JPH062413U - ロボット走行装置の位置決め装置 - Google Patents

ロボット走行装置の位置決め装置

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JPH062413U
JPH062413U JP3710892U JP3710892U JPH062413U JP H062413 U JPH062413 U JP H062413U JP 3710892 U JP3710892 U JP 3710892U JP 3710892 U JP3710892 U JP 3710892U JP H062413 U JPH062413 U JP H062413U
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JP
Japan
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traveling
base
temperature
pulse
motor
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JP3710892U
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一郎 落合
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Meidensha Corp
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Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行距離を正確にして位置決め精度を上げ
る。 【構成】 モータ3の駆動により、ラック5に噛合した
ピニオン6が回転して走行ベース1が走行するととも
に、エンコーダ4からパルスPが出力される。一方、ラ
ック5の温度は温度センサ20で検出され、変換器22
は温度に応じた変換値Hを出力する。コントローラ7
は、変換値Hに応じて設定パルス数を変換して変換パル
ス数を求め、パルスPのカウント数が変換パルス数にな
ったらモータ3を停止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はロボット走行装置の位置決め装置に関し、温度変化があっても正確な 位置決めができるよう工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
ロボット走行装置は各種ロボット(垂直多関節ロボット、水平多関節ロボット 、スカラロボット等)を移動させるものである。ここでロボット走行装置を図4 及び図5を参照して説明する。
【0003】 図4に示すロボット走行装置では、走行ベース1上にロボット2,モータ3, エンコーダ4を備えている。またラック5が床に固定設置されており、このラッ ク5に噛合するピニオン6が走行ベース1に設置されている。上記ラック5及び ピニオン6により走行機構が構成される。そしてモータ3の駆動によりピニオン 6が回転して、ロボット2が備えられた走行ベース1が走行する。モータ3の回 転量はエンコーダ4により検出され、エンコーダ出力(パルス信号)がコントロ ーラ7に送られる。コントローラ7は、エンコーダ出力であるパルス信号のパル ス数をカウントすることにより走行ベース1の位置を判定することができ、モー タ3の駆動や停止の制御をして走行ベース1の位置決めをする。なお、コントロ ーラ7によりロボット2の動作制御も行なわれる。またエンコーダ4としてはア ブソリュート型やインクリメンタル型のエンコーダ等が用いられている。
【0004】 一方、図5に示すロボット走行装置では、走行ベース1に送りナット11が備 えられており、送りナット11に螺合するとともに床面に設置した送りネジ12 をモータ13で回転させることにより走行ベース1が走行する。エンコーダ14 はモータ13の回転に応じてエンコーダ信号(パルス信号)をコントローラ7に 送る。この例では送りナット11及び送りネジ12により走行機構が構成される 。
【0005】 なお図4及び図5に示す例では、エンコーダ4,14をモータ3,13に直結 しているが、モータ回転を検出できるようにエンコーダを別置してもよく、更に エンコーダの代りに走行ベース1の位置を直接検出して移動距離に応じてパルス を出力する他種のセンサを用いることもできる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで図4及び図5に示す従来のロボット走行装置は、走行機構での温度変 化、即ちラック5や送りネジ12の温度変化に起因する熱膨脹・熱収縮を考慮し ておらず、単にパルス数をカウントして走行距離を求めていた。 しかし熱膨脹や熱収縮が生じると、1パルス当りの走行距離が変化するため、 温度が変化すると正確な位置決めはできなかった。そこで従来ではティーチィン グ修正を行なって停止時のバラつきを補正しているが、このような修正作業は面 倒でしかも信頼性が低い。
【0007】 ここで従来技術の問題を、図4に示す装置について具体的数値を挙げて説明す る。図4の装置において、エンコーダ4は、基準温度(この例では20℃)のと きに、走行ベース1が基準距離(0.1mm)移動す毎に1パルスを出力し、また ラック5及びピニオン6は鉄で構成されており、鉄の熱膨脹係数を11.7×1 0-6〔mm/℃〕とする。
【0008】 例えば走行ベース1を30m移動させるようコントローラ7に走行距離が設定 されると、コントローラ7のメモリには、300000「パルス〕が記憶される 。このメモリしたパルス数300000は、走行距離(30m=30000mm) を基準距離(0.1mm)で除算して求めたものである。そしてコントローラ7は 走行ベース1が走行を開始してからエンコーダ4のパルスをカウントし始め、カ ウント値が、300000になったらモータ3を停止させる。
【0009】 温度が20℃であるときには300000パルスカウントしたところで移動を 停止させれば移動距離は正確に30mとなる。ところが例えば温度が基準温度よ りも高いときには、300000パルスカウントするまで移動させると移動距離 は30mよりも長くなってしまう。例えばラック5の温度が基準温度よりも20 ℃高い40℃であるときには、次式(1)に示すように、移動距離は30.00 7m移動してしまう。
【0010】
【数1】
【0011】 結局、エンコーダ4の精度がいくら高くても、ラック5の熱伸縮があるため、 位置決め精度が悪化していた。この事情は図5に示す従来技術でも同様であり、 送りネジ12の熱伸縮が原因となって位置決め精度が悪化していた。
【0012】 本考案は、上記従来技術に鑑み、温度変化があっても正確な位置決めのできる ロボット走行装置の位置決め装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本考案の構成は、ロボットが備えられるベースに設けられ たベース側走行部材と、このベース側走行部材に係合するとともに床面に設けら れた床面側走行部材とでなり、モータの駆動により一方の走行部材が他方の走行 部材に対し係合しつつ移動することにより前記ベースを走行させる走行機構と、 前記モータの回転を検出し、基準温度において前記ベースが基準距離走行する 毎に1つのパルスを発生するパルス発生器と、 前記走行機構の温度を検出する温度センサと、 この温度センサで検出した温度と前記基準温度との差と、前記走行機構の熱膨 脹率と、前記基準距離とを乗算して変換値を得る変換器と、 ベースを走行させる要求走行距離が入力されると、この要求走行距離を前記基 準距離で除算して設定パルス数を求め、更に基準値と変換値との和の値で基準値 を除算した値に、設定パルス数を乗算して変換パルス数を求める一方、モータ駆 動によりベースの走行が開始してから前記パルスのカウントを開始しそのカウン ト数が変換パルス数になったらモータ駆動を停止させるコントローラと、 を有することを特徴とする
【0014】
【作用】
本考案では走行機構の熱伸縮を補償するように、温度に応じて設定パルス数を 変更し、ベースが走行した際に生じたパルスのカウントが設定パルス数に達した ところでベースを停止させる。
【0015】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
【0016】 図1は本考案の第1実施例を示す。本実施例ではコントローラ7の指令により モータ3が回転駆動すると、ラック5に噛合したピニオン6が回転し、走行ベー ス1が走行する。かくてロボット2の位置移動が行なわれる。モータ3の回転に 応じてエンコーダ4からはパルスPが出力され、コントローラ7はパルスPの数 をカウントすることによりベース1の移動距離及び位置を検出する。なおエンコ ーダ4は、基準温度(例えば20℃)において走行ベース1が基準距離L(本例 では0.1mm)移動する毎に1パルスを発生する。
【0017】 ラック5にはラック5の温度を検出する温度センサ20が設置されており、ラ ック温度を示す温度信号Tが出力される。温度信号TはA/D変換器21により デジタル信号に変換されて変換器22に入力される。そして変換器22は温度信 号Tを基に変換値Hを出力する。変換値Hは次式(2)で定義した値である。そ してこの変換器22はコントローラ7と共働して、走行ベース1の位置決め精度 を向上させることに寄与する。この詳細は、図2も参照して説明する。
【0018】
【数2】
【0019】 図2に示すように、コントローラ7は、要求走行距離D(例えば30m)が入 力されると要求走行距離Dに応じた設定パルス数SP(300000)を演算す る(ステップ1,2)。設定パルス数SPは次式(3)から求めたものである。
【0020】
【数3】
【0021】 一方、変換器22は前述した(2)式を用いて変換値Hを求めてメモリする。 本例ではL=0.1mm、α=11.7×10-6、ラック5の検出温度T=40° 、T−t=20°とする。これによりH=0.1×11.7×10-6×20とな る。
【0022】 コントローラ7は変換値Hが入力されると(ステップ3)、変換パルス数HP を次式(4)を用いて演算してメモリする(ステップ4)。
【0023】
【数4】
【0024】 変換パルス数HPを演算した後、コントローラ7は、モータ3を回転駆動させ て走行ベース1の走行を開始する(ステップ5)。走行ベース1が走行しだして から、コントローラ7はパルスPのカウントを開始する(ステップ6)。そして パルスPをカウントした値であるカウントパルス数CPが変換パルス数HPにな った時点で(ステップ7)、モータ3の駆動を停止する(ステップ8)。
【0025】 このようにラック温度が40℃のときにはパルスPを変換パルス数HP(つま り299930)カウントしたところで停止すると、次式(5)に示すように走 行距離が30mとなる。ちなみにラック温度が40℃のときに300000パル スカウントしたところで停止すると、次式(6)に示すように、走行距離は30 .007m移動してしまう。
