JPH06239087A - 直液式筆記具及びその組立方法 - Google Patents

直液式筆記具及びその組立方法

Info

Publication number
JPH06239087A
JPH06239087A JP4193034A JP19303492A JPH06239087A JP H06239087 A JPH06239087 A JP H06239087A JP 4193034 A JP4193034 A JP 4193034A JP 19303492 A JP19303492 A JP 19303492A JP H06239087 A JPH06239087 A JP H06239087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
adjusting member
direct liquid
tank
ink tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4193034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3101723B2 (ja
Inventor
Nobuo Sekine
伸雄 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Ink Co Ltd filed Critical Pilot Ink Co Ltd
Priority to JP04193034A priority Critical patent/JP3101723B2/ja
Publication of JPH06239087A publication Critical patent/JPH06239087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3101723B2 publication Critical patent/JP3101723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】多量のインキを収容して、筆記量の増大を図
る。 【構成】使用前、インキタンク31にインキが充満され
ると共に、インキ調節部材4にもインキが保持されてな
る。これにより、多量のインキを収容して筆記量を増大
させ、しかも使用前の温度変化によって筆記先端2及び
インキ調節部材4前部からインキを漏出させることがな
い直液式筆記具1を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直液式筆記具及びその組
立方法に関する。さらに詳細には、インキタンクの内圧
上昇に伴う溢出インキを一時的に保持するインキ調節部
材を、インキタンクと筆記先端との間に介在させた直液
式筆記具及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の直液式筆記具(図4)にお
いて、インキ調節部材は、インキタンクの内圧上昇に伴
う溢出インキを一時的に保持して筆記先端からのインキ
漏出を防ぐ機能を第一義とし、タンク容量に見合った量
のインキを収容させたインキタンクの前方に配備されて
いる。一般には、インキ保留部にはインキをできる限り
含ませないよう組み立てられている。そのため、組立
時、本体容器内に収容するインキ量はインキタンク容量
以下に設定され、通常、初期よりインキタンク内には空
間部(空気)を存在させている(例えば実開昭61−4
5191号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
直液式筆記具にあっては、使用前よりインキタンク内に
空間部(空気)を有しているため、温度変化による空気
の膨脹の影響を受け、溢出インキを筆記先端またはイン
キ調節部材前部から漏出させる恐れがあった。
【0004】また、近年、この種の直液式筆記具におい
て、筆記量を延ばして長期間使用できる商品が市場にお
いて要求されているが、この要求を満たすためにはイン
キタンクの大容量化、及びそれに伴うインキ調節部材の
大容量化を図れば対処できるとしても、コスト高、携帯
性の面で不具合が生じることをまぬがれなかった。
【0005】本発明者は、前記従来の慣用手段により構
成される直液式筆記具の構成要素を見直し、組立初期段
階においてインキタンクの延長としてインキ調節部材に
インキを保持させることが効果的なことを見出し、前記
問題点を解決せんとするものである。
【0006】すなわち、本発明は、前記発想に基づき、
大容量のインキ調節部材を設けることなしに、簡易な手
段で多量のインキを本体内に収容でき、その結果筆記量
を著しく増大させることができ、しかもユーザーが購
入、使用前にインキを漏出させる恐れのない直液式筆記
具及びその組立方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インキタンク
31の内圧上昇に伴う溢出インキを一時的に保持するイ
ンキ調節部材4を、インキタンク31と筆記先端2との
間に介在させた直液式筆記具1であって、インキタンク
31内にインキが充満されていると共に、インキ調節部
材4の保留部41の少なくとも一部にインキが保持され
てなることを要件とする。
【0008】本発明の第2の要件は、容器3開口部にイ
ンキ調節部材4を装着し、該インキ調節部材4の後端部
と容器3内壁とにより囲まれる空間をインキタンク31
となす構成の直液式筆記具1の組立方法であって、容器
3内にインキタンク31容量を越える量のインキを注入
した後、容器3開口部側からインキ調節部材4を内挿さ
せるに際し、インキにインキ調節部材4を後端部より没
入させ、それと同時に該没入量に相応する余剰インキを
インキ調節部材4の保留部41に保持させてなることを
要旨とする。
【0009】インキ調節部材4は、少なくとも、温度変
化等によりインキタンク31の内圧が上昇した場合に
は、溢出インキを一時的に保持し、さらにインキタンク
31の内圧が減少した場合には、インキ調節部材4内の
前記保持インキを速やかにインキタンク31に戻す機
能、及びインキ消費に伴ってインキタンク31内に空気
を取り込む機能をすることは勿論、本発明にあっては組
立初期よりインキ保留要素、すなわち第二のインキタン
クとして機能する。
【0010】また、前記インキ調節部材4の形状は、毛
細管力を利用し従来より知られる種々のタイプのものが
有効であり、例えば、保留部41が櫛歯43より形成さ
れる櫛溝42のもの、保留部41が螺旋状または迷路状
の溝のもの、あるいは保留部41が多孔質体のもの等、
適宜採用される。
【0011】また、インキタンク31は、少なくともイ
ンキで充満されており、つまり、図4に示すような空間
部32(空気)を存在させていない。但し、組立時にイ
ンキタンク31の内壁やインキ調節部材4の後端に僅か
の気泡が付着することがあるが、この場合の気泡は、温
度変化による体積膨張がインキタンク31容量に比較し
て微量であるので、空間部32とは考えず無視できる。
【0012】尚、筆記先端2は、従来より周知のボール
ペン先、万年筆ペン先、パイプ状ペン先、繊維ペン体、
プラスチックペン体等、いずれであってもよい。また、
本発明直液式筆記具1は手書き用の筆記具は勿論、プロ
ッターペン等の機械書き用筆記具に適用させることもで
きる。
【0013】容器3は、例えばそれ自体が軸筒であって
もよいし、あるいは軸筒内に収容されるカートリッジ等
であってもよい。また、容器3は一体に限らず、別部材
の組合せによっても得ることができる。
【0014】
【作用】使用前において、インキタンク31は、インキ
で充満されているので、空間部32(空気)を存在させ
ていない。よって、温度変化によってインキタンク31
内の空気を膨張させインキタンク31を内圧上昇させる
ことがないので、筆記先端2及びインキ調節部材4前部
からインキを漏出させる恐れがない(図1)。
【0015】また、使用時、筆記先端2からインキの消
費が始まると、インキ調節部材4の保留部41に保持さ
れているインキは、インキタンク31内のインキより優
先して消費される。さらにインキの消費が続けられる
と、前記保留部41内のインキが全て筆記先端2より消
費し尽くされ、この段階ではじめてインキタンク31内
に空気が取り込まれる。その後は、従来の直液式筆記具
(図4に例示されるインキ充填状態の筆記具)と同様
に、インキの消費に従ってインキタンク31内に空気の
取り込みが行われていく。
【0016】本発明直液式筆記具1は前記した如きイン
キ消費のメカニズムをたどり、インキタンク31にイン
キを充満させて空間部32が形成されていないこと、及
びインキ調節部材4に組立段階においてインキを保持す
ることによるインキ量の増加の分だけ、従来の直液式筆
記具より筆記量を増やすことができる。
【0017】前記直液式筆記具1を構成するに際し、イ
ンキ調節部材4を容器3開口部側から内挿し、該部材の
後端部よりインキに没入させることにより、没入量に相
応する量のインキをインキ調節部材4の保留部41に流
入させることにより、インキ調節部材4の後端部とイン
キ液面との間に空気を介入させず、すなわち、インキタ
ンク内に空気を存在させることがなく組み立てることが
できる。
【0018】
【実施例】本発明実施例を図面にしたがって説明する。
【0019】容器3は、いわゆる軸筒である。容器3
は、後部にインキ貯留空間であるインキタンク31を形
成し、前部にインキ調節部材4が装着される(図1参
照)。
【0020】インキ調節部材4は、外周面に多数の櫛歯
43が形成され、該櫛歯43によって多数の櫛溝42
(保留部41)が構成される。さらに、前記櫛溝42に
は、スリット状インキ溝44が軸方向に設けられると共
に、前記櫛歯43に設けた切欠によって空気交替溝45
が形成される。また、前記インキ調節部材4は中心孔4
6が貫設され、該中心孔46にインキ誘導芯5が挿着さ
れる。インキ調節部材4の前部には、筆記先端2として
繊維ペン体が固着されると同時に、前記インキ誘導芯5
と接続されて、インキタンク31からインキが導出可能
となる(図1乃至図2参照)。
【0021】組立時、容器3開口部を上向きにし、該開
口部よりインキを注入する。前記注入するインキ量は、
インキ調節部材4後端部の取り付け位置33よりインキ
液面が上方に位置するよう設定される(図3参照)。そ
の後、インキ調節部材4を容器3開口部に装着すると、
後端部にインキ面が接触すると同時に、毛細管力によっ
てインキ誘導芯5にインキが供給され、しかもインキタ
ンク31より溢れたインキがインキ調節部材4の保留部
41に保持される。これにより、インキタンク31内に
空間部32(空気)を存在させることがない直液式筆記
具1(図1)を構成できる。
【0022】尚、本発明では、前記インキ調節部材4の
保留部41の全てにインキを充満できるが、本実施例で
はインキ注入のばらつきを考慮して、インキ調節部材4
の前部の保留部41にさらにインキを保留させる余地を
残している。
【0023】具体的には、本実施例(図1)では、イン
キタンク31容量が2.0cc、インキ調節部材4の保
液容量が0.3ccであるが、インキタンク31に2.
0cc、インキ調節部材に0.2ccのインキを収容し
て、全インキを2.2ccとしており、インキタンク3
1容量以上のインキを収容できる。それに対して、従来
では(図4)、インキタンク31容量が2.0ccであ
りながら、0.2ccの空間部32を有しているため、
収容する全インキ量は1.8ccであった。よって本発
明により、従来に比べ20%以上、インキの収容量を増
やすことができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は前記構成により、大容量のイン
キタンクやインキ調節部材を設けて筆記具本体を大型化
することなしに、多量のインキを収容することができ、
筆記量の増大を図ることができる。その上、使用前にお
いて、温度変化によって筆記先端及びインキ調節部材前
部からインキを漏出させる恐れがない直液式筆記具を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明実施例のインキ調節部材の装着過程を示
す縦断面図である。
【図4】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】 1 直液式筆記具 2 筆記先端 3 容器 31 インキタンク 32 空間部 33 取り付け位置 4 インキ調節部材 41 保留部 42 櫛溝 43 櫛歯 44 スリット状インキ溝 45 空気交替溝 46 中心孔 5 インキ誘導芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキタンクの内圧上昇に伴う溢出イン
    キを一時的に保持するインキ調節部材を、インキタンク
    と筆記先端との間に介在させた直液式筆記具において、
    インキタンク31内にインキが充満されていると共に、
    前記インキ調節部材4の保留部41の少なくとも一部に
    インキが保持されてなることを特徴とする直液式筆記具
    1。
  2. 【請求項2】 容器3開口部にインキ調節部材4を装着
    し、該インキ調節部材4の後端部と容器3内壁とにより
    囲まれる空間をインキタンク31となす構成の直液式筆
    記具1の組立方法であって、容器3内にインキタンク3
    1容量を越える量のインキを注入した後、容器3開口部
    側からインキ調節部材4を内挿させるに際し、インキに
    インキ調節部材4を後端部より没入させ、それと同時に
    該没入量に相応する余剰インキをインキ調節部材4の保
    留部41に保持させてなることを特徴とする直液式筆記
    具1の組立方法。
JP04193034A 1992-06-26 1992-06-26 直液式筆記具及びその組立方法 Expired - Fee Related JP3101723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04193034A JP3101723B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 直液式筆記具及びその組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04193034A JP3101723B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 直液式筆記具及びその組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06239087A true JPH06239087A (ja) 1994-08-30
JP3101723B2 JP3101723B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=16301068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04193034A Expired - Fee Related JP3101723B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 直液式筆記具及びその組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3101723B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021151793A (ja) * 2016-12-26 2021-09-30 株式会社パイロットコーポレーション マーキングペン

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021151793A (ja) * 2016-12-26 2021-09-30 株式会社パイロットコーポレーション マーキングペン

Also Published As

Publication number Publication date
JP3101723B2 (ja) 2000-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3376381B2 (ja) 筆記軸筒に自由に筆記液を保持する筆記具
US7887246B2 (en) Liquid supply device
KR101130901B1 (ko) 필기구
KR20050007355A (ko) 도포구
KR900000492B1 (ko) 필기구
US6659671B1 (en) Ink introducing tube and writing instrument incorporated with the same
JPH06239087A (ja) 直液式筆記具及びその組立方法
KR100968623B1 (ko) 필기구
JP3178211B2 (ja) 筆記具
JP2003226091A (ja) 塗布具
JPH0650886U (ja) 直液式筆記具
JPH0811483A (ja) 筆記具
US11186114B2 (en) Direct liquid-type brush pen
KR900000493B1 (ko) 필기구
JP4137293B2 (ja) 直液式筆記具
JP4321118B2 (ja) 塗布具
JPH0911681A (ja) インキ収納筒を用いた筆記具
JP3198778B2 (ja) 筆記具
KR20000017067U (ko) 직액형 수성펜의 잉크 공급 및 저장 장치의 구조
JPH0737906Y2 (ja) スライド栓付万年筆
JP3579037B2 (ja) 塗布具
JPH06127186A (ja) 低粘性インキ筆記具
JPH0160440B2 (ja)
JP2004314618A (ja) 筆記具及びインキ補充装置
JPH11151889A (ja) シャープペンシル用替芯ケース

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees