JPH06239599A - フォークリフトの油圧制御装置 - Google Patents

フォークリフトの油圧制御装置

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JPH06239599A
JPH06239599A JP5045995A JP4599593A JPH06239599A JP H06239599 A JPH06239599 A JP H06239599A JP 5045995 A JP5045995 A JP 5045995A JP 4599593 A JP4599593 A JP 4599593A JP H06239599 A JPH06239599 A JP H06239599A
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JP
Japan
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traveling
engine
hydraulic pump
sensor
amount
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Application number
JP5045995A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Izumi
一弘 和泉
Takeshi Okamoto
武 岡本
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各種の作業に対応できるとともに、熟練度の
低い運転者でも容易に操作できるフォークリフトの油圧
制御装置を提供する。 【構成】 作業機駆動用に可変容積型油圧ポンプ22を
用い、かつ、走行駆動は可変容積型油圧ポンプ3と油圧
モータ6を組み合わせた油圧駆動で行い、作業機を作動
させないで走行のみを行うとき、作業機用の油圧ポンプ
22の吐出量を走行駆動用の油圧ポンプ3の吐出量に合
流させる切換弁24を設けている。また、作業機用の操
作レバー61に付設された操作量を検出するリフトセン
サ62と、走行用のアクセルペタル64に付設された踏
み込み量を検出するアクセルセンサ65と、走行、荷役
等のモードを判断するコントローラ50からの信号を受
けてエンジンの出力を制御するスロットルアクチュエー
タ71とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷役車両に係り、詳し
くはフォークリフトの油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の技術の説明図である。ま
ず走行装置について説明する。図13において、エンジ
ン101はスロットルレバー102で出力を制御する
が、スロットルレバー102は運転者がアクセルペダル
104を操作することによってその操作をリンク103
によりスロットルレバーに伝達している。エンジンの出
力は、駆動軸105でトルクコンバータ111に伝達さ
れ、さらに、トルクコンバータからの出力は、駆動軸1
12を経て油圧クラッチ113に伝達される。さらに、
油圧クラッチ113からの出力は、変速機121、駆動
軸122、デファレンシャルギヤ装置123に伝達さ
れ、ここで左右に配分されて駆動軸124、及び124
aを経て駆動輪125及び125aを駆動する。運転者
がブレーキペダル134を踏むことによってマスタシリ
ンダ133を作動させ、マスタシリンダ133で加圧さ
れたブレーキオイルは配管132によりブレーキ13
1、131aを作動させて駆動輪125、125aにブ
レーキをかける。
【0003】油圧クラッチ113は、出力を伝達もしく
は切断する装置である。インチングペダル116を運転
者が操作することによってインチングバルブ115を作
動させ、ある圧力の作動油を油圧クラッチ113に送り
込むことによって出力の伝達を切断するのであるが、運
転者がインチングペダル116の操作を加減して送り込
む該作動油の圧力を少し低く抑えることによって出力を
完全に切断せず、油圧クラッチ113がスリップしなが
ら出力をある程度伝達できるようになっている。なお、
運転者がブレーキペダル134を踏み込んでブレーキを
かけようとするときは、ブレーキペダル134の動きは
