JPH06236107A - 乾式現像装置 - Google Patents

乾式現像装置

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JPH06236107A
JPH06236107A JP5043379A JP4337993A JPH06236107A JP H06236107 A JPH06236107 A JP H06236107A JP 5043379 A JP5043379 A JP 5043379A JP 4337993 A JP4337993 A JP 4337993A JP H06236107 A JPH06236107 A JP H06236107A
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JP
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developer
toner
developing sleeve
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carrier
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JP5043379A
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Mamoru Tanaka
守 田中
Kenichi Takeda
憲一 武田
Shigeru Oki
繁 大木
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的の一つは、現像剤層厚規制部材
に対するトナーの融着及び該現像剤層厚規制部材の現像
スリーブ当接部近傍におけるトナーの蓄積を防ぐことの
できる乾式現像装置を提供することにある。 【構成】 現像剤層厚規制部材を支持ローラ24,25
で支持した無端ベルト23で形成し、その移動方向を現
像スリーブ1との当接部において該現像スリーブ1の長
手方向54とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いた画像形成装置における静電潜像を現像する乾式現像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置や静電記録装置にお
ける従来の乾式一成分現像装置としては、図7に示すよ
うな装置が用いられている。
【0003】この装置においては、先ず光学画像結像装
置(図示せず)を用いて形成された光学画像が、周知の
電子写真プロセスに従う静電潜像形成方法を経て図7に
示す潜像担持体6上に静電潜像として形成される。次
に、トナー7が塗布ローラ3により現像剤担持体として
の現像スリーブ1に塗布された後、層厚規制部材として
の弾性ブレード2により層厚を規制され、かつ所定の電
荷を付与される。このトナー7は、現像スリーブ1と上
記静電潜像との間に生ずる電界により引力を受けて潜像
担持体6上に付着し、該静電潜像を顕像化する。そし
て、該顕像が周知の電子写真プロセスを経て記録材上に
永久画像として記録される。
【0004】以上のような現像装置における高画質化の
ために重要な要因は、微細なトナーを塊状としてではな
く個々のトナー粒子を独立かつ一様に現像に用いること
であり、このためには上記現像スリーブ1にトナー7を
可能なかぎり薄い層として塗布することが必要である。
【0005】そこで、従来の現像方式においては、上述
のように現像スリーブ1上に弾性ブレード2を当接また
は近接する方法を用いており、弾性ブレード2を当接す
る場合には該弾性ブレード2の上記現像スリーブ1上に
当接する圧力を高くすることで現像剤の薄層化を図って
いた。
【0006】また、上記現像装置において高画質な画像
を得るためには、長期間に亘り一様な層として現像スリ
ーブ1にトナー7を塗布することも必要になる。そこ
で、従来は、塗布ローラ3をスポンジ等の発泡成型され
表面に微孔を有する部材で形成してトナー7を充分に搬
送・供給するようになっている。
【0007】次に、別の従来例について説明する。乾式
一成分現像剤のトリボ付与機構としては、現像剤同士の
摩擦帯電によるものや、現像剤と現像剤担持体との摩擦
帯電によるもの等が提案されているが、いずれも現像剤
担持体表面へ現像剤を薄層形成することがトリボ付与に
対して望ましい。
