JPH06242836A - 車両走行制御装置 - Google Patents

車両走行制御装置

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Publication number
JPH06242836A
JPH06242836A JP5030291A JP3029193A JPH06242836A JP H06242836 A JPH06242836 A JP H06242836A JP 5030291 A JP5030291 A JP 5030291A JP 3029193 A JP3029193 A JP 3029193A JP H06242836 A JPH06242836 A JP H06242836A
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JP
Japan
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vehicle
vehicle speed
target
model
target value
Prior art date
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Pending
Application number
JP5030291A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Inoue
知之 井上
Minoru Nishida
稔 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5030291A priority Critical patent/JPH06242836A/ja
Publication of JPH06242836A publication Critical patent/JPH06242836A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御対象が変動しても、系の安定性を保つこ
とができ、かつ、目標車速応答特性を陽に設定すること
ができる車両走行制御装置を提供する 【構成】 制御操作量を目標値θ* に調整するアクチュ
エータ5、及び車両6の車速Vを検出する車速センサ2
を含み、その動特性が変化する制御対象車両、車両の目
標車速V* を設定する目標車速設定部C4、制御操作量
の目標値θ* を入力し、V1 を出力する車両モデルC
1、上記車速Vと上記車両モデルの出力V1との誤差信
号V2 を入力し、θ1 を出力する車両の逆モデルとロー
パスフィルターC2、並びに上記目標車速V* から上記
車速Vを減算したVe を入力し、伝達関数の形で、希望
する目標応答特性と上記車両モデルにより決まる制御操
作量θ0 を出力する目標値コントローラC3で制御系を
構成し、θ0 とθ1 との差から目標値θ* を得て、アク
チュエータに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の走行速度を設定
した目標車速となるように制御する機能を備えた車両走
行制御装置に関するものであり、いわゆる定速走行装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図30は例えば特開昭62−24173
7号公報に示された車両走行制御装置を示すブロック図
であり、図において、1は目標車速設定部、2は車速セ
ンサ、3はスロットル開度センサ、4は積分器41と最
適レギュレータ演算部42から構成されるフィードバッ
ク演算部、5はスロットルコントローラ、6は制御され
る車両である。
【0003】次に動作について説明する。目標車速設定
部1において、運転者の意志により手動あるいはアクセ
ルペタル操作量などに応じて、目標車速V* が設定され
る。車速センサ2によって、車速Vを検出し、スロット
ル開度センサ3によってスロットル開度θを検出する。
目標車速V* と車速Vとの偏差Ve、車速V、スロット
ル開度θの3つが、フィードバック演算部4に入力され
る。フィードバック演算部4は、積分付加型最適レギュ
レータによって構成され、状態量として、車速偏差Ve
の積分iVe、車速V、スロットル開度θを用い、目標
スロットル開度θ* が出力される。スロットルコントロ
ーラ5は目標スロットル開度θ* とスロットル開度θが
一致するように動作する。車両6はスロットル開度に応
じた速度に制御される。積分付加型最適レギュレータに
ついては、例えば石田勝久著「線形システム制御理論」
(昭和51年、昭晃堂)等に詳しいので概略のみ説明す
る。最適レギュレータ演算部42を含むフィードバック
演算部4は、スロットルコントローラ5及び車両6の動
特性を含んで設計される。自動車の速度制御において制
御対象(スロットルコントローラ5と車両6と車速セン
サ)の動的なふるまいは次式
【0004】
【数1】
【0005】により記述される。なお、xは上述した状
態量ベクトル、uは制御対象への入力、ここでは目標ス
ロットル開度θ* 、yは制御対象の出力、ここでは状態
量ベクトルxと一致している。A、B、Cは動特性を表
わすマトリックスである。
【0006】上記のように積分付加型最適レギュレータ
を構成すると、評価関数Jを最小とするような制御入力
(ここでは目標スロットル開度)の求め方が明らかにさ
れており、最適フィードバックゲインFが、リガッチ方
程式の解と上記状態方程式(1)のA、B行列とから求
められる。求めた最適フィードバックゲインFを用い
て、制御することにより、安定な速度制御サーボ系が得
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両走行制御装
置は以上のように構成されており、最適レギュレータを
構成する制御対象の動的モデルと実際の特性との食い違
い(モデル化誤差と呼ぶ)が大きい場合、制御系が不安
定になり、スロットル開度θ、車両Vが振動し、乗員に
不快感を与えることがあるという問題があった。車両の
動特性は、例えば2000cc乗用車においては、上り
3%勾配時と、下り3%勾配時では0.1Hzにおける
ゲインが5倍以上も異なることが確かめられており、上
記問題点は大きな問題であった。また、目標車速V*
変化に対する車速Vの応答性を陽に設計に取り入れられ
ないので、希望する車速応答性(目標車速応答特性)を
得るには、最適フィードバックゲインFの算出において
は、重みパラメータ行列を調整してはシミュレーション
を行ない、結果を見て再び調整してシミュレーションを
行なうという繰り返しが必要であるといった問題点もあ
った。この問題の解決のために、従来、動的特性変化の
小さい多くの運転領域毎に、制御対象の動的モデルを実
験的に求め、各運転領域毎にフィードバックゲインを調
整することも考えられている。しかしながら、この方法
は各運転領域毎に、動的モデルを求め、フィードバック
ゲインを調整するため、工数が著しく増加するという大
きな問題点があった。
【0008】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたものであり、制御対象のモデル化誤差があ
る程度あっても、不安定にならず、目標車速応答特性は
シミュレーションの繰り返し結果を見て調整するのでは
なく、陽に伝達関数の形で、希望する目標車速応答特性
を与えることができ、制御対象の動特性が大きく変化す
る広い運転領域範囲においても、希望する目標車速応答
特性が得られる車両走行制御装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両走行制
御装置は、制御操作量を目標値θ* に調整するアクチュ
エータ、及び車両の車速Vを検出する車速センサを含
み、その動特性が変化する制御対象車両、車両の目標車
速V* を設定する目標車速設定部、制御操作量の目標値
θ* を入力し、V1 を出力する車両モデル、上記車速V
と上記車両モデルの出力V1 との誤差信号V2 を入力
し、θ1 を出力する車両の逆モデルとローパスフィルタ
ー、並びに上記目標車速V* から上記車速Vを減算した
Ve を入力し、伝達関数の形で、希望する目標応答特性
と上記車両モデルにより決まる制御操作量θ0 を出力す
る目標値コントローラを備え、上記θ0 と上記θ1 との
差から上記目標値θ* を得て、上記アクチュエータに出
力するようにしたものである。
【0010】また、本発明の別の車両走行制御装置は、
上記目標値コントローラを目標車速V* から上記車速V
を減算したVe を入力し、比例、積分、微分処理を施し
て制御操作量θ0 を出力するコントローラで構成したも
のである。
【0011】また、上記各車両走行制御装置に対し、車
両の動作状態を検出する検出手段、及び車両モデルを車
両の動作状態に対応するパラメータによって変更する変
更手段を備えたものである。
【0012】さらに、上記車両モデルの変更時に、読み
込まれた車速V及び制御操作量θを平衡動作点として各
信号の初期値設定をし、車両モデル、車両の逆モデル、
及び目標値コントローラに上記信号を出力する初期状態
設定手段を備えたものである。
【0013】また、上記車両モデルの変更時に、一時的
にローパスフィルターのカットオフ周波数を変更する変
更手段を備えてもよい。
【0014】さらに、本発明の別の車両走行制御装置
は、上記各車両走行制御装置に対し、車両の動作状態を
検出する検出手段、及びローパスフィルターのカットオ
フ周波数を車両の動作状態に対応して変更する変更手段
を備えたものである。
【0015】さらに、本発明の別の車両走行制御装置
は、上記各車両走行制御装置に対し、希望する目標車速
応答特性を設定する設定部、及び目標値コントローラに
おける目標車速応答特性の値を、設定された目標車速応
答特性の値に変更する変更手段を備えたものである。
【0016】
【作用】本発明における車両走行制御装置は、車両の逆
モデルPn-1とローパスフィルターQにより、車速Vと
車両モデルの出力V1 との誤差信号V2 からθ1 を得、
希望する目標応答特性Gryと車両モデルPnにより決ま
る制御操作量θ0 と上記θ1 との差から目標値θ* を得
るので、制御対象のモデル化誤差がある程度あっても、
系の安定性を保つことができる。また、目標車速応答特
性は、陽に伝達関数の形で、希望する特性を与えること
ができるので、広い運転領域範囲においても、希望する
