JPH0624292U - 二層管の接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気用の枝管を簡単に接続できる二層管の接
続装置を提供する。 【構成】 内管１の上流側と下流側のそれぞれの端部を
内継手３１に接続し、外管２の上流側と下流側のそれぞ
れの端部を外継手３２に接続する。そして、外管２また
は外継手３２の外周適所には膨出突起４を設ける。 【効果】 外管または該外管同志を接続する外継手に通
気用の枝管を簡単に接続できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は通気用の枝管を簡単に接続できる二層管の接続装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、アパート、マンション等の高層住宅では、図２に部分縦断面図で示した 如く各階のトイレ、浴槽等の排水機器Ａを横引き管Ｃで集合管Ｂに接続し、該集 合管Ｂの上下のスリーブに二層管Ｄの上流側と下流側の端部を接続した排水シス テムが採用されている。

【０００３】 前記二層管Ｄは、管内を排水経路とする内管１の外周側を外管２で覆って内管 １と外管２との間に通気経路を設けたものであって、該通気経路の上端は大気に 開放されている。また、集合管Ｂは内集合管Ｂ１の外周側を外集合管Ｂ２で覆っ て内外の集合管Ｂ１，Ｂ２の間に通気経路を設けたものであって、内集合管Ｂ１ の内部は前記通気経路を介して常に大気圧に維持されている。このため、横引き 管Ｃから集合管Ｂ内に流入した排水は、内集合管Ｂ１の内周壁に沿って旋回しつ つ下流側の内管１内にスムーズに落下するようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、この二層管Ｄの排水システムに排水機器Ａを増設したり、排水機器 Ａを大型のものに取り替えたりすると、内管１内を流れる排水量が増加するため 内管１と外管２との間に形成された通気経路だけでは通気量が不足し、内管１内 を流れる排水をスムーズに流下させることができなかった。このような場合、二 層管Ｄに通気用の枝管を接続していたが、従来の二層管Ｄあるいは管継手には枝 管を簡単に接続できないという問題があった。

【０００５】 本考案はかかる課題を解決したものであって、通気用の枝管を簡単に接続でき る二層管の接続装置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の接続装置は、管内を排水経路とする内管と、該内管の外周側を外管で 覆って内管と外管との間に通気経路を設けた二層管と、内継手と外継手とからな る管継手とからなる。前記二層管の上流側と下流側のそれぞれの端部を管継手に 挿入して内管同志を内継手で接続すると共に、外管同志を外継手で接続し、外管 または外継手の外周適所には枝管接続用の膨出突起を設けたことを特徴とするも のである。

【０００７】

【作用】

外管または外継手の外周適所に膨出突起を設けたので、該膨出突起に通気用の 枝管を接続できる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にて詳細に説明する。 図１は本考案の一実施例を示す接続装置の縦断面図であって、図中１は塩化ビニ ル樹脂等の合成樹脂からなる内管、２は鋼管、鋳鉄管等の耐火性を有する外管、 ３は管継手、４は膨出突起、５は枝管である。

【０００９】 内管１は管内を排水経路とするものであって、該内管１の外周側が外管２で覆 われ、内管１と外管２との間に通気経路が形成されている。この二層管Ｄの上流 側と下流側とを管継手３で接続する。即ち、管継手３は内継手３１と外継手３２ とを同芯状に接続したものであって、内継手３１の両端部に内管１の上流側と下 流側の端部をそれぞれ嵌挿して接続し、また外継手３２の両端部に外管２の上流 側と下流側の端部をそれぞれ挿入し、シールパッキン３３を介して伸縮自在に接 続する。

【００１０】 一方、前記二層管Ｄの外管２の外周適所、または外管２、２同志を接続する外 継手３２の外周には、先端面がフラットとなった膨出突起４が設けられている。 この膨出突起４に枝管５を接続する場合、突起４のフラット面に接続孔４１を穿 設し、該接続孔４１に枝管５の一端部を挿入して突起４と枝管５とを溶着接合す る。

【００１１】 このとき、突起４に穿設した接続孔４１に雌ねじを設け、該雌ねじに枝管５の 端部に設けた雄ねじを螺合して接続してもよい。また、外継手３２に設けた膨出 突起４に枝管５を接続する場合にも、前記と同様にして枝管５を接続することが できる。尚、膨出突起４に予め接続孔４１を穿設しておいて、該接続孔４１をキ ャップ、栓等で閉塞しておけば、配管施工の際にキャップ、栓等を取外すだけで 枝管５をより一層簡単に接続することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上詳述した如く、本考案は外管または該外管同志を接続する外継手の外周適 所に膨出突起を設けたので、該膨出突起に穿設した接続孔に通気用の枝管を簡単 かつ確実に接続することができる。従って、配管施工後に排水量が増加しても、 通気用の枝管で通気量を補充して内管内を流れる排水をスムーズに流下させるこ とができるので、汚物等が管内に堆積して通水不良が発生することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の一実施例を示す接続装置の縦断
面図である。

【図２】図２は二層管排水システムの概略を示す部分縦
断面図である。

【符号の説明】

１ 内管 ２ 外管 ３ 管継手 ４ 膨出突起 ５ 通気用の枝管 ３１ 内継手 ３２ 外継手

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 管内を排水経路とする内管（１）と、該
   内管（１）の外周側を外管（２）で覆って内管（１）と
   外管（２）との間に通気経路を設けた二層管（Ｄ）と、
   内継手（３１）と外継手（３２）とからなる管継手
   （３）とからなり、二層管（Ｄ）の上流側と下流側のそ
   れぞれの端部を管継手（３）に挿入して内管（１）同志
   を内継手（３１）で接続すると共に、外管（２）同志を
   外継手（３２）で接続し、外管（２）または外継手（３
   ２）の外周適所には枝管接続用の膨出突起（４）を設け
   たことを特徴とする二層管の接続装置。