JPH06239411A - 小物品のピッキングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】切り出し機構５を有する台車６を適数の棚３を
備えたラック４に沿って走行させ、各台車６を切り出す
べき小物品２を収納した棚３の前で停止させ切り出し機
構５を起動して小物品を突き落す。切り出し機構５の駆
動に電磁ブレーキ，クラッチモータを用いる。 【効果】マイクロスイッチを使い位置制御をする装置か
ら比べ、高精度の位置決めを行うことができ、小物品を
ソフトに切り出すことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は物品のピッキングを自動
的に行うピッキングシステムに係り、特に、比較的小形
かつ定型の物品を単品単位でピッキングするのに好適な
ピッキングシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】小物品のピッキングを自動的に行うピッ
キングシステムで、切り出し機構の位置決め装置を使用
しているものは、たとえば、特開昭54−83282 号公報に
記述されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】小物品のピッキングを
自動的に行うピッキングシステムにおいて、切り出し機
構の位置決めを行うための従来例は、特開昭54−83282
号公報に示すように、小物品が切り出された際、マイク
ロスイッチにより、切り出し完了を検知し、その指令を
制御装置へ送ることにより、位置決めを行っていた。

【０００４】又、小物品を切り出す際は、特開昭54−83
282 号公報に示すように、連続的に回転している駆動軸
により行っている。

【０００５】従来例の問題点として、マイクロスイッチ
からの指令を制御装置側へ送ることから、位置決めがラ
フになり、切り出し機構の長手方向に対し、必要最少寸
法の機構は不可能となる。

【０００６】さらに、連続的に回転する駆動軸に切り出
し機構を設けることにより、小物品を切り出す際は、ソ
フトな切り出しは不可能である。

【０００７】本発明の目的は、位置決め精度を良くし、
さらに、ソフトに小物品を切り出すことにより、信頼性
の高いピッキングシステムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】位置決め精度を良くし、
さらに、ソフトに小物品を切り出し信頼性の高いピッキ
ングシステムを提供することは、位置決め可能な駆動モ
ータを用いることにより解決できる。

【０００９】

【作用】位置決め可能な駆動モータを用いることによ
り、マイクロスイッチを使い位置制御をするよりも、高
精度の位置決めが可能である。さらに、本駆動モータを
使い、回転数制御を行うことにより、小物品をソフトに
切り出すことが可能となる。

【００１０】

【実施例】本発明の一実施例を図１及び図２を用いて説
明する。図１は物品のピッキング動作を説明するための
斜視図、図２は切り出し機構において高精度の位置決め
を行うために使用した実施例を示したものである。

【００１１】図１において、搬出設備１の両側には物品
２を積み重ねて収納する適数の棚３を備えたラック４
が、それぞれ鉛直面から１０度の傾斜を持ち上端が両側
から搬出設備１にかぶさる形で設置されている。ラック
４の下部には切り出し機構５を有する台車６が配置さ
れ、搬出設備１及びラック４に沿って敷設された軌道７
下で走行と停止をくり返しながら切り出し操作を行う。
即ち、台車６は切り出すべき物品２を収納した棚３の前
で停止し、切り出し機構５はモータ８の駆動により、起
動して物品２を搬出設備１の上につき落す。

【００１２】図２は、電磁ブレーキ，クラッチモータの
構造の利点を利用し、高精度位置決めを行った実施例を
示す。

【００１３】まず、電磁ブレーキ，クラッチモータの構
造は、大別するとクラッチ部とブレーキ部とで構成され
ている。クラッチ部はクラッチステータ１１がモータフ
ランジ１２に、ロータ１３はモータ軸１４に、それぞれ
固定されている。モータフランジ１２は、ハウジング１
５に固定されている。ギヤ軸端１６に、クラッチアーマ
チュア１型がロータとすきま（ａ）を保って、キー止め
されている。

【００１４】ブレーキ部は、ブレーキステータ１８がハ
ウジング１５に取付けられ、ギヤ軸１６上に、ブレーキ
アーマチュア１型１９がブレーキステータ１８とすきま
(ａ)を保って、キー止めされている。また、ハウジング
１５はギヤフレーム２０に固定されている。

【００１５】そして、高精度位置決めを行うためにモー
タ出力軸２６端にパイロットパルスジェネレータ２５を
取付け、モータ出力軸２６の回転からあたえられるパル
ス信号を常時制御し、指定の位置でモータ出力軸２６を
制動させる。その際のモータの動作原理は以下である。
クラッチ部に通電するとアーマチュア１型２１だけが吸
引されて、ロータ１３に密着し、モータ軸１４とギヤ軸
１６とが連結される。次にクラッチ部への通電を断つ
と、クラッチアーマチュア１７はばねによってもとの位
置に引き戻され、同時にブレーキ部に通電するとアーマ
チュア１型１９のうちブレーキアーマチュア２３だけが
吸引されて、ブレーキステータ１８に密着し、ギヤ軸１
６は制動される。アーマチュアの動作及びトルクの伝達
は、板ばね２４によって行われる。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、マイクロスイッチを使
い位置制御をするよりも、高精度の位置決めを行うこと
が可能なので、切り出し機構の長手方向が必要最少限の
寸法となり、コンパクトな製品となる。

【００１７】又、本駆動モータに回転数制御を行うこと
により、小物品をソフトに切り出すことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の小物品のピッキング動作を
説明する斜視図。

【図２】本発明の一実施例を示す駆動モータの構造の断
面図。

【符号の説明】

１…搬出設備、２…小物品、３…棚、４…ラック、５…
切り出し機構、６…台車、７…軌道。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】小物品を収納する適数のラックの下位に切
   り出し機構を有する台車を設けて前記ラックに沿って走
   行可能とし、前記各台車を切り出すべき前記小物品を収
   納した棚の前で停止させて切り出し機構を起動して前記
   小物品を突き落とし、背面側に前記ラックと平行して設
   けた搬出設備で搬出させる切り出し設備において、前記
   切り出し機構の駆動部に電磁クラッチ，ブレーキ内蔵の
   モータを使用することを特徴とする小物品のピッキング
   システム。