JP3688455B2 - モータの作動音検査方法及びその検査装置 - Google Patents
モータの作動音検査方法及びその検査装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモータの作動音を検出し、モータの作動音が異常音となっていないかを判定するモータの作動音検査方法及びその検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車室内の防音構造が向上して室内の静粛性が向上している。そのため、室内に使用されるモータの作動音(特に、可聴帯域)を抑えることが望まれている。従って、従来ではモータの最終的な検査として作動音検査が行われ、例えば特許2667760号公報に示すような作動音検査装置を用いてその検査が行われている。
【0003】
図5は、上記公報に記載された従来の作動音検査装置50の概要を示す。加速度センサ51は、作動音検査を行う例えば直流モータMに接離可能に設けられ、該モータMの所定時間の作動に基づく振動信号を出力する。加速度センサ51からの振動信号は、チャージアンプ52にて増幅され、4つのバンドパスフィルタ(BPF)53a〜53dにそれぞれ入力される。
【0004】
ここで、前記振動信号を周波数解析してみると、直流モータMの例えばブラシ部分、軸受部分等の各部分に特有の周波数帯域において良品と不良品との差が顕著に現れる。従って、各BPF53a〜53dにて各部分に特有の周波数帯域がそれぞれ取り出される。
【0005】
前記各BPF53a〜53dからの振動信号は、それぞれの実効値変換回路(RMS)54a〜54dにて整流及び積分した直流信号(実効値)に変換される。各RMS54a〜54dからの直流信号は、A/D変換回路55にて所定のサンプリング周波数でサンプリングされたサンプリングデータに変換される。A/D変換回路55からの各サンプリングデータは、中央演算処理装置(CPU)56に入力される。CPU56は、A/D変換回路55からの各サンプリングデータに基づいて、上記した各周波数帯域の作動音(振動音、軸受音及びワッシャ音、電磁音、ブラシ音)の平均値をそれぞれ演算する。
【0006】
一方、メモリ57には、各周波数帯域の作動音の音圧レベルが異常レベルであるか否かを判定するためのしきい値がそれぞれ記憶されている。このしきい値は、入力部58にて入力することができるようになっている。
【0007】
そして、前記CPU56は、各作動音の平均値と該作動音に対応したしきい値とを比較して、その作動音が異常音か否かを判定する。判定後、CPU56は表示部59にてその判定結果を表示する。このようにして、前記作動音検査装置50にてモータの作動音検査が行われている。
【0008】
しかしながら、前記作動音検査装置50では、各周波数帯域の作動音を取り出すために、4つのBPF53a〜53d及びRMS54a〜54dが必要であって、回路構成が複雑である。又、各BPF53a〜53dをそれぞれ所定の周波数帯域の振動信号を取り出すように調整する作業が非常に煩雑である。
【0009】
そこで、上記問題を解決する技術が特開平8−278191号公報に開示されている。該公報に記載された作動音検査装置では、加速度センサからの振動信号がチャージアンプを介してローパスフィルタ(LPF)に入力され、このLPFにて振動信号の内の不要な高周波成分が取り除かれてA/D変換器に入力される。LPFからの振動信号はA/D変換器にて所定のサンプリング周波数でサンプリングされたサンプリングデータがメモリに一時的に記憶される。又、メモリには、作動音の音圧レベルが異常レベルであるか否かを判定するためのしきい値が予め記憶されている。
【0010】
一方、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)はマイクロプロセッサ(CPU)の制御に基づいて、メモリに記憶された全サンプリングデータの高速フーリエ変換(FFT)処理を行う。CPUは、FFT処理にて周波数解析されたデータを16の周波数帯域に分割し、各周波数帯域毎に作動音の強度レベルと度数(=出現回数)を演算する。そして、CPUは、所定の強度レベルを超える度数を累計し、その累計値と前記しきい値とをそれぞれ比較して、その作動音の音圧レベルが異常レベルであるか否かを判定するようになっている。
【0011】
このようにすれば、振動信号をFFT処理にて周波数解析を行うことから、図5に示すような各BPF53a〜53dが必要なくなるため、回路構成が簡素化されるとともに、当然のことながらフィルタの調整作業が不要になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した特開平8−278191号公報の作動音検査装置では、メモリに記憶されたサンプリングデータの全てについてFFT処理し周波数解析を行うため、そのFFT処理にかかる演算量が膨大なものになる。そのため、前記検査装置では、FFT処理にかかる時間を短縮するために比較的高価なDSPを使用している。従って、作動音検査にかかるコストが上昇するという問題がある。
【0013】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、簡単な回路構成で、しかも作動音検査を低コストかつ短時間で行うことができるモータの作動音検査方法及びその検査装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、モータの作動音を振動信号として検出し、その振動信号に基づいてモータ作動音の異常を判定するモータの作動音検査方法において、前記振動信号に基づいて振動レベルを演算し、前記振動レベルの中から、該レベルの最大値を選択し、前記振動信号の内で前記振動レベルの最大値を含む周辺のデータにおける周波数分布を解析し、前記周波数分布と予め定めた所定値とを比較して、前記周波数分布の中の、前記モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定するようにしたことを要旨とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、モータの作動音を振動信号として検出する検出手段と、前記検出手段からの振動信号に基づいてモータ作動音の異常を判定する判定手段とを備えたモータの作動音検査装置において、前記判定手段は、前記検出手段からの振動信号に基づいて振動レベルを演算する振動レベル演算手段と、前記振動レベル演算手段にて求められた振動レベルの中から、該レベルの最大値を選択する最大値選択手段と、前記振動信号の内で前記振動レベルの最大値を含む周辺のデータにおける周波数分布を解析する周波数解析手段と、前記周波数解析手段にて解析された周波数分布と予め定めた所定値とを比較して、前記周波数分布の中の、前記モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定する異常音判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、モータの作動音を振動信号として検出し、その振動信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングしたサンプリングデータに変換し、その所定データ数のサンプリングデータに基づいてモータ作動音の異常を判定するモータの作動音検査方法において、前記サンプリングデータに基づいて前記作動音の実効値を演算し、前記実効値の中から最大値を選択し、前記サンプリングデータの中から、前記最大値に対応するサンプリングデータを含み、かつ前記所定データ数より少ないデータ数のサンプリングデータを周波数解析し、前記周波数解析を行った解析データの中から、前記モータの各部分に特有の周波数帯域における周波数スペクトルに基づいた判定値を求め、前記判定値と予め定めた所定値とを比較して、前記モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定するようにしたことを要旨とする。
【0017】
請求項4に記載の発明は、モータの作動音を振動信号として検出し、その振動信号を出力する検出手段と、前記検出手段からの振動信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングしたサンプリングデータに変換するデータ変換手段と、前記データ変換手段からの所定データ数のサンプリングデータに基づいてモータ作動音の異常を判定する判定手段とを備えたモータの作動音検査装置において、前記判定手段は、前記サンプリングデータに基づいて前記作動音の実効値を演算する実効値演算手段と、前記実効値演算手段にて演算された実効値の中から最大値を選択する最大値選択手段と、前記サンプリングデータの中から、前記最大値選択手段にて求められた最大値に対応するサンプリングデータを含み、かつ前記所定データ数より少ないデータ数のサンプリングデータを周波数解析する周波数解析手段と、前記周波数解析手段にて周波数解析を行った解析データの中から、前記モータの各部分に特有の周波数帯域における周波数スペクトルに基づいた判定値を求める判定値演算手段と、前記判定値演算手段にて求められた判定値と予め定めた所定値とを比較して、前記モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定する異常音判定手段とを備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、モータの作動音が振動信号として検出され、その振動信号に基づいて振動レベルが演算される。次に、前記振動レベルの中から、該レベルの最大値が選択され、前記振動信号の最大値を含む周辺のデータにおける周波数分布が解析される。そして、前記周波数分布と予め定めた所定値とが比較され、該周波数分布の中の、モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かが判定される。つまり、振動信号の内で振動レベルの最大値を含む周辺のデータのみが周波数解析される。従って、周波数解析にかかる演算量を軽減できるため、高価で高度な演算器を使用することなく、安価な汎用演算器を用いても、その作動音検査を短時間で行うことができる。又、演算器にて周波数解析が行われることから、各部分毎の作動音検査に必要な所望周波数帯域のみ通過させるフィルタを回路に組み込む必要がないため、簡単な回路で構成することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、振動レベル演算手段は、モータの作動音を振動信号として検出する検出手段からの振動信号に基づいて振動レベルを演算する。最大値選択手段は、振動レベル演算手段にて求められた振動レベルの中から、該レベルの最大値を選択する。周波数解析手段は、振動信号の内で振動レベルの最大値を含む周辺のデータにおける周波数分布を解析する。異常音判定手段は、周波数解析手段にて解析された周波数分布と予め定めた所定値とを比較して、該周波数分布の中の、モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定する。つまり、振動信号の内で振動レベルの最大値を含む周辺のデータのみが周波数解析される。従って、周波数解析にかかる演算量を軽減できるため、高価で高度な演算器を使用することなく、安価な汎用演算器を用いても、その作動音検査を短時間で行うことができる。又、演算器にて周波数解析が行われることから、各部分毎の作動音検査に必要な所望周波数帯域のみ通過させるフィルタを回路に組み込む必要がないため、簡単な回路で構成することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、モータの作動音を検出した振動信号が所定のサンプリング周波数でサンプリングしたサンプリングデータに変換される。その所定データ数のサンプリングデータに基づいて作動音の実効値が演算され、その実効値の中から最大値が選択される。次に、サンプリングデータの中から、前記最大値に対応するサンプリングデータを含み、かつ前記所定データ数より少ないデータ数のサンプリングデータが周波数解析される。次に、周波数解析を行った解析データの中から、モータの各部分に特有の周波数帯域における周波数スペクトルに基づいた判定値が求められ、その判定値と予め定めた所定値とが比較されて、モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かが判定される。つまり、振動信号をサンプリングしたサンプリングデータは、その実効値の最大値に対応するサンプリングデータを含んだ一部のデータのみが周波数解析される。従って、周波数解析にかかる演算量を軽減できるため、高価で高度な演算器を使用することなく、安価な汎用演算器を用いても、その作動音検査を短時間で行うことができる。又、演算器にて周波数解析が行われることから、各部分毎の作動音検査に必要な所望周波数帯域のみ通過させるフィルタを回路に組み込む必要がないため、簡単な回路で構成することができる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、実効値演算手段は、振動信号をサンプリングした所定データ数のサンプリングデータに基づいてモータ作動音の実効値を演算する。最大値選択手段は、実効値演算手段にて演算された実効値の中から最大値を選択する。周波数解析手段は、前記サンプリングデータの中から、最大値選択手段にて求められた最大値に対応するサンプリングデータを含み、かつ前記所定データ数より少ないデータ数のサンプリングデータを周波数解析する。判定値演算手段は、周波数解析手段にて周波数解析を行った解析データの中から、モータの各部分に特有の周波数帯域における周波数スペクトルに基づいた判定値を求める。異常音判定手段は、判定値演算手段にて求められた判定値と予め定めた所定値とを比較して、モータの各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定する。つまり、振動信号をサンプリングしたサンプリングデータは、その実効値の最大値に対応するサンプリングデータを含んだ一部のデータのみが周波数解析される。従って、周波数解析にかかる演算量を軽減できるため、高価で高度な演算器を使用することなく、安価な汎用演算器を用いても、その作動音検査を短時間で行うことができる。又、演算器にて周波数解析が行われることから、各部分毎の作動音検査に必要な所望周波数帯域のみ通過させるフィルタを回路に組み込む必要がないため、簡単な回路で構成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態の作動音検査装置1を示す。