目標車速応答特性が得られる。
【0017】また、目標値コントローラを、従来と同様
の比例、積分、微分処理を施すコントローラで構成すれ
ば、導入が容易で現場でのチューニングも容易となる。
【0018】また、上記各車両走行制御装置に対し、車
両モデルPnを車両の動作状態に対応するパラメータに
よって変更すれば、モデル誤差がより小さくなり、低感
度で、かつ外乱抑制力の大きい装置が得られる。
【0019】あるいは、ローパスフィルターQのカット
オフ周波数を車両の動作状態に対応して変更してもより
広い周波数範囲まで低感度で、かつ外乱抑制力の大きい
装置が得られる。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。図1は車両走行制御装置の構成図である。図におい
て、車両走行制御装置は、エンジン7のスロットルバル
ブ8の開度をアクセルペタルとは独立に調整するホール
ド型のアクチュエータ5、上記スロットルバルブ8の開
度を検出するスロットルポジションセンサ3、自動車の
速度を検出する車速センサ2、車室内に配置された定速
コントロールスイッチ9、及び電子制御装置(以下EC
Uと記す)10から構成されている。
【0021】アクチュエータ5はハウジング11、バキ
ュームポンプ12及びモータ13から構成されている。
ハウジング11内部はダイヤフラム15により大気圧室
16とダイヤフラム室17とに区画されている。上記ダ
イヤフラム15はリンク機構18によりスロットルバル
ブ8に連結され、スロットルバルブ8の開度は上記ダイ
ヤフラム15の変位に対応して変化する。なお、ダイヤ
フラム室17内には、ダイヤフラム15を大気圧室16
側に付勢し、スロットルバルブ8の開度を減少させる回
転力を与えるスプリング19も配設されている。また、
ダイヤフラム室17には、大気を導入する電磁弁である
コントロールバルブ20及びリリースバルブ21が各々
配設され、さらに、モータ13により駆動されるバキュ
ームポンプ12の吸入口に連通する負圧ポート14も設
けられている。ECU10により駆動される上記コント
ロールバルブ20、リリースバルブ21及びバキューム
ポンプ12の動作にともない、スロットルバルブ8の開
度は次表に示すように変化する。
【0022】
【表1】
【0023】上記スロットルポジションセンサ3は、ポ
テンショメータを内蔵し、スロットルバルブ8の開度に
応じたアナログ信号を出力する。車速センサ2はエンジ
ン7の出力軸に連動するスピードメータケーブルにより
回転される4極永久磁石と、この4極永久磁石に近接対
向するリードスイッチとからなり、車速に応じたパルス
信号を出力する。上記各センサからの信号はECU10
に入力され、ECU10はアクチュエータ5を駆動制御
する。ECU10は、CPU10a、ROM10b、R
AM10cを中心に論理演算回路として構成され、コモ
ンパス10dを介して入力部10e、出力部fに接続さ
れて外部との入出力を行なう。次に、上記ECU10に
より行なわれるフィードバック制御の制御モデルを図2
に基づいて説明する。なお、図2に示す制御系はハード
的な構成を示すものではなく、後述のフローチャートに
示す一連のプログラムの実行により、離散時間系として
実現される。
【0024】図2において、目標車速V* は目標車速設
定部C4により設定され、出力される。車速Vは車速セ
ンサ2により検出され、出力される。目標車速V* から
車速Vを減算して、車速偏差Veが出力される。Veは目
標値コントローラC3(後で詳述)に入力され、θ0
出力する。一方、Vから車両モデルC1(後で詳述)の
出力V1 が減算され、V2 が出力される。V2 は(車両
の逆モデル+ローパスフィルタ)C2(後で詳述)に入
力され、θ1 が出力される。次に、θ0 からθ1 が減算
され、目標スロットル開度θ* が出力される。θ*はス
ロットルアクチュエータに入力され、スロットルアクチ
ュエータはスロットル開度θがθ* に一致するように動
作する。車両は、θに応じて加減速、あるいは定速走行
を行なう。ただし、θが一定であっても、路面勾配変化
によって、加減速することは明らかである。一方、θ*
は車両モデルC1に入力され、V1 を出力し、次回の計
算に用いられる。
【0025】以上のように制御系を構成して、スロット
ルアクチュエータ、車両、車速センサからなる制御対象
の出力Vと、車両モデルの出力V1 との誤差信号V2
(車両の逆モデル+ローパスフィルタ)C2に導入し、
その出力θ1 を車両モデルC1の操作信号にフィードバ
ックするように重畳させたので、θ0 からVまでの動特
性を車両モデルに一致させることができる(低感度)。
設定した車両モデルに対応して目標値コントローラC3
を設計することにより、希望する目標値応答特性をもつ
制御系が得られる。また、路面勾配変化等による外乱が
生じて、車速が変化した場合においても、制御対象と車
両モデルとの誤差信号V2 が生じ、これを(車両の逆モ
デル+ローパスフィルタ)C2を通してθ0 にフィード
バックするように重畳させているので、車速変動を抑制
することができる(外乱抑制力大)。
【0026】上記のことを、図3を用いてさらに説明す
る。図3は、図2を伝達関数の形で表現したものであ
