JPH0623680U - スポット溶接ガンの溶着検出装置 - Google Patents
スポット溶接ガンの溶着検出装置Info
- Publication number
- JPH0623680U JPH0623680U JP6087292U JP6087292U JPH0623680U JP H0623680 U JPH0623680 U JP H0623680U JP 6087292 U JP6087292 U JP 6087292U JP 6087292 U JP6087292 U JP 6087292U JP H0623680 U JPH0623680 U JP H0623680U
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- Japan
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- welding
- piston rod
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スポット溶接をおこなった場合に発生する溶
接電極とワークとの溶着に対し,軽微な溶着に対しては
溶接ガンの移動によりワークを離脱させ,重度な溶着の
みを検出することができるスポット溶接ガンの溶着検出
装置を提供する。 【構成】 シリンダ8のピストンロッドが少なくとも2
本のピストンロッドに分割され,屈曲機構により屈曲自
在に連結される。この屈曲機構はピストンロッドに取り
付けられた可動電極3によりワーク4を加圧してスポッ
ト溶接を行う加圧時には,ロッド保持手段により屈曲機
構を保持してピストンロッドを一直線状に保ち,加圧開
放時に屈曲機構を開放させる。可動電極3にワーク4が
溶着している場合に,加圧開放した溶接ガン2をロボッ
ト7により移動させると,可動電極3に加わるワーク4
との溶着荷重はピストンロッドに曲げ荷重を加え,溶着
力が大きい場合にはピストンロッドは屈曲機構から所定
角度以上に折り曲げられるので,所定角度以上に屈曲し
た状態は屈曲検出器20により検出される。
接電極とワークとの溶着に対し,軽微な溶着に対しては
溶接ガンの移動によりワークを離脱させ,重度な溶着の
みを検出することができるスポット溶接ガンの溶着検出
装置を提供する。 【構成】 シリンダ8のピストンロッドが少なくとも2
本のピストンロッドに分割され,屈曲機構により屈曲自
在に連結される。この屈曲機構はピストンロッドに取り
付けられた可動電極3によりワーク4を加圧してスポッ
ト溶接を行う加圧時には,ロッド保持手段により屈曲機
構を保持してピストンロッドを一直線状に保ち,加圧開
放時に屈曲機構を開放させる。可動電極3にワーク4が
溶着している場合に,加圧開放した溶接ガン2をロボッ
ト7により移動させると,可動電極3に加わるワーク4
との溶着荷重はピストンロッドに曲げ荷重を加え,溶着
力が大きい場合にはピストンロッドは屈曲機構から所定
角度以上に折り曲げられるので,所定角度以上に屈曲し
た状態は屈曲検出器20により検出される。
Description
【0001】
本考案は,スポット溶接機における溶接電極とワークとの溶着を検出すると共 に,強固な溶着状態を検出する機能を溶接ガン自体に備えたスポット溶接ガンの 溶着検出装置に関する。
【0002】
スポット溶接を行うに際して溶接電極とワークとが溶着した場合には,この溶 着状態を検出して溶接作業を停止させることがなされる。このようなスポット溶 接ガンの溶着検出装置の従来例構成を以下に示す。 図5に示す例では,溶接箇所に固定電極31が配置された基台32上に,ワー ク33が位置決めして載置される。ロボット34にはシリンダ35とこのシリン ダ35によって進退駆動される可動電極36とを備えた溶接ガンが搭載される。 ロボット34により上記溶接ガンが前記固定電極31の位置に順次移動される。 上記移動位置で,シリンダ35により可動電極36が進出駆動され,該可動電極 36と固定電極31との間でワーク33を加圧した後,コンタクトガン37をオ ンに動作させて,可動電極36と固定電極31との間に通電してスポット溶接が 行われる。 スポット溶接がなされた後,シリンダ35により可動電極36を後退させて加 圧を開放させる。この時,可動電極36と固定電極31とに接続された溶着検出 装置38を動作させる。可動電極36とワーク33とが強固に溶着している場合 (図示点線のような状態),ワーク33を介して固定電極31と可動電極36と の間が短絡された状態となるので,可動電極36と固定電極31との間に溶着検 出電圧を印加している溶着検出装置38は溶着を検出する。溶着を検出した溶着 検出装置38は,溶接装置の停止信号を発して装置の動作を停止させる。