【0008】従来知られている乾式一成分現像剤で薄層
を形成する方式としては、特公昭63−16736号公
報に記載されているように、弾性規制部材を現像剤担持
体に当接させて現像剤層を形成するものや、図14のよ
うに磁性または非磁性の現像剤規制手段(ドクターブレ
ード)105を現像剤担持体103と微少間隙をおいて
配置して現像剤層を形成するものがある。
【0009】図14に示す装置の場合には、現像剤Tに
磁性現像剤を用いており、現像剤担持体103の内部に
磁界発生手段104を設けることにより、現像剤自体を
磁気力により現像剤担持体103上に吸着させている。
そして、吸着させた現像剤Tを現像剤規制手段105と
現像剤担持体103との間隙に通過させることにより現
像剤の薄層を形成し、現像剤Tに充分なトリボを付与す
る。
【0010】このようにして現像剤担持体103上にて
充分なトリボを付与された現像剤層は、潜像担持体10
1に対して接触または非接触となる位置関係にあり、潜
像担持体101と現像剤担持体103間に適当な電位差
をつけて現像剤Tを飛翔させる。これらの方法として
は、DC現像方式や、さらに交番電界を印加する、いわ
ゆるジャンピング現像方式等があり、現像剤Tは潜像担
持体101上に形成された潜像に付着して良好な現像を
行うようになっている。
【0011】次に、図24に基づいて乾式の非磁性一成
分現像剤を用いた従来の現像装置について説明する。図
24において209は非磁性一成分現像剤としての非磁
性トナーであり、該非磁性トナー209は現像剤容器2
20に収容されている。該現像剤容器220の開口部内
には、現像剤担持体としての現像スリーブ201が配設
されており、開口部の現像スリーブ201の上方位置に
は該現像スリーブ201に接するように現像剤規制部材
としての弾性ブレード202が配設されている。また、
上記現像スリーブ201の回転方向上流位置には現像ス
リーブ201に接するように剥ぎ取りローラ203が配
設されている。該剥ぎ取りローラ203は現像スリーブ
201上の現像残りのトナーを剥ぎ取ると共に、容器2
20内の新たなトナー209を現像スリーブ201上に
供給し、担持させるものである。
【0012】以上のような構成において、上記剥ぎ取り
ローラ203にて現像スリーブ201上に担持されたト
ナー209は、現像スリーブ201の回転に伴い弾性ブ
レード202との当接箇所に搬送され、該当接箇所を通
過する際に、弾性ブレード202によって薄層のトナー
層として形成されると共に、現像に必要な帯電量に摩擦
帯電する。上記トナー層は現像スリーブ201の回転に
より潜像担持体(図示せず)に対向した現像部へ搬送さ
れ、潜像担持体上に形成された静電潜像に対応したトナ
ーが静電気力により潜像担持体側へ転移することによ
り、上記静電潜像をトナー像として可視化するようにな
っている。
【0013】従って、このような非磁性一成分現像装置
において高画質を得るには。上記弾性ブレード202の
トナー規制部におけるトナーに対する摩擦帯電を充分に
行うことが重要で、そのためには弾性ブレード202の
現像スリーブ201に対する接触圧(以下、ブレード線
圧とする)を高め、規制部においてトナー層の薄層を形
成させることが必要となる。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例によれば以下のような問題点があった。先ず図7
に示す従来例によれば、帯電能力を向上させ、かつ現像
スリーブ1上にコートされるトナー層の薄層化を行なう
ために、弾性ブレード2と現像スリーブ1の当接圧力を
高めたり、現像スリーブ1の回転周速を高める手法を用
いた場合には、長期運転後にトナーが弾性ブレード2上
に融着し、現像される画像上に筋ムラが発生してしま
う。そのため、従来の現像方法では融着を避けるために
弾性ブレード2の現像スリーブ1に対する当接圧を充分
大きくできないという問題点があり、その結果トナー層
厚を充分薄くできないという問題点があった。また、弾
性ブレード2にトナーが融着しない場合でも、トナー塊
が弾性当接部材である弾性ブレード2と現像スリーブ1
との当接部近傍の間隙に蓄積し、現像される画像の画質
に悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0015】また、上記現像装置において長期間の運転
を行った場合には、塗布ローラ3の表面の微孔にトナー
が詰まり、その結果該現像スリーブ1に対するトナー7
の塗布能力が低下し、高画質化を阻害する要因となると
いう問題点があった。
【0016】また、図14に示すような従来例装置にお
いては、高画質化、高安定化の要求に対しては下記のよ
うな問題点を未だ残している。
【0017】例えば、原稿が濃度の高い線画などの画像
の場合、潜像担持体101上の潜像コントラストも大き
くなるため、現像時にこの潜像に対向する部分の現像剤
担持体103上の現像剤Tのほとんどが潜像担持体10
1上に転移する。この結果、現像剤担持体103上の現
像剤層には、潜像担持体101上に形成される画像とほ
ぼ反対のネガ像が形成されるが、現像剤担持体103の
回転により現像剤供給部に搬送され、ここで新しい現像
剤が供給される。このとき、現像剤担持体103上の現
像剤層の現像剤消費部には新しい現像剤が補給される
が、消費されなかった部分においては、新たに現像剤補
給はされない。これは現像剤担持体103上に形成され
る現像剤層の量が、現像剤規制部材105により一定量
に規制されるためで、消費されなかった部分の現像剤は
新たに補給される現像剤と入れ替ることもない。
【0018】このようにして再度現像部に搬送され現像
を行うとき、ここでの潜像担持体101上の潜像が広範
囲で一様なハーフトーンのような低潜像コントラストの
場合、図15に示すような現像剤担持体103の一周前
の現像履歴を残す濃度ムラ(以下ゴーストとする)が発
生する。このようなゴーストは現像条件、環境条件等に
より異なるが、ゴースト1〜ゴースト5のように現像剤
担持体103の回転に従って程度が低減され、実験によ
れば現像剤担持体103の5〜8周で完全に消滅した。
【0019】このゴーストの原因としては、図16(体
積平均粒径)、図17(個数平均粒径)に示すように現
像剤担持体上の現像剤層の粒度分布変化が挙げられる。
ここで図16(体積平均粒径)、図17(個数平均粒
径)とも同様の傾向が見られるが、図17(個数平均粒
径)においてより顕著な傾向を示すため、これに従って
説明する。
【0020】図17(個数平均粒径)において、各粒度
分布形状A、B、Cは A:現像剤担持体に供給される前の新しい現像剤の粒度
分布 B:現像剤担持体上に供給後、現像剤担持体の回転を経
て安定状態にある現像剤層の粒度分布(現像剤担持体が
約5周回転後の状態で、図15におけるゴースト5以降
を意味する) C:上述したように、濃度の高い線画などの画像の現像
終了後の第一周目で図15におけるゴースト1を発生す
る現像剤層の粒度分布 を示す。
【0021】これらBとCにみられる粒度分布のシフト
はゴーストの原因の一つとなる。ここで、現像剤層が現
像部で消費され新たな現像剤が供給されたCでは、現像
剤層が安定状態にあるBより、さらに供給前の新しい現
像剤Aよりも大粒径側にシフトしているのが判かる。
【0022】これは、図7に示したような一成分磁性現
像剤を使用する現像法において、上述したように現像剤
担持体103上への現像剤の供給手段として、現像剤担
持体103の内部に磁界発生手段104を設けて現像剤
自体が磁気力により現像剤担持体103上に吸着する方
法をとるためで、磁気力の影響を受け易い大粒径側の現
像剤が積極的に供給され易いためと考えられる。
【0023】また、現像剤担持体103の回転による粒
度分布の小径側へのシフトの原因としては、動的状態に
おいて小粒子は大粒子の造る空間に入り易く、あたかも
篩い分けされた如く現像剤担持体103の表面に近接す
る。この結果、現像剤と現像剤担持体103の接触機会
がより増加し、小粒径側の現像剤はより高トリボ付与さ
れるため、現像剤と現像剤担持体間の鏡映力がより増加
し、潜像担持体上の現像剤層には小粒径側の現像剤が増
加すると考えられる。
【0024】なお上記の個数平均粒径及び体積平均粒径
は100μmのアパーチャーを使用し、コールターカウ
ンタTAーII型(コールター社製)に個数平均分布及び
体積平均分布を出力するインターフェイス(日科機製)
及びCXーiパーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続
して測定した。また、電解液には1級塩化ナトリウムを
用いて1%NaCl水溶液を調整したものを用い、この
電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活
性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.