る。スロットルアクチュエータ、車両、車速センサをひ
とまとめにして、制御対象車両C0(以下、単に車両)
としている。ただし、 P:制御対象車両を表わす伝達関数 Pn:ノミナル車両モデルを表わす伝達関数 Q:ローパスフィルタを表わす伝達関数 Gry:希望目標車速応答特性を表わす伝達関数 d:路面勾配等の外乱を表わす伝達関数
【0027】C0の動特性は、例えば図4に示すボード
線図で表わされる。これは発明者らがシャーシダイナモ
上で2000ccの乗用車を用いて周波数応答法によっ
て得た実験結果を、(1次遅れ+むだ時間)の形で近似
したものである。車速、路面勾配により、その動特性が
大きく異なることがわかる。
【0028】しかしながら、C1、C2によってC0の
動特性を補償すると、図5に示すように、極低周波数か
ら0.1〜0.7Hz程度まで、θ0 からVまでの動特
性をほぼノミナル車両モデルに一致させることができ
る。これは、P、Pn、Q、Gryを以下の式で表わして
計算した結果である。なお、sはラプラス演算子であ
る。
【0029】
【数2】
【0030】また、図6は同様にV* からVまでの目標
車速応答特性を計算した結果である。図において、Aは
希望する目標車速応答特性、Bは目標値応答性を重視し
た設計による従来のPI制御(比例、積分制御)の応答
特性、Cは外乱抑制を重視した設計による従来のPI制
御の応答特性、Dは本発明の目標車速応答特性であり、
本発明のものは極低周波から0.5Hzまでは希望した
特性とよく一致しているのがわかる。また、図7は外乱
dからVまでの外乱応答特性を計算した結果であり、通
常のPI制御に比べて外乱抑制力が強いことがわかる。
なお、路面勾配変化による外乱は、Pの前に加法的に作
用するとして考える。
【0031】次に数式を用いて本発明の動作を説明す
る。図3において、車両PがPnからPn+ΔPに変動
したとすると、V* からVまでの目標車速応答伝達関数
Gry’、外乱dからVまでの外乱応答伝達関数Gdyは
以下の式で表わされる。
【0032】
【数3】
【0033】従って、1−Q≒0の周波数範囲において
は、Sf ≒0となり、実際の目標車速応答伝達関数Gr
y’は希望するGryと一致したものがえられ(低感
度)、また、GdyはSf 倍に抑制されることがわかる
((外乱抑制力大)。
【0034】さらに、図8に示すフローチャートを用い
て本発明の動作手順を説明する。ステップS1では後述
の手順にしたがって初期値を設定する。ステップS2で
は目標車速を設定する。即ち、通常の定速走行装置と同
様に、走行中に運転者がセットスイッチを操作すること
により行ない、現車速を目標車速としてもよい。また、
レーザレーダ等の車間距離センサを備えた車間距離制御
装置の出力を目標車速としてもよい。ステップS3では
車速センサから車速を読み込む。次にステップS4では
目標スロットル開度を算出する。即ち、図3ではラプラ
ス変換形式で伝達関数を示したが、実際の動作は、マイ
クロコンピュータにより離散的に実行されるので、まず
C1、C2、C3の各ブロックをあらかじめ離散化して
おく。前述の式で与えられたC1、C2、C3における
伝達関数をあるサンプリング時間に基づいて離散化して
整理すると、C1、C2、C3における出力として以下
の式が得られる。
【0035】
【数4】
【0036】上式によって、このステップの計算が実行
される。なお、このステップをさらに詳しくフローチャ
ートにしたものが図9であり、図9において、ステップ
S6でVeを、ステップS7でV2 を求め、これらを用
いて、ステップS8ではθ0 を、ステップS9ではθ1
を求める。ステップS10でθ0 、θ1 よりθ* を求め
る。ステップS11ではθ* よりV1 を求める。
【0037】次に、図8のステップS5では、スロット
ル制御動作、即ち通常のスロットル開度のフィードバッ
ク制御を行なう。
【0038】図10は前述した初期値設定の動作を示す
フローチャートであり、ステップS12では車速Vを読
み込み、ステップS13ではスロットル開度θを読み込
む。ステップS14では読み込んだV、θを平衡動作点
として設定する。いままで述べてきた制御系は、すべて
平衡動作点からの変動分について構築されているので、
実際の動作では、平衡動作点からの変動分であることを
考慮しなければならない。つまり、図3におけるV1
θ1等は全て平衡動作点からの変動分である。ステップ
S15では状態変数V1、θ1等を0クリアする。
【0039】次に、制御対象が変動しても、ローパスフ
ィルタQのカットオフ角周波数ωをうまく選ぶことによ
り、系を安定化できることを示す。C2を通るフィード
バックループの安定性は次式で示すオープンループ伝達
関数をナイキストプロットすることによって判別でき
る。
【0040】
【数5】
【0041】図3の制御ブロック図を書き換えると、図
11が得られ、これからC2を通るフィードバックルー
プのオープンループ伝達関数は上式で得られることがわ
かる。ノミナル車両モデルを図4に示した60Km/
h、−3%勾配における車両モデルとすると、ナイキス
トプロットは図12に示すようになる。ローパスフィル
タのカットオフ周波数fc(但し、ω=2πfc)を2.
0Hzに設定した場合、図12(a)では不安定に近
く、振動的になることが予想され、図12(b)ではや
や安定であり、図12(c)では十分安定であることが
わかる。また、fc を0.5Hzに設定した場合、
(a)(b)(c)いずれにおいても十分安定である。
つまり、この場合、fc =0.5Hzに設定することに
よって、(a)(b)(c)の広い範囲において安定な
系が得られる。
【0042】次に動作例について説明する。図13〜図
15はシャーシダイナモでの実験結果であり、図13及
び図15において、(a)(b)は通常のPI制御によ
るものであり(つまり、C1=C2=0、C3がP
I)、(a)は外乱抑制を重視した設計によるP
dis、(b)は目標値応答を重視した設計によるPI
ref、(c)は本発明によるものである。なお、PI制
御の設定ゲインは連続系に換算すると、(a)KP=
1.0、Ki=0.02、(b)KP=1.0、Ki=
0.4である。また、(c)におけるGryの時定数Tr
=2.0(s)とした。図13は目標車速応答特性を示
すもので、(a)は好ましくないオールシュートを示
し、(b)は応答のばらつきが見られる。これに対し
て、(c)は希望した応答が得られている。ただし、+
3%勾配では操作出力であるスロットル開度の飽和のた
め、希望した応答が得られていない。図14は本発明に
よる目標車速応答特性を示したもので、40〜100K
m/hの広い範囲で、希望した応答が得られている。図
15は外乱による車速応答を示したものである。外乱と
して、路面勾配を−3%から+3%に変更した。(a)
(c)は車速の変動が直ちに収まっているが、(b)に
おいては非常にゆっくりとしか収束していない。図13
より図15により、PI制御系では、目標車速応答特性
と外乱抑制性能を両立させる設計が困難であるが、本発
明では可能となっている。また、本発明では広い運転範
囲において、つまり制御対象の大きな変動があっても、
希望した目標車速応答が得られる(低感度)。
【0043】実施例2.図16は本発明の実施例2によ
る車両走行制御装置をしめす制御ブロック図であり、本
実施例では実施例1のC3を、従来と同じPIまたはP
ID制御(比例、積分、微分制御)を行なうC5に置き
換える。即ち、PID制御において、連続系ではθ1
Ve=Kp+Ki/S+KDS、離散系では θ1/Ve=Kp
+Ki/(1−Z-1)+KD(1−Z-1)となる。本実施
例のものは、従来のものにC1、C2を付加したものと
なり、導入が容易で、これまでのノウハウをそのまま生
かし、現場でのチューニングも比較的容易なものが得ら
れ、さらにC1、C2を付加しているので制御対象が変
動しても安定で、また1−Q≒0では低感度で、外乱抑
圧力が大きいものが得られる。
【0044】実施例3.図17は本発明の実施例3によ
る車両走行制御装置をしめす制御ブロック図であり、本
実施例では図2に示された構成に対して、車両モデルP
nを車両の動作状態に対応するパラメータによって変更
するものである。図17において、30は車両動作状態
検出手段、31は車両モデルパラメータ変更手段であ
る。車両モデルはC1、C2、C3(C2、C3には逆
モデルとして)に入っているので、車両動作状態が変わ
ると、車両モデルパラメータ変更手段31でC1、C
2、C3それぞれにおいて車両モデルパラメータを変更
する。例えば、車速が大となると、図18に示すよう
に、車両の動特性ゲインが下がることがわかっている。
つまり、K/T値が下がる。この性質を利用して、車速
Vが大となると、ノミナル車両モデルのK/T値を下げ
るように補正する(図19)。ここではTの影響は極低
周波のみ有効なので、Tは一定とみなして、Kのみ変更
してK/T値を変更する。この結果、モデル化誤差が減
少するので、式(9)(10)より実際の目標車速応答
伝達関数Gry’は、希望するGryにより一致したものが
得られ、より低感度となる。またGdyはSf倍に抑制
され、外乱抑制力がより大きくなる。
【0045】なお、上記実施例では車速によってK/T
値を変更したが、エンジンの回転数、またはスロットル
開度θ、またはエンジン吸入空気量、またはエンジン吸
入負圧を検知し、これらの状態量が大きくなった場合、
同様にK/T値を下げるように補正してもよい。また、
A/TのECUより減速比信号を検知して比が大の時、
K/T値を上げるようにしてもよい。あるいはロックア
ップ信号がOFFに変わった場合、K/T値を下げるよ
うに補正してもよい。さらには、サスペンションストロ
ークセンサにより車重を検知し、大の時、反比例的にK
/T値を小さくしてもよい。また、勾配センサで勾配を
検知し、勾配大の時、K/T値を小さくしてもよい。
【0046】実施例4.図20は本発明の実施例4によ
る車両走行制御装置を示す制御ブロック図であり、本実
施例では図2に示された構成に対して、ローパスフィル
タQを車両の動作状態に対応するパラメータによって変
更するものである。図20において、40は車両動作状
態検出手段、41はローパスフィルタカットオフ周波数
変更手段である。図21(a)はスロットル開度とK/
Tの関係を示すものであり、図21(b)に示すように
スロットル開度にあわせてローパスフィルタQのカット
オフ周波数fc を、あるいは図21(c)に示すように
カットオフ周波数fc の補正係数を、不安定にならない
範囲でできるだけ高く設定する。従って、式(9)(1
0)から、より高い周波数まで低感度となり、より高い
外乱抑制力が得られる。例えば図12に示すナイキスト
プロットより、同じ安定性を得るには(a)では1.0
Hz以下、(b)では1.0Hz、(c)では5.0H
