JPH06236560A - 光ディスク装置のトラッククロス検知装置 - Google Patents
光ディスク装置のトラッククロス検知装置Info
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- JPH06236560A JPH06236560A JP2299493A JP2299493A JPH06236560A JP H06236560 A JPH06236560 A JP H06236560A JP 2299493 A JP2299493 A JP 2299493A JP 2299493 A JP2299493 A JP 2299493A JP H06236560 A JPH06236560 A JP H06236560A
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- track
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- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的相対速度が高い場合であっても正しく
トラッククロスを検知できるようにし、トラックカウン
トや速度検出を広い速度範囲にわたって正しく行うこと
を可能とさせること。 【構成】 判定回路6で、トラッククロス間隔の結果が
サーボ領域数にして“2”以下だったと判定された場合
には、トラッククロス信号検出回路4における補正を行
わない二値化トラッキングエラー信号をセレクタ23で
選択する。そして、Dラッチ24及びEOR素子25に
より、補正を行わない二値化トラッキングエラー信号か
らエッジ情報を取り出し、トラッククロス信号TCとして
出力する。トラッククロス間隔の結果、つまり相対速度
が速い場合、補正を行わない二値化トラッキングエラー
信号には、本来必要なエッジ情報をマスクしない状態で
含まれているので、このエッジ情報も検出される。
トラッククロスを検知できるようにし、トラックカウン
トや速度検出を広い速度範囲にわたって正しく行うこと
を可能とさせること。 【構成】 判定回路6で、トラッククロス間隔の結果が
サーボ領域数にして“2”以下だったと判定された場合
には、トラッククロス信号検出回路4における補正を行
わない二値化トラッキングエラー信号をセレクタ23で
選択する。そして、Dラッチ24及びEOR素子25に
より、補正を行わない二値化トラッキングエラー信号か
らエッジ情報を取り出し、トラッククロス信号TCとして
出力する。トラッククロス間隔の結果、つまり相対速度
が速い場合、補正を行わない二値化トラッキングエラー
信号には、本来必要なエッジ情報をマスクしない状態で
含まれているので、このエッジ情報も検出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるサンプルサー
ボ方式の光ディスクを用いて情報の記録または再生の少
なくとも一方を行う光ディスク装置において、光ビーム
の横断トラック数を検出するトラッククロス検知装置に
関する。
ボ方式の光ディスクを用いて情報の記録または再生の少
なくとも一方を行う光ディスク装置において、光ビーム
の横断トラック数を検出するトラッククロス検知装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクのフォーマットのひとつに、
サンプルサーボ方式と呼ばれるものがある。これは、ト
ラック中心から半径方向両側へ各々約1/4トラックピ
ッチだけずれた位置にウォブルドピットと呼ばれるピッ
トを設けたサーボ領域を、ディスク全周にわたって間欠
的に設けたものである。このサンプルサーボ方式では、
ウォブルドピットがあらわれるタイミングで、ディスク
からの反射光の強度をサンプリングする。そして、同方
式では、一方に変位したウォブルドピットでのサンプル
値から、他方に変位したウォブルドピットでのサンプル
値を減じることによって、光ビームのトラック中心から
の変位の検出が行われる。
サンプルサーボ方式と呼ばれるものがある。これは、ト
ラック中心から半径方向両側へ各々約1/4トラックピ
ッチだけずれた位置にウォブルドピットと呼ばれるピッ
トを設けたサーボ領域を、ディスク全周にわたって間欠
的に設けたものである。このサンプルサーボ方式では、
ウォブルドピットがあらわれるタイミングで、ディスク
からの反射光の強度をサンプリングする。そして、同方
式では、一方に変位したウォブルドピットでのサンプル
値から、他方に変位したウォブルドピットでのサンプル
値を減じることによって、光ビームのトラック中心から
の変位の検出が行われる。
【0003】ところで、光ディスク装置においては、光
ビームをトラックに追従させるトラッキング制御のほか
に、光ビームを所望のトラックに移動させるためのシー
ク制御が行われる。シーク動作においては、速度検出の
為に、光ビームがトラックを横切ったこと(トラックク
ロス)を検知する必要がある。尚、横切るのに要した時
間でトラック間隔を割れば速度が得られる。
ビームをトラックに追従させるトラッキング制御のほか
に、光ビームを所望のトラックに移動させるためのシー
ク制御が行われる。シーク動作においては、速度検出の
為に、光ビームがトラックを横切ったこと(トラックク
ロス)を検知する必要がある。尚、横切るのに要した時
間でトラック間隔を割れば速度が得られる。
【0004】前記トラッククロス検出では、トラッキン
グエラー信号を二値化し、そのエッジ(変化点)により
トラックの中央あるいはトラック間の中央を検知して、
トラッククロス信号とするのが一般的である。
グエラー信号を二値化し、そのエッジ(変化点)により
トラックの中央あるいはトラック間の中央を検知して、
トラッククロス信号とするのが一般的である。
【0005】しかし、光ディスクには製造時に生じる媒
体欠陥があり、サンプルサーボ方式では、トラッキング
エラー信号をサーボ領域でしか得られないため、サーボ
領域にある媒体欠陥の影響を強く受ける。媒体欠陥やご
み等があると、トラッキングエラーの検出が正常に行え
なくなり、二値化信号に偽エッジが発生する。従って、
結果としてトラッククロスの検知も正しく行えなくな
り、トラックカウントや速度検出が正しく行えなくなっ
てしまう。
体欠陥があり、サンプルサーボ方式では、トラッキング
エラー信号をサーボ領域でしか得られないため、サーボ
