JPH06244272A - カセットマガジン - Google Patents

カセットマガジン

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JPH06244272A
JPH06244272A JP2791093A JP2791093A JPH06244272A JP H06244272 A JPH06244272 A JP H06244272A JP 2791093 A JP2791093 A JP 2791093A JP 2791093 A JP2791093 A JP 2791093A JP H06244272 A JPH06244272 A JP H06244272A
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cassette
magazine
rotary table
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Kazunori Saeki
和憲 佐伯
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ウェーハに対する損傷を防止し、かつロット間
の混合を防止しながら効率的にウェーハを搬送すること
ができるカセットマガジンを提供する。 【構成】複数の半導体ウェーハWを収納するカセットC
を定位置に格納し、これらのカセットCを目的とする位
置に搬送するカセットマガジンMである。固定ベースプ
レート1と、固定ベースプレート上に回転可能に設けら
れた回転テーブル2と、回転テーブル上にカセットCに
対する半導体ウェーハWの収納方向Xに傾動可能に設け
られた複数のカセット棚3と、回転テーブル2上に設け
られたカセット棚3を覆うように設けられた着脱可能な
カバー4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェーハを工程
内で搬送するためのカセットマガジンに関し、特にワー
クの流動管理・各種加工装置への受渡しなどの自動化対
応が可能であるカセットマガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの基板として用いられる
半導体ウェーハは、例えばシリコン等の単結晶インゴッ
ドをその棒軸の面直方向にスライスし、スライスして得
られたものに対して面取り、ラッピング、エッチング、
ポリッシング等の処理を順次施すことにより鏡面ウェー
ハを得る。
【0003】このような各種の加工を行う場合、シリコ
ンウェーハは、タイプ別、インゴッド別、抵抗別、酸素
濃度別など各種の目的に応じて分類された上で、約25
0枚程度のロット毎に加工が施される。
【0004】かかるロット毎に区分けした状態で加工を
行うのは、各種目的に応じた加工仕様が相違するからで
あり、また、半導体デバイスに不具合が生じたときに、
もし、その原因がウェーハに存在した場合には、そのウ
ェーハを製造したときの工程条件等を検証し、原因解析
および工程条件等へのフィードバックに供するためであ
る。
【0005】したがって、ウェーハをロット毎に区分け
しておくことは勿論のこと、引上時における熱履歴等の
工程条件の検証に重要となるため、スライスされた順序
も何らかの方法で管理しておく必要がある。
【0006】そのため、従来より、カセットと称される
ウェーハの収容治具が採用され、このカセットに対して
ウェーハを順番に収容し、かつ、ロット毎にカセットを
区分けして加工工程内を搬送していた。
【0007】ただし、かかるカセットは、通常25枚程
度のウェーハを収容することができるものの、一ロット
は多い場合で250枚程度の数量となるため、約10個
のカセットを一単位として加工工程内を搬送する必要が
あった。そこで、異なるロットのカセットが混入するの
を防止するために、同一ロットのカセットをさらにコン
テナと称される箱に収容し、このコンテナを単位として
工程内を搬送するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカセ
ットおよびコンテナを用いたウェーハの搬送方法では、
以下のような種々の問題を含んでいた。
【0009】まず、約25枚のウェーハが収容されたカ
セットは、一ロットのウェーハ数が約250枚であれば
