JPH06240002A - オルガノポリシロキサンおよびその製造方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサンおよびその製造方法

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JPH06240002A
JPH06240002A JP5472593A JP5472593A JPH06240002A JP H06240002 A JPH06240002 A JP H06240002A JP 5472593 A JP5472593 A JP 5472593A JP 5472593 A JP5472593 A JP 5472593A JP H06240002 A JPH06240002 A JP H06240002A
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JP
Japan
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group
formula
organopolysiloxane
chemical
monovalent hydrocarbon
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Application number
JP5472593A
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English (en)
Inventor
Akira Kasuya
明 粕谷
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分子鎖末端および/または分子鎖側鎖に特殊
なエポキシ基含有有機基を有するオルガノポリシロキサ
ンおよびその製造方法を提供する。 【構成】 一般式: 【化1】 [式中、R1は同種もしくは異種の置換または非置換の
一価炭化水素基であり、Aは置換または非置換の一価炭
化水素基、水酸基、一般式(I): 【化2】 および一般式(II):−R2−N−R4 2(式中、R2は二価
有機基であり、R3は二価有機基であり、R4は水素原
子、置換または非置換の一価炭化水素基およびエポキシ
基含有有機基からなる群から選択される基であり、但
し、R4の内少なくとも1個はエポキシ基含有有機基で
ある。)で示される基からなる群から選択される基であ
り、但し、分子中、Aの内少なくとも1個は上記一般式
(I)または一般式(II)で示される基であり、またmは0
または正数であり、nは0または正数である。]で示さ
れるオルガノポリシロキサンおよびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オルガノポリシロキサ
ンおよびその製造方法に関し、詳しくは、分子鎖末端お
よび/または分子鎖側鎖に特殊なエポキシ基含有有機基
を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】分子鎖末端および/または分子鎖側鎖に
エポキシ基含有有機基を有するオルガノポリシロキサン
は、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,ポリイミド樹脂等
の有機樹脂の物理特性改質剤として利用されている。こ
のようなエポキシ基含有有機基を有するオルガノポリシ
ロキサンとしては、分子鎖末端または分子鎖側鎖に3−
グリシドキシプロピル基または2−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチル基を有するオルガノポリシロキ
サンまたは環状シロキサンが提案されている(特開平3
−255130号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、分子鎖末端お
よび/または分子鎖側鎖に、一般式(I):
【化4】 または一般式(II): −R2−N−R4 2 (式中、R2は二価有機基であり、R3は二価有機基であ
り、R4は水素原子、置換または非置換の一価炭化水素
基およびエポキシ基含有有機基からなる群から選択され
る基であり、但し、R4の内少なくとも1個はエポキシ
基含有有機基である。)で示されるエポキシ基含有有機
基を有するオルガノポリシロキサンは知られていなかっ
た。
【0004】本発明者は、上記課題を解決するために鋭
意研究した結果、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明の目的は、分子鎖末端お
よび/または分子鎖側鎖に、一般式(I):
【化5】 または一般式(II): −R2−N−R4 2 (式中、R2は二価有機基であり、R3は二価有機基であ
り、R4は水素原子、置換または非置換の一価炭化水素
基およびエポキシ基含有有機基からなる群から選択され
る基であり、但し、R4の内少なくとも1個はエポキシ
基含有有機基である。)で示されるエポキシ基含有有機
基を有するオルガノポリシロキサンおよびその製造方法
を提供することにある。
【0006】
【問題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、一般式:
【化6】 [式中、R1は同種もしくは異種の置換または非置換の
一価炭化水素基であり、Aは置換または非置換の一価炭
化水素基、水酸基、一般式(I):
【化7】 および一般式(II): −R2−N−R4 2 (式中、R2は二価有機基であり、R3は二価有機基であ
り、R4は水素原子、置換または非置換の一価炭化水素
基およびエポキシ基含有有機基からなる群から選択され
る基であり、但し、R4の内少なくとも1個はエポキシ
基含有有機基である。)で示される基からなる群から選
択される基であり、但し、Aの内少なくとも1個は上記
一般式(I)または一般式(II)で示される基であり、また
mは0または正数であり、nは0または正数である。]
で示されるオルガノポリシロキサン、および (A)一般式:
【化8】 (式中、R1は同種もしくは異種の置換または非置換の
一価炭化水素基であり、Bは置換または非置換の一価炭
化水素基、水酸基およびアミノ基含有有機基からなる群
から選択される基であり、但し、Bの内少なくとも1個
はアミノ基含有有機基であり、またmは0または正数で
あり、nは0または正数である。)で示されるアミノ基
含有オルガノポリシロキサンと (B)ジエポキシ化合物とを反応させることを特徴とする
オルガノポリシロキサンの製造方法に関する。
【0007】本発明のオルガノポリシロキサンについて
詳細に説明する。
【0008】本発明のオルガノポリシロキサンは、一般
式:
【化9】 で示される。上式中、R1は同種もしくは異種の置換ま
たは非置換の一価炭化水素基であり、R1の一価炭化水
素基として具体的には、メチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基等のアルキル基;フェニル基,トリル基,
キシリル基等のアルール基;ベンジル基,フェネチル基
等のアラルキル基;ビニル基,アリル基,ブテニル基,
ペンテニル基,ヘキセニル基等のアルケニル基;3,
3,3−トリフロロプロピル基等の置換アルキル基が例
示される。
【0009】また、上式中、Aは置換または非置換の一
価炭化水素基、水酸基、一般式(I):
【化10】 および一般式(II): −R2−N−R4 2 (式中、R2は二価有機基であり、R3は二価有機基であ
り、R4は水素原子、置換または非置換の一価炭化水素
基およびエポキシ基含有有機基からなる群から選択され
る基であり、但し、R4の内少なくとも1個はエポキシ
基含有有機基である。)で示される基からなる群から選
択される基であり、但し、Aの内少なくとも1個は上記
一般式(I)または一般式(II)で示される基である。Aの
一価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基等のアルキル基;フェニル
基,トリル基,キシリル基等のアルール基;ベンジル
基,フェネチル基等のアラルキル基;ビニル基,アリル
基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等のアル
ケニル基;3,3,3−トリフロロプロピル基等の置換
アルキル基が例示される。
【0010】Aの内、一般式(I):
【化11】 で示される基は、本発明のオルガノポリシロキサンに必
須のエポキシ基含有有機基の一つである。上式中、R2
は二価有機基であり、R2の二価有機基として具体的に
は、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基等のアルキ
レン基;o−フェニレン基,m−フェニレン基,p−フ
ェニレン基等のアリーレン基または式:
【化12】 、式:
【化13】 、式:
【化14】 、式:
【化15】 および式:
【化16】 で示される二価有機基が例示される。
【0011】また、上式中、R3は二価有機基であり、
3の二価有機基として具体的には、エチレン基,プロ
ピレン基,ブチレン基等のアルキレン基;o−フェニレ
ン基,m−フェニレン基,p−フェニレン基等のアリー
レン基または式:
【化17】 、式:
【化18】 および式:
【化19】 で示される二価有機基が例示される。
【0012】また、上式中、R4は水素原子、置換また
は非置換の一価炭化水素基およびエポキシ基含有有機基
からなる群から選択される基であり、但し、R4の内少
なくとも1個はエポキシ基含有有機基である。R4の一
価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基等のアルキル基;フェニル基,ト
リル基,キシリル基等のアルール基;ベンジル基,フェ
ネチル基等のアラルキル基;ビニル基,アリル基,ブテ
ニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等のアルケニル
基;3,3,3−トリフロロプロピル基等の置換アルキ
ル基が例示され、R4のエポキシ基含有有機基として具
体的には、式:
【化20】 、式:
【化21】 、式:
【化22】 、式:
【化23】 、式:
【化24】 、式:
【化25】 、式:
【化26】 、式:
【化27】 および式:
【化28】 で示される基が例示される。
【0013】また、一般式(II): −R2−N−R4 2 で示される基は、本発明のオルガノポリシロキサンに必
須のエポキシ基含有有機基の一つである。上式中、R2
は二価有機基であり、R2の二価有機基として具体的に
は、前記同様の二価有機基が例示される。また、上式
中、R4は水素原子、置換または非置換の一価炭化水素
基およびエポキシ基含有有機基からなる群から選択され
る基であり、但し、R4の内少なくとも1個はエポキシ
基含有有機基である。R4の基として具体的には、前記
同様の基が例示される。
【0014】また、本発明のオルガノポリシロキサンに
おいて、窒素原子に直結する基が芳香族環である場合に
は(上式中、R2、R3またはR4が式中の窒素原子に直
結する芳香族環を有する場合には)、該窒素原子の塩基
性が弱められ、本発明のオルガノポリシロキサン自体の
保存安定性を向上することができるので好ましい。ま
た、本発明のオルガノポリシロキサンにおいて、上式
中、mは0または正数であり、nは0または正数であ
り、mおよびnの上限はそれぞれ限定されないが、本発
明のオルガノポリシロキサンを有機樹脂の物理特性改質
剤や化学特性改質剤として使用する場合には、その分子
量が1,000〜1,000,000の範囲となるよう
な数であることが好ましい。
【0015】続いて、本発明のオルガノポリシロキサン
の製造方法について詳細に説明する。
【0016】本発明のオルガノポリシロキサンの製造方
法は、(A)一般式:
【化29】 (式中、R1は同種もしくは異種の置換または非置換の
一価炭化水素基であり、Bは置換または非置換の一価炭
化水素基、水酸基およびアミノ基含有有機基からなる群
から選択される基であり、但し、Bの内少なくとも1個
はアミノ基含有有機基であり、またmは0または正数で
あり、nは0または正数である。)で示されるアミノ基
含有オルガノポリシロキサンと(B)ジエポキシ化合物と
を反応させることを特徴とする。
【0017】本発明の製造方法において、(A)成分のオ
ルガノポリシロキサンは主原料であり、一般式:
【化30】 で示される。上式中、R1は同種もしくは異種の置換ま
たは非置換の一価炭化水素基であり、R1の一価炭化水
素基として具体的には、メチル基,エチル基,プロピル
基,ブチル基,ペンチル基等のアルキル基;フェニル
基,トリル基,キシリル基等のアリール基;ビニル基,
アリル基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等
のアルケニル基;ベンジル基,フェネチル基等のアラル
キル基;3,3,3−トリフロロプロピル基等の置換ア
ルキル基が例示される。また、上式中、Bは置換または
非置換の一価炭化水素基、水酸基およびアミノ基含有有
機基からなる群から選択される基であり、Bの一価炭化
水素基として具体的には、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,ブチル基,ペンチル基等のアルキル基;フェニル
基,トリル基,キシリル基等のアリール基;ビニル基,
アリル基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等
のアルケニル基;ベンジル基,フェネチル基等のアラル
キル基;3,3,3−トリフロロプロピル基等の置換ア
ルキル基が例示される。
【0018】また、上式中、Bのアミノ基含有有機基と
して具体的には、2−アミノエチル基,3−アミノプロ
ピル基,N−フェニル−3−アミノプロピル基,N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基または
式:
【化31】 、式:
【化32】 、式:
【化33】 、式:
【化34】 、式:
【化35】 、式:
【化36】 、式:
【化37】 、式:
【化38】 、式:
【化39】 および式:
【化40】 で示されるアミノ基含有有機基が例示される。
【0019】また、上式中、mは0または正数であり、
nは0または正数であり、mおよびnの上限はそれぞれ
限定されないが、本発明の製造方法により得られるオル
ガノポリシロキサンを有機樹脂の物理特性改質剤や化学
特性改質剤として使用する場合には、その分子量が1,
000〜1,000,000の範囲となるような数であ
ることが好ましい。
【0020】本発明の製造方法において、(A)成分の調
製方法は特に限定されず、(A)成分のオルガノポリシロ
キサンの製造方法として具体的には、アミノ基含有有機
基を有するジアルコキシシランを加水分解後、これと環
状ジオルガノシロキサンとを塩基性触媒の存在下で共重
合する方法、エポキシ基含有オルガノポリシロキサンに
ジアミノ化合物を反応させる方法が例示される。
【0021】本発明の製造方法において、(B)成分のジ
エポキシ化合物は、得られるオルガノポリシロキサン中
に特殊なエポキシ基含有有機基を導入するための原料で
ある。このような(B)成分のジエポキシ化合物として具
体的には、式:
【化41】 、式:
【化42】 、式:
【化43】 、式:
【化44】 、式:
【化45】 、式:
【化46】 、式:
【化47】 、式:
【化48】 および式:
【化49】 で示されるジエポキシ化合物が例示される。
【0022】本発明の製造方法において、(B)成分の配
合量は特に限定されないが、(A)成分のアミノ基含有有
機基中のN−H基1モルに対して、(B)成分を1モルよ
り多く配合することが好ましい。これは、(A)成分のア
ミノ基含有有機基中のN−H基1モルに対して、(B)成
分が1モルより少ないと、(B)成分が(A)成分の架橋剤と
して働くおそれがあり、このため著しい粘度上昇あるい
はゲル化を生じることがあるためである。未反応の(B)
成分が本発明のオルガノポリシロキサン中に混在しても
問題とならない場合やストリッピング、溶剤分別、濾過
等により容易に除去できる場合には、(A)成分のアミノ
基含有有機基中のN−H基の1モルに対して、2倍モル
以上の(B)成分を配合することが好ましい。また、本発
明の目的を損なわない限り、(B)成分の一部として、エ
ポキシ基含有有機基を1個もしくは3個以上有するエポ
キシ化合物を配合することができる。
【0023】本発明の製造方法において、(A)成分のア
ミノ基含有オルガノポリシロキサンと(B)成分のジエポ
キシ化合物との反応温度は特に限定されないが、反応温
度が100℃未満でかつ無反応触媒下では反応の進行が
著しく遅いので、反応温度は100℃以上であることが
好ましく、また反応温度が100℃未満である場合に
は、フェノール類等の反応触媒を使用することが好まし
い。
【0024】本発明の製造方法において、有機溶剤を使
用することは任意であるが、(B)成分の内ある種のジエ
ポキシ化合物は、室温で固体であり、また(A)成分のア
ミノ基含有オルガノポリシロキサンに対して相溶性が悪
いため、予め(B)成分のジエポキシ化合物を有機溶剤に
溶解して使用することが好ましい。使用できる有機溶剤
は、(A)成分中のアミノ基と(B)成分中のエポキシ基との
反応を阻害しないものであれば特に限定されず、このよ
うな有機溶剤として具体的には、トルエン,キシレン等
の芳香族系溶剤;アセトン,メチルエチルケトン,メチ
ルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;ヘキサン,ヘプ
タン,オクタン等の脂肪族炭化水素系溶剤が例示され
る。
【0025】本発明の製造方法において、得られるオル
ガノポリシロキサンを精製する必要がある場合には、該
オルガノポリシロキサンの製造後、未反応の(B)成分を
濾過や溶媒抽出等の方法で除去することができる。
【0026】本発明のオルガノポリシロキサンは分子鎖
末端および/または分子鎖側鎖に特殊なエポキシ基含有
有機基を有する新規なオルガノポリシロキサンであり、
このような本発明のオルガノポリシロキサンは、エポキ
シ樹脂,フェノール樹脂,フェノール−ノボラック樹
脂,アニリン樹脂,キシレン樹脂,アクリル樹脂等の有
機樹脂の物理特性改質剤や化学特性改質剤として使用で
き、有機樹脂に潤滑性,耐熱性,難燃性,撥水性,可撓
性を付与することができる。
【0027】
【実施例】本発明を実施例により詳細に説明する。な
お、実施例中、粘度の値は、25℃において測定した値
である。
【0028】
【参考例1】攪拌装置、温度計を設けた5リットル四つ
口フラスコに、248gの1,3−ジアミノプロピル−
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、518g
の環状ジメチルシロキサン、3808gの環状メチルフ
ェニルシロキサンおよび0.5gの水酸化カリウムを投
入し、150℃で12時間加熱攪拌した。その後、冷却
し、これに4gのプロピオン酸を投入した。析出した塩
を濾別後、濾液を薄膜蒸留装置にかけ、未反応の環状シ
ロキサンを除去した。得られた生成物をポリマーAとす
る。ポリマーAをエトキシ化ガスクロマトグラフ法(以
下、エトキシ化GC法)により分析した結果、次の構造
式で示されるオルガノポリシロキサンであることが判っ
た。
【0029】
【化50】
【0030】
【参考例2】攪拌装置、温度計を設けた2リットル四つ
口フラスコに、317.1gの環状ジメチルシロキサ
ン、1360gの環状メチルフェニルシロキサンおよび
0.5gの水酸化セシウムを投入し、170℃で2時間
加熱攪拌した。その後、冷却し、これに、103.4g
の1,3−ビス(3−グリシドキシプロピル)−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサンを投入し、15
0℃で10時間加熱攪拌した。その後、冷却し、これに
1.5gのプロピオン酸を投入した。析出した塩を濾別
後、濾液を薄膜蒸留装置にかけ、未反応の環状シロキサ
ンを除去した。得られた生成物をポリマーBとする。ポ
リマーBをエトキシ化GC法により分析した結果、次の
構造式で示されるオルガノポリシロキサンであることが
判った。
【0031】
【化51】
【0032】
【参考例3】500ミリリットルのナス型フラスコに、
300gの参考例2で調製したポリマーBと57gのジ
アミノジフェニルメタンを投入し、150℃で6時間加
熱攪拌した。その後冷却すると未反応のジアミノジフェ
ニルメタンが結晶化したのでこれを濾別した。得られた
生成物をポリマーCとする。ポリマーCを13C−核磁気
共鳴分析(以下、13C−NMR法)により分析した結
果、次の構造式で示されるオルガノポリシロキサンであ
ることが判った。
【0033】
【化52】
【0034】
【参考例4】攪拌装置、温度計を設けた2リットル四つ
口フラスコに、58.5gのアミノプロピルメチルジエ
トキシシランの加水分解物、40.5gのヘキサメチル
ジシロキサン40.5g、148gの環状ジメチルシロ
キサン、1360gの環状メチルフェニルシロキサンお
よび0.2gの水酸化カリウムを投入し、150℃で1
2時間加熱攪拌した。その後、冷却し、これに1.3g
のプロピオン酸を投入した。析出した塩を濾別後、濾液
を薄膜蒸留装置にかけ、未反応の環状シロキサンを除去
した。得られた生成物をポリマーDとする。ポリマーD
はエトキシ化GCにより分析したところ、次の構造式で
示されるオルガノポリシロキサンであることが判った。
【0035】
【化53】
【0036】
【実施例1】2リットルのナス型フラスコに、250g
の参考例1で調製したポリマーAと750gの式:
【化54】 で示されるビスフェノールFジグリシジルエーテルを投
入し、160℃で6時間加熱攪拌した。加熱前には層分
離を起こしていたが、加熱後は透明な液体が得られた。
この液体を分取ゲルパーミエーションクロマトグラフ
(以下、分取GPC)にかけ、未反応のビスフェノール
Fジグリシジルエーテルを除去した。得られた生成物
は、茶色の粘稠な液体であった。この生成物をポリマー
Eとする。ポリマーEをゲルパーミエーションクロマト
グラフ(以下、GPC)、13C−NMRによる分析か
ら、次の構造式で示されるオルガノポリシロキサンであ
ることが判った。
【0037】
【化55】
【0038】
【実施例2】実施例1において、ポリマーAの代わり
に、参考例1に準じた方法で調製した式:
