JPH0624003A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0624003A
JPH0624003A JP4178368A JP17836892A JPH0624003A JP H0624003 A JPH0624003 A JP H0624003A JP 4178368 A JP4178368 A JP 4178368A JP 17836892 A JP17836892 A JP 17836892A JP H0624003 A JPH0624003 A JP H0624003A
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Yuji Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドをn等分した領域の幅だけ搬送し
て、n回の記録走査で画像を形成する場合でも、常に良
好な画像記録を行うこと。 【構成】 n分割した領域の幅をn回の走査記録で画像
を形成するために、一走査記録中に記録ヘッドが記録媒
体上に形成する記録ドットをマスクパターンにより演算
回路37が間引く。このマスクパターンを記録ドット配
列とは異なる配列パターンとして多値信号発生回路39
またはマスクパターンテーブル40によって発生する。 【作用】 画像を構成する記録ドット配列とは異なる配
列パターンで記録信号をマスク(間引き)できるので、
色ムラ等の画質劣化要因を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の吐出口をもつ記録
ヘッドを備えたシリアルスキャン型のインクジェット記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にプリンタ、複写機、ファクシミリ
等の記録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチッ
ク薄板等のシート状の被記録材上にドットパターンから
成る画像を記録していくように構成されている。前記記
録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤ
ドット式、サーマル式、レーザビーム式等に分けること
ができ、そのうちのインクジェット式(インクジェット
記録装置)は、被記録材にインクを吐出させて記録を行
なうように構成されている。
【0003】インクジェット記録装置は、高精細な画像
を高速で記録することができ、ノンインパクト方式であ
るため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用して
カラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有し
ている。画像情報に基づいてインクジェット記録ヘッド
の吐出口からインクを被記録材に飛翔させて記録を行な
う上記インクジェット記録装置は、動作音の静粛性が要
求されるプリンタやファクシミリ、複写機等において、
好んで用いられる。特に、発熱素子(ヒータ)による熱
エネルギーでインクを局所的に加熱し、発生した気泡に
より吐出口内部で圧力変化を起こさせてインク吐出を行
なう方式のインクジェット記録装置は、インク吐出を高
周波で行なうことができる利点があるため、最近各機種
の記録部に採用されている。
【0004】複数の吐出口を備え高密度記録が可能であ
る記録ヘッドを有するシリアルスキャン型式の記録装置
においては、走査ラインの境界部分でインクのにじみ、
不均一な吸収による濃度むらやすじが発生したり、イン
ク液滴量や着弾精度のばらつきにより画質が低下する場
合があった。
【0005】そこで従来、記録ヘッドの吐出口列をn等
分した領域の幅だけ記録媒体を搬送し、一走査記録中に
該記録ヘッドがインクの吐出により記録媒体上に形成す
る記録ドット数が1/nとなるように記録信号をマスク
して、n等分した領域の幅の信号をn等分した異なる吐
出口列によりn回の走査を行なって記録して画像を形成
することで、画質を向上させていた。この従来の記録方
法を図を用いて説明する。
【0006】図14は記録信号をマスクするマスクパタ
ーンを示し、斜線部が信号をマスクする部分であり、空
白部が記録可能な部分である。マスクパターンは4×4
マトリクスで構成され、上下方向、左右方向ともにこの
パターンの繰り返しにより画像信号がマスクされる。図
15は画像記録過程を示す図であり、記録ヘッドの吐出
口列を2等分(n=2)した場合を示している。同図に
おいてAは記録媒体の搬送方向、Bは記録ヘッド1の走
査方向である。
【0007】記録は、まず図14a(イ)のマスクパタ
ーンに従って記録データがマスクされ1回の走査記録に
より上半分の画像(a)が記録される。次に、吐出口列
(図15)を2等分した領域の幅(図では8ノズル分)
の記録媒体をA方向に搬送し、図14a(ロ)のマスク
パターンに従って記録データがマスクされ、記録ヘッド
1がB方向へ走査しながら画像(b)が記録される。以
上2回の記録過程により画像(c)が形成される。画像
(c)において、上部8ノズル分(上半分)の領域は、
記録ヘッド上部8ノズルと下部8ノズルによる2回の走
査記録で画像が完成されている。以後この記録過程を繰
り返し行ない1つの画像が形成される。
【0008】図16も同様に記録ヘッドの吐出口列を2
等分した場合の画像記録過程を示す図であり、図14b
のマスクパターンを用いた場合を示している。記録ヘッ
ド1、記録媒体の搬送動作は先に示した例と同様であ
る。同図において画像(a)はマスクパターン図14b
(イ)を使用した場合、画像(b)はマスクパターン図
14b(ロ)を使用した場合であり、画像(c)は
(a)、(b)2回の記録過程により形成された画像で
