JPH06241954A - 回転体の異常診断装置 - Google Patents

回転体の異常診断装置

Info

Publication number
JPH06241954A
JPH06241954A JP5027862A JP2786293A JPH06241954A JP H06241954 A JPH06241954 A JP H06241954A JP 5027862 A JP5027862 A JP 5027862A JP 2786293 A JP2786293 A JP 2786293A JP H06241954 A JPH06241954 A JP H06241954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
component ratio
component
rotating body
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5027862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3205109B2 (ja
Inventor
Minoru Chitoku
稔 千徳
Hideki Touzu
秀起 東頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP02786293A priority Critical patent/JP3205109B2/ja
Publication of JPH06241954A publication Critical patent/JPH06241954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3205109B2 publication Critical patent/JP3205109B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 AE信号のバックノイズに影響されることな
く、正確な異常診断を行うことができる回転体の異常診
断装置を提供する。 【構成】 この異常診断装置が備えるコンピュータが内
蔵するプログラムは、軸受からのアコースティックエミ
ッションを検出するAEセンサからのAE信号を受け
て、上記AE信号の低周波数帯域の成分に対する上記A
E信号の高周波数帯域の成分の成分比Vb/Vaを算出す
る成分比算出手段を構成するステップS1〜S6と、こ
の成分比Vb/Vaと所定の基準値とを比較し、成分比V
b/Vaが所定の基準値を越えたときに、軸受が異常であ
ると判断する比較判断手段を構成するステップS7とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アコースティックエ
ミッション(AE)を利用して、回転体の異常を検出する
回転体の異常診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転体の異常診断装置と
しては、例えば、AEセンサによって軸受からのAEを
検出し、帯域フィルタによって上記AEセンサが出力し
たAE信号から回転体の異常に関連する所定の周波数帯
域の成分Vb(図3(A)に示す600kHz付近の帯域の
成分)を取り出し、比較判断手段によって上記所定の周
波数帯域の成分Vbが所定の閾値を越えたか否かを判断
し、図3(C)に示すように、上記所定の周波数帯域の成
分Vbが所定の閾値を越えたときに表示装置で軸受の異
常が発生したことを表示するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
回転体の異常診断装置では、軸受のAEのバックノイズ
が増加して、図3(B)に示すように、AE信号の全周波
数帯域に亘って振幅が増加し、600kHzにおける振
幅が、上記閾値を越えると、軸受の異常が発生していな
い場合にも、軸受の異常が発生したことを表示してしま
うという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、AE信号のバ
ックノイズに影響されることなく、正確な異常診断を行
うことができる回転体の異常診断装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の回転体の異常診断装置は、回転体からの
アコースティックエミッションを検出してAE信号を出
力するAEセンサと、上記AEセンサからのAE信号を
受けて、上記AE信号の低周波数帯域の成分に対する上
記AE信号の高周波数帯域の成分の成分比を算出し、こ
の成分比を表す成分比信号を出力する成分比算出手段
と、上記成分比算出手段からの成分比信号を受けて、こ
の成分比信号と所定の基準値とを比較し、上記成分比信
号が所定の基準値を越えたときに、上記回転体が異常で
あると判断する比較判断手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0006】
【作用】上記構成の回転体の異常診断装置は、上記成分
比算出手段が出力する成分比信号が所定の基準値を越え
たとき、即ち、上記AE信号の低周波数帯域の成分に対
する上記AE信号の高周波数帯域の成分の成分比が所定
の値を越えたときに、上記比較判断手段は上記回転体が
異常であると判断する。
【0007】従って、本発明によれば、上記AE信号の
バックノイズが増加して、上記AE信号の全周波数帯域
に亘って振幅が増加しても上記成分比は変化しないの
で、AE信号のバックノイズに影響されることなく、回
転体の異常に対応する高周波数帯域のAE信号成分に基
づいて正確な異常診断を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0009】図1に、本発明の一実施例である軸受の異
常診断装置のブロック図を示す。図1に示すように、こ
の実施例は、AEセンサ11と、プリアンプ12と、低
域バンドパスフィルタ15と、高域バンドパスフィルタ
16と、メインアンプ17,18と、減衰度比較回路1
9と、ホストコンピュータ20と、表示装置21とを備
えている。
【0010】上記AEセンサ11は、軸受(図示せず)に
取り付けられて、軸受から発生するAEを検出して、A
E信号を出力する。上記プリアンプ12は、AEセンサ
11からのAE信号を増幅する。上記低域バンドパスフ
ィルタ15は、上記プリアンプ12が出力するAE信号
の低域周波数成分(50kHz帯域の成分)だけを通過さ
せる。また、上記高域バンドパスフィルタ16は、上記
プリアンプ12が出力するAE信号の高域周波数成分
(600kHz帯域の成分)だけを通過させる。また、上
記メインアンプ17は、上記低域バンドパスフィルタ1
5の出力信号を増幅し、上記メインアンプ18は、上記
高域バンドパスフィルタ16の出力信号を増幅する。
【0011】また、上記減衰度比較回路19には、上記
高域バンドパスフィルタ16からAE信号の高域周波数
成分が入力されると共に、上記低域バンドパスフィルタ
15からAE信号の低域周波数成分が入力される。この
減衰度比較回路19は、上記低周波数成分に対する上記
高周波数成分の成分比を演算し、たとえば、図3(A)に
示すような軸受正常時のAE信号波形における上記成分
比と、図3(C)に示すような軸受異常時のAE信号波形
における成分比とを比較できるようになっている。
【0012】また、上記ホストコンピュータ20は、上
記メインアンプ17,減衰度比較回路19を経由して、
上記AE信号の低域周波数成分を取り込み、上記メイン
アンプ18,減衰度比較回路19を経由して、上記AE
信号の高域周波数成分を取り込むようになっている。
【0013】そして、上記表示装置21は、上記ホスト
コンピュータ20の制御によって、上記軸受の異常を表