約10個のカセットを一単位として工程内を取り廻され
るが、一つのコンテナに一ロット全てのカセットを収容
することができない場合もあり、結局、一ロットのウェ
ーハが数箱のコンテナにわたってしまうことが少なくな
かった。
【0010】逆に、場合によっては一ロットのウェーハ
数が少ないこともあり、例えば一ロットのウェーハ数が
カセット一つで足りる場合においても、他のロットのカ
セットが混入しないように、この一つのカセットのみを
一つのコンテナに収容して工程内を取り廻していた。
【0011】つまり、一つのコンテナの中には必ず同一
ロットのカセットが収容されるようにし、しかも、一つ
のロットを単位として手押し台車に一つまたは複数のコ
ンテナを搭載し搬送していた。
【0012】このようにロット間の混合を回避するため
にカセットとコンテナの取り回しを考慮すると、特に一
ロットのウェーハ数が少ない場合などには手押し台車に
よる搬送に無駄が生じることになる。
【0013】一方において、加工工程によっては異種ロ
ットのウェーハをまとめて加工する場合があり、このよ
うなときには、ラインサイドに異種ロットのコンテナを
重ねて積み上げることがあった。そのため、加工順序に
よっては、積み上げられたコンテナのうち下方のものを
取り出さなければならないこともあり、希望するコンテ
ナを抜き出す作業がきわめて煩雑であり、しかも、コン
テナの積み上げ順序を変える際にウェーハに損傷を与え
るおそれもあった。
【0014】これらの問題に加えて、従来のウェーハカ
セットは、全て手作業によって各加工装置に受け渡され
ていたため、受渡しの度にウェーハに損傷を与えるおそ
れが十分に考えられた。
【0015】このように、半導体ウェーハを取り廻すに
あたっては、各ウェーハの製造履歴等の検証や、所望に
区分けしたロット間の混入の防止を行うことができ、し
かも、ウェーハへの損傷防止や塵埃付着防止などの品質
面における本来的な要求も満足できるという、製造品質
・生産技術・生産管理の全てを兼ね備えた総合的な流動
管理システムの開発が希求されていた。
【0016】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ウェーハに対する損傷を防
止し、かつロット間の混合を防止しながら効率的にウェ
ーハを搬送することができるカセットマガジンを提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカセットマガジンは、複数の半導体ウェー
ハを収納するカセットを定位置に格納するカセットマガ
ジンにおいて、 固定ベースプレートと、 前記固定ベ
ースプレート上に載置され、該固定ベースプレートに対
して回転可能に設けられた回転テーブルと、 前記回転
テーブル上に設けられ、前記カセットに対する前記半導
体ウェーハの収納方向に傾動可能に設けられた複数のカ
セット棚と、 前記回転テーブル上に設けられたカセッ
ト棚を覆うように設けられた着脱可能なカバーとを備え
たことを特徴としている。
【0018】
【作用】複数の半導体ウェーハが収納されるカセット
は、回転テーブル上に設けられたカセット棚に格納され
る。特に、カセット棚に格納できるカセット数を一ロッ
トの最大数に設定しておけば、一ロットの半導体ウェー
ハは必ず一つのカセットマガジンに搭載されることにな
り、異なるロットの半導体ウェーハが工程内で混入する
おそれがなくなる。
【0019】また、本発明に係る回転テーブルは、ベー
スプレートに対して回転可能に設けられているため、半
導体ウェーハを加工工程で受け渡す場合には、ベースプ
レートを固定した状態で回転テーブルを所定角度だけ回
転させてゆけば、各カセットに収納された半導体ウェー
ハを順次取り出したり、あるいは戻したりすることがで
きる。
【0020】さらに、回転テーブル上に設けられるカセ
ット棚は、半導体ウェーハの収納方向に傾動自在に設け
られているため、搬送中にカセット棚を傾けておき、半
導体ウェーハを受け渡すときにのみ水平にすれば、搬送
中における半導体ウェーハの飛び出しを防止することが
でき、半導体ウェーハの受渡しも円滑に行うことができ
る。
【0021】カバーは、カセット棚を覆うように回転テ
ーブル上に着脱可能に設けられているため、搬送中には
カバーを取り付けておき、半導体ウェーハを受け渡すと
きにのみカバーを取り外せば、受渡し作業に支障を来す
