JPH06240308A - TiC基サーメットと超硬合金の直接接合方法及びその接合材 - Google Patents

TiC基サーメットと超硬合金の直接接合方法及びその接合材

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JPH06240308A
JPH06240308A JP5050174A JP5017493A JPH06240308A JP H06240308 A JPH06240308 A JP H06240308A JP 5050174 A JP5050174 A JP 5050174A JP 5017493 A JP5017493 A JP 5017493A JP H06240308 A JPH06240308 A JP H06240308A
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tic
cemented carbide
cermet
based cermet
binder phase
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Akira Sasaki
章 佐々木
Minoru Saito
実 斎藤
Osamu Terada
修 寺田
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Fuji Die Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 TiC基サーメットに直接ろう付けをしない
で、超硬合金に接合強度が優れる様に直接接合する方法
を提供する。 【構成】 TiC基サーメットは、TiC−(0〜40
vol%)Mo2 C−(5〜20vol%)Niおよ
び、これにTiNを最大40vol%まで添加し、硬質
相の平均粒度が0.5〜3.0μmであり、接合の相手
材とする超硬合金はWCの平均粒度が1.5〜5.0μ
mのWC−(10〜35)vol%Co超硬合金で、か
つ、TiC基サーメットと超硬合金の結合相の量比が、
超硬合金/TiC基サーメット=0.8〜2.0である
TiC基サーメットおよび超硬合金を用いることを特徴
とし、上記TiC基サーメットと超硬合金の接合面を研
削仕上げし、重ねた後、真空下で加熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超硬合金では耐摩耗性
において問題を生じる切削工具や耐摩耗工具に適用さ
れ、特に、使用上必要とする部分のみに硬質でかつ耐熱
性等が非常に優れるサーメットを用い、その他の部分は
超硬合金または超硬合金とろう付けした鋼材よりなる工
具に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、使用上必要とする部分のみに硬質
でかつ耐熱性等が非常に優れる素材を用いる方法として
は、超硬合金を鋼にろう付けするか、スローアウェ
イ工具のように硬質素材を物理的に冶具で保持するか、
必要とする部分の表面にTiCおよびTiNなどの硬
質物質をCVDまたはPVD装置などによりコーティン
グする方法およびこれらを複合的に用いる方法があ
る。
【0003】これらは、それぞれ広く応用されている
が、いずれの方法によっても使用上必要とする部分のみ
に硬質でかつ耐熱性等が非常に優れる素材を用いること
ができない場合がある。それは、超硬合金では硬さお
よび耐熱性等が不足する場合でありながら、超硬合金を
代替する素材はろう付けが不可能な場合、スローアウ
ェイ工具のように硬質素材を物理的に冶具で保持するこ
とが不可能な工具形状である場合、コーティングによ
っても特性が不足する場合およびこれらが複合的に生
じる場合である。ここで、超硬合金より耐熱性など優れ
た特性を有する素材としてTiC基サーメットが上げら
れるが、TiC基サーメットは、上記できない場合の
を解消するには最適でありながら、上記できない場合の
に当たる場合で、上記できない場合のに当たる為、
その優れた特性がありながら、必要とする部分のみにサ
ーメットを用いる工具としては広く応用することができ
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】TiC基サーメット
は、鋼材や超硬合金にろう付けしようとしても、ろう材
とのぬれ性の悪さや、接合する相手材との熱膨張係数の
違いから生じる応力により著しい強度低下を来たし、ろ
う付けすることは事実上不可能である。また、最近、本
発明者らが、粉体および粉末冶金、39(1992)、
584に発表した様に、TiC基サーメットと超硬合金
の接合についての可能性が示唆された。しかし、強度と
の関係等、実際工具に応用するには、まだ研究が不足
し、実用工具は作られていない。
【0005】そこで、本発明者らは、このTiC基サー
メットに直接ろう付けをしないで、超硬合金に接合強度
が優れる様に直接接合する方法を発明することで、使用
上必要とする部分のみに硬質でかつ耐熱性等が非常に優
れるTiC基サーメットと超硬合金の直接接合方法及び
その接合材を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】TiC基サーメットと超
硬合金の接合について詳細な検討をしたのは、本発明者
らが初めてであり、基礎的なことについて、まず、粉体
および粉末冶金、39(1992)、584に発表し
た。これより、TiC基サーメットと超硬合金の接合に
ついての可能性が示唆されたが、例えば、実用性の目安
である接合強度との関係はなんら示されておらずこれで
は、工具を作ることは不可能であった。そこで本発明者
らは、更に研究を進めた。その一部は粉体および粉末冶
金、39(1992)、656で報告したが、その結果
以下のことが発見された。
【0007】(1)本発明に適するTiC基サーメット
の組成は以下の通り。TiC−(0〜40vol%)M
2 C−(5〜20vol%)Niおよび、これにTi
Nを最大40vol%まで添加した硬質相の平均粒度が
0.5〜3.0μmで、結合相の格子定数は3.56Å
以上のTiC基サーメット。
【0008】上記サーメットにWC、TaC、ZrC、
HfC、TiO2 およびZrO2 の一種または2種以上
を各最大10vol%添加した硬質相の平均粒度が0.