示するようになっている。
【0014】上記構成の軸受の異常診断装置によれば、
上記AEセンサ11が出力したAE信号は、上記プリア
ンプ12で増幅され、低域バンドパスフィルタ15およ
び高域バンドパスフィルタ16に入力される。そして、
上記低域バンドパスフィルタ15に入力されたAE信号
は、低域周波数成分だけが通過させられて、メインアン
プ17に入力される。また、上記高域バンドパスフィル
タ16に入力されたAE信号は、高域周波数成分だけが
通過させられて、メインアンプ18に入力される。
【0015】そして、上記メインアンプ17から出力さ
れたAE信号の低域周波数成分および上記メインアンプ
18から出力されたAE信号の高域周波数成分は、上記
減衰度比較回路19を経由して、上記ホストコンピュー
タ20に入力される。
【0016】上記ホストコンピュータ20が、上記ホス
トコンピュータ20が内蔵するメモリに格納したプログ
ラムに基づいて実行する信号処理動作を、図2に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0017】まず、ステップS1では、上記AE信号の
低域周波数成分を取り込む。次に、ステップS2に進
み、このときまでに、取り込んだAE信号の低域周波数
成分の平均値を算出する。次に、ステップS3に進み、
上記AE信号の高域周波数成分を取り込む。次に、ステ
ップS4に進み、このときまでに、取り込んだAE信号
の高域周波数成分の平均値を算出する。
【0018】次に、ステップS5に進み、上記低域周波
数成分の平均値の算出及び上記高域周波数成分の平均値
の算出を8回実行したか否かを判断し、8回実行したと
判断したときには、ステップS6に進み、8回実行して
いないと判断したときには、ステップS1に戻る。
【0019】ステップS6では、上記8回取り込んで平
均したAE信号の高域周波数成分Vbを上記8回取り込
んで平均したAE信号の低域周波数成分Vaで除した値
Vb/Vaを算出する。つまり、上記低域成分Vaに対す
る上記高域成分Vbの成分比を算出する。
【0020】次に、ステップS7に進み、上記成分比V
b/Vaが所定の閾値を越えたか否かを判断し、上記成分
比Vb/Vaが所定の閾値を越えたと判断したときには、
ステップS9に進み、上記成分比Vb/Vaが所定の閾値
を越えていないと判断したときには、ステップS8に進
む。
【0021】ステップS8では、表示装置21に軸受が
正常であることを表示させる。また、ステップS9で
は、表示装置21に軸受が異常であることを表示させ
る。
【0022】次に、ステップS10に進み、異常診断動
作を終了するか否かを判断し、異常診断動作を終了する
と判断したときには終了し、異常診断動作を終了しない
と判断したときにはステップS1に戻る。
【0023】この実施例では、上記ステップS1からス
テップS6が成分比算出手段を構成し、上記ステップS
7が比較判断手段を構成している。
【0024】このように、この実施例の軸受の異常診断
装置は、上記AE信号の低周波数帯域の成分Vaに対す
る上記AE信号の高周波数帯域の成分Vbの成分比Vb/
Vaが所定の閾値を越えたときに、上記軸受が異常であ
ると判断する。
【0025】ここで、上記AEセンサ11が出力するA
E信号の周波数スペクトル例を図3に示す。図3(A)に
示すAE信号の周波数スペクトルは、軸受が正常である
ときの周波数スペクトルを示している。図3(A)に示す
ように、低周波数の50kHzにおけるピークは、軸受
の正常時のノイズに対応している。また、図3(B)に示
すAE信号の周波数スペクトルは、軸受は正常であり、
バックノイズが増加したときのAE信号の周波数スペク
トルを示している。この場合には、図3(A)に示す周波
数スペクトルに比べて、全周波数帯域に亘って振幅が増
加する。また、図3(C)に示すAE信号の周波数スペク
トルは、軸受が異常であるときの周波数スペクトルを示
している。この場合には、図3(A)に示す周波数スペク
トルに比べて、高周波数の600kHzにおける振幅の
みが増加する。つまり、高周波数の600kHzにおけ
るピークが、軸受の異常に対応している。
【0026】図3を参照すればわかるように、上記AE
信号のバックノイズが増加して、図3(B)に示すよう
に、上記AE信号の全周波数帯域に亘って振幅が増加し
ても、上記成分比Vb/Vaは変化しない。したがって、
成分比Vb/Vaに基づいて軸受の異常を診断するこの実
施例によれば、AE信号のバックノイズに影響されるこ
となく、成分比Vb/Vaが上記所定の閾値を越えたとき
にのみ軸受が異常であると判断し、軸受の正確な異常診
断を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の回
転体の異常診断装置は、成分比算出手段が出力する成分
比信号が所定の基準値を越えたとき、すなわち、AEセ
ンサが出力するAE信号の低周波数帯域の成分に対する
上記AE信号の高周波数帯域の成分の成分比が所定の値
を越えたときに、比較判断手段が回転体が異常であると
判断する。
【0028】従って、本発明によれば、上記AE信号の
バックノイズが増加して、上記AE信号の全周波数帯域
に亘って振幅が増加しても上記成分比は変化しないの
で、AE信号のバックノイズに影響されることなく、回
転体の異常に対応する高周波数帯域のAE信号成分に基
づいて正確な異常診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の回転体の異常診断装置の実施例の
ブロック図である。
【図2】 上記実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図3】 AEセンサが出力するAE信号の周波数スペ
クトルを示す図である。
【符号の説明】
11…AEセンサ、12…プリアンプ、15…低域バン
ドパスフィルタ、16…高域バンドパスフィルタ、1
7,18…メインアンプ、19…減衰度比較回路、20
…ホストコンピュータ、21…表示装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体からのアコースティックエミッシ
    ョンを検出してAE信号を出力するAEセンサと、 上記AEセンサからのAE信号を受けて、上記AE信号
    の低周波数帯域の成分に対する上記AE信号の高周波数
    帯域の成分の成分比を算出し、この成分比を表す成分比
    信号を出力する成分比算出手段と、 上記成分比算出手段からの成分比信号を受けて、この成
    分比信号と所定の基準値とを比較し、上記成分比信号が
    所定の基準値を越えたときに、上記回転体が異常である
    と判断する比較判断手段とを備えたことを特徴とする回
    転体の異常診断装置。
JP02786293A 1993-02-17 1993-02-17 回転体の異常診断装置 Expired - Fee Related JP3205109B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02786293A JP3205109B2 (ja) 1993-02-17 1993-02-17 回転体の異常診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02786293A JP3205109B2 (ja) 1993-02-17 1993-02-17 回転体の異常診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06241954A true JPH06241954A (ja) 1994-09-02
JP3205109B2 JP3205109B2 (ja) 2001-09-04