1〜5ml加え、さらに測定試料を0. 5〜50mg加
えた電解液とする。このような試料を懸濁した電解液を
超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、上記コ
ールターカウンタTAーII 型により、2〜40μmの粒
子の粒度分布を測定して個数平均分布及び体積平均分布
を求め、さらに、これらより個数平均粒径及び体積平均
粒径を得た。
【0025】このようなゴーストの解決手段としては、
図18のような弾性ブレードや弾性ローラによる機械的
な現像剤剥ぎ取り手段120、あるいは図19のような
バイアス電源108により所定のバイアスを印加した電
気的な現像剤剥ぎ取り手段121を、現像部に対して現
像剤担持体103の回転方向下流側に配設し、現像剤担
持体103のスラスト方向に対して現像後の現像剤層の
履歴を一掃する方法が提案されている。さらに、これら
の現像剤剥ぎ取り手段の代りに植毛ブラシを配置して上
述した現像剤層の履歴を均す構成等も提案されている。
【0026】これらはゴーストに対しては効果的と思わ
れるが、装置の大型化、複雑化による装置コストのアッ
プや耐久性能が低いという問題点を有していた。
【0027】また、図24に示す従来例によれば、ブレ
ード線圧を高く設定した条件で長期間に亘りこの現像装
置を使用すると、弾性ブレード202と現像スリーブ2
01とが接触するニップ部において、弾性ブレード20
2と現像スリーブ201との摩擦により、熱の発生が起
こり、この熱によりトナー209の弾性ブレード202
への融着及び耐久劣化等の問題が生じる。
【0028】本発明の第一の目的は、上記問題点を解決
し、現像剤層厚規制部材に対するトナーの融着及び該現
像剤層厚規制部材の現像スリーブ当接部近傍におけるト
ナーの蓄積を防ぐことのできる乾式現像装置を提供する
ことにある。
【0029】また、本発明の第二の目的は、上記問題点
を解決し、塗布ローラによる塗布能力を向上させ、高画
質な画像を提供することのできる乾式現像装置を提供す
ることにある。
【0030】さらに、本発明の第三の目的は、上記問題
点を解決し、装置の大型化及び複雑化並びに耐久性能の
低下を招くことなく、ゴーストを解消することのできる
乾式現像装置を提供することにある。
【0031】また、本発明の第四の目的は、上記問題点
を解決し、耐久による熱の発生を抑え、長期間に亘って
高画質な画像を安定して出力できる非磁性一成分現像装
置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本願第一発明によれば、
上記第一の目的は、回転自在に配設され、現像剤を担持
搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に当接するよ
うに配設され該現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制
部材とを備えた乾式現像装置において、上記現像剤層厚
規制部材は、無端ベルトで形成されており、該無端ベル
トの移動方向が上記現像剤担持体との当接部にて該現像
剤担持体の長手方向となっていることにより達成され
る。
【0033】また、本願第二発明によれば、上記第二の
目的は、回転自在に配設され現像剤を担持搬送する現像
剤担持体と、該現像剤担持体に当接するように回転自在
に配設され該現像剤担持体に現像剤を塗布する塗布ロー
ラとを有する乾式現像装置において、上記塗布ローラ
は、該塗布ローラ円周方向に沿って凹凸形状の現像剤塗
布部材が設けられており、該現像剤塗布部材の凸部は、
上記塗布ローラの回転方向下流側に傾斜していることに
より達成される。
【0034】さらに、本願第三発明によれば、上記第三
の目的は、潜像担持体と対向する位置に開口を有した一
成分磁性現像剤を収容する現像剤供給容器と、該開口に
設けられ該容器の内部と外部を無端移動自在な非磁性の
現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に非接触で配置
された複数の磁極を持つ磁界発生手段と、上記現像剤担
持体表面と所定の間隙を有して配設され、該間隙を磁性
現像剤が通過することにより上記現像剤担持体上の現像
剤量を規制する現像剤規制手段とを備えた現像剤装置に
おいて、上記現像剤担持体と潜像担持体がほぼ対向する
位置よりも該現像剤担持体の移動方向下流側にて、少な
くとも一端が上記容器に取り付けられ、他端が上記現像
剤担持体上の磁性現像剤に弾性的に当接するように配設
された現像剤再規制部材を有し、該現像剤再規制部材の
上記現像剤担持体上の現像剤への当接圧が20〜100
g/cmであることにより達成される。
【0035】また、本願第四発明によれば、上記第三の
目的は、潜像担持体と対向する位置に開口を有した一成
分磁性現像剤を収容する現像剤供給容器と、該開口に設
けられ該容器の内部と外部を無端移動自在な非磁性の現
像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に非接触で配置さ
れた複数の磁極を持つ磁界発生手段と、上記現像剤担持
体表面の磁性現像剤に弾性的に当接しながら該現像剤担
持体上の現像剤量を規制する現像剤規制手段とを備えた
現像剤装置において、上記現像剤担持体と潜像担持体が
ほぼ対向する位置よりも該現像剤担持体の移動方向下流
側にて、少なくとも一端が上記容器に取り付けられ、他
端が上記現像剤担持体上の磁性現像剤に弾性的に当接す
るように配設された現像剤再規制部材を有し、該現像剤
再規制部材の上記現像剤担持体上の現像剤への当接圧
は、上記現像剤規制部材の当接圧よりも大きいことによ
り達成される。
【0036】さらに、本願第五発明によれば、上記第四
の目的は、乾式の非磁性一成分現像剤を収容する現像剤
容器と、該現像剤容器内に配設された現像剤担持体と、
弾性を有して該現像剤担持体に当接し該現像剤担持体上
の現像剤量を規制する現像剤規制部材とを備えた乾式現
像剤装置において、上記現像剤規制部材と現像剤担持体
とが当接する圧接部を冷却する冷却手段を設けたことに
より達成される。
【0037】
【作用】本願第一発明によれば、現像剤担持体に当接す
る無端ベルトを該現像剤担持体の長手方向に移動させる
と、現像剤担持体と無端ベルトは互いに直角方向に摺動
することとなり、該現像剤担持体における現像剤の塊の
生成が抑制され、該現像剤の塊が粉砕される。その結
果、該現像剤担持体と無端ベルトの摺動速度を高速にし
て、かつ当接圧力を高めた場合でも現像剤の融着及び現
像剤の塊の発生がなく、現像剤担持体の長手方向に発生
する画像ムラを低減してより高画質な画像を出力する。
【0038】また、本願第二発明によれば、塗布ローラ
に設けた現像剤塗布部材の凸部と、該凸部に対する塗布
ローラ回転方向下流側の凹部との間により現像剤が搬送
され、従来よりも多くの現像剤を安定して供給し、高画
質な画像を長期間出力する。
【0039】さらに、本願第三発明及び第四発明によれ
ば、潜像担持体と現像剤担持体が対向する現像位置にて
現像剤が行われた後の該現像剤担持体上の現像剤層に
は、潜像に応じて現像履歴が形成されるが、上記現像位
置よりも上記現像剤担持体の移動方向下流側に設けられ
た現像剤再規制部材が、現像後の上記現像剤担持体によ
る現像剤搬送を規制するため、上記現像剤層の現像履歴
が均され、現像履歴による濃度ムラを解消する。
【0040】また、本願第三発明においては、上記現像
剤再規制部材の当接圧が20〜100g/cmに設定さ
れているので、現像剤担持体表面への現像剤の融着を発
生させない程度に現像剤の粒度分布形状を小粒径化させ
るため、上記濃度ムラを確実に解消する。
【0041】さらに、本願第四発明においては、上記現
像剤再規制部材の上記現像剤担持体上の現像剤への当接
圧が、現像前の現像剤担持体上の現像剤に弾性的に当接
する現像剤規制部材の当接圧よりも大きく設定されてい
るので、環境変動等による現像剤のトリボ変動等を発生
させることなく、上記濃度ムラを解消する。
【0042】また、本願第五発明によれば、現像剤に対
する摩擦帯電を充分に行うために、現像剤規制部材の現
像剤担持体に対する接触圧を高めると、該現像剤規制部
材と現像剤担持体の圧接部にて熱が発生するが、該熱は
冷却手段によって冷却されるため、現像剤の現像剤規制
部材への融着及び現像剤の劣化が発生することがなく、
良好な現像剤が行われる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0044】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1に基づいて説明する。図1は本実施例の基本概念を示
す図である。なお、図1においては省略するが、本実施
例装置も図7に示す装置と同様に潜像担持体上の静電潜
像を顕像化する装置である。
【0045】図1において、1は現像剤担持体たる現像
スリーブであり、23は無端ベルトである。本実施例の
構成は、図7に示す従来例の弾性ブレード2に代えて、
無端ベルト23を図1に示す通り配置し、無端ベルト2
3は支持ローラ24,25で駆動される構成となってい
る。また、トナーは図7に示す従来例と同様なトナー容
器(図示せず)に収容されており、該トナー容器内にて
攪拌器(図示せず)により攪拌され、矢印51の方向に
回転する塗布ローラ3に供給される。そして、該塗布ロ
ーラ3は矢印53方向に回転する現像スリーブ1に当接
するように配設されており、該現像スリーブ1にトナー
を塗布するようになっている。現像スリーブ1上に塗布
されたトナーは上記無端ベルト23により層厚を規制さ
れ、同時に現像スリーブ1と無端ベルト23との当接位
置における摺動により帯電される。このとき、無端ベル
ト23の現像スリーブ1との当接面は支持ローラ24,
25により矢印54の方向に移動する。
【0046】ここで、本発明における従来の現像装置構
成と異なる点は、層厚規制及びトナー電荷付与に際し、
図7に示す従来例のような弾性ブレード2を、無端ベル
ト23とし、かつ無端ベルト23の搬送方向を現像スリ
ーブ1の軸方向としたことにある。このような構成とす
ることにより、現像スリーブ1と無端ベルト23とのの
間に形成される間隙に堆積するトナー塊の生成を抑制
し、その結果間隙における層厚規制部材に対するトナー
の融着を防止することができる。
【0047】本発明によれば、無端ベルト23が図1に
おける矢印54の方向に移動することにより、現像スリ
ーブ1と無端ベルト23との間に形成される間隙に堆積
するトナー塊を分解離散させ、さらにはトナー融着を防
ぎつつ現像スリーブ1に対する無端ベルト23の当接圧
を高め、かつ現像スリーブ1の回転速度とは独立に摺動
速度を設定することが可能となり、現像スリーブ1上で
の薄層トナー層形成及びトナーに対する適切な帯電付与
が可能となるので、より高画質な画像を得ることができ
る。
【0048】〈実施例2〉次に、図2に基づいて本発明
の実施例2を説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0049】本実施例は、図2に示される通り、無端ベ
ルト23と現像スリーブ1との当接圧をより高めるため
に、無端ベルト23上に突起26を設けたものである。
ここで、図2に示される如く、略線状の突起26を無端
ベルト23の移動方向に対して直角よりも小さい角度で
配置し、かつ突起26の両端をそれぞれ現像スリーブ1
の回転方向上流側においては無端ベルト23の移動方向
上流側に位置させ、現像スリーブ1の回転方向下流側に
おいては無端ベルト23の移動方向下流側に位置させる
ようにすることにより、現像スリーブ1と無端ベルト2
3との当接部分上において、トナーが無端ベルト23の
移動方向下流側に掃き寄せられ現像スリーブ1上におけ
る長手方向両端でのトナー量に差異が発生するという弊
害を抑制することができ、かつ当接圧を高めることがで
きる。
【0050】〈実施例3〉次に、図3に基づいて本発明
の実施例3を説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0051】本実施例は、図3に示される通り、実施例
1の機構を用いると同時に塗布ローラ30の径を、塗布
ローラ30の軸方向両端において、無端ベルト23の移
動方向上流側で大きく、無端ベルト23の移動方向下流
側で小さくしたものである。このように構成することに
より、塗布ローラ30は、無端ベルト23の移動方向上
流側にて現像スリーブ1に対する相対摺動速度が大き
く、従ってトナー供給量が多くなり、無端ベルト23の
移動方向下流側においてはその逆となる。この効果によ
り、現像スリーブ1と無端ベルト23との当接部分上に
おいて、トナーが無端ベルト23の移動方向下流側に掃
き寄せられ無端ベルト23の移動方向下流側においてト
ナー塗布量が増加することを抑制することができ、トナ
ー塗布が不均一になることを防ぐことが可能となる。
【0052】なお、実施例2と実施例3の構成を同時に
用いれば、より好ましい構成により本発明を実施するこ
とが可能である。
【0053】以上実施例2及び実施例3によれば、実施
例1において説明した本発明における効果をより有効に
得ることができる。
【0054】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
4に基づいて説明する。図4は本実施例における本発明
の基本概念を示す図であり、図4(イ)は現像装置の構
成図、図4(ロ)は本実施例に用いられる塗布ローラの
拡大図である。
【0055】図4において、31は本実施例にて用いら
れる塗布ローラ31であり、塗布ローラ31上のトナー
塗布部材32は図示の通り塗布ローラ31の円周方向に
沿い凹凸が設けられ、かつトナー塗布部材32の凸部は
塗布ローラ31の回転方向下流側に傾斜している。本実
施例の構成は、図7に示す従来例における塗布ローラ3
に代えて塗布ローラ31を図4に示す通り配置したもの
であり、その他の機構は概ね従来例の構成と同一として
いる。該塗布ローラ31は、図4(ロ)に矢印で示す方
向に配設されており、トナー容器内にて攪拌器(図示せ
ず)により攪拌拌れたトナーが該塗布塗布ローラ31に
供給されるようになっている。そして、該塗布ローラ3
1は図4(イ)に示す矢印方向に回転する現像スリーブ
1に当接するように配設されており、該現像スリーブ1
にトナーを塗布するようになっている。
【0056】以上のように本実施例装置が従来の現像装
置と異なる点は、上述のような構成の塗布ローラ31を
用いて現像スリーブ1にトナーを塗布するところにあ
り、この結果、トナー塗布部材32の凸部と該凸部に対
する塗布ローラ回転方向下流側の凹部との間によりトナ
ーが搬送され、従来よりも多くのトナーを供給すること
ができるので、より高画質な画像を長期間得ることがで
きる。
【0057】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5を図
5に基づいて説明する。なお、実施例4との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0058】本実施例は、図5に示すように、規制板6
1及び規制板62を塗布ローラ31の回転方向について
現像スリーブ1よりも下流側にトナー塗布部材32に近
接するようにそれぞれ図示のごとく配置している。すな
わち、規制板61を、塗布ローラ31上のトナー塗布部
材32の凸部の位置よりも塗布ローラ31の回転軸中心
に近い位置に配置し、かつ規制板61が塗布ローラ31
の回転方向下流側に傾斜している構成としている。
【0059】図5(ロ)、図5(ハ)、図5(ニ)はそ
れぞれ塗布ローラ31の回転に従いトナー塗布部材32
が規制板61及び規制板62に接近、当接し、変形する
様子を時間経過に従い示した拡大図である。図5(ロ)
から図5(ニ)まで時間が経過するに従い、トナー塗布
部材32の凸部32aは、規制板61に当接しながら弾
性変形し、その後に規制板61による拘束から開放され
ることにより急激に形状が復元し、その結果トナー塗布
部材32の凸部と該凸部に対する該塗布ローラー回転方
向下流側の凹部との間に堆積したトナーを飛散させ、ト
ナー塗布部材32上の微孔のトナーによる目詰まりの発
生を低減できる。ここで、規制板62は図5(イ)の図
中右方向からのトナー浸入を阻止し、凸部32aの上記
動作をより円滑に行う事を可能とするために設けられて
いる。
【0060】〈実施例6〉次に、本発明の実施例6を図
6に基づいて説明する。なお、実施例4との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0061】本実施例は実施例5の効果をより有効に実
現するために、図6に示すようにトナー塗布部材32の
凸部の内部にトナー塗布部材32よりも弾性率の高い弾
性部材33を配置したものである。このような構成とす
ることで、トナー塗布部材32の弾性率とは独立に図5
で示した凸部32aの弾性変形の形状復元力を大きくす
ることができ、同様の効果をさらに有効に実現すること
ができる。また同様に実施例4においても、本実施例の
構成を用いることでトナー塗布能力に必要とされるトナ
ー塗布部材32の表面の材質とトナー塗布部材32の弾
性変形の大きさとを独立に設定することができ、最適な
構成を得ることが可能となる。
【0062】以上実施例5及び実施例6によっても、実
施例4において説明した本発明における効果をさらに有
効に得ることができる。
【0063】〈実施例7〉次に、本発明の実施例7を図
8ないし図10に基づいて説明する。本実施例は、図1
4に示すような装置におけるゴーストを解消する本発明
の一実施例であり、図14に基づいて説明した従来例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0064】先ず、ゴーストの原因と考えられる現像剤
担持体103上の現像剤層の現像履歴・粒度分布の変化
を改善するために行った実験について説明する。
【0065】実験においては、図14に示す現像剤担持
体103のスラスト方向のX、 Yの位置に、現像剤(キ
ヤノン(株)製NP6650型複写機に用いられる現像
剤で、負極性を有するもの)に対する帯電極性が正また
は負の表面材質を有する弾性体ブレードを約50g/c
mの線圧で接触させ、現像剤担持体103上の現像剤の
現像部での帯電量(トリボ)を測定すると共に、各弾性
体ブレードを用いた場合についてのゴーストの発生を調
べた。
【0066】なお、実験においては、上記現像剤に対す
る正の帯電極性を有する表面材質としてPET(ポリエ
チレンテレフタレート)を、また負の帯電極性を有する
表面材質としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)を用いた。
【0067】表1に実験の結果を示す。
【0068】
【表1】
【0069】表1において「REF」は、従来例のよう
に図14に示す現像剤規制部材105を用いた場合であ
り、「X」、 「Y」は、該現像剤規制部材105の代わ
りに上記各弾性ブレードを図14にX及びYで示す位置
に配設した場合を示している。また、「Q/M」は、現
像剤担持体103上の現像剤層の単位重量当りの現像剤
トリボを表し、「ゴーストレベル」は実際に複写機(キ
ヤノン(株)製NP6650型複写機)で画出しして、
相対的に評価した結果を示している。
【0070】表1から、次の二つの場合にゴーストを低
減することができることが判かる。 (1)現像剤トリボを低減させる表面材質(ここではP
TFE)をXの位置に配設する。 (2)現像剤トリボを増加させる表面材質(ここではP
ET)をYの位置に配設する。
【0071】このときの現像部における現像剤担持体上
の現像剤層の粒度分布は、(1)の場合、図17におけ
る粒度分布形状は、AとCのほぼ中間的な形状となって
いたが、(2)の場合、AとBのほぼ中間的な形状とな
り、現像剤担持体上で安定状態と言えるBに近づいてい
た。
【0072】さらに、(1)の場合には現像剤トリボが
低下するため、画出しした際の画像品質、及び耐久に伴
う現像剤飛散等の問題が発生したが、(2)の場合で
は、従来例(REF)に比べ現像剤トリボも安定かつ高
めとすることができた。一般的に、一成分磁性現像法に
おいては現像剤トリボが高めのほうが画像品質が上がる
ため、この意味でも(2)の場合は有利と言える。
【0073】これらは弾性体ブレードによる現像剤搬送
の規制により、上述したような現像後に形成された現像
剤層の現像履歴が均されるためと考えられ、現像剤に対
して電荷付与性の高い表面材質を持つブレードを使うこ
とによりこの効果がさらに増すためと考えられる。
【0074】このような現像剤トリボを増加させる表面
材質としては、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレン
共重合体、ポリブタジエン、イソブチレン−イソプレン
共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、エ
チレン−プロピレン共重合体、クロロスルホン化ポリエ
チレン、アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、
有機ポリシロキサン、パーフルオロプロペン、フッ化ビ
ニリデン共重合体等のゴム弾性部材やNi、SUS、A
l、りん青銅等の金属弾性材等の単層またはこれらにポ
リアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレ
ンサルファイド、液晶ポリマー等を積層した複合層より
なるもので、これらは現像剤を所望の極性に帯電するの
に適した摩擦帯電系列の材質を用いる。
【0075】例えば、スチレンアクリルを組成成分とす
る現像剤を正帯電させるにはポリイミドが好ましい。ま
た、ポリエステルを組成成分とする現像剤を負帯電させ
るためにはポリアミドをウレタンゴムに積層させた材料
が好ましい。
【0076】また表面に上記金属弾性体を用いた場合は
両方の極性の現像剤に対して効果的であり、同様に、金
属粒子などを分散させた導電性ゴムも現像剤の過剰な摩
擦帯電による凝集、固化に対して効果的な場合がある。
【0077】このように材料的に選択された弾性体ブレ
ードの接触圧を、5〜200g/cmに変化させたとこ
ろ、約20g/cm以下ではゴーストに対しては効果が
なく、また約100g/cm以上では現像剤担持体に対
してトルク過多になると共に、現像剤担持体表面への現
像剤の融着が発生した。現像剤の粒度分布形状について
も接触圧を増すほど小粒径側にシフトする傾向を示した
ため、弊害が発生しない程度で当接圧の高い条件が本発
明において有効である。
【0078】ここで、この接触圧の測定法を図8に従っ
て説明する。先ず、図8に示すようにデジタル天秤上に
現像剤担持体103を乗せ固定する。次にスケールに固
定した試料(ここでは本発明に使用した弾性体ブレード
110を20×10mmに切断したもの)を現像剤担持
体103上に当接させ、天秤の測定値をリセットする。
次にスケールを動かすことにより、スケールの変位量と
このときの天秤の測定値の関係式を作成する。これより
実際の現像装置に配置された弾性体ブレードの変位量か
ら当接圧を求めた。
【0079】以上のように、実験の結果、現像剤に対し
て電荷付与性の高い表面材質を持つブレードを、所定の
当接圧で現像剤担持体に当接させることによってゴース
トを解消できることが判かった。
【0080】以下、このようなブレードを有する本発明
の一実施例を図9及び図10に基づいて説明する。図9
において矢印方向に回転する静電潜像担持体(以下感光
体ドラムと記す)101は、導電性基体上に設けた有機
光導電層を有する感光体等で構成され、静電記録手段
(図示せず)により静電潜像が形成される。上記感光体
ドラム101には、現像装置が対向配置されており、こ
の現像装置は、現像剤供給容器(以下単に容器と記す)
102と、現像剤担持体としての現像スリーブ103
と、磁界発生手段としてのマグネットローラ(以下マグ
ローラと