5〜3.0μmで、結合相の格子定数が3.56Å以上
のTiC基サーメット。
【0009】上記TiC基サーメットの結合相のNiの
一部または全てをCoとし、結合相の格子定数が3.5
6Å以上のTiC基サーメット。
【0010】上記TiC基サーメットにCrを最大5v
ol%添加したTiC基サーメット。
【0011】上記TiC基サーメットの強度を損うこと
なく接合可能な超硬合金は以下のとおりである。
【0012】WCの平均粒度が1.5〜5.0μmで結
合相の格子定数が3.57Å以下のWC−(10〜3
5)vol%Co超硬合金。
【0013】上記の超硬合金とTiC基サーメットの結
合相の量比は、超硬合金/TiC基サーメット=0.8
〜2.0(vol%)である。
【0014】上記のTiC基サーメットと超硬合金を接
合する方法は次の通り。まず、TiC基サーメットと超
硬合金の接合面を砥石粒度#140以上の砥石で研削仕
上げし、次に各接合面を直接重ねた後、(13×10-4
〜65)Paの真空下で1330℃〜1350℃の温度
で30min〜90min保持する。なお、接合面は面
粗さが小であるほどよい。所定の温度に達するまでの昇
温速度および所定の温度からの降温速度は2℃/min
〜6℃/minが適する。
【0015】(2)TiC基サーメットと超硬合金の直
接接合をした部分を有する工具は次の2種類。
【0016】主として超硬合金よりなる工具とTi
C基サーメットと直接接合した超硬合金に鋼材をろう付
けした工具。
【0017】
【作用】TiC基サーメットをろう付けしないで、超硬
合金に直接接合する方法として、まず、TiC基サーメ
ットについて工具として適当な組成を選択した。次いで
選択したTiC基サーメットの強度を損うことなく接合
可能な超硬合金を発明し、更に、接合する条件を発明
し、最後に応用した工具を発明し本発明を完成した。
【0018】(1)本発明に適するTiC基サーメット
の組成は以下の通り。TiC−(0〜40vol%)M
2 C−(5〜20vol%)Niおよび、これにTi
Nを最大40vol%まで添加した硬質相の粒度が0.
5〜3.0μmで、結合相の格子定数が3.56Å以上
であるTiC基サーメット。
【0019】上記サーメットにWC、TaCを最大10
vol%添加した硬質相の粒度が0.5〜3.0μm
で、結合相の格子定数が3.56Å以上であるTiC基
サーメット。
【0020】上記サーメットに、ZrC、HfC、Ti
2 およびZrO2 を最大10vol%添加した硬質相
の粒度が0.5〜3.0μmで、結合相の格子定数が
3.56Å以上であるTiC基サーメット。
【0021】上記TiC基サーメットの結合相のNiの
一部または全てをCoとし、結合相の格子定数が3.5
6Å以上であるTiC基サーメット。
【0022】上記TiC基サーメットにCrを最大5v
ol%添加したTiC基サーメット。
【0023】以上のTiC基サーメットは、その機械的
性質が優れるもので、かつ実際の応用にあたって生産性
も優れる素材である。各組成に限定した理由はいずれも
その範囲を下まわったり越えると硬さおよび強度のいず
れかおよび両方が実用的でなくなるからである。硬質相
の平均粒度を限定した理由もいずれもその範囲を下まわ
ったり越えると硬さおよび強度のいずれかおよび両方が
実用的でなくなるからである。結合相の格子定数を3.
