JPH0623812A - サーボモータ駆動の射出成形機 - Google Patents

サーボモータ駆動の射出成形機

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JPH0623812A
JPH0623812A JP4178465A JP17846592A JPH0623812A JP H0623812 A JPH0623812 A JP H0623812A JP 4178465 A JP4178465 A JP 4178465A JP 17846592 A JP17846592 A JP 17846592A JP H0623812 A JPH0623812 A JP H0623812A
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drive
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サーボモータを大型化することなく射出充填
速度の更なる高速化が可能なサーボモータ駆動の射出成
形機を提供すること。 【構成】 第1のサーボモータ9の駆動力によって可塑
化・計量を行い、第2のサーボモータ10の駆動力と上
記第1のサーボモータ9の駆動力とを足し合わせて射出
充填を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可塑化・計量動作及び
射出動作の駆動源としてサーボモータを用いるインライ
ンスクリュー式の射出成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱シリンダ内のスクリューを回転させ
つつ後退させて樹脂の可塑化・計量を行い、スクリュー
を前進させることにより溶融樹脂の金型内への射出充填
を行うインラインスクリュー式の射出成形機において、
可塑化・計量動作及び射出動作の駆動源としてサーボモ
ータを用いるサーボモータ駆動の射出成形機は公知であ
る。
【0003】この従来のサーボモータ駆動の射出成形機
においては、可塑化・計量動作用のスクリュー回転サー
ボモータとスクリューとを連結して、スクリュー回転サ
ーボモータによってスクリューを回転させ、また、射出
動作用の射出サーボモータの回転を、ボールネジ機構等
の回転→直線変換メカニズムを介して、スクリューに直
線運動として伝達するようにした構成を採るのが一般的
であった。
【0004】図6は斯る従来のサーボモータ駆動の射出
成形機の構成を示す図である。同図において、51は原
料樹脂の投入口51aを形成した支持部材、52は支持
部材51に保持された加熱シリンダ、53は加熱シリン
ダ52内に回転並びに進退可能であるように内蔵された
スクリュー、54はスクリュー53の後端と連結体55
を介して結合された回転駆動軸、56は回転駆動軸54
のスプライン軸部54aとボールスプライン軸結合され
たギヤ、57はギヤ56と噛み合うピニオンギヤ、58
はピニオンギヤ57をその出力軸に固定したスクリュー
回転サーボモータである。また、59は、ラジアルベア
リング60及びスラストベアリング61を介して前記連
結体55にその端部を保持された軸方向駆動軸で、その
内部に前記回転駆動軸54が回転可能なように内挿され
ている。62は軸方向駆動軸59のネジ部59aとネジ
−ナット結合されたナット部をもつギヤ、63はギヤ6
2と噛み合うピニオンギヤ、64はピニオンギヤ63を
その出力軸に固定した射出サーボモータである。
【0005】上記した構成において、可塑化・計量工程
時には、スクリュー回転サーボモータ58が所定方向に
回転駆動されて、ピニオンギヤ57,ギヤ56を介して
回転駆動軸54に回転が伝達され、回転駆動軸54と共
に連結体55,スクリュー53が一体回転する。このス
クリュー53の回転に伴いスクリュー前方側に混練・可
塑化された溶融樹脂が送り込まれるのに合わせて、射出
サーボモータ64が射出時とは逆方向に低速で回転駆動
され、ピニオンギヤ63,ギヤ62から回転が直線運動
に変換されて軸方向駆動軸59に伝えられ、これにより
軸方向駆動軸59と共に回転駆動軸54,連結体55,
スクリュー53が背圧を制御されつつ後退する。また、
射出充填工程(所謂1次射出工程)においては、射出サ
ーボモータ64が所定方向に高速で回転駆動されて、ピ
ニオンギヤ63,ギヤ62から回転が直線運動に変換さ
れて軸方向駆動軸59に伝えられ、これにより軸方向駆
動軸59と共に回転駆動軸54,連結体55,スクリュ
ー53が急速前進駆動され、スクリュー53によって溶
融樹脂が金型のキャビティ内に射出充填される。この射
出充填工程に続く射出保圧工程では、引き続き射出サー
ボモータ64を同方向に低速で回転させ、これに伴うス
クリュー53の前進力(保圧力)を金型内の樹脂に作用
させるようにしている。
【0006】すなわち、従来のサーボモータ駆動の射出
成形機では、射出充填工程(所謂1次射出工程)及びこ
れに引き続く射出保圧工程は射出サーボモータの駆動力
を専ら用い、可塑化・計量(スクリュー回転工程)はス
クリュー回転サーボモータの駆動力を専ら用い、射出と
可塑化・計量とはそれぞれ専用のサーボモータの駆動力
のみを利用するようになっていた。
【0007】ここで公知のように、サーボモータの出力
トルクには、モータ連続使用時のトルクを保証する連続
定格トルクと瞬間的な大トルク使用を許容するピークト
ルクとがある。そして、前者の連続定格トルクはモータ
の枠番(大きさ)で決まり、後者のピークトルクは駆動
アンプの性能で決まり、一般的にピークトルクは連続定
格トルクの略400%までアップ可能である。
【0008】射出成形機では、射出充填工程(1次射出
工程)時には、スクリュー先端側に(ノズル側に)貯え
られた溶融樹脂を、スクリューの急速前進によって、金
型内に極く短い時間内に急速に立上る負荷樹脂圧に抗し
て射出充填する必要があることから、射出充填工程時に
は射出サーボモータはピークトルクを出力するように用
いられ(射出充填工程の射出サーボモータの仕様トルク
はピークトルクとされ)、射出保圧工程は射出充填工程
に較べて長い時間を要することから、射出保圧工程時に
は射出サーボモータの仕様トルクは連続定格トルクとさ
れる。なお、可塑化・計量工程(スクリュー回転工程)
も射出充填工程に較べて長い時間を要することから、ス
クリュー回転サーボモータの仕様トルクも連続定格トル
クとされる。
【0009】図7は、従来のサーボモータ駆動の射出成
形機における射出充填工程,射出保圧工程,可塑化・計
量工程(スクリュー回転工程)のサーボモータ仕様を表
にして示す(各工程での最大能力値を示す)図である。
同図に示すように、射出保圧工程時に圧力500%、射
出充填工程時にはこの2倍の圧力1000%を得るため
に、回転数(速度)2000rpmの射出サーボモータ
のピークトルクを200%(定格トルク100%の2
倍)とし、減速比を1/5とすると、射出充填工程時の
速度は400rpmとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来
は、射出工程(射出充填工程並びに射出保圧工程)には
専用の射出サーボモータのみの駆動力を用いており、1
台のサーボモータの能力には限界があるため、射出充填
速度の更なる高速化を図るには自ずと限界があるもので
あった。勿論、射出サーボモータを大型化して射出充填
速度の高速化を図ることも考えられるが、こうすると今
度は大幅なコストアップにつながるという問題を生じ
る。また、サーボモータ駆動の射出成形機は射出充填工
程で速度フィードバック制御を行っているため、射出充
填工程時(ピークトルクによる運転時)には、射出保圧
工程時(定格トルクによる運転時)の200%以上の力
(トルク)を持たせるようにしており、このように射出
サーボモータをピークトルクと定格トルクで工程に応じ
て使い分ける必要があることから、ピークトルクや減速
比の設定にある程度の制約も受けた。
【0011】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、サーボモータを大型化するこ
となく射出充填速度の更なる高速化が可能なサーボモー
タ駆動の射出成形機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、インラインスクリュー式のサーボモータ
駆動の射出成形機において、第1のサーボモータの駆動
力によって可塑化・計量を行い、この第1のサーボモー
タと第2のサーボモータとの駆動力によって射出充填を
行うように、構成される。
【0013】
【作用】射出工程中の1次射出工程たる射出充填時に
は、スクリューの後端側と一方向クラッチを介して連結
された駆動軸を、第1のサーボモータと第2のサーボモ
ータとの駆動力によって回転させつつ軸方向に前進さ
せ、2つのサーボモータの駆動力を駆動軸の前進力とし
て足し合わせて活用する。この際の駆動軸の回転は一方
向クラッチをOFF(回転伝達遮断状態)させる方向な
ので、駆動軸の前進力のみがスクリューに伝えられ、ス
クリューは急速前進する。また、この射出充填時には第
1,第2のサーボモータは共にピークトルクで運転さ
れ、これによって充分な出力トルクを保証しつつ、2つ
のサーボモータの駆動力(駆動スピード)を足し合わせ
ることによって非常に高速のスクリュー前進、すなわち
溶融樹脂の金型内への高速射出充填を達成することがで
きる。よって、従来と同一性能のサーボモータを用いて
射出充填速度の更なる高速化が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図1〜図5に示した1実施例
によって説明する。図1は本実施例に係る射出成形機の
射出系メカニズムの一部簡略化した断正面図、図2は同
平面図、図3は図1の要部拡大図、図4は図1〜3では
断面では示されていない部分を拡大断面として示す要部
拡大断面図である。
【0015】図1,2において、1は原料樹脂の投入口
1aを形成した支持部材(ヘッドストック)、2は支持
部材1にその後端側を保持された加熱シリンダ、3は加
熱シリンダ2の先端側に取り付けられたノズル、4は加
熱シリンダ2の外周に巻装されたバンドヒータ(図示の
都合上図2にのみ示す)、5は加熱シリンダ2内に回転
並びに進退可能であるように内蔵されたスクリューであ
る。6は後述する一方向クラッチを含む連結機構で、ス
クリュー5の後端側とモータ駆動される駆動軸7の先端
側とを連結しており、駆動軸7の前後進運動をスクリュ
ー5に伝達し、また駆動軸7の回転をスクリュー5に選
択的に伝達可能となっている。
【0016】8は図示せぬ固定ベース上に固定された支
持部材で、第1のサーボモータ9及び第2のサーボモー
タ10が取り付けられている。11は支持部材8に回転
可能に保持された第1の駆動回転体で、第1のサーボモ
ータ9の出力軸に固着された出力プーリ12とタイミン
グベルト13を介してベルト結合されている。14は支
持部材8に回転可能に保持された第2の駆動回転体で、
第2のサーボモータ10の出力軸に固着された出力プー
リ15とタイミングベルト16を介してベルト結合され
ている。
【0017】図3に示すように、前記第1の駆動回転体
11は、ラジアルベアリング17,17を介して前記支
持部材8の所定位置において回転可能であるよう保持さ
れており、この第1の駆動回転体11のプーリ部に前記
タイミングベルト13が掛け回されている。この第1の
駆動回転体11には前記駆動軸7のスプライン軸部7a
が挿通されていて、第1の駆動回転体11と駆動軸7と
はスプライン軸結合(一体回転自在であるも軸方向には
相対スライド可能であるように結合)されている。な
お、このスプライン軸結合は任意の構成が採用可能であ
るが、本実施例では例えばボールスプライン軸結合機構
が用いられている。
【0018】同じく図3に示すように、前記第2の駆動
回転体14は、ラジアルベアリング17及びスラストベ
アリング18を介して前記支持部材8の所定位置におい
て回転可能であるよう保持されていると共に、スラスト
荷重にも耐え得るようになっており、この第2の駆動回
転体14のプーリ部に前記タイミングベルト16が掛け
回されている。この第2の駆動回転体14の内周ナット
部には前記駆動軸7のネジ部7bが螺合されており、第
2の駆動回転体14と駆動軸7とはネジ−ナット結合さ
れている。なお、このネジ−ナット結合も任意の構成が
採用可能であるが、本実施例では例えばボールネジ結合
機構が採用されている。
【0019】図4は前記連結機構6の構成を示してい
る。同図において、19は前記スクリュー5の後端部に
固着された連結軸で、該連結軸19に前記駆動軸7の先
端部7cがラジアル軸受18を介して取り付けられてい
ると共に、先端部7cと連結軸19との間にはスラスト
軸受18が介装されていて、駆動軸7の前後進運動を無
理なく連結軸19(すなわちスクリュー5)に伝達でき
るように構成されている。上記駆動軸7の先端部7cの
先端面側と駆動軸7の外周との間には、一方向クラッチ
手段20が設けられており、駆動軸7の正転時にはクラ
ッチがOFFし(回転伝達遮断状態となり)、駆動軸7
の逆転時にはクラッチがONする(回転伝達可能状態と
なる)ようになっている。従って、駆動軸7が逆転して
一方向クラッチ手段20がON状態にある時のみ、駆動
軸7と連結軸19(すなわちスクリュー5)とが一体化
回転するようになっている。
【0020】次に、上記構成に基づく動作を説明する。 〈可塑化・計量工程〉可塑化・計量工程では、前記第1
のサーボモータ9が定格トルクで所定方向に比較的低速
で回転駆動され、前記出力プーリ12,タイミングベル
ト13,第1の駆動回転体11を介して、前記駆動軸7
が逆転方向に回転する。この駆動軸7の逆転時には前記
一方向クラッチ手段20がONとなるので、駆動軸7の
回転はクラッチ手段20を介して前記連結軸19に伝え
られ、連結軸19と一体の前記スクリュー5が所定方向
に回転する。この際の駆動軸7の回転方向は、前記した
ネジ−ナット結合メカニズムにおいて駆動軸7を後退さ
せる方向となっている。
【0021】上記スクリュー5の回転に伴いスクリュー
前方側に混練・可塑化された溶融樹脂が送り込まれるの
に合わせて、前記第2のサーボモータ10が所定方向に
極く低トルクで回転駆動される。第2のサーボモータ1
0の回転は、前記出力プーリ15,タイミングベルト1
6を介して前記第2の駆動回転体14に伝えられ、この
第2の駆動回転体14の回転は前記したネジ−ナット結
合メカニズムによって直線運動に変換されて前記駆動軸
7に伝えられる。この際の第2の駆動回転体14の回転
方向は、第1の駆動回転体11の回転方向と同一方向
(すなわち図4で示す逆転方向)とされて、駆動軸7及
びこれと前記連結機構6を介して連結されたスクリュー
5の後退を適正量だけ遅らせる力として働く。すなわ
ち、第2の駆動回転体14の回転数は第1の駆動回転体
11の回転数よりもやや小さくされ、これによってスク
リュー2が背圧を制御されつつ後退する。
【0022】〈射出充填工程〉射出工程中の射出充填工
程(1次射出工程)では、前記第1のサーボモータ9と
前記第2のサーボモータ10とがピークトルク仕様で同
時に高速回転駆動される。この際、第1のサーボモータ
9は可塑化・計量工程時とは逆方向に回転駆動され、出
力プーリ12,タイミングベルト13,第1の駆動回転
体11を介して、駆動軸7が正転方向に回転する。この
駆動軸7の正転時には前記一方向クラッチ手段20がO
FFとなるので、駆動軸7の回転は連結軸19に伝えら
れない。回転する駆動軸7は、第2の駆動回転体14と
前記したようにネジ−ナット結合されているので、この
ネジ−ナット結合メカニズムによって駆動軸7は正転方
向に回転しつつ前進する。
【0023】またこの際には、第2のサーボモータ10
が可塑化・計量工程と同一方向に回転駆動されて、第2
のサーボモータ10の回転は、出力プーリ15,タイミ
ングベルト16を介して第2の駆動回転体14に伝えら
れ、第2の駆動回転体14は第1の駆動回転体11(す
なわち駆動軸7)の回転方向と逆方向に回転する。この
第2の駆動回転体14の回転は前記したネジ−ナット結
合メカニズムによって直線運動に変換されて駆動軸7に
伝えられ、駆動軸7が前進する。
【0024】すなわち、第1のサーボモータ9の回転力
と第2のサーボモータ10の回転力とが共に駆動軸7の
前進力に変換され、2つのサーボモータ9,10の駆動
力が足し合わされて駆動軸7が前進駆動され、これによ
ってスクリュー5が急速に前進駆動される(勿論、この
際には一方向クラッチ手段20がOFFとなっているの
でスクリュー5が回転することはない)。このように射
出充填時には、第1,第2のサーボモータ9,10を共
にピークトルクで運転して充分な出力トルクを保証しつ
つ、2つのサーボモータ9,10の駆動力(駆動スピー
ド)を足し合わせることによって非常に高速のスクリュ
ー前進、すなわち溶融樹脂の金型キャビティ内への高速
射出充填を達成することができる。
【0025】〈射出保圧工程〉射出工程中の射出充填工
程に引き続く射出保圧工程では、前記第1のサーボモー
タ9のみが定格トルク仕様で低速回転駆動され、前記第
2のサーボモータ10は回転停止される。この射出保圧
工程では、第1のサーボモータ9は射出充填と同一方向
に回転駆動され、これによって出力プーリ12,タイミ
ングベルト13,第1の駆動回転体11を介して、駆動
軸7が正転方向に回転する。回転する駆動軸7は、第2
の駆動回転体14とネジ−ナット結合されているので、
駆動軸7は正転方向に回転しつつ前進する力を受ける。
そして、この駆動軸7の正転時には一方向クラッチ手段
20がOFFとなっているので、駆動軸7の回転は連結
軸19,スクリュー5には伝達されず、スクリュー5は
前進力のみを受けて、金型内の樹脂に所定の保圧力を加
える。
【0026】図5は本実施例における射出充填工程,射
出保圧工程,可塑化・計量工程(スクリュー回転工程)
のサーボモータ仕様を表にして示す(各工程の最大能力
値を示す)説明図である。同図に示すように本実施例で
は、前記図7に示した2つのサーボモータ(射出サーボ
モータ,スクリュー回転サーボモータ)と同性能の2つ
のサーボモータ(第1,第2のサーボモータ9,10)
を用いた際に、射出充填において速度を1200rpm
と格段に向上させることが可能となった。これは、2つ
のサーボモータ9,10を射出充填時には足し合わせて
用いていることと、第2のサーボモータ10は射出充填
にのみピークトルクで使用し、定格トルクでは使用する
ことがないので、第2のサーボモータ10のピークトル
ク値や減速比の設定が定格トルク仕様からの制約を受け
ることがなく、この点でも射出充填の高速化(性能アッ
プ)に寄与していることとによる。なお、第2のサーボ
モータ10を可塑化・計量工程で用いているが、この際
には極く低トルクでよいので、ピークトルク値や減速比
の設定には何等の影響を与えない。
【0027】さらに本実施例のメカニズムは、図6に示
した従来構成のように回転駆動軸54と軸方向駆動軸5
9とをもつ2重軸構造を採らない、駆動軸7のみによる
単軸構造であるので、機構が簡略化されるという利点も
ある。
【0028】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、サーボモ
ータを大型化することなく射出充填速度の更なる高速化
が可能なサーボモータ駆動の射出成形機が実現でき、そ
の産業的価値は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る射出成形機の射出系メ
カニズムの一部簡略化した断正面図である。
【図2】本発明の1実施例に係る射出成形機の射出系メ
カニズムの一部簡略化した平面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図1の連結機構部分の拡大断面図である。
【図5】本発明の1実施例による射出充填工程,射出保
圧工程,可塑化・計量工程のサーボモータ仕様の1例を
表にして示す説明図である。
【図6】従来のサーボモータ駆動の射出成形機の射出系
メカニズムの要部断正面図である。
【図7】従来のサーボモータ駆動の射出成形機による射
出充填工程,射出保圧工程,可塑化・計量工程のサーボ
モータ仕様の1例を表にして示す説明図である。
【符号の説明】
1 支持部材(ヘッドストック) 2 加熱シリンダ 3 ノズル 5 スクリュー 6 連結機構 7 駆動軸 8 支持部材 9 第1のサーボモータ 10 第2のサーボモータ 11 第1の駆動回転体 12 出力プーリ 13 タイミングベルト 14 第2の駆動回転体 15 出力プーリ 16 タイミングベルト 17 ラジアルベアリング 18 スラストベアリング 19 連結軸 20 一方向クラッチ手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱シリンダ内のスクリューを回転させ
    つつ後退させて樹脂の可塑化・計量を行い、前記スクリ
    ューを前進させることにより溶融樹脂の金型内への射出
    充填を行うインラインスクリュー式の射出成形機におい
    て、 第1のサーボモータの駆動力によって可塑化・計量を行
    い、第2のサーボモータと前記第1のサーボモータとの
    駆動力によって射出充填を行うようにしたことを特徴と
    するサーボモータ駆動の射出成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記スクリューの後端側と一方向クラッチを介して連結
    され前後進並びに正逆回転可能な駆動軸と、前記第1の
    サーボモータで正逆回転され前記駆動軸とスプライン軸
    結合された第1の駆動回転体と、前記第2のサーボモー
    タで正逆回転され前記駆動軸のネジ部とネジ−ナット結
    合された第2の駆動回転体とを備え、射出充填時には、
    回転しながら前進する前記駆動軸の回転を、前記一方向
    クラッチで遮断して駆動軸の前進力のみを前記スクリュ
    ーに伝達するようになし、また、この射出充填時には、
    前記第1の駆動回転体を所定方向に回転させ、この第1
    の駆動回転体による回転力を固定位置にある前記第2の
    駆動回転体と前記駆動軸のネジ−ナット結合を利用して
    駆動軸の前進力に変換すると共に、前記第2の駆動回転
    体を第1の駆動回転体とは逆方向に回転させ、固定位置
    で回転するこの第2の駆動回転体の回転力を前記駆動軸
    の前進力に変換し、前記第1,第2の駆動回転体の回転
    力をそれぞれ前記駆動軸の前進力として足し合わせて活
    用するようにしたことを特徴とするサーボモータ駆動の
    射出成形機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、 前記第1のサーボモータとの駆動力によって射出保圧を
    行うようにしたことを特徴とするサーボモータ駆動の射
    出成形機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013530069A (ja) * 2010-06-18 2013-07-25 ネッツタール マシーネン アクチエンゲゼルシャフト 工作機械において被駆動軸を作動させるための方法および装置

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