JPH06239190A - エアバック - Google Patents
エアバックInfo
- Publication number
- JPH06239190A JPH06239190A JP2423993A JP2423993A JPH06239190A JP H06239190 A JPH06239190 A JP H06239190A JP 2423993 A JP2423993 A JP 2423993A JP 2423993 A JP2423993 A JP 2423993A JP H06239190 A JPH06239190 A JP H06239190A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag body
- shape
- outer bag
- elastomer
- developed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】縫製を必要としないエアバックを提供する。
【構成】 高弾性繊維で構成される所定形状に展開可能
な形状保持袋体11と、この形状保持袋体内に設けられ
インフレータからのガスによって膨張して前記形状保持
袋体を展開させるエラストマー袋体12とを備えてい
る。
な形状保持袋体11と、この形状保持袋体内に設けられ
インフレータからのガスによって膨張して前記形状保持
袋体を展開させるエラストマー袋体12とを備えてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗員を保護するエア
バックに関する。
バックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エアバックとして図3に示す
ものが知られている。図3において、1は図示しないイ
ンフレータからのガスによって膨張するエアバックで、
このエアバック1は、図4に示すようにナイロン66繊
維(840デニールあるいは420デニール)で織った
基布1aから構成されている。そして、基布1aの片面に
はクロロプレンコートまたはシリコンコート1bが施し
てあり、これにより気体を封止するようにしている。
ものが知られている。図3において、1は図示しないイ
ンフレータからのガスによって膨張するエアバックで、
このエアバック1は、図4に示すようにナイロン66繊
維(840デニールあるいは420デニール)で織った
基布1aから構成されている。そして、基布1aの片面に
はクロロプレンコートまたはシリコンコート1bが施し
てあり、これにより気体を封止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなエアバックにあっては、先ず、基布1aが高弾性繊
維であるナイロン66繊維の織物にシリコンコートを施
したいわゆるゴム引き布を作製し、次に、エアバックが
展開時に所望の形状となるように基布1aを所定形状に
複数枚裁断し、これら裁断した基布を図5に示すように
縫製糸1cで縫製して作製している。
うなエアバックにあっては、先ず、基布1aが高弾性繊
維であるナイロン66繊維の織物にシリコンコートを施
したいわゆるゴム引き布を作製し、次に、エアバックが
展開時に所望の形状となるように基布1aを所定形状に
複数枚裁断し、これら裁断した基布を図5に示すように
縫製糸1cで縫製して作製している。
【0004】このため、縫製箇所2から気体漏れが生じ
るので、これを防止するために、縫製箇所2にシリコン
コート1d等を施さなければならないという問題があっ
た。
るので、これを防止するために、縫製箇所2にシリコン
コート1d等を施さなければならないという問題があっ
た。
【0005】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、縫製を必要としないエアバックを
提供することにある。
もので、その目的は、縫製を必要としないエアバックを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、高弾性繊維で構成される所定形状に展開
可能な形状保持袋体と、この形状保持袋体内に設けられ
インフレータからのガスによって膨張して前記形状保持
袋体を展開させるエラストマー袋体とを備えていること
を特徴とする。
達成するため、高弾性繊維で構成される所定形状に展開
可能な形状保持袋体と、この形状保持袋体内に設けられ
インフレータからのガスによって膨張して前記形状保持
袋体を展開させるエラストマー袋体とを備えていること
を特徴とする。
【0007】
【作用】この発明は、上記構成により、エラストマー袋
体がインフレータからのガスによって膨張すると、この
膨張とともに形状保持袋体が所定形状に展開し、そして
エラストマー袋体がその所定形状に膨張する。
体がインフレータからのガスによって膨張すると、この
膨張とともに形状保持袋体が所定形状に展開し、そして
エラストマー袋体がその所定形状に膨張する。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係るエアバックの実施例を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0009】図1および図2において、10はエアバッ
クで、このエアバック10は所定形状に展開する外袋体
(形状保持袋体)11と、この外袋体11内に設けられ
図示しないインフレータからのガスによって膨張するエ
ラストマーからなる内袋体(エラストマー袋体)12と
から構成されている。なお、図1および図2は外袋体1
1のみが所定形状に展開された状態を示す。
クで、このエアバック10は所定形状に展開する外袋体
(形状保持袋体)11と、この外袋体11内に設けられ
図示しないインフレータからのガスによって膨張するエ
ラストマーからなる内袋体(エラストマー袋体)12と
から構成されている。なお、図1および図2は外袋体1
1のみが所定形状に展開された状態を示す。
【0010】外袋体11は、1種類以上の熱可塑性樹脂
を主成分とする高強力繊維で例えばトリコット編み,ラ
ッセル編み,多軸構成編み等の経編み、または袋織り等
の織物により所定形状に編みまたは織って構成したもの
である。高強力繊維としては、例えばナイロン66繊維
やビニロン繊維あるいはポリエステル繊維等を使用す
る。
を主成分とする高強力繊維で例えばトリコット編み,ラ
ッセル編み,多軸構成編み等の経編み、または袋織り等
の織物により所定形状に編みまたは織って構成したもの
である。高強力繊維としては、例えばナイロン66繊維
やビニロン繊維あるいはポリエステル繊維等を使用す
る。
【0011】内袋体12を構成するエラストマーとして
は、熱可塑性エラストマーまたは熱硬化性エラストマー
があり、熱可塑性エラストマーは例えばウレタン系エラ
ストマー,オレフィン系エラストマー,エステル系エラス
タマー,アミドケ系エラスタマー等を使用すればよい。
は、熱可塑性エラストマーまたは熱硬化性エラストマー
があり、熱可塑性エラストマーは例えばウレタン系エラ
ストマー,オレフィン系エラストマー,エステル系エラス
タマー,アミドケ系エラスタマー等を使用すればよい。
【0012】熱硬化性エラストマーとしては、天然ゴ
ム,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,クロロ
プレンゴム,ニトリルゴム,ブチルゴム,エチレン−プロ
ピレンゴム,クロロスルフォン化ポリエチレンゴム,アク
リルゴム,エピクロルヒドリンゴム,シリコンゴム,フッ
素ゴム,ウレタンゴム等を使用する。
ム,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,クロロ
プレンゴム,ニトリルゴム,ブチルゴム,エチレン−プロ
ピレンゴム,クロロスルフォン化ポリエチレンゴム,アク
リルゴム,エピクロルヒドリンゴム,シリコンゴム,フッ
素ゴム,ウレタンゴム等を使用する。
【0013】内袋体12の形成は、インジェクション形
成,ブロー成形,回転成形またはエラストマーを含有する
液状体に型を浸漬して膜形成し、この後型から脱型する
スラッシュモールド等で行う。
成,ブロー成形,回転成形またはエラストマーを含有する
液状体に型を浸漬して膜形成し、この後型から脱型する
スラッシュモールド等で行う。
【0014】ところで、外袋体11は、折り畳まれて内
袋体12とともに図示しないモジュールに収納されてお
り、内袋体12が図示しないインフレータからのガスに
よって膨張すると、その膨張とともに外袋体11が展開
していく。そして、外袋体12は最終的に所定形状に展
開し、内袋体12の膨張は外袋体11の形状に規制さ
れ、この結果、内袋体12は膨張して図2の鎖線で示す
外袋体11と同形状となる。すなわち、エアバック10
は所定形状に展開されることとなる。
袋体12とともに図示しないモジュールに収納されてお
り、内袋体12が図示しないインフレータからのガスに
よって膨張すると、その膨張とともに外袋体11が展開
していく。そして、外袋体12は最終的に所定形状に展
開し、内袋体12の膨張は外袋体11の形状に規制さ
れ、この結果、内袋体12は膨張して図2の鎖線で示す
外袋体11と同形状となる。すなわち、エアバック10
は所定形状に展開されることとなる。
【0015】内袋体12はエラストマーからなるので膨
張する際に気体漏れが生じない。このため、外袋体11
にゴム引き布を使用しなくてよいことになり、この結
果、外袋体11は基布を裁断して所定形状に縫製する必
要がなくなる。また、外袋に縫製箇所がなく、従来のよ
うに縫製箇所に気体漏れ防止用のゴムコートを設ける必
要がない。
張する際に気体漏れが生じない。このため、外袋体11
にゴム引き布を使用しなくてよいことになり、この結
果、外袋体11は基布を裁断して所定形状に縫製する必
要がなくなる。また、外袋に縫製箇所がなく、従来のよ
うに縫製箇所に気体漏れ防止用のゴムコートを設ける必
要がない。
【0016】したがって、従来のエアバックの製造工程
に比べて大幅な簡素化が図れ、製造コストの低下を大き
く図ることができる。また、外袋体11に縫製箇所がな
いことにより、外袋展開時に該外袋体11が乗員の顔に
当たっても乗員を傷つけてしまうことがない。
に比べて大幅な簡素化が図れ、製造コストの低下を大き
く図ることができる。また、外袋体11に縫製箇所がな
いことにより、外袋展開時に該外袋体11が乗員の顔に
当たっても乗員を傷つけてしまうことがない。
【0017】さらに、外袋体11を縫製していないこと
により収納性が良好であり、省スペース化を図ることが
できる。また、ゴム引き布を使用していないことにより
軽量化を図ることもできる。
により収納性が良好であり、省スペース化を図ることが
できる。また、ゴム引き布を使用していないことにより
軽量化を図ることもできる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、所定形状に展開可能
な形状保持袋体と、この形状保持袋体内に設けられイン
フレータからのガスによって膨張して前記形状保持袋体
を展開させるエラストマー袋体とを備えているので、基
布を裁断して所定形状に縫製し、その縫製箇所に気体漏
れ防止用のゴムコートを設けて外袋体を作製する必要が
なく、このため、製造工程の簡素化が図ることができ
る。また、外袋体に縫製箇所がないことにより、外袋展
開時に該外袋体が乗員の顔に当たっても乗員を傷つけて
しまうことがない。
な形状保持袋体と、この形状保持袋体内に設けられイン
フレータからのガスによって膨張して前記形状保持袋体
を展開させるエラストマー袋体とを備えているので、基
布を裁断して所定形状に縫製し、その縫製箇所に気体漏
れ防止用のゴムコートを設けて外袋体を作製する必要が
なく、このため、製造工程の簡素化が図ることができ
る。また、外袋体に縫製箇所がないことにより、外袋展
開時に該外袋体が乗員の顔に当たっても乗員を傷つけて
しまうことがない。
【0019】さらに、外袋体を縫製していないことによ
り収納性が良好であり、省スペース化を図ることができ
る。また、ゴム引き布を使用していないことにより軽量
化を図ることもできる。
り収納性が良好であり、省スペース化を図ることができ
る。また、ゴム引き布を使用していないことにより軽量
化を図ることもできる。
【図1】この発明に係わるエアバックの構成を示した斜
視図、
視図、
【図2】図1のエアバックの断面を示した断面図、
【図3】従来のエアバックを示した斜視図、
【図4】エアバックの基布の構成を示した断面図、
【図5】基布の縫製箇所を示した説明図である。
10 エアバック 11 外袋体 12 内袋体
Claims (4)
- 【請求項1】高弾性繊維で構成される所定形状に展開可
能な形状保持袋体と、 この形状保持袋体内に設けられインフレータからのガス
によって膨張して前記形状保持袋体を展開させるエラス
トマー袋体とを備えていることを特徴とするエアバッ
ク。 - 【請求項2】前記形状保持袋体が編み物で形成されたこ
とを特徴とする請求項1のエアバック。 - 【請求項3】前記形状保持体が織物で形成されたことを
特徴とする請求項1のエアバック。 - 【請求項4】前記形状保持袋体を構成している編み物が
経編みで編まれたことを特徴とする請求項2のエアバッ
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2423993A JPH06239190A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | エアバック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2423993A JPH06239190A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | エアバック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239190A true JPH06239190A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12132706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2423993A Pending JPH06239190A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | エアバック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06239190A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2757811A1 (fr) * | 1996-12-27 | 1998-07-03 | Aerazur | Poche de protection pour sac de securite gonflable |
JP2007070782A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Kenji Takeuchi | エアバッグモジュール |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP2423993A patent/JPH06239190A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2757811A1 (fr) * | 1996-12-27 | 1998-07-03 | Aerazur | Poche de protection pour sac de securite gonflable |
JP2007070782A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Kenji Takeuchi | エアバッグモジュール |
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