【化56】 で示されるオルガノポリシロキサンを使用した以外は実
施例1と同様にして、茶色の粘稠な液体を得た。この生
成物をポリマーFとする。ポリマーFをGPC、13C−
NMRにより分析した結果、次の構造式で示されるオル
ガノポリシロキサンであることが判った。
【0039】
【化57】
【0040】
【実施例3】実施例1において、参考例1で調製したポ
リマーAの代わりに、参考例3で調製したポリマーCを
用い、加熱攪拌条件を150℃で6時間とした以外は実
施例1と同様にして、ガム状物の生成物を得た。この生
成物をポリマーGとする。ポリマーGをGPC、13C−
NMRにより分析したところ、次の構造式で示されるオ
ルガノポリシロキサンであることが判った。
【0041】
【化58】
【0042】
【実施例4】実施例1において、参考例1で調製したポ
リマーAの代わりに、参考例4で調製したポリマーDを
用いた以外は実施例1と同様にして、茶色の粘稠な液体
を得た。この生成物をポリマーHとする。ポリマーHを
GPC、13C−NMRにより分析したところ、次の構造
式で示されるオルガノポリシロキサンであることが判っ
た。
【0043】
【化59】
【0044】
【実施例5】上記各実施例で調製したポリマーE、F、
GおよびHを室温で1ヶ月保管したところ、ポリマーE
およびHはゲル化し、トルエンに不溶となった。ポリマ
ーFおよびGは外観の変化がなく、トルエンに溶解し
た。このポリマーFおよびGをGPC、13C−NMRに
より分析したところ、調製直後の分析値と変わらなかっ
た。
【0045】
【発明の効果】本発明のオルガノポリシロキサンは、分
子鎖末端および/または分子鎖側鎖に特殊なエポキシ基
含有有機基を有する新規な化合物であり、また本発明の
製造方法は、このような新規なオルガノポリシロキサン
を製造することができるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で調製したオルガノポリシロキサンの
13C−核磁気共鳴スペクトルチャートである。
【図2】実施例3で調製したオルガノポリシロキサンの
13C−核磁気共鳴スペクトルチャートである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 [式中、R1は同種もしくは異種の置換または非置換の
    一価炭化水素基であり、Aは置換または非置換の一価炭
    化水素基、水酸基、一般式(I): 【化2】 および一般式(II): −R2−N−R4 2 (式中、R2は二価有機基であり、R3は二価有機基であ
    り、R4は水素原子、置換または非置換の一価炭化水素
    基およびエポキシ基含有有機基からなる群から選択され
    る基であり、但し、R4の内少なくとも1個はエポキシ
    基含有有機基である。)で示される基からなる群から選
    択される基であり、但し、分子中、Aの内少なくとも1
    個は上記一般式(I)または一般式(II)で示される基であ
    り、またmは0または正数であり、nは0または正数で
    ある。]で示されるオルガノポリシロキサン。
  2. 【請求項2】 (A)一般式: 【化3】 (式中、R1は同種もしくは異種の置換または非置換の
    一価炭化水素基であり、Bは置換または非置換の一価炭
    化水素基、水酸基およびアミノ基含有有機基からなる群
    から選択される基であり、但し、Bの内少なくとも1個
    はアミノ基含有有機基であり、またmは0または正数で
    あり、nは0または正数である。)で示されるアミノ基
    含有オルガノポリシロキサンと (B)ジエポキシ化合物とを反応させることを特徴とする
    請求項1記載のオルガノポリシロキサンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1112361A (ja) * 1997-06-27 1999-01-19 Shin Etsu Chem Co Ltd アクリル基含有オルガノポリシロキサン及びオルガノポリシロキサンの製造方法
JP2009256660A (ja) * 2008-03-27 2009-11-05 Chisso Corp ジオルガノポリシロキサン化合物及びその製造方法
CN105682936A (zh) * 2013-09-27 2016-06-15 阿迪塔亚博拉化学品(泰国)有限公司 一种自修复环氧树脂组合物

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