インチングバルブ115に連動している。つまりマスタ
シリンダ133からの圧力信号は、その伝達配管135
によりインチングバルブ115に作用し、ブレーキペダ
ル134の踏み加減に応じて油圧クラッチ113の出力
の伝達具合が加減されるようになっている。
【0004】次に作業機の油圧系統について説明する。
エンジン101の回転を受けて回転する駆動ギヤ142
により油圧ポンプ141が駆動される。油圧ポンプ14
1からの吐出油は配管143により操作弁144に送ら
れる。作業機であるリフト装置154を上昇させようと
するときは、運転者は操作弁144の荷役レバー145
を操作することによって操作弁144へ送られた吐出油
は、操作弁144から配管146により油圧シリンダ1
51へと送られ、油圧シリンダ151のロッド152が
上昇し、チェーン153で吊り下げられているリフト装
置154が上昇するようになっている。なお、リフト装
置154を下降させるときは、荷役レバー145の操作
により油圧シリンダ151に送られた吐出油を配管14
6、操作弁144を経て配管147によりタンク148
へもどしてやることによってリフト装置154は下降で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のフォークリフトは荷役作業用の作業機の駆動は油圧で
行っているが、走行はトルクコンバータ+油圧クラッチ
+変速機で行っている。この従来のフォークリフトにお
いて、走行と荷役作業を同時に行わせる場合、アクセル
(エンジン出力制御)と油圧クラッチペダルの両方を人
間が操作することにより制御しており、運転者は高度な
熟練度を要した。また、この従来のシステムにおいて、
各種のセンサと各種のアクチュエータを用いて電子制御
する方式も考えられるが、この場合キーとなるクラッチ
圧制御用アクチュエータの制御精度及び機械的精度の高
さが要求され、コスト的にも問題があるとともに、走行
と荷役の作業分配率が固定化されてしまい、各種の作業
に対応するための冗長性がなく、一部の作業においては
作業効率の低下を招く。そこで本発明は、各種の作業に
対応できるとともに、熟練度の低い運転者でも容易に操
作できるフォークリフトの油圧制御装置を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め下記の手段を用いることとする。本発明に係わる第1
の発明として、リフト装置、リフトシリンダ、チェーン
及び作業機用切換弁などで構成される作業機を装着し、
該作業機で負荷の昇降または負荷を積載して走行するフ
ォークリフトにおいて、作業機駆動用に可変容積型油圧
ポンプを用い、かつ、走行駆動用に可変容積型油圧ポン
プと油圧モータを組み合わせた油圧駆動で行い、作業機
を作動させないで走行のみを行うとき、作業機用の油圧
ポンプの吐出量を走行駆動用の油圧ポンプの吐出量に合
流させる切り換え弁を設けている。
【0007】第2の発明として、リフト装置、リフトシ
リンダ、チェーン及び作業機用切換弁などで構成される
作業機を装着し、該作業機で負荷の昇降または負荷を積
載して走行するフォークリフトにおいて、作業機用の操
作レバーに付設された操作量を検出するリフトセンサ
と、走行用のアクセルペタルに付設された踏み込み量を
検出するアクセルセンサと、リフトセンサおよびアクセ
ルセンサからの操作量の信号を受けて走行駆動のみの場
合の走行モード、作業機駆動のみの荷役モード、あるい
は走行駆動と作業機駆動の両方の作業を同時に行う走行
・荷役モードの3モードのいずれかを判断するコントロ
ーラと、コントローラからの信号を受けてエンジンの出
力を制御するスロットルアクチュエータと、からなる。
【0008】第2の発明を主体とする第3の発明では、
走行モードのときに、アクセルセンサの踏み込み量の信
号によりエンジンのスロットル量を出力し、かつ、エン
ジンの回転センサより実際の回転数および走行用ポンプ
の走行圧力センサより圧力の両方の信号を受け、エンジ
ンの出力トルクに応じて走行駆動用に可変容積型油圧ポ
ンプのサーボに1回転当たりの吐出量の信号を出力する
コントローラを有する。
【0009】また、第2の発明を主体とする第4の発明
では、荷役モードのときに、リフトセンサより操作レバ
ーの操作量およびリフトシリンダの圧力センサより保持
する荷重の圧力の両方の信号によりエンジンのスロット
ル量を出力し、かつ、エンジンの回転センサより実際の
回転数の信号を受け、エンジンの出力トルクに応じて作
業機駆動用に可変容積型油圧ポンプのサーボに1回転当
たりの吐出量の信号を出力するコントローラを有する。
【0010】さらに、第2の発明を主体とする第5の発
明では、走行・作業モードのときに、走行モードとして
アクセルセンサの踏み込み量の信号によりエンジンのス
ロットル量を出力し、かつ、荷役モードとしてリフトセ
ンサより操作レバーの操作量およびリフトシリンダの圧
力センサより保持する荷重の圧力の両方の信号によりエ
ンジンのスロットル量を出力し、その両出力を加算して
スロットルアクチュエータにエンジンの出力を指令する
コントローラを有する。
【0011】第5の発明を主体とする第6の発明では、
走行・作業モードのときに、走行駆動用の可変容積型油
圧ポンプと作業機駆動用の可変容積型油圧ポンプへのエ
ンジン出力の配分を操作レバーの操作量に応じて作業機
駆動用の可変容積型油圧ポンプへのサーボ弁に優先して
指令するコントローラからなる。
【0012】
【作用】上記構成によれば、走行用油圧駆動装置の油圧
ポンプの容積とリフト装置用の油圧ポンプの容積をアク
セルペタルと操作レバーにより、別々に制御できるため
に制御が容易になる。例えば、リフト装置に荷物を積載
して車両に接近し、車両に荷物を搭載する等のインチン
グ操作においては、車両に荷物を速く搭載するためエン
ジンは高速回転が必要であるが、車両にゆっくり接近す
るためにはエンジンは低速回転が望ましい。本発明にお
いては、エンジンが高速で回転していても、走行用油圧
駆動装置に可変容積型の油圧ポンプを用いることによっ
てエンジンの回転数に関係なく吐出量が調整可能となる
ため、車両にゆっくり接近することができ制御性が向上
するとともに、運転者はさほど熟練していなくとも効率
よく作業ができるので作業効率向上が図れる。
【0013】また、走行と荷役作業とを同時に行う場合
に、走行に必要なエネルギと、荷役作業に必要なエネル
ギとからエンジンの出力を得るとともに、エンジンの出
力を作業機優先としているためにどの範囲でも作業機が
迅速に作動するので作業効率向上が図れる。さらに、エ
ンジンの出力に合わせてポンプの吐出量を指令するため
にエネルギー効率が向上する。また、従来の技術ではこ
の場合、ブレーキをかけながら、また油圧クラッチを少
し滑らせながら作業装置を操作していたのに比べると、
別々に操作可能であり、ブレーキをかける頻度が少なく
なり、エネルギ効率が向上する。
【0014】さらに、荷役作業を行わずに走行のみの場
合には、切換弁の操作により作業機用の油圧ポンプの吐
出油を走行用の油圧ポンプの吐出油に合流させることに
よって油圧モータへの油量が増大し、従ってその回転数
が増大するから走行用の油圧ポンプだけで駆動するとき
よりも早い速度がえられ、走行速度向上が図れる。ま
た、作業機用の油圧ポンプを走行用の油圧ポンプに応援
することにより、走行用の油圧ポンプを小型にできる。
【0015】
【実施例】以下に本発明に係わるフォークリフトの油圧
制御装置の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明のフォークリフトの油圧制御装置の説明図
である。図1において、エンジン1は駆動軸2で可変容
積型の走行用の油圧ポンプ3を、更に駆動軸21で可変
容積型の作業機用の油圧ポンプ22を、更に駆動軸41
で補助油圧ポンプ42をそれぞれ駆動している。走行用
の油圧ポンプ3と油圧モータ6とは配管4、5、7及び
8で結ばれている。デファレンシャルギヤ10は油圧モ
ータ6の出力軸9で駆動される。デファレンシャルギヤ
10からの出力は駆動軸11で駆動輪12を、駆動軸1
1aで駆動輪12aをそれぞれ駆動する。
【0016】作業機用の油圧ポンプ22と作業機用切換
弁26とは、切換弁24を間に挟む配管23と配管25
および切換弁28を間に挟む配管27と配管29で結ば
れている。なお、切換弁24は配管46により配管4と
配管5の間に、切換弁28は配管47により配管7と配
管8の間に接続されている。作業機30としては、リフ
トシリンダ31とリフト装置35及びこの両者を結ぶチ
ェーン34からなる。チェーン34の一端はリフトシリ
ンダ31の一部に固着されており、またリフトシリンダ
31の可動部であるロッド32の上端にはチェーンロー
ラ33がチェーン34を受け回転自在に取付けられてい
る。さらに、作業機用切換弁26とシリンダ31とは配
管30と配管36とで結ばれている。補助油圧ポンプ4
2の吐出油は、走行用の油圧ポンプ3のサーボ弁45と
作業機用の油圧ポンプ22のサーボ弁44へ送られる。
ブレーキ装置としては、マスタシリンダ15を作動させ
るブレーキペダル14及びマスタシリンダ15と駆動輪
12のブレーキ13及び駆動輪12aのブレーキ13a
とを結ぶ配管16、17、17aとから成る。
【0017】作動情報の検出用のセンサとしては、エン
ジン1の回転を検出するエンジン回転センサ51、油圧
モータ6の回転を検出する車速センサ53、マスタシリ
ンダ15の圧力を検出するブレーキセンサ55、リフト
シリンダ31の負荷を検出する荷重センサ57、操作レ
バ(以下、リフトレバー61という。)の作動位置を検
出するリフトセンサ62、アクセルペダル64の踏み加
減を検出するアクセルセンサ65、油圧モータ6にかか
る圧力を検出する圧力センサ81、82などを設置し、
それぞれのセンサからの信号をコントローラ50に取り
入れる配線52、54、56、58、63、66が結線
してある。コントローラ50からは、切換弁24、切換
弁28、作業機用切換弁26、サーボ弁44、45、及
びスロットルアクチュエータ71への信号が出力され、
コントローラ50から前記各機器に接続する配線72、
73、74、75、76、77が結線されている。
【0018】上記構成において、次に作動について説明
する。アクセルペダル64とリフトレバー61の操作に
より下記の3様の作動モードがあり、それぞれの作動モ
ードにおける制御内容を以下に示す。 (1)走行モード :アクセルペダル64のみ操作 (2)荷役モード :リフトレバー61のみ操作 (3)走行・荷役モード(以下、作業モードとい
う。):アクセルペダル64及びリフトレバー61の両
方操作上記3様の作動モードは、図12において、まず
リフトレバー61が操作されているか、否かを判断し、
次にアクセルペタル64が操作されているか、否かを判
断して各モードを判定し、操作の有無により各モードが
自動的に変わる。 上記各モードの説明に必要なエンジン1、走行用の油圧
ポンプ3、及び作業機用の油圧ポンプ22の持つ特性に
ついて、予め説明しておく。
【0019】図2及び図3はエンジン1の出力特性を示
す特性曲線で、図2は横軸にエンジン回転数N、縦軸に
エンジン出力Wをとってある。また、図3は横軸にエン
ジン回転数N、縦軸にエンジントルクTをとってある。
なお図2の符号aは最大出力点を示し、b、cはエンジ
ン1のスロットルを所定量制御したときの最大出力点を
示している。また、図3の符号a、b、cはエンジント
ルクにおける図2のa、b、cに対応するものである。
図4は走行用の油圧ポンプ3の特性曲線で、横軸にポン
プの吐出圧力P、縦軸にポンプの吐出量Qをとってあ
る。Q1は走行用の油圧ポンプ3の構造上で抑えられた
最大吐出量、P1 はポンプの使用圧力範囲、実線で描い
た曲線(イ)はエンジン1の回転数が最大のもの、点線
で描いた曲線(ロ)、(ハ)はエンジン1の回転数が所
定量制御されたもので、曲線(イ)の範囲はサーボ弁に
よるポンプの一回転当たりの吐出量の最大制御量範囲で
ある。図5は作業機用の油圧ポンプ22の特性曲線で、
横軸にポンプの吐出圧力P、縦軸にポンプの吐出量Qを
とってある。Q2は作業機用の油圧ポンプ22の構造上
で抑えられた最大吐出量、実線、点線の曲線については
図4と同様である。
【0020】以下に各モードについて説明する。 (1) 走行モード リフトレバー61を操作しない走行モードにおいては、
リフトレバー61は中立位置にあり、リフトセンサ62
がこの信号を配線63によりコントローラ50へ送る
と、コントローラ50からはこの信号を配線73、74
により切換弁24及び28に送る。このことによって切
換弁24および切換弁28は接続位置に自動的に切り換
わり、作業機用の油圧ポンプ22の吐出油は配管23か
ら切換弁24を経て配管46を経て走行用の油圧ポンプ
3からの吐出油と合流し、合流した吐出油は配管5を経
て油圧モータ6に至り、油圧モータ6を回転させた後、
戻り油として配管7を経て一部は配管8から走行用の油
圧ポンプ3へ吸入され、他の一部は配管47から切換弁
28、配管29を経て作業機用の油圧ポンプ22に吸入
