JPH06241200A - ターボ機械の騒音低減装置 - Google Patents

ターボ機械の騒音低減装置

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Publication number
JPH06241200A
JPH06241200A JP2649493A JP2649493A JPH06241200A JP H06241200 A JPH06241200 A JP H06241200A JP 2649493 A JP2649493 A JP 2649493A JP 2649493 A JP2649493 A JP 2649493A JP H06241200 A JPH06241200 A JP H06241200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner casing
casing
noise
outer casing
noise reduction
Prior art date
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Pending
Application number
JP2649493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukishi Takagi
亨之 高木
Yoji Misumi
洋史 三角
Toshiharu Ueyama
淑治 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH06241200A publication Critical patent/JPH06241200A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】遠心回転機械の騒音低減装置に係わり、特に、
特定回転速度での騒音の共振現象を低減するのに好適な
ターボ機械の騒音低減装置を提供する。 【構成】上記目的を達成するために、本発明に係わるタ
ーボ機械の騒音低減装置は、外ケーシング1と内ケーシ
ング3との嵌合部に、減衰構造体6、7、8、9を設け
て構成したものである。 【効果】本発明によれば、流体性能に影響を与えずに、
特定の回転速度で騒音が大きくなる現象が低減でき、特
に、耳ざわりな高周波騒音が低減できるので、静粛なタ
ーボ機械を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラ給水ポンプや高
圧遠心圧縮機などのターボ機械における流体騒音を低減
するための騒音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボイラ給水ポンプや高圧遠心圧縮
機などのターボ機械から発生する騒音を低減するため
に、(1)加振力を低減する方策、(2)発生した騒音
を防音する方策が採用されている。前述した(1)の例
として、羽根車の羽根先端部とディフューザとの距離を
十分離すことが有効であり、加振力そのものが低減され
るので、騒音レベルは低下する。しかし、この方策は性
能低下とトレードオフの関係にあり、好ましくない。ま
た、特定の回転速度で騒音が大きくなる現象の解消には
なんら役立たない。また、特開昭59−6679号公
報、特開昭60−151530号公報に記載されている
ように、羽根車から発生する流体加振力をバランスさせ
る方法がある。
【0003】さらに、前述した(2)のケーシングから
放射された音の防音手法に関しては種々の方法が公開さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の騒音低
減方策は、加振力を低減したり、発生した騒音を防音す
るものであり、ケーシングなどの力の伝達経路の振動特
性が考慮されていないいないものである。すなわち、ボ
イラ給水ポンプや高圧遠心圧縮機などのターボ機械にお
いては、その外ケーシングの内側に、内ケーシングを備
えたものがある。この種のターボ機械においては、高速
流体が内部のディフューザに衝突することになり、内ケ
ーシングを振動させる。この振動が外ケーシングに伝わ
り、音となって放射される。この騒音は図6におけるポ
ンプ回転速度による騒音レベルの変化の特性で示すよう
に、図上○印で示すオーバーオールの騒音レベルは回転
速度の上昇によるエネルギの増加に伴い、高くなってい
く。細かくみると、回転速度により、騒音レベルが変動
している。図上●印の4NZ成分(N:回転周波数、
Z:羽根車の羽根枚数)は回転速度の値により、大幅に
変動して、特定の回転速度でピークになっていることが
わかる。
【0005】上述したターボ機械の騒音発生、特に、特
定回転速度で騒音レベルが急増することは、使用者にと
って、耳ざわりであると共に、低騒音化に対する社会的
ニ−ズに合致しないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、低騒音化、特に、特定の
回転速度で騒音が大きくなる現象を低減することができ
るターボ機械の騒音低減装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係わるターボ機械の騒音低減装置は、外ケ
ーシングと内ケーシングとの嵌合部に、減衰構造体を備
えて構成したものである。
【0008】
【作用】羽根車からの高速流体がディフューザに衝突す
ることによる流体力は、内ケーシングを加振する。この
流体力加振力の周波数と内ケーシングの構造系の固有振
動数とが一致すると、内ケーシングが共振して、結果と
して、外ケーシングに伝わり、大きな騒音が発生する
が、この騒音は外ケーシングと内ケーシングとの嵌合部
に設けた減衰構造体によって吸収することができる。そ
の結果、内ケーシングの共振が回避でき、外ケーシング
に伝達される力が減少し、放射される音を低減すること
ができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0010】図1は本発明の騒音低減装置の一実施例を
備えた遠心回転機械のボイラ給水ポンプを示すもので、
この図1において、ボイラ給水ポンプは、バーレルと呼
ばれる厚肉の外ケーシング1内に、回転する多段の遠心
羽根車2の流路を形成する多段の内ケーシング3を備え
ている。前記遠心羽根車2は回転軸4に設けられてい
る。前記内ケーシング3内の流路には、ディフューザ5
が設けられている。また、前記内ケーシング3と外ケー
シング1との接触面部は水圧により金属接触状態になっ
ている。
【0011】遠心羽根車2の羽根から排出される高速流
体はディフューザ4部で圧力回復され、これを繰り返す
ことにより高圧を得る構成になっている。
【0012】前述した内ケーシング3と外ケーシング1
との嵌合部の径方向隙間には、図2に示すように減衰構
造体6が設けてある。また、内ケーシング3と外ケーシ
ング1との嵌合部4の軸方向隙間にも、図2に示すよう
に減衰構造体7が設けてある。同様に、他の軸方向隙間
部にも減衰構造体8、9が設けてある。
【0013】次に、上述した本発明の騒音低減装置の一
実施例の動作を説明する。
【0014】羽根車2からの高速流体がディフューザ4
に衝突する際、流体力がディフューザ4に衝突作用し、
内ケーシング3を加振する。この流体加振力の周波数と
内ケーシングの構造系の固有振動数とが一致すると、内
ケーシング3が共振して、結果として、外ケーシング1
に伝わり、大きな騒音が発生する。この騒音は図8にお
ける騒音と外ケーシング1の振動伝達関数の関係図に示
すように、この左側の特性の丸印の大きさが騒音の大き
さを示し、右側の特性は内ケーシング3から外ケーシン
グ1への振動伝達関数の実測値であり、山のピークが固
有振動数に対応する。これらの特性を比較すると明らか
なように、騒音のピークと振動伝達関数のピークの周波
数が良く一致している。このことから、特定の回転速度
で騒音が大きくなる原因は、内ケーシング3が共振する
ためであると言える。
【0015】そこで、本発明の実施例では、外ケーシン
グ1と内ケーシング3との嵌合部に、減衰構造体6、
7、8および9が設けられている。そのため、内ケーシ
ング3が流体力で加振されても、減衰構造体7、8およ
び9がエネルギを吸収するので、内ケーシング3の共振
が回避でき、外ケーシング1に伝達される力が減少す
る。
【0016】したがって、本発明の実施例によれば、外
ケーシング1の振動レベルが低くなり、放射される音が
低減できることになるので、特定の回転速度での騒音の
ピークの発生が抑制され、かつ性能への影響がなく、低
騒音のターボ機械を提供することができる。
【0017】図4は本発明の装置の他の実施例を備えた
遠心回転機械のボイラ給水ポンプを示すもので、この図
において、図1と同符号のものは同一部分である。この
実施例は内ケーシング3と外ケーシング1との環状隙間
部に、図5に示す複数の孔を有する環状の減衰構造体1
0を設けて構成したものである。
【0018】このように構成したことにより、減衰構造
体10には複数の孔が設けられているので、内ケーシン
グ3が振動すると、作動流体のスクイズフィルム効果が
発生し、大きな減衰となる。そのため、内ケーシング3
が流体力で加振されても、減衰構造体10が振動エネル
ギを吸収するので、内ケーシング3の共振が回避でき、
外ケーシング1に伝達される力が減少する。
【0019】また、こ本実施例では前述した実施例のよ
うに流体圧力のシール部がないので、相対運動によるフ
レッティングの発生を心配する必要が無いなどの利点が
ある。したがって、本実施例によれば、外ケーシング1
の振動レベルが低くなり、放射される音が低減できるこ
とになるので、特定の回転速度での騒音のピークの発生
が抑制され、かつ性能への影響がなく、低騒音のターボ
機械を提供することができる。
【0020】さらに、図5に示す実施例では多孔環状の
減衰構造体10を用いたが、このかわりに粒状の物体を
内ケーシング3と外ケーシング1との環状隙間部に詰め
込んで減衰構造体を構成してもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、特定の回転速度での騒
音のピークが低減され、かつ性能への影響がなく、低騒
音の遠心回転機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を備えたボイラ給水ポ
ンプの縱断面図である。
【図2】図1に示す本発明の装置の一実施例を拡大して
示す断面図である。
【図3】本発明の装置を装設するボイラ給水ポンプが発
生する騒音と外ケーシングの伝達関数との関係を示す特
性図である。
【図4】本発明の装置の他の実施例を備えたボイラ給水
ポンプの縱断面図である。
【図5】図4に示す本発明の装置の他の実施例を拡大し
て示す断面図である。
【図6】従来のターボ機械における回転速度と騒音レベ
ルとの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1…外ケーシング、2…羽根車、3…内ケーシング、4
…ディフューザ、6、7、8、9、10…減衰構造体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外ケーシング内に、内ケーシングとその内
    部で回転する遠心羽根車とを備えたターボ機械におい
    て、前記外ケーシングと前記内ケーシングとの嵌合部
    に、減衰構造体を設けたことを特徴とするターボ機械の
    騒音低減装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、前記減衰構
    造体は、前記外ケーシングと前記内ケーシングとの径方
    向隙間部に設けられていることを特徴とするターボ機械
    の騒音低減装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、前記減衰構
    造体は積層板構造であることを特徴とするターボ機械の
    騒音低減装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のものにおいて、前記減衰構
    造体は、多孔板の積層構造であることをを特徴とするタ
    ーボ機械の騒音低減装置。
JP2649493A 1993-02-16 1993-02-16 ターボ機械の騒音低減装置 Pending JPH06241200A (ja)

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JPH06241200A true JPH06241200A (ja) 1994-08-30

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