加速度センサ2は、作動音検査を行う機械としての直流モータMに接離可能に設けられる。加速度センサ2は、チャージアンプ3に接続され、該アンプ3に振動信号を出力する。チャージアンプ3は、ローパスフィルタ(LPF)4に接続され、前記センサ2からの振動信号を増幅して該LPF4に出力する。LPF4は、A/D変換回路5に接続され、前記振動信号の内の可聴周波数を超える高周波成分を除去、本実施の形態では約17[kHz]以上の周波数成分を除去した振動信号を該変換回路5に出力する。A/D変換回路5は、中央演算処理装置(CPU)6に接続され、前記振動信号を所定のサンプリング周波数(本実施の形態では、35[kHz])でサンプリングしてA/D変換したサンプリングデータを生成し、そのサンプリングデータをCPU6に出力する。
【0024】
前記CPU6には、メモリ7、入力部8及び表示部9が接続されている。CPU6は、本実施の形態では前記A/D変換回路5から順次出力されるサンプリングデータの内で、直流モータMが定常回転状態となってから1[s](=1000[ms])間で生成される所定データ数N1 個、即ちサンプリング周波数が35[kHz]であることから、35000個のサンプリングデータxn をメモリ7に一時的に格納する。
【0025】
又、CPU6は、最初のサンプリングデータxn から前記データ数N1 個より少ない所定データ数N3 個、例えば500個のサンプリングデータxn を抽出し、この抽出したデータxn に基づいて次式を用い、その実効値yn を求める。このとき、CPU6は、最初のデータから最後のデータに向かってサンプリングデータxn を1個ずつずらしながら所定データ数N3 個に基づいて実効値yn を演算し、この実効値yn を全サンプリングデータxn に対して演算する。
【0026】
【数1】
尚、この実効値演算は高速フーリエ変換(FFT)処理に比べて簡単な演算であるため、その演算に要する時間は前記データxn を全てFFT処理するために要する時間に比べて十分短い時間で行われる。
【0027】
前記CPU6は、上記式にて求められた実効値yn の中から最大値ymax を求める。そして、CPU6は、前記メモリ7に格納したサンプリングデータxn の内、今求めた最大値ymax に対応する前記データxn を中心とした所定データ数N2 個、例えば1024個のサンプリングデータxn についてFFT処理を行い、周波数解析されたFFT処理データxFFT を求める。
【0028】
ここで、周波数解析されたデータには、従来でも述べたように振動信号の内で直流モータMの例えばブラシ部分、軸受部分等の各部分に特有の周波数帯域において良品と不良品との差が顕著に現れる。従って、前記CPU6は、各部分に特有の周波数帯域の各FFT処理データxFFT に基づいて周波数スペクトルを合計する。
【0029】
一方、前記メモリ7には、各部分に特有の周波数帯域の作動音の音圧レベルが異常レベルであるか否かを判定するためのしきい値Sthが予め記憶されている。このしきい値Sthは、入力部8にて入力することができるようになっている。
【0030】
そして、前記CPU6は、各所定の周波数帯域の周波数スペクトルの合計値S0 としきい値Sthとを比較して、その作動音が異常音か否かを判定するようになっている。判定後、CPU6は表示部9にてその判定結果を表示する。
【0031】
次に、上記のように構成された作動音判定装置1の作用を説明する。
先ず、検査を行う前に、入力部8にて各部分毎のしきい値Sthが入力され、メモリ7に記憶される。
【0032】
次に、加速度センサ2が非検査物である直流モータMに接離可能に設けられ、該モータMが作動される。加速度センサ2は、直流モータMの作動に基づく振動信号を出力する。
【0033】
加速度センサ2からの振動信号は、チャージアンプ3にて増幅され、LPFにて不要な高周波成分(17[kHz]以上)が除去される。LPFからの振動信号は、A/D変換回路5にて所定のサンプリング周波数(=35[kHz] )でサンプリングされ、CPU6に順次入力される。
【0034】
前記CPU6は、図2に示すフローチャートに従って処理を行う。
ステップ11では、入力されるサンプリングデータxn の内で、直流モータMが定常回転状態となってから1[s](=1000[ms])間で生成される所定データ数N1 個(=35000個)のサンプリングデータxn がメモリ7に一時的に格納される。図3(a)及び図4(a)には、その所定データ数N1 のサンプリングデータxn のアナログ値が示してある。
【0035】
ステップ12では、そのサンプリングデータxn の内で、最初のデータxn から所定データ数N3 個(=500個)のデータxn が抽出され、上記した計算式を用い、最初のデータxn から該データxn を1個ずつずらしながら全サンプリングデータxn に対する実効値yn が求められる。図3(b)及び図4(b)には、その実効値yn のアナログ値が示してある。
【0036】
ステップ13では、上記式にて求められた実効値yn の中から最大値ymax が求められる。そして、前記メモリ7に格納したサンプリングデータxn の内、今求めた最大値ymax に対応する前記データxn を中心とした所定データ数N2 個(=1024個)のサンプリングデータxn についてFFT処理が行われ、周波数解析されたFFT処理データxFFT が求められる。図3(c)及び図4(c)には、そのFFT処理データxFFT のアナログ値が示してある。
【0037】
ステップ14では、直流モータMの各部分における特有の周波数帯域の各FFT処理データxFFT に基づいて周波数スペクトルの合計値S0 が求められる。例えば、ブラシ音の良否の差が顕著に現れる周波数帯域は、0.3〜1[kHz]であって、図3(c)及び図4(c)で示す領域A1 ,A2 である。因みに、図3(c)ではブラシ部分が正常な場合のFFT処理データxFFT を示し、図4(c)ではブラシ部分が異常な場合のFFT処理データxFFT を示している。そして、領域A1 ,A2 の周波数スペクトルの合計値S0 、即ち該領域A1 ,A2 の面積が求められる。
【0038】
ステップ15では、各所定の周波数帯域の各FFT処理データxFFT に基づいた周波数スペクトルの合計値S0 としきい値Sthとが比較され、その作動音の音圧レベルが異常レベルであるか否かが判定される。そして、その判定結果が表示部9に出力され、表示部9にて直流モータMの「良品」又は「不良品」の表示、その不良箇所等の表示がなされる。つまり、図3(c)では領域A1 の合計値(面積)S0 がしきい値Sth以下となり、表示部9にて直流モータMが「良品」と表示される。一方、図4(c)では領域A2 の合計値(面積)S0 がしきい値Sthを超え、表示部9にて直流モータMが「不良品」と表示されるとともに、その不良箇所が例えば「ブラシ部分」と表示される。
【0039】
このようにして本実施の形態の作動音検査装置1では、直流モータMの作動音検査が行われ、該モータMの良否判定が行われる。
上記したように、本実施の形態では、以下に示す特徴がある。
【0040】
(1)CPU6は、A/D変換回路5からの所定データ数N1 個のサンプリングデータxn をメモリ7に一時的に格納するとともに、全サンプリングデータxn に対して実効値yn を求める。次に、CPU6は、その実効値yn の中から最大値ymax を求め、その最大値ymax に対応するサンプリングデータxn を中心とした所定データ数N2 個のデータxn についてFFT処理を行い、周波数解析されたFFT処理データxFFT を求める。そして、CPU6は、各部分に特有の周波数帯域の各FFT処理データxFFT に基づく周波数スペクトルの合計値S0 を求め、この合計値S0 としきい値Sthとを比較して、その作動音の音圧レベルが異常レベルであるか否かを判定する。つまり、CPU9は、実効値yn の最大値ymax に対応するサンプリングデータxn を中心とした所定データ数N2 個のデータxn についてのみFFT処理を行う。従って、FFT処理の演算量を軽減できるため、高価なDSPを使用することなく、汎用パソコンに所要のプログラムを格納し該パソコンにて作動音検査を行っても、その検査を短時間で行うことができる。又、本実施の形態の作動音検査装置1では、CPU6にて周波数解析を行うことから、図5に示す従来の作動音検査装置50に使用したBPF53a〜53d及びRMS54a〜54dが必要ないため、簡単な回路で構成することができる。
【0041】
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を説明する。本実施の形態では、CPU6が上記した実効値yn の代わりに絶対値和yn を求める。
【0042】
即ち、CPU6は、メモリ7に格納されたデータ数N1 個のサンプリングデータxn の内、最初のデータxn から所定データ数N3 個のデータxn を抽出し、この抽出したデータxn に基づいて次式を用い、その絶対値和yn を求める。このとき、CPU6は、最初のデータから最後のデータに向かってサンプリングデータxn を1個ずつずらしながら所定データ数N3 個に基づいて絶対値和yn を演算し、この絶対値和yn を全サンプリングデータxn に対して演算する。
【0043】
【数2】
そして、CPU6は、上記式にて求められた絶対値和yn の中から最大値ymax を求め、前記第1の実施の形態と同様に、前記メモリ7に記憶したサンプリングデータxn の内、今求めた最大値ymax に対応する前記データxn を中心とした所定データ数N2 個のサンプリングデータxn についてFFT処理を行う。このようにしても、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様な効果を有する。
【0044】
(第3の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施の形態を説明する。本実施の形態では、CPU6の実効値yn の算出方法が異なるだけである。
【0045】
即ち、CPU6は、メモリ7に格納されたデータ数N1 個のサンプリングデータxn の内、最初のデータxn から所定データ数N3 個のデータxn を抽出し、この抽出したデータxn に基づいて第1の実施の形態に示した計算式を用い、最初の実効値yn を求める。次に、CPU6は、次式に基づいて、最初のデータから最後のデータに向かってサンプリングデータxn を1個ずらしながら、今求めた実効値yn を用いて、次に求めるべき実効値yn+1 を求める。そして、CPU6は、この実効値yn を全サンプリングデータxn に対して演算する。
【0046】
【数3】
このようにすれば、前記第1の実施の形態と同値の実効値yn を求めることができるとともに、前記第1の実施の形態と比べて総和の計算が省略できるため、CPU6の実効値yn の演算量が軽減される。その結果、作動音検査装置1における検査時間を短縮することができる。
【0047】
尚、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
○上記各実施の形態では、加速度センサ2による振動信号を用いて作動音検査を行ったが、マイクロフォンによる音声信号を用いても同様の作動音検査を行うことができる。
【0048】
○上記各実施の形態では、各部分に特有の周波数帯域の各FFT処理データxFFT に基づく周波数スペクトルの合計値S0 を求め、この合計値S0 としきい値Sthとを比較するようにしたが、合計値S0 に限らず、例えば、最大値、平均値等であってもよい。
【0049】
○上記各実施の形態では、各部分に対する周波数帯域で、その部分の良否判定を行ったが、周波数帯域全体で直流モータMの良品又は不良品の判定を行ってもよい。
【0050】
○上記各実施の形態では、LPF4を使用したが、特に使用しなくてもよい。
○上記各実施の形態では、直流モータMが定常回転状態となってから、1[s](=1000[ms])間の振動信号に基づいて該モータMの作動音検査を行ったが、検査時間はこれに限定されるものではない。又、直流モータMの回転始動時の作動音検査を行うようにしてもよい。
【0051】
○上記各実施の形態では、作動音検査装置1にて直流モータMの作動音を検査したが、該検出装置1にて他のモータ及びアクチュエータ等の他の機械の作動音を検査してもよい。
【0052】
上記各実施の形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ) 前記検出手段は、前記モータの作動音に基づいた振動信号をする加速度センサである。このようにしても、簡単な回路構成で、しかも作動音検査を低コストかつ短時間で行うことができる。
【0053】
(ロ) 前記検出手段は、前記モータの作動音に基づいた音声信号をするマイクロフォンである。このようにしても、簡単な回路構成で、しかも作動音検査を低コストかつ短時間で行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、簡単な回路構成で、しかも作動音検査を低コストかつ短時間で行うことができるモータの作動音検査方法及びその検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の作動音検査装置の概要を示すブロック図。
【図2】 CPUの処理を示すフローチャート。
【図3】 (a)は、良品における振動信号を示す波形図、(b)は、その実効値を示す波形図、(c)は、そのFFT処理データを示す波形図。
【図4】 (a)は、不良品における振動信号を示す波形図、(b)は、その実効値を示す波形図、(c)は、そのFFT処理データを示す波形図。
【図5】 従来の作動音検査装置の概要を示すブロック図。
【符号の説明】
2…検出手段としての加速度センサ、5…検出手段及びデータ変換手段としてのA/D変換回路、6…判定手段、振動レベル演算手段、最大値選択手段、周波数解析手段、判定値演算手段、異常音判定手段及び実効値演算手段としての中央演算処理装置(CPU)、A1 ,A2 …周波数帯域、M…機械としての直流モータ、N1 …所定データ数、N2 …データ数、S0 …判定値としての合計値、Sth…所定値としてのしきい値、xn …振動信号としてのサンプリングデータ、xFFT …周波数分布及び解析データとしてのFFT処理データ、ymax …最大値、yn …振動レベルとしての実効値。
Claims (4)
- モータ(M)の作動音を振動信号(xn )として検出し、その振動信号(xn )に基づいてモータ作動音の異常を判定するモータの作動音検査方法において、
前記振動信号(xn )に基づいて振動レベル(yn )を演算し、
前記振動レベル(yn )の中から、該レベル(yn )の最大値(ymax )を選択し、
前記振動信号(xn )の内で前記振動レベルの最大値(ymax )を含む周辺のデータにおける周波数分布(xFFT )を解析し、
前記周波数分布(xFFT )と予め定めた所定値(Sth)とを比較して、前記周波数分布(x FFT )の中の、前記モータ(M)の各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定するようにしたことを特徴とするモータの作動音検査方法。 - モータ(M)の作動音を振動信号(xn )として検出する検出手段(2,5等)と、
前記検出手段(2,5等)からの振動信号(xn )に基づいてモータ作動音の異常を判定する判定手段(6)とを備えたモータの作動音検査装置において、
前記判定手段(6)は、
前記検出手段(2,5等)からの振動信号(xn )に基づいて振動レベル(yn )を演算する振動レベル演算手段(6)と、
前記振動レベル演算手段(6)にて求められた振動レベル(yn )の中から、該レベル(yn )の最大値(ymax )を選択する最大値選択手段(6)と、
前記振動信号(xn )の内で前記振動レベルの最大値(ymax )を含む周辺のデータにおける周波数分布(xFFT )を解析する周波数解析手段(6)と、
前記周波数解析手段(6)にて解析された周波数分布(xFFT )と予め定めた所定値(Sth)とを比較して、前記周波数分布(x FFT )の中の、前記モータ(M)の各部分に特有の周波数帯域の作動音が異常であるか否かを判定する異常音判定手段(6)と
を備えたことを特徴とするモータの作動音検査装置。 - モータ(M)の作動音を振動信号として検出し、その振動信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングしたサンプリングデータに変換し、その所定データ数(N1 )のサンプリングデータ(xn )に基づいてモータ作動音の異常を判定するモータの作動音検査方法において、
前記サンプリングデータ(xn )に基づいて前記作動音の実効値(yn )を演算し、
前記実効値(yn )の中から最大値(ymax )を選択し、
前記サンプリングデータ(xn )の中から、前記最大値(ymax )に対応するサンプリングデータ(xn )を含み、かつ前記所定データ数(N1 )より少ないデータ数(N2 )のサンプリングデータ(xn )を周波数解析し、
前記周波数解析を行った解析データ(xFFT )の中から、前記モータ(M)の各部分に特有の周波数帯域(A1 ,A2 )における周波数スペクトルに基づいた判定値(S0 )を求め、
前記判定値(S0 )と予め定めた所定値(Sth)とを比較して、前記モータ(M)の各部分に特有の周波数帯域(A 1 ,A 2 )の作動音が異常であるか否かを判定するようにしたことを特徴とするモータの作動音検査方法。 - モータ(M)の作動音を振動信号として検出し、その振動信号を出力する検出手段(2)と、
前記検出手段(2)からの振動信号を所定のサンプリング周波数でサンプリングしたサンプリングデータに変換するデータ変換手段(5)と、
前記データ変換手段(5)からの所定データ数(N1 )のサンプリングデータ(xn )に基づいてモータ作動音の異常を判定する判定手段(6)とを備えたモータの作動音検査装置において、
前記判定手段(6)は、
前記サンプリングデータ(xn )に基づいて前記作動音の実効値(yn )を演算する実効値演算手段(6)と、
前記実効値演算手段(6)にて演算された実効値(yn )の中から最大値(ymax )を選択する最大値選択手段(6)と、
前記サンプリングデータ(xn )の中から、前記最大値選択手段(6)にて求められた最大値(ymax )に対応するサンプリングデータ(xn )を含み、かつ前記所定データ数(N1 )より少ないデータ数(N2 )のサンプリングデータ(xn )を周波数解析する周波数解析手段(6)と、
前記周波数解析手段(6)にて周波数解析を行った解析データ(xFFT )の中から、前記モータ(M)の各部分に特有の周波数帯域(A1 ,A2 )における周波数スペクトルに基づいた判定値(S0 )を求める判定値演算手段(6)と、
前記判定値演算手段(6)にて求められた判定値(S0 )と予め定めた所定値(Sth)とを比較して、前記モータ(M)の各部分に特有の周波数帯域(A 1 ,A 2 )の作動音が異常であるか否かを判定する異常音判定手段(6)と
を備えたことを特徴とするモータの作動音検査装置。
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JP02339898A JP3688455B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | モータの作動音検査方法及びその検査装置 |
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