JPH0623805Y2 - 受信装置付きバルブマニホールド電磁弁の給電装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、電磁弁の動作によって駆動されるアクチュエ
ータからの電気的信号の受信装置を備えたバルブマニホ
ールドに関するものである。

［従来の技術］ 従来、電磁弁の動作によって駆動されるシリンダ等に設
けた位置検出器、あるいはその他のセンサからの信号線
は、それぞれ個別的に所要の制御機器等に接続されてい
る。そのため、マニホールド上に多数の電磁弁を配列し
て、それらの電磁弁で駆動されるアクチュエータを集中
的に駆動制御する場合などには、上記信号線や電磁弁と
アクチュエータを連結する流体配管が極めて繁雑な状態
で接続され、配線や配管状態のチェックを行うことは極
めて困難になる。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案の技術的課題は、シリンダ等のアクチュエータか
ら流体配管と共に信号線をまとめてバルブマニホールド
まで導き、流体配管は電磁弁に、信号線は多極コネクタ
により整然と制御機器に接続できるようにした受信装置
付きバルブマニホールドを得ることにある。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するため、本考案の受信装置付きバルブ
マニホールドは、複数個の電磁弁を載置固定するマニホ
ールドベースと、上記電磁弁によって駆動されるアクチ
ュエータ等からの信号線を接続する受信装置と、マニホ
ールドベース上の複数個の電磁弁への給電装置とを備
え、上記受信装置として、印刷配線基板上に上記信号線
が接続される受信端子及びその受信端子に接続した接続
端子を設けた複数の受信端子盤を、それぞれ端子盤ケー
スに収容し、上記接続端子に連結した送信リード線を、
各端子盤ケース間において連通するリード線通路を通し
て導出し、上記複数の受信端子盤の一端に配設される受
信配線盤は、印刷配線基板上に、上記受信端子からリー
ド線通路を通して送られた信号を受ける多線接続受端
子、及びその多線接続受端子からの信号が印刷配線基板
の信号回路を通して導かれる多極コネクタを設けること
により構成し、上記各端子盤ケース及び受信配線盤のケ
ースは、互いに係合する係合子によって順次連設し、こ
れらを両端において止めねじによりマニホールドベース
に固定することによって構成される。

［作用］ 本考案のように、複数個の電磁弁を取付けるマニホール
ドベースと、その電磁弁によって駆動されるアクチュエ
ータ等からの信号線を接続する受信装置と、マニホール
ドベース上の複数個の電磁弁への給電装置とを結合する
と、アクチュエータから流体配管と共に信号線をまとめ
てバルブマニホールドまで導くことが可能となり、流体
配管は電磁弁に、信号線は多極コネクタにより整然と制
御機器に接続することができる。

また、上記受信装置においては、複数の受信端子盤をそ
れぞれ端子盤ケースに収容し、多極コネクタを設けた受
信配線盤もケースに収容して、それらを互いに係合する
係合子によって順次連設し、そしてこれらを両端におい
て止めねじによりマニホールドベースに固定するように
しているので、簡易な構造でありながら、マニホールド
ベースによる支持によって、それらの組立て状態を安定
的に保持させることができ、またマニホールドベースの
連数に対応させることが可能で、組立て作業も極めて容
易に行うことができる。

［実施例］ 第１図ないし第４図は本考案の実施例を示すもので、こ
の受信装置付きバルブマニホールドは、複数個の電磁弁
５を載置固定するマニホールドベース１と、上記電磁弁
によって駆動されるシリンダに設けた位置検出器等から
の信号線８を接続する受信装置２と、マニホールドベー
ス１上の複数個の電磁弁５への給電装置３とを備えてい
る。

上記マニホールドベース１は、長手方向に開設した入力
流路11と排出流路12を備え、電磁弁の設置面13に、これ
らの流路11,12に各別に連通する複数組の流体通路14を
一定の間隔で開口させ、他の面に出力ポート（図示せ
ず）を開設した周知の構造を有するものである。

上記受信装置２は、電磁弁５の動作によって駆動される
シリンダ６等に設けた位置検出器７、あるいはその他の
センサからの信号線８を接続し、それらの信号線を多極
コネクタを通して整然と制御機器に接続できるようにす
るものであり、具体的には、第１図及び第２図に示すよ
うな構成を有している。

同図において、上記信号線８が接続される受信端子盤2
1,21・・は、印刷配線基板22上に２個ずつの受信端子2
3,23及びそれらに電気的に接続した接続端子24を備えた
もので、これらは、各受信端子23を外部に臨ませた状態
で、開閉蓋27を有する端子盤ケース26に収容可能形成し
ている。さらに、この受信端子盤21上の接続端子24は、
各端子盤ケース26の連設面側に向けて配設し、それに接
続した中間接続端子25からの送信リード線29を、各端子
盤ケース26,26間において連通するリード線通路30を通
して導出できるようにしている。

また、上記複数の受信端子盤21の一端に配設される受信
配線盤31は、印刷配線基板32上に、受信端子盤21の場合
と同様な受信端子23の４個を配列させ、それらを印刷配
線基板32上の信号回路を通して多極コネクタ33に接続
し、さらに、上記送信リード線29に接続した多線接続端
子35と連結するための多線接続受端子36を取付けてい
る。この多線接続受端子36は、上記中間接続端子25から
送信リード線29を通して送られる信号を印刷配線基板32
の信号回路を通して多極コネクタ33に導くためのもので
ある。

上記各端子盤ケース26は、互いに係合する係合子41,42
によって順次連設できるものである。また、上記受信配
線盤31を保護するケースは、受台44及びカバー45を互い
に接合することにより、内部に受信配線盤31を収容可能
に形成されるもので、受台44及びカバー45には、端子盤
ケース26と、同様に、各受信端子23を外部に臨ませる開
口部、及び多極コネクタ33を突出させるための開口部4
6、並びに端子盤ケース26の係合部41と係合する係合部4
2を備えている。

多数の端子盤ケース26の一端に取付けられて、端子盤ケ
ース26の端部を閉鎖する端板48は、端子盤ケース26との
係合子41を備え、この端板46及び前記受台44を通して取
付ねじ49,49をマニホールドベース１へ螺着することに
よって、受信装置２がマニホールドベース１に固定され
る。

次に、第２図ないし第４図を参照して、上記電磁弁５へ
の給電装置３の構成、及びマニホールドベース１上に取
付ける電磁弁５との接続の態様について説明する。この
給電装置３は、実願昭63-121994号として提案している
ものである。

この給電装置３は、第２図及び第４図に示すような態様
に組立てられ、マニホールドベース１の一側に固定され
るもので、印刷配線基板52に多極コネクタ53及び多数の
給電端子54,54・・を取付けた配線構造体51と、上記多
極コネクタ53の取付部分を保護する受台56及びカバー57
と、給電端子54の取付部分を保護する給電端子用台座5
9,59・・と、上記台座を保持する端板60等を備えてい
る。

上記配線構造体51は、マニホールドベース１の長さに対
応した細長い印刷配線基板52を備え、この印刷配線基板
52上に、多極コネクタ57を取付けると共に、各電磁弁に
対応して多数の給電端子54,54・・を配設したもので、
上記多極コネクタ53と各給電端子54は、印刷配線基板52
に印刷配線した給電回路によって、所要の給電を行うよ
うに接続され、印刷配線基板52には必要な電子部品が取
付けられる。

また、上記給電端子用の台座59は、電磁弁３の設置間隔
の２倍及び３倍の長さを有する台座59A,59Bを、マニホ
ールドベース１における電磁弁の設置連数に応じて組合
せ使用するようにしたもので、内部に印刷配線基板52を
収容可能にした角筒状をなすケースの一側に、給電端子
54を臨設する嵌挿溝62を開口させ、隣接する台座59,59
の連設面に、互いに係合する係合子63,64を設けてい
る。

給電端子用台座59の一端を閉鎖する端板60は、台座59と
の連設面に上記係合子63（図示せず）を備え、取付ねじ
66のマニホールドベース１への螺着によって、給電装置
３をマニホールドベース１に固定するものである。

また、多極コネクタ53の取付部分を保護する受台56及び
カバー57は、該取付部分を挟んで互いに接合することに
よりケース状に形成されるもので、取付ねじ67のマニホ
ールドベース１への螺着によって、マニホールドベース
１に固定できるようにしている。このカバー57は、上記
台座59と同様の給電端子の嵌挿溝70、及び多極コネクタ
53が遊嵌する開口71を備えている。

一方、マニホールドベース１上には、ガスケット73を介
して所要数の電磁弁３が取付けられ、これらの電磁弁
は、マニホールドベース１への取付けによって、それら
の入力ポート、出力ポート及び排出ポートが流体通路1
4,14・・に各別に連通するものである。

上記電磁弁３としては、第４図に示すように、ダブルソ
レノイドやシングルソレノイドのものを使用することが
でき、それらの受電端子74は給電線75によって印刷配線
基板52上の給電端子54に接続するが、ダブルソレノイド
の場合は、電磁弁の両端に受電端子74を備えるので、そ
れらの各受電端子74,74に接続可能な給電線が用いられ
る。

上記構成を有する受信装置付きベルブマニホールドにお
いては、複数個の電磁弁５を取付けるマニホールドベー
ス１と、その電磁弁５によって駆動されるアクチュエー
タ等からの信号線８を接続する受信装置２と、マニホー
ルドベース１上の複数個の電磁弁５への給電装置３とを
結合しているが、このように構成すると、アクチュエー
タから流体配管と共に信号線８をまとめてバルブマニホ
ールドまで導くことが可能となり、流体配管は電磁弁５
に、信号線８は多極コネクタ33により整然と制御機器に
接続することができる。

また、上記受信装置２においては、複数の受信端子盤21
をそれぞれ端子盤ケース26に収容し、多極コネクタ33を
設けた受信配線盤31もケースに収容して、それらを互い
に係合する係合子41,42によって順次連設し、そしてこ
れらを両端において止めねじ49によりマニホールドベー
スに固定するようにしているので、簡易な構造でありな
がら、マニホールドベースによる支持によって、それら
の組立て状態を安定的に保持させることができ、またマ
ニホールドベースの連数に対応させることが可能で、組
立て作業も極めて容易に行うことができる。

［考案の効果］ このような本考案の受信装置付きバルブマニホールドに
よれば、シリンダ等のアクチュエータから流体配管と共
に信号線をまとめてバルブマニホールドまで導き、流体
配管は電磁弁に、信号線は多極コネクタにより整然と制
御機器に接続することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における受信装置の分解斜視
図、第２図はマニホールドベースに対する上記受信装置
及び給電装置の結合状態を示す分解斜視図、第３図は電
磁弁に給電するための上記給電装置の分解斜視図、第４
図は本考案の受信装置付きバルブマニホールドに対する
電磁弁の組み付け状態を示す分解斜視図である。 １……マニホールドベース、 ２……受信装置、３……給電装置、 ５……電磁弁、８……信号線、 21……受信端子盤、 22,32……印刷配線基板、 23……受信端子、24……接続端子、 26……端子盤ケース、29……送信リード線、 30……リード線通路、31……受信配線盤、 33……多極コネクタ、36……多線接続受端子、 41,42……係合子、49……止めねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数個の電磁弁を載置固定するマニホール
   ドベースと、上記電磁弁によって駆動されるアクチュエ
   ータ等からの信号線を接続する受信装置と、マニホール
   ドベース上の複数個の電磁弁への給電装置とを備え、 上記受信装置として、 印刷配線基板上に上記信号線が接続される受信端子及び
   その受信端子に接続した接続端子を設けた複数の受信端
   子盤を、それぞれ端子盤ケースに収容し、上記接続端子
   に連結した送信リード線を、各端子盤ケース間において
   連通するリード線通路を通して導出し、 上記複数の受信端子盤の一端に配設される受信配線盤
   は、印刷配線基板上に、上記受信端子からリード線通路
   を通して送られた信号を受ける多線接続受端子、及びそ
   の多線接続受端子からの信号が印刷配線基板の信号回路
   を通して導かれる多極コネクタを設けることにより構成
   し、 上記各端子盤ケース及び受信配線盤のケースは、互いに
   係合する係合子によって順次連設し、これらを両端にお
   いて止めねじによりマニホールドベースに固定した、 ことを特徴とする受信装置付きバルブマニホールド。