ある。
【0009】図17は記録ヘッドの吐出口列を4等分
(n=4)した場合の記録過程を示す図である。記録
は、まず図14c(イ)のマスクパターンに従って記録
データがマスクされ1回の走査記録により画像(a)が
記録される。
【0010】次に、記録ヘッド1の吐出口列(図17)
を4等分した領域の幅(図では4ノズル分)の記録媒体
をA方向に搬送し、図14c(ロ)のマスクパターンに
従って記録データがマスクされ、記録ヘッド1がB方向
へ走査しながら画像(b)が記録される。以下同様の記
録媒体の搬送を行ないながら図14c(ハ)のマスクパ
ターンを使用して画像(c)が、図14c(ニ)のマス
クパターンを使用して画像(d)が記録され、4回の記
録過程により画像(e)が形成される。最上部4ノズル
分の領域は、吐出口列を4等分したそれぞれ異なる吐出
口群により記録が行なわれ、画像が形成されている。
【0011】これら方式による記録は、1度に記録媒体
に記録するインク量を制限することが可能であるため、
インク吸収性が悪い記録媒体に記録する場合、特にカラ
ー記録に関しては、にじみを低減させることもでき高画
質記録を可能とする。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例においては、先に述べたマスクパターンと画像
を形成するための記録ドットの配列パターンが同一であ
る場合、以下に述べる問題があった。
【0013】図14aのマスクパターンに従って記録デ
ータがマスクされ、図15に示す記録方法でシアンとイ
エローの混色画像を記録する場合について説明する。こ
のときシアンはベタ印字であるのに対し、イエローは図
14aの(イ)と同じドット配列の間引き画像とする。
【0014】図18に図14aの(イ)および(ロ)の
マスクパターンでマスクされ記録した記録ドットパター
ンを示す。図においてAはイエローの記録ドットを、B
はシアンの記録ドットを示し、それぞれ(1)は図14
aの(イ)のマスクパターンでマスクされた場合、
(2)は図14aの(ロ)のマスクパターンでマスクさ
れた場合の記録ドットを示している。図18Aの(1)
のイエローは記録ドットが示されていないが、これは記
録ドット配列とマスクパターンが同一であるため、全記
録ドットのデータがマスクされてしまったためである。
【0015】図19に図15に示す記録方法で記録した
画像を示す。第1走査記録で図18A(1)およびB
(1)が記録される。次に記録媒体を8ノズル分搬送し
た後、第2走査記録で図18A(2)およびB(2)が
記録される。走査中のインク記録順は、シアン→イエロ
ーの順であり、図中最上部にかかれている記録ドット
は、一番最後に記録されたインク色のドットを示してい
る。以後第3走査記録で図18A(1)およびB(1)
が記録され、第4走査記録で図18A(2)およびB
(2)が記録される。図19において、Yの領域はイエ
ロー色のドットが一番最後に記録されているが、Cの領
域においては、シアン色のドットが一番最後に記録され
ており、Yの領域、Cの領域でインクの記録順が異なっ
ている。
【0016】インクジェット記録の場合、記録媒体上で
の記録ドットの広がり、にじみおよび記録媒体内部への
インクの浸透の影響によりインク色の記録順が異なると
記録画像の色相が変化する。図19においてもYの領域
とCの領域の画像の色相が異なり、結果として8ノズル
幅での異なる色相の縞状のムラが発生し、画質を著しく
劣化させるという欠点があった。
【0017】さらにヘッドの駆動方法および取り付け精
度によっても以下に述べる問題があった。
【0018】高密度に複数のインク吐出口が実装された
記録ヘッドにおいて、熱エネルギーにより圧力変化を利
用するタイプでは、隣接吐出口からの圧力波や熱拡散に
よりインク吐出が不安定となるクロストークと呼ばれる
現象が生じるため、インク吐出口群を複数個に分割して
駆動を行ない、これを防止している。
【0019】印字ヘッドを駆動する従来の電気回路のブ
ロック図を図20、図21に、各部信号波形のタイミン
グチャートを図22に示す。ここでは、記録ヘッドのイ
ンク吐出を行なう駆動を4分割して行なう場合で説明す
る。記録ヘッド1は16個のヒータ101を有してお
り、各ヒータ101にはインクを吐出する吐出口が対応
する。この記録ヘッド1は、印字データSiを印字デー
タ同期クロックCLKiで16ビットのシフトレジスタ
102にセットし、イネーブルBEi1* 、BEi2
* 、BEi3* 、BEi4* 信号をそれぞれONにする
ことでヘッドのトランジスタアレイ103を駆動し、4
個単位でヒータ101を発熱させ印字を行なう。上記B
Ei1* 、BEi2* 、BEi3* 、BEi4* 信号
は、デコーダ104によって作られる。なお、LATC
* 信号は印字データを16ビットのラッチ105にラ
ッチする制御信号、CARESi* 信号はラッチ105
をクリアするリセット信号である。また、信号* は信号
がロウアクティブであることを示す。
【0020】1回のヒート動作はHeat Start
信号(図22(b))で開始され、印字ヘッド駆動期間
中Heat Enable信号(図22(c))をHi
ghにする。Heat Enable信号はHeat
Start信号とHeatClock(図22(a))
が入力するフリップフロップによって作られる。Hea
t Enable信号がHighである期間中はカウン
タ106およびカウンタ107がHeat Clock
信号によりカウントアップしてゆく。カウンタ106の
値は比較回路108を介しヘッド1を駆動する信号He
at Pulse* (図22(d))を発生させる。比
較回路108はレジスタ110に図示しないCPUから
セットされたパルス幅とカウント値が同じになるまでH
eatPulse* 信号を発生させ、セットされた値と
同じになるとHeat Pulse* 信号をLowに落
とす。カウンタ107はカウンタ106が一巡する度に
カウントアップされ、比較回路109により印字ヘッド
の分割ブロックを選択するNozzle Select
1、2信号(図22(e)、(f))を発生させる。
Nozzle Select 1、2信号は上記デコー
ダ104を介してヘッドの分割信号のBEi1* 、BE
i2* 、BEi3* 、BEi4* (図22(h)〜
(k))を選択する。比較回路109はヘッド分割信号
を4回切り換えた後、ヒート終了信号Heat End
* (図22(g))を発生させ、Heat Enabl
e信号をLowに落としてヒート動作を終了させる。本
回路においては、全ての信号がHeat Clock信
号に同期して動いている。ヒート期間を示すHeat
Enable信号は、Heat Start信号で始ま
り、Heat End* 信号で終了する。実際にヘッド
1をヒートするためのHeat Pulse* 信号は分
割ブロック選択信号Nozzle Select1、N
ozzle Select 2各信号によってBEi1
* 、BEi2*、BEi3* 、BEi4* に振り分けて
いる。
【0021】図25は図24(a)に示す吐出口の分割
により図23の画像を図15に示す記録方法で記録した
ものである。図25において(a)はヘッドが傾いてい
ない場合、(b)はヘッド取付け誤差等のためにヘッド
が傾いている場合である。なお、図中、、は夫々
1、2、3走査目の吐出で形成されるドットを示し、添
字は分割ブロックを示している。
【0022】図25(a)のずれは分割信号BEi1、
BEi2、BEi3、BEi4の吐出タイミングのずれ
によって生じ、ずれ量L0 はL0 =ΔTvで示される。
ΔTは分割ブロックBEi1とBEi4のヒート信号発
生の時間差であり、vは記録ヘッドの走査速度である。
同図(b)のようにヘッドが傾いている場合には、各分
割ブロックのヒート信号発生の時間差とヘッドの傾きに
より吐出基準位置がヘッドの上部、下部のいずれを使用
するかで変動することにより、ずれ量はL2 <L1 の関
係になる。この場合上部8ノズル分の領域においては記
録ドットが散乱しているのに対し、下部8ノズル分の領
域においては記録ドットが集中している。なお、同図
(b)と逆方向にヘッド1が傾いている場合は、上部の
領域の記録ドットが集中し下部の領域の記録ドットが散
乱する。
【0023】図26は図24(b)に示す吐出口の分割
により、図23の画像を図15に示す記録方法で記録し
たものである。図26において(a)はヘッドが傾いて
いない場合、(b)は傾いている場合である。図26
(a)のずれ量L0 は先と同様にL0 =ΔTvで示さ
れ、ΔTは分割ブロックBEi1とBEi4のヒート信
号発生の時間差であり、vは記録ヘッドの走査速度であ
る。図26(b)のようにヘッドが傾いている場合に
は、各分割ブロックのヒート信号発生の時間差とヘッド
傾きによる吐出基準位置の変動によりずれ量はL2 <L
1 の関係となる。この場合も先の記録方法と同様に8ノ
ズル分の領域においては記録ドットが散乱しているのに
対し、下部8ノズル分の領域においては記録ドットが集
中している。
【0024】図23の画像を図15に示す記録方法でシ
アンとイエローの混色記録した画像を図27に示す。こ
のときヘッドの駆動は図24(b)に示す吐出口の分割
により行ない、シアン色のインクを吐出する記録ヘッド
は傾きがなく、イエロー色のインクを吐出する記録ヘッ
ドは傾いている。図27において斜線のドットはシアン
の記録ドットを示し、空白のドットはイエローの記録ド
ットを示している。図において、上部8ノズル分の領域
と下部8ノズル分の領域においては、各色の記録ドット
の重なりが異なる。
【0025】このような方法で記録した画像は、n等分
した領域(上記例においては8ノズル分の領域)ごとに
起こるドットの疎密パターンによる縞状のムラに加え、
各色記録ドットの重なりの違いから起こる色相差がさら
にムラを悪化させ、画質を著しく劣化させる欠点があっ
た。
【0026】本発明の目的は上記従来技術の課題を解決
し、記録ヘッドをn等分した領域の幅だけ搬送してn回
の記録走査で画像を形成する場合でも、常に良好な画像
記録を行なうことが可能な記録装置を提供することであ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明に係わる記録装置は、入力画像信号に応じて
単位面積あたりの記録ドット数を変化させて中間調の表
現が可能なインクジェット記録装置において、インクを
吐出する複数の吐出部を備えた記録ヘッドと、該記録ヘ
ッドの吐出部列をn分割した領域の幅だけ、該記録ヘッ
ドと記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、n分割し
た領域の幅をn回の走査記録で画像を形成するために、
一走査記録中に該記録ヘッドが記録媒体上に形成する記
録ドットをマスクパターンにより間引く間引き手段と、
n分割した領域の幅の記録をn分割した異なる吐出部列
によりn回の走査記録で画像形成を可能とする画像形成
手段と、中間調を表現している記録ドット配列とは異な
る配列パターンを前記マスクパターンとして発生する発
生手段を有することを特徴とする。
【0028】
【作用】上記構成によれば、画像を構成する記録ドット
配列とは異なる配列パターンで記録信号をマスクするこ
とができ、誤差拡散法などの条件付決定型ディザ法の信
号を用いることで、マスクのパターンに可変性が加わる
ことで色ムラ等の画質劣化要因を軽減することができ
る。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0030】(実施例1)図1は、本発明の実施例にお
