドスプロケットを軸支し、該ガイドスプロケッ
トの外側にウインチを配置して、前記いずれか一方の走
行部の一部分の引上げ又は引下げと、引出しとを同時に
達成した請求項8に記載の垂直輸送機。 - 【請求項10】下部に下部ケーシングを配置し、該下部
ケーシング内に摺動ケーシングを配置して該摺動ケーシ
ングによって下部ケーシングを支持し、摺動ケーシング
に前記前後一対の従動スプロケットを軸支して、摺動ケ
ーシングと下部ケーシングとを前記チェンによって吊り
下げた請求項3〜9のいずれか1項に記載の垂直輸送
機。 - 【請求項11】下部に下部ケーシングを吊下げワイヤに
よって昇降自在に吊り下げ、該下部ケーシング内に摺動
ケーシングを昇降自在に配置し、該摺動ケーシングに前
記前後一対の従動スプロケットを軸支して、摺動ケーシ
ングを前記チェンによって吊り下げた請求項3〜9のい
ずれか1項に記載の垂直輸送機。 - 【請求項12】前記下部ケーシングと前記摺動ケーシン
グとの間に高さ方向の負荷を印加する負荷手段を配置
し、該負荷手段による負荷を検出し、該負荷に基づいて
前記吊下げワイヤによる下部ケーシングの吊下げ高さを
制御した請求項11に記載の垂直輸送機。 - 【請求項13】前記下部ケーシングと前記摺動ケーシン
グとの高さ方向の相対位置を検出し、該相対位置に基づ
いて前記吊下げワイヤによる下部ケーシングの吊下げ高
さを制御した請求項11に記載の垂直輸送機。 - 【請求項14】中間部に中間ケーシングを配置し、該中
間ケーシングを前記下部ケーシングによって支持した請
求項3〜13のいずれか1項に記載の垂直輸送機。 - 【請求項15】中間部に中間ケーシングを配置し、該中
間ケーシングを上部架台によって支持し又は掘削すべき
掘削孔の側壁によって支持した請求項3〜13のいずれ
か1項に記載の垂直輸送機。 - 【請求項16】中間部に中間ケーシングを配置し、上端
を固定した吊下げワイヤに前記中間ケーシングをクラン
プして固定した請求項3〜13のいずれか1項に記載の
垂直輸送機。 - 【請求項17】前記中間ケーシングと下部ケーシングと
の間に、上下方向に伸縮する伸縮ケーシングを介在させ
た請求項15又は16に記載の垂直輸送機。 - 【請求項18】上部に前後一対の駆動スプロケットを軸
支し、下部に前後一対の従動スプロケットを軸支し、該
両スプロケット間に前後一対の無端チェンを巻き掛け、
該両チェン間に搬送具を取り付けた垂直輸送機の中間部
に用いる中間ケーシングの固定方法において、 上端を固定した吊下げワイヤに中間ケーシングをクラン
プして固定したことを特徴とする中間ケーシングの固定
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947392A JPH0624534A (ja) | 1991-12-17 | 1992-03-13 | 垂直輸送機とその伸長方法及び中間ケーシングの固定方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35369291 | 1991-12-17 | ||
JP3-353692 | 1991-12-17 | ||
JP8947392A JPH0624534A (ja) | 1991-12-17 | 1992-03-13 | 垂直輸送機とその伸長方法及び中間ケーシングの固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624534A true JPH0624534A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=26430899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8947392A Pending JPH0624534A (ja) | 1991-12-17 | 1992-03-13 | 垂直輸送機とその伸長方法及び中間ケーシングの固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624534A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101325468B1 (ko) * | 2012-09-13 | 2013-11-04 | (주)덕평물류 | 수직 반송기 및 이를 포함하는 수직 반송 시스템 |
JP2017226496A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | ジャパンマリンユナイテッド株式会社 | 自動搬送装置及び搬送物を搬送する方法 |
CN113382939A (zh) * | 2018-12-31 | 2021-09-10 | Ppg工业俄亥俄公司 | 包含可以递增方式调整的提升框架的输送机系统 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP8947392A patent/JPH0624534A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101325468B1 (ko) * | 2012-09-13 | 2013-11-04 | (주)덕평물류 | 수직 반송기 및 이를 포함하는 수직 반송 시스템 |
WO2014042361A1 (ko) * | 2012-09-13 | 2014-03-20 | (주)덕평물류 | 수직 반송기 및 이를 포함하는 수직 반송 시스템 |
JP2017226496A (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | ジャパンマリンユナイテッド株式会社 | 自動搬送装置及び搬送物を搬送する方法 |
CN113382939A (zh) * | 2018-12-31 | 2021-09-10 | Ppg工业俄亥俄公司 | 包含可以递增方式调整的提升框架的输送机系统 |
CN113382939B (zh) * | 2018-12-31 | 2024-01-16 | Ppg工业俄亥俄公司 | 包含可以递增方式调整的提升框架的输送机系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0148279B1 (ko) | 승강장치 | |
JP2019065630A (ja) | トンネル工事におけるズリ搬送用連続ベルトコンベヤ装置のベルト延長作業方法 | |
US4024925A (en) | Equipment handling apparatus | |
JPH0624534A (ja) | 垂直輸送機とその伸長方法及び中間ケーシングの固定方法 | |
CN218290294U (zh) | 一种物料提升机 | |
JPH07237721A (ja) | バケットエレベータ及びその伸長方法 | |
JP2681333B2 (ja) | 場所打ち杭工法におけるスライム処理方法及びその装置 | |
SU1177489A1 (ru) | Установка дл проходки вертикальных шахтных стволов | |
CN114031003B (zh) | 适用于煤矿的救援绞车 | |
US5228549A (en) | Mobile beltine moving system | |
US3952886A (en) | Arrangement for stabilizing an aircraft during loading and unloading operations | |
US4550787A (en) | Earth boring machine and working crane | |
JPH05262475A (ja) | エレベータの据付工法 | |
RU2200842C2 (ru) | Способ управления передвижением проходческого комбайна и устройство для его осуществления | |
US2139129A (en) | Apparatus for handling material in mines | |
JP2922152B2 (ja) | 垂直コンベア装置及び掘削土搬出方法 | |
JPH04191276A (ja) | エレベータ装置 | |
SU1481436A1 (ru) | Установка дл проведени наклонных горных выработок | |
JPH0144639Y2 (ja) | ||
SU1458602A1 (ru) | Установка для проходки наклонных горных выработок | |
JPS622114B2 (ja) | ||
JPH09177124A (ja) | 地下掘削土の搬出装置 | |
JP2001090053A (ja) | 杭材料の搬送システム | |
SU881329A1 (ru) | Стволовое породопогрузочное устройство | |
JPH0733364A (ja) | 転向滑車にクライミング装置を有する工事用のエレベータ |