JPH06236437A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06236437A
JPH06236437A JP5022702A JP2270293A JPH06236437A JP H06236437 A JPH06236437 A JP H06236437A JP 5022702 A JP5022702 A JP 5022702A JP 2270293 A JP2270293 A JP 2270293A JP H06236437 A JPH06236437 A JP H06236437A
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JP
Japan
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image
memory
signal
supplied
output
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Withdrawn
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JP5022702A
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English (en)
Inventor
Taku Sugiura
卓 杉浦
Yoshihiro Funamizu
善浩 船水
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの画像を合成する場合に、それぞれの
画像に適した処理が施された合成画像を形成させること
が可能な画像処理装置を提供する。 【構成】 CCDを介して読み取られた多値画像は画
像メモリ108に格納され、次に読み込まれた画像と共
に画像処理部109に供給される。画像処理部109
は、入力した画像中の各画素どうしの濃度を比較し、濃
い方を選択すると共に、選択した方を特定するための信
号を出力する。この特定する信号を受けて、γ補正の特
性等を決定する。この場合に、選択された画素データに
対して鮮鋭化処理を行うかどうかも選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、メモリ内の画像情報と原稿台上の
画像情報を合成(オーバーレイ)し、出力するディジタ
ル複写機が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来では、メモリ内の画像と原稿から読み込んだ画像とを
単純に論理和を取って出力する程度であり、それぞれの
画像に対して同じ処理を施していた。
【0004】従って、たとえば写真等の階調画像と、文
字線画等の2値画像とを合成する場合には、一方の画像
の品位が著しく劣化してしまうという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来技術
に鑑みなされたものであり、2つの画像を合成する場合
に、それぞれの画像に適した処理が施された合成画像を
形成させることが可能な画像処理装置を提供しようとす
るものである。
【0006】この課題を解決するため本願発明の一画像
処理装置は以下に示す構成を備える。すなわち、与えら
れた第1の画像を多値画像データとして記憶する画像記
憶手段と、新たに与えられた第2の画像及び前記画像記
憶手段に記憶された第1の画像を画素単位に選択する選
択手段と、該選択手段で選択された注目画素が前記第
1、第2の画像のいずれであるかに基づいて、注目画素
に対する画像処理内容を変更する制御手段とを備える。
【0007】
【作用】かかる本発明の構成によれば、2つの画像中の
どちらの画素を選択したのかによって、出力画素に対す
る画像処理内容を変更する。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明にかかる一実
施例を詳細に説明する。
【0009】図1に実施例における複写機のブロック構
成図を示す。尚、実施例では、単色(一般には黒色)複
写装置を例にして説明するが、以下の説明からカラー複
写機に適応できることは当業者であれば容易に推察され
よう。
【0010】図示において、原稿載置台(プラテンガラ
ス)上に載置された原稿は不図示の露光ランプにより照
射され、その反射光はCCDイメージセンサ(以下、単
にCCD)101により読み取られ増幅回路103で所
定レベルに増幅される。尚、CCDイメージセンサ10
1はCCDドライバ102により駆動されている。
【0011】さて、所定レベルに増幅された画像信号は
サンプルホールド回路(S/H)104において所定信
号レベルをサンプルホールドされる。サンプルホールド
されたアナログ画像信号はA/D変換器105におい
て、アナログ信号からディジタル信号へと変換され、黒
補正/白補正回路106へ送られる。黒補正/白補正回
路では、CCD101の暗出力レベルの補正及び白レベ
ルによる光学系及びセンサの感度ばらつきの補正を行
う。つまり、実施例におけるCCD101はラインセン
サであり、予め白及び黒の画像を読み取り、その画像に
よる各素子の出力ばらつきを補正する。
【0012】補正された画像情報は画像変換処理部10
7においてディジタル複写機特有の処理である変倍、ネ
ガポジ変換、移動等の各種編集処理が行われる。
【0013】108は多値の画像メモリであり、画像変
換処理部107で画像処理の行われた画像情報を格納す
ると共に、画像処理部109へその画像情報を送る。画
像処理部109では、本実施例での特徴である多値画像
どうしの合成も行われる。
【0014】画像処理部109を経た各種画像処理後の
画像データは、D/A変換器により再びデジタル画像信
号からアナログ画像信号に変換され、パルス幅変調回路
を含む変調回路111によってアナログ画像信号のレベ
ルに応じたパルス幅を持つ信号に変調される。このパル
ス幅変調後の信号はレーザ部112に供給されること
で、不図示の感光体であるドラム等上に静電潜像を形成
させ、公知の電子写真方式で画像が記録紙に形成され
る。
【0015】上記構成における実施例の画像処理部10
9について更に詳しく説明する。
【0016】実施例の画像処理部109には、多重画像
合成、透かし画像合成、くりぬき画像合成の各種モード
を持っている。これらは不図示の操作パネルによって適
宜選択されることになる。
【0017】<多重画像合成>多重による画像合成につ
いて図2により説明する。
【0018】図示において、画像変換処理部107から
の画像データ(原稿から読み取られた変換済みの画像デ
ータ)は端子201を介して供給される。また、画像メ
モリ108からの画像は端子202を介して送られてく
る。これらの画像データは比較器203及びセレクタ2
04に供給されている。尚、双方の端子とも、8ビット
のバスで構成されており、その値が大きいほど濃度が濃
い(黒に近い)とする。
【0019】さて、比較器203は、入力した画像デー
タの値を比較し、入力端子Aに供給された値と入力端子
Bのそれを比較し、その結果を1ビットの信号として端
子205及びセレクタ204の選択信号として出力す
る。具体的には、比較器203において、その入力端子
A,Bに供給された画像データのレベルが、A>Bの場
合に論理レベル(以下、単にレベル)“1”の信号を出
力し、A≦Bの場合には論理レベル“0”の信号を出力
する。要するに比較器203は、読み取られた画像デー
タ(端子201に出力されてきた画像データ)の濃度が
画像メモリ108から供給された画像より濃度が濃い場
合には、“1”の信号を出力する。
【0020】一方、セレクタ204は、比較器203か
らの信号レベルが“1”である場合に、読み取られた画
像を選択し、端子206を介して出力する。
【0021】以上の結果、図2の構成によれば、端子2
06からは濃度の高い画像が出力され、端子205から
はどちらが選択されたのかを示す信号が出力されること
になる。これらの信号のこれ以降の活用法についての詳
細は後述する。
【0022】<透かし画像合成>次に、透かしモードに
ついて説明する。
【0023】画像メモリ108からの画像情報に基づい
て、入力画像情報(読み取った画像)に対してディジタ
ル変調をかけたものをここでは透かしモードと呼んでい
る。その効果の理解を深めるため、図6により説明す
る。
【0024】今、図示の符号6−1が画像メモリ108
に格納され、原稿台から読み取られた画像が符号6−2
で示されるとする。この時の、透かし処理結果が符号6
−3である。つまり、画像情報6−2に対して画像6−
1の部分に変調をかけているものである。これは単なる
くりぬき合成や多重ではなく、出力画像はメモリ内の画
像情報て透かしが入っているような効果がある。
【0025】図5により、透かし処理回路のブロック図
を説明する。
【0026】図示において、端子501には原稿台から
の画像情報が供給され、端子502には画像メモリ10
8からの画像情報が供給される。
【0027】画像メモリ108から画像データは乗算
器、除算器及び加算器から構成される演算回路504
で、入力された画像に対してB/A倍+1の処理を行
う。この演算結果は、次の乗算器503において、原稿
台からの画像情報と乗算され、端子505を介して出力
される。この端子505から出力される画像が透かし処
理された結果となる。
【0028】図5から明かな様に、今、画像メモリ10
8からの画像情報(端子502から供給されるデータ)
が白(“00H”、Hは16進数を示す)の場合、乗算
器503に供給される演算回路504からの値は“1”
になるので、原稿台からの画像情報501がそのまま出
力される事になる。
【0029】また、画像メモリ108から供給される画
像データが“00H”以外の場合、乗算器503に供給
される乗算値は少なくとも“1”以上になるので、原稿
から読み込まれた画像は濃くなる方向に変換される。黒
方向への変化の度合いは、画像メモリ108に記憶され
ている値及び変数演算回路504中のA,Bの値をによ
って決定される。変数A,Bについては固定であって
も、例えば不図示の操作パネルから任意に設定できるよ
うにしても構わない。
【0030】従って、画像メモリ108中の適当な領域
に、“0”の領域とそれ以外の領域を設けることによ
り、“0”の領域は原稿画像がそのまま、“0”以外の
領域では黒く成る方向に変更されることになる。
【0031】尚、逆に白くなる方向に変更させるように
しても良い。この場合には、乗算器503に供給される
値を1以下(小数点を含む)を含むような値を算出する
ようにすれば良い。
【0032】また、図示の2値化器506は、入力した
画像メモリ108からのデータを2値化し、その2値化
信号を端子507より出力することになるが、その信号
の活用法についての詳細は後述する。
【0033】<画像合成部(くりぬき合成)>くりぬき
合成について説明する。ここでは、システム内で発生さ
せたパターンと原稿台上からの画像情報のくりぬき合成
について図9を用いて説明する。同図はくりぬき合成回
路の回路ブロックを示している。
【0034】図示において、9−1はセレクタであり、
9−2は予め設定された濃度の多値データ(不図示の走
査パネル等より自由に変更可)を発生する多値濃度発生
部である。9−3はパターンが出力された時“1”とな
る信号でり、後で説明する8−15が入力される事にな
る。画像メモリ108からの画像情報であり、9−6は
原稿台から読み込まれた画像の2値信号(例えば閾値1
27で2値化した信号)を示している。そして、9−5
はくりぬき合成後の画像情報である。
【0035】パターン発生部9−2について、図8を用
いて説明する。
【0036】図示において、8−8はCPUのアドレ
ス、8−9はCPUのデータバスである。また、8−6
はセレクタであり、8−4はCPUからのライト信号
(LOWアクティブ)が供給される信号線である。以
下、各信号線を信号(論理レベル)として説明する。
【0037】セレクタ8−6は信号8−3が“0”のと
き、RAM8−5のアドレスにCPUのアドレスバスが
接続する。このとき、CPUからライト信号8−4が
“0”にする、つまり、CPUがライト動作を行うと、
RAM8−5のアドレスにCPUのアドレスバスが入力
され、且つ、RAM8−5がライト状態になる。このと
き、データバス8−9にはCPUから供給されたデータ
が供給されることになるので、RAM8−5にはCPU
が指示したデータが指示されたアドレス位置に書き込ま
れる。
【0038】8−1は主走査アップカウンタ、8−2は
副走査アップカウンタであり、信号8−3を“1”とす
る事により、パターンを読み出す為のアドレスがRAM
8−5に入力される。この時、読み出されたパターンは
AND回路群8−11へ入力される。
【0039】本実施例では、RAM8−5に対するデー
タバスは8ビットとしているので、読出されたデータの
ビット数も8ビットになり、8種類のパターンが同時に
出力させるようになる。また、CPUからは8ビットの
パターン選択信号8−10が供給されているので、その
中の任意のパターンを選択し、OR回路8−12から出
力されるようになっている。
【0040】OR回路8−12は、8ビットの信号を1
ビットの信号に変換するために用いられる。図中、8−
15がパターン信号である。また8−16はRA8−5
Mのチップセレクト入力端子であり、CPUが書き換え
る時に選択する事になる。
【0041】以上構成の結果、例えばCPUはRAM8
−5に対して任意のパターン信号を予め8種類(各アド
