JPH09177700A - 流体機械のウェアリング部 - Google Patents

流体機械のウェアリング部

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Publication number
JPH09177700A
JPH09177700A JP33469095A JP33469095A JPH09177700A JP H09177700 A JPH09177700 A JP H09177700A JP 33469095 A JP33469095 A JP 33469095A JP 33469095 A JP33469095 A JP 33469095A JP H09177700 A JPH09177700 A JP H09177700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
labyrinth
frequency
eddy
wear ring
impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33469095A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Maeda
学 前田
Osamu Hisai
治 久井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP33469095A priority Critical patent/JPH09177700A/ja
Publication of JPH09177700A publication Critical patent/JPH09177700A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の斜流ポンプにおいてはウェアリング部
のディフューザアダプタ内周側にねじ部、或いはラビリ
ンスが設けられているが、吸込み側へ戻る漏れ流れがこ
れらラビリンス部を通過する際に高周波の鳴音が発生す
る。この鳴音は或る周波数で卓越した大きさを有してお
り、ラビリンス部に形成される渦の振動数がウェアリン
グ部を形成する材料の固有振動数と一致するときに発生
するものと解釈されている。 【解決手段】 インペラシュラウドの外周にディフュー
ザアダプタが嵌装され両者間の隙間を通る流体の漏れ流
れを上記隙間の内面にラビリンス部を設けて低減する流
体機械のウェアリング部において上記ラビリンス部にお
ける凹凸の大きさを不均一に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力プラントに
おける一次冷却材ポンプ、水車などを含む流体機械のウ
ェアリング部に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は原子力プラントにおける一次冷却
材ポンプなどとして使用されている従来の斜流ポンプの
説明図である。図において、符号1は羽根車(インペ
ラ)、2はインペラシュラウド、3はディフューザアダ
プタ、4はディフューザ、5はディフューザアダプタ3
内周側に設けられているラビリンスである。6はケーシ
ングで、回転するインペラ1により昇圧された流体の一
部がインペラシュラウド2とディフューザアダプタ3と
の間の隙間を通って圧力の低い吸込み側へ戻る構造にな
っている。このインペラシュラウド2とディフューザア
ダプタ3とによって形成される部分をウェアリング部と
称している。このインペラ1により昇圧された流体の一
部が吸込み側へ戻る漏れ流れ量を低減させるため、ウェ
アリング部のディフューザアダプタ3内周側に適切な大
きさのねじ部、或いはラビリンス5が設けられている。
このねじ部、或いはラビリンス5はインペラ1が何等か
の原因で心振れを起こしたときに接触による焼き付きを
防止する効果も有している。ねじ部、或いはラビリンス
5の凹凸は一律な形状に形成されており、ディフューザ
アダプタ3とインペラシュラウド2との間の隙間は一定
に保たれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
斜流ポンプにおいてはウェアリング部のディフューザア
ダプタ3内周側にねじ部、或いはラビリンス5が設けら
れているが、吸込み側へ戻る漏れ流れがこれらラビリン
ス部を通過する際に高周波の鳴音が発生する。この鳴音
は或る周波数で卓越した大きさを有しており、ラビリン
ス部に形成される渦の振動数がウェアリング部を形成す
る材料の固有振動数と一致するときに発生するものと解
釈されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流体機械の
ウェアリング部は上記課題の解決を目的にしており、イ
ンペラシュラウドの外周にディフューザアダプタが嵌装
され両者間の隙間を通る流体の漏れ流れを上記隙間の内
面にラビリンス部を設けて低減する流体機械のウェアリ
ング部において上記ラビリンス部における凹凸の大きさ
が不均一に形成されている。このようにラビリンス部に
おける凹凸の大きさを不均一に形成することにより、イ
ンペラシュラウドとディフューザアダプタとの間の隙間
を通る流体の漏れ流れがラビリンス部を通過する際にラ
ビリンス部に形成される渦が規則性を失ない、それぞれ
の渦の振動数が異なる値を持つようになる。これによ
り、渦の振動数が分散してウェアリング部を形成する材
料の固有振動数とが一致せず、渦によって発生する鳴音
の周波数が分散するとともに鳴音の強さも著しく低下す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態に係
る斜流ポンプの説明図である。図において、本実施の形
態に係る斜流ポンプは原子力プラントにおける一次冷却
材ポンプなどとして使用され、図における符号2はイン
ペラシュラウド、3はディフューザアダプタ、5はディ
フューザアダプタ3内周側に設けられているラビリンス
で、回転するインペラにより昇圧された流体の一部がイ
ンペラシュラウド2とディフューザアダプタ3との間の
隙間を通って圧力の低い吸込み側へ戻る構造になってい
る。このインペラシュラウド2とディフューザアダプタ
3とによって形成される部分をウェアリング部と称して
いる。このインペラにより昇圧された流体の一部が吸込
み側へ戻る漏れ流れ量を低減させるため、ウェアリング
部のディフューザアダプタ3内周側にラビリンス5が設
けられている。このラビリンス5はインペラが何等かの
原因で心振れを起こしたときに接触による焼き付きを防
止する効果も有している。
【0006】同図(a)は漏れ流れのラビリンス5通過
時における状態を模式的に示している。本斜流ポンプに
おいては、図に示すようにラビリンス5におけるフィン
の高さを不規則に変化させ、ディフューザアダプタ3と
インペラシュラウド2との間の隙間を無作為に変えるこ
とにより、図2(b)に示す従来の斜流ポンプにおける
ようにフィンの間に発生する一律的な渦の形状を乱して
渦による振動数を変えるようにしている。なお、ラビリ
ンス5は図1(a)に示す形状以外のものであっても、
ラビリンス部に形成される渦の一律性を乱すような形状
であればよい。
【0007】同図(b)は従来の斜流ポンプと本斜流ポ
ンプとにおける比較試験を実施した結果を示している。
図に示すように、インペラシュラウド2とディフューザ
アダプタ3との間、即ちラビリンス部を通過する漏れ流
れの流速によって発生する鳴音の周波数および強さが異
なるが、漏れ流れの流速が等しい場合には従来の斜流ポ
ンプにおけるラビリンスの形状では周波数が4375H
zの卓越した大きさを持つ鳴音が発生し、この鳴音の強
さは13Gを記録した。これと比較して、本斜流ポンプ
におけるラビリンス5の形状では、従来の斜流ポンプに
おいて発生した卓越した大きさの鳴音の周波数が分散
し、大きさも0.2Gと著しく低下して可聴音ではなく
なった。なお、上述の卓越した鳴音の周波数と大きさと
はあくまで一例で、ラビリンス部を通過する漏れ流れの
流速によって異なる。
【0008】従来の斜流ポンプにおいてはウェアリング
部のディフューザアダプタ内周側にねじ部、或いはラビ
リンスが設けられているが、吸込み側へ戻る漏れ流れが
これらラビリンス部を通過する際に高周波の鳴音が発生
する。この鳴音は或る周波数で卓越した大きさを有して
おり、ラビリンス部に形成される渦の振動数がウェアリ
ング部を形成する材料の固有振動数と一致するときに発
生するものと解釈されているが、本斜流ポンプにおいて
はこの漏れ流れがラビリンス部を通過する際に発生する
高周波の鳴音を防止するためにラビリンス部に形成され
て鳴音を発生する渦の規則正しい配列を乱すような形
状、即ちウェアリング部の入口から出口までの間でラビ
リンス5のフィンの高さを無作為に変化させ、ディフュ
ーザアダプタ3とインペラシュラウド2との隙間が不規
則になるようにして発生する渦の形状を変化させるよう
にしており、漏れ流れのラビリンス部の通過時にラビリ
ンス部に形成される渦の形状が均一性を失い、それぞれ
の渦の振動数が異なる値を持つようになり、これにより
渦の振動数とウェアリング部を構成する材料の固有振動
数とが一致せず、渦による鳴音の発生を防止することが
できる。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る流体機械のウェアリング部
は前記のように構成されており、ラビリンス部に形成さ
れる渦によって発生する鳴音の周波数が分散するととも
に鳴音の強さも著しく低下するので、鳴音が可聴音では
なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の一形態に係る斜流
ポンプのラビリンスの断面図、同図(b)はその作用説
明図である。
【図2】図2(a)は従来の斜流ポンプの断面図、同図
(b)はそのラビリンスの断面図である。
【符号の説明】
1 インペラ 2 インペラシュラウド 3 ディフューザアダプタ 4 ディフューザ 5 ラビリンス 6 ケーシング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラシュラウドの外周にディフュー
    ザアダプタが嵌装され両者間の隙間を通る流体の漏れ流
    れを上記隙間の内面にラビリンス部を設けて低減する流
    体機械のウェアリング部において、上記ラビリンス部に
    おける凹凸の大きさを不均一に形成したことを特徴とす
    る流体機械のウェアリング部。
JP33469095A 1995-12-22 1995-12-22 流体機械のウェアリング部 Pending JPH09177700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33469095A JPH09177700A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 流体機械のウェアリング部

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JP33469095A JPH09177700A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 流体機械のウェアリング部

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09177700A true JPH09177700A (ja) 1997-07-11

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ID=18280143

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33469095A Pending JPH09177700A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 流体機械のウェアリング部

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JP (1) JPH09177700A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083536A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Ebara Corp シール及び該シールを備えた流体機械
KR102032777B1 (ko) * 2019-05-15 2019-10-17 (주)그린텍 입축 펌프용 케이싱 웨어링
WO2022080107A1 (ja) * 2020-10-13 2022-04-21 株式会社日立製作所 オープン型斜流羽根車

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083536A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Ebara Corp シール及び該シールを備えた流体機械
KR102032777B1 (ko) * 2019-05-15 2019-10-17 (주)그린텍 입축 펌프용 케이싱 웨어링
WO2022080107A1 (ja) * 2020-10-13 2022-04-21 株式会社日立製作所 オープン型斜流羽根車

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Effective date: 20051122

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