JPH06240B2 - 堆積汚泥の改質方法 - Google Patents

堆積汚泥の改質方法

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JPH06240B2
JPH06240B2 JP60230268A JP23026885A JPH06240B2 JP H06240 B2 JPH06240 B2 JP H06240B2 JP 60230268 A JP60230268 A JP 60230268A JP 23026885 A JP23026885 A JP 23026885A JP H06240 B2 JPH06240 B2 JP H06240B2
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sludge
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明 上原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高含水率の下水汚泥やヘドロ等の堆積汚泥を改
質する方法に関し、更に詳述すれば、堆積汚泥をさらさ
らした感じに粒状化し、短時間でそのハンドリング性を
改良、改善する堆積汚泥の改質方法に関するものであ
る。
従来技術及び発明が解決しようとする問題点 従来から高含水率の下水汚泥やヘドロ等の堆積汚泥類は
軟弱泥土化しており、重機等による移動や運搬が非常に
困難なため、作業性やハンドリング性に多くの問題点を
有している。
このため、これらの堆積汚泥類は天日乾燥や水硬性セメ
ント等を混練し、一定期間放置、養生した後、搬出、移
動するのが一般的な方法であつた。
しかしながら、これらの方法では汚泥の乾燥硬化に長時
間を要したり、その作業が面倒である等の問題があり、
従つてこれらの堆積汚泥を簡単にかつ能率よく低コスト
でハンドリング性を改善する方法が望まれていた。
本発明は上記事情に鑑みなさたもので、堆積汚泥を短時
間で能率よく粒状化してハンドリング性を改善し、その
取扱いを簡略化して運搬、移動等を容易にすることがで
きる堆積汚泥の改質方法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 即ち、本発明は上記目的を達成するため、X線的に非晶
質である水酸化アルミニウムをAl2O3として7〜40重
量部と、生石灰、消石灰及び軽焼ドロマイトより成る群
から選ばれる少なくとも1種の石灰類をCaOとして15
〜60重量部と、石膏をCaSO4として30重量部以下と
を含有する堆積汚泥改質剤を堆積汚泥100重量部に対
して5〜30重量部添加した後、粗混ぜして、前記堆積
汚泥を粒状化することにより、ハンドリング性を改良し
たことを特徴とする堆積汚泥の改質方法を提供するもの
である。
この点につき更に詳しく説明すると、本発明者らは従来
法の欠点を改良し、ハンドリング性に優れた堆積汚泥の
処理方法につき種々検討を重ねた結果、X線的に非晶質
な水酸化アルミニウム、石灰類及び石膏類を特定の割合
で組合せた改質剤を堆積汚泥に重機等で特定量粗混ぜす
るだけで、堆積汚泥はハンドリングが容易なさらさらし
た感じの細かな粒子に造粒され、堆積汚泥が粒状化して
その取扱い性が非常に改善されることを知見した。そし
てこの場合、粗混ぜは改質剤添加堆積汚泥をバツクホウ
等の重機で簡単に二,三回乃至数回、改質剤が汚泥にほ
ぼ均一に混ざるように切り返す程度のもので十分であ
り、このような粗混ぜで堆積汚泥は粒状化されるが、更
に丹念に混合を続けるとかえつて粒状化された汚泥はペ
ースト状に変化し、従つて、堆積汚泥を粒状に改質する
には、上記の改質剤を使用すること、しかも改質剤を添
加した堆積汚泥を軽く混ぜ合わせる程度の粗混ぜである
必要があり、十分な混合は逆に粒状化改質を阻害するこ
とを見い出すと共に、このような簡単な粗混ぜで粒状化
させた場合でも、30分位後にはその粒状化汚泥は十分
な強度を持ち、破砕されることがないので、取扱い性に
も優れており、例えばダンプカー等に積載して他所へ運
搬、移動するようなことが容易にできることを知見し、
本発明をなすに至つたものである。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係る堆積汚泥の改質方法は、高含水率の下水汚
泥、堆積ヘドロなどを改質するのに有効に採用されるも
のであり、本発明に従つてこれらの堆積汚泥を改質する
場合は、これらの汚泥に改質剤を添加する。
この改質剤はX線的に非晶質な水酸化アルミニウム、石
灰類及び石膏類を特定量含有するものであり、この種の
改質剤を使用することにより汚泥をさらさらした粒状に
改質し得るものである。
本発明に使用するX線的に非晶質な水酸化アルミニウム
としては、無定形の水酸化アルミニウムゲルを工業的に
700℃以下の温度で乾燥し、149μふるい残分が1
0%以下に粉砕して嵩高な粉体に調整したものを用いる
ことが好ましい。なお、水酸化アルミニウム源としては
アルマイト工場、アルミサッシ工場等から排出するアル
ミスラツジなどが使用可能である。
また、石灰類は生石灰、消石灰及び軽焼ドロマイトから
選ばれる1種を単独で使用しても2種以上を組合せて使
用しても差支えない。
更に、石膏類は二水石膏、半水石膏、無水石膏のいずれ
かの形態のものでも使用することが可能で、これらの1
種又は2種以上を適宜組合せて使用しても造粒効果上何
等変わりはない。
本発明の改質剤中の各成分の配合量は、非晶質水酸化ア
ルミニウムがAl2O3として7〜40重量部、好ましくは
10〜30重量部、石灰類がCaOとして15〜60重量
部、好ましくは25〜50重量部、石膏類がCaSO4とし
て30重量部以下、好ましくは20重量部以下である。
また、上記改質剤を堆積汚泥に添加する場合、その添加
量は汚泥100重量部に対し5〜30重量部、好ましく
は10〜20重量部である。
改質剤中の各成分が上記配合量範囲を外れたり、また改
質剤の堆積汚泥への添加量が少ないとペースト状とな
り、粒状化しないため、本発明の目的を達成し得ない。
本発明においては、汚泥に上記改質剤を添加した後、粗
混ぜするものである。この場合、粗混ぜの程度は汚泥が
粒状化すればよく、汚泥に改質剤が一,二度乃至数度混
ざる程度で十分である。混合乃至混練しすぎると一度粒
状化したものがペースト状になるので、このようなペー
スト状になる前に混合操作は終了させる。粗混ぜの方法
としては特に制限されないが、バックホウ等の重機を使
用することが屋外の汚泥処理に対しては操作が簡単であ
るので好ましい。
このようにして粒状化された汚泥は細かな粒状の状態に
まで改質され、強度が高く、容易に破砕されず、また水
によつて再度泥化或いはペースト化せず、さらさらした
感じとなるのでハンドリング性が非常に優れたものであ
り、例えば上記方法により汚泥を細かな粒状の状態に改
質した30分位後にはトラック等に積載し、運搬可能な
状態にハンドリング性が改良されるものである。
発明の効果 本発明に係る堆積汚泥の改質方法は所定の組成範囲を有
する非晶質水酸化アルミニウム、石灰類及び石膏類から
なる改質剤を特定量堆積汚泥に添加した後、粗混ぜする
ものであり、これにより、短時間で細かくさらさらした
感じに粒状化することができるものであつて、堆積汚泥
のハンドリング性が改良、改善され、その取扱いが非常
に容易になつて運搬、移動が可能となる。
以下、実施例、比較例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1,比較例1〕 X線的に非晶質な水酸化アルミニウムをAl2O2として2
0重量部、消石灰をCaOとして30重量部及び半水石膏
をCaSO4として15重量部の割合で使用した改質剤を調
製した。
次に、下水堆積汚泥(含水率79.4%、強熱減量2
6.7%)100重量部に対して上記改質剤をそれぞれ
10,15,20重量部添加し、各試料をバックホウで
数回切り返す程度の粗混ぜをし、汚泥の改質状態を調べ
た。更に、各試料の30分後のフロー値も測定した。
また、比較のため、改質剤として消石灰のみを使用し、
堆積汚泥100重量部に対し30重量部を添加し、上記
実施例と同様にして試験を行なつた。その結果を第1表
に示す。
〔実施例2,比較例2〕 実施例1と同様の下水堆積汚泥と改質剤を用い、混合機
としてホバード型モルタルミキサーを使用し、堆積汚泥
100重量部に改質剤15重量部を添加した後、ミキサ
ーを低速で回転して混合時間を添加させた時の汚泥の改
質状態を調べた。
また、混合機を使わずに手で簡単に混ぜた場合の改質状
態も調べた。
その結果を第2表に示す。
第2表の結果より、改質剤を添加した堆積汚泥は軽く簡
単に粗混合しただけでハンドリングが容易な細かな粒状
物になる。しかしながら、かえつて十分に混合するとペ
ースト状に変わり、ハンドリング性が悪くなることが知
見される。
〔実施例3,比較例3〕 実施例1と同様の下水堆積汚泥100重量部に第3表に
示す配合比の改質剤を15重量部添加し、バックホウで
数回切り返す程度の粗混ぜを行ない、改質状態を調べ
た。
その結果を第3表に併記する。
第3表の結果から、改質剤の各成分の組成が本発明の範
囲内にある場合には改質剤添加汚泥は粒状化するが、各
成分が本発明の範囲外の場合(比較例)には改質剤を添
加して軽く混ぜ合わせても汚泥は粒状化せず、ペースト
状となることが知見される。
〔実施例4,比較例4〕 下水堆積汚泥(含水率47.7%、強熱減量9.1%)
100重量部に対して実施例1と同じ改質剤3,5,1
0重量部をそれぞれ添加し、また比較例として消石灰の
みを30重量部添加し、粗混ぜした後の汚泥の改質状態
を調べた。同時に各試料の30分後のフロー値も測定し
た。
その結果を第4表に示す。
第4表の結果より、堆積剤の改質汚泥に対する添加量が
少ないと汚泥は粒状化せずペースト状になる。また、含
水率の低い汚泥でも単に消石灰のみを添加した場合には
粒状化せずにペースト状になることが知見される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線的に非晶質である水酸化アルミニウム
    をAl2O3として7〜40重量部と、生石灰、消石灰及び
    軽焼ドロマイトより成る群から選ばれる少なくとも1種
    の石灰類をCaOとして15〜60重量部と、石膏をCaSO4
    として30重量部以下とを含有する汚泥改質剤を堆積汚
    泥100重量部に対して5〜30重量部添加した後、粗
    混ぜして、前記堆積汚泥を粒状化することを特徴とする
    堆積汚泥の改質方法。
JP60230268A 1985-10-16 1985-10-16 堆積汚泥の改質方法 Expired - Lifetime JPH06240B2 (ja)

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JP4857233B2 (ja) * 2007-09-27 2012-01-18 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ガラス固化体貯蔵設備
JP5120005B2 (ja) * 2008-03-25 2013-01-16 Jfeエンジニアリング株式会社 有機性汚泥の処理方法
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