ことなく搬送中における防塵効果を発揮することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係るカセットマガジ
ンを示す斜視図、図2(a)は同実施例のカセットマガ
ジンを示す平面図、図2(b)は同じく側面図、図3
(a)は図2(a)のA−A線に沿う断面図、図3
(b)は図2(a)のB−B線に沿う断面図である。
【0023】カセットマガジン 本実施例のカセットマガジンMは、ポリ塩化ビニルなど
の合成樹脂製のベースプレート1を有しており、図3
(a)に示すように回転テーブル2が嵌合されて載置さ
れる凹部5が形成されている。
【0024】また、ベースプレート1の裏面にはバーコ
ードなどの識別ラベル6が貼着されており、各カセット
Cに付された識別ラベル(不図示)と照合できるように
なっている。例えば、ある特定の半導体ウェーハWを収
納したカセットCがどのカセットマガジンMに格納され
ているかどうか、さらには、そのカセットマガジンMの
どのカセット棚3に格納されているかどうかをホストコ
ンピュータなどを用いて記憶および検索が可能となって
いる。このベースプレート1の裏面に貼着されたバーコ
ードラベル6は、各工程などに配置されたバーコードリ
ーダ(不図示)によってその情報が読み取られ、ホスト
コンピュータ等に出力される。
【0025】なお、ベースプレート1を構成する材質は
合成樹脂にのみ限定されずアルミニウムなどの軽量金属
を用いることもできる。また、回転テーブル2を回転可
能に載置するための構造は、ベースプレート1に形成さ
れた凹部6による嵌合構造の他にも、ベースプレート1
に凸部を形成し、回転テーブル2側に凹部を形成した嵌
合構造でもよい。ただし、後述するように、本実施例で
は、ベースプレート1をポリ塩化ビニルにより形成し、
回転テーブル2はアルミニウムにより形成しているた
め、両者の加工性を考慮して図3(a)に示す構造を採
用している。
【0026】回転テーブル2は、アルミニウム製であ
り、既述したようにベースプレート1に形成された凹部
6に嵌合しているが、ベースプレート1に対しては回転
可能に設けられている。これは、回転テーブル2上に等
配に取り付けられたカセット棚3から半導体ウェーハW
を順次取り出したり、戻したりする際に、ベースプレー
ト1をコンベアなどに固定した状態であっても、カセッ
ト棚3の方向を順に変えてゆくためである。
【0027】ベースプレート1に対して回転テーブル2
を回転させる具体的構造は、以下のようになっている。
すなわち、図2(a)および図3(a)に示すように、
まずベースプレート1には、4つの貫通孔7が穿設され
ており、この4つの貫通孔7にマガジンスタンドSのボ
ール軸受8が貫通して回転テーブル2を押し上げ、これ
により回転テーブル2がベースプレート1から浮き上が
る。また、回転軸9が貫通する貫通孔10がベースプレ
ート1の中央に穿設されており、さらに回転テーブル2
の裏面には回転軸9の先端に形成されたピン11に係合
する係合孔12が形成されている。
【0028】そして、上述したボール軸受8の上昇にと
もなって回転軸9も上昇し、貫通孔10を通過してピン
11が係合孔12に係合したのち、回転軸9を所定角度
だけ回転させることにより、ボール軸受8に支持された
回転テーブル2が円滑に回転することになる。回転テー
ブル2を所定の角度だけ回転させると、ボール軸受8お
よび回転軸9を下降させて再び回転テーブル2をベース
プレートに載置する。なお、以上説明したボール軸受8
による回転テーブル2の支持構造や、回転軸9による回
転テーブル2の回転構造などは一具体例であって、本発
明のカセットマガジンMでは他の手段を採用してもよ
い。
【0029】回転テーブル2上には、複数の半導体ウェ
ーハWを収納したカセットCがさらに複数個格納できる
カセット棚3が形成されている。例えば、図1および図
2に示す実施例では、6インチのウェーハであれば12
カセット(=300枚のウェーハ)、8インチのウェー
ハであれば8カセット(=200枚のウェーハ)が格納
できるように、回転テーブル2上に4等配(すなわち9
0゜間隔)で各カセット棚3が形成されており、6イン
チ用のカセットの場合は、一つのカセット棚3に3つの
カセットC(8インチの場合は2つのカセット)を積み
上げることができるようになっている。
【0030】本実施例では特に、各カセットCにおける