けるシリアルスキャン型式のカラーインクジェット記録
装置の要部構成を示す斜視図である。図において、イエ
ローの色インクを吐出する記録ヘッド1Y、マゼンタの
色インクを吐出する記録ヘッド1M、シアンの色インク
を吐出する記録ヘッド1C、ブラックの色インクを吐出
する記録ヘッド1Kはキャリッジ2に所定距離をおいて
設置してある。用紙やプラスチック薄板から成る記録媒
体は搬送ローラ(不図示)を経て排紙ローラ3、4に挟
持され、不図示の搬送モータの駆動に伴い矢印A方向に
送られる。
【0031】ガイドシャフト5およびエンコーダ6によ
りキャリッジ2が案内支持されている。キャリッジ2は
駆動ベルト7、8を介してキャリッジモータ9の駆動に
より前記ガイドシャフト5に沿って往復移動させられ
る。上記記録ヘッド1の記録媒体と対面する表面(吐出
口形成面)には複数の吐出口が設けられており、各吐出
口の内部(流路)にはインク吐出用の熱エネルギーを発
生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設けら
れている。エンコーダ6の読み取りタイミングに従い、
前記発熱素子を記録信号に基づいて駆動し、ブラック、
シアン、マゼンタ、イエローの順に記録媒体上にインク
液滴を飛翔、付着させることで画像を形成することがで
きる。
【0032】記録領域外には、キャリッジ2のホームポ
ジションにキャップ部10を有し、吐出回復動作を行な
うことができる回復ユニット11が配設されている。1
2は記録ヘッド1の吐出口形成面をクリーニングするた
めのクリーニングブレードである。記録ヘッド1へのイ
ンク供給はキャリッジ2上の不図示のサブタンクを介し
てインク供給チューブ13を通じてインクタンク14よ
り行なわれる。
【0033】図2は本発明の実施例における記録装置の
構成を示すブロック図である。
【0034】21は記録装置を示しており、22はR、
G、Bの3色の画像信号(各色8ビット)あるいはC、
M、Y、Kの4色の画像信号(各色1ビット)を入力す
る画像入力部、23は記録装置21全体をROM24中
の各種プログラムに基づいて制御するCPUを示してい
る。このCPU23中において、24は制御プログラ
ム、エラー処理プログラム、CPU23を動作させるた
めのプログラム等を格納しているROMを示し、25は
ROM24中の各種プログラムのワークエリアおよびエ
ラー処理時の一時退避エリアとして用いるRAMを示し
ている。そして26は画像入力部22で得た入力画像信
号の信号処理を行なう画像信号処理部を示しており、2
7は印字開始等のオペレーションを行なうための操作部
を示している。この操作部27はエラーメッセージ等の
簡単な表示機能を有している。28は入力画像信号の信
号形態をみる入力信号形態検知部で、29はC、M、
Y、Kの4色の各記録ヘッドによって記録材にインクを
吐出し画像を形成する記録部を示している。20は記録
装置21内部のアドレス信号、制御信号、データを伝送
するバスラインを示している。
【0035】図3は本実施例における画像信号処理回路
を示すブロック図、図4は図3における2値化回路を示
すブロック図、図5は図4における2値化処理に用いる
誤差拡散法の説明図である。
【0036】図4において、R,G,Bの各色8ビット
の入力信号は、入力補正42で入力補正を行った後、補
色変換43で輝度信号から画像濃度信号に変換されると
共に補色のc,m,y信号に変換される。次に、黒生成
44でc,m,y信号からk信号が生成されると共にU
CR45でk信号に相当するc,m,y成分が取り除か
れるUCR(下色除去)が行われる。次に、マスキング
46で入力系の色とインクの分光特性を補正して忠実な
色再現を得るための色補正が行われ、出力補正47で
k,c,m,y4色のガンマ特性が補正された後、多値
信号は2値化処理部48で2値化処理され、K,C,
M,Yの2値信号を得る。
【0037】次に、図5を用いて本発明の2値化処理部
48に用いる誤差拡散法について説明する。
【0038】誤差拡散法は、入力画素と出力画素との積
算誤差を2次元的に清算してゆくものである。図5にお
いて、入力画素Ixy(多値信号)の周辺に生じた2値化
誤差Exyに、誤差配分器53により誤差拡散マトリクス
に基づく誤差配分係数Kklを乗算して重みづけを行い、
次式の積算誤差Sxyを求める。
【0039】誤差配分係数Kklは、
【0040】
【外1】 (但し、Xは注目画素)となる。
【0041】Sxy=(1/ΣKkl)Σkl・Ex-k,y-l (但し、k,lは拡散マトリクス内の座標)
【0042】次に積算誤差Sxyを49の入力補正手段で
xyに繰入れ、補正値I′xyを得る。
【0043】補正値I′xyは、 I′xy=Ixy+Sxyとなる。
【0044】次に、50の比較器でI′xyを閾値信号T
と比較して2値化を行い、2値信号Pxyを出力する。
【0045】このときの誤差Exyは51の差分演算手段
で求められ、 Exy=I′xy−Pxyとなる。
【0046】次に、図3を用いて本実施例における画像
信号処理について説明する。ここでは、記録ヘッドの吐
出口列を2等分し、2等分した領域の幅分、記録媒体を
搬送し、前記領域の幅の画像を2回の走査記録で形成す
る場合について示す。
【0047】入力画像信号が2値信号の場合、選択信号
1 に従ってセレクタ30により信号はバッファ33
に納まる。一方、選択信号S1 に従ってセレクタ41に
より多値信号発生回路39が選択され、規定の多値信号
が2値化回路31に入力する。このときの規定多値信号
を255(8ビット)レベル中、128レベルの値を入
力することで単位面積当りのドットの記録数が1/2で
ある2値信号が2値化回路31から出力される。この出
力2値信号はセレクタ32によりバッファ34に納め
られマスク信号として用いられる。バッファ33の2
値画像データとバッファ34の2値データ(マスクデ
ータ)を演算回路37でAND処理を行って間引き画像
データを作成し、これを出力バッファ38に入力後、ヘ
ッド1に信号を伝達し第1の記録を行う。
【0048】次に規定多値信号を2値化回路31に入力
し、出力2値信号をセレクタ32によりバッファ34
に納めた後、セレクタ35により反転回路36で反転し
たバッファ34の2値データ(マスクデータ)とバッ
ファ33の2値画像データを演算回路37でAND処
理を行って間引き画像データを作成し、これを出力バッ
ファ38に入力後、ヘッド1に信号を伝達し第2の走査
記録を行う。記録ヘッド1の吐出口が16ノズルの場
合、バッファ33、バッファ34のメモリ容量は
(走査方向の最大印字画素数/8×4色×16ノズル)
Byte必要である。
【0049】記録ドット数を1/2に間引いた第1の走
査記録を行った後に、8ノズル分だけ記録媒体の搬送を
行い、次に第1の走査記録とは間引きパターンを反転さ
せて記録ドット数を1/2に間引いた第2の走査記録を
行うが、バッファ,内のデータは第1、第2走査記
録で重なる画像領域(8ノズル分)を除き、各走査記録
ごとに順次つぎの信号データをバッファ内に入力する。
以後、記録媒体の搬送動作を含め第1、第2の走査記録
を繰り返し行うことで1つの画像が形成される。
【0050】入力信号が多値信号の場合、選択信号S1
に従ってセレクタ30により信号は2値化回路に入力
し、2値化処理された後、セレクタ32を通ってバッフ
ァの33に納まる。一方、選択信号S1 に従ってセレク
タ41によりマスクパターンテーブル40が選択され、
マスクパターンデータがバッファ34に入力する。マ
スクパターンテーブル内のパターンは図6,に示さ
れるものであり、斜線部がビットが“1”の状態で空白
部が“0”の状態である。
【0051】バッファ33の2値画像データとバッフ
ァ34の2値データ(マスクデータ)を演算回路37
でAND処理を行って間引き画像データを作成し、これ
を出力バッファ38に入力後、ヘッド1に信号を伝達し
て第1の記録を行う。記録媒体の搬送(8ノズル分)を
行った後、バッファ,内のデータの入れ換えを行っ
た後、バッファ33の2値画像データと反転回路36
で反転したバッファ34の2値データ(マスクデー
タ)を演算回路37でAND処理を行って間引き画像デ
ータを作成し、これを出力バッファ38に入力後、ヘッ
ドに信号を伝達して第2の記録を行う。以後、記録媒体
の搬送動作を含め、第1、第2の走査記録を繰り返し行
うことで1つの画像が形成される。選択信号S1 は画像
データ先頭のヘッダ信号により切り換えを行っても良
い。
【0052】本構成で記録を行うと、記録ドットの配列
パターンとマスクパターンの信号の配列パターンが異な
るため、色相差によって起こる色ムラを低減させること
ができる。
【0053】さらに、マスクパターン信号の配列パター
ンは、誤差拡散法を用い、ある程度のランダム性をもっ
た配列となているため、ヘッド傾き等の精度により、各
色ドットの重なり方に特異性をもつことがなく、濃度、
色ムラを低減させることが可能となる。
【0054】画像信号の2値化処理に誤差拡散法を用い
た場合には、2値化後の画像信号のドット配列が不規則
であるため、固定パターンのマスクパターン信号を用い
ても上記と同様な効果があり画質を向上させることが可
能である。
【0055】また、入力画像信号形態によらず任意にマ
スクパターンのパターン信号発生手段を選択可能とすれ
ば、入力2値画像信号が記録装置内の2値化処理手法と
同一のものであった場合でも、記録ドットの配列パター
ンがマスクパターンのパターン信号の配列パターンと重
なることを防止することができる。
【0056】(実施例2)次に、本発明における実施例
2の画像信号処理のブロック図を図7に示す。
【0057】図7において2値化回路,は先の実施
例の図4のブロック図で示したものと同様であるため、
ここでは説明を省略する。2値化回路の55の2値化処
理には先の実施例の図5で示した誤差拡散法を用いてい
る。一方、2値化回路56の2値化処理では、図8に
示したようなディザマトリクスの閾値に従って対応画素
の多値信号が2値化される独立決定型ディザ法を用いて
いる。
【0058】以下、16ケの吐出口をもつ記録ヘッドの
吐出口列を2等分し、2等分した領域の幅分、記録媒体
を搬送し、前記領域の幅の画像を2回の走査記録で形成
する場合について示す。
【0059】選択信号S1 により入力画像信号(多値)
を2値化回路の55と2値化回路56のどちらで2値
化処理するかを選択する。
【0060】今、2値化処理を2値化回路の55で行う
とすると、入力画像信号(多値)は2値化回路の55で
2値化され、バッファ70に納まる。2値化回路5
6には多値信号発生回路74から規定の多値信号が入力
する。このときの規定多値信号を255(8ビット)レ
ベル中128レベルの値を入力することで、単位面積当
りのドットの記録数が1/2の2値信号が2値化回路
56から出力される。この出力2値信号はセレクタ57
によりバッファ58に納められマスク信号として用い
られる。バッファ70とバッファ58のメモリ容量
は(走査方向の最大印字画素数/8×4色×16ノズ
ル)Byteである。
【0061】バッファ70の2値画像データとバッフ
ァ58の2値データ(マスクデータ)を演算回路72
でAND処理を行って間引き画像データを作成し、これ
を出力バッファ73に入力後、ヘッド1に信号を伝達し
て第1の記録を行う。記録媒体の搬送(8ノズル分)を
行った後、バッファ,内のデータを必要分新規なも
のに入れ換えた後、バッファ70の2値画像データと
反転回路71で反転したバッファ58の2値データ
(マスクデータ)を演算回路37でAND処理を行って