zのカットオフ周波数を設定すればよい。
【0047】なお、上記実施例ではスロットル開度によ
ってローパスフィルタカットオフ周波数を変更したが、
エンジンの回転数、または車速、またはエンジン吸入空
気量、またはエンジン吸入負圧を検知し、これらの状態
量が大きくなった場合、同様にローパスフィルタカット
オフ周波数を下げるように補正してもよい。また、A/
TのECUより減速比信号を検知して比が大の時、上記
周波数を上げるようにしてもよい。あるいはロックアッ
プ信号がOFFに変わった場合、上記周波数を下げるよ
うに補正してもよい。さらには、サスペンションストロ
ークセンサにより車重を検知し、大の時、反比例的に上
記周波数を小さくしてもよい。また、勾配センサで勾配
を検知し、勾配大の時、上記周波数を小さくしてもよ
い。
【0048】実施例5.車両走行制御装置を車間距離制
御システムにおいて用いた場合、目標車速への追従性能
と乗員の乗心地は相反する。つまり、目標車速への追従
性能が高いと、加減速度が大きく、スロットルの動きも
多く、乗心地は低下する(図22(a))。これに対
し、追従性能を低くすると、スロットルの動きも少な
く、乗心地は向上する(図22(b))。具体的には、
式(7)で与えている希望目標車速応答特性Gryの時定
数Trを小さくすれば、追従性能が高くなり、大きくす
ると追従性能が低くなる。従って、図23に示すように
図2に示す構成に、目標車速応答特性設定部50、及び
目標車速応答特性変更手段51を付加し、状況に応じて
希望目標車速応答特性Gryを変更することにより、状況
に応じて、目標車速追従性能と乗心地を両立させること
ができる。例えば高速でのクルーズにおいては、乗心地
重視であるので、応答性を低く設定する。一方、中低速
では、追従性を重視して、応答性を高く設定する。な
お、式(7)ではGryを一次遅れで表わしているが、二
次遅れ以上の高次な系で表わしてもよい。
【0049】なお、上記実施例では速度によりGryを変
更したが、先行車、後続車のいるときには追従性を重視
し、応答性を高く設定し、それ以外では低く設定するよ
うにしてもよい。また、減速時には安全性を確保するた
め、応答性を高く設定し、加速時では乗心地を重視し
て、低く設定するようにしてもよい。
【0050】実施例6.図17において、車両モデルを
変更すると、以下のような問題点が発生する。例えば変
更前の制御系がある定常状態にあったとする。式(1
2)〜(14)で表わされるC1〜C3の出力が一瞬に
して変更されたとすると、まず、C2における係数
21、a22、b20、b21、b22が変更され、θ1 が変更
される。また、C3における係数a30、b30、b31が変
更され、θ0 が変更される。次にθ* =θ0−θ1が変更
され、せっかく定常状態で釣りあっていた状態が乱され
ることがわかる。よって、車両モデル変更時には、図2
4に示すように図17に示す構成に、初期状態設定手段
60を付加して、図10に示す初期値設定を行ない、こ
の信号をC1〜C3に出力し、補正を行なう。このよう
にすると、車両モデル変更時においても、定常状態を乱
すことなく、制御を続けることができる。なお、図25
(a)は初期値補正が無いとき、(b)はある時の車速
である。
【0051】実施例7.図26は本発明の実施例7によ
る車両走行制御装置を示す制御ブロック図であり、実施
例6と同様、車両モデル変更時においても、定常状態を
乱すことなく、制御を続けることができるようにしたも
のである。図26に示すように図17に示す構成に、ロ
ーパスフィルタカットオフ周波数変更手段70を付加
し、この信号をC2に出力する。具体的には、車両モデ
ル変更時に、ローパスフィルタカットオフ周波数変更手
段70で式(3)で示すローパスフィルタQのカットオ
フ周波数ωを一時的に低く設定することにより、定常状
態を乱すことなく、制御を続けることができる。車両モ
デル変更時に、ローパスフィルタQのカットオフ周波数
を低く設定すると、モデルを変更したことにより発生す
るθ1 の変動分がフィルタリングされることにより、定
常状態が乱されない。つまり、モデル変更による車速変
動が生じない。なお、図27はωの変化の様子を示すも
ので、図27(a)のように、ある一定時間後に復帰し
てもよく、また、(b)のように徐々に復帰するように
してもよい。
【0052】実施例8.なお、上記各実施例では制御対
象車両Pへの入力、即ち制御操作量の目標値θ* はスロ
ットル開度の目標値としていたが、スロットルアクチュ
エータが、例えば図28に示すように(特開昭62−1
68725号公報)、デューティ制御型である場合は、
上記目標値θ* を目標デューティとすればよい。即ち図
28において、バルブ22のオンの時間の比率を制御操
作量とすればよい。
【0053】実施例9.また、上記各実施例では制御対
象車両Pにおけるアクチュエータは、スロットルアクチ
ュエータであったが、例えば図29に示すように(特開
昭60−19208号公報)、ブレーキアクチュエータ
である場合は、上記目標値θ* を目標ブレーキ操作量、
あるいは目標ブレーキ油圧とすればよい。即ち図29に
おいて、例えばホイールシリンダ23とコントロールシ
リンダ24との間の油圧を制御操作量とすればよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両走行制御装
置は、制御操作量を目標値θ* に調整するアクチュエー
タ、及び車両の車速Vを検出する車速センサを含み、そ
の動特性が変化する制御対象車両、車両の目標車速V*
を設定する目標車速設定部、制御操作量の目標値θ*
入力し、V1 を出力する車両モデル、上記車速Vと上記
車両モデルの出力V1 との誤差信号V2 を入力し、θ1
を出力する車両の逆モデルとローパスフィルター、並び
に上記目標車速V* から上記車速Vを減算したVe を入
力し、伝達関数の形で、希望する目標応答特性と上記車
両モデルにより決まる制御操作量θ0 を出力する目標値
コントローラを備え、上記θ0 と上記θ1との差から上
記目標値θ* を得て、上記アクチュエータに出力させた
ので、制御対象が変動しても、系の安定性を保つことが
でき、また、1−Q≒0の周波数範囲においては、制御
対象の変動に低感度、かつ外乱抑制力が大となる効果が
ある。また、目標車速応答特性を陽に設定することがで
きる効果がある。
【0055】また、本発明の別の車両走行制御装置は、
上記目標値コントローラを目標車速V* から上記車速V
を減算したVe を入力し、比例、積分、微分処理を施し
て制御操作量θ0 を出力するコントローラで構成したの
で、上記装置と同様、制御対象が変動しても、系の安定
性を保つことができ、また、1−Q≒0の周波数範囲に
おいては、制御対象の変動に低感度、かつ外乱抑制力が
大となる効果がある。また、従来のPID制御(または
PI制御)にC1、C2を付加するだけなので、導入が
容易である効果がある。
【0056】また、上記各車両走行制御装置に対し、車
両の動作状態を検出する検出手段、及び車両モデルを車
両の動作状態に対応するパラメータによって変更する変
更手段を備え、運転状態に合わせてPnを変更したの
で、モデル誤差がより小さくなり、変動に対して低感度
で、かつ外乱抑制力の大きなものが得られる効果があ
る。
【0057】さらに、上記車両モデルの変更時に、読み
込まれた車速V及び制御操作量θを平衡動作点として各
信号の初期値設定をし、車両モデル、車両の逆モデル、
及び目標値コントローラに上記信号を出力する初期状態
設定手段を備えたので、車両モデル変更時においても、
定常状態を乱すことなく、制御を続けることができる効
果がある。
【0058】また、上記車両モデルの変更時に、一時的
にローパスフィルターのカットオフ周波数を変更する変
更手段を備えても、上記と同様、定常状態を乱すことな
く、制御を続けることができる効果がある。
【0059】さらに、本発明の別の車両走行制御装置で
は、上記各車両走行制御装置に対し、車両の動作状態を
検出する検出手段、及びローパスフィルターのカットオ
フ周波数を車両の動作状態に対応して変更する変更手段
を備えたので、運転状態に合わせてカットオフ周波数を
できるだけ高く設定することができ、従ってより高い周
波数まで低感度、かつ外乱抑制力の大きなものが得られ
る効果がある。
【0060】さらに、本発明の別の車両走行制御装置で
は、上記各車両走行制御装置に対し、希望する目標車速
応答特性を設定する設定部、及び目標値コントローラに
おける目標車速応答特性の値を、設定された目標車速応
答特性の値に変更する変更手段を備えたので、走行条件
により、応答性を変更でき、状況に応じた追従性が得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両走行制御装置の構成図である
【図2】本発明の実施例1による車両走行制御装置の動
作を示す制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施例1による車両走行制御装置の動
作を伝達関数の形で示す制御ブロック図である。
【図4】制御対象車両の動特性を示す特性図である。
【図5】本発明の実施例1に係わる制御対象車両の動特
性を示す特性図である。
【図6】本発明の実施例1に係わる目標車速応答特性を
示す特性図である。
【図7】本発明の実施例1に係わる外乱応答特性を示す
特性図である。
【図8】本発明の実施例1による車両走行制御装置の動
作を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の実施例1に係わるスロットル開度の算
出手順を示すフローチャート図である。
【図10】本発明の実施例1に係わる初期値設定手順を
示すフローチャート図である。
【図11】本発明の実施例1による車両走行制御装置の
動作を別の伝達関数の形で示す制御ブロック図である。
【図12】本発明の実施例1による車両走行制御装置の
ナイキストプロットを示す特性図である。
【図13】本発明の実施例1及び従来の車両走行制御装
置における目標車速応答特性を実験結果により示す特性
図である。
【図14】本発明の実施例1の車両走行制御装置におけ
る目標車速応答特性を実験結果により示す特性図であ
る。
【図15】本発明の実施例1及び従来の車両走行制御装
置における外乱による車速応答特性を実験結果により示
す特性図である。
【図16】本発明の実施例2による車両走行制御装置の
動作を示す制御ブロック図である。
【図17】本発明の実施例3による車両走行制御装置の
動作を示す制御ブロック図である。
【図18】本発明の実施例3による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図19】本発明の実施例3による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図20】本発明の実施例4による車両走行制御装置の
動作を示す制御ブロック図である。
【図21】本発明の実施例4による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図22】本発明の実施例5による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図23】本発明の実施例5による車両走行制御装置の
動作を示す制御ブロック図である。
【図24】本発明の実施例6による車両走行制御装置の
動作を示す制御ブロック図である。
【図25】本発明の実施例6による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図26】本発明の実施例7による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図27】本発明の実施例7による車両走行制御装置の
動作を説明する説明図である。
【図28】本発明の実施例8に係わるアクチュエータを
示す構成図である。
【図29】本発明の実施例9に係わるアクチュエータを
示す構成図である。
【図30】従来の車両走行制御装置を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 車速センサ 3 スロットルポジションセンサ 5 アクチュエータ 6 車両 10 電子制御装置 30 車両動作状態検出手段 31 車両モデルパラメータ変更手段 40 車両動作状態検出手段 41 ローパスフィルタカットオフ周波数変更手段 50 目標車速応答特性設定部 51 目標車速応答特性変更手段 60 初期状態設定手段 70 ローパスフィルタカットオフ周波数変更手段 CO 制御対象車両 C1 車両モデル C2 車両の逆モデル及びローパスフィルタ C3 目標値コントローラ C4 目標車速設定部 C5 目標値コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【数3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 13/04 9131−3H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標車速を設定し、車速が上記目標車速
    になるように制御するものにおいて、制御操作量を目標
    値θ* に調整するアクチュエータ、及び車両の車速Vを
    検出する車速センサを含み、その動特性が変化する制御
    対象車両、車両の目標車速V* を設定する目標車速設定
    部、制御操作量の目標値θ* を入力し、V1 を出力する
    車両モデル、上記車速Vと上記車両モデルの出力V1
    の誤差信号V2 を入力し、θ1 を出力する車両の逆モデ
    ルとローパスフィルター、並びに上記目標車速V* から
    上記車速Vを減算したVe を入力し、伝達関数の形で、
    希望する目標応答特性と上記車両モデルにより決まる制
    御操作量θ0 を出力する目標値コントローラを備え、上
    記θ0 と上記θ1 との差から上記目標値θ* を得て、上
    記アクチュエータに出力するようにしたことを特徴とす
    る車両走行制御装置。
  2. 【請求項2】 目標車速を設定し、車速が上記目標車速
    になるように制御するものにおいて、制御操作量を目標
    値θ* に調整するアクチュエータ、及び車両の車速Vを
    検出する車速センサを含み、その動特性が変化する制御
    対象車両、車両の目標車速V* を設定する目標車速設定
    部、制御操作量の目標値θ* を入力し、V1 を出力する
    車両モデル、上記車速Vと上記車両モデルの出力V1
    の誤差信号V2 を入力し、θ1 を出力する車両の逆モデ
    ルとローパスフィルター、並びに上記目標車速V* から
    上記車速Vを減算したVe を入力し、比例、積分、微分
    処理を施して制御操作量θ0 を出力する目標値コントロ
    ーラを備え、上記θ0 と上記θ1 との差から上記目標値
    θ* を得て、上記アクチュエータに出力するようにした
    ことを特徴とする車両走行制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の動作状態を検出する検出手段、及
    び車両モデルを車両の動作状態に対応するパラメータに
    よって変更する変更手段を備えたことを特徴とする請求
    項1または2記載の車両走行制御装置。
  4. 【請求項4】 車両モデルの変更時に、読み込まれた車
    速V及び制御操作量θを平衡動作点として各信号の初期
    値設定をし、車両モデル、車両の逆モデル、及び目標値
    コントローラに上記信号を出力する初期状態設定手段を
    備えたことを特徴とする請求項3記載の車両走行制御装
    置。
  5. 【請求項5】 車両モデルの変更時に、一時的にローパ
    スフィルターのカットオフ周波数を変更する変更手段を
    備えたことを特徴とする請求項3記載の車両走行制御装
    置。
  6. 【請求項6】 車両の動作状態を検出する検出手段、及
    びローパスフィルターのカットオフ周波数を車両の動作
    状態に対応して変更する変更手段を備えたことを特徴と
    する請求項1または2記載の車両走行制御装置。
  7. 【請求項7】 希望する目標車速応答特性を設定する設
    定部、及び目標値コントローラにおける目標車速応答特
    性の値を、設定された目標車速応答特性の値に変更する
    変更手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両
    走行制御装置。
JP5030291A 1993-02-19 1993-02-19 車両走行制御装置 Pending JPH06242836A (ja)

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