JPH06236864A - エッチング処理方法及びエッチングの後処理方法並びにエッチング設備 - Google Patents

エッチング処理方法及びエッチングの後処理方法並びにエッチング設備

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JPH06236864A
JPH06236864A JP5342731A JP34273193A JPH06236864A JP H06236864 A JPH06236864 A JP H06236864A JP 5342731 A JP5342731 A JP 5342731A JP 34273193 A JP34273193 A JP 34273193A JP H06236864 A JPH06236864 A JP H06236864A
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JP
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gas
etching
plasma
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JP5342731A
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English (en)
Inventor
Akihito Toda
昭仁 戸田
Kazuishi Tomita
一石 富田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチング処理により材料の表面に付着され
たポリマー及びダメージ層を除去して、次工程の処理時
間の短縮及びエッチングの再現性を良好にする。 【構成】 SiO2 膜31及びフォトレジスト層32が
形成された半導体ウエハWが搬入された処理容器内に、
CF4 +CHF3 +Arを混合したエッチングガスを供
給すると共に、プラズマにより半導体ウエハWのSiO
2 膜31及びフォトレジスト層32をエッチングする。
エッチング処理後、処理容器内を減圧状態にすると共
に、O2 を含む処理ガスを供給して、エッチング処理に
より半導体ウエハWの表面に形成されたポリマー34と
フォトレジスト層32を除去し、このアッシング処理が
実質的に終了後、CF4 +O2 を混合した処理ガスを供
給すると共に、プラズマ化して、エッチング孔33の底
部に付着するダメージ層35を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エッチング処理方法
及びエッチングの後処理方法並びにエッチング設備に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロエレクトロニクスの中核をなす
集積回路の集積度は年々増加しており、集積度の増加と
共に、パターン幅が次第に小さく、かつ深くなってい
る。これに対応することができる薄膜加工技術として、
低圧(高真空)下でのドライエッチング方法が開発され
ている。このドライエッチングは、真空中で反応ガスを
用いてプラズマを生成し、そのプラズマ中のイオン,中
性ラジカル,原子,分子を用いて、半導体基板上の種々
の材料をエッチングするものである。このようなドライ
エッチングでは、エッチングすべき材料に応じて種々の
ガスが用いられており、エッチングガスの選択がドライ
エッチングにおける極めて重要な要素となっている。
【0003】例えば、被処理体のエッチングすべき材料
がシリコン(Si),酸化シリコン(SiO2 )等にお
いてはフッ素(F)系あるいはフッ素−水素(F−H)
系のエッチングガスが使用されており、一般に四フッ化
炭素(CF4 )が広く用いられている。これは、シリコ
ン酸化膜のエッチングにおいて、炭素(C)の存在とフ
ッ素イオンを多量に生成することが重要であるためであ
る。
【0004】また、SiO2 膜のエッチングで最大の問
題は、下地シリコンに対するエッチング選択比をいかに
して高い値にするかということである。そこで、エッチ
ングガスに水素(H2 )を添加することが提案され、具
体的にはトリフルオルメタン(CHF3 )[フロン2
3]が使用されている。このCHF3 を使用することに
より、イオンが表面を叩いても除去できないほどの堆積
膜をシリコン表面上に形成するので、シリコン基板(ウ
エハ)が殆どエッチングされない一方、SiO2膜は、
加速されたフッ素イオンで叩かれた際に酸素を発生し、
これによってその上のC−Hで形成されたポリマーを除
去できるため、十分にエッチングされる。
【0005】そして、エッチング処理の際に、エッチン
グ孔の底部に不純物が混入したダメージ層を除去してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッチ
ングガスにCHF3 を使用すると、エッチングされた材
料の表面にポリマーが付着し易く、このポリマーの存在
によってエッチング処理を行った後、次工程例えばアッ
シング処理やライトエッチング処理に多くの時間を要す
ると共に、エッチングの再現性に困難が伴うという問題
があった。
【0007】また、エッチング処理後にダメージ層をフ
ッ素ラジカルで除去しようとする場合に、ポリマー及び
レジストの影響により、フッ素ラジカルがレジストと化
学反応し、ダメージ層を有効に除去することができない
という問題がある。
【0008】この問題を解決するために、エッチング処
理後にポリマーとレジストを除去した後、大気雰囲気に
戻し、再び真空雰囲気の下でダメージ層を除去する方法
が考えられるが、この方法を用いた場合には処理に多く
の時間を要すると共に、多くの設備を要するという問題
がある。
【0009】これらの問題は、特に被処理体である半導
体ウエハが6インチから8インチに移行している現在に
おいて、処理時間の遅延化をもたらしている。
【0010】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、エッチング工程により被処理体の表面
に付着されたポリマー及びダメージ層をその後の後工程
により短時間で有効に除去することができ、良好なエッ
チング再現性、高いスループット及び設備の小型化を図
ることができるエッチング処理方法及びエッチングの後
処理方法並びにエッチング設備を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明のエッチング処理方法は、エッチングマスク
としてのレジスト膜を有する被処理体をエッチングガス
のプラズマにより主エッチングする工程と、上記主エッ
チング後の上記被処理体を後処理して被処理体に残存す
るレジスト膜、被処理体表面に付着したポリマー及び主
エッチングにより生成された不純物層を除去する工程と
を備え、上記後処理工程は、O2 ガスを含むガスをプラ
ズマ化し、このプラズマにより上記レジスト膜及び上記
被処理体表面に付着したポリマーを除去する第1工程
と、実質的に第1工程が終了後ハロゲン含有ガスとO2
ガスとを含むガスをプラズマ化し、このプラズマにより
上記不純物層を除去する第2工程とを有することを特徴
とするものである。
【0012】この発明のエッチング処理方法において、
上記被処理体はSi基板とその上に形成された被エッチ
ング膜とを有している。被エッチング膜は酸化膜又は窒
化膜である。また、被エッチング層は例えば1〜2μm
の厚さを有する。
【0013】また、上記第1工程で用いられるO2 ガス
を含むガスは、例えばO2 ガスのみか、あるいは、O2
ガスと不活性ガスとで構成される。O2 ガスを含むガス
がO2 ガスと不活性ガスとで構成される場合は、O2
スの供給量は全体の50%以上である方が好ましい。ま
た、不活性ガスとしては例えばN2ガスが使用される。
【0014】また、上記第2工程で用いられるハロゲン
含有ガスは、F含有ガスが好ましく、更に好ましくはC
4 ガスである方がよい。また、ハロゲン含有ガスとO
2 ガスとを含むガスは、更に不活性ガスを含む。この場
合、不活性ガスとしては例えばN2 ガスが使用されるま
た、上記後処理工程の第1工程と第2工程とは別の処理
容器内で行っても差し支えないが、好ましくは同一の処
理容器内で連続して行う方がよい。
【0015】また、この発明のエッチングの後処理方法
は、レジスト膜をエッチングマスクとしてエッチング処
理された被処理体に対して後処理を行うエッチングの後
処理方法であって、O2 ガスを含むガスをプラズマ化
し、このプラズマにより上記レジスト膜及び上記被処理
体表面に付着したポリマーを除去する第1工程と、実質
的に第1工程が終了後ハロゲン含有ガスとO2 ガスとを
