JPH0624417Y2 - 鋼管矢板 - Google Patents
鋼管矢板Info
- Publication number
- JPH0624417Y2 JPH0624417Y2 JP7529490U JP7529490U JPH0624417Y2 JP H0624417 Y2 JPH0624417 Y2 JP H0624417Y2 JP 7529490 U JP7529490 U JP 7529490U JP 7529490 U JP7529490 U JP 7529490U JP H0624417 Y2 JPH0624417 Y2 JP H0624417Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- joint
- sheet pile
- pipe body
- pipe sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は土留めや締切りなどに使用される鋼管矢板に関
する。
する。
(従来の技術) 鋼管矢板は長尺な円筒形状の鋼管本体と、この鋼管本体
の外周の長手方向に沿って設けられた継手とを備えてい
る。この鋼管矢板は継手を隣接する他の鋼管矢板の継手
に嵌合させながら地中に打設して連続した矢板列を形成
する。従来の鋼管矢板は、この継手が鋼管本体の外周に
一体化され、継手が鋼管本体の定位置に固定的に取り付
けられていた。
の外周の長手方向に沿って設けられた継手とを備えてい
る。この鋼管矢板は継手を隣接する他の鋼管矢板の継手
に嵌合させながら地中に打設して連続した矢板列を形成
する。従来の鋼管矢板は、この継手が鋼管本体の外周に
一体化され、継手が鋼管本体の定位置に固定的に取り付
けられていた。
(考案が解決しようとする課題) 従来の鋼管矢板は、継手と鋼管本体とが固定構造となっ
ているため、地中に圧入された既設矢板の継手を嵌合さ
せると、その鋼管本体の回転ができなかった。
ているため、地中に圧入された既設矢板の継手を嵌合さ
せると、その鋼管本体の回転ができなかった。
鋼管矢板の圧入の際には、圧入先端への抵抗と周面の摩
擦抵抗が作用しており、後者の周面摩擦抵抗は鋼管矢板
を一方向あるいは正逆方向に回転させることで減少する
が、従来の鋼管矢板はこの回転ができないため圧入に大
きな力を必要としていた。
擦抵抗が作用しており、後者の周面摩擦抵抗は鋼管矢板
を一方向あるいは正逆方向に回転させることで減少する
が、従来の鋼管矢板はこの回転ができないため圧入に大
きな力を必要としていた。
また、従来の鋼管矢板を矢板列のコーナ部分に用いる場
合には、継手をそのコーナ部分の角度に合わせて鋼管本
体に溶接する必要があり、画一的な製作ができないと共
に面倒な製作となっていた。さらには継手と鋼管本体と
が一体化されているため、取扱いや運搬さらには格納に
不便であった。
合には、継手をそのコーナ部分の角度に合わせて鋼管本
体に溶接する必要があり、画一的な製作ができないと共
に面倒な製作となっていた。さらには継手と鋼管本体と
が一体化されているため、取扱いや運搬さらには格納に
不便であった。
本考案はこのような従来の鋼管矢板の問題点を考慮して
なされたものであり、回転圧入が可能で、しかもその製
作や取扱い、運搬などを容易とした鋼管矢板を提供する
ことを目的としている。
なされたものであり、回転圧入が可能で、しかもその製
作や取扱い、運搬などを容易とした鋼管矢板を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、鋼管本体の外周に
バンド環を回転可能に取り付け、このバンド環に鋼管本
体の長手方向に沿う継手を固定し、前記鋼管本体に、前
記バンド環が離脱しない位置にストッパ片を突出して設
けたことを特徴とする。
バンド環を回転可能に取り付け、このバンド環に鋼管本
体の長手方向に沿う継手を固定し、前記鋼管本体に、前
記バンド環が離脱しない位置にストッパ片を突出して設
けたことを特徴とする。
(作用) 継手がバンド環を介して鋼管本体に組み付けられて鋼管
矢板が構成され、鋼管本体と継手とが分離および組み立
て自由となっている。また、鋼管本体がバンド環に回転
自在に挿入されているため、継手が隣接する他の鋼管矢
板の継手と嵌合状態であっても、鋼管本体の回転が自由
であり、摩擦抵抗の少ない回転圧入を行うことができ
る。さらには、鋼管本体に対する継手の円周上の相対的
な位置も任意に変更でき、矢板列のコーナ部分に対して
も、そのまま使用することができる。
矢板が構成され、鋼管本体と継手とが分離および組み立
て自由となっている。また、鋼管本体がバンド環に回転
自在に挿入されているため、継手が隣接する他の鋼管矢
板の継手と嵌合状態であっても、鋼管本体の回転が自由
であり、摩擦抵抗の少ない回転圧入を行うことができ
る。さらには、鋼管本体に対する継手の円周上の相対的
な位置も任意に変更でき、矢板列のコーナ部分に対して
も、そのまま使用することができる。
(実施例) 第1図は本考案の一実施例の鋼管矢板の中央破断正面
図、第2図および第3図はその使用状態を示す平面図お
よび正面図である。鋼管矢板1は第1図および第2図に
示すように、円筒鋼管からなる鋼管本体2と、鋼管本体
2外周側に設けられた継手3とを備えている。継手3は
隣接する他の鋼管矢板の継手に嵌合して連続した矢板列
を形成するものであり、他の鋼管矢板の継手と相互に嵌
合可能な形状に成形されている。図示例では、円周上の
一部が切欠かれた円弧形状となっており、これにより隣
接する鋼管矢板の継手とはP−P型結合が行われるよう
になっている。
図、第2図および第3図はその使用状態を示す平面図お
よび正面図である。鋼管矢板1は第1図および第2図に
示すように、円筒鋼管からなる鋼管本体2と、鋼管本体
2外周側に設けられた継手3とを備えている。継手3は
隣接する他の鋼管矢板の継手に嵌合して連続した矢板列
を形成するものであり、他の鋼管矢板の継手と相互に嵌
合可能な形状に成形されている。図示例では、円周上の
一部が切欠かれた円弧形状となっており、これにより隣
接する鋼管矢板の継手とはP−P型結合が行われるよう
になっている。
このような継手3は鋼管本体2の外周にその長手方向に
沿ってバンド環4を介して鋼管本体2に取り付けられて
いる。バンド環4は鋼材などにより成形され、内径が鋼
管本体2の外径と略等しいか、幾分、大径となったリン
グ状であり、その外周に継手3が溶接等により固着され
ている。従って、継手3と鋼管本体と2は分離可能であ
り、鋼管本体2をバンド環4内に挿入することにより鋼
管矢板1の組み付けが行われる。この組み付けでは、鋼
管本体2がバンド環4に対して回転自在となっていて、
これにより継手3が隣接する他の鋼管矢板の継手と嵌合
された拘束状態となっても、鋼管本体2の回転が可能で
あり、鋼管本体を地中に回転圧入することができる。こ
のため圧入時の周面摩擦が少なくなって圧入を容易に行
うことができる。
沿ってバンド環4を介して鋼管本体2に取り付けられて
いる。バンド環4は鋼材などにより成形され、内径が鋼
管本体2の外径と略等しいか、幾分、大径となったリン
グ状であり、その外周に継手3が溶接等により固着され
ている。従って、継手3と鋼管本体と2は分離可能であ
り、鋼管本体2をバンド環4内に挿入することにより鋼
管矢板1の組み付けが行われる。この組み付けでは、鋼
管本体2がバンド環4に対して回転自在となっていて、
これにより継手3が隣接する他の鋼管矢板の継手と嵌合
された拘束状態となっても、鋼管本体2の回転が可能で
あり、鋼管本体を地中に回転圧入することができる。こ
のため圧入時の周面摩擦が少なくなって圧入を容易に行
うことができる。
なお、継手3の安定的な取り付けを行うため、バンド環
4は第1図に示すように、継手3の長手方向の両端部付
近に取り付けるのが好ましいが、第3図に示すように、
継手3の長手方向の中間部分にもバンド環4を取り付け
て、継手3との結合力を増大させても良い。
4は第1図に示すように、継手3の長手方向の両端部付
近に取り付けるのが好ましいが、第3図に示すように、
継手3の長手方向の中間部分にもバンド環4を取り付け
て、継手3との結合力を増大させても良い。
第1図および第3図において、符号5は鋼管本体2の外
周に突出するように溶接されたストッパ片である。この
ストッパ片5は継手3の両端部分のバンド環4よりも、
それぞれ長手方向外側に位置するように鋼管本体2に取
り付けられている。このストッパ片5は鋼管本体2の長
手方向へのバンド環4の移動を阻止するものであり、こ
れにより地中圧入時の抵抗によってバンド環4が鋼管本
体2から外れるのを防止できる。
周に突出するように溶接されたストッパ片である。この
ストッパ片5は継手3の両端部分のバンド環4よりも、
それぞれ長手方向外側に位置するように鋼管本体2に取
り付けられている。このストッパ片5は鋼管本体2の長
手方向へのバンド環4の移動を阻止するものであり、こ
れにより地中圧入時の抵抗によってバンド環4が鋼管本
体2から外れるのを防止できる。
第4図(a)、(b)、(c)は継手の結合構造の他例
を示している。同図(a)はP−T型結合であり、円弧
形状の継手3に対して、隣接する鋼管矢板1の継手6が
T字形に成形されて嵌合している。同図(b)はL−T
型結合であり、T字形の継手6とL字形の継手7とが相
互に嵌合し、同図(c)はL−L型結合であり、内L字
形の継手7と外L字形の継手8とが相互に嵌合してい
る。これらの結合構造が変わっても、本考案は良好に適
用することができる。
を示している。同図(a)はP−T型結合であり、円弧
形状の継手3に対して、隣接する鋼管矢板1の継手6が
T字形に成形されて嵌合している。同図(b)はL−T
型結合であり、T字形の継手6とL字形の継手7とが相
互に嵌合し、同図(c)はL−L型結合であり、内L字
形の継手7と外L字形の継手8とが相互に嵌合してい
る。これらの結合構造が変わっても、本考案は良好に適
用することができる。
第5図および第6図は本考案の他の実施例を示してい
る。この実施例では2本の継手3がそれぞれ別個のバン
ド環4に溶接などによって取り付けられ、これらのバン
ド環4に鋼管本体1が回転自在に挿入されている。この
構造では、各バンド環4が鋼管本体1に相対回転可能と
なっており、そのため継手3は個々独立して鋼管本体1
の円周上で、その位置が変位するのである。この実施例
においても、第2図および第3図に示すような直線状の
矢板列に適用することができるが、矢板列のコーナ部分
に適用することにより、特に、有効に作用する。
る。この実施例では2本の継手3がそれぞれ別個のバン
ド環4に溶接などによって取り付けられ、これらのバン
ド環4に鋼管本体1が回転自在に挿入されている。この
構造では、各バンド環4が鋼管本体1に相対回転可能と
なっており、そのため継手3は個々独立して鋼管本体1