【0003】
上記従来例に示したようなスポット溶接装置においてはスポット溶接点への狙 いを定めやすくするため,可動電極36とワーク33との離間間隔が小さく(約 5mm)に設定される。そのため,シリンダ35による可動電極36の後退動作 により,ワーク33が可動電極36の加圧開放の移動に追従しやすく,溶着とし て検出されるため溶接装置の停止が発生して稼働率低下させる問題点があった。 本考案は上記問題点に鑑み創案されたもので,軽微な溶着に対しては溶接ガン の移動によりワークを離脱させ,重度な溶着のみを検出すると共に,ワークに損 傷を与えないスポット溶接ガンの溶着検出装置を提供することを目的とする。
【0004】
上記目的を達成するために本考案が採用する手段は,少なくとも可動電極と, この可動電極をピストンロッドの先端に取り付けて往復駆動するシリンダとを具 備し,移動装置に搭載されて任意の溶接位置へ移動可能なスポット溶接ガンの溶 着検出装置において,前記ピストンロッドを少なくとも2本のピストンロッドに 分割し,分割されたピストンロッドを屈曲機構を介して屈曲自在に連結し,前記 ピストンロッドに,前記2本のピストンロッドを一直線状に保持する状態と,前 記保持を開放して両ピストンロッドを屈曲自在とする状態とを交互に取り得るロ ッド保持手段を取り付け,更に,前記ピストンロッドが所定角度以上に屈曲され たことを検出する屈曲検出手段を取り付けたことを特徴とするスポット溶接ガン の溶着検出装置として構成される。
【0005】
本考案によれば,ピストンロッドの先端に可動電極を取り付けて該可動電極を 進退駆動させるシリンダのピストンロッドが少なくとも2本のピストンロッドに 分割され,屈曲機構により屈曲自在に連結される。この屈曲機構は,可動電極に よりワークを加圧してスポット溶接を行う加圧時には,ロッド保持手段により屈 曲機構を保持してピストンロッドを一直線状に保ち,加圧開放時に屈曲機構を開 放させる。従って,可動電極にワークが溶着している場合に,加圧開放した溶接 ガンを移動装置により移動させると,可動電極に加わるワークとの溶着荷重はピ ストンロッドに曲げ荷重を加え,ピストンロッドは屈曲機構から折り曲げられる ことになる。軽微な溶着の場合は溶接ガンの移動にワークが追従できずに外れる が,溶着力が大きい場合にはピストンロッドは屈曲機構から所定角度以上に折り 曲げられるので,所定角度以上に屈曲した状態は屈曲検出手段により検出される 。このような重度な溶着は屈曲検出手段により検出されるので,溶接装置を停止 させる処置がとられ,溶着によるトラブルの発生が未然に回避される。また,重 度の溶着時に溶接ガンが移動した場合でも,ピストンロッドが屈曲するために溶 着による大きい力がワークに作用することなく,ワークの損傷が防止される。
【0006】
以下,添付図面を参照して本考案を具体化した実施例につき説明し,本考案の 理解に供する。尚,以下の実施例は本考案を具体化した一例であって,本考案の 技術的範囲を限定するものではない。 ここに,図1は本考案の一実施例に係るスポット溶接ガンの溶着検出装置を備 えた溶接装置の構成を示す模式図,図2は実施例に係るシリンダの構造を動作状 態毎に示す断面図,図3は溶着検出状態のシリンダの断面図,図4は本実施例構 成を適用できる溶接ガンの例を示す側面図である。 図1において,本実施例に係る溶接装置1は,基台5上に載置されるワーク4 の溶接箇所に一致させて固定電極6が配置されており,この固定電極6との間で ワーク4を挟圧してスポット溶接を行う可動電極3がシリンダ8のピストンロッ ドに取り付けられて溶接ガン2を構成し,ロボット7に搭載されて各固定電極6 の位置に移動できるように構成されている。 上記構成において,ロボット7は教示された動作順に溶接ガン2を移動させて ワーク4上に設定されたスポット溶接点に順次スポット溶接を行う。即ち,ロボ ット7は溶接ガン2の可動電極3を固定電極6と対向する位置に移動させ,シリ ンダ8を動作させることによって可動電極3が進出駆動され,可動電極3と固定 電極6との間でワーク4のスポット溶接位置を加圧する。