含むガスをプラズマ化し、このプラズマにより不純物層
を除去する第2工程とを有することを特徴とするもので
ある。
【0016】この発明ののエッチングの後処理方法にお
いて、被処理体の処理時の温度は任意であっても差し支
えないが、好ましくは被処理体を加熱して処理する方が
よい。
【0017】また、この発明のエッチングの後処理方法
において、上記エッチング処理方法の後処理工程におけ
る第1工程で使用されるO2 ガスを含むガス、第2工程
で使用されるハロゲン含有ガス、ハロゲン含有ガスとO
2 ガスとを含むガスと同じものを使用することができ
る。
【0018】また、この発明のエッチング設備は、エッ
チングマスクとしてのレジスト膜を有する被処理体をエ
ッチングガスのプラズマにより主エッチングするエッチ
ング装置と、主エッチング後の上記被処理体に対してO
2 ガスを含むガスのプラズマによるプラズマ処理を行っ
て被処理体に残存するレジスト膜及び被処理体表面に付
着したポリマーを除去し、かつハロゲン含有ガスとO2
ガスとを含むガスのプラズマによるプラズマ処理を行っ
て主エッチングにより生成された不純物を除去する後処
理装置と、上記エッチング装置から上記後処理装置へ被
処理体を搬送する搬送手段と、上記後処理装置において
2 ガスを含むガスのプラズマによるプラズマ処理が実
質的に終了後、処理ガスをハロゲン含有ガスとO2 ガス
とを含むガスに切換える切換手段とを具備することを特
徴とするものである。
【0019】この発明のエッチング設備において、上記
切換手段は、後処理装置におけるO2 ガスを含むガスの
プラズマによるプラズマ処理が実質的に終了したことを
検出する終点検出装置を有し、この終点検出装置からの
指令に基づいてガスの切換えを行うようにすることが好
ましい。
【0020】
【作用】エッチングマスクとしてのレジスト膜を有する
被処理体にエッチングガスを供給すると共に、プラズマ
により被処理体をエッチングする。エッチング処理後、
2 ガスを含むガスをプラズマ化し、このプラズマによ
りレジスト膜及び被処理体表面に付着したポリマーを除
去し(第1工程)、実質的に第1工程が終了後ハロゲン
含有ガスとO2 ガスとを含むガスをプラズマ化し、この
プラズマによりエッチングにより生成された不純物層を
除去する。
【0021】したがって、エッチング工程により被処理
体の表面に付着されたポリマー及びダメージ層をその後
の後工程により短時間で有効に除去することができ、良
好なエッチング再現性、高いスループット及び設備の小
型化を図ることができる。
【0022】
【実施例】以下に、この発明の実施例を添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1はこの発明の主エッチング処
理を行う第1の処理装置の一例の概略断面図、図2は図
1に示した第1の処理装置を有するエッチング設備の概
略平面図、図3はエッチングの後処理としてのアッシン
グ処理及びライトエッチング処理を行う第2の処理装置
の断面図が示されている。
【0023】上記第1の処理装置は、ガス供給口1aと
排気口1bとを有する処理容器1と、この処理容器1内
に配置される一対の電極2,3と、高周波電源4とで主
要部が構成されている。
【0024】処理容器1は、その内で被処理体例えば半
導体ウエハW(以下にウエハという)をエッチング処理
するためのものであり、その側部下方に設けられた排気
口1bを介して排気手段としての真空ポンプ60により
排気することによって、その中が真空に保持され、ガス
供給口1aから処理ガスがその中に供給されるようにな
っている。
【0025】上記処理容器1内に配置される一対の電極
2,3は、上下に対向配置されている。処理容器1の上
壁側に位置する上部電極2は処理容器1を介してアース
側に接地され、処理容器1の底壁側に位置する下部電極
3は、この下部電極3と処理容器1の側壁との間に介在
される絶縁部材5によって絶縁されると共に、上記高周
波電源4に接続されている。また、下部電極3はその上
部中央に円板状の凸部(サセプタ)6を有し、このサセ
プタ6上にウエハWが支持されるようになっている。サ
セプタ6上にはウエハWを静電吸着するための静電チャ
ック61が設けられており、これによってウエハWが吸
着支持される。
【0026】ガス供給口1aにはガス供給ライン62を
介してエッチング処理用のガス処理容器1内に供給する
ためのガス供給源63,64,65が接続されている。
これらガス供給源63,64,65には、例えばそれぞ
れCF4 ガス、CHF3 ガス、Arガスが収容されてお
り、これらが所定の割合で処理容器1に供給される。ガ
スライン62には、ガスライン開閉用のメインバルブ6
6、各ガス供給源63〜65に対応するバルブ67,6
8,69及び各ガスの流量を制御するマスフローコント
ローラ70,71,72が設けられており、ガスの切換
え及び流量制御が可能となっている。なお、エッチング
処理用のガスは特に限定されるものではなく、通常のエ
ッチングに用いられるガスを採用することができる。
【0027】上記のように構成される第1の処理装置を
具備するエッチング設備は、図2に示すように、ウエハ
Wを収納するための収納部8と、収納部8からウエハW
を搬出・搬入するための多関節アームにて形成される搬
送部9と、搬送部9から送られてきたウエハWの位置合
せを行うアライメント部10と、アライメント部10で
位置合せされたウエハWに対して減圧下で処理を行う処
理部20と、処理部20にガス及び電力を供給するガス
源・電源ユニット11とで構成されている。
【0028】この場合、処理部20は、真空下でウエハ
Wの主エッチングを行う第1の処理装置21と、エッチ
ング後処理としてのアッシング処理及びライトエッチン
グ処理を行う第2の処理装置22とを具備してなる。
【0029】上記第1の処理装置21及び第2の処理装
置22はそれぞれ大気との遮断を行うことを目的とする
第1及び第2のロードロック室23,24と連結され、
また、第1の処理装置21と第2の処理装置22との間
にも第3のロードロック室25が連結されて、全体が平
面コ字状に連結されており、その中央部にウエハを一時
的に載置するための上下移動可能な載置台26を有する
受け渡しステージ27が配設されている。なお、これら
各ロードロック室23〜25の大気側及び処理装置側に
はそれぞれゲートバルブ28が配設されている。
【0030】上記第2の処理装置22は、図3に示すよ
うに、処理容器40と、この処理容器40の上部に設け
られた一対の電極44,45と、処理容器40内の底部
近傍に設けられたウエハ載置台41と、高周波電源43
とを備えている。
【0031】処理容器40は、シリカガラスなどの絶縁
体で形成され、小径の上部40Aと大径の下部40Bと
で構成されており、頂部にガス供給口40aが、底部に
ガス排気口40bを有している。一対の電極44,45
は処理容器40の上部41Aに巻き掛けられており、上
部電極としての電極44はマッチング回路42を介して
高周波電源43に接続されている。一方、下部電極とし
ての電極45は接地されている。
【0032】ウエハ載置台41は昇降装置49によって
昇降可能となっており、その内部にはヒーター51が内
蔵されている。ヒーター51は加熱電源50に接続され
ており、この加熱電源50から給電される。ウエハ載置
台41上には静電チャック41aが設けられており、こ
の静電チャック41aによりウエハWが吸着支持され
る。
【0033】ガス供給口40aには、ガスライン73を
介してアッシング用のO2 を含むガスを処理容器40内
に供給するためのガス供給源74及びライトエッチング
用のハロゲン含有ガスを処理容器40内に供給するため
のガス供給源75が接続されている。ガスライン73に
は、ガスライン開閉用のメインバルブ76、各ガス供給
源74,75に対応するバルブ77,78及び各ガスの
流量を制御するマスフローコントローラ79,80が設
けられており、ガスの切換え及び流量制御が可能となっ
ている。これらバルブ76,77,78及びマスフロー
コントローラ79,80は制御装置81によって制御さ
れる。
【0034】処理容器40の側壁のウエハWに対応する
位置には、耐熱性の透明体、例えばシリカガラスで構成
された窓82が設けられており、ウエハWからの光学情
報が凸レンズ83を介して終点検出装置84に出力され
るようになっている。終点検出装置84はウエハWから
の光学情報に基づいてアッシングが終了したことを検出
し、この検出情報が制御装置81に出力される。制御装
置81はこの情報を入力した際に、バルブ77,78及
びマスフローコントローラ79,80に制御信号を出力
して、処理容器40内に供給されるガスの組成及び流量
をアッシング用からライトエッチング用に切り換える。
【0035】このような終点検出装置84を設ける代わ
りに、アッシングレートを予め求め、その値を制御装置
81にプログラミングしておき、アッシング開始後、そ
の値から計算した所定時間経過後、制御装置81からバ
ルブ76〜78及びマスフローコントローラ79,80
にガスの組成及び流量をアッシング用からライトエッチ
ング用に切換えるように出力するようにしてもよい。
【0036】ここで、アッシング用のガスとしては、O
2 を含むガスが用いられる。このようなガスとしてはO
2 ガス単独であってもよいし、O2 ガスと不活性ガスと
の混合ガスであってもよい。この場合に、O2 ガスは全
体の50%以上の供給量であることが好ましい。不活性
ガスとしてはN2ガスが好適である。
【0037】また、ライトエッチング用のガスとして
は、ハロゲン含有ガスとO2 ガスとを含むガスが用いら
れる。ハロゲン含有ガスとしては、F含有ガスが好まし
く、例えばCF4 ガス、SF6 ガスなとが挙げられる。
その中でもCを含むF系ガス例えばCF4 ガスが特に好
ましい。他のハロゲン例えばCl,Brを含むガスを用
いることもできる。ライトエッチング用ガスもアッシン
グ用ガスと同様、不活性ガス例えばN2 ガスを含んでい
てもよく、この場合に、ハロゲン含有ガスとO2ガスは
全体の50%以上の供給量であることが好ましい。
【0038】一方、排気口40bには排気手段としての
真空ポンプ48が接続されており、これにより処理容器
40内を所定の真空度まで排気することができる。
【0039】上記のように構成されるエッチング設備を
用いてウエハWのエッチング処理を行うに際しては、ま
ず、搬送部9の多関節アームによって収納部8のウエハ
カセット8aから取出したウエハWをアライメント部1
0で位置合せ(オリエンテーションフラットの位置合
せ)を行った後、処理部20の受け渡しステージ27に
受け渡す。次に、第1のロードロック室23と第1の処
理装置21内をほぼ同じ真空度、例えば1×10-3Torr
以下になるように排気しておき、第1のロードロック室
23のゲートバルブ28を開いて第1のロードロック室
23から第1の処理装置21内にウエハWを搬入し、そ
の後第1のロードロック室23と第1の処理装置21間
のゲートバルブ28を閉じる。
【0040】そして、第1の処理装置21でのエッチン
グ処理においては、まず、第1の処理装置21(処理容
器1)内にエッチングガス、例えばCF4 +CHF3
Arを供給すると共に、処理容器1内を所定の真空度、
例えば300mTorr まで排気する。次いで、電極2,3
間に高周波電力、例えば1300Wattを印加すると、処
理容器1内にエッチングガスのプラズマが生成され、そ
の中のイオンとラジカルにより、ウエハWの所定部分が
エッチングされる。
【0041】ここで被処理体としては、エッチング工程
の後、後処理としてアッシング及びライトエッチングを
行う必要があるものであればこの発明が適用可能である
が、この発明はSi基板上にSiO2 などの酸化膜又は
Si3 4 などの窒化膜が形成されたものに対して特に
有効である。
【0042】ここでは、被処理体として、Si基板30
の表面に酸化膜例えばSiO2 膜31が形成され、この
SiO2 膜31上にフォトレジスト層32が形成された
ウエハWのエッチング処理を例にとって示す。この場合
のウエハWのエッチングパターンは、例えば図4(a)
に示すように形成される。フォトレジスト層32は図4
(a)に示すように、フォトエッチングされてマスクが
形成され、マスクされていない部分がエッチングされて
コントクトホールなどのエッチング孔33が形成され
る。
【0043】ここで、酸化膜(SiO2 膜)の厚さは、
1〜2μm程度である。また、コンタクトホール孔径
は、ウエハWが4Mの場合には0.4〜0.8μm程度
であり、16Mの場合には0.2〜0.4μm程度であ
る。
【0044】この場合に、上述したようにエッチングガ
スにF系及びF−H系のガス、例えばCF4 +CHF3
+Arの混合ガスを使用することにより、エッチング処
理効率を高めることができると共に、微細加工が可能と
なるが、水素(H)の存在によってウエハ表面にエッチ
ング処理の際にC−Hで生成されたポリマー34が付着
すると共に、エッチング孔33の底部すなわちSi基板
30の表面層に不純物が混入してタメージ層35を形成
する。このポリマー34は、第2の処理装置22におけ
るアッシング処理時間の遅延(ラグタイム)をもたらす
ばかりか、エッチングの再現性を低下させる虞れがあ
る。
【0045】そこで、この発明においては、上記エッチ
ング処理を行なった後、第3のロードロック室25を介
してウエハWを第2の処理装置22の処理容器40内に
搬入し、アッシング処理及びライトエッチング処理を行
なう。まず、処理容器40内を例えば1Torrの減圧状態
にすると共に、処理容器40内のウエハ載置台41の温
度をヒーター51により約250℃にする。そして、ア
ッシング用の処理ガスとしてO2 ガスを3000Scc
mの流量で供給すると共に、高周波電力、例えば700
Wattを印加して処理ガスをプラズマ化することによっ
て、図4(b)に示すように、C−Hで形成されるポリ
マー34とフォトレジスト層32を除去する。なお、こ
のアッシング時間は2〜3分間が好ましい。また、処理
容器40内の圧力は1〜3Torrの範囲が好ましい。
【0046】アッシング処理が実質的に終了後、処理ガ
スのみをライトエッチング用のガスであるCF4 とO2
の混合ガスに切換えて処理容器40内に供給し、このガ
スをプラズマ化し、このプラズマによりウエハWをライ
トエッチングする。これによって、図4(c)に示すよ
うに、エッチング孔33の底部に付着するダメージ層3
5が除去される。なお、このライトエッチング時間は1
分30秒以内が好ましい。
【0047】上記のように、この発明ではエッチング処
理されたウエハWを250℃の高温におき、アッシング
用ガスとしてのO2 を含むガスをプラズマ化してウエハ
Wに供給し、このプラズマによりフォトレジスト層32
とポリマー34を除去した後、このアッシング工程と同
じ高温下で、処理ガスをライトエッチング用のハロゲン
含有ガスとO2 ガスとを含む混合ガス、例えばCF4
2 に切換え、このガスをプラズマ化してウエハWに供
給し、これによりエッチング孔33の底部に付着したダ
メージ層35を除去する。すなわち、エッチング処理後
のアッシング処理及びライトエッチング処理を同一の第
2の処理装置22の処理容器40内で行なうことがで
き、しかもポリマー34とフォトレジスト層32を除去
した後にダメージ層35を除去するので、処理時間の短
縮化及び設備の小型化が図れる。また、このようにポリ
マー34とフォトレジスト層32を除去した後にダメー
ジ層35を除去することにより、ダメージ層35を確実
に除去することができる。
【0048】この発明を用いた場合と従来のアッシング
処理を用いた場合とについて、ダメージ層除去でのSi
2 膜の横方向への削れ量(最初のエッチング後のエッ
チング孔の孔径−ライトエッチング後の孔径)をウエハ
Wの中心位置、中間位置及びエッジ位置について測定し
たところ、従来のアッシング処理においては、中心及び
中間位置が800オングストローム以下であったが、エ
ッジ位置では1200オングストローム以上であった。
これに対し、この発明の後処理方法では、中心、中間及
びエッジの各位置において1000オングストローム以
下でほぼ同程度であり、バラツキの少ない後処理を行う
ことができることが確認された。
【0049】また、アッシング工程でフォトレジスト層
32とポリマー34を除去した後、雰囲気気圧:1Tor
r,電極間の高周波電力:80Watt,CF4 の流量49
0Sccm,O2 の流量:210Sccm,雰囲気温
度:250℃の条件の下でライトエッチング処理を行っ
たところ、ウエハWの全域においてダメージ層35を確
実に除去することができた。
【0050】なお、この発明においては、上記エッチン
グ装置及びアッシング・ライトエッチング装置に限らず
種々の装置を用いることが可能である。また、不活性ガ
スとしてN2 を用いたが、その他に希ガス例えばAr,
Xe等も使用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エッチング工程により被処理体の表面に付着された
ポリマー及びダメージ層をその後の後工程により短時間
で有効に除去することができ、良好なエッチング再現
性、高いスループット及び設備の小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエッチング処理方法を行う第1の処
理装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】この発明のエッチング処理方法を実施するため
のエッチング設備の概略平面図である。
【図3】この発明のエッチング後処理としてのアッシン
グ処理及びライトエッチング処理を行う第2の処理装置
を示す概略断面図である。
【図4】半導体ウエハのエッチング処理及び後処理工程
を示す説明図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 1 処理容器 2 上部電極 3 下部電極 4 高周波電源 21 第1の処理装置(エッチング装置) 22 第2の処理装置(後処理装置) 25 第3のロードロツク室 30 Si基板 31 SiO2 膜(酸化膜) 32 フォトレジスト層(被レジスト膜) 33 エッチング孔 34 ポリマー 35 ダメージ層 40 処理容器 43 高周波電源 44 上部電極 45 下部電極 51 ヒーター 50 加熱電源 74,75 ガス供給源 76 メインバルブ 77,78 バルブ 81 制御装置 84 終点検出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチングマスクとしてのレジスト膜を
    有する被処理体をエッチングガスのプラズマにより主エ
    ッチングする工程と、 上記主エッチング後の上記被処理体を後処理して被処理
    体に残存するレジスト膜、被処理体表面に付着したポリ
    マー及び主エッチングにより生成された不純物層を除去
    する工程とを備え、 上記後処理工程は、O2 ガスを含むガスをプラズマ化
    し、このプラズマにより上記レジスト膜及び上記被処理
    体表面に付着したポリマーを除去する第1工程と、実質
    的に第1工程が終了後ハロゲン含有ガスとO2 ガスとを
    含むガスをプラズマ化し、このプラズマにより上記不純
    物層を除去する第2工程とを有することを特徴とするエ
    ッチング処理方法。
  2. 【請求項2】 レジスト膜をエッチングマスクとしてエ
    ッチング処理された被処理体に対して後処理を行うエッ
    チングの後処理方法であって、 O2 ガスを含むガスをプラズマ化し、このプラズマによ
    り上記レジスト膜及び上記被処理体表面に付着したポリ
    マーを除去する第1工程と、 実質的に第1工程が終了後ハロゲン含有ガスとO2 ガス
    とを含むガスをプラズマ化し、このプラズマにより不純
    物層を除去する第2工程とを有することを特徴とするエ
    ッチングの後処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエッチングの後処理方法
    において、 被処理体を加熱することを特徴とするエッチングの後処
    理方法。
  4. 【請求項4】 エッチングマスクとしてのレジスト膜を
    有する被処理体をエッチングガスのプラズマにより主エ
    ッチングするエッチング装置と、 主エッチング後の上記被処理体に対してO2 ガスを含む
    ガスのプラズマによるプラズマ処理を行って被処理体に
    残存するレジスト膜及び被処理体表面に付着したポリマ
    ーを除去し、かつハロゲン含有ガスとO2 ガスとを含む
    ガスのプラズマによるプラズマ処理を行って主エッチン
    グにより生成された不純物を除去する後処理装置と、 上記エッチング装置から上記後処理装置へ被処理体を搬
    送する搬送手段と、 上記後処理装置においてO2 ガスを含むガスのプラズマ
    によるプラズマ処理が実質的に終了後、処理ガスをハロ
    ゲン含有ガスとO2 ガスとを含むガスに切換える切換手
    段とを具備することを特徴とするエッチング設備。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエッチング設備におい
    て、 切換手段は、後処理装置におけるO2 ガスを含むガスの
    プラズマによるプラズマ処理が実質的に終了したことを
    検出する終点検出装置を有し、この終点検出装置からの
    指令に基づいてガスの切換えを行うことを特徴とするエ
    ッチング設備。
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