される。
【0021】この結果、油圧モータ6へ送られる圧力油
の特性は図6のように、作業機用の油圧ポンプ22の分
が斜線で示したように加算され、走行負荷が軽い場合
(P2以下)には走行速度が増加する。制御方法として
は、アクセルペダル64の踏み込み量によりアクセルセ
ンサ65がその信号を配線66、コントローラ50を経
て配線72によりエンジン1のスロットルアクチュエー
タ71に送り、エンジンのスロットル量を決定する。ま
た、このときエンジン回転センサ51はエンジンの回転
数を検出し、最も出力の出る点(図2で示したa、b、
cのような点)となるようにコントローラ50は信号を
配線75、76によりサーボ弁45、44に送り、走行
用の油圧ポンプ3及び作業機用の油圧ポンプ22の一回
転当たりの吐出量の制御を行ってエンジンとのマッチン
グをはかるのである。上記において、吐出量の制御を行
ってエンジンとのマッチングをはかるが、走行負荷が軽
い時には、走行負荷が所定量以下か、否か、をモータの
圧力センサ81、82で検出してコントローラ50に送
り、所定量以下の場合にコントローラ50より切換弁2
4および切換弁28に接続位置への移動信号を出力す
る。また、走行用の油圧ポンプ3への作業機用の油圧ポ
ンプ22の応援をP走行負荷が軽い場合(P2 以下)に
行ったが、エンジンとのマッチングを考慮してさらに走
行用の油圧ポンプ3の圧力の上方で行っても良い。
【0022】エンジンとのマッチングについて、具体的
な内容は
【数式1】TENG =TPUMP=P・(Q/N)=P・V ここで TENG :エンジンのトルク TPUMP:ポンプの吸収トルク P :ポンプの吐出圧 Q :ポンプの吐出量 N :ポンプの回転数 V :ポンプの1回転当たりの吐出量 従って、制御可能なポンプ1回転当たりの吐出量VはN
の関数と見れるから
【数式2】V=(1/P)×f(N) の関係となり、これを図示すると図7のようになる。走
行負荷が軽い時には、上記式
【数式2】よりポンプ1回転当たりの吐出量Vを求め、
これらの関係をさらにコントローラ50が信号によりサ
ーボ弁45、およびサーボ弁44に指示することによっ
て、走行用の油圧ポンプ3及び作業機用の油圧ポンプ2
2の1回転当たりの吐出量Vを決め、その結果図8の点
Mで示すエンジンと油圧ポンプのマッチング点がえられ
る。
【0023】(2) 荷役モード アクセルペダル64を操作しない荷役モードにおいて
は、コントローラ50からの信号で切換弁24、28は
配管46、47への流れを切り放し、走行用の油圧ポン
プ3は中立位置で吐出量がゼロの状態とする。従って、
エンジン1の出力は全て作業機用の油圧ポンプ22の駆
動に使用される。制御方法としては、リフトレバー61
の操作方向と操作量をリフトセンサ62が検出した信号
と、荷重センサ57で検出した信号とからエンジン1の
スロットル量を決定する。このときエンジン1の回転数
をエンジン回転センサ51で検出し、最も出力の出る点
となるように作業機用の油圧ポンプ22の1回転当たり
の吐出量をきめ、エンジンとのマッチングを行う。エン
ジンとのマッチングについての具体的な内容は、走行モ
ードと同様である。
【0024】(3) 作業モード アクセルペダル64とリフトレバー61を同時に操作す
る作業モードにおいては、(2)荷役モードと同様に切
換弁24、28は配管46、47への流れを切り放し
(切換弁24、28は遮断位置)、走行用の油圧ポンプ
3と作業機用の油圧ポンプ22とはそれぞれ独立して作
業をする。制御方法としては、リフトレバー61の操作
量(QL )と荷重センサ信号(PL )により、作業機用
の油圧ポンプ22に必要なエンジン出力(WL =QL ×
PL )を計算する。次にアクセルペダル64の踏み込み
量(SA )に応じて、走行に必要なエンジン出力WS
(WS はSA に比例)を計算する。上記二つの必要なエ
ンジン出力の和(W=WL +WS )によりエンジンスロ
ットル量を決定する。この時、このスロットル量におけ
る最高出力を出す回転数は、図9のd点で示すように一
義的に決定される回転数(NP )で、リフトレバー61
の操作量(QL)とエンジン回転数(NP )により、ま
ず作業機用の油圧ポンプ22の1回転当たりの吐出量
(VL =QL /NP )を決定する。図10は作業機用の
油圧ポンプ22の特性を示す図で、横軸に圧力、縦軸に
流量をとってあり、PL ×QL で求まる斜線部WL に対
するVL を示している。
【0025】この時に走行用の油圧ポンプ3は、エンジ
ン回転数をNP とするように1回転当たりの吐出量(V
S )を制御して、エンジンとのマッチングをとるように
する。 図11は走行用の油圧ポンプ3の特性を示す図
で、横軸に圧力、縦軸に流量をとってあり、実線の曲線
はエンジン回転数NP における1回転当たりの吐出量V
S の移動範囲を選択したもので、走行時の走行用の油圧
ポンプ3の圧力変化に対応して1回転当たりの吐出量V
S は変化しつつ走行する。また必要なエンジン出力(W
=WL +WS )がフルスロットルにおける最大出力を越
えた場合は、スロットルはフルにして同様な制御を行
う。これにより作業効率は向上する。
【0026】なお上記作動についての各センサは、
(1)走行モード、(2)荷役モードの場合と同じもの
で、各作動のためのプログラムは(1)、(2)の両モ
ードを含めてコントローラ50に組み込まれている。ま
た、上記各センサの信号に基ずいて作動するアクチュエ
ータ類(スロットルアクチュエータ71、サーボ弁4
4、45、切り換え弁24、28、26など)も
(1)、(2)の両モードを含めて同じものが使用でき
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述したようにしてなるので、
従来の技術のトルクコンバータの代わりに、走行用とし
て可変容積型の走行用の油圧ポンプと油圧モータを組み
合わせたものを用い、作業機用としても可変容積型の作
業機用の油圧ポンプを用いることによって、走行のみの
時には作業機用の油圧ポンプが走行用として、速度の増
速を可能とすると共に、可変容積型の油圧ポンプの制御
の容易な点を利用した自動化は、運転技術レベルの低い
運転者による運転を可能にするので、その実用的価値は
極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォークリフトの油圧制御装置の説明
図である。
【図2】エンジンの出力特性を示す図である。
【図3】エンジンの出力特性を示す図である。
【図4】走行用の油圧ポンプの特性曲線である。
【図5】作業機用の油圧ポンプの特性曲線である。
【図6】走行モードにおいて、油圧モータへ送られる圧
力油の特性を示す図である。
【図7】可変容積型油圧ポンプの1回転当たりの吐出量
が、ポンプの回転数の関数であることを示す図である。
【図8】走行モードにおけるエンジンと油圧ポンプとの
マッチングの説明図である。
【図9】走行・荷役モードにおけるエンジンの最高出力
を出す回転数が、一義的に決定されることを示す図であ
る。
【図10】走行・荷役モードにおける作業機用の油圧ポ
ンプの、1回転当たりの吐出量決定についての説明図で
ある。
【図11】走行・荷役モードにおける走行用の油圧ポン
プの、1回転当たりの吐出量決定についての説明図であ
る。
【図12】走行・荷役モードにおける制御のフロチャー
ト図である。
【図13】従来の技術の説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 65 アクセ
ルセンサ 3 走行用の油圧ポンプ 71 スロッ
トルアクチュエータ 6 油圧モータ 22 作業機用の油圧ポンプ 24 切り換え弁 26 作業機用切り換え弁 28 切り換え弁 30 作業機 31 リフトシリンダ 34 チェーン 35 リフト装置 44 サーボ弁 45 サーボ弁 50 コントローラ 51 エンジン回転センサ 53 車速センサ 55 ブレーキセンサ 57 荷重センサ 62 リフトセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F15B 11/00 F 8512−3H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフト装置、リフトシリンダ、チェーン
    及び作業機用切換弁などで構成される作業機を装着し、
    該作業機で負荷の昇降または負荷を積載して走行するフ
    ォークリフトにおいて、作業機駆動用に可変容積型油圧
    ポンプを用い、かつ、走行駆動用に可変容積型油圧ポン
    プと油圧モータを組み合わせた油圧駆動で行い、作業機