Family

ID=12232724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02786293A Expired - Fee Related JP3205109B2 (ja) 1993-02-17 1993-02-17 回転体の異常診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3205109B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3842108A1 (de) * 1987-12-16 1989-07-06 Fuji Heavy Ind Ltd Leistungsuebertragungssystem fuer ein kraftfahrzeug mit automatischem getriebe
US6173613B1 (en) * 1996-04-30 2001-01-16 Harold L. Dunegan Measuring crack growth by acoustic emission

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102528895B (zh) * 2010-12-15 2013-12-04 展望 制作石头的方法及该方法使用的素园造石机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3842108A1 (de) * 1987-12-16 1989-07-06 Fuji Heavy Ind Ltd Leistungsuebertragungssystem fuer ein kraftfahrzeug mit automatischem getriebe
US6173613B1 (en) * 1996-04-30 2001-01-16 Harold L. Dunegan Measuring crack growth by acoustic emission

Also Published As

Publication number Publication date
JP3205109B2 (ja) 2001-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05157662A (ja) 射出成形機の故障診断方法及び故障診断装置
JP2003085157A (ja) Fftアルゴリズムを応用した周波数解析装置及び異常判定装置並びに異常判定システム
JPH06241954A (ja) 回転体の異常診断装置
JP2000131196A (ja) 発電機のリップルばねの緩み検査装置
JP3598266B2 (ja) 機器異常診断方法および装置
JPS59136625A (ja) 機器の異常検出装置
JP3688455B2 (ja) モータの作動音検査方法及びその検査装置
JPH02205727A (ja) 軸受の異常検知装置
JP3170006B2 (ja) 軸受の異常検出装置
JPH0749265A (ja) 振動監視装置
JP2000131293A (ja) トンネルスタッドの固定状態判定装置
JP2776307B2 (ja) 信号表示装置
JPH0658298B2 (ja) 軸受の異常診断装置
KR100440144B1 (ko) 변속기의 인라인 검사장치 및 방법
JPH0432737A (ja) 軸受の異常検出装置
US20230114896A1 (en) Noise detection device and method thereof
JPH0450731A (ja) 回転機故障診断システム
JPS646685B2 (ja)
JPS6120837A (ja) ラビング検出方法
JP3450061B2 (ja) 軸受の異常診断装置
JPH11235665A (ja) ドレッシング状態の判定方法およびドレッシング装置
JP2000131291A (ja) 鋳物の材質検査装置
JP3293713B2 (ja) 高精度周波数分析法による漏水音の識別方法
JP2000131180A (ja) 缶の気密検査装置
JPH01229978A (ja) 周波数分析装置におけるラインスペクトル信号自動検出方式

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080629

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees