JPH0623797A - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

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JPH0623797A
JPH0623797A JP20623892A JP20623892A JPH0623797A JP H0623797 A JPH0623797 A JP H0623797A JP 20623892 A JP20623892 A JP 20623892A JP 20623892 A JP20623892 A JP 20623892A JP H0623797 A JPH0623797 A JP H0623797A
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runner
cavities
weld line
acid
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力雄 黒田
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/2701Details not specific to hot or cold runner channels
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/0079Liquid crystals

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いウェルドライン強度を有するサーモトロ
ピック液晶ポリマーの実用的な、かつ低コストの射出成
形方法を提供する。 【構成】 複数個の各キャビティがランナを介して順に
直接連なる複数個取りの金型であって、各キャビティに
より成形される成形品のウェルドラインの位置から各キ
ャビティの出口ランナまでの距離が、下記式に従って計
算される距離y(mm)以上離れるように、該キャビテ
ィの出口ランナを位置してなる金型を用いて成形するこ
とを特徴とするサーモトロピック液晶ポリマーの射出成
形方法。 y=(2.69)x・0.26 … … (式1) x(mm):ウェルドライン近傍の最薄部の肉厚

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェルドライン強度並
びに外観の改善を図った射出成形方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】液晶ポリマーの射出成形体のウェルドラ
イン強度は極めて弱く、該ポリマーの射出成形技術上、
大きな問題となっている。このウェルドラインとはゲー
トから金型キャビティ内に射出された溶融樹脂が分岐
し、これが更に合流する合流部に対応し成形体表面に発
生するものである。
【0003】特願平2−417780号、特願平2−4
17781号、特願平2−417782号に記載のよう
に、従来の液晶ポリマーの射出成形においては成形条件
の変更による強度並びに外観の改善効果は余り大きくは
ない。また、上記の特許出願に、ある特定の位置に樹脂
溜り、あるいはゲートを設けることで樹脂の再流動を起
こさせ、ウェルドライン強度を向上させる方法が提案さ
れている。しかしながら、必ずしもこれらの方法では満
足できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
ウェルドライン強度を有するサーモトロピック液晶ポリ
マーの実用的な、かつ低コストの射出成形方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、次
に示す射出成形方法によって達成される。すなわち、本
発明は、複数個の各キャビティがランナを介して順に直
接連なる複数個取りの金型であって、各キャビティによ
り成形される成形品のウェルドラインの位置から各キャ
ビティの出口ランナまでの距離が、下記式に従って計算
される距離y(mm)以上離れるように、該キャビティ
の出口ランナを位置してなる金型を用いて成形すること
を特徴とするサーモトロピック液晶ポリマーの射出成形
方法に関する。 y=(2.69)x・0.26 … …(式1) x(mm):ウェルドライン近傍の最薄部の肉厚
【0006】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明に用いられるリング状金型の一例を
示す平面図である。
【0007】図1において、射出成形時、スプルより充
填された溶融樹脂は入り口ランナ1を通りキャビティ1
に充填される。キャビティ1に入った溶融樹脂はキャビ
ティ内を分岐して流れ、その一部がキャビティ1に連な
っている出口ランナ1より流れ出す。そして、この出口
ランナ1はキャビティ2への入口ランナである入口ラン
ナ2を兼ねるものであり、ここを通り溶融樹脂はキャビ
ティ2に充填される。その後、同じようにキャビティ
3,4が充填され、最終的に第n番目のキャビティnが
充填され、充填完了に至る。
【0008】すなわち、本発明においては、キャビティ
1がキャビティ2の、またキャビティ1,2がキャビテ
ィ3の、またキャビティ1,2, … ,(n−1)が
キャビティnのランナになっており、なおかつ、キャビ
ティ2,3, … ,nがキャビティ1の樹脂溜りとな
っており、キャビティ3, … ,nがキャビティ2の
樹脂溜りとなっており、キャビティnがキャビティ(n
−1)の樹脂溜りとなっているものである。このため製
品とならない樹脂溜りを設ける必要がなくなるものであ
る。
【0009】このような金型において、キャビティの数
は2個以上あることが必要であるが、その上限の個数は
溶融樹脂粘度、射出成形圧、成形時間等により異なり、