【0026】
【数5】
【0027】
【数6】
【0028】 上述したように設定パルス数SPを、温度に応じて変化する変換値Hを利用し て変換パルス数HPを求め、パルスPのカウント数CPが変換パルス数HPとな ったところで停止させるようにしたので、走行ベース1は要求した走行距離だけ 走行したところで正確に停止し、位置決め精度が向上する。
【0029】 図3は本考案の第2の実施例を示すものである。本例では送りナット11及び 送りネジ12により走行機構が構成され、モータ13の駆動により走行ベース1 が走行し、走行に応じてエンコーダ14からパルスPが出力される。
【0030】 第2実施例では送りネジ12に温度センサ30が備えられており、温度信号T はA/D変換器21を介して変換器22へ送られる。交換器22及びコントロー ラ7の機能及び動作は、第1実施例と同じであり、図3に示す第2実施例におい ても正確な位置決めができる。
【0031】
【考案の効果】
以上実施例とともに具体的に説明したように本考案によれば、走行機構が熱伸 縮してもこの伸縮をおぎなうようにコントローラに設定するパルス数を変換し、 走行ベースが走行する際に出力されるパルスの数が変換パルス数になったところ で走行ベースを止めるようにしたので、温度変化があっても走行距離が正確にな り、位置決め精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す構成図。
【図2】実施例の動作を示すフロー図。
【図3】本考案の第2実施例を示す構成図。
【図4】従来技術を示す構成図。
【図5】従来技術を示す構成図。
【符号の説明】
1 走行ベース 2 ロボット 3 モータ 4 エンコーダ 5 ラック 6 ピニオン 7 コントローラ 11 送りナット 12 送りネジ 13 モータ 14 エンコーダ 20,30 温度センサ 21 A/D変換器 22 変換器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットが備えられるベースに設けられ
    たベース側走行部材と、このベース側走行部材に係合す
    るとともに床面に設けられた床面側走行部材とでなり、
    モータの駆動により一方の走行部材が他方の走行部材に
    対し係合しつつ移動することにより前記ベースを走行さ
    せる走行機構と、 前記モータの回転を検出し、基準温度において前記ベー
    スが基準距離走行する毎に1つのパルスを発生するパル
    ス発生器と、 前記走行機構の温度を検出する温度センサと、 この温度センサで検出した温度と前記基準温度との差
    と、前記走行機構の熱膨脹率と、前記基準距離とを乗算
    して変換値を得る変換器と、 ベースを走行させる要求走行距離が入力されると、この
    要求走行距離を前記基準距離で除算して設定パルス数を
    求め、更に基準値と変換値との和の値で基準値を除算し
    た値に、設定パルス数を乗算して変換パルス数を求める
    一方、モータ駆動によりベースの走行が開始してから前
    記パルスのカウントを開始しそのカウント数が変換パル
    ス数になったらモータ駆動を停止させるコントローラ
    と、 を有することを特徴とするロボット走行装置の位置決め
    装置。
JP3710892U 1992-06-02 1992-06-02 ロボット走行装置の位置決め装置 Withdrawn JPH062413U (ja)

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JP3710892U JPH062413U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 ロボット走行装置の位置決め装置

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JP3710892U JPH062413U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 ロボット走行装置の位置決め装置

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Publication Number Publication Date
JPH062413U true JPH062413U (ja) 1994-01-14

Family

ID=12488410

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3710892U Withdrawn JPH062413U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 ロボット走行装置の位置決め装置

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JP (1) JPH062413U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3030465U (ja) * 1996-04-23 1996-11-01 廣己 片岡 ケーブルの皮剥具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19961003