間引き画像データを作成し、これを出力バッファ73に
入力後、ヘッド1に信号を伝達して第2の記録を行う。
以後、記録媒体の搬送動作を含め、第1、第2の走査記
録を繰り返し行うことで1つの画像が形成される。
【0062】選択信号S1 により入力画像信号(多値)
の2値化処理を2値化回路56で行うように選択した
場合には、2値化回路55がマスク信号発生回路とし
て使用される。
【0063】この実施例でも、記録ドットの配列パター
ンとマスクパターン信号の配列パターンが異なるため、
色相差によって起こる色ムラを低減させることができ
る。
【0064】(実施例3)次に本発明における実施例3
の画像信号処理のブロック図を図9に示す。図9におい
て2値化回路は先の実施例の図4のブロック図で示した
ものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0065】2値化処理には図10に示すような誤差拡
散法を用いている。誤差拡散法の説明は先にも述べたの
で省略するが、図10においては、選択信号S3 により
誤差配分係数を選択できるようになっており、任意に2
値化パラメータを可変できるようになっている。誤差配
分係数,には図11,の係数がそれぞれ入って
いる。
【0066】以下、16ケの吐出口をもつ記録ヘッドの
吐出口列を2等分し、2等分した領域の幅分、記録媒体
を搬送し、前記領域の幅の画像を2回の走査記録で形成
する場合について示す。
【0067】選択信号S3 により入力画像信号(多値)
を誤差配分係数85と86のどちらの係数を用いて
2値化処理するかを選択する。今、誤差配分係数85
で2値化処理を行うとすると、まず入力画像信号(多
値)を誤差配分係数で8ノズルライン(8ラスタ)分2
値化処理してバッファ80にデータを納める。次に2
値化回路の誤差配分係数を86に切り換え、多値信号
発生回路からの規定多値信号を2値化する。このときの
規定多値信号を255(8ビット)レベル中128レベ
ルの値を入力することで単位面積当りのドットの記録数
が1/2の2値信号値が出力される。この出力2値信号
はセレクタ77によりバッファ78に納められマスク
信号として用いられる。バッファ80とバッファ7
8のメモリ容量は(走査方向の最大印字画素数/8×4
色×16ノズル)Byteである。
【0068】バッファ80の2値画像データとバッフ
ァ78の2値データ(マスクデータ)を演算回路82
でAND処理を行って間引き画像データを作成し、これ
を出力バッファ73に入力後、ヘッド1に信号を伝達し
て第1の記録を行う。記録媒体の搬送(8ノズル分)を
行った後、バッファ,内のデータを必要分新規なも
のに入れ換えた後、バッファ80の2値画像データと
反転回路81で反転したバッファ78の2値データ
(マスクデータ)を演算回路82でAND処理を行って
間引き画像データを作成し、これを出力バッファ83に
入力後、ヘッド1に信号を伝達して第2の記録を行う。
以後、記録媒体の搬送動作を含め、第1、第2の走査記
録を繰り返し行うことで1つの画像が形成される。選択
信号S3 により入力画像信号(多値)の2値化処理を誤
差配分係数で行うように選択した場合には、誤差配分
係数による2値信号が、マスクパターン信号として使
用される。
【0069】この実施例でも、記録ドットの配列パター
ンとマスクパターンの信号の配列パターンが異なるた
め、色相差によって起こる色ムラを低減させることがで
きる。
【0070】(実施例4)図12は、本実施例における
実施例4の2値化処理に用いる誤差拡散法の説明図であ
る。本実施例も先の実施例3と同様に、2値化処理パラ
メータを選択信号により任意に可変させて信号処理を行
うものであり、詳細な説明は省略し、異なる点のみ述べ
る。
【0071】図12における誤差拡散法においては、拡
散マトリクスの異なる2つの誤差バッファメモリと対応
する誤差配分係数をもっている。誤差配分係数,に
はそれぞれ図13,に示す係数が入っている。選択
信号S3 により誤差バッファメモリ,および誤差配
分係数,を選択し、画像信号の2値化処理およびマ
スクパターン信号の発生を行う。本方式によれば、実施
例1および実施例3に記載以外の2値化処理パラメータ
を可変させても良く、実施例2の閾値信号を可変させて
も同様な効果が得られる。
【0072】(実施例5)先の実施例において、16ケ
の吐出口をもつ記録ヘッドの吐出口列を4等分し、4等
分した領域の幅分、記録媒体を搬送し、前記領域の幅の
画像を4回の走査記録で形成する場合について説明す
る。
【0073】第1走査目の記録はバッファ内の偶数ノ
ズルに対応する(偶数ラスタ)2値画像信号と、バッフ
ァ内のマスク用2値信号を演算回路でAND処理を行
って間引き画像データを作成して画像を記録する。奇数
ノズルに対応する(奇数ラスタ)2値画像信号は“00
(Hex)”として処理される。
【0074】第2走査目の記録はバッファ内の奇数ラ
スタの2値画像信号と、バッファ内のマスク用2値信
号を演算回路でAND処理を行って間引き画像データを
作成して画像を記録する。偶数ラスタの2値画像信号に
は“00(Hex)”が代入される。
【0075】第3走査目の記録はバッファ内の偶数ラ
スタの2値画像信号と、反転回路で反転したバッファ
内のマスク用2値信号を演算回路でAND処理を行って
間引き画像データを作成して画像を記録する。奇数ラス
タの2値画像信号には“00(Hex)”が代入され
る。
【0076】第4走査目の記録はバッファ内の奇数ラ
スタの2値画像信号と反転回路で反転したバッファ内
のマスク用2値信号を演算回路でAND処理を行って間
引き画像データを作成して画像を記録する。偶数ラスタ
の2値画像信号には“00(Hex)”が代入される。
以後、記録媒体の搬送動作を含め第1〜第4走査を繰り
返し行うことで1つの画像が形成される。
【0077】この実施例でも、記録ドットの配列パター
ンとマスクパターンの信号の配列パターンが異なるた
め、色相差によって起こる色ムラを低減させることがで
きる。
【0078】本発明に適用する条件付決定型ディザ法に
は、前述各実施例で示した誤差拡散法(平均誤差最小
法)以外にも、メッシュ内画素分配法、多段分割量子化
法、CAPIX法等を用いても良い。
【0079】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置に於いて、優れた効果をもたらすものである。
【0080】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越え
る急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を
印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結
果的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の
気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収
縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させ
て、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわ
れるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が
達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号と
しては、米国特許第4463359号明細書、同第43
45262号明細書に記載されているようなものが適し
ている。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の
米国特許第4313124号明細書に記載されている条
件を採用すると、更に優れた記録を行なうことができ
る。
【0081】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0082】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、画像
を構成する記録ドット配列とは異なる配列パターンで記
録信号をマスクすることができ、誤差拡散法等の条件付
決定型ディザ法の信号を用いることで、マスクのパター
ンに可変性が加わることで色ムラ等の画質劣化要因を軽
減することができ、良好な画像記録を行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるシリアルスキャン型
式のカラーインクジェット記録装置の要部構成を示す斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例における記録装置の構成を示
す図である。
【図3】本発明の一実施例における画像信号処理回路を
示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例における2値化回路を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の一実施例に用いる誤差拡散法の説明図
である。
【図6】本発明の一実施例におけるマスクパターンテー
ブル内のマスクパターンを示す図である。
【図7】本発明の実施例2における画像信号処理回路を
示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例2における2値化処理に用いる
閾値マトリクスである。
【図9】本発明の実施例3における画像信号処理回路を
示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例3に用いる誤差拡散法の説明
図である。
【図11】図10の誤差拡散法の2値化処理に用いる、
誤差配分係数を示す図である。
【図12】本発明の実施例4に用いる誤差拡散法の説明
図である。
【図13】図12の誤差拡散法の2値化処理に用いる誤
差配分係数を示す図である。
【図14】記録信号をマスクするマスクパターンであ
る。
【図15】記録ヘッドの吐出口列を2等分して記録を行
う方法を示す図である。
【図16】記録ヘッドの吐出口列を2等分して記録を行
う別の方法を示す図である。
【図17】記録ヘッドの吐出口列を4等分して記録を行
う方法を示す図である。
【図18】図14のマスクパターンによりマスク記録し
た画像を示す図である。
【図19】図18の画像を図15の方法で記録した画像
を示す図である。
【図20】ヘッドユニット部を含む従来の電気回路の構
成図である。
【図21】信号処理系を含む従来の電気回路の構成図で
ある。
【図22】従来の電気回路におけるタイミングチャート
である。
【図23】記録画像のパターンを示す図である。
【図24】記録ヘッドの分割状態を示す図である。
【図25】図15の記録方法で記録した従来の画像を示
す図である。
【図26】図15の記録方法で記録した別の従来の画像
を示す図である。
【図27】図25と同じ記録方法で記録した混色画像を
示す図である。
【符号の説明】 1 記録ヘッド 2 キャリッジ 22 画像入力部 23 CPU 26 画像信号処理部 28 入力信号形態検知部 29 記録部 30,32,35,41 セレクタ 31 2値化回路 33,34 バッファ 36 反転回路 37 演算回路 38 出力バッファ 39 多値信号発生回路 40 マスクパターンテーブル 55,56 2値化回路 74 多値信号発生回路 76 2値化回路 84 多値信号発生回路 85,86 誤差配分係数 88,89 誤差配分係数 91,92 誤差バッファメモリ 101 ヒータ 200 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/485 H04N 1/23 101 B 9186−5C 9012−2C B41J 3/04 104 D 8804−2C 3/12 F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像信号に応じて単位面積あたりの
    記録ドット数を変化させて中間調の表現が可能なインク
    ジェット記録装置において、 インクを吐出する複数の吐出部を備えた記録ヘッドと、 該記録ヘッドの吐出部列をn分割した領域の幅だけ、該
    記録ヘッドと記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、 n分割した領域の幅をn回の走査記録で画像を形成する
    ために、一走査記録中に該記録ヘッドが記録媒体上に形
    成する記録ドットをマスクパターンにより間引く間引き
    手段と、 n分割した領域の幅の記録をn分割した異なる吐出部列
    によりn回の走査記録で画像形成を可能とする画像形成
    手段と、 中間調を表現している記録ドット配列とは異なる配列パ
    ターンを前記マスクパターンとして発生する発生手段を
    有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記発生手段は、パターンを格納するパ
    ターンテーブルと、規定多値信号を発生する多値信号発
    生手段を有し、 前記入力画像信号として2値又は多値入力画像信号を選
    択的に入力する入力手段と、 多値入力信号を誤差拡散法等の条件付決定型ディザ法に
    より、2値出力信号に変換する2値化処理手段と、 前記2値化処理手段の多値入力信号として、前記多値入
    力画像信号と前記規定多値信号を選択的に出力する出力
    手段と、をさらに有し、 前記入力画像信号として前記入力手段が2値入力画像信
    号を入力する場合、前記2値化処理手段に前記多値信号
    発生手段で発生した規定多値信号を入力し、得られた2
    値信号を前記マスクパターンとして用い、 前記入力画像信号として前記入力手段が多値入力画像信
    号を入力する場合、前記マスクパターンとして前記パタ
    ーンテーブルに格納されたパターンを用いることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記発生手段は、規定多値信号を発生す
    る多値信号発生手段を有し、 前記入力画像信号として多値入力画像信号を入力する入
    力手段と、 多値入力信号を2値出力信号に変換する複数種類の2値
    化処理手段と、 前記2値化処理手段の多値入力信号として前記多値入力
    画像信号と前記規定多値信号を選択的に出力する出力手
    段と、をさらに有し、 前記多値入力画像信号が入力される前記2値化処理手段
    とは異なる前記2値化処理手段に前記多値信号発生手段
    で発生した規定多値信号を入力し、得られた2値信号を
    前記マスクパターンとして用いることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記発生手段は、規定多値信号を発生す
    る多値信号発生手段を有し、 前記入力画像信号として多値入力画像信号を入力する入
    力手段と、 多値入力信号を2値化処理パラメータを選択可変できる
    誤差拡散法等の条件付決定型ディザ法により2値出力信
    号に変換する2値化処理手段と、 前記2値化処理手段の多値入力信号として前記多値入力
    画像信号と前記規定多値信号を選択的に出力する出力手
    段と、をさらに有し、 前記多値入力画像信号に対して選択される2値化処理パ
    ラメータとは異なる前記2値化処理パラメータを選択し
    た前記2値化処理手段に、前記多値信号発生手段で発生
    した規定多値信号を入力し、得られた2値信号を前記マ
    スクパターンとして用いることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記発生手段は、前記マスクパターンと
    して入力画像信号形態によらず前記パターンテーブルか
    ら任意にパターンを選択可能としたことを特徴とする請
    求項2記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の2値化処理手段の少なくとも
    1つは誤差拡散法等の条件付決定型ディザ法であること
    を特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、前記複数の吐出部と
    対応する吐出部毎に設けられ、インクに熱による状態変
    化を生起させ該状態変化に基づいてインクを前記吐出部
    から吐出させて飛翔液滴を形成する熱エネルギー発生手
    段とを有したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09118009A (ja) * 1995-05-31 1997-05-06 Oce Graphics France Sa ドットマトリクスプリンタによる画像のプリント
JPH09169125A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Sony Corp プリンタ装置
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