JPH0623741Y2 - スタータ装置 - Google Patents

スタータ装置

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JPH0623741Y2
JPH0623741Y2 JP1988027768U JP2776888U JPH0623741Y2 JP H0623741 Y2 JPH0623741 Y2 JP H0623741Y2 JP 1988027768 U JP1988027768 U JP 1988027768U JP 2776888 U JP2776888 U JP 2776888U JP H0623741 Y2 JPH0623741 Y2 JP H0623741Y2
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JP
Japan
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gear
output shaft
planetary
planetary gear
shaft
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JP1988027768U
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English (en)
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JPH01131871U (ja
Inventor
幸治 小林
慎一 長島
秀行 南
萩原  浩
Original Assignee
株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自家用車等の車両に搭載されるエンジンの始
動をするスタータ装置に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点] 一般に、この種スタータ装置のなかには、モータ部から
の動力を遊星減速機構を介して出力軸に伝達するように
したものが有る。ところでこの場合、出力軸先端部を支
持するハウジング(ギアケース)はアルミダイキヤスト
によつて形成されるのが一般的であるが、その支持孔と
出力軸基端部を支持するセンターブラケツト側の支持孔
とがどうしても加工公差にによつてずれてしまう許りで
なく、出力軸を支承する軸受との間にもクリアランスが
有り、このため、ピニオンギアがエンジン側のリングギ
アと噛合し、そのときの荷重がピニオン軸側に働くこと
に成るが、このときピニオン軸に対してこれを支持する
出力軸が傾いて遊星ギアがインターナルギアに食い込ん
で円滑な遊星作動が損なわれてしまうことになる。
そこで実開昭53−21233号公報に示す如く出力軸
フランジ部と一方向回転クラツチとのあいだに、該フラ
ンジ部と対向するよう配設したセンターブラケツトでフ
ランジ部を支持するものもあるが、このものは、センタ
ーブラケツトによるフランジ部の支持位置が遊星ギアの
支軸位置よりも内径側位置であるため、出力軸の傾き規
制をする作用が事実上殆ど無く、寧ろスラストを受ける
程度のものに過ぎず、出力軸の傾き規制作用が確実でな
く、遊星減速機構を構成するインターナルギアを樹脂製
にしたものでは、出力軸の傾き規制力を越えた過負荷が
働いて出力軸が傾いたとき、金属製の遊星ギアの外周コ
ーナー部が、該遊星ギアに比べ強度的に劣る上記樹脂製
のインターナルギアの内周ギア面に食い込んで大切なギ
ア面を傷付けてしまうという問題が有る。
[問題を解決する手段] 本考案は、上記の如き実情に鑑み、これらの欠点を一掃
することができるスタータ装置を提供することを目的と
して創案されたものであつて、モータ駆動軸が太陽ギア
となる遊星減速機構と、モータ駆動軸と同芯に配設され
る出力軸と、該出力軸の基端部に一体的に形成され、遊
星減速機構を構成する遊星ギアの支軸が連結されるフラ
ンジ部と、ピニオンギアが一体的に設けられ、かつ出力
軸にヘリカルスプライン嵌合される一方向回転クラツチ
と、始動スイツチをONすることで作動してピニオンギ
アがエンジン側のリングギアに噛合するよう一方向回転
クラツチをシフトさせるためのマグネツトスイツチ部と
を備えてなるスタータにおいて、前記フランジ部と一方
向回転クラツチとのあいだにフランジ部と対向するよう
配設され、かつハウジングに支持されるセンターブラケ
ツトに、出力軸の外周面を回動自在に支持する内周筒部
と、出力軸の傾きを規制すべく少なくとも遊星ギアの支
軸位置よりも外径位置でフランジ部に摺接する凸部とを
一体形成する一方、前記遊星ギアの歯幅を該遊星ギアが
噛合するインターナルギアの歯幅よりも大きくしたこと
を特徴とするものである。
そして本考案は、この構成によつて、加工公差等があつ
たとしても、出力軸の傾きを確実に防止することができ
るようにしたものである。
[実施例] 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図
面において、1はスタータモータ装置のハウジングであ
つて、該ハウジング1の基端部側にはモータ部2、マグ
ネツトスイツチ部3が配されている。4は遊星減速機構
であつて、該遊星減速機構4は、モータ部2のモータ軸
2aの先端部に形成されたギア部を太陽ギアとし、モー
タ駆動に伴い遊星ギア4aが太陽ギアの回りを自転しな
がら公転するようになつている。さらにこのものでは、
遊星ギア4aの外部軌道を決定するインターナルギア4
dが樹脂材によつて形成され、また遊星ギア4aはこれ
よりも硬度のある金属によつて形成されて軽量化を計つ
ているものであるが、このものにおいて、遊星ギア4a
とインターナルギア4dとの噛合幅Aは、遊星ギア4a
の歯幅Bよりも幅狭(A<B)となつており、これによ
つてインターナルギア4dが駆動力によつて倒れたりし
てインターナルギア4dと遊星ギア4aとが偏心した場
合に、硬い遊星ギア4aがインターナルギア4dの歯面
に食い込んでしまう不具合を解消できるよう配慮されて
いる。そしてこの遊星ギア4aに軸受4bを介して軸支
された支軸4cに、出力軸5の基端部に形成されたフラ
ンジ部5aが連結されている。この出力軸5には、モー
タ駆動方向の動力伝動はするが、逆方向の動力伝動は断
つ一方向回転クラツチ7のクラツチアウタ7aが軸芯方
向移動自在となるようスプライン嵌合部7cを介して連
結されている。一方、このクラツチインナ7bにはピニ
オンギア8が一体的に形成されており、そしてピニオン
ギア8は軸受メタル9を介して出力軸5に軸芯回り回動
自在でかつ軸芯方向移動自在に支持されている。さらに
出力軸5は、先端部がエンジン側に連動連結されたリン
グギア10よりも先方まで延長され、この延長部がハウ
ジンク1に軸受メタル11を介して軸芯回り回動自在に
軸承されている。さらに前記クラツチアウタ7aには、
マグネツトスイツチ部3の作動杆3aに一端部が連繋さ
れたシフトレバー12の他端部が係合するシフタ係り7
dが形成されており、始動スイツチのON操作に伴うマ
グネツトスイツチ部3の作動に連繋したシフトレバー1
2の揺動によつてピニオンギア8が一方向回転クラツチ
7と共に矢印方向にシフトし、これによつてピニオンギ
ア8がリングギア10に噛合してエンジン始動が成され
るようになつている。
また13は外周側がハウジング1に支持されるセンター
ブラケツトにあつて、該センターブラケツト13の内周
部は筒状になつており、該内周筒部13bで軸受メタル
14を介して出力軸5を軸芯回りに回動自在に支持して
いるが、さらにセンターブラケツト13の遊星減速機構
4と対向する面側には、支軸4cの外径位置および内径
位置において出力軸5のフランジ部5aと摺接する凸部
13aが一体的に突出形成されている。この凸部13a
の形成は、例えばセンターブラケツト13をプレス加工
する場合に反対側から突き出すことで同時に形成するこ
とができるものであり、そしてセンターブラケツト13
を組付けた場合に、該凸部13aがフランジ部5aに摺
接して出力軸5の傾きを規制するようになつている。因
みに、この凸部13aは所定間隔を存して円弧状に点在
するように構成しても良く、またリング状に構成しても
良いのである。
叙述の如く構成された本考案の実施例において、エンジ
ン始動時、ピニオンギア8がリングギア10に噛合した
際の荷重によつて出力軸5に対してこれを傾けようとす
る作用が働くことになるが、この傾きは、センターブラ
ケツト13に突設した凸部13aが出力軸5のフランジ
部5aに摺接することによつて直接的に受けられて確実
に規制されることになる。つまり、センターブラケツト
13に凸部13aが一体的に設けられており、これが出
力軸5のフランジ部5aの外径側に摺接して出力軸5の
傾きを受けることになつて、傾き規制がなされることに
なるが、本考案においては凸部13aが遊星減速機構4
の遊星ギア4aの支軸4cよりも外径位置に形成されて
いるため、出力軸5の傾き規制を、該支軸4cよりもさ
らに外径にあつて中心から遠いフランジ部外径位置で行
うこととなつて、出力軸5は殆ど傾くこと無く、高精度
で信頼性の高いものにできる。しかも本実施例において
は、凸部13aが支軸4cの内径位置にも形成されてい
るため、より確実な出力軸5の傾き規制を発揮できるこ
とになる。
さらに本考案では、前述したように少なくとも支軸4c
よりも外径側において出力軸5の傾き規制をして、出力
軸5の傾き規制能力を向上させて、出力軸5が傾くこと
によつてインターナルギア4dに遊星ギア4aが食い込
むことを確実に回避できる。
さらにこのものでは、インターナルギア4dを樹脂にし
た場合でも、インターナルギア4dの歯幅Aが遊星ギア
4aの歯幅Bよりも小さくなつているため、万一、出力
軸5に過大な負荷が働いて出力軸5が傾斜したとして
も、金属製遊星ギア4aの外周コーナー部が樹脂製イン
ターナルギア4dの内周ギア面に食い込んでしまうこと
を確実に防止できることになつて、インターナルギア4
dの保護が計れ、より一層、信頼性を向上できることに
なる。
[作用効果] 以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであ
るから、エンジン始動時、出力軸に対してこれを傾斜さ
せようと働く荷重は、センターブラケツトに突設した凸
部が出力軸のフランジ部に摺接することによつて直接的
に受けられることになるが、この凸部は、少なくとも遊
星ギアの支軸位置よりも外径側位置でフランジ部を受け
ることとなり、この結果、出力軸の傾き規制を、支軸よ
りも遠いフランジ部外径位置で行うこととなつて、出力
軸の傾き規制能力が向上し、出力軸が傾くことによつて
インターナルギアに遊星ギアが食い込むことを確実に回
避できる。
しかも、インターナルギアを樹脂にした場合でも、イン
ターナルギアの歯幅が遊星ギアの歯幅よりも小さくなつ
ているため、万一、出力軸に過大な負荷が働いて出力軸
が傾いたとしても、金属製遊星ギアの外周コーナー部が
樹脂製インターナルギアの内周ギア面に食い込んで大切
なギア面を傷付けてしまうことを確実に防止できること
になつて、インターナルギアの保護が計れ、より一層、
信頼性を向上できることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係るスタータ装置の実施例を示したも
のであつて、第1図はスタータの一部断面側面図、第2
図は遊星減速機構部の拡大断面図である。 図中、4は遊星減速機構、4aは遊星ギア、5は出力
軸、5aはフランジ部、13はセンターブラケツト、1
3aは凸部である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 萩原 浩 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社三ツ葉電機製作所内 (56)参考文献 実開 昭53−21233(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ駆動軸(2a)が太陽ギアとなる遊
    星減速機構(4)と、モータ駆動軸と同芯に配設される
    出力軸(5)と、該出力軸(5)の基端部に一体的に形
    成され、遊星減速機構(4)を構成する遊星ギア(4
    a)の支軸(4c)が連結されるフランジ部(5a)
    と、ピニオンギア(8)が一体的に設けられ、かつ出力
    軸(5)にヘリカルスプライン嵌合される一方向回転ク
    ラツチ(7)と、始動スイツチをONすることで作動し
    てピニオンギアがエンジン側のリングギア(10)に噛
    合するよう一方向回転クラツチ(7)をシフトさせるた
    めのマグネツトスイツチ部(3)とを備えてなるスター
    タにおいて、前記フランジ部(5a)と一方向回転クラ
    ツチ(7)とのあいだにフランジ部と対向するよう配設
    され、かつハウジング(1)に支持されるセンターブラ
    ケツト(13)に、出力軸(5)の外周面を回動自在に
    支持する内周筒部(13b)と、出力軸(5)の傾きを
    規制すべく少なくとも遊星ギア(4a)の支軸(4c)
    位置よりも外径位置でフランジ部(5a)に摺接する凸
    部(13a)とを一体形成する一方、前記遊星ギア(4
    a)の歯幅(B)を該遊星ギアが噛合するインターナル
    ギア(4d)の歯幅(A)よりも大きくしたことを特徴
    とするスタータ装置。
JP1988027768U 1988-03-02 1988-03-02 スタータ装置 Expired - Lifetime JPH0623741Y2 (ja)

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JP1988027768U JPH0623741Y2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 スタータ装置

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JPH01131871U JPH01131871U (ja) 1989-09-07
JPH0623741Y2 true JPH0623741Y2 (ja) 1994-06-22

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ID=31250550

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988027768U Expired - Lifetime JPH0623741Y2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 スタータ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5624311Y2 (ja) * 1976-08-03 1981-06-08

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JPH01131871U (ja) 1989-09-07

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