次いで,コンタクトガ ン10をオンにして溶接トランス9からの溶接電流を可動電極3と固定電極6と の間に加えるとスポット溶接がなされる。この後,コンタクトガン10をオフに し,可動電極3を後退駆動させてワーク4に対する加圧を開放すると,当該位置 のスポット溶接が完了する。 上記可動電極3を後退させて加圧を開放したとき,可動電極3とワーク4とが 溶着していると,可動電極3の後退に追従してワーク4の溶接箇所が浮き上がる ことになるが,本実施例になる溶接ガン2には軽微な溶着からは離脱させ,重度 な溶着には溶着を検出すると共にシリンダ8のピストンロッドが屈曲してワーク に大きい力がかかるようにする機能が設けられている。この溶着検出及びワーク の損傷防止の機能について図2を用いて説明する。 図2はシリンダ8の断面構造を示し,図1(a)は可動電極3を後退させた状 態,図2(b)は可動電極3を進出させワーク4を加圧している状態,図2(c )は可動電極3を後退させワーク4への加圧を開放すると共に溶着を検出できる 状態を示している。 シリンダ8のケーシング11内には,ピストン12と共にロッド保持ガイド( ロッド保持手段)13が内封されており,また,ピストン12に固定されたピス トンロッド14はピストンロッド14aとピストンロッド14bとに2分割され ,その間をボールジョイント(屈曲機構)15によって連結されている。前記ロ ッド保持ガイド13は,ピストンロッド14aに設けられたフランジ16と摺動 嵌合する移動空間17を有しており,この移動空間17の距離S2の間だけ前記 フランジ16が移動できるように構成されている。
【0007】 図2(a)に示す状態から,給気ポートAとBとから給気して給気ポートCを 大気開放にすると,ピストン12とロッド保持ガイド13との位置関係が図2( a)に示す状態のまま移動して,ピストン12は距離S2だけ移動してピストン ロッド14bの先端に取り付けられた可動電極3(図示せず)を進出させる。こ のとき,2分割されたピストンロッド14a,14bは,ロッド保持ガイド13 によりボールジョイント15部分が周囲から保持されているので,屈曲すること なく一直線状の状態で進出移動して図2(b)に示す状態となる。この状態で加 圧,溶接が行われる。 溶接が完了すると,図2(b)に示す加圧状態から,給気ポートBを大気開放 して,給気ポートCから給気すると,ロッド保持ガイド13が上方へ移動して移 動空間17の一端がピストンロッド14aのフランジ16に当接する。これによ りロッド保持ガイド13によるボールジョイント15部分の保持が開放され,こ の状態で溶接ガン2を若干上昇させながら,水平方向(ピストン移動に直角方向 )へ移動させる。このとき,可動電極3とワーク4とが溶着していると,ピスト ンロッド14bには軸方向に交差する力が加わり,開放されたボールジョイント 15部分から屈曲する。 図2に示すように,ピストンロッド14bには溶着検出部材18が固定されて おり,この溶着検出部材18とシリンダ8のケーシング11との間にはスプリン グ19,19──を介在させて,常時はピストンロッド14aと14bとを一直 線状に弾性保持している。上記したようにピストンロッド14bに溶着による軸 方向と交差する方向の屈曲力が加わったとき,前記スプリング19によるピスト ンロッド14bの弾性保持力を下回る溶着である場合には,溶接ガン2の移動に よって可動電極3とワーク4との軽微な溶着は引き離される。しかし,スプリン グ19によるピストンロッド14bの弾性保持力を上回る重度の溶着である場合 には,ピストンロッド14bはボールジョイント15部分から屈曲するので,溶 着検出部材18も図3に示すように傾斜して,溶着検出部材18とケーシング1 1とが接触する。そこで,この溶着検出部材18とケーシング11との間に導通 を溶着検出器20で検出すれば,溶接ガン2の移動によっても離れない溶着が検 出されるので,溶接装置1の作動を停止させる。この時,ピストンロッド14a ,14bがボールジョイント15の部分から屈曲するので,ワークにはスプリン グ19の反発力以上の力は加わらず,その損傷が防止される。 上記構成によれば,軽微な溶着に対しては溶接ガン2の移動により引き離し, 溶接ガン2の移動によっても引き離せない重度な溶着が検出されたときには,溶 接装置1の作動を停止させることができる。従って,重度の溶着が発生した場合 にのみ装置を停止させるので,稼働率の低下をきたすことがなく,効率的にスポ ット溶接を実施することができる。 尚,上記実施例においては,溶接ガン2から固定電極6が分離されたスポット 溶接装置の構成を示したが,図4に示すような固定電極21がヨーク23により 溶接ガン22と一体的に構成されたスポット溶接装置に適用することもできる。
【0008】
以上の説明の通り本考案によれば,スポット溶接時に発生する溶接電極とワー クとの溶着を溶接ガンに設けた溶着検出機能によって検出し,軽微な溶着に対し ては溶接ガンの移動により引き離し,溶接ガンの移動によっても引き離せない重 度な溶着が検出されたときには,溶接装置の作動を停止させることができる。従 って,重度の溶着が発生した場合にのみ,溶接装置1を停止させるので,稼働率 の低下をきたすことがなく,効率的にスポット溶接を実施することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係るスポット溶接装置の
構成を示す模式図。
構成を示す模式図。
【図2】 実施例に係るスポット溶接ガンのシリンダ構
造を示す断面図。
造を示す断面図。
【図3】 実施例に係るスポット溶接ガンが溶着を検出
した状態を示す断面図。
した状態を示す断面図。
【図4】 本実施例構成を適用することができるスポッ
ト溶接ガンの例を示す側面図。
ト溶接ガンの例を示す側面図。
【図5】 従来例に係るスポット溶接装置の構成を示す
模式図。
模式図。
1──溶接装置 2──溶接ガン 3──可動電極 4──ワーク 7──ロボット(移動装置) 8──シリンダ 12──ピストン 13──ロッド保持ガイド(ロッド保持手段) 14a,14b──ピストンロッド 15──ボールジョイント(屈曲機構)
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも可動電極と,この可動電極を
ピストンロッドの先端に取り付けて往復駆動するシリン
ダとを具備し,移動装置に搭載されて任意の溶接位置へ
移動可能なスポット溶接ガンの溶着検出装置において, 前記ピストンロッドを少なくとも2本のピストンロッド
に分割し,分割されたピストンロッドを屈曲機構を介し
て屈曲自在に連結し, 前記ピストンロッドに,前記2本のピストンロッドを一
直線状に保持する状態と,前記保持を開放して両ピスト
ンロッドを屈曲自在とする状態とを交互に取り得るロッ
ド保持手段を取り付け, 更に,前記ピストンロッドが所定角度以上に屈曲された
ことを検出する屈曲検出手段を取り付けたことを特徴と
するスポット溶接ガンの溶着検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6087292U JPH0623680U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | スポット溶接ガンの溶着検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6087292U JPH0623680U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | スポット溶接ガンの溶着検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623680U true JPH0623680U (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=13154909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6087292U Pending JPH0623680U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | スポット溶接ガンの溶着検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623680U (ja) |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6087292U patent/JPH0623680U/ja active Pending
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