領域にある媒体欠陥の影響を強く受ける。媒体欠陥やご
み等があると、トラッキングエラーの検出が正常に行え
なくなり、二値化信号に偽エッジが発生する。従って、
結果としてトラッククロスの検知も正しく行えなくな
り、トラックカウントや速度検出が正しく行えなくなっ
てしまう。
【0006】特開平2−227834号公報では、前記
の点を解決した技術が開示されている。すなわち、その
構成では、トラッキングエラー信号を二値化し、二値化
信号のエッジから所定時間後の二値化信号のレベルから
改めて二値化の判定をする。この判定により、ディスク
の欠陥の影響を排除した二値化トラッキングエラー信号
が得られる。そして、前記影響の無い二値化信号のエッ
ジを取り出して、トラッククロスの検知を行うというも
のである。
の点を解決した技術が開示されている。すなわち、その
構成では、トラッキングエラー信号を二値化し、二値化
信号のエッジから所定時間後の二値化信号のレベルから
改めて二値化の判定をする。この判定により、ディスク
の欠陥の影響を排除した二値化トラッキングエラー信号
が得られる。そして、前記影響の無い二値化信号のエッ
ジを取り出して、トラッククロスの検知を行うというも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−22783
4号公報記載の方法は、光ディスクと光スポットとの相
対速度が比較的小さく、且つトラッキングエラー信号の
ゼロクロス間隔が、サーボ領域の時間間隔に対して十分
長い場合には、偽ゼロクロスをマスクすることができ、
正しく動作する。
4号公報記載の方法は、光ディスクと光スポットとの相
対速度が比較的小さく、且つトラッキングエラー信号の
ゼロクロス間隔が、サーボ領域の時間間隔に対して十分
長い場合には、偽ゼロクロスをマスクすることができ、
正しく動作する。
【0008】しかし、前記相対速度が比較的高く、ゼロ
クロス間隔が狭くなってきた場合、特にゼロクロスの間
隔が1サーボ領域である場合には、本当にトラッキング
エラー信号がゼロクロスしたために発生したゼロクロス
まで、偽ゼロクロスとみなしてマスクしてしまう。
クロス間隔が狭くなってきた場合、特にゼロクロスの間
隔が1サーボ領域である場合には、本当にトラッキング
エラー信号がゼロクロスしたために発生したゼロクロス
まで、偽ゼロクロスとみなしてマスクしてしまう。
【0009】このため、ある値以上に相対速度が上がる
とトラッククロス信号がまったく出力されなくなってし
まうという欠点がある。
とトラッククロス信号がまったく出力されなくなってし
まうという欠点がある。
【0010】本発明は、前記事情にかんがみてなされた
もので、比較的相対速度が高い場合であっても正しくト
ラッククロスを検知できるようにし、トラックカウン
ト、あるいはトラッククロス信号の間隔をもとにした速
度検出を広い速度範囲にわたって正しく行うことを可能
とさせる光ディスク装置のトラッククロス検知装置を提
供することを目的としている。
もので、比較的相対速度が高い場合であっても正しくト
ラッククロスを検知できるようにし、トラックカウン
ト、あるいはトラッククロス信号の間隔をもとにした速
度検出を広い速度範囲にわたって正しく行うことを可能
とさせる光ディスク装置のトラッククロス検知装置を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、光デ
ィスク装置のトラッククロス検知装置において、前記の
二つのウォブルドピットにおける前記光ディスクからの
前記光ビームの反射光強度の差から、前記情報トラック
中央に対する前記光ビームの変位を示すトラッキングエ
ラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、前
記トラッキングエラー信号を二値化して、二値化トラッ
キングエラー信号とする二値化手段と、前記二値化トラ
ッキングエラー信号のエッジに対応したトラッククロス
信号を検出すると共に、前記二値化トラッキングエラー
信号が異常な場合は、前記トラッククロス信号に代えて
補正されたトラッククロス信号を検出するトラッククロ
ス信号検出手段と、前記トラッククロス信号を測定した
値から前記トラッククロス信号の時間間隔を得るトラッ
ククロス間隔測定手段と、前記トラッククロス間隔測定
手段によって得られたトラッククロスの時間間隔と所定
の値とを比較する判定手段とを設けてある。
ィスク装置のトラッククロス検知装置において、前記の
二つのウォブルドピットにおける前記光ディスクからの
前記光ビームの反射光強度の差から、前記情報トラック
中央に対する前記光ビームの変位を示すトラッキングエ
ラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段と、前
記トラッキングエラー信号を二値化して、二値化トラッ
キングエラー信号とする二値化手段と、前記二値化トラ
ッキングエラー信号のエッジに対応したトラッククロス
信号を検出すると共に、前記二値化トラッキングエラー
信号が異常な場合は、前記トラッククロス信号に代えて
補正されたトラッククロス信号を検出するトラッククロ
ス信号検出手段と、前記トラッククロス信号を測定した
値から前記トラッククロス信号の時間間隔を得るトラッ
ククロス間隔測定手段と、前記トラッククロス間隔測定
手段によって得られたトラッククロスの時間間隔と所定
の値とを比較する判定手段とを設けてある。
【0012】さらに、本発明では、前記トラッククロス
信号検出手段は、前記判定手段が前記時間間隔が所定値
以下であると判定した場合は、前記二値化トラッキング
エラー信号が異常な場合でも、前記補正されたトラック
クロス信号に代えて前記トラッククロス信号を出力す
る。
信号検出手段は、前記判定手段が前記時間間隔が所定値
以下であると判定した場合は、前記二値化トラッキング
エラー信号が異常な場合でも、前記補正されたトラック
クロス信号に代えて前記トラッククロス信号を出力す
る。
【0013】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1は、光ディスク装置にあって、本発明
に係るトラッククロス検知装置の一実施例のブロック図
である。
に説明する。図1は、光ディスク装置にあって、本発明
に係るトラッククロス検知装置の一実施例のブロック図
である。
【0014】光ディスク装置は、例えば図2に示すよう
なサンプルサーボ方式の光ディスクを装着し、情報の記
録または再生の少なくとも一方を行うものである。記録
及び再生時には、図示しない光学ヘッドからの光ビーム
が、図示しない光学系を介して、微小な光スポットとし
て、前記光ディスク上に照射される。再生時には、前記
光ディスクからの反射光が、前記光学系を介して、反射
強度信号検出手段に導かれる。
なサンプルサーボ方式の光ディスクを装着し、情報の記
録または再生の少なくとも一方を行うものである。記録
及び再生時には、図示しない光学ヘッドからの光ビーム
が、図示しない光学系を介して、微小な光スポットとし
て、前記光ディスク上に照射される。再生時には、前記
光ディスクからの反射光が、前記光学系を介して、反射
強度信号検出手段に導かれる。
【0015】図1で、符号1は図示しない光ディスクか
らの反射光の強度を検出し電気信号として出力する反射
光強度信号検出手段、符号2は反射光強度信号をもとに
トラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー
信号検出回路である。前記反射光強度信号検出手段1
は、例えば、光ディスクへの情報の記録/再生用の光ス
ポットを照射する光学ヘッドに設けられた光検出器であ
る。
らの反射光の強度を検出し電気信号として出力する反射
光強度信号検出手段、符号2は反射光強度信号をもとに
トラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー
信号検出回路である。前記反射光強度信号検出手段1
は、例えば、光ディスクへの情報の記録/再生用の光ス
ポットを照射する光学ヘッドに設けられた光検出器であ
る。
【0016】また、符号3はトラッキングエラー信号を
二値化しディジタル信号とする二値化回路、符号4は二
値化トラッキングエラー信号をもとにトラッククロス信
号を生成するトラッククロス信号検出回路、符号5はト
ラッククロス信号の時間間隔を測定する間隔測定回路で
ある。
二値化しディジタル信号とする二値化回路、符号4は二
値化トラッキングエラー信号をもとにトラッククロス信
号を生成するトラッククロス信号検出回路、符号5はト
ラッククロス信号の時間間隔を測定する間隔測定回路で
ある。
【0017】前記トラッククロス信号検出回路4は、前
記二値化トラッキングエラー信号のエッジに対応したト
ラッククロス信号を生成すると共に、前記二値化トラッ
キングエラー信号に異常が発生した場合は、前記トラッ
ククロス信号に代えて補正されたトラッククロス信号を
生成するようになっている。
記二値化トラッキングエラー信号のエッジに対応したト
ラッククロス信号を生成すると共に、前記二値化トラッ
キングエラー信号に異常が発生した場合は、前記トラッ
ククロス信号に代えて補正されたトラッククロス信号を
生成するようになっている。
【0018】さらに、符号6は、前記間隔測定回路5で
測定された前回のトラッククロス信号の間隔により、ト
ラッククロス信号検出回路4で補正されたトラッククロ
ス信号に代えて、補正されないトラッククロス信号を出
力するか否かを判定する判定回路である。
測定された前回のトラッククロス信号の間隔により、ト
ラッククロス信号検出回路4で補正されたトラッククロ
ス信号に代えて、補正されないトラッククロス信号を出
力するか否かを判定する判定回路である。
【0019】図2はサンプルサーボ方式の光ディスクの
サーボ領域の一例であり、図の上方がディスクの外周側
に相当する。
サーボ領域の一例であり、図の上方がディスクの外周側
に相当する。
【0020】図2で、符号11はトラック中央をあらわ
す。符号12はシーク中(特に高速時)にリードするこ
とにより速度検出及びトラックカウントを行うためのア
クセスコードで、6ビットのうち2ビットが“H”にな
るグレイコードである。前記アクセスコード12は、一
般には、2トラックごとにパターンが変わり、16トラ
ックでもとのパターンに戻る繰り返しのパターンになっ
ている。このアクセスコード12を利用した速度の検出
は、トラッキングエラー信号の周期がサーボ領域ごとの
エラー信号サンプリングの周期の2倍以下となり、サン
プリング定理の関係で、正しいトラッキングエラー信号
のゼロクロスが認識できなくなった場合に、使用され
る。
す。符号12はシーク中(特に高速時)にリードするこ
とにより速度検出及びトラックカウントを行うためのア
クセスコードで、6ビットのうち2ビットが“H”にな
るグレイコードである。前記アクセスコード12は、一
般には、2トラックごとにパターンが変わり、16トラ
ックでもとのパターンに戻る繰り返しのパターンになっ
ている。このアクセスコード12を利用した速度の検出
は、トラッキングエラー信号の周期がサーボ領域ごとの
エラー信号サンプリングの周期の2倍以下となり、サン
プリング定理の関係で、正しいトラッキングエラー信号
のゼロクロスが認識できなくなった場合に、使用され
る。
【0021】図2で、符号13はクロックピットで、こ
のクロックピットを基準にして回路の同期が確立され
る。また、符号14及び15はトラッキングエラー検出
のためのウォブルドピットで、各々ディスクの内周及び
外周におよそ1/4トラックピッチだけ変位して設けら
れている。以下では便宜上、14をウォブルドピット
A、15をウォブルドピットBと呼ぶことにする。
のクロックピットを基準にして回路の同期が確立され
る。また、符号14及び15はトラッキングエラー検出
のためのウォブルドピットで、各々ディスクの内周及び
外周におよそ1/4トラックピッチだけ変位して設けら
れている。以下では便宜上、14をウォブルドピット
A、15をウォブルドピットBと呼ぶことにする。
【0022】光学ヘッドからのレーザのスポットが、各
々ウォブルドピットを通過する際に反射光の強度信号を
サンプリングし、その差をとることにより、スポットの
トラックセンターからのずれ量を知ることができる。
々ウォブルドピットを通過する際に反射光の強度信号を
サンプリングし、その差をとることにより、スポットの
トラックセンターからのずれ量を知ることができる。
【0023】サンプルサーボ方式の光ディスクでは、こ
のようなサーボ領域が間欠的に、ディスク全周にわたっ
て、1周あたり1500〜2000カ所程度設けられて
いる。
のようなサーボ領域が間欠的に、ディスク全周にわたっ
て、1周あたり1500〜2000カ所程度設けられて
いる。
【0024】以下、図を参照しながらトラッククロス検
知装置の動作について説明する。
知装置の動作について説明する。
【0025】前記反射光強度信号検出手段1は、図示し
ない光ディスクからの反射光を電気信号に変換し、反射
光強度信号・SRFとして出力する。トラッキングエラー信
号検出回路2は、ウォブルドピットA14及びウォブル
ドピットB15のあらわれるタイミングで反射光強度信
号・SRFをサンプリングし、その差を演算することにより
トラッキングエラー信号・TESを得る。
ない光ディスクからの反射光を電気信号に変換し、反射
光強度信号・SRFとして出力する。トラッキングエラー信
号検出回路2は、ウォブルドピットA14及びウォブル
ドピットB15のあらわれるタイミングで反射光強度信
号・SRFをサンプリングし、その差を演算することにより
トラッキングエラー信号・TESを得る。
【0026】ウォブルドピットの真上を光スポットが通
過した場合には、反射光の強度が大きく低下する。この
ため、ウォブルドピットA14及びB15での反射光強
度信号の差は、スポットがどちらのウォブルドピットの
近くを通過したかをあらわすことになる。従って、この
差信号は、トラッキングエラーとして用いることができ
る。
過した場合には、反射光の強度が大きく低下する。この
ため、ウォブルドピットA14及びB15での反射光強
度信号の差は、スポットがどちらのウォブルドピットの
近くを通過したかをあらわすことになる。従って、この
差信号は、トラッキングエラーとして用いることができ
る。
【0027】前記検出回路2により得られたトラッキン
グエラー信号・TESは、二値化回路3でゼロレベルと比較
されて二値化され、二値化トラッキングエラー信号DTES
となる。
グエラー信号・TESは、二値化回路3でゼロレベルと比較
されて二値化され、二値化トラッキングエラー信号DTES
となる。
【0028】続いてトラッククロス信号検出回路4で、
二値化トラッキングエラー信号DTESをもとにして、前記
光スポットがトラックの中央あるいはトラック間の中央
を横切ったことを示す、トラッククロス信号TCが生成さ
れる。トラッククロス信号TCを生成する際には、ディス
ク欠陥などによる誤った二値化トラッキングエラー信号
の影響を取り除く、補正動作を同時に行う。尚、トラッ
ククロス信号検出回路4の詳細な動作については後に述
べる。
二値化トラッキングエラー信号DTESをもとにして、前記
光スポットがトラックの中央あるいはトラック間の中央
を横切ったことを示す、トラッククロス信号TCが生成さ
れる。トラッククロス信号TCを生成する際には、ディス
ク欠陥などによる誤った二値化トラッキングエラー信号
の影響を取り除く、補正動作を同時に行う。尚、トラッ
ククロス信号検出回路4の詳細な動作については後に述
べる。
【0029】前記トラッククロス信号TCは、間隔測定回
路5へ送られる。前記間隔測定回路5は、トラッククロ
ス信号の時間的な間隔を、サーボ領域単位で測定する。
すなわち、間隔測定回路5は、光スポットがトラックの
半分の距離を移動するのに要したサーボ領域数を数える
ことになる。前記間隔測定回路5は、カウント結果であ
るトラッククロス間隔信号・TCPを出力する。
路5へ送られる。前記間隔測定回路5は、トラッククロ
ス信号の時間的な間隔を、サーボ領域単位で測定する。
すなわち、間隔測定回路5は、光スポットがトラックの
半分の距離を移動するのに要したサーボ領域数を数える
ことになる。前記間隔測定回路5は、カウント結果であ
るトラッククロス間隔信号・TCPを出力する。
【0030】前記間隔測定回路5は、例えば図6に示す
ように、ロードカウンタ31と、Dラッチ32とで回路
を構成すれば良い。前記ロードカウンタ31のデータ入
力端子A〜Dには、例えばサーボ領域数の“1”に相当
するデータがセットされている。前記ロードカウンタ3
1は、LOAD端子に入力するトラッククロス信号TCによ
り、前記セットデータがロードされるようになってい
る。そして、前記ロードカウンタ31は、CLK入力端子
に入力されるクロックSCLK毎に、カウントアップするも
のである。尚、図6に示すクロックSCLKは、サーボ領域
と同期したクロック信号である。
ように、ロードカウンタ31と、Dラッチ32とで回路
を構成すれば良い。前記ロードカウンタ31のデータ入
力端子A〜Dには、例えばサーボ領域数の“1”に相当
するデータがセットされている。前記ロードカウンタ3
1は、LOAD端子に入力するトラッククロス信号TCによ
り、前記セットデータがロードされるようになってい
る。そして、前記ロードカウンタ31は、CLK入力端子
に入力されるクロックSCLK毎に、カウントアップするも
のである。尚、図6に示すクロックSCLKは、サーボ領域
と同期したクロック信号である。
【0031】また、前記Dラッチ32は、前記ロードカ
ウンタ31の出力端子QA〜QDをクロックSCLKのタイミ
ングで、ラッチするようになっている。ラッチの許可
は、前記Dラッチ32のENABLE端子に入力する、トラッ
ククロス信号TCにより決定されるようになっている。
ウンタ31の出力端子QA〜QDをクロックSCLKのタイミ
ングで、ラッチするようになっている。ラッチの許可
は、前記Dラッチ32のENABLE端子に入力する、トラッ
ククロス信号TCにより決定されるようになっている。
【0032】図6に示す構成で、トラッククロス信号TC
によりカウンタ31の初期化(“1”のロード)とカウ
ント結果のラッチを同時に行えるから、Dラッチ32の
出力がトラッククロス信号TCの間隔・TCPになる。
によりカウンタ31の初期化(“1”のロード)とカウ
ント結果のラッチを同時に行えるから、Dラッチ32の
出力がトラッククロス信号TCの間隔・TCPになる。
【0033】前記判定回路6は測定されたトラッククロ
ス間隔が、サーボ領域の数にして例えば“3”以上であ
るか否かを判定し、“3”以上あった場合(つまり比較
的低速である場合)には、トラッククロス信号検出回路
4での補正処理がなされる信号の選択を指示するENC信
号を出力する(“H”にする)。
ス間隔が、サーボ領域の数にして例えば“3”以上であ
るか否かを判定し、“3”以上あった場合(つまり比較
的低速である場合)には、トラッククロス信号検出回路
4での補正処理がなされる信号の選択を指示するENC信
号を出力する(“H”にする)。
【0034】逆に、最後のトラッククロス間隔が“3”
未満(“2”または“1”)だった場合には、補正処理
がなされない信号の選択を指示する。つまり、ENC信号
を“L”にする。前記判定回路6は、例えば、マグニチ
ュードコンパレータ(2進数での比較を行うコンパレー
タ)を使用すれば良い。
未満(“2”または“1”)だった場合には、補正処理
がなされない信号の選択を指示する。つまり、ENC信号
を“L”にする。前記判定回路6は、例えば、マグニチ
ュードコンパレータ(2進数での比較を行うコンパレー
タ)を使用すれば良い。
【0035】ディスク欠陥に対する補正は、欠陥の大き
さがサーボ領域間隔よりも小さいことを利用して、二値
化トラッキングエラー信号のエッジの間隔が“1”であ
るものをマスクしようというものであるから、速度が大
きくて、エッジ間隔が“1”になった場合にもマスクを
行ってしまう。これを避けるには、速度が小さいことを
確認して補正処理がなされる信号の出力を許可する必要
があり、本発明はこれを直前のトラッククロス間隔から
判定しようとするものである。
さがサーボ領域間隔よりも小さいことを利用して、二値
化トラッキングエラー信号のエッジの間隔が“1”であ
るものをマスクしようというものであるから、速度が大
きくて、エッジ間隔が“1”になった場合にもマスクを
行ってしまう。これを避けるには、速度が小さいことを
確認して補正処理がなされる信号の出力を許可する必要
があり、本発明はこれを直前のトラッククロス間隔から
判定しようとするものである。
【0036】前のトラッククロス信号間隔が“2”であ
る速度では、わずかに加速されただけでトラッククロス
信号間隔(二値化トラッキングエラー信号の間隔)が
“1”になる可能性があるので、補正処理をしない信号
を用いた方がよい。そこで、直前のトラッククロス信号
間隔が“3”以上ある場合に限り、補正処理が施される
信号の出力を許可するようにする。
る速度では、わずかに加速されただけでトラッククロス
信号間隔(二値化トラッキングエラー信号の間隔)が
“1”になる可能性があるので、補正処理をしない信号
を用いた方がよい。そこで、直前のトラッククロス信号
間隔が“3”以上ある場合に限り、補正処理が施される
信号の出力を許可するようにする。
【0037】図3は、トラッククロス信号検出回路4の
詳細な図である。
詳細な図である。
【0038】図3のトラッククロス信号検出回路4は、
特開平2−227834号公報記載のものと同じ二値化
トラッキングエラー信号補正回路21(同公報の中では
「トラッククロス信号生成回路」とされている)と、デ
ィレイ(DLY)素子22と、セレクタ(Sel.)23と、
Dラッチ24と、XOR(排他的論理)素子25とから
構成されている。
特開平2−227834号公報記載のものと同じ二値化
トラッキングエラー信号補正回路21(同公報の中では
「トラッククロス信号生成回路」とされている)と、デ
ィレイ(DLY)素子22と、セレクタ(Sel.)23と、
Dラッチ24と、XOR(排他的論理)素子25とから
構成されている。
【0039】前記Dラッチ24のクロック端子には、サ
ーボ領域があらわれるタイミングと同期したクロック信
号である、前記クロックSCLKが与えられる。また、二値
化トラッキングエラー信号補正回路21は、単安定マル
チバイブレータ(MM)26及び27、AND素子2
8、Dラッチ29から成る。単安定マルチバイブレータ
26は二値化トラッキングエラー信号DTESの立ち上がり
で、同27は前記信号DTESの立ち下がりでトリガされ、
サーボ領域間隔よりも長く、かつサーボ領域2つ分の時
間よりは短い幅のパルスを出力する。
ーボ領域があらわれるタイミングと同期したクロック信
号である、前記クロックSCLKが与えられる。また、二値
化トラッキングエラー信号補正回路21は、単安定マル
チバイブレータ(MM)26及び27、AND素子2
8、Dラッチ29から成る。単安定マルチバイブレータ
26は二値化トラッキングエラー信号DTESの立ち上がり
で、同27は前記信号DTESの立ち下がりでトリガされ、
サーボ領域間隔よりも長く、かつサーボ領域2つ分の時
間よりは短い幅のパルスを出力する。
【0040】尚、ディレイ素子22の遅延時間は、この
単安定マルチバイブレータ26及び27の出力のパルス
幅と、ほぼ同じに設定されている。すなわち、二値化ト
ラッキングエラー信号補正回路21で生じる遅れに合わ
せて、ディレイ素子22の遅延量を設定する。そして、
前記セレクタ23には、欠陥等により生じた信号の異常
に対して補正処理がなされる側の信号と、前記補正処理
がなされない信号(DETS)とを同じタイミングで供給す
るようにしている。
単安定マルチバイブレータ26及び27の出力のパルス
幅と、ほぼ同じに設定されている。すなわち、二値化ト
ラッキングエラー信号補正回路21で生じる遅れに合わ
せて、ディレイ素子22の遅延量を設定する。そして、
前記セレクタ23には、欠陥等により生じた信号の異常
に対して補正処理がなされる側の信号と、前記補正処理
がなされない信号(DETS)とを同じタイミングで供給す
るようにしている。
【0041】図4は、スポットの移動が比較的低速の場
合の動作波形である。
合の動作波形である。
【0042】図4(a)はサーボ領域と同期したクロッ
クSCLKであり、この信号の立ち上がりごとにトラッキン
グエラー信号・TESが、サンプリングされ更新されてい
く。このクロック信号は、前記Dラッチ24のクロック
入力端子に入力されている。
クSCLKであり、この信号の立ち上がりごとにトラッキン
グエラー信号・TESが、サンプリングされ更新されてい
く。このクロック信号は、前記Dラッチ24のクロック
入力端子に入力されている。
【0043】ここで、同図(b)のようなトラッキング
エラー信号・TESが得られたとする。低速であるので、信
号・TESの変化は比較的ゆっくりとしたものであり、また
図4の範囲以前の時刻(図の左方)でも、ほぼ同様の変
化周期だったものとする。トラッキングエラー信号・TES
は二値化回路3で二値化され、同図(c)のように二値
化トラッキングエラー信号DTESが得られる。
エラー信号・TESが得られたとする。低速であるので、信
号・TESの変化は比較的ゆっくりとしたものであり、また
図4の範囲以前の時刻(図の左方)でも、ほぼ同様の変
化周期だったものとする。トラッキングエラー信号・TES
は二値化回路3で二値化され、同図(c)のように二値
化トラッキングエラー信号DTESが得られる。
【0044】前記信号DTESは、二値化トラッキングエラ
ー信号補正回路21及びディレイ素子22へと送られ、
各々の出力はDTES2(同図(e))及びDTES1(同図
(d))となる。信号DTES1は、ディレイ素子22によ
り、信号DTESを遅延させただけの信号である。
ー信号補正回路21及びディレイ素子22へと送られ、
各々の出力はDTES2(同図(e))及びDTES1(同図
(d))となる。信号DTES1は、ディレイ素子22によ
り、信号DTESを遅延させただけの信号である。
【0045】一方、信号DTES2は、二値化トラッキング
エラー信号補正回路21により補正された信号である。
二値化トラッキングエラー信号補正回路21では、ディ
スク欠陥などによる誤ったトラッキングエラー信号(図
4では(1)の部分)の補正を行うが、その補正動作に
ついては特開平2−227834号公報に詳細に記述さ
れているので、ここでは説明を省略する。
エラー信号補正回路21により補正された信号である。
二値化トラッキングエラー信号補正回路21では、ディ
スク欠陥などによる誤ったトラッキングエラー信号(図
4では(1)の部分)の補正を行うが、その補正動作に
ついては特開平2−227834号公報に詳細に記述さ
れているので、ここでは説明を省略する。
【0046】さて、図4の場合には、トラッキングエラ
ー信号のゼロクロスの周期が長く、従って以前に出力さ
れたトラッククロス信号の間隔が、大きくなっている。
このため、補正許可信号・ENCはずっと“H”になってい
る(同図(f)参照)。セレクタ23は、補正許可信号
・ENCが“H”であるので、二値化トラッキングエラー信
号補正回路21の出力である信号DTES2を選択し、信号D
TES3として出力する(同図(g)参照)。この信号DTES
3が、最終的なトラッキングエラー信号の二値化信号に
なる。
ー信号のゼロクロスの周期が長く、従って以前に出力さ
れたトラッククロス信号の間隔が、大きくなっている。
このため、補正許可信号・ENCはずっと“H”になってい
る(同図(f)参照)。セレクタ23は、補正許可信号
・ENCが“H”であるので、二値化トラッキングエラー信
号補正回路21の出力である信号DTES2を選択し、信号D
TES3として出力する(同図(g)参照)。この信号DTES
3が、最終的なトラッキングエラー信号の二値化信号に
なる。
【0047】前記Dラッチ24は、クロックSCLKのタイ
ミングで、前記信号DTES3をラッチしているので、その
出力である信号PDTESは、信号DTES3に対して少し遅れた
信号となる(同図(h)参照)。信号DTES3及び信号PDT
ESの排他的論理和をXOR素子25によりとれば、その
出力はDTES3とPDTESとが一致していない、すなわちDTES
3に変化があったことを示す信号になり、信号DTES3のエ
ッジを取り出すことができる。このXOR素子25の出
力が、トラッククロス検出信号TCとして出力される(同
図(i))。
ミングで、前記信号DTES3をラッチしているので、その
出力である信号PDTESは、信号DTES3に対して少し遅れた
信号となる(同図(h)参照)。信号DTES3及び信号PDT
ESの排他的論理和をXOR素子25によりとれば、その
出力はDTES3とPDTESとが一致していない、すなわちDTES
3に変化があったことを示す信号になり、信号DTES3のエ
ッジを取り出すことができる。このXOR素子25の出
力が、トラッククロス検出信号TCとして出力される(同
図(i))。
【0048】前記トラッククロス検出信号TCの間隔(サ
ーボブロック数)は、間隔測定回路5によりカウントさ
れ、その値(同図(j)のTCP)によりトラッククロス
検出の際、補正を行うか否かが判定され、次の補正許可
信号・ENCが決定される。例えば、前記トラッククロス検
出信号TCの間隔が、“3”以上であれば補正処理を行う
側の信号を選択する。尚、信号TCが連続したサーボ領域
で出力される場合を間隔“1”とする。
ーボブロック数)は、間隔測定回路5によりカウントさ
れ、その値(同図(j)のTCP)によりトラッククロス
検出の際、補正を行うか否かが判定され、次の補正許可
信号・ENCが決定される。例えば、前記トラッククロス検
出信号TCの間隔が、“3”以上であれば補正処理を行う
側の信号を選択する。尚、信号TCが連続したサーボ領域
で出力される場合を間隔“1”とする。
【0049】次に、図5は比較的高速でスポットが移動
している場合の動作波形である。図5(a)はサーボ領
域と同期したクロックSCLKであり、図4(a)と同様の
信号である。
している場合の動作波形である。図5(a)はサーボ領
域と同期したクロックSCLKであり、図4(a)と同様の
信号である。
【0050】図5(b)のように比較的ゼロクロス周期
の短いトラッキングエラー信号・TESが得られ、二値化ト
ラッキングエラー信号は同図(c)のようになる。この
とき、前記ディレイ素子22の出力であるDTES1、二値
化トラッキングエラー信号補正回路21の出力であるDT
ES2は、各々同図(d)、(e)に示すようになる。二
値化トラッキングエラー信号補正回路21はエッジの間
隔が、1サーボ領域分である二値化トラッキングエラー
信号をすべてマスクしてしまうため、元の信号DTESの
(2)の部分は、信号DTES2にはあらわれない(本来必
要な信号を誤ってマスクしている)。
の短いトラッキングエラー信号・TESが得られ、二値化ト
ラッキングエラー信号は同図(c)のようになる。この
とき、前記ディレイ素子22の出力であるDTES1、二値
化トラッキングエラー信号補正回路21の出力であるDT
ES2は、各々同図(d)、(e)に示すようになる。二
値化トラッキングエラー信号補正回路21はエッジの間
隔が、1サーボ領域分である二値化トラッキングエラー
信号をすべてマスクしてしまうため、元の信号DTESの
(2)の部分は、信号DTES2にはあらわれない(本来必
要な信号を誤ってマスクしている)。
【0051】図5の左半分では得られたトラッククロス
信号TCの間隔がサーボ領域の数で“3”以上あるため、
補正の許可信号・ENCは“H”になっている。このため、
セレクタ23は、二値化トラッキングエラー信号補正回
路21の出力であるDTES2を選択し、このDTES2を元にし
て、後段でトラッククロス信号TCが同図(i)のように
生成される。
信号TCの間隔がサーボ領域の数で“3”以上あるため、
補正の許可信号・ENCは“H”になっている。このため、
セレクタ23は、二値化トラッキングエラー信号補正回
路21の出力であるDTES2を選択し、このDTES2を元にし
て、後段でトラッククロス信号TCが同図(i)のように
生成される。
【0052】スポットの速度が上がり、トラッククロス
信号の間隔信号・TCPの値が“2”以下になると、判定回
路6は補正の許可信号・ENCを“L”とし、補正しない側
の信号を選択する。これによりセレクタ23は、ディレ
イ素子22の出力であるDTES1を選択するようになる。
従って、元の信号DTESの(2)の部分があらわれている
信号DTES1を用いて、後段のDラッチ24及びXOR素
子25により、トラッククロス信号TCが生成される。
信号の間隔信号・TCPの値が“2”以下になると、判定回
路6は補正の許可信号・ENCを“L”とし、補正しない側
の信号を選択する。これによりセレクタ23は、ディレ
イ素子22の出力であるDTES1を選択するようになる。
従って、元の信号DTESの(2)の部分があらわれている
信号DTES1を用いて、後段のDラッチ24及びXOR素
子25により、トラッククロス信号TCが生成される。
【0053】このように本実施例のトラッククロス検知
装置は、直前のトラッククロスの間隔によりディレイ素
子22の出力、あるいは二値化トラッキングエラー信号
補正回路21の出力を選択し、選択した二値化信号のエ
ッジを検出してトラッククロス信号TCを得ることができ
る。
装置は、直前のトラッククロスの間隔によりディレイ素
子22の出力、あるいは二値化トラッキングエラー信号
補正回路21の出力を選択し、選択した二値化信号のエ
ッジを検出してトラッククロス信号TCを得ることができ
る。
【0054】尚、トラッククロス信号TCの間隔を測定す
る間隔測定回路5は、図6の回路により構成することが
できる。また、判定回路6は、マグニチュードコンパレ
ータを使用すれば容易に実現することができる。
る間隔測定回路5は、図6の回路により構成することが
できる。また、判定回路6は、マグニチュードコンパレ
ータを使用すれば容易に実現することができる。
【0055】以上説明したように本実施例のトラックク
ロス検知装置は、速度が低い場合(トラッククロス間隔
が“3”サンプル以上)には、ディスク欠陥に対して補
正を行った二値化トラッキングエラー信号をもとにトラ
ッククロス信号を生成する。従って、本実施例では、デ
ィスクの欠陥の影響によらずトラッククロス信号を得る
ことができる。
ロス検知装置は、速度が低い場合(トラッククロス間隔
が“3”サンプル以上)には、ディスク欠陥に対して補
正を行った二値化トラッキングエラー信号をもとにトラ
ッククロス信号を生成する。従って、本実施例では、デ
ィスクの欠陥の影響によらずトラッククロス信号を得る
ことができる。
【0056】さらに、本実施例では、相対速度が比較的
高い場合(トラッククロス間隔が“2”サンプル以下)
には、補正を行わない二値化トラッキングエラー信号を
選択するので、二値化トラッキングエラー信号補正回路
の誤動作の影響を受けなくなる。従って、本実施例で
は、広い速度範囲にわたって正確なトラッククロス信号
を得ることができ、正確なトラックカウントを可能とす
ることができる。また、本実施例の装置を用いれば、ト
ラッククロス信号の間隔をもとにした速度検出を広い速
度範囲にわたって正しく行うことができる。
高い場合(トラッククロス間隔が“2”サンプル以下)
には、補正を行わない二値化トラッキングエラー信号を
選択するので、二値化トラッキングエラー信号補正回路
の誤動作の影響を受けなくなる。従って、本実施例で
は、広い速度範囲にわたって正確なトラッククロス信号
を得ることができ、正確なトラックカウントを可能とす
ることができる。また、本実施例の装置を用いれば、ト
ラッククロス信号の間隔をもとにした速度検出を広い速
度範囲にわたって正しく行うことができる。
【0057】以上の実施例ではすべての信号処理を回路
(ハードウェア)で行ったが、DSP等でソフトウェア
的に行うことも可能である。
(ハードウェア)で行ったが、DSP等でソフトウェア
的に行うことも可能である。
【0058】さらに、前記実施例では、2値化トラッキ
ングエラー信号に必要な補正処理を加えて、トラックク
ロス信号を得ていたが、以下のような構成であっても良
い。すなわち、2値化トラッキングエラー信号のエッジ
情報を検出した後に、補正処理を行うと共に、相対速度
が比較的高い場合には、補正動作を停止し、エッジ情報
をそのままトラッククロス信号として出力するようにし
ても良い。このように、本発明は、前記ラッククロス信
号検出回路中のいずれの段階で補正を行うかは、実施例
に限定されるものではない。また、実施例のように、補
正した信号と補正しない信号とを選択的に用いる構成だ
けでなく、補正動作を停止するように構成しても良い。
ングエラー信号に必要な補正処理を加えて、トラックク
ロス信号を得ていたが、以下のような構成であっても良
い。すなわち、2値化トラッキングエラー信号のエッジ
情報を検出した後に、補正処理を行うと共に、相対速度
が比較的高い場合には、補正動作を停止し、エッジ情報
をそのままトラッククロス信号として出力するようにし
ても良い。このように、本発明は、前記ラッククロス信
号検出回路中のいずれの段階で補正を行うかは、実施例
に限定されるものではない。また、実施例のように、補
正した信号と補正しない信号とを選択的に用いる構成だ
けでなく、補正動作を停止するように構成しても良い。
【0059】また、トラッククロス信号を検出する際、
前記補正を行うか否かの判定は、直前のトラッククロス
の間隔ではなく、それ以前の間隔やそれらの平均から判
定することも可能である。
前記補正を行うか否かの判定は、直前のトラッククロス
の間隔ではなく、それ以前の間隔やそれらの平均から判
定することも可能である。
【0060】ディスク欠陥等による信号の異常に対する
検出及び補正の方法は本実施例では、特開平2−227
834号公報記載の方法を使用したが、これ以外にも種
々の方法が考えられる。しかし、どのような補正方法を
使用する場合であても、本発明を適用できることは言う
までもない。
検出及び補正の方法は本実施例では、特開平2−227
834号公報記載の方法を使用したが、これ以外にも種
々の方法が考えられる。しかし、どのような補正方法を
使用する場合であても、本発明を適用できることは言う
までもない。
【0061】尚、以上の説明はサンプルサーボ方式の光
ディスクを対象としたが、連続サーボ方式であってもサ
ンプル値制御(離散時間制御)を行う場合には、トラッ
キングエラー信号として同様の波形が得られる。従って
本発明のトラッククロス検知装置を適用することが可能
である。
ディスクを対象としたが、連続サーボ方式であってもサ
ンプル値制御(離散時間制御)を行う場合には、トラッ
キングエラー信号として同様の波形が得られる。従って
本発明のトラッククロス検知装置を適用することが可能
である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
前のトラッククロス信号の時間間隔を監視して、前記間
隔が所定値以下の場合には、前記2値化トラッキングエ
ラー信号が異常な場合でも、補正されたトラッククロス
信号に代えて、正しいエッジ情報を有するトラッククロ
ス信号を出力するようにしたので、比較的相対速度が高
い場合であっても、正しくトラッククロスを検知するこ
とができるという効果がある。
前のトラッククロス信号の時間間隔を監視して、前記間
隔が所定値以下の場合には、前記2値化トラッキングエ
ラー信号が異常な場合でも、補正されたトラッククロス
信号に代えて、正しいエッジ情報を有するトラッククロ
ス信号を出力するようにしたので、比較的相対速度が高
い場合であっても、正しくトラッククロスを検知するこ
とができるという効果がある。
【0063】このため、本発明の構成を用いれば、トラ
ックカウント、あるいはトラッククロス信号の間隔をも
とにした速度検出を広い速度範囲にわたって正しく行う
ことを可能とならしめることができる。
ックカウント、あるいはトラッククロス信号の間隔をも
とにした速度検出を広い速度範囲にわたって正しく行う
ことを可能とならしめることができる。
【図1】図1はトラッククロス検知装置のブロック図。
【図2】図2はサンプルホールド方式の光ディスクに係
るサーボ領域の一例を示した構成図。
るサーボ領域の一例を示した構成図。
【図3】図3はトラッククロス信号検出回路のブロック
図。
図。
【図4】図4は光スポットの移動が比較的低速の場合の
動作波形図。
動作波形図。
【図5】図5は比較的高速で光スポットが移動している
場合の動作波形図。
場合の動作波形図。
【図6】図6は間隔測定回路の一例を示した構成図。
1…反射光強度信号検出手段 2…トラッキングエラー信号検出回路 3…二値化回路 4…トラッククロス信号検出回路 21…トラッキングエラー信号補正回路 22…ディレイ素子 23…セレクタ(Sel.) 24…Dラッチ 25…XOR素子 5…間隔測定回路 6…判定回路
Claims (2)
- 【請求項1】 情報トラック上に間欠的にサーボ領域が
設けられ、前記サーボ領域内には前記情報トラック中央
対して半径方向左右に変位したウォブルドピットが形成
されているサンプルサーボ方式の光ディスクに対し光ビ
ームを照射し情報の記録または再生の少なくとも一方を
行う光ディスク装置のトラッククロス検知装置におい
て、 前記の二つのウォブルドピットにおける前記光ディスク
からの前記光ビームの反射光強度の差から、前記情報ト
ラック中央に対する前記光ビームの変位を示すトラッキ
ングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出手段
と、 前記トラッキングエラー信号を二値化して、二値化トラ
ッキングエラー信号とする二値化手段と、 前記二値化トラッキングエラー信号のエッジに対応した
トラッククロス信号を検出すると共に、前記二値化トラ
ッキングエラー信号が異常な場合は、前記トラッククロ
ス信号に代えて補正されたトラッククロス信号を検出す
るトラッククロス信号検出手段と、 前記トラッククロス信号を測定した値から前記トラック
クロス信号の時間間隔を得るトラッククロス間隔測定手
段と、 前記トラッククロス間隔測定手段によって得られたトラ
ッククロスの時間間隔と所定の値とを比較する判定手段
とを設け、 前記トラッククロス信号検出手段は、前記判定手段が前
記時間間隔が所定値以下であると判定した場合は、前記
二値化トラッキングエラー信号が異常な場合でも、前記
補正されたトラッククロス信号に代えて前記トラックク
ロス信号を出力する、 ことを特徴とする光ディスク装置のトラッククロス検知
装置。 - 【請求項2】 前記判定手段は、前回のトラッククロス
間隔測定結果がサーボ領域の数にして2以下だった場合
に、前記補正されたトラッククロス信号に代えて前記ト
ラッククロス信号を出力することを指示する信号を前記
トラッククロス信号検出手段へ出力する、ことを特徴と
する請求項1記載の光ディスク装置のトラッククロス検
知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2299493A JPH06236560A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 光ディスク装置のトラッククロス検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2299493A JPH06236560A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 光ディスク装置のトラッククロス検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06236560A true JPH06236560A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=12098089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2299493A Pending JPH06236560A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 光ディスク装置のトラッククロス検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06236560A (ja) |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP2299493A patent/JPH06236560A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020603 |