の円周上で、その位置が変位するのである。この実施例
においても、第2図および第3図に示すような直線状の
矢板列に適用することができるが、矢板列のコーナ部分
に適用することにより、特に、有効に作用する。
第7図は矢板列の一例を示し、矢板列は2階段で屈折し
ており、各コーナ部分はαおよびβの角度を有してい
る。このようなコーナ部分に対して、継手が個々独立し
て変位する本実施例が有効であり、コーナ部分の角度
α,βに合わせて継手3を鋼管本体2に溶接する必要が
なく、面倒な製作を省くことができる。また、各継手3
が鋼管本体2の円周方向に自由に変位するため、あらゆ
る角度のコーナ部分に対しても、そのまま使用すること
ができ、適用範囲の広いものともなっている。
ており、各コーナ部分はαおよびβの角度を有してい
る。このようなコーナ部分に対して、継手が個々独立し
て変位する本実施例が有効であり、コーナ部分の角度
α,βに合わせて継手3を鋼管本体2に溶接する必要が
なく、面倒な製作を省くことができる。また、各継手3
が鋼管本体2の円周方向に自由に変位するため、あらゆ
る角度のコーナ部分に対しても、そのまま使用すること
ができ、適用範囲の広いものともなっている。
以上説明した鋼管矢板1は、鋼管本体2とバンド環4を
有する継手3とを別個に製作し、分離状態で現場に運搬
して、組み立てて使用されるため取扱いや運搬、格納が
便利となると共に、第1図と第5図に示す使用態様の変
更も現場で行うことができ変更使用も容易となってい
る。
有する継手3とを別個に製作し、分離状態で現場に運搬
して、組み立てて使用されるため取扱いや運搬、格納が
便利となると共に、第1図と第5図に示す使用態様の変
更も現場で行うことができ変更使用も容易となってい
る。
また、上記実施例の鋼管矢板は静荷重による圧入だけで
なく、バイブロやハンマー等の方法でも打設できる。
なく、バイブロやハンマー等の方法でも打設できる。
(考案の効果) 本考案によれば、地中への回転圧入ができるため、周面
摩擦抵抗が少なくなって圧入を容易に行うことができる
と共に、矢板列のコーナ部分に対してもそのまま適用す
ることができ、さらには取扱い、運搬、格納が便利な鋼
管矢板を提供することができる。
摩擦抵抗が少なくなって圧入を容易に行うことができる
と共に、矢板列のコーナ部分に対してもそのまま適用す
ることができ、さらには取扱い、運搬、格納が便利な鋼
管矢板を提供することができる。
図面は本考案の実施例等を示すもので、第1図は一実施
例の中央破断正面図、第2図および第3図はその使用状
態を示す平面図および正面図、第4図(a)、(b)、
(c)は継手の結合構造を示す平面図、第5図および第
6図は他の実施例の鋼管矢板の正面図と平面図および第
7図はその適用例を示す平面図である。 1……鋼管矢板、2……鋼管本体 3……継手、4……バンド環
例の中央破断正面図、第2図および第3図はその使用状
態を示す平面図および正面図、第4図(a)、(b)、
(c)は継手の結合構造を示す平面図、第5図および第
6図は他の実施例の鋼管矢板の正面図と平面図および第
7図はその適用例を示す平面図である。 1……鋼管矢板、2……鋼管本体 3……継手、4……バンド環
Claims (1)
- 【請求項1】鋼管本体の外周にバンド環を回転可能に取
り付け、このバンド環に鋼管本体の長手方向に沿う継手
を固定し、前記鋼管本体に、前記バンド環が離脱しない
位置にストッパ片を突出して設けた鋼管矢板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7529490U JPH0624417Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 鋼管矢板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7529490U JPH0624417Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 鋼管矢板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0433734U JPH0433734U (ja) | 1992-03-19 |
JPH0624417Y2 true JPH0624417Y2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=31615749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7529490U Expired - Lifetime JPH0624417Y2 (ja) | 1990-07-16 | 1990-07-16 | 鋼管矢板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624417Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-07-16 JP JP7529490U patent/JPH0624417Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0433734U (ja) | 1992-03-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |