JPH06240354A - 強靱な厚鋼板の製造法 - Google Patents

強靱な厚鋼板の製造法

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JPH06240354A
JPH06240354A JP5026879A JP2687993A JPH06240354A JP H06240354 A JPH06240354 A JP H06240354A JP 5026879 A JP5026879 A JP 5026879A JP 2687993 A JP2687993 A JP 2687993A JP H06240354 A JPH06240354 A JP H06240354A
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崇史 藤田
Atsuhiko Yoshie
淳彦 吉江
Masaaki Fujioka
政昭 藤岡
Hiroki Miyawaki
▲廣▼機 宮脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強靱な厚鋼板を製造することを目的とする。 【構成】 所定の成分を含有する鋼をオーステナイトの
再結晶温度域あるいは未再結晶温度域で圧延し、引き続
き未再結晶温度域で繰り返し熱間曲げ加工を行うことに
よりオーステナイト粒内の転位密度を増加させ変態時の
核生成サイトを増加させ変態後の結晶粒を微細化する。
これにより強靱な厚鋼板を製造することができる。熱間
繰り返し曲げ加工時の板温度(T)と板表層部の歪量の
総和(ε,%)を下記式で規定する。Tは℃。 ε≦1.71×10-3T−0.4

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強靱な厚鋼板の製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】構造部材その他の目的で使用される厚鋼
板の材質は化学成分や熱処理により決まる。最近では低
温での圧延を主体とした制御圧延法および圧延後に引続
いて冷却を行う加速冷却法により良好な強度、靱性を有
する厚鋼板の製造が可能となってきた。こういった技術
に特公昭49−7291号公報、特公昭57−2100
7号公報、さらに特公昭59−14535号公報等があ
る。
【0003】一般的な制御圧延では、高温域においてオ
ーステナイトを圧延再結晶により微細化し、さらに低温
域においてオーステナイトを未再結晶状態のまま十分に
延伸せしめ、その後の加速冷却工程における変態で微細
なフェライトを得る方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
再結晶温度域での圧延と未再結晶温度域での圧延を組み
合わせる場合、圧延温度の低下を待つために長時間待機
する必要があり著しく生産性が阻害されるという欠点が
あった。また未再結晶温度域での圧延終了から加速冷却
開始までの間に圧延の効果が低減してしまい(主として
圧延により導入された転位密度の減少のため)、未再結
晶温度域圧延の効果を十分に享受できないという欠点が
あった。一方、熱間加工の方法には圧延のみならず種々
の方法があり、曲げ加工もその一つである。曲げ加工を
繰り返すことにより板厚を変化させずに歪みを付与する
ことが可能であるが、一般に繰り返し曲げ加工で付与で
きる総歪み量が小さいこと、板厚中心部に十分な歪みが
付与されない等の問題点があるため、材質を向上させる
目的で使用されることはなく板の平坦度改善に使われる
場合がほとんどである。
【0005】本発明はこのような問題点を解消し、強靱
な厚鋼板の製造法を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明はかかる課題を
解決するため、Ar3点以上での圧延とその後の繰り返
し曲げ加工を組み合わせて圧延後の繰り返し曲げ加工時
にさらに材質向上に有効な歪みを付与することにより強
靱な厚鋼板を製造することを特徴とする。すなわち本発
明の要旨とするところは、(1)重量%でC:0.02
〜0.30%、Si:0.01〜2.0%、Mn:0.
30〜3.5%、Al:0.003〜0.10%、残部
がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を鋳造した鋼塊
あるいは鋼片に鋳造後直接あるいは再加熱後、Ar3点
以上の温度域で圧延を行い、次いでオーステナイトの未
再結晶温度域で繰り返し曲げ加工を施すことにより下記
式に示した累積歪み量を与えることを特徴とする強靱な
厚鋼板の製造法、 ε≧1.71×10-3T−0.4 ただし、ε:繰り返し曲げ加工により板表層部が受ける
歪みの総和 T:繰り返し曲げ加工を行う際の厚鋼板の表面温度
(℃) (2)重量%でNb:0.001〜0.10%を含有す
る前記(1)記載の強靱な厚鋼板の製造法、(3)重量
%でTi:0.001〜0.10%を含有する前記
(1)又は前記(2)記載の強靱な厚鋼板の製造法、
(4)重量%でCu:0.05〜3.0%、 N
i:0.05〜10.0% Cr:0.05〜10.0%、 Mo:0.05〜
3.5% Co:0.05〜10.0%、 W:0.05〜2.
0% の1種又は2種以上を含有する前記(1)〜前記(3)
記載の強靱な厚鋼板の製造法、(5)重量%でV:0.
002〜0.10%を含有する前記(1)〜前記(4)
記載の強靱な厚鋼板の製造法、(6)重量%でB:0.
0003〜0.0025%を含有する前記(1)〜前記
(5)記載の強靱な厚鋼板の製造法、(7)重量%で、
Rem:0.002〜0.10%、Ca:0.0003
〜0.0040%の1種又は2種を含有する前記(1)
〜前記(6)記載の強靱な厚鋼板の製造法にある。
【0007】ここで、繰り返し曲げ加工により板表層部
が受ける歪みの総和とは、繰り返し曲げ加工は引張りと
圧縮の歪みを交互にうけるため、板表層部における引張
り歪み、圧縮歪み全てを加算した累積歪み量と定義す
る。レベラーを用いた曲げ加工の場合の累積歪み量の算
出は図1に従うものとする。図1はレベラーのロール配
置を示したものである。Lはロール間隔の1/2、RG
はロールギャップであり、通常Lは設備により固定され
ており、RGが可変である。
【0008】表1はi番目のロールのロールギャップR
Giに基づく圧下量(押し込み量)Xiを算定したもの
である。RGiと板厚tから変数Xiが決まる。表1で
は4本目のロールに沿って曲げる場合に最大加工度とな
る条件を示したが、同様の手法で他のロールに沿って曲
げる場合に最大加工度となる条件についても計算でき
る。すなわち、最大加工度となるロールの番号をima
x、その場合の圧下量をXimax、総ロール本数をN、i
番目のロールの圧下量をXi (加工度αi を板に付与す
るための真の圧下量(インターメッシュ)mm)とし、 σy 材料の降伏応力(kg/mm2 )L:ロールピッチの
1/2(mm) αi :i番目ロールの加工度 RGi:i番目ロー
ルのロールギャップ(mm) t:材料の板厚(mm) E:材料のヤング率
(kg/mm2 ) G:レベラーのガタ(0.3mm) A:ミルスプリング
(mm/ton ) P:矯正反力(tan ) K:係数(2〜3、
但し3を使用する) とすると、以下の式を連続的に計算することにより求ま
る。
【0009】Ximax=t−RGimax−G−AP(RG
imaxを設定することにより決定) XN-1 =σy 2 /3tE (最終より1本前のロール
の圧下量を計算) i<imaxの場合 Xi =Ximax+(Ximax−XN-1 )/(N−1−ima
x)×(imax−i) i>imaxの場合 Xi =Ximax−(Ximax−XN-1 )/(N−1−ima
x)×(i−imax) αi =3tE/σy 2 ×Xi 但し、1番目のロールとN番目のロールでは加工度が
0、N−1番目のロールでは加工度が1となる。すなわ
ち、 α1 =0 αN =0 αN-1 =1 各ロール毎の加工度αi と歪みεi の関係 εi =σy /E×αi 総歪み量(特許請求範囲に記載された式中のεに相当) Σεi =σy /E×Σαi
【0010】
【表1】
【0011】又その他の手段で曲げ加工を施した場合の
累積歪み量の算出は図2に従うものとする。曲げ加工で
あるから板の表面と裏面では正負逆の歪みがかかるが、
それらが繰り返し付与されるため、歪みの絶対値の総和
を累積歪み量とする。
【0012】
【作用】以下本発明について詳細に説明する。まず本発
明鋼の成分限定理由について説明する。以下記載の%は
いずれも重量%である。Cは鋼材を強化するために不可
欠の元素であって、0.02%未満では所要の高強度が
得られにくく、又0.30%を越えると溶接部の靱性が
損なわれるため0.02〜0.30%に限定した。
【0013】Siは脱酸を促進しかつ強度を上昇するこ
とで効果的な元素であるので0.01%以上添加する
が、添加しすぎると溶接性を劣化させるため2.0%以
下にとどめる。Mnは低温靱性を向上させる元素として
有効であるので0.3%以上添加するが、3.5%超添
加すると溶接割れを促進させる恐れがあるので、3.5
%以下にとどめる。
【0014】Alは脱酸剤として有効であるので0.0
03%以上添加しても良いが、過量のAlは材質にとっ
て有害な介在物を生成するため上限を0.1%とした。
Nbは微量でオーステナイトの圧延再結晶を抑制する元
素で、未再結晶圧延の強化に有効であるため、0.00
1%以上添加するが、過度の添加は溶接継手靱性を劣化
させるため、0.1%以下にとどめる。
【0015】Tiは微量の添加で結晶粒の微細化に有効
であるので0.001%以上添加するが、溶接部靱性を
劣化させない程度の量を添加しても良い。そのため添加
量の上限を0.10%とする。Cu、Ni、Cr、M
o、Co、Wはいずれも焼入れ性を向上させる元素とし
て知られており、本発明鋼に添加した場合、鋼の強度を
上昇させることができるので0.05%以上添加する
が、過度の添加は溶接性を損なうことになるため、Cu
は3.0%以下、Niは10%以下、Crは10%以
下、Moは3.5%以下、Coは10%以下、Wは2%
以下に限定した。
【0016】Vは析出効果により強度の上昇に有効であ
り、0.002%以上添加するが、過度の添加は靱性を
損なうことになるため、上限を0.10%とした。Bは
焼入れ性を向上させる元素として知られており、本発明
鋼に添加した場合、鋼の強度を上昇させることができる
ので0.0003%以上添加するが、過度の添加はBの
析出物を増加させて靱性を損なうことになるため、上限
を0.0025%とした。
【0017】RemとCaはSの無害化に有効であり、
Remは0.002%以上、Caは0.0003%以上
添加するが、過度の添加は靱性を損なうことになるた
め、上限をそれぞれ0.10%、0.0040%とし
た。次に本発明の根幹をなす技術思想について述べる。
一般に、厚鋼板の最終的に得られる変態後の結晶粒径
は、変態前のオーステナイト結晶粒径と圧延によりオー
ステナイト中に導入される転位密度で決まる。すなわ
ち、変態前のオーステナイトの結晶粒径が微細なほど且
つ変態前のオーステナイト中の転位密度が大きいほど、
変態後の結晶粒径は微細になり材質も向上する。
【0018】しかるに前者は再結晶温度域における圧下
条件により、さらに後者は未再結晶温度域における圧下
条件によりそれぞれの量が決まるため、圧延前の鋳片厚
と圧延後の板厚が決まればそれらの量には限界があっ
た。ここで、本発明者らは、圧延と圧延後の繰り返し曲
げ加工の組み合わせにより、変態前のオーステナイト結
晶粒径とオーステナイト中の転位密度をより望ましい状
態とする方法を見出だした。曲げ加工は板厚を変化させ
ずに歪みを付与することが可能であるために鋳片厚と圧
延後の板厚の制約を受けない。
【0019】圧延を再結晶温度域で終了させる場合は、
圧延の全圧下量をオーステナイトの再結晶微細化に費や
せるため、オーステナイト結晶粒径を極めて細かくする
ことが可能である。しかる後に未再結晶温度域における
繰り返し曲げ加工(例えばホットレベラーによる加工)
を加えれば、極めて細粒のオーステナイト粒内部の転位
密度を高めることが可能である。これにより変態後の結
晶粒径は著しく微細化し、厚鋼板は強靱化する。
【0020】一方、圧延を未再結晶温度域で終了させる
場合、現状の圧延では未再結晶温度域における圧下率を
ある程度以上高めてもオーステナイト粒内部に蓄積され
る転位密度は加工硬化と動的回復のバランスにより飽和
してしまい、変態後の結晶粒微細化におよぼす圧延の効
果にも限界がある。さらに、圧延終了後加速冷却開始ま
での時間中に圧延の効果が低減してしまい(主として圧
延により導入された転位密度の減少のため)、圧延の効
果はさらに低減する。しかるに未再結晶温度域圧延によ
り飽和状態にあるオーステナイト内部の転位密度を引き
続き異なる加工モードである繰り返し曲げ加工で加工す
れば、オーステナイト粒内の転位の配列状態が変化し且
つ転位密度も増加する。
【0021】これにより、引き続き生ずる変態の際の核
生成サイトが増加し変態後の結晶粒も例えばフェライト
組織の場合結晶粒径が数ミクロン程度まで微細化する。
ひいては厚鋼板を強靱化させることが可能となる。この
際に繰り返し曲げ加工温度はオーステナイトの未再結晶
温度域あるいは一部変態が生ずるAr3点以下Ar1点
以上の温度域とする。さらに繰り返し曲げ加工と加速冷
却間の時間を短縮することにより曲げ加工により導入さ
れた転位密度が減少する前に変態を生じせしめることも
可能となる。
【0022】次に本発明の製造条件の限定理由を詳細に
説明する。本発明においては鋳片を直接圧延しても再加
熱後圧延しても良い。また本発明は圧延条件は圧延を再
結晶温度域で終了する場合でも未再結晶温度域で終了す
る場合でも効果がある。繰り返し曲げ加工後は放冷して
もある程度の効果はあるが、特に圧延後引き続き加速冷
却する場合にその効果が著しい。もちろん圧延後直接焼
き入れさらには焼戻しをする場合も大きな効果が認めら
れる。
【0023】フェライト−パーライト鋼、フェライト−
ベイナイト鋼を製造する場合は繰り返し曲げ加工終了後
可及的速やかに冷却を開始し500℃程度まで冷却する
ことが好ましい。冷却速度は大きいほど好ましいが本発
明は繰り返し曲げ加工終了後放冷しても効果が認められ
るため有効な冷却速度に特に下限はない。またベイナイ
ト、マルテンサイト主体の鋼を製造する場合は、繰り返
し曲げ加工終了後可及的速やかに焼き入れを開始し、焼
戻し温度は従来行われている温度域で行えば良い。繰り
返し曲げ加工時の板温度が高いと加工歪みの効果が低減
しやすいため、繰り返し曲げ加工により付与する歪み量
は温度が高いほど大きくする必要があり、その歪み量を
下記式で規定する。
【0024】ε≧1.71×10-3T−0.4 ただし、ε:繰り返し曲げ加工により板表層部が受ける
歪みの総和 T:繰り返し曲げ加工を行う際の厚鋼板の表面温度
(℃) 曲げ加工はホットレベラー、ロールベンディングを用い
た繰り返し加工により実施することができる。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例にもとづいて説明する。
まず表2に示す成分の本発明鋼について表3〜6に示す
本発明方法および比較方法を適用した場合、表3〜6中
に示した強度、靱性が得られた。同一成分の鋼で比較し
た場合、全ての鋼について本発明方法によって得られた
鋼は引張り強度で2kgf /mm2 以上、シャルピー衝撃試
験破面遷移温度で10℃以上向上していた。これらによ
り、明らかに本発明鋼は良好な材質特性を示し、本発明
は有効であることがわかった。繰り返し曲げ加工はホッ
トレベラーを用いて行った。
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】なお、表中の熱処理パターン(圧延後また
は繰り返し曲げ加工後)は次のとおりであった。 a:7℃/Sで500℃まで加速冷却 b:14℃/Sで460℃まで加速冷却 c:放冷 d:27℃/Sで505℃まで加速冷却 e:室温まで直接焼入れ後660℃で焼き戻し f:75℃/Sで室温まで加速冷却後460℃で焼き戻
し また、引張試験、衝撃試験ともJIS4号試験片を使用
(板厚方向1/4部のL方向(圧延方向)から採取)し
た。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば強靱な厚鋼板を経済的に
生産でき、産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】レベラーのロール配置例を示す図である。
【図2】曲げ加工を施した場合の累積歪み量を算出する
ための関係要因を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明はかかる課題を
解決するため、Ar3点以上での圧延とその後の繰り返
し曲げ加工を組み合わせて圧延後の繰り返し曲げ加工時
にさらに材質向上に有効な歪みを付与することにより強
靱な厚鋼板を製造することを特徴とする。すなわち本発
明の要旨とするところは、(1)重量%でC:0.02
〜0.30%、Si:0.01〜2.0%、Mn:0.
30〜3.5%、Al:0.003〜0.10%、残部
がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を鋳造した鋼塊
あるいは鋼片に鋳造後直接あるいは再加熱後、Ar3点
以上の温度域で圧延を行い、次いでオーステナイトの未
再結晶温度域で繰り返し曲げ加工を施すことにより下記
式に示した累積歪み量を与えることを特徴とする強靱な
厚鋼板の製造法、 ε≧1.71×10-3T−0.4 ただし、ε:繰り返し曲げ加工により板表層部が受ける
歪みの総和(%) T:繰り返し曲げ加工を行う際の厚鋼板の表面温度
(℃) (2)重量%でNb:0.001〜0.10%を含有す
る前記(1)記載の強靱な厚鋼板の製造法、(3)重量
%でTi:0.001〜0.10%を含有する前記
(1)又は前記(2)記載の強靱な厚鋼板の製造法、
(4)重量%で Cu:0.05〜3.0%、 Ni:0.05〜1
0.0% Cr:0.05〜10.0%、 Mo:0.05〜
3.5% Co:0.05〜10.0%、 W:0.05〜2.
0% の1種又は2種以上を含有する前記(1)〜前記(3)
記載の強靱な厚鋼板の製造法、(5)重量%でV:0.
002〜0.10%を含有する前記(1)〜前記(4)
記載の強靱な厚鋼板の製造法、(6)重量%でB:0.
0003〜0.0025%を含有する前記(1)〜前記
(5)記載の強靱な厚鋼板の製造法、(7)重量%で、
Rem:0.002〜0.10%、Ca:0.0003
〜0.0040%の1種又は2種を含有する前記(1)
〜前記(6)記載の強靱な厚鋼板の製造法にある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ε≧1.71×10-3T−0.4 ただし、ε:繰り返し曲げ加工により板表層部が受ける
歪みの総和(%) T:繰り返し曲げ加工を行う際の厚鋼板の表面温度
(℃) 曲げ加工はホットレベラー、ロールベンディングを用い
た繰り返し加工により実施することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【表3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【表4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【表6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】なお、表中の熱処理パターン(圧延後また
は繰り返し曲げ加工後)は次のとおりであった。 a:7℃/Sで500℃まで加速冷却 b:14℃/Sで460℃まで加速冷却 c:放冷 d:27℃/Sで505℃まで加速冷却 e:室温まで直接焼入れ後660℃で焼き戻し f:15℃/Sで室温まで加速冷却後460℃で焼き戻
し また、引張試験、衝撃試験ともJIS4号試験片を使用
(板厚方向1/4部のL方向(圧延方向)から採取)し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮脇 ▲廣▼機 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部設備技術センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC:0.02〜0.30%、S
    i:0.01〜2.0%、Mn:0.30〜3.5%、
    Al:0.003〜0.10%、残部がFeおよび不可
    避的不純物からなる鋼を鋳造した鋼塊あるいは鋼片に鋳
    造後直接あるいは再加熱後、Ar3点以上の温度域で圧
    延を行い、次いでオーステナイトの未再結晶温度域で繰
    り返し曲げ加工を施すことにより下記式に示した累積歪
    み量を与えることを特徴とする強靱な厚鋼板の製造法。 ε≧1.71×10-3T−0.4 ただし、ε:繰り返し曲げ加工により板表層部が受ける
    歪みの総和 T:繰り返し曲げ加工を行う際の厚鋼板の表面温度
    (℃)
  2. 【請求項2】 重量%でNb:0.001〜0.10%
    を含有することを特徴とする請求項1記載の強靱な厚鋼
    板の製造法。
  3. 【請求項3】 重量%でTi:0.001〜0.10%
    を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の強靱な厚鋼板の製造法。
  4. 【請求項4】 重量%でCu:0.05〜3.0%、
    Ni:0.05〜10.0% Cr:0.05〜10.0%、 Mo:0.05〜
    3.5% Co:0.05〜10.0%、 W:0.05〜2.
    0% の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項
    1〜請求項3記載の強靱な厚鋼板の製造法。
  5. 【請求項5】 重量%でV:0.002〜0.10%を
    含有することを特徴とする請求項1〜請求項4記載の強
    靱な厚鋼板の製造法。
  6. 【請求項6】 重量%でB:0.0003〜0.002
    5%を含有することを特徴とする請求項1〜請求項5記
    載の強靱な厚鋼板の製造法。
  7. 【請求項7】 重量%で、 Rem:0.002〜0.10%、Ca:0.0003
    〜0.0040%の1種又は2種を含有することを特徴
    とする請求項1〜請求項6記載の強靱な厚鋼板の製造
    法。
JP5026879A 1993-02-10 1993-02-16 強靱な厚鋼板の製造法 Expired - Fee Related JP3014234B2 (ja)

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