半導体ウェーハWの基準位置を一定にして、例えば図3
(b)に示すh1 ,h2 をウェーハWやカセットCの仕
様に拘らず一定にして、ハンドリングロボットRによる
半導体ウェーハWの把持作業を精度良く行えるようにし
ている。
【0031】ただし、6インチウェーハと8インチウェ
ーハのように、カセットCへのウェーハWの収納ピッチ
が相違する場合は、カセットマガジンMあるいはカセッ
トCのバーコード情報をハンドリングロボットRに出力
することにより、ハンドリングロボットRの動作軌跡モ
ードを変更することにより対処している。
【0032】カセット棚3は、構造的には、図2(a)
(b)および図3(b)に示すように、該カセット棚3
の骨組を構成するサイドフレーム13とカセットCを載
置するための載置プレート14からなり、これらを回転
テーブル2上に固定したブラケット15に回転自在に枢
着している。
【0033】本実施例で用いられる半導体ウェーハのカ
セットCは、図1に示すように各半導体ウェーハWが所
定ピッチで水平に差し込まれて収納される構造であるた
め、水平のまま搬送すると、搬送時の振動などによって
半導体ウェーハが脱落するおそれがある。そのため、回
転テーブル2上にカセット棚3を取り付けるにあたり、
該カセット棚3を傾動可能に設け、特に図3(b)の実
線で示すようにカセット棚3が後ろ下がりになるように
すれば、搬送時における半導体ウェーハの脱落を防止す
ることができる。
【0034】ただし、搬送時においてはカセット棚3を
後ろ下がりに傾けておくことが好ましいといえるが、半
導体ウェーハWを加工装置などに受け渡す場合にはカセ
ット棚3が水平である方が半導体ウェーハWへの傷付き
などの点からみて適切なことがある。そこで、本実施例
では、マガジンスタンドSから上昇する押上ピン17が
貫通する貫通孔16をベースプレート1と回転テーブル
2とに穿設し、図3(b)に示すように押上ピン17が
貫通孔16を貫通してカセット棚3を水平に押し上げ、
半導体ウェーハWを受け渡す場合にはこの姿勢を維持す
るようになっている。
【0035】本実施例のカセットマガジンMは、図1お
よび図2に示すような筒状の防塵カバー4を有してお
り、カセット棚3に格納された各カセットCを覆うよう
にセットされる。なお、防塵カバー4の側面および天井
面はポリカーボネイトなどの透明の合成樹脂により形成
されており、下端縁には補強およびマガジンスタンドに
よるカバーの開閉のための鍔部4aが形成されている。
この鍔部4aは、加工装置に対する半導体ウェーハの受
渡しに支障がない位置に形成され、さらに、マガジンス
タンドSに設けられた開閉機構のピン19が挿入される
孔18が穿設されている。
【0036】次に、本発明のカセットマガジンMを用い
て加工装置などに半導体ウェーハWを受け渡す際に用い
て好ましいマガジンスタンドSについて説明する。図4
は本発明に係るカセットマガジンが用いられるマガジン
スタンドを示す平面図、図5は図4のC−C線に沿う断
面図である。
【0037】本実施例に係るマガジンスタンドSは、カ
セットマガジンMを搬送車から受け渡すためのベルトコ
ンベア20と、カセットマガジンMの回転テーブル2を
回転させるための回転機構と、カセットマガジンMのカ
セット棚3を水平に維持するための水平維持機構と、カ
セットマガジンMの防塵カバー4を開閉するための開閉
機構と、半導体ウェーハWをカセットCから出し入れす
るためのハンドリングロボットRとを備えている。
【0038】ベルトコンベア ベルトコンベア20は、複数の回転ローラ21に架設さ
れ、図示しない駆動モータにより回動する一対のベルト
22を有し、ベースプレート1を図5の矢印方向に搬入
および搬出する。ベースプレート1の停止端には、図5
に示すように位置調節が自在なストッパピン23が設け
られており、このストッパピン23によって移動方向の
位置出しが行われる。
【0039】また、図4に示すように搬送されてきたベ
ースプレート1の両側には、位置出しローラ24を備え
た位置決め板25が設けられており、少なくとも何れか
一方の位置出しローラ24(および/または位置決め板
25)が可動に設けられて、左右方向の位置出しが行わ
れるようになっている。
【0040】なお、ベースプレート1の下方に設けられ
た光電センサ26(図5参照)によりカセットマガジン
Mの有無が検出され、カセットマガジンMが定位置にま
で搬送されるとベルトコンベア20は停止する。また、
ベルトコンベア20はカセットマガジンMの搬入を終了
すると、ガイドピン43およびブッシュ44による支持
によって、および一つの流体シリンダ42を作動するこ
とによって全体が下降し、ベースプレート1に接触しな
い位置で対するようになっている。
【0041】回転テーブルの回転機構 マガジンスタンドSのフレーム27に対して固定された
上プレート28と下プレート29との間には2本のガイ
ドポール30が架設されており、このガイドポール30
のそれぞれに対してガイドブッシュ31が摺動可能に嵌
挿されている。また、これらのガイドブッシュ31には
可動プレート32が固定されており、下プレート29に
取り付けられた流体シリンダ33のロッド34の先端が
可動プレート32に固定されている。
【0042】したがって、流体シリンダ33を駆動して
ロッド34を上昇させると、ガイドブッシュ31がガイ
ドポール30に沿って摺動しながら可動プレート32が
上昇することになる。
【0043】この可動プレート32には、図示しない回
動モータの出力軸に連結された減速機35が固定されて
おり、この減速機35を介して、回転軸9が上プレート
28に固定された軸受ブッシュ36を貫通して設けら
れ、これによって回転軸9は上プレート28に対して上
下移動および回動可能になっている。また、減速機35
に固定されたプレート37には、先端にボール8aを有
する4本のボール軸受8が固定されており、可動プレー
ト32の上昇にともない回転軸9とともに上昇する。
【0044】カセット棚の水平維持機構 上プレート28には、流体シリンダ38が固定されてお
り、ロッド先端の押上ピン17がカセットマガジンMの
ベースプレート1と回転テーブル2とに穿設された貫通
孔16を貫通してカセット棚3の底部を押し上げ、該カ
セット棚3を水平に維持するようになっている。
【0045】なお、この流体シリンダ38によるカセッ
ト棚3の水平維持機構は、特に半導体ウェーハWをカセ
ットCから出し入れするときにのみ必要であることか
ら、例えばハンドリングロボットRが設置される位置
(図4参照)にのみ設けておけばよい。
【0046】防塵カバーの開閉機構 本実施例のマガジンスタンドSは、図2(a)に示す防
塵カバー4の孔18に対してピン19を挿入し、該防塵
カバー4を押し上げる防塵カバーの開閉機構を有してお
り、防塵カバー4を押し上げることにより、半導体ウェ
ーハWの出し入れを行う一方で、半導体ウェーハWとの
アクセスが終了すると再び防塵カバー4を取り付けて半
導体ウェーハWに塵埃等が付着するのを防止する。
【0047】具体的には、図5に示すように、上プレー
ト28に孔18の数に相当するラックアンドピニオンの
ギヤボックス39がそれぞれ固定され、ラックが形成さ
れたピン19をラックアンドピニオン機構によって上昇
および下降させる。このとき、各ピン19の上昇および
下降速度を等しくして該ピン19に支持された防塵カバ
ー4の傾きを抑制するために、ギヤボックス39内のピ
ニオンを駆動するモータは一つとし、各ギヤボックス3
9は図示しない回転伝達部材により同期するように連結
されている。
【0048】なお、ピン19の上昇限および下降限、す
なわち、防塵カバー4の上昇位置(開放位置)と下降位
置(カセットマガジンへのセット位置)の位置出しは、
ピン19の所定位置を近接スイッチなどによって検出す
ることにより行う。
【0049】ハンドリングロボット 図4に示すように、本実施例に係るマガジンスタンドS
には、面取り、ラッピング、エッチング、ポリッシング
等の加工装置に対して、カセットCに収納された半導体
ウェーハWを出し入れするために、ハンドリングロボッ
トRが設けられており、半導体ウェーハWを把持するハ
ンドやその他各加工工程の要求に応じた多軸アームを備
えている。
【0050】なお、図5において「40」はカセットC
における半導体ウェーハWの有無を検出するための光電
センサであって、カセットマガジンMのベースプレート
1と回転テーブル2とに穿設された貫通孔41(図2
(a)参照)を通ってカセットCに収納された半導体ウ
ェーハWに検出光が照射される。したがって、仮にカセ
ットCに半導体ウェーハWが一枚も収納されていない場
合には、該光電センサ40に反射光が返らないので、こ
の結果をハンドリングロボットRに出力することにより
無駄な作業を予め防止することができる。
【0051】次に作用を説明する。まず、単結晶インゴ
ッドをその棒軸の面直方向にスライスし、得られた複数
の半導体ウェーハWを決められたロットに区分けしたの
ち、スライスした順にカセットCに収納する。そして、
同じロットのカセットCは、一つのカセットマガジンM
に搭載する。
【0052】本実施例では、通常一ロットの半導体ウェ
ーハの枚数が約250〜300枚(8インチでは200
枚以下)であることに鑑み、6インチのウェーハであれ
ば12カセット(=300枚のウェーハ)、8インチの
ウェーハであれば8カセット(=200枚のウェーハ)
というように設定しているので、6インチのウェーハで
あれば最大1つのカセットマガジン、8インチのウェー
ハであっても最大1つのカセットマガジンで足りること
になる。
【0053】特に、異なるロットの半導体ウェーハが工
程内で混入するのを防止する意味で、一つのカセットマ
ガジンMに格納するカセットCは、全て同一ロットのカ
セットCとしておくことが好ましい。
【0054】また、回転テーブル2上に設けられるカセ
ット棚3は、半導体ウェーハWの収納方向Xに傾動自在
に設けられているため、搬送中においてはカセットCが
後ろ下がりに傾き、搬送中の振動などによって半導体ウ
ェーハWがカセットCから飛び出すのを防止することが
できる。
【0055】このようにしてカセット棚3にカセットC
を格納したのち、カセットマガジンMは自動搬送車など
を用いて目的とする加工工程に搬送されるが、各加工工
程の出入口には上述したマガジンスタンドSが配設され
ている。そして、自動搬送車から移載されたカセットマ
ガジンMは、位置出し用のストッパピン23に突き当た
るまでベルトコンベア20によって送られ、位置出しロ
ーラ24によって左右の位置決めが行われる。
【0056】ちなみに、このカセットマガジンMの受渡
しを行うときに、ベースプレート1の裏面に貼着された
バーコードマーク6の読み取りが実施され、ホストコン
ピュータに加工工程に搬入された半導体ウェーハWに関
する情報が送られる。
【0057】カセットマガジンMの位置出しが終了する
とベルトコンベア20は停止し、半導体ウェーハWの取
り出し作業を開始する。この場合、まず最初に防塵カバ
ー4を押し上げて、半導体ウェーハに対するハンドリン
グロボットRのアクセスを可能にする。
【0058】すなわち、図示しないモータを作動してラ
ックアンドピニオンのギヤボックス39を介して各ピン
19を同期して上昇させる。このピン19の上昇にとも
ない、各ピン先が防塵カバー4の鍔部4aに形成された
孔18に嵌合し、さらにピン19が上昇することにより
防塵カバー4は上昇を始める。防塵カバー4の上昇限
は、ピン19の所定位置を近接センサなどで検出するこ
とにより検知され、これをモータに出力することにより
モータが停止する。このようにして、防塵カバー4は開
かれ、カセットCに収納した半導体ウェーハWに対して
ハンドリングロボットRの作業が開始する。
【0059】ハンドリングロボットRによる半導体ウェ
ーハWの出し入れ作業を行うにあたり、目的とするカセ
ットCが格納されたカセット棚3がハンドリングロボッ
トRに対向する位置にくるように回転テーブル2を回転
させる。
【0060】すなわち、まず流体シリンダ33を作動さ
せる。これにより、可動プレート32、減速機35、回
転軸9、およびボール軸受8が一体的に上昇し、回転軸
9がベースプレート1の貫通孔10を通過して、先端が
回転テーブル2の係合孔12に係合する。
【0061】これと相前後して、ボール軸受8がベース
プレート1の貫通孔7を通過して回転テーブル2の裏面
を押し上げ、回転テーブル2をベースプレート1から僅
かに浮上させる。この状態から回動モータを作動させ、
減速機35を介して回転軸9を所定角度だけ回動させた
のち、流体シリンダ33のロッド34を下降させて再び
回転テーブル2をベースプレート1に載置する。これに
より、目的とするカセット棚3がハンドリングロボット
Rの対向位置まで回転することになる。
【0062】ついで、上プレート28に取り付けられた
流体シリンダ38を作動させて押上ピン17を上昇させ
る。これにより、押上ピン17の先端はベースプレート
1および回転テーブル2の貫通孔16を通過してカセッ
ト棚3の底面を押し上げることになる。押上ピン17の