特に限定されないが、通常は30個までである。
【0010】また、本発明では、各キャビティにより成
形される成形品のウェルドラインの位置から各キャビテ
ィの出口ランナまでの距離が、下記式に従って計算され
る距離y(mm)以上離れるように、該キャビティの出
口ランナを位置してなる金型金型を用いて射出成形す
る。 y=(2.69)x・0.26 … …(式1) x(mm):ウェルドライン近傍の最薄部の肉厚
【0011】このように、本発明で用いるキャビティ
は、再流動を起こさせるためには溶融樹脂の出口ランナ
を分岐した樹脂の合流部、すなわちウェルドラインより
ずらした位置に設けることが肝要であるが、その程度は
成形品の厚みにより異なり、少なくとも上記式を満たす
必要がある。
【0012】なお、ここで言う距離とは樹脂流動に沿っ
た距離を意味する。従って、例えばリング状成形品では
円周に沿った距離を意味する。
【0013】この図1は、キャビティ1にのみ溶融樹脂
の充填孔であるスプルが設けられた金型である。すなわ
ちスプルはただ一つの金型であって、キャビティ1から
順に充填される構造であって、その分だけ樹脂のロスが
少なく好ましい構造である。しかし、樹脂の損失が多く
なる可能性はあるが、必ずしもこのような構造である必
要はなく、スプルは一つに限らない。すなわち、前述の
ように出口ランナとウェルドラインとの距離が前記した
距離を保つ限りスプルは任意の数、例えば、各キャビテ
ィ間のランナの適宜の位置へそれぞれスプルを設けるこ
ともできる。要は、出口ランナとウェルドラインとの距
離が前記した距離を保つことが必要である。
【0014】また、1つのスプルにキャビティ1〜n、
キャビティ1′〜n′、キャビティ1″〜n″といった
複数組のキャビティを設けてもよい。この場合には、ス
プルから各々の組のキャビティに順次樹脂が供給され
る。この結果、これらキャビティを含む金型は全体とし
て十文字形状や放射形状等になる。
【0015】入口ランナよりの溶融樹脂の流入方向と出
口ランナよりの流出方向のなす角度は一定であってもか
なり大きな効果が発揮されるが、キャビティ番号が増す
に従いこれらのなす角度の増加する構造のほうがより好
ましい。
【0016】例えば、キャビティ1において、入口ラン
ナから溶融樹脂が流入する流入方向と出口ランナから樹
脂が流出する流出方向とのなす角度をX度とすると、キ
ャビティ1を経て次に樹脂が流入するキャビティ2にお
ける該角度は前記角度X度よりも少なくとも5度以上、
好ましくは10度以上増加させる。従って、順に均等に
10度ずつ増加させるようにすることもできる。あるい
は、不均等に増加させることもできる。増加の角度の上
限値は、最後のキャビティにおける前記角度X度が18
0度未満であるように設定すればよい。
【0017】また、キャビティ1の前記角度X度は、通
常30〜160度の範囲であることが適当である。かか
る角度を有すれば、通常、キャビティにより成形される
成形品におけるウェルドラインの位置からキャビティの
出口ランナまでの距離が、上記式に基づいて計算される
値y(mm)以上離れるように位置してなるものであ
る。
【0018】かかる構造を有する金型を使用してサーモ
トロピック液晶ポリマーを射出成形することにより、ウ
ェルド強度のより大である成形品を射出成形により製造
することができる。
【0019】本発明の射出成形方法が有効な成形品形状
としては、前記した再流動を起こすことが必要な成形品
であり、例えばリング状、四角、六角等の角形の成形品
等がある。
【0020】ランナは通常用いられる形状のものを用い
ることができ、例えば、台形、四角形、円形、半円形等
が好ましい。ランナ径は成形品の大きさ、形状により適
宜選定する必要があり、一概に決まるものではないが、
一般に円形ランナの場合は直径1〜25mm、好ましく
は1.5〜15mmが好適である。他の形状のランナの
大きさは下記式2で定義される相当円半径r′が前記の
範囲に入っていればよい。 r′=2S/L … … (式2) S:ランナの断面積、L:ランナの周長
【0021】なお、本発明で用いられるランナの容積
は、成形品の形状、金型の構造により変化するものであ
り、一概には言えないが、通常の多数個取り金型におい
て必要とされるランナ容積と比べても僅かの増加で済
む。各キャビティに樹脂溜りを設けた場合と比べれば、
それはかなり小さな値となり、極めて経済的である。も
ちろん、必要に応じて各キャビティあるいはランナに適
宜に樹脂溜りを設けることは差し支えない。
【0022】ゲートは一般に使用されるものが適用でき
るが、サブマリン、サイド、ピン、ダイレクト、ジャン
プゲート等が好適に使用できる。しかしながら、成形品
のゲート処理を考慮した場合、ゲート径は小さくする方
が有利である。サーモトロピック液晶ポリマーは非常に
流動性に優れる樹脂であるため、かなりゲート径を小さ
くでき、その下限はおよそ0.1mmである。
【0023】本発明ではサーモトロピック液晶ポリマー
を射出成形する。このサーモトロピック液晶ポリマーと
は熱溶融時に光学的異方性を示す樹脂である。
【0024】このように溶融時に光学的異方性を示すポ
リマーは、溶融状態でポリマー分子鎖が規則的な平行配
列をとる性質を有している。光学的異方性溶融相の性質
は、直交偏光子を利用した通常の偏光検査法により確認
できる。
【0025】サーモトロピック液晶ポリマーは、一般に
細長く、偏平な分子構造からなり、分子の長鎖に沿って
剛性が高く、同軸または平行のいずれかの関係にある複
数の連鎖伸長結合を有しているようなモノマーから製造
される。
【0026】本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリ
マーは、上記化合物を溶融アシドリシス法やスラリー重
合法等の多様なエステル形成法により製造することがで
きる。
【0027】本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリ
マーには、一つの高分子鎖の一部が異方性溶融相を形成
するポリマーのセグメントで構成され、残りの部分が異
方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂のセグメントから
構成されるポリマーも含まれる。また、複数のサーモト
ロピック液晶ポリマーを複合したものも含まれる。
【0028】上記のように光学的異方性溶融相を形成す
るポリマーとしては、例えば全芳香族ポリエステル、ポ
リエステルエーテル等が例示され、その構成成分として
は、(A)芳香族ジカルボン酸系化合物の少なくとも1
種、(B)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合物の少な
くとも1種、(C)芳香族ジオール系化合物の少なくと
も1種、(D)(D1)芳香族ジチオール、(D2)芳
香族チオフェノール、(D3)芳香族チオールカルボン
酸系化合物の少なくとも1種、(E)芳香族ヒドロキシ
アミン、芳香族ジアミン系化合物の少なくとも1種、等
が挙げられる。これ等は単独で構成される場合もある
が、多くは(A)と(C);(A)と(D);(A),
(B)と(C);(A),(B)と(E);あるいは
(A),(B),(C)と(E)等のように組合せて構
成される。
【0029】上記(A)芳香族ジカルボン酸系化合物と
しては、テレフタル酸、4,4′−ジフェニルジカルボ
ン酸、4,4′−トリフェニルジカルボン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン
−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,
4′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4,4′−ジ
カルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテル−3,
3′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3′−
ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボ
ン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸、またはクロロテレフタル酸、ジクロロテレフ
タル酸、ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジ
メチルテレフタル酸、エチルテレフタル酸、メトキシテ
レフタル酸、エトキシテレフタル酸等で代表される芳香
族ジカルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン
置換体が挙げられる。
【0030】(B)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合
物としては、4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ
安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒド
ロキシ−1−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン
酸、または3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,
5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジメ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒ
ドロキシ安息香酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキ
シ安息香酸、6−ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフト
エ酸、6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ
酸、2−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−クロロ
−4−ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシ安息香酸、3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸、2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香
酸、3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロ
キシ−5−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−
7−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5,7
−ジクロロ−2−ナフトエ酸等で代表される芳香族ヒド
ロキシカルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲ
ン置換体が挙げられる。
【0031】(C)芳香族ジオールとしては、4,4′
−ジヒドロキシジフェニル、3,3′−ジヒドロキシジ
フェニル、4,4′−ジヒドロキシトリフェニル、ハイ
ドロキノン、レゾルシン、2,6−ナフタレンジオー
ル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェノキシ)エタン、3,3′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、1,6−ナフタレンジオ
ール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳香族
ジオール、またはクロロハイドロキノン、メチルハイド
ロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイド
ロキノン、メトキシハイドロキノン、フェノキシハイド
ロキノン、4−クロロレゾルシン、4−メチルレゾルシ
ン等で代表される芳香族ジオールのアルキル、アルコキ
シ、アリール、アリールオキシまたはハロゲン置換体が
挙げられる。
【0032】(D1)芳香族ジチオールとしては、ベン
ゼン−1,4−ジチオール、ベンゼン−1,3−ジチオ
ール、2,6−ナフタレン−ジチオール等が挙げられ
る。
【0033】(D2)芳香族チオフェノールとしては、
4−メルカプトフェノール、3−メルカプトフェノー
ル、6−メルカプトフェノール等が挙げられる。
【0034】(D3)芳香族チオールカルボン酸として
は、4−メルカプト安息香酸、3−メルカプト安息香
酸、6−メルカプト−2−ナフトエ酸、7−メルカプト
−2−ナフトエ酸等が挙げられる。
【0035】(E)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジ
アミン系化合物としては、4−アミノフェノール、N−
メチル−4−アミノフェノール、1,4−フェニレンジ
アミン、N,N′−メチル−1,4−フェニレンジアミ
ン、N,N′−ジメチル−1,4−フェニレンジアミ
ン、3−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフ
ェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、4−ア
ミノ−1−ナフトール、4−アミノ−4′−ヒドロキシ
ジフェニル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニル
エーテル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルメ
タン、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルスルフ
ィド、4,4′−ジアミノフェニルスルフィド(チオジ
アニリン)、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、
2,5−ジアミノトルエン、4,4′−エチレンジアニ
リン、4,4′−ジアミノジフェノキシエタン、4,
4′−ジアミノジフェニルメタン(メチレンジアニリ
ン)、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル(オキシ
ジアニリン)等が挙げられる。
【0036】これら全芳香族ポリエステルの中で好まし
くは、少なくとも一般式
【0037】
【化1】
【0038】で表される繰り返し単位を含む(共)重合
体であって、具体的には
【0039】
【化2】
【0040】
【化3】
【0041】等がある。
【0042】すなわち、本発明の特に好ましい全芳香族
コポリエステルは、p−ヒドロキシ安息香酸、フタル酸
およびビフェノールの3種の化合物からそれぞれ誘導さ
れる繰返し単位を有するコポリエステル、またはp−ヒ
ドロキシ安息香酸およびヒドロキシナフトエ酸の2種の
化合物からそれぞれ誘導される繰返し単位を有するコポ
リエステルである。
【0043】本発明におけるサーモトロピック液晶ポリ
マーは上述したものであるが、本発明の目的の範囲内で
ガラス繊維、炭素繊維等の無機または有機繊維、タル
ク、二酸化チタン等の従来公知の無機または有機充填剤
の一種以上を任意の量で含むことができる。しかしなが
ら、このサーモトロピック液晶ポリマーは充填剤の配合
割合が高すぎると本発明の成形方法を使用してもウェル
ドライン強度の改善を図ることができない。
【0044】従って、余りに多量の充填剤が配合された
サーモトロピック液晶ポリマーでは、ウェルドライン強
度改善の効果が達成され得ないため好ましくない。この
観点から好ましいサーモトロピック液晶ポリマーの場
合、70wt%以下の量の充填剤が配合されたサーモト
ロピック液晶ポリマーが好ましい。
【0045】本発明で用いる射出成形機は通常のスクリ
ュインライン方式、プランジャ方式の成形機を用いるこ
とができる。また、シリンダ温度、射出圧力、射出速
度、金型温度、保圧等の成形条件も射出すべき樹脂に適
した通常の条件により射出成形することができる。
【0046】すなわち、サーモトロピック液晶ポリマー
の場合の射出成形条件は、特に限定されないが、充填材
の充填、非充填に拘らず、射出シリンダ温度200〜4
20℃、金型温度30〜200℃、射出圧力100〜2
000kg/cm2で、射出速度(シリンダ移動速度)
5〜500mm/secの範囲から適当に選択できる。
また保圧は本発明の効果には直接的な影響を与えるもの
ではないので、樹脂に応じ適宜調節すればよいが、通常
の場合50〜1200kg/cm2で0.5〜60秒の
範囲から適宜選択できる。
【0047】射出成形後は、成形品にあった適当な冷却
時間、例えば2〜120秒の冷却時間により冷却し、そ
の後、常法により成形品を取り出せばよい。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例等により具体的に説明
する。
【0049】<使用金型>初めに各実施例および比較例
に用いた金型の説明をする。図1、図4〜6は内径8.
3mm、外径12.0mm、高さ5.0mmのリング状
の成形品が5個得られる射出成形金型のキャビティとラ
ンナの部分を示した平面図である。得られる成形品の平
面図を図2(a)、図2(a)のA−A′部分の断面図
を図2(b)にそれぞれ示す。また、ランナの断面図を
図3にそれぞれ示す。
【0050】図7は20mm角、厚さ2.5mmの正4
角形の中央部に半径7.5mmの穴の開いている成形品
が5個得られる射出成形金型のキャビティとランナの部
分を示した平面図である。
【0051】図1、図4〜7の金型はすべて各キャビテ
ィがランナで直接に連結されているものであり、第5キ
ャビティに出口ランナ5を有するものである。各ランナ
の形状は同一であり、ランナは図3のような断面形状を
持っている。各キャビティの出入口のゲート(図示せ
ず)はサブマリンタイプとなっており、そのゲート径は
直径0.5mmである。
【0052】図1および図7に示す金型は入口ランナと
出口ランナのなす角がキャビティ番号の増加に伴って増
大しており、図4に示す金型は入口ランナと出口ランナ
のなす角がキャビティ番号の増加に拘らず120度で一
定である。図5に示す金型は入口ランナと出口ランナの
なす角が170度で一定である。図6に示す金型は入口
ランナと出口ランナのなす角が180度で一定である。
【0053】<熱衝撃強度の測定>成形品サンプルを雰
囲気温度−40℃の冷凍庫に1時間放置後、雰囲気温度
230℃のオーブンに1時間放置することを1サイクル
とする熱衝撃試験を10サイクル行なった。その後、ウ
ェルドライン部の割れ等の破壊された状況を観察した。
【0054】その結果は、以下の基準により破壊状況を
評価した。 ◎:割れ等が全く見られない。 ○:割れ等が極く僅かに見られる。 △:割れが見られるが、その割れの深さの程度がやや大
きいもの。 ×:割れが見られ、その割れの深さの程度が大きいも
の。
【0055】実施例1 図1により示される射出成形用金型を用いてp−ヒドロ
キシ安息香酸/テルフタル酸/ビフェノール/イソフタ
ル酸の4元系コポリエステルからなるサーモトロピック
液晶ポリマー(ガラス繊維30wt%充填、未充填品の
DSC測定融点350℃、未充填品は溶融時に光学的異
方性を示す)を、住友重機械(株)製の射出成形機SG
−25(商品名、型締め圧25トン)によりシリンダ温
度350℃、金型温度100℃、射出圧力600kg/
cm2、射出速度180mm/秒、保持圧力400kg
/cm2、保圧時間2.5秒、冷却時間10秒の成形条
件にて成形した。ウェルドラインはどのキャビティにお
いても概ねゲートの対面、すなわち入口ランナの延長上
に発生した。
【0056】得られた成形品を熱衝撃試験に供した。そ
の結果を表1に示す。また、成形品のリング径から式1
により計算値を求めた。また、各キャビティから得られ
たリング成形品についてウェルドラインから出口ランナ
までの距離を測定した。結果はいずれも表1に示す。
【0057】実施例2 図4により示される射出成形用金型を用いて実施例1と
同様の成形機、成形条件にて成形した。ウェルドライン
はどのキャビティにおいても概ねゲートの対面、すなわ
ち入口ランナの延長上に発生した。
【0058】得られた成形品を熱衝撃試験に供した。そ
の結果を表1に示す。また、成形品のリング径から式1
により計算値を求めた。また、各キャビティから得られ
たリング成形品についてウェルドラインから出口ランナ
までの距離を測定した。結果はいずれも表1に示す。
【0059】比較例1 図5により示される射出成形用金型を用いて実施例1と
同様の成形機、成形条件にて成形した。ウェルドライン
はどのキャビティにおいても概ねゲートの対面、すなわ
ち入口ランナの延長上に発生した。
【0060】得られた成形品を熱衝撃試験に供した。そ
の結果を表1に示す。また、成形品のリング径から式1
により計算値を求めた。また、各キャビティから得られ
たリング成形品についてウェルドラインから出口ランナ
までの距離を測定した。結果はいずれも表1に示す。
【0061】比較例2 図6により示される射出成形用金型を用いて実施例1と
同様の成形機、成形条件にて成形した。ウェルドライン
はどのキャビティにおいても概ねゲートの対面、すなわ
ち入口ランナの延長上に発生した。
【0062】得られた成形品を熱衝撃試験に供した。そ
の結果を表1に示す。また、成形品のリング径から式1
により計算値を求めた。また、各キャビティから得られ
たリング成形品についてウェルドラインから出口ランナ
までの距離を測定した。結果はいずれも表1に示す。
【0063】実施例3 図7により示される射出成形用金型を用いて実施例1と
同様の成形機、成形条件にて成形した。ウェルドライン
はどのキャビティにおいても概ねゲートの対面、すなわ
ち入口ランナの延長上に発生した。
【0064】得られた成形品を熱衝撃試験に供した。そ
の結果を表1に示す。また、成形品のリング径から式1
により計算値を求めた。また、各キャビティから得られ
たリング成形品についてウェルドラインから出口ランナ
までの距離を測定した。結果はいずれも表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】キャビティ同士を直接ランナにてつな
げ、かつキャビティにより成形される成形品のウェルド
ラインの位置からキャビティの出口ランナまでの距離を
特定範囲とすることにより、樹脂溜りをキャビティ毎に
別個に設けずとも再流動を効果的に引き起こすことによ
り高いウェルド強度を有する射出成形品を製造すること
が可能となった。しかも、そのランナ容積は通常の多数
個取りの場合とほぼ同じ容積のランナで済むため、経済
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リング状金型の第1の例を示す平面図。
【図2】 リング状金型により得られる成形品の平面図
および断面図。
【図3】 ランナの断面図。
【図4】 リング状金型の第2の例を示す平面図。
【図5】 リング状金型の第3の例を示す平面図。
【図6】 リング状金型の第4の例を示す平面図。
【図7】 正方形の外形に丸穴の開いた板状の金型の一
例を示す平面図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の各キャビティがランナを介して
    順に直接連なる複数個取りの金型であって、各キャビテ
    ィにより成形される成形品のウェルドラインの位置から
    各キャビティの出口ランナまでの距離が、下記式に従っ
    て計算される距離y(mm)以上離れるように、該キャ
    ビティの出口ランナを位置してなる金型を用いて成形す
    ることを特徴とするサーモトロピック液晶ポリマーの射
    出成形方法。 y=(2.69)x・0.26 … … (式1) x(mm):ウェルドライン近傍の最薄部の肉厚
  2. 【請求項2】 前記金型が、各キャビティにおける入口
    ランナから該キャビティへ樹脂が流入する方向と該キャ
    ビティから樹脂が出口ランナから流出する方向とがなす
    角度が、樹脂が充填される各キャビティの順に増加する
    構造である請求項1に記載の射出成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4698016B2 (ja) * 2000-05-02 2011-06-08 上野製薬株式会社 樹脂の射出成形法
EP2607040A1 (de) * 2011-12-22 2013-06-26 Elast Kunststoffverarbeitungs-GmbH & Co. KEG Verfahren zur Herstellung von mehreren Spritzgussteilen
CN108858998A (zh) * 2018-06-25 2018-11-23 东莞市玖洲光学有限公司 一种镜头安装座的注塑模具

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