    を作動させないで走行のみを行うとき、作業機用の油圧
    ポンプの吐出量を走行駆動用の油圧ポンプの吐出量に合
    流させる切換弁を設けたことを特徴としたフォークリフ
    トの油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 リフト装置、リフトシリンダ、チェーン
    及び作業機用切換弁などで構成される作業機を装着し、
    該作業機で負荷の昇降または負荷を積載して走行するフ
    ォークリフトにおいて、作業機用の操作レバーに付設さ
    れた操作量を検出するリフトセンサと、走行用のアクセ
    ルペタルに付設された踏み込み量を検出するアクセルセ
    ンサと、リフトセンサおよびアクセルセンサからの操作
    量の信号を受けて走行駆動のみの場合の走行モード、作
    業機駆動のみの荷役モード、あるいは走行駆動と作業機
    駆動の両方の作業を同時に行う走行・作業モードの3モ
    ードのいずれかを判断するコントローラと、コントロー
    ラからの信号を受けてエンジンの出力を制御するスロッ
    トルアクチュエータと、からなるフォークリフトの油圧
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、走行モードのとき
    に、アクセルセンサの踏み込み量の信号によりエンジン
    のスロットル量を出力し、かつ、エンジンの回転センサ
    より実際の回転数および走行用ポンプの走行圧力センサ
    より圧力の両方の信号を受け、エンジンの出力トルクに
    応じて走行駆動用に可変容積型油圧ポンプのサーボ弁に
    1回転当たりの吐出量の信号を出力するコントローラを
    有することを特徴とするフォークリフトの油圧制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、荷役モードのとき
    に、リフトセンサより操作レバーの操作量およびリフト
    シリンダの圧力センサより保持する荷重の圧力の両方の
    信号によりエンジンのスロットル量を出力し、かつ、エ
    ンジンの回転センサより実際の回転数の信号を受け、エ
    ンジンの出力トルクに応じて作業機駆動用に可変容積型
    油圧ポンプのサーボ弁に1回転当たりの吐出量の信号を
    出力するコントローラを有することを特徴とするフォー
    クリフトの油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、走行・作業モードの
    ときに、走行モードとしてアクセルセンサの踏み込み量
    の信号によりエンジンのスロットル量を出力し、かつ、
    荷役モードとしてリフトセンサより操作レバーの操作量
    およびリフトシリンダの圧力センサより保持する荷重の
    圧力の両方の信号によりエンジンのスロットル量を出力
    し、その両出力を加算してスロットルアクチュエータに
    エンジンの出力を指令するコントローラを有することを
    特徴とするフォークリフトの油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 走行・作業モードのときに、走行駆動用
    の可変容積型油圧ポンプと作業機駆動用の可変容積型油
    圧ポンプへのエンジン出力の配分を操作レバーの操作量
    に応じて作業機駆動用の可変容積型油圧ポンプへのサー
    ボ弁に優先して指令するコントローラからなる請求項5
    のフォークリフトの油圧制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316972A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Tadano Ltd 作業車両の油圧走行装置
JP2015009928A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 株式会社アイチコーポレーション 作業車
CN114436173A (zh) * 2022-01-07 2022-05-06 合肥工业大学 一种叉车液压传动系统及叉车传动控制系统

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