JPH06236116A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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Publication number
JPH06236116A
JPH06236116A JP5021548A JP2154893A JPH06236116A JP H06236116 A JPH06236116 A JP H06236116A JP 5021548 A JP5021548 A JP 5021548A JP 2154893 A JP2154893 A JP 2154893A JP H06236116 A JPH06236116 A JP H06236116A
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JP
Japan
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toner
image
transfer
polarity
intermediate transfer
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Pending
Application number
JP5021548A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Ishii
明彦 石井
Shino Sakai
志野 境
Omimasa Utaka
臣将 宇鷹
Michio Shimura
美千男 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP5021548A priority Critical patent/JPH06236116A/ja
Publication of JPH06236116A publication Critical patent/JPH06236116A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真装置に関し、印刷品質を向上させる
ことを目的とする。 【構成】 第1の像担持体35の静電潜像を帯電したト
ナーで現像し、第2の像担持体36上に順次静電的に転
写する一次転写を行って、複数のトナー像を重ね合わせ
た後、記録媒体37に静電的に転写する二次転写を行う
電子写真装置であって、一次転写が行われた後で次の一
次転写が行われる前に、第2の像担持体36上に転写さ
れたトナー像の電荷を除電する処理を第2の像担持体3
6への最終トナー像の重ね合わせが開始されるまで実行
する除電手段38と、一次転写が行われた後次の一次転
写が行われる前に、除電手段38が除電した第2の像担
持体36上のトナー像を、一次転写が終了するまでは、
現像時のトナーと同一の帯電極性に再帯電させ、二次転
写の開始直前からは、第2の像担持体36上のトナー像
をトナーの帯電極性とは逆極性に帯電させる帯電手段3
9を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単数又は複数の第1の像
担持体上に順次又は夫々形成される潜像を色の異なるカ
ラートナーによって順次又は夫々現像し、この現像され
た単色トナー像を順次第2の像担持体上に転写して、複
色のカラートナー像を形成させた後、一括して記録媒体
上に転写してカラー像を印刷する電子写真装置に係り、
特に前記第2の像担持体上に一旦転写されたトナー像
が、前記第1の像担持体上に再転写される現象を抑制し
て、印刷品質を向上させる電子写真装置に関する。
【0002】近年、カラープリンタ、カラーファクシミ
リ、カラー複写機等に電子写真記録方式が用いられてお
り、このような電子写真装置には、周知の如く、画像形
成プロセスと記録紙搬送プロセスがある。
【0003】そして、画像形成プロセスは、静電潜像形
成プロセス、現像プロセス、転写プロセス及び定着プロ
セスから構成されており、静電潜像プロセスでは、予め
帯電させた感光ドラム又は感光ベルト上に文字や画像等
を光学的に投影することにより、静電潜像を形成する。
【0004】又、現像プロセスでは、前記のように形成
した静電潜像にトナーを静電的に付着させることによっ
て、静電潜像が現像される。そして、現像に用いたトナ
ーは転写プロセスで記録紙に転写され、次いで転写され
た記録紙上のトナーは定着プロセスで定着される。
【0005】ところで、単数又は複数の感光ドラム又は
感光ベルトに順次又は夫々形成される静電潜像を現像し
てから、一つのドラム又はベルトで構成される中間転写
体にこの現像された単色トナー像を順次転写して、一つ
の複色トナー像を形成した後、一括して記録紙上に転写
してから、定着してカラー像を印刷する電子写真装置が
提供されているが、記録紙上に印刷されたカラー像の印
刷品質が低下しないことが必要である。
【0006】
【従来の技術】単数の感光ドラム又は感光ベルトに順次
形成される静電潜像を現像してから、一つの中間転写体
にこの現像された単色トナー像を順次転写して、一つの
複色トナー像を形成した後、一括して記録紙上に転写し
て印刷する電子写真装置は、単一の感光ドラム又は感光
ベルトを複数回回転させることにより、中間転写体上に
おいて、単色カラートナー像を重ね合わせて複色カラー
トナー像を形成させるため、部品点数が少なく、小型化
及び経済化を図れる特長がある。
【0007】一方、複数の感光ドラム又は感光ベルトに
夫々形成される静電潜像を現像してから、一つの中間転
写体にこの現像された単色トナー像を順次転写して、一
つの複色トナー像を形成した後、一括して記録紙上に転
写して印刷する電子写真装置は、トナーの色毎にプロセ
スユニットを用意するため、各色のトナー像は、夫々の
感光ドラム又は感光ベルト上に同時に形成することが出
来、パイプライン式に記録が行えるため、高速印刷が可
能となる特長がある。
【0008】図13は従来技術の一例を説明する図であ
る。図13は一つの感光ドラムと中間転写体としてベル
トを使用したもので、1は光半導体である感光ドラム、
2は感光ドラム1の表面を予め定められた極性に帯電さ
せるための帯電器、3は感光ドラム1上にデータ信号に
応じた露光を行う露光器、4a〜4dは露光器3が感光
ドラム1上に形成した静電潜像に、夫々異なる色のトナ
ーを付着させて現像する現像器である。
【0009】5は感光ドラム1上に転写されずに残され
た残留トナーを、感光ドラム1上から除去するクリー
ナ、6〜8は矢印Aの方向に回転する感光ドラム1の回
転速度に対応して、中間転写ベルト9を矢印Bの方向に
移動させる中間転写体搬送ローラ、9は感光ドラム1に
形成されたトナー像を転写する中間転写ベルト、10は
中間転写ベルト9から記録紙15にトナー像を転写させ
るための電位を与える転写ローラで、10aは退避位置
に退避した転写ローラを示す。
【0010】11は中間転写ベルト9上に転写されずに
残された残留トナーを、中間転写ベルト9上から除去す
るクリーナ、12は記録紙15上に転写されたトナー像
を記録紙15に定着させる定着器、13aと13bは中
間転写ベルト9の前記移動速度に対応して、記録紙15
を矢印Cの方向に搬送する搬送ローラ、14は中間転写
ベルト9にトナーの帯電極性とは逆極性の電位を与え、
感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト9に転写さ
せる転写ローラである。
【0011】現像器4a〜4dには、滅法混色によりフ
ルカラー出力を行うために必要な色の三原色、即ち、イ
エロー、マゼンタ、シアンの各単色トナーと、文字部分
の出力に用いられる黒トナーが夫々投入されている。
【0012】そして、矢印D又はEの方向に移動する離
接機構が設けられており、非動作時には矢印Eの方向に
移動して、感光ドラム1から十分離れた位置に退避して
いる。そして、現像する色のトナーが投入された現像器
のみが矢印Dの方向に移動し、現像が可能な距離となる
まで感光ドラム1に接近する。
【0013】又、転写ローラ10も離接機構により矢印
F又はGの方向に移動し、中間転写ベルト9上にフルカ
ラーのトナー像が形成され、記録紙15に転写される状
態となると、点線で示す転写ローラ10aの位置から、
実線で示す転写ローラ10の位置に移動し、中間転写ベ
ルト9に転写電位を供給する。
【0014】又、クリーナ11も離接機構によって、中
間転写ベルト9上にフルカラートナー像が完成するま
で、中間転写ベルト9から離れており、中間転写ベルト
9上のトナー像が記録紙15に転写された時、この中間
転写ベルト9に圧接して残留トナーを除去する。
【0015】感光ドラム1は矢印Aの方向に回転してお
り、帯電器2によって表面が均一に帯電する。そして、
イエローの印刷データに応じた露光が露光器3によって
行われ、静電潜像が形成される。
【0016】そして、イエロートナーが投入されている
現像器4aのみが、前記離接機構により感光ドラム1に
接近して、静電潜像に例えば負極性に帯電したイエロー
トナーを付着させて感光ドラム1上にイエロートナー像
を現像する。その後、転写ローラ14の位置、即ち、一
次転写部で転写ローラ14が中間転写ベルト9に与え
る、例えば正極性の電圧により静電的にイエロートナー
像が中間転写ベルト9に転写される一次転写が行われ
る。
【0017】この一次転写が行われた後、感光ドラム1
はクリーナ5により残留トナーが除去され、再び帯電器
2により帯電する。以後同様のシーケンスにより、順次
マゼンタ、シアン、黒の現像と中間転写ベルト9への一
次転写が繰り返されると、最終的に中間転写ベルト9上
には、上記4種類の単色トナーが重なり合ったフルカラ
ートナー像が形成される。
【0018】その後、搬送ローラ13aと13bによ
り、中間転写ベルト9上に形成されたフルカラートナー
像を所定の位置に転写するタイミングで搬送された記録
紙15は、中間転写ベルト9上にフルカラートナー像が
形成されるまで、転写ローラ10aの位置に退避してい
た転写ローラ10により、中間転写ベルト9を介して中
間転写体搬送ローラ8に圧接され、中間転写ベルト9を
経てフルカラートナー像の帯電極性とは逆極性の電圧が
与えられる。
【0019】従って、中間転写ベルト9上に形成された
フルカラートナー像が、記録紙15に転写される二次転
写が行われ、この二次転写されたフルカラートナー像は
定着器12によって記録紙15に定着される。そして、
中間転写ベルト9に残留したトナーは、記録紙15にト
ナー像が二次転写されるまで、中間転写ベルト9から離
れていたクリーナ11が中間転写ベルト9に圧接するこ
とにより除去され、次の一次転写に備えられる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来は一
枚のフルカラー像の出力を行うためには、単色カラート
ナー像の現像と一次転写及び記録媒体への二次転写と定
着により行われている。ところで、この感光ドラム1か
ら中間転写ベルト9への一次転写は、転写ローラ14に
トナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加し、トナーに
静電的なクーロン力を作用させることにより行われる。
【0021】前記の如く、フルカラー像の出力を行うた
めには、中間転写ベルト9上で色の異なるトナー像を重
ね合わせた後、記録紙15に転写する必要があるが、一
次転写で必要な一次転写電圧は、重ね合わせ回数と共に
増加させなければならない。
【0022】図14は一次転写モデルを説明する図であ
る。図14は、既に中間転写ベルト9上に転写済である
一色目のトナー像16が存在し、このトナー像16上
に、感光ドラム1の感光層19上の二色目のトナー像1
7を重ね合わせて転写する状態を表したモデル図であ
る。
【0023】感光ドラム1の感光層19上のトナー像1
7を中間転写ベルト9上へ転写するためには、転写空隙
ギャップ18のgで示す間の電界が、23〜50MV/
mの範囲にする必要があることが既に公知となってい
る。
【0024】従って、転写空隙ギャップ18のg間の電
界が上記の値となるように、転写ローラ14と感光ドラ
ム1の間に印加される一次転写電圧VR1を設定しなけれ
ばならない。
【0025】図15は一次転写部の等価回路である。図
14に示す感光ドラム1の感光層19が形成する静電容
量をC1とし、トナー像17が形成する静電容量をC2
とし、転写空隙ギャップ18が形成する静電容量をC3
とし、トナー像16が形成する静電容量をC4とし、中
間転写ベルト9が形成する静電容量をC5とし、図14
に示すモデルの電気的等価回路を検討すると、図15に
示す如く、一次転写電圧VR1に対し各静電容量C1〜C
5が直列に接続されていると考えることが出来る。
【0026】従って、一次転写電圧VR1は、各静電容量
C1〜C5の容量比により分割される。ところで、転写
空隙ギャップ18の電界は、前記の如く23〜50MV
/mの範囲となる必要があるため、この必要とする電圧
が、静電容量C3の両端に印加されるように、一次転写
電圧VR1は設定されなければならない。
【0027】しかし、中間転写ベルト9上に既に転写済
のトナー像16による静電容量C4は、トナー像16が
重ね合わせ転写の回数によりトナー層の厚みが変化する
ため、この厚みの変化に対応して変動する。
【0028】即ち、一次色の転写(重ね合わせ1回目)
では、中間転写ベルト9上に既に転写されているトナー
層は無いため、C4の静電容量は0であるが、二次色の
転写(重ね合わせ2回目)では、既に転写されている一
次色のトナー層の厚みに基づく静電容量C4が発生し、
同様に三次色(重ね合わせ3回目)では、一次色と二次
色のトナーが中間転写ベルト9に転写済であるため、C
4は一次色と二次色のトナー層が重なった厚みに基づく
静電容量となる。
【0029】このように、中間転写ベルト9上のトナー
像16が形成する静電容量C4の値は、トナー像16の
重ね合わせ回数により変化する。このため、重ね合わせ
回数に影響されずに、常に一定の転写を行うためには、
中間転写ベルト9上のトナー層の厚み変化に対応して静
電容量C4が変動しても、転写空隙ギャップ18の静電
容量C3の両端に加わる電圧V3が一定となるように、
静電容量C4の変動につれて、一次転写電圧VR1を可変
しなければならない。
【0030】一次転写電圧VR1と電圧V3との関係は、 VR1=(1/C1+1/C2+1/C3+1/C4+1/C5)×
C3×V3─(1) となるが、ここで、感光ドラム1上に形成されるトナー
像17の濃度を一定とすると、C1〜C3とC5及びV
3は定数であり、C4のみが重ね合わせ回数により変化
するため変数となる。
【0031】尚、V3は転写空隙ギャップg間の電界を
23〜50MV/mとするための電圧であるから、23
〜50(MV/m)×gにより求められる。そして、重
ね合わせ回数が増す毎に、中間転写ベルト9上のトナー
層のC4の静電容量値は小さくなるため、(1) 式から、
重ね合わせ回数が増加するにつれて、一次転写電圧VR1
を増加させることが必要であることが明らかである。
【0032】さて従来は、前記の如く重ね合わせ転写を
行ってゆくと、中間転写ベルト9上に一次転写済のトナ
ー像を形成する一部のトナーが、次の重ね合わせ転写を
行うために、一次転写部を通過する際に、中間転写ベル
ト9から感光ドラム1上へ移行してしまう逆転写現象が
生じていた。
【0033】図16は逆転写量を説明する図である。縦
軸に中間転写ベルト上のトナー量をとり、横軸に接触回
数をとると、例えば、中間転写ベルト9上にトナー量が
1.1mg/cm2 のトナー像を形成させ、このトナー像
を14回まで一次転写部を通過させ、中間転写ベルト9
上のトナー像の重量変化を求めたものであり、図示する
如く、中間転写ベルト9上のトナー像は、一次転写部を
通過する毎に、約10%のトナーが感光ドラム1へ移行
してしまうことが明らかとなった。
【0034】図17は電荷注入の概念を説明する図であ
る。前記逆転写現象の発生原因は、一次転写部における
中間転写ベルト9上のトナーに対する電荷注入であり、
感光ドラム1上のトナー像17を中間転写ベルト9へ一
次転写するために、トナーの帯電極性(−極性)と逆極
性(+極性)の電圧が転写ローラ14に印加されるが、
この一次転写時に、トナーの帯電極性とは逆極性の電荷
が一部のトナーに電荷注入されてしまい、中間転写ベル
ト9上のトナー像16の帯電極性(−極性)のトナーの
中に、逆極性(+極性)に帯電したトナーが混在するよ
うになる。
【0035】このように、逆極性に帯電したトナーが混
在するトナー像16が、再び一次転写部を通過すると、
逆極性(+極性)のトナーは転写ローラ14の電圧極性
と同極性であることから、転写ローラ14の電界による
クーロン力が作用せず、感光ドラム1へ移行する。これ
は、実際に感光ドラム1に移行したトナーの帯電極性を
調査した結果確認されたものである。
【0036】一次転写時におけるトナーへの電荷注入を
抑制するためには、一次転写電圧を低下させれば良い
が、前記の如く、重ね合わせ転写を行うためには、重ね
合わせ回数に応じて転写電圧を増加させなければならな
い。
【0037】従って、トナーへの電荷注入を抑制して、
逆転写を解決することが出来ないため、この逆転写によ
る印刷品質低下を防止することが出来ない。中間転写体
を用いる電子写真装置は、重ね合わせ転写が必須の条件
であるため、逆帯電トナーによる逆転写から生じる印刷
品質低下が避けられないという問題がある。
【0038】本発明はこのような問題点に鑑み、トナー
に注入された逆極性電荷を除去すると共に、この逆極性
に帯電したトナーを中間転写ベルト9上のトナー像16
の帯電極性と同極性として、感光ドラム1に逆転写する
トナー量を抑制することにより、印刷品質劣化を防止す
ることを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を説
明するブロック図である。電子写真装置は、図1(A) に
示す如く、単数又は複数の第1の像担持体35に形成さ
せた静電潜像を帯電したトナーで現像し、単数の第2の
像担持体36上に順次静電的に転写する一次転写を行っ
て、複数のトナー像を重ね合わせた後、記録媒体37に
静電的に転写する二次転写を行う。
【0040】そして、前記一次転写が行われた後で次の
一次転写が行われる前に、前記第2の像担持体36上に
転写されたトナー像の電荷を除電する処理を、前記第2
の像担持体36への最後のトナー像の重ね合わせが開始
される直前まで実行する除電手段(38)と、前記一次転写
が行われた後で次の一次転写が行われる前に、前記除電
手段38が除電した前記第2の像担持体36上のトナー
像を、前記一次転写が終了するまでは、前記現像時のト
ナーと同一の帯電極性に再帯電させ、前記二次転写の開
始直前からは、前記第2の像担持体36上のトナー像を
トナーの帯電極性とは逆極性に帯電させる帯電手段39
とを設けている。
【0041】又、図1(B) に示す如く、電子写真装置
は、単数又は複数の第1の像担持体35に形成させた静
電潜像を帯電したトナーで現像し、単数の第2の像担持
体36上に順次静電的に転写する一次転写を行って、複
数のトナー像を重ね合わせた後、記録媒体37に静電的
に転写する二次転写を行う。
【0042】そして、前記一次転写が行われた後で次の
一次転写が行われる前に、前記第2の像担持体36上に
転写されたトナー像を、前記二次転写が開始される直前
まで、前記現像時のトナーと同一の帯電極性に再帯電さ
せる帯電手段40と、前記帯電手段40が帯電した前記
第2の像担持体36上のトナー像を、前記二次転写の開
始直前から、前記現像時のトナーの帯電極性とは逆極性
に帯電させる転写手段41とを設けている。
【0043】又、図1(C) に示す如く、電子写真装置
は、単数又は複数の第1の像担持体35に形成させた静
電潜像を帯電したトナーで現像し、単数の第2の像担持
体36上に順次静電的に転写する一次転写を行って、複
数のトナー像を重ね合わせた後、記録媒体37に静電的
に転写する二次転写を行う。
【0044】そして、前記一次転写が行われた後で次の
一次転写が行われる前に、前記第2の像担持体36上に
転写されたトナー像を、前記二次転写が開始される直前
までは、前記現像時のトナーと同一の帯電極性に再帯電
させ、前記二次転写の開始直前からは、前記第2の像担
持体36上のトナー像をトナーの帯電極性とは逆極性に
帯電させる帯電手段39を設けている。
【0045】
【作用】上記の如く構成することにより、第2の像担持
体36上のトナーに注入された逆極性電荷を除去するの
みでなく、この逆極性に帯電したトナーを第2の像担持
体36上のトナー像の帯電極性と同極性とするため、第
1の像担持体35に逆転写するトナー量を抑制すること
が可能となる。従って、印刷品質劣化を防止することが
出来る。
【0046】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例を説明する図
で、図3は除電と再帯電を説明するモデル図である。
【0047】図13と同一符号は同一機能のものを示
す。図2は図13の転写ローラ10の代わりにコロナ放
電器21を用い、且つ、アースに接続されている中間転
写体搬送ローラ7と対向する位置に、中間転写ベルト9
を介して、コロナ放電器20を配置したものである。
【0048】図13で説明した如く、感光ドラム1は矢
印Aの方向に回転しており、帯電器2によって表面が均
一に帯電する。そして、イエローの印刷データに応じた
露光が露光器3によって行われ、静電潜像が形成され
る。
【0049】そして、イエロートナーが投入されている
現像器4aのみが、前記離接機構により感光ドラム1に
接近して、静電潜像にイエロートナーを付着させて感光
ドラム1上にイエロートナー像を現像する。その後、転
写ローラ14の位置でイエロートナー像が中間転写ベル
ト9に転写される一次転写が行われる。
【0050】図14で説明した如く、中間転写ベルト9
に一次転写したトナー像16の各トナーの中には、図1
7で説明した如く、トナー像16の帯電極性(−極性)
のトナーの外に、逆極性(+極性)に帯電したのトナー
が混在しているが、このトナー像16が中間転写ベルト
9の矢印B方向への移動に伴い、図3に示す如く、コロ
ナ放電器20と中間転写体搬送ローラ7との間を通過す
る時、交流電源22からコロナ放電器20に供給される
交流電圧によって、コロナ放電器20が形成する交互に
極性が反転する電界により除電され、図3の16aに示
す如く、各トナーの総ての電位が0Vとなる。
【0051】そして、この0Vに除電されたトナー像1
6aが、中間転写ベルト9の移動に伴い、コロナ放電器
21とアースに接続された中間転写体搬送ローラ8の間
を通過する時、再帯電用高圧電源23がコロナ放電器2
1に供給する直流電圧によって、コロナ放電器21が形
成する電界により、トナー像16aの各トナーは、図3
の16bに示す如く、再びトナー像16の帯電極性(−
極性)に帯電する。
【0052】コロナ放電器21が形成する電界により、
総てのトナーが元の帯電極性(−極性)に帯電したトナ
ー像16は、次のトナー像16と重ね合わせのために、
再び感光ドラム1と転写ローラ14が形成する一次転写
部に挿入されるが、総てのトナーが帯電極性(−極性)
に揃っているため、総てのトナーにクーロン力が作用し
て、感光ドラム1に逆転写することは無い。
【0053】このようにして、一次転写が総て完了する
と、コロナ放電器21に印加する直流電源の極性を反転
して、トナー像16の帯電極性とは逆極性のコロナ放電
を行い、搬送ローラ13a及び13bにより搬送される
記録紙15にフルカラートナー像の二次転写を行わせ
る。
【0054】記録紙15に二次転写されたフルカラート
ナー像は、定着器12によって記録紙15に定着され
る。図4はコロナ放電器の一例を説明する図である。
【0055】図2に示すコロナ放電器20と21は、図
4(A) に示すコロトロン又は図4(B) に示すスコロトロ
ンが適している。このコロトロン及びスコロトロンは、
ケース26が抵抗Rを経てアースに接続されており、コ
ロナワイヤ25には、コロトロン及びスコロトロンがコ
ロナ放電器21に使用された場合は、トナーを元の帯電
極性(−極性)に帯電させる再帯電器として動作する
時、再帯電用高圧電源23が接続され、トナー像を記録
紙15に二次転写させる二次転写器として動作する時、
二次転写用高圧電源24が接続され、待機中はアース電
位が再帯電用高圧電源23から与えられる。
【0056】スコロトロンは更に放電制御用のグリッド
ワイヤ27が設けられており、このグリッドワイヤ27
には、スコロトロンがコロナ放電器21に使用された場
合、トナーを元の帯電極性(−極性)に帯電させる再帯
電器として動作する時、再帯電用高圧電源28が接続さ
れ、トナー像を記録紙15に二次転写させる二次転写器
として動作する時、二次転写用高圧電源29が接続さ
れ、待機中はアース電位が再帯電用高圧電源28から与
えられる。
【0057】コロナワイヤ25に印加する電圧及びグリ
ッドワイヤ27に印加する電圧は、中間転写ベルト9の
移動速度と、中間転写ベルト9上に転写したトナー量
と、トナーの帯電電荷量等によって定められる。
【0058】図5はシーケンスチャートである。図2の
動作を図5のシーケンスに従って説明する。電子写真装
置はプリントスタートに示す如く、スタート信号が受信
されると、先ず図2に示す露光器3内の図示省略したス
ピンドルモータが起動され、多面鏡が回転する。
【0059】次に、メインモータに示す如く、図示省略
したメインモータが動作して、感光ドラム1が回転し、
同時に帯電器2が前帯電に示す如く動作を開始し、同時
に現像器4a〜4dの現像モータも動作を開始してトナ
ーを攪拌する。
【0060】次に、露光器3内のレーザダイオードがレ
ーザイネーブルに示す如く駆動され、感光ドラム1上に
多面鏡を介してレーザビームを投射する。続いて、現像
器クラッチ(Y)に示す如く、現像器4aのクラッチが
動作し、現像器4aは退避位置から矢印Dの方向に移動
し、Y現像に示す期間感光ドラム1に接触して潜像をイ
エロートナーで現像する。
【0061】続いて、現像器クラッチ(M)に示す如
く、現像器4bのクラッチが動作し、現像器4bは退避
位置から矢印Dの方向に移動し、M現像に示す期間感光
ドラム1に接触して潜像をマゼンタトナーで現像する。
【0062】続いて、現像器クラッチ(C)に示す如
く、現像器4cのクラッチが動作し、現像器4cは退避
位置から矢印Dの方向に移動し、C現像に示す期間感光
ドラム1に接触して潜像をシアントナーで現像する。
【0063】続いて、現像器クラッチ(K)に示す如
く、現像器4dのクラッチが動作し、現像器4dは退避
位置から矢印Dの方向に移動し、K現像に示す期間感光
ドラム1に接触して潜像を黒トナーで現像する。
【0064】転写ローラ14は、一次転写バイアスイネ
ーブルに示す如く、一次転写電圧が与えられた後、一次
転写ローラクラッチに示す如く、クラッチが動作すると
中間転写ベルト9を感光ドラム1に接触させる。
【0065】コロナ放電器20は、コロナ除電器に示す
如く動作し、中間転写ベルト9を介して中間転写体搬送
ローラ7に対しコロナ放電を開始する。そして、K現像
に示す如く、現像器4dが感光ドラム1上の潜像に黒ト
ナーによる現像が開始されると、この黒トナー像が中間
転写ベルト9に転写され始める一次転写位置に到達する
までに、このコロナ放電を停止する。
【0066】コロナ放電器21は、二次転写イネーブル
1に示す如く、信号の立ち下がりのタイミングで再帯電
用高圧電源23が動作を開始するため、二次転写コロナ
ワイヤ電圧に示す如く、図4(A) に示すコロナワイヤ2
5に再帯電用高圧電源23から負極性の高電圧が印加さ
れる。従って、前記の如く、中間転写ベルト9上のトナ
ー像は感光ドラム1に逆転写しない。
【0067】又、コロナ放電器21は、二次転写イネー
ブル2に示す如く、一次転写が完了して、中間転写ベル
ト9上にフルカラーのトナー像が形成された後、二次転
写を開始するタイミングで立ち下がる信号により、二次
転写用高圧電源24が動作を開始し、再帯電用高圧電源
23の代わりに高電圧を供給するため、二次転写コロナ
ワイヤ電圧に示す如く、図4(A) に示すコロナワイヤ2
5に二次転写用高圧電源24から正極性の高電圧が印加
される。従って、前記の如く、中間転写ベルト9上のト
ナー像は記録紙15に転写される。
【0068】クリーナ11は、中間ベルトクリーナクラ
ッチに示す如く、クラッチが動作するため、それまで離
れていた中間転写ベルト9に接触し、中間転写ベルト9
に残留するトナーを除去する。
【0069】図6は二次転写制御を説明するブロック図
である。メカ制御回路30に、図示省略した上位装置か
らプリントイネーブル信号が入ると、メカ制御回路30
は半導体リレー31と32に対し、図5に示す二次転写
イネーブル1信号を送出する。従って、半導体リレー3
1は再帯電用高圧電源23を起動する信号を送出し、半
導体リレー32は二次転写用高圧電源24を起動する信
号を送出する。
【0070】再帯電用高圧電源23は起動信号を受信す
ると、リレー34を経てそれまで送出していたアース電
位の代わりに負極性の高電圧を送出する。リレー34の
出力は図示省略した図4(A) に示すコロトロンのコロナ
ワイヤ25に接続されているため、図5の二次転写コロ
ナワイヤ電圧に示す如く、このコロナワイヤ25はアー
ス電位から負極性の高電圧に変化する。
【0071】従って、図2に示すコロナ放電器21は中
間転写体搬送ローラ8に対し、コロナ放電を開始して再
帯電器として動作し、図3で説明した如く、総てのトナ
ーをトナー像16の帯電極性(−極性)に帯電させる。
【0072】メカ制御回路30は、黒色の現像が終了し
て、図5に示すレーザイネーブル信号をオフにすると、
図5に示す二次転写イネーブル2信号を半導体リレー3
3に送出する。
【0073】半導体リレー33はリレー34のコイルを
駆動する電流を供給するため、リレー34が動作して接
点を移動させ、二次転写用高圧電源24の送出している
正極性の高電圧を、コロナワイヤ25に送出する。
【0074】従って、図2に示すコロナ放電器21は中
間転写体搬送ローラ8に対し、コロナ放電を開始して二
次転写器として動作し、中間転写ベルト9上のトナー像
16を記録紙15に転写させる。
【0075】コロナ放電器21に図4(B) に示すスコロ
トロンを使用した場合は、グリッドワイヤ27に高電圧
を供給する再帯電用高圧電源28と、二次転写用高圧電
源29の切替えを上記同様に実行する。
【0076】図7は本発明の効果を説明する図である。
実際に、転写トナー量が1.1mg/cm2、トナー帯電量が−
12μC/g、中間転写ベルト9の移動速度が100m
m/s、中間転写ベルト9の厚みが150μm、中間転
写ベルト9の抵抗が108 Ωcm、除電コロナワイヤ電圧
が6KVP-P 、二次転写コロナワイヤ電圧が−5KVの
実験条件で、除電用コロナ放電器20と二次転写用コロ
ナ放電器21にコロトロンを用いて図5に示すシーケン
スを基にしたトナーの再帯電を行い、逆転写トナー量の
調査を行った所、図7のに示す如く、に示す従来の
逆転写量に比し、逆転写をほぼ抑制することが出来た。
【0077】図8は本発明の第2の実施例を説明する図
で、図9は再帯電を説明するモデル図である。図13と
同一符号は同一機能のものを示す。図8は図13のアー
スに接続された中間転写体搬送ローラ7と対向する位置
に、中間転写ベルト9を介して、コロナ放電器20を配
置したものである。
【0078】図13で説明した如く、感光ドラム1は矢
印Aの方向に回転しており、帯電器2によって表面が均
一に帯電する。そして、イエローの印刷データに応じた
露光が露光器3によって行われ、静電潜像が形成され
る。
【0079】そして、イエロートナーが投入されている
現像器4aのみが、前記離接機構により感光ドラム1に
接近して、静電潜像にイエロートナーを付着させて感光
ドラム1上にイエロートナー像を現像する。その後、転
写ローラ14の位置でイエロートナー像が中間転写ベル
ト9に転写される一次転写が行われる。
【0080】図14で説明した如く、中間転写ベルト9
に一次転写したトナー像16の各トナーの中には、図1
7で説明した如く、トナー像16の帯電極性(−極性)
のトナーの外に、逆極性(+極性)に帯電したのトナー
が混在しているが、このトナー像16が中間転写ベルト
9の矢印B方向への移動に伴い、図9に示す如く、コロ
ナ放電器20と中間転写体搬送ローラ7との間を通過す
る時、再帯電用高圧電源23からコロナ放電器20に供
給される例えば負極性の高電圧によって、コロナ放電器
20が形成する電界により、図9の16bに示す如く、
逆極性(+極性)に帯電したのトナーの電荷が打ち消さ
れ、再びトナー像16の帯電極性(−極性)に帯電す
る。
【0081】総てのトナーが元の帯電極性(−極性)に
帯電したトナー像16は、次のトナー像16と重ね合わ
せのために、再び感光ドラム1と転写ローラ14が形成
する一次転写部に挿入されるが、総てのトナーが帯電極
性(−極性)に揃っているため、総てのトナーにクーロ
ン力が作用して、感光ドラム1に逆転写することは無
い。
【0082】このようにして、一次転写が総て完了する
と、図13で説明した如く、搬送ローラ13aと13b
により、中間転写ベルト9上に形成されたフルカラート
ナー像を所定の位置に転写するタイミングで搬送された
記録紙15は、中間転写ベルト9上にフルカラートナー
像が形成されるまで、転写ローラ10aの位置に退避し
ていた転写ローラ10により、中間転写ベルト9を介し
て中間転写体搬送ローラ8に圧接され、中間転写ベルト
9を経てフルカラートナー像の帯電極性とは逆極性の電
圧が与えられる。
【0083】従って、中間転写ベルト9上に形成された
フルカラートナー像が、記録紙15に転写される二次転
写が行われ、この二次転写されたフルカラートナー像は
定着器12によって記録紙15に定着される。
【0084】尚、コロナ放電器20は、図4で説明した
ものと同一である。図10はシーケンスチャートであ
る。図8の動作を図10のシーケンスに従って説明す
る。プリントスタートから一次転写バイアスイネーブル
までの動作は図5と同一である。
【0085】コロナ放電器20は再帯電イネーブルに示
す如く動作し、中間転写ベルト9を介して中間転写体搬
送ローラ7に対し、再帯電用高圧電源23から供給され
る高電圧によって、最初のイエロートナー像が感光ドラ
ム1上に形成され始めると、コロナ放電を開始する。そ
して、一次転写が完了して、中間転写ベルト9上にフル
カラートナー像が形成されると、このコロナ放電を停止
する。
【0086】転写ローラ10は、二次転写バイアスイネ
ーブルに示す如く、中間転写ベルト9上のフルカラート
ナー像を記録紙15に転写させる直前に立ち上がる信号
のタイミングで転写電圧が印加され、続いて二次転写ロ
ーラクラッチに示す信号の立ち上がりで動作するクラッ
チにより、退避位置から移動して中間転写ベルト9を中
間転写体搬送ローラ8に圧接する。従って、記録紙15
にフルカラートナー像が転写される。
【0087】クリーナ11は、中間ベルトクリーナクラ
ッチに示す如く、クラッチが動作するため、それまで離
れていた中間転写ベルト9に接触し、中間転写ベルト9
に残留するトナーを除去する。
【0088】図7は本発明の効果を説明する図である。
実際に、転写トナー量が1.1mg/cm2、トナー帯電量が−
12μC/g、中間転写ベルト9の移動速度が100m
m/s、中間転写ベルト9の厚みが150μm、中間転
写ベルト9の抵抗が108 Ωcm、コロナワイヤ電圧が−
5KVの実験条件で、コロナ放電器20にコロトロンを
用いて図10に示すシーケンスを基にしたトナーの再帯
電を行い、逆転写トナー量の調査を行った所、図7の
に示す如く、に示す従来の逆転写量に比し、逆転写を
ほぼ抑制することが出来た。
【0089】図11は本発明の第3の実施例を説明する
図である。図13と同一符号は同一機能のものを示す。
図11は図13の転写ローラ10の代わりにコロナ放電
器21を用いたものである。
【0090】図13で説明した如く、感光ドラム1は矢
印Aの方向に回転しており、帯電器2によって表面が均
一に帯電する。そして、イエローの印刷データに応じた
露光が露光器3によって行われ、静電潜像が形成され
る。
【0091】そして、イエロートナーが投入されている
現像器4aのみが、前記離接機構により感光ドラム1に
接近して、静電潜像にイエロートナーを付着させて感光
ドラム1上にイエロートナー像を現像する。その後、転
写ローラ14の位置でイエロートナー像が中間転写ベル
ト9に転写される一次転写が行われる。
【0092】図14で説明した如く、中間転写ベルト9
に一次転写したトナー像16の各トナーの中には、図1
7で説明した如く、トナー像16の帯電極性(−極性)
のトナーの外に、逆極性(+極性)に帯電したのトナー
が混在しているが、このトナー像16が中間転写ベルト
9の矢印B方向への移動に伴い、図9に示す如く、コロ
ナ放電器21と中間転写体搬送ローラ8との間を通過す
る時、再帯電用高圧電源23からコロナ放電器21に供
給される例えば負極性の高電圧によって、コロナ放電器
21が形成する電界により、図9の16bに示す如く、
逆極性(+極性)に帯電したのトナーの電荷が打ち消さ
れ、再びトナー像16の帯電極性(−極性)に帯電す
る。
【0093】総てのトナーが元の帯電極性(−極性)に
帯電したトナー像16は、次のトナー像16と重ね合わ
せのために、再び感光ドラム1と転写ローラ14が形成
する一次転写部に挿入されるが、総てのトナーが帯電極
性(−極性)に揃っているため、総てのトナーにクーロ
ン力が作用して、感光ドラム1に逆転写することは無
い。
【0094】このようにして、一次転写が総て完了する
と、コロナ放電器21に印加する直流電源の極性を反転
して、トナー像16の帯電極性とは逆極性のコロナ放電
を行い、搬送ローラ13a及び13bにより搬送される
記録紙15にフルカラートナー像の二次転写を行わせ
る。
【0095】記録紙15に二次転写されたフルカラート
ナー像は、定着器12によって記録紙15に定着され
る。尚、コロナ放電器21は、図4で説明したものと同
一である。
【0096】図12はシーケンスチャートである。図1
2のシーケンスは図11の動作を説明するものである
が、図5のコロナ除電器の動作を除く他のシーケンスが
同一のため、詳細説明は省略する。
【0097】図7は本発明の効果を説明する図である。
実際に、転写トナー量が1.1mg/cm2、トナー帯電量が−
12μC/g、中間転写ベルト9の移動速度が100m
m/s、中間転写ベルト9の厚みが150μm、中間転
写ベルト9の抵抗が108 Ωcm、コロナワイヤ電圧が−
5KVの実験条件で、コロナ放電器21にコロトロンを
用いて図10に示すシーケンスを基にしたトナーの再帯
電を行い、逆転写トナー量の調査を行った所、図7の
に示す如く、に示す従来の逆転写量に比し、逆転写を
ほぼ抑制することが出来た。
【0098】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は感光ドラム
に形成したトナー像を中間転写体に一次転写する際に、
先に中間転写体に転写済のトナーの一部が、中間転写体
から感光ドラムへ逆転写する現象を抑制することが可能
となるため、印刷品質の低下を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明するブロック図
【図2】 本発明の第1の実施例を説明する図
【図3】 除電と再帯電を説明するモデル図
【図4】 コロナ放電器の一例を説明する図
【図5】 シーケンスチャート(その1)
【図6】 二次転写制御を説明するブロック図
【図7】 本発明の効果を説明する図
【図8】 本発明の第2の実施例を説明する図
【図9】 再帯電を説明するモデル図
【図10】 シーケンスチャート(その2)
【図11】 本発明の第3の実施例を説明する図
【図12】 シーケンスチャート(その3)
【図13】 従来技術の一例を説明する図
【図14】 一次転写モデルを説明する図
【図15】 一次転写部の等価回路
【図16】 逆転写量を説明する図
【図17】 電荷注入の概念を説明する図
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電器 3 露光器 4a〜4d 現像器 5、11 クリーナ 6、7、8 中間転写体搬送ローラ 9 中間転写ベルト 10、14 転写ローラ 12 定着器 13a 、13b 搬送ローラ 15 記録紙 16、17 トナー像 18 転写空隙ギャップ 19 感光層 20、21 コロナ放電器 22 交流電源 23、28 再帯電用高圧電源 24、29 二次転写用高圧電源 25 コロナワイヤ 26 ケース 27 グリッドワイヤ 30 メカ制御回路 31、32、33 半導体リレー 34 リレー 35 第1の像担持体 36 第2の像担持体 37 記録媒体 38 除電手段 39、40 帯電手段 41 転写手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 美千男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像担持体(35)に形成させた静電潜
    像を現像し、第2の像担持体(36)上に転写する一次転写
    を行った後、記録媒体(37)に転写する二次転写を行う電
    子写真装置であって、 前記第2の像担持体(36)上に転写されたトナー像の電荷
    を除電する除電手段(38)と、 前記第2の像担持体(36)上のトナー像を、前記現像時と
    同一の帯電極性に帯電させ、前記二次転写の開始直前
    に、該帯電極性とは逆極性に帯電させる帯電手段(39)
    と、 を設けたことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 第1の像担持体(35)に形成させた静電潜
    像を現像し、第2の像担持体(36)上に転写する一次転写
    を行った後、記録媒体(37)に転写する二次転写を行う電
    子写真装置であって、 前記第2の像担持体(36)上に転写されたトナー像を、前
    記現像時と同一の帯電極性に帯電させる帯電手段(40)を
    設けたことを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】 第1の像担持体(35)に形成させた静電潜
    像を現像し、第2の像担持体(36)上に転写する一次転写
    を行った後、記録媒体(37)に転写する二次転写を行う電
    子写真装置であって、 前記第2の像担持体(36)上に転写されたトナー像を、前
    記現像時と同一の帯電極性に帯電させ、前記二次転写の
    開始直前に、該帯電極性とは逆極性に帯電させる帯電手
    段(39)を設けたことを特徴とする電子写真装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2002023459A (ja) * 2000-07-06 2002-01-23 Fujitsu Ltd カラー画像形成装置
JP2007058073A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
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