JPH06241898A - エタロン駆動機構 - Google Patents

エタロン駆動機構

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JPH06241898A
JPH06241898A JP1378493A JP1378493A JPH06241898A JP H06241898 A JPH06241898 A JP H06241898A JP 1378493 A JP1378493 A JP 1378493A JP 1378493 A JP1378493 A JP 1378493A JP H06241898 A JPH06241898 A JP H06241898A
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JP
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etalon
signal
drive
unit
drive mechanism
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Application number
JP1378493A
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Inventor
Koji Inoue
光二 井上
Shuji Nishibatake
周二 西畠
Yukihisa Itabashi
亨久 板橋
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エタロンの駆動を行う目標駆動信号として、
高周波成分を多く含む鋸歯状波または三角波等を用いた
場合に生じる機械的振動を防止することにより、高精度
の測定が可能となり、しかも光の周波数等の測定範囲を
広くとることができるエタロン駆動機構を提供する。 【構成】 歪ゲージ14によって検出され歪ゲージアン
プ22によって増幅された変位信号と三角波等の目標駆
動信号との比較によりエタロン制御部20から出力され
た所定の駆動信号は、ノッチフィルタ30によって、エ
タロン駆動機構に固有の機械的振動の周波数成分が除去
されエタロン駆動部10に供給される。そして、この信
号を受けたエタロン駆動部10の圧電素子ドライバ16
は、圧電素子8を介してエタロンを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファブリ・ペロー型光
干渉計やスペクトルアナライザ等の光学系に応用される
エタロン駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に多波干渉を利用した代表的な光学
装置にファブリ・ペロー型光干渉計等がある。このファ
ブリ・ペロー型光干渉計等は第6図に示されるように石
英ガラス等から構成される一対のエタロンを平行に配置
し、光を外部から入射させることにより隣接光波間の位
相差を利用して透過光に多波干渉を起こさせるものであ
る。この場合、これら一対のエタロンの間隔dを一定の
周期で振動させ、第7図に示されるようにエタロンの間
隔dにより定まる周波数毎に信号強度を表示することに
より、スペクトルアナライザとしての機能をもたせるこ
とが出来る。
【0003】ここで、この種の駆動機構としては、◎ (1)相対エタロン間の気圧を変化させることにより屈
折率を変え光路長を変化させる機構を備えたもの、◎ (2)エタロンを純機械的に平行移動させる機構を備え
たもの◎ (3)圧電素子等の電歪素子により電気的にエタロンを
平行移動させる機構を備えたもの、等が知られている。
【0004】しかし、(1)の相対エタロン間で気圧を
変化させる方法は、気圧の調圧装置が不可欠となること
から装置全体が大ががりとなると共に、高速で気圧を変
化させることが困難なため高速掃引ができないという問
題が生じる。(2)のエタロンを純機械的に平行移動さ
せる方法は、装置全体が大型化するとともに位置精度を
正確に出すことができないため平行度の調整が困難とな
り、また準機械的であることから高速掃引も困難となる
という問題が生じる。
【0005】以上の理由から、小型化、高速掃引が可能
であり平行度の調整も比較的容易になし得る(3)の圧
電素子等の電歪素子による方法が多用されている。この
種の圧電素子等の電歪素子による方法を用いる場合、エ
タロンの変位を変化させる目標駆動信号として第8図に
示されるような鋸歯状波または三角波等が通常用いられ
るのであるが、これらの信号をそのまま用いると信号の
高周波成分による機械的振動が生じ、測定精度に多大な
悪影響を及ぼすこととなる。このため、従来に置いては
第8図の点線で示されるように、ローパスフィルタ等に
より鋸歯状波または三角波等の信号から高周波部分をカ
ットした信号を目標駆動信号として用いることによって
機械的振動の発生を防止していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋸歯状
波または三角波等の信号から高周波部分をカットした信
号を目標駆動信号として用いた場合、第8図a,bに示
されるように上部と下部の頂点部分が削られ分析測定に
使用する直線部分が短くなるため、エタロンの移動範囲
が大きく制約される結果として光の周波数等の測定範囲
が大きく制限されるという問題が生じる。
【0007】そこで、本発明は、これらの欠点を解消す
ることを目的として創案されたものであって、エタロン
の駆動を行う目標駆動信号として、高周波成分を多く含
む鋸歯状波または三角波等を用いた場合に生じる機械的
振動を防止することにより、高精度の測定が可能とな
り、しかも光の周波数等の測定範囲を広くとることがで
きるエタロン駆動機構を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、請求項1にかかるエタロン駆動機構は、対向し
て配置された一対のエタロンと、前記エタロンの少なく
とも一方を他方に対して対向方向に相対移動させるエタ
ロン駆動部と、前記エタロン駆動部が前記エタロンに及
ぼす変位を検出する検出部と、前記検出部からの変位信
号を入力し目標駆動信号との比較により所定の駆動信号
を供給するエタロン制御部とを供え、前記駆動信号から
エタロン駆動機構固有の機械的振動により定まる振動周
波数を除去した信号を前記エタロン駆動部に供給するノ
ッチフィルタとを設けたことを特長とする。
【0009】また、請求項2にかかるエタロン駆動機構
は、対向して配置された一対のエタロンと、前記エタロ
ンの少なくとも一方を他方に対して対向方向に相対移動
させるエタロン駆動部と、前記エタロン駆動部が前記エ
タロンに及ぼす変位を検出する検出部と、前記検出部か
らの変位信号を入力し目標駆動信号との比較により所定
の駆動信号を供給するエタロン制御部とを備え、前記エ
タロン駆動機構に生じる機械的振動を検出する加速度セ
ンサと、前記加速度センサによる信号を前記駆動信号か
ら減算し、この減算した信号を前記エタロン駆動部に供
給する減算部とを設けたことを特長とする
【0010】
【作 用】請求項1に係るエタロン駆動機構の作用を第
1図、第3図を用いて説明すると、歪ゲージ14によっ
て検出され歪ゲージアンプ22によって増幅された変位
信号と三角波または鋸歯状波等の目標駆動信号との比較
によりエタロン制御部20から出力された所定の駆動信
号は、ノッチフィルタ30によって、エタロン駆動機構
に固有の機械的振動の周波数成分が除去されエタロン駆
動部10に供給される。そして、この信号を受けたエタ
ロン駆動部10の圧電素子ドライバ16は、圧電素子8
を介して移動側エタロン6を駆動する。この際、エタロ
ン駆動部10は、機械的振動が生じる固有の周波数が除
去された信号によって駆動されるため、結果としてエタ
ロン駆動機構の機械的振動が減少する。
【0011】また、請求項2に係るエタロン駆動機構の
作用を第2図、第3図を用いて説明すると、歪ゲージ1
4によって検出され歪ゲージアンプ22によって増幅さ
れた変位信号と三角波または鋸歯状波等の目標駆動信号
との比較によりエタロン制御部20から出力された所定
の駆動信号は、エタロン駆動機構の機械的振動が生じる
部分に配設した加速度センサ31の出力信号が減算部3
2によって減算された後、エタロン駆動部10に供給さ
れる。そして、この信号を受けたエタロン駆動部10の
圧電素子ドライバ16は、圧電素子8を介してエタロン
を駆動する。この際、加速度センサ31の出力信号は、
エタロン駆動機構の機械的振動を除去する方向にエタロ
ンを駆動するように働く。
【0012】
【実施例】本発明に係るエタロン駆動機構の一実施例を
第1図ないし第3図を用いて説明する。第1図、第2図
は本発明に係るエタロン駆動機構の信号の流れを示した
ブロック図で、第3図aはエタロン機構部本体の縦断面
図を、また第3図bはそのA−A断面図を示す。
【0013】第3図において固定側エタロン5および移
動側エタロン6は、それぞれホルダ4およびホルダ2に
光学的歪みを生じないように接着剤等の適当な方法で固
定されており、ホルダ2及びホルダ4は各々ねじ13お
よび12によりボディ1に固定されている。ボディ1は
同軸な2つの円管を薄肉な3枚の瓦状の歪発生部15で
連結した形状であり、下の円管の上面には第3図bに示
すごとく3枚の等しい形状の扇型スペーサ7が接着され
ている。扇型スペーサ7の中央部には正方形の角穴が穿
設されており、電歪素子である圧電素子8が嵌合されて
いる。圧電素子8の他端は圧電素子8の断面よりやや大
きいスペーサ9が接着され、設定ねじ11により圧電素
子8の軸方向に予圧を与えている。歪発生部15の外側
に歪ゲージ14が取り付けられており、歪発生部15を
保護するために、カバー3が設けられている。
【0014】第1図は請求項1の発明に係るエタロン駆
動機構の一実施例の信号の流れを示したブロック図であ
り、エタロン制御部20とエタロン駆動部10およびノ
ッチフィルタ30が示されている。エタロン駆動部10
においては第3図で示したエタロン駆動機構のうち信号
の流れに関与する圧電素子8と歪ゲージ14およびノッ
チフィルタ30の出力を増幅して圧電素子8に供給する
第3図では不図示の圧電素子ドライバ16が示されてい
る。エタロン制御部20は圧電素子8に対して所定の駆
動信号を出力するPID(比例積分微分)制御回路2
1、エタロン駆動部10における歪ゲージ14の出力を
変位信号として増幅する歪ゲージアンプ22、および目
標信号と前記変位信号の差を前記PID制御回路21に
供給する差分供給部23から構成される。
【0015】ノッチフィルタ30は予め測定されたエタ
ロン駆動機構に固有の機械的振動の周波数成分をPID
(比例積分微分)制御回路21の駆動信号から排除す
る。ここで、ノッチフィルタ30は、アナログ系及びデ
ィジタル系のいずれのフィルタ構成も可能である。アナ
ログフィルタとして構成する場合は、第4図aに示され
るように周知のローパスフィルタとハイパスフィルタの
出力を加算回路で合成する方法と、第4図bに示される
ように周知のバンドパスフィルタ(入出力は同相)を通
過した信号と入力の信号を反転した信号とを加算すると
いう2つの方法が考えられる。前者は比較的広い帯域の
周波数成分を取り除くのに適し、また後者は挟帯域のバ
ンドエリミネートフィルタに適しており、本発明では、
エタロン駆動機構に生ずる固有の機械的振動の帯域幅に
応じて適宜使い分ければ良い。一方、ディジタルフィル
タとして構成する場合には、周知のスイッチド波キャパ
シタ方式の回路を構成すれば容易に実現可能である。な
お、ノッチフィルタ30をディジタルフィルタで構成す
る場合には、エタロン制御部20の回路構成もマイコン
等を使用したディジタル系として構成される。
【0016】第2図は請求項2の発明に係るエタロン駆
動機構の一実施例の信号の流れを示したブロック図であ
り、エタロン制御部20とエタロン駆動部10および加
速度センサ31、減算部32が示されている。ここで、
エタロン制御部20とエタロン駆動部10の基本的構成
は第1図に示す請求項1にかかる発明のエタロン制御部
20とエタロン駆動部10の一実施例と同様である。
【0017】加速度センサ31は、エタロン駆動機構の
機械的振動を検出し、検出した振動を電気的信号として
出力するもので、機械的振動が直接伝わる第3図に示さ
れるエタロン駆動部10のボディ1等に配設される。こ
こで、加速度センサ31は、速度センサまたは位置セン
サと微分回路を組み合わせたものを用いてもよい。減算
部32は加速度センサ31の信号をPID(比例積分微
分)制御回路21の駆動信号から減算し、エタロン駆動
部10の圧電素子ドライバ16に供給する。
【0018】次に請求項1の発明に係るエタロン駆動機
構の一実施例の動作を第1図、第3図を用いて説明す
る。まず、移動側エタロン6の目標駆動信号である三角
波または鋸歯状波を目標信号発生手段33からエタロン
制御部20に入力する。入力された三角波または鋸歯状
波はPID制御回路21で所定の駆動信号に変換され、
ノッチフィルタ30によって機械的振動の周波数成分を
除去された後、圧電素子ドライバ16に供給される。そ
して圧電素子ドライバ16を介して増幅された駆動信号
にほぼ比例した力が圧電素子8に発生し、これにより第
3図に示される歪発生部15が伸ばされて移動側エタロ
ン6に伝わり、結果として移動側エタロン6が圧電素子
8への印加電圧に応じて軸方向に動くこととなる。そし
て、ボディ1の歪発生部15が伸びることによって、こ
の歪発生部15に付着された歪ゲージ14から伸びに比
例した電圧が得られる。この歪ゲージ14の出力は歪ゲ
ージアンプ23で増幅され差分供給部24によって目標
駆動信号との差がPID制御回路21に供給される。こ
のようにエタロン制御部20においてフィードバック系
が構成され設定信号に応じた移動側エタロン6の駆動制
御を可能としている。ここで、エタロン駆動部10は、
機械的振動が生じる固有の周波数が除去された駆動信号
によって駆動されるため、エタロン駆動機構はエタロン
駆動部10の振動によって共振することがなく、結果と
してエタロン駆動機構の機械的振動が除去される。な
お、ノッチフィルタ30に設定すべき周波数は、エタロ
ン駆動機構に固有の周波数であり、予め計算により、ま
たはノッチフィルタ30を機能させない状態で駆動させ
ることによって簡単に求めることができる。
【0019】次に、請求項2の発明に係るエタロン駆動
機構の一実施例の動作を第2図、第3図を用いて説明す
る。まず、第1図の実施例と同様に移動側エタロン6の
目標駆動信号である三角波または鋸歯状波を目標信号発
生手段33からエタロン制御部20に入力すると、入力
された前記信号はPID制御回路21で所定の駆動信号
に変換される。この駆動信号は、減算部32で加速度セ
ンサ31により検出されたエタロン駆動機構の機械的振
動を示す信号が減算された後、圧電素子ドライバ16に
供給される。そして圧電素子ドライバ16を介して増幅
された駆動信号にほぼ比例した力が圧電素子8に発生
し、これにより第3図に示される歪発生部15が伸ばさ
れて移動側エタロン6に伝わり、結果として移動側エタ
ロン6が圧電素子8への印加電圧に応じて軸方向に動く
こととなる。ここで、エタロン駆動機構に生じた機械的
振動を示す加速度センサ31の出力信号は、機械的振動
を除去する方向にエタロンが駆動されるよう働くため、
エタロン駆動機構に生じる機械的振動が除去される。さ
らに、加速度センサ31により直接エタロン駆動機構に
発生する機械的振動を検出するため、共振により生じる
機械的振動のみならず、外的要因例えば、エタロン駆動
機構を載置する基台自体の振動の影響により生じる機械
的振動等をも除去することが可能となる。
【0020】このように、請求項1の発明に係るエタロ
ン駆動機構によれば、PID制御回路21による駆動信
号はノッチフィルタ30によってエタロン駆動機構に固
有の機械的振動の周波数の成分が除去された状態でエタ
ロン駆動部10に供給されるため、エタロン駆動機構が
エタロン駆動部10の振動に共振することがなくなり、
従ってエタロン駆動機構に生じる機械的振動の発生を防
止できる。このため、移動側エタロン6の位置制御に際
して目駆動標信号に正確に追随制御することが可能とな
り、結果として高精度な測定ができるスペクトロアナラ
イザ等の供給が可能となる。
【0021】また、請求項2の発明に係るエタロン駆動
機構によれば、加速度センサ31により直接エタロン駆
動機構に発生する機械的振動を検出し、その出力信号の
反転信号で直接エタロンを駆動するよう作用するため、
共振により生じる機械的振動のみならず、外的要因例え
ば、エタロン駆動機構を載置する基台自体が振動の影響
により生じる機械的振動をも除去することが可能とな
る。従って、移動側エタロン6の位置制御に際して、よ
り高精度にエタロンを目標駆動信号に追随制御させるこ
とが可能となり、結果としてより高精度な測定を可能と
するスペクトロアナライザ等の提供が可能となる。
【0022】尚、第7図に示される周波数表示を位置ず
れすることなく正確に行うためには移動側エタロン6の
位置制御をより高精度にする必要がある。したがって、
本発明に係るエタロン駆動装置においては歪ゲージ14
として、第5図に示すように2軸直行に4パターンを内
蔵したものを使用することが考えられる。この歪ゲージ
は変位方向と垂直方向にパターンが張り巡らされた温度
補償部42と変位方向に沿って張り巡らされた変位検出
部41とに各々別れる。変位検出部41においては文字
どうり変位方向に沿って張り巡らされたパターンが変位
方向に伸ばされることにより、それに比例した電圧を発
生させるものである。ここでは、パターンを変位方向に
直列に配列することにより測定感度が2倍に高められて
いる。一方温度補償部42は変位方向と垂直方向にパタ
ーンが張り巡らされているため変位方向の変位に対して
は反応せず変位方向と垂直方向のみの変位に比例した出
力を発生することとなる。この場合、第1図、第2図に
おいて図示しない信号反転部で温度補償部42の信号が
反転され、図示しない信号加算部で変位検出部41の信
号と加算され歪ゲージアンプ22に供給される。したが
って、被測定物の測定変位を一方向に限定した場合に
は、温度補償部42において温度変化による膨張、圧縮
のみの測定が可能とり、温度補償部42の反転信号を変
位検出部41の信号に加算することにより温度補償がな
されることとなる。
【0023】このように変位測定と温度補償を1パッケ
ージ化した高精度な歪ゲージを用いることにより極めて
正確な移動側エタロン6の位置制御が可能となり、さら
にノッチフィルタ、加速度センサ等と組み合わせること
によって、より高精度な分析測定が可能となる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ノッチフィル
タによってエタロン駆動機構に固有の機械的振動の周波
数の成分が除去された駆動信号を用いてエタロン駆動部
が駆動されるため、エタロン駆動機構がエタロン駆動部
の振動に共振することがなくなり、従ってエタロン駆動
機構に生じる機械的振動を防止できる。
【0025】また、請求項2の発明によれば、加速度セ
ンサにより直接エタロン駆動機構に発生する機械的振動
を検出し、その出力信号の反転信号で直接エタロンを駆
動するため、共振により生じる機械的振動のみならず、
外的要因例えば、エタロン駆動機構を載置する基台自体
が振動の影響により生じる機械的振動をも除去すること
が可能となる。
【0026】従って、本願発明によれば、エタロンの移
動を行う目標駆動信号として、高周波成分を多く含む鋸
歯状波または三角波等を用いる場合であっても、エタロ
ン駆動機構に生じる機械的振動を有効に防止できるた
め、移動側エタロンの位置制御に際して、高精度にエタ
ロンを目標駆動信号に追随制御させることが可能とな
り、光の周波数等の測定範囲を広くとることが可能でか
つ高精度な測定を可能とするスペクトロアナライザ等の
供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に基づくエタロン駆動機構部の
信号の流れを示すブロック図
【図2】請求項2の発明に基づくエタロン駆動機構部の
信号の流れを示すブロック図
【図3】この発明に基づくエタロン駆動部の1実施例を
示す図
【図4】ノッチフィルタの具体例を示す図
【図5】この発明に用いる歪ゲージの一例を示す図
【図6】一対のエタロンにより多波干渉を起こさせる場
合の1実施例を示す図
【図7】多波干渉により測定されたスペクトルの表示例
を示す図
【図8】この発明に用いる目標駆動信号の具体例を示す
【符号の説明】
5、6・・・エタロン 8・・・・・圧電素子 10・・・・エタロン駆動部 14・・・・歪ゲージ 20・・・・エタロン制御部 30・・・・ノッチフィルタ 31・・・・加速度センサ 32・・・・減算部 41・・・・変位検出部 42・・・・温度補償部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置された一対のエタロンと、
    前記エタロンの少なくとも一方を他方に対して対向方向
    に相対移動させるエタロン駆動部と、前記エタロン駆動
    部が前記エタロンに及ぼす変位を検出する検出部と、前
    記検出部からの変位信号を入力し目標駆動信号との比較
    により所定の駆動信号を供給するエタロン制御部とを供
    えたエタロン駆動機構において、 前記駆動信号からエタロン駆動機構固有の機械的振動に
    より定まる振動周波数を除去した信号を前記エタロン駆
    動部に供給するノッチフィルタとを設けたことを特長と
    するエタロン駆動機構。
  2. 【請求項2】 対向して配置された一対のエタロンと、
    前記エタロンの少なくとも一方を他方に対して対向方向
    に相対移動させるエタロン駆動部と、前記エタロン駆動
    部が前記エタロンに及ぼす変位を検出する検出部と、前
    記検出部からの変位信号を入力し目標駆動信号との比較
    により所定の駆動信号を供給するエタロン制御部とを備
    えたエタロン駆動機構において、 前記エタロン駆動機構に生じる機械的振動を検出する加
    速度センサと、前記加速度センサによる信号を前記駆動
    信号から減算し、この減算した信号を前記エタロン駆動
    部に供給する減算部とを設けたことを特長とするエタロ
    ン駆動機構。
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