56Å以上としたのは、これより格子定数が小となる
と、Niの液相流動を制御し難くなってしまい、結果と
して高い接合強度を得難くなる為である。
【0024】TiC基サーメットの強度を損うことなく
接合可能な超硬合金は以下のとおりである。
【0025】WCの平均粒度が1.5〜5.0μmのW
C−(10〜35)vol%Coで結合相の格子定数が
3.57Å以下の超硬合金。
【0026】組成を限定した理由は、これよりCo量が
少ないと、TiC基サーメットとの熱膨張係数の差が大
きくなって、接合後の強度が劣化するためである。逆
に、これよりCo量が多いと超硬合金自体の強度が実用
的でなくなるためである。WCの粒度は、TiC基サー
メットのNiを超硬合金側へ過剰に移動させないために
はある程度粗粒である必要がありその範囲が1.5μm
以上となる。上限の5.0μmを越すと超硬合金自体の
硬さや強度が不足するようになり実用的でなくなるため
上限を5.0μmとする。結合相の格子定数を3.57
Å以下としたのは、これより大となると、液相出現温度
が高くなりすぎて、TiC基サーメットとの液相出現温
度差が大となり、結果として高い接合強度を得難くなる
ためである。
【0027】上記の超硬合金とTiC基サーメットの結
合相の量比は、超硬合金/TiC基サーメット=0.8
〜2.0(vol%)である。この範囲であればTiC
基サーメットの特性を変化させ難く、さらに、接合部分
の寸法変化を小とできる。
【0028】TiC基サーメットと超硬合金を接合する
方法は次の通り。まず、TiC基サーメットと超硬合金
の接合しようとする面(以後接合面と記す)を砥石粒度
#140以上の砥石で研削仕上げし、次に接合面を重ね
た後、(13×10-4〜65)Paの真空下、1330
℃〜1350℃の温度で30min〜90min保持す
る。なお、接合面は面粗さが小であるほどよい。接合面
を砥石粒度#140以上の砥石で研削仕上げする理由
は、これより接合面の面粗さが荒く仕上がると、接合性
が悪くなり、接合強度が低下する為である。すなわち、
接合面は面粗さが小であるほどよい。重ねるのは、当然
のことながら接着しやすくするためである。(13×1
-4〜65)Paの真空下で加熱するのは、これより真
空度が低いと接合面が酸化されて接合し難くなったり、
気体が接合面に存在してやはり接合し難くなる為であ
る。また、真空度が高いと、合金中の成分が揮散し、接
合し難くなる為である。さらに、真空をいたずらに高く
するとコスト増加をまねきこの意味でも限度がある。当
然のことながら使用する容器は漏れ量は少ないほどよく
最大5Torr/secでなければならない。温度を1
330℃〜1350℃としたのは、この温度範囲におい
て液相が十分存在するようになり接合がより短時間で完
了しかつ十分な接合強度が得られるからである。これよ
り温度が低いと液相が不十分となって接合しにくくな
り、時間もかかって実用的でなくなるからである。ま
た、これより温度が高いと超硬合金の液相流動が容易と
なり、TiC基サーメットのNiが超硬合金側へ過剰に
流動する為サーメットの特性が劣化したり、接合部分の
変形が大となったりし、結果的に、接合部分の強度が著
しく低下して実用的でなくなるからである。保持時間
は、30minより短いと、各合金間の反応が不十分と
なって実用的な接合強度が得られなくなる。また90m
inより長いと必要以上に各合金を反応させる結果とな
って、接合強度が劣化するばかりでなく、接合部分が著
しく変形し実用的でなくなる。所定の温度に達するまで
昇温速度および所定の温度から降温するときの降温速度
は2℃/min〜6℃/minが適する。これより遅い
と非能率であるばかりでなくNiの流出量が多くなりす
ぎて十分な接合強度が得難くなりまた接合部分の変形量
も多くなり過ぎたりして実用的でなくなる。これより速
いと、均一な接合組織を得難くなって十分な接合強度が
得難くなりまた別な要因(例えば炉内の均熱性劣化)に
よる変形量も多くなり過ぎたりして実用的でなくなる。
【0029】(2)TiC基サーメットと超硬合金の直
接接合をした部分を有する工具は、主として超硬合金よ
りなる工具とTiC基サーメットと直接接合した超硬合
金に鋼材をろう付けした工具の2種類がある。前者は、
コーティング超硬合金を代替し、かつ長寿命とする。ま
たTiC基サーメットは厚さが大となると焼結が極めて
難しくなるので、必要部分のみをサーメットとし、他を
超硬合金とすることでサーメットの応用に極めて有効と
なる。後者は、従来不可能であったろう付けTiC基サ
ーメットを可能にするもので、画期的な工具である。
【0030】
【実施例】実施例1はTiC基サーメットと超硬合金の
接合強度について研究した結果を示すものである。従来
の研究よりTiC基サーメットと超硬合金の直接接合に
おける基礎的知見が得られたので、研究をさらに進め
て、実用化するにあたり重要な要素となる接合部分の強
度(接合強度)について検討した。
【0031】高炭素の(a)TiC−12.7vol%
(19mass%)Mo2 C−16.4vol%(24
mass%)Niおよび(b)TiC−12.7vol
%(19mass%)Mo2 C−15.9vol%(1
0mass%)TiN−16.4vol%(24mas
s%)Niの組成のTiC基サーメットと高炭素のWC
−(10〜37)vol%〔(6〜25)mass%〕
Coの組成の超硬合金を普通の方法で調製し、約8.5
×12mm3 の試験片(試料)を作った。次いで、これ
らの試料の6×8.5mm2 面を所定の研削、研磨後、
サーメットと超硬合金の研磨面を重ね合わせ、種々の条
件で接合した。接合後の試料を、研削により5×8×2
4mm3 の寸法とし、抗折力試験(スパン長20mm)
に供した。ここで抗折力試験は、試料の接合面がスパン
中央と一致する様にして、接合強度が知れる様にした。
抗折力試験前後の組織観察、硬さ測定、抗折力試験後の
破面および組織観察なども行った。
【0032】図1は、接合強度に及ぼす接合面の面荒さ
(砥石粒度)の影響を示した。これより#140以上の
砥石で仕上げる必要のあることが知れる。図2は、接合
強度に及ぼす真空度の影響を示した。これより真空度は
65Paより高くしなければならないことが分かる。以
上の結果は、接合温度を1340℃とし、接合時間を6
0minとしたときの結果であるが、両者を増減しても
同様の結果が得られた。念のため、比較的接合強度が優
れた接合温度1340℃および接合面を#140仕上げ
した場合について接合時間の影響を調べ図3を得た。こ
れより接合時間は(30〜90)minが適することが
分かった。図4には、接合時間を60min、接合面を
#140仕上げした場合の接合強度に及ぼす接合温度の
影響を示した。これより、サーメットの種類によらず接
合強度は接合温度が低過ぎても高過ぎても低下すること
が分かった。この図と組織観察の結果より低温接合ほど
液相量が減少するため、界面にポアが残存するからであ
り、また、高温接合ほどサーメット側のNiが過剰に
超硬合金側へ移動するために、サーメット側のNi量が
減少し、より低強度となる接合界面相に生じるβ相
(反応相)が粗大化するので、応力集中源になりやすく
なることによることが分かった。
【0033】次に、超硬合金のCo量について調べたと
ころ図5に示した様に接合温度等が同一であれば、Co
量の多い超硬合金を接合した場合の方が高強度となるこ
とが分かった。この図と破面および組織観察の結果など
より高Co合金ほど、Niの流出量が抑えられることに
よることが分かった。
【0034】図6には、接合強度に及ぼすTiC基サー
メットと超硬合金の結合相の量比との関係を示した。こ
れにより、前記比率が0.8〜2.0でなければ高い接
合強度を得難いことが分かる。
【0035】種々の硬質相粒度、組成の合金について種
々の組み合せの接合強度について調べたが前述の結果と
基本的に一致した。
【0036】なお、破壊は接合部分が優れている場合、
より低強度の合金から破壊したが、便宜上この場合も接
合強度とした。
【0037】以上より、接合強度を高くするための諸条
件が解明されかつその接合強度がろう付けした一般の工
具が最大約0.3GPaであることと比べ、接合素材の
強度に近い値となり、著しく優れることが分かった。
【0038】次に、実施例2として、TiC基サーメッ
トと超硬合金の直接接合をした部分を有する工具の例を
以下に記す。
【0039】φ10以下の太さの切削工具:この寸法
になると、スローアウェイ化が難しくかつ周速を速くし
難いため、本TiC基サーメットと超硬合金の直接接合
をした工具が最も実用的で優れた性能を示し、寿命が1
0倍以上とすることができた。
【0040】φ50以下の太さのプラグ:従来は超硬
合金のろう付け方式によっていたのでろう付け不可能な
TiC基サーメットでは作れなかったが、本発明によ
り、TiC基サーメットと直接接合した超硬合金を鋼材
にろう付けすることにより製作可能となった。実際に使
用すると寿命で5倍を示した。特に焼き付きが問題とさ
れる用途に適した。
【0041】
【発明の効果】この発明に係るTiC基サーメットと超
硬合金の直接接合を用いることにより、上記に説明した
ように、これまで、TiC基サーメットを使用するとが
できなかった工具分野に使用することが可能となり、従
来よりより優れた工具性能が得られるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合強度に及ぼす砥石粒部の影響を示すグラフ
である。
【図2】接合強度に及ぼす真空度の影響を示すグラフで
ある。
【図3】接合強度に及ぼす接合時間の影響を示すグラフ
である。
【図4】接合強度に及ぼす接合温度の影響を示すグラフ
である。
【図5】接合強度に及ぼすCo量の影響を示すグラフで
ある。
【図6】接合強度に及ぼす結合相の量比の影響を示すグ
ラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TiC基サーメットの組成および粒度
    は、TiC−(0〜40vol%)Mo2 C−(5〜2
    0vol%)Niおよび、これにTiNを最大40vo
    l%まで添加し、硬質相の平均粒度が0.5〜3.0μ
    m、結合相の格子定数は3.56Å以上で、接合の相手
    材とする超硬合金の組成及び粒度は、WCの平均粒度が
    1.5〜5.0μmのWC−(10〜35)vol%C
    o超硬合金で、結合相の格子定数が3.57Å以下であ
    り、かつ、TiC基サーメットと超硬合金の結合相の量
    比が、超硬合金/TiC基サーメット=0.8〜2.0
    であるTiC基サーメットおよび超硬合金を用いること
    を特徴とし、上記TiC基サーメットと超硬合金の接合
    面を砥石粒度#140以上の砥石で研削仕上げし、重ね
    た後、(13×10-4〜65)Paの真空下で温度13
    30℃〜1350℃で30min〜90min保持およ
    び、所定の温度に達するまでの昇温速度および所定の温
    度からの降温速度は2℃/min〜6℃/minとする
    TiC基サーメットと超硬合金の直接接合方法及びその
    接合材。
  2. 【請求項2】 請求項1で用いるサーメットにWC、T
    aC、ZrC、HfC、TiO2 およびZrO2 を一種
    または二種以上を各最大10vol%添加した硬質相の
    粒度が0.5〜3.0μm、結合相の格子定数が3.5
    6Å以上のTiC基サーメットを用いる場合のTiC基
    サーメットと超硬合金の直接接合方法及びその接合材。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2で用いるサーメットの結
    合相Niの一部または全てをCoとし結合相の格子定数
    が3.56Å以上のTiC基サーメットを用いる場合の
    TiC基サーメットと超硬合金の直接接合方法及びその
    接合材。
  4. 【請求項4】 請求項1、2および3で用いるサーメッ
    トにCrを最大5vol%添加したTiC基サーメット
    を用いる場合のTiC基サーメットと超硬合金の直接接
    合方法及びその接合材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8993095B2 (en) 2007-09-14 2015-03-31 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Composite material and coated cutting tool
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