ストロークは、カセット棚3が水平になるように設定さ
れているため、ハンドリングロボットRがアクセスする
カセット棚3のカセットCに収納された半導体ウェーハ
Wは、ハンドリング操作が円滑に行えるように、作業
中、水平に維持されることになる。
【0063】ハンドリングロボットRによる半導体ウェ
ーハWの出し入れを終了すると、次のカセット棚Cをハ
ンドリングロボットRの対向位置に回転させる。このと
き、押上ピン17は一旦下降させておく。回転テーブル
2上の全てのカセットCに対する作業を終了すると、ピ
ン19を下降させて防塵カバー4を閉じ、ベルトコンベ
ア20を逆方向(搬出方向)に作動させてカセットマガ
ジンMを排出する。
【0064】ちなみに、加工工程によっては上述したマ
ガジンスタンドのハンドリングロボットを省略して、カ
セットマガジンから手作業によりカセットを取り出した
り、あるいは戻したりする場合もある。しかしながら、
このような工程においても、本発明のカセットマガジン
はロット間の混入防止や効率的な搬送を行う点で有効に
機能する。
【0065】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上述した実施例に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0066】例えば、本発明のカセットマガジンを用い
るマガジンスタンドの構成は、図4および図5に示す実
施例にのみ限定されることはなく、少なくとも回転テー
ブルの回転機構、カセット棚の水平維持機構を備えてい
ればよく、目的とする加工工程に応じて適宜変更するこ
とが可能である。また、本発明のカセットマガジンが使
用される加工工程は、上述した半導体ウェーハの面取
り、ラッピング、エッチング、ポリッシング等の工程に
のみ限定されることはなく、これらより後工程であって
も半導体ウェーハを取り扱う工程であれば適用すること
ができる。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、半導
体ウェーハに対する損傷を防止し、かつロット間の混合
を防止しながら効率的に半導体ウェーハを搬送すること
ができるカセットマガジンを提供することができる。ま
た、このような半導体ウェーハの受渡し作業の自動化も
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカセットマガジンを示
す斜視図である。
【図2】(a)は同実施例のカセットマガジンを示す平
面図、(b)は同じく側面図である。
【図3】(a)は図2(a)のA−A線に沿う断面図、
(b)は図2(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本発明に係るカセットマガジンが用いられるマ
ガジンスタンドを示す平面図である。
【図5】図4のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】 1…ベースプレート 2…回転テーブル 3…カセット棚 4…防塵カバー 8…ボール軸受 9…回転軸 17…押上ピン 19…ピン 20…ベルトコンベア W…半導体ウェーハ C…カセット M…カセットマガジン S…マガジンスタンド R…ハンドリングロボット X…半導体ウェーハの収納方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の半導体ウェーハ(W)を収納するカ
    セット(C)を定位置に格納し、これらのカセット
    (C)を目的とする位置に搬送するカセットマガジン
    (M)において、 固定ベースプレート(1)と、 前記固定ベースプレート(1)上に載置され、該固定ベ
    ースプレート(1)に対して回転可能に設けられた回転
    テーブル(2)と、 前記回転テーブル(2)上に設けられ、前記カセット
    (C)に対する前記半導体ウェーハ(W)の収納方向
    (X)に傾動可能に設けられた複数のカセット棚(3)
    と、 前記回転テーブル(2)上に設けられたカセット棚
    (3)を覆うように設けられた着脱可能なカバー(4)
    とを備えたことを特徴とするカセットマガジン。
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