レス1バイト中の1ビット〜8ビット)格納しておく。
そして、くりぬきを行う場合には、ユーザにより指定さ
れたパターン(対応するビット)のみを出力する。
【0042】<画像の鮮鋭化処理>次に、図7により鮮
鋭化処理を説明する。鮮鋭化処理にも色々あるが、ここ
ではラプラシアン処理について説明する。
【0043】図中、7−1〜7−3が副走査方向に対す
る3ライン分の画像信号である。また、7−4が画像転
送クロックであり、7−5〜7−8及び7−19がDタ
イプのフリップフロップ(以下、DFF)であって、1
画素転送クロック分保持した画像データを遅延させる。
また、7−9〜7−13は、未遅延の画像データ号或い
は各DFFから供給された遅延済みの画像データに図示
の数値を乗算する乗算器である。従って、各乗算器7−
9〜7−13には、図示の符号7−15で示す位置の画
素データが供給されることになる。具体的には、乗算器
7−9には画素(i,j+1)、以下、7−10には画
素(i−1,j)、7−11には画素(i,j)、7−
12には画素(i+1,j)、7−13には画素(i,
j−1)が供給される。ここで、中央のi,jの位置の
画素を注目画素とする。また、7−14は加算器であっ
て、各乗算器7−9〜7−13から供給されたデータを
加算する。
【0044】さて、上記構成によれば、ラプラシアンに
よる鮮鋭化処理は次式から説明できる。
【0045】 f(i,j)−▽2f(i,j) =5f(i,j)−[f(i−1,j)+f(i,j−1)+f(i,j+1 )+f(i+1,j)] …1−1 つまり画像f(i,j)から、ぼかされた画像(ラプラ
シアン▽2 f(i,j))を引くことにより鮮明な画像
を得る事ができる。
【0046】上記ラプラシアン処理済みの画像データは
セレクタ7−18に供給される。従って、ここで選択信
号7−17のレベルによって、ラプラシアン変換結果の
注目画素データと変換前の注目画素でのいずれかが選択
され、出力画素データ7−16として出力されることに
なる。つまり、信号7−17を切り換える事によって、
鮮鋭化処理をON/OFFする事ができる。
【0047】<濃度変換テーブル>実施例ではディジタ
ル複写機に関して説明しているが、CCD等の光学撮像
素子により画像情報を読み取り、電子写真プロセスを利
用して半導体レーザにより出力画像を形成する装置にお
いては、CCDから読み取られた輝度情報を最終的にプ
リンタの出力特性に合わせて補正する必要がある。
【0048】通常原稿濃度と原稿の反射光量は対数関係
にあり撮像素子の出力は光量に比例するため、原稿濃度
に比例した出力を得るためには、逆対数補正を行う必要
がある。この補正を今後log変換と呼ぶが、log変
換処理は図1に示した画像変換処理部107に含まれ
る。またこれとは別に原稿の持つ濃度レンジがプリンタ
の再現できる濃度レンジよりも大きいため、濃度レンジ
の変換を行う必要がある。さらに原稿の種類により(例
えば文字原稿,写真原稿)異なる濃度変換を行った方
が、結果的に所望の画像が得られる事もあり、このよう
な濃度変換をガンマ補正(γ補正)と呼ぶ。
【0049】γ補正は画像処理部109で行うものてで
あり、このテーブルを画素ごとに切り換える事を特徴と
している。
【0050】ガンマ補正のテーブルの例を図3A,3B
で説明する。横軸が入力画像濃度情報であり、縦軸が出
力画像濃度情報である。図3Bはリニアなテーブルであ
り、図3Aは非直線なテーブルとなっている。図3Aの
テーブルは入力画像の中間レベルの部分のダイナミック
レンジを広げてあり、プリンタの濃度再現レンジが小さ
いため通常、この様なテーブルを使う事が多い。
【0051】γ補正を実現するγテーブルのブロック図
を図4に示す。図4では16KbitのROMにより構
成しているが、これは容易によりRAMにより構成した
り異なるサイズのROMにより構成する事は可能であ
る。
【0052】図4中、403が入力画像データ(8ビッ
ト)であり、403が出力画像データである。402は
複数のγテーブルを選択するセレクト入力端子である。
つまり、図3A,B以外に全部で8種類(∵3ビット)
のγ変換テーブルを記憶している。尚、個々のγ変換テ
ーブルについての説明は割愛する。
【0053】<処理内容の説明>さて、上記構成におけ
る実施例の動作について説明する。
【0054】先ず、多重合成について説明する。
【0055】予め、画像メモリ108には予め読み取ら
れた写真画像が格納されており、原稿台からは文字原稿
を読み取って多重合成する場合を説明する。この場合、
γγテーブルを切り換える必要がある。
【0056】一旦、画像メモリ108に書き込んだ画像
情報に対して濃度を変えて出力する事ができる構成する
ためには、メモリの後段にγテーブルを持つ必要があ
り、またメモリ内の画像情報と原稿台上の現像情報を多
重合成する場合に、γテーブルを各々変える為には、メ
モリの前にもγテーブルが存在する必要がある。
【0057】メモリの前後にγテーブルを持てば上記問
題は解決する事ができるが、コストの問題があり、γテ
ーブルは1箇所にする事が望ましい。
【0058】図1で説明した回路構成ではメモリの後、
すなわち、画像処理部109内の1箇所のみにγテーブ
ルを持っており、この様な回路構成においてメモリ内と
原稿台上とでγテーブルを切り換える方法について以下
に説明する。
【0059】先に説明した図2が多重合成のブロック図
であるが、画像メモリ108内の画像情報と原稿台上の
画像情報とでどちらを選択したかを示す信号205を図
4における入力端子402に供給する事により実現する
事ができる。
【0060】他だし、図4における入力端子402には
アドレスとして3ビット(A8〜A10)が供給されて
いるため、ここでは、その中のA8に供給し、残りのA
9とA10をLOWに固定する。つまり、γテーブルを
メモリからの画像か、原稿台からの画像かと言う事で画
素ごとに切り換え、各々の画像の特性に合わせることを
実現するものである。
【0061】また、同様の理由で鮮鋭化処理に関しても
画素毎に切り換える必要がある。この場合には、図7の
端子7−17に図2における信号205を供給する。
【0062】この時、信号の遅延量は実施するハードウ
ェアに応じて合わせる事は言うまでもないが、これ自身
は本願発明の直接の目的ではないので省略する。
【0063】また、本実施例では鮮鋭化処理はON/O
FF切り換えとしているが、鮮鋭化量の係数を切り換え
る手段は容易に実現できる。また、7−17信号の論理
により、本実施例ではメモリからの画像情報に対して鮮
鋭化処理が行われる様に構成されているが、この論理を
逆にする事(画像メモリに文字線画の2値画像を記憶
し、原稿からは写真画像を読み取る場合)、鮮鋭化処理
を行う画像情報を選択する手段は容易に実現できるた
め、ここでは省略する。
【0064】以上の結果、例えば画像メモリ108に多
値画像データを入力しておき、原稿として文字画像を読
み取って多重合成を不図示の操作パネルより指示する
と、画像メモリ108に記憶されていた画像データが濃
い場合には、γ補正された画像データが鮮鋭化処理され
出力され、原稿読み取り画像の濃度が高い場合(文字・
線画部分)には、その文字がそのままの状態で出力され
ることになる。
【0065】<くりぬき合成処理の説明>次に、実施例
におけるくりぬき合成について説明する。
【0066】画像メモリ108内の画像情報が写真原稿
をもとにしたものであり、原稿台からはくりぬくべく領
域を指摘した2値画像を読み取る場合を説明する。尚、
文字と写真とでは、γテーブルを切り換える必要があ
る。1度メモリに書き込んだ画像情報に対して濃度を変
えて出力する事ができる様に構成するため、メモリの後
段にγテーブルを持つ必要があり、また画像メモリ内の
画像情報と原稿台上の画像情報をくりぬき合成する場
合、γテーブルを各々変える為には、メモリの前にγテ
ーブルが存在する必要がある。メモリの前後にγテーブ
ルを若では上記問題は解決する事ができるが、コストの
問題がありγテーブルは1箇所にする事が望ましい。
【0067】ここでも図1で説明した回路構成では、画
像メモリの後、1箇所のみにγテーブルを持っており、
この様な回路構成において画像メモリ108内の画像を
原稿台にセットされた2値画像によって指定された領域
(例えば黒い領域)でくりぬき、そのくりぬいた部分に
ユーザが指定した濃度のパターンを印刷する例を説明す
る。
【0068】先に説明したパターン発生部は図1におけ
る画像変換処理部107にあり、画像合成部及びγテー
ブルは画像処理部109にある場合について説明する。
【0069】これはパターンをメモリに入れておく事に
よって、メモリ内のある決まったパターンの種類の原稿
に対して合成可能なように構成した為である。
【0070】パターン発生部は先に図8により説明した
が、本実施例では出力8−15を画像情報と共に画像メ
モリ108に格納するものとする。すなわち、先ず、く
りぬき対象の画像を読み取り、その読み取られた画像デ
ータ(1画素8ビット)とパターン発生部から発生した
パターン(1ビット)の合計9ビットを画像メモリ10
8に格納する。
【0071】画像メモリ108からは9ビット単位に読
み取られ、その内、パターンデータを意味する1ビット
は図9の端子9−3に供給され、残りの8ビットはセレ
クタ9の入力端子Aに供給される。
【0072】一方、くりぬく領域が描画された原稿を読
み取り、その2値化された信号が図示の端子9−6に供
給される。
【0073】この結果、アンド回路からは、くりぬくべ
き領域に対してのみひら、パターンデータがセレクタ9
−1に選択信号として供給されることになる。
【0074】セレクタ9−1は、選択信号がLowの場
合には入力端子Aに供給された画像メモリ108からの
データ(γ補正後のデータ)を選択し、その選択信号が
Highの場合にはパターン発生部9−2から供給され
ている所定濃度に対応するデータを選択し、出力する。
【0075】従って、最終的に出力される画像は、最初
に読み込まれた画像(画像メモリ108に格納されてい
る)を、二回目に読み込まれた画像中の黒の領域を指定
した濃度のパターンでもってくり貫かれた状態で出力さ
れる。
【0076】尚、画像メモリから供給された画像に対し
てのみ鮮鋭化する場合には、図9の入力の前に鮮鋭化処
理(図7参照)を施しても良い。この場合、図7の処理
を行うことによる遅延量は実施するハードウェアに応じ
て合わせる事は言うまでもないが、これは本特許の目的
ではないので省略する。また、きりぬこうとしている画
像8画像メモリ108に格納された画像)が2値画像な
のか、写真等の中間調画像なのかを指定することで図7
のセレクタ7−18を切り替えるようにしても良い。ま
た本実施例では鮮鋭化処理はON/OFF切り換えとい
ているが、鮮鋭化量の係数を切り換える手段は容易に実
現できる。また、7−17信号の論理により、本実施例
ではメモリからの画像情報に対して鮮鋭化処理が行われ
る様に構成されているが、この論理を逆にする事や、鮮
鋭化処理を行う画像情報を選択する手段は容易に実現で
きるためここでは省略する。すなわち、予め切り抜くべ
き領域を指定した原稿を画像メモリ108に読み取って
おき、原稿読み取り台にセットした原稿を次々と切り抜
き複写する場合である。
【0077】また、ここでは、切り抜くべき領域を黒で
塗ったものとして説明したが、切り抜き領域とそうでな
い領域が判別できさえすれば良いのであるから、例えば
カラーペンで指定された場所、或いはその領域内を切り
抜くようにしても良い。この場合には、切り抜く領域を
指定された原稿を最初に画像メモリに読み取り、その読
み取られた画像中の指定された色の領域内を“1”で塗
りつぶせば良い。
【0078】更には、切り抜く領域を原稿でもって指定
する変わりに、例えば座標入力装置で指定することで達
成しても良い。領域指定は、矩形の対角線の両端点座標
を指定することで行っても良いし、自由曲線で入力して
も良い。この場合も上記例と同様に処理すれば解決でき
る。
【0079】<透かし合成処理の説明>次に、透かし合
成について説明する。
【0080】透かし合成の場合には上記多重合成及びく
りぬき合成で説明したγテーブルの理由に加えて、透か
し合成を行った後の画像情報に鮮鋭化処理を加える必要
がある。例として、原稿台上の写真原稿に対して、メモ
リに格納した図形等の2値画像で透かし合成を行う場合
について図10により説明する。
【0081】図示において、10−1がメモリ内に格納
された図形情報であり、10−2が原稿台からの写真画
像であるとき、これを透かし合成した結果が10−3で
あるとする。
【0082】ここで10−3(b)の図形を鮮明に出力
するためには画像1ー1に対して鮮鋭化処理を加える必
要があるが、写真画像10−2に対しては階調性を保つ
ため鮮鋭化処理を加えたくない場合を考える。
【0083】この時、通常は合成する前に画像10−1
にのみ鮮鋭化処理を行う事になるが、その場合、領域1
0−3(a)と10−3(b)に対して同量の鮮鋭化処
理が加わる事になる。しかし、領域10−3(a)の図
形の周辺は写真原稿であるので、領域10−3(a)の
図形の周囲には周辺の写真原稿に合わせた鮮鋭化処理を
加えたい。
【0084】また、合成後に鮮鋭化処理を加えると領域
10−3(a)周辺の写真の部分にも鮮鋭化処理が加え
られてしまい都合が悪い。この様な場合には、合成後に
鮮鋭化処理を加えると共に画像メモリ108からの図形
情報に対してのみ鮮鋭化処理を行うような画素毎の制御
が必要となる。本実施例では、鮮鋭化処理について説明
したが、周辺の画像情報を基にして注目画像に対して処
理を加える様な処理に対しては有効となる。この様な処
理には他に輪郭処理、画像加工処理等があるが、ここで
は説明を省略する。本実施例では、図1のブロック図に
おいて画像処理部109に図5の透かし合成部、図7の
先鋭化処理部を含むものとする。
【0085】すなわち、図5における2値化信号507
を図7の7−17に入力する事によって、透かし合成に
おいてメモリからの画像情報が存在するとき(2値化し
た時1となるとき)鮮鋭化処理を切り換える事ができ
る。ここでは、2値化信号の論理については説明してい
ないが論理を切り換える事によりメモリ内の画像情報と
原稿台の画像情報とで、どちらに鮮鋭化処理を加えるか
を選択する事ができる。
【0086】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。例えば、ホストコンピュー
タにイメージスキャナとプリンタが接続されていれば、
本願発明が構築できるからである。
【0087】以上説明した様に本実施例によれば、画像
合成を行う場合に両者の画像にそれぞれ最適な画像処理
を加える事ができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの画像を合成する場合に、それぞれの画像に適した処
理を施すことが可能になる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における複写機のブロック構成図であ
る。
【図2】多重合成を行うためのブロック構成図である。
【図3A】γ変換テーブルの例を示す図である。
【図3B】γ変換テーブルの例を示す図である。
【図4】γ変換を行うための具体的回路例を示す図であ
る。
【図5】透かし合成を行うためのブロック構成図であ
る。
【図6】透かし合成の概要を説明するための図である。
【図7】鮮鋭化処理を行うためのブロック構成図であ
る。
【図8】パターン発生部のブロック構成図である。
【図9】くりぬき合成処理を行うためのブロック構成図
である。
【図10】透かし合成における鮮鋭化処理を説明する図
である。
【符号の説明】
101 CCD 102 ドライバ 103 増幅器 104 サンプルホールド回路(S/H) 105 A/D変換器 106 黒/白補正部 107 画像変換処理部 108 画像メモリ 109 画像処理部 110 D/A変換器 111 変調回路 112 レーザ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた第1の画像を多値画像データ
    として記憶する画像記憶手段と、 新たに与えられた第2の画像及び前記画像記憶手段に記
    憶された第1の画像を画素単位に選択する選択手段と、 該選択手段で選択された注目画素が前記第1、第2の画
    像のいずれであるかに基づいて、注目画素に対する画像
    処理内容を変更する制御手段とを備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理には、γ変換、スムージン
    グ処理が含まれることを特徴とする請求項第1項に記載
    の画像処理装置。
JP5022702A 1993-02-10 1993-02-10 画像処理装置 Withdrawn JPH06236437A (ja)

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JP5022702A JPH06236437A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 画像処理装置

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ID=12090199

Family Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009259215A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Zenrin Co Ltd 路面標示地図生成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009259215A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Zenrin Co Ltd 路面標示地図生成方法

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