JPH06237037A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JPH06237037A
JPH06237037A JP5023091A JP2309193A JPH06237037A JP H06237037 A JPH06237037 A JP H06237037A JP 5023091 A JP5023091 A JP 5023091A JP 2309193 A JP2309193 A JP 2309193A JP H06237037 A JPH06237037 A JP H06237037A
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JP
Japan
Prior art keywords
output power
frequency voltage
switch
amplitude
marking
Prior art date
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Pending
Application number
JP5023091A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuya Matsuyama
修也 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP5023091A priority Critical patent/JPH06237037A/ja
Publication of JPH06237037A publication Critical patent/JPH06237037A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】YAGレーザ光の移動照射による熱加工領域の
幅、とくにマーキングの線幅を指令通りに変動させるこ
とを目的とする。 【構成】高周波電圧の形をとる駆動信号Dと出力パワー
Pとが、時間Tを共通にして示される。レーザ発振器か
ら出射されるYAGレーザ光のパワーは、Qスイッチに
印加される高周波電圧値の振幅が減少する期間には増加
傾向をとり、同じくその振幅が増加する期間には減少傾
向をとって変動する。したがって、駆動信号Dと出力パ
ワーPとは、互いに増加,減少の傾向が逆になる。すな
わち駆動信号Dの振幅が極大,極小になるとき、出力パ
ワーPの水準が極小,極大になる。その結果、出力パワ
ーP値の変動に応じてマーキングの線幅が変動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、YAGレーザ光の移
動照射による熱加工領域の幅、とくにマーキングの線幅
を指令通りに変動させるレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザマーカとしての従来例について、
その構成図の図3を参照しながら説明する。なお、図3
は後述する発明に係る実施例の構成図と共通である。従
来例が実施例と異なるのは制御部の機能にある。図では
便宜上、制御部5として共通な符号を付けてある。図に
おいて、レーザ発振器1 の内部では、全反射ミラー11と
出力ミラー16とが対向配置され、その中間に全反射ミラ
ー11に近い側から順に、超音波Qスイッチ( 以下、Qス
イッチという) 2 と、レーザ媒質としてのYAGロッド
12と、モード選択器としての遮蔽板14と、シャッタ15と
が光軸を一致させて配置される。また、YAGロッド12
に近接してクリプトン・アークランプの連続点灯形励起
ランプ13が設置され、この励起ランプ13とYAGロッド
12とを包む形で、図示してないが、光励起の効率を良く
するための楕円形集光器が設けられる。
【0003】Qスイッチ2 は、超音波を利用したオン・
オフ形スイッチの一種で、励起ランプ13によって光励起
されたYAGロッド12の内部に反転分布状態で蓄積され
た励起エネルギーを繰返しパルスのレーザ光として出力
させる。さて、Qスイッチ2は、溶融石英からなり、駆
動回路7 からの駆動( 電圧) 信号の印加によって、内部
に超音波が発生されて、レーザ光の方向を屈折させるた
めの超音波の回折格子が形成される。駆動信号が停止し
たとき、Qスイッチ2 内部での超音波の発振が停止し、
その瞬間に超音波の回折格子が消えてパルスのレーザ光
が得られる。この駆動信号の断続によって繰返しパルス
のレーザ光が得られることになる。そして、その周波数
は駆動信号の断続の周波数に一致する。駆動回路7 の動
作は制御部5 によって制御される。
【0004】遮蔽板14は、レーザ光の加工に適した横方
向モードを選択するための、微小孔をもつ板として構成
され、その微小孔によってレーザ光の光束径を制限して
周辺の不要なモードの発振を抑制する。シャッタ15は、
レーザ発振の緊急遮断をおこなう安全装置であって、レ
ーザ光の通常のオン・オフはおこなわない。レーザ発振
器1 から出射される繰返しパルスのレーザ光は、一対の
各偏向ミラー3x,3y およびfθレンズ4 をへてワーク9
の表面に照射してマーキングをおこなう。ここで、各偏
向ミラー3x,3y は、それぞれ紙面に直角な軸と、紙面に
平行な45度の軸との回りに回動可能に支承され、対応す
る各アクチュエータ( スキャナ) 6x,6y によって回動さ
れ、レーザ光をワーク9 の表面上で互いに直角な2方向
に振る形で走査させる。制御部5 は、各アクチュエータ
6x,6y の角度位置、および駆動回路7 の駆動信号の出力
( 断続の周波数) について、それぞれ制御をおこなう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例において、レー
ザ発振器1 から出射されるレーザ光の出力パワーを、指
令に基づいて連続的に変動させることができれば、マー
キングの線幅が変動して特有な加工効果を上げることが
可能になる。一般には、レーザ光の移動照射による熱加
工領域の幅が変動可能になることを意味する。
【0006】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、YAGレーザ光の移動照射による熱
加工領域の幅、とくにマーキングの線幅を指令通りに変
動させるレーザ加工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るレーザ加
工装置は、音響光学式Qスイッチを内蔵するYAGレー
ザ発振器と;このQスイッチに高周波電圧を印加する駆
動部と;その高周波電圧の値を、指令に基づいて時間的
に変動させる制御部と;を備え、YAGレーザ発振器か
ら出射されるYAGレーザ光によってワークが加工され
る。
【0008】請求項2に係るレーザ加工装置は、請求項
1に記載の装置において、加工が、マーキングである。
【0009】
【作用】請求項1に係るレーザ加工装置では、制御部に
よって、駆動部から出力される高周波電圧( 駆動信号)
の値が指令に基づいて時間的に変動し、この高周波電圧
がQスイッチに印加される。この印加高周波電圧によっ
て、Qスイッチ内部に超音波の回折格子が形成されると
ともに、高周波電圧値ひいては入力電力の増加,減少に
応じて、Qスイッチの回折格子に基づくレーザ遮断能力
が増加,減少し、ひいてはレーザ発振器から出射される
レーザ光の出力パワーが減少,増加する。すなわち、レ
ーザ発振器から出射されるYAGレーザ光のパワーは、
Qスイッチに印加される高周波電圧値の振幅が減少する
期間には増加傾向をとり、同じくその振幅が増加する期
間には減少傾向をとって変動する。
【0010】
【実施例】この発明に係るレーザ加工装置の実施例につ
いて、以下に図を参照しながら説明する。この実施例
は、その構成が従来例における図3 によって共通に示さ
れ、制御部5 の機能が従来例と異なる。実施例におい
て、制御部5 は、駆動回路7 から出力される駆動信号D
としての高周波電圧の値を、指令に基づいて時間的に変
動させる。この高周波電圧は、Qスイッチ2に印加さ
れ、超音波の回折格子を形成するとともに、高周波電圧
値ひいては入力電力の増加,減少に応じて、Qスイッチ
2の回折格子に基づくレーザ遮断能力を増加,減少させ
る。このQスイッチ2によるレーザ光遮断能力の増加,
減少は、レーザ発振器2から出射されるレーザ光の出力
パワーの減少,増加をもたらす。以上のことについて、
図1を参照しながら説明する。
【0011】図1は駆動信号と出力パワーのタイムチャ
ートである。図1において、上側に高周波電圧の形をと
る駆動信号Dの変動状態、下側に出射レーザ光の出力パ
ワーPの変動状態がそれぞれ時間Tを共通にする形で示
される。駆動信号Dと、出力パワーPとは、先に述べた
ように互いに増加,減少の傾向が逆になる。言いかえれ
ば、駆動信号Dの振幅が極大,極小になるとき、出力パ
ワーPの水準が極小,極大になる。P1 は一つの極大値
で、駆動信号Dの振幅がある極小のときに対応し、P2
は一つの極小値で、駆動信号Dの振幅が次の極大のとき
に対応する。
【0012】図2は出力パワーの加工性を示す模式図で
ある。図2において、横軸に光軸からの距離、つまり光
軸を中心とする半径Rを、縦軸に出力パワーPをとる。
高い山を示す曲線Aの出力パワーは中心部で値P1 、低
い山を示す曲線Bの出力パワーは値P2 で、いずれも半
径Rの増加とともに低減して零になる。いま、Pw をマ
ーキング可能な出力パワー水準とすると、この水準Pw
に対応する各曲線A,Bの横幅、W1,W2 はマーキング
の線幅を表す。言いかえれば、図1における各出力パワ
ーP1,P2 のとき、マーキングの線幅はW1,W2 であ
り、一般に出力パワーPの変動値に応じたマーキングの
線幅が得られることになる。なお、一般には出力パワー
水準Pw は、レーザによる熱加工の標準水準を示し、こ
れに対応する幅Wは熱加工の及ぶ領域の幅と深さを示す
ことになる。
【0013】
【発明の効果】請求項1に係るレーザ加工装置では、制
御部によって、駆動部から出力される高周波電圧の値が
指令に基づいて時間的に変動し、この高周波電圧がQス
イッチに印加される。YAGレーザ発振器から出射され
るYAGレーザ光のパワーは、Qスイッチに印加される
高周波電圧値の振幅が減少する期間には増加傾向をとっ
て、同じくその振幅が増加する期間には減少傾向をとっ
て変動する。
【0014】したがって、YAGレーザ光の移動照射に
よる、ワークの熱加工領域の幅、とくにマーキングにお
ける線幅を指令通りに変動させることができるから、ワ
ーク表面に、見掛け上濃淡のある図柄または模様が描け
る。しかも、その図柄や模様は極めて偽造困難であるか
ら、個人の身分証明手段や登録照合手段として適用可能
である。また、ワークの熱加工領域の幅と同時に、深さ
も変動するから、基板上に複数の色の塗膜を積層形成し
ておき、マーキングの幅とともに、その深さを変動させ
ることでマーキング線上の各箇所の見掛け上の色を変化
させることができ、単色の濃淡とは一味違った趣の色彩
図柄または模様が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明に係る実施例の駆動信号と出力パワーのタ
イムチャート
【図2】出力パワーの加工性を示す模式図
【図3】実施例と従来例との共通な構成図
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 Qスイッチ 3x,3y 偏向ミラー 4 fθレンズ 5 制御部 6x,6y アクチュエータ 7 駆動回路 9 ワーク 11 全反射ミラー 12 YAGロッド 13 励起ランプ 14 遮蔽板 15 シャッタ 16 出力ミラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響光学式Qスイッチを内蔵するYAGレ
    ーザ発振器と;このQスイッチに高周波電圧を印加する
    駆動部と;その高周波電圧の値を、指令に基づいて時間
    的に変動させる制御部と;を備え、YAGレーザ発振器
    から出射されるYAGレーザ光によってワークが加工さ
    れる構成にしたことを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置において、加工は、
    マーキングであることを特徴とするレーザ加工装置。
JP5023091A 1993-02-12 1993-02-12 レーザ加工装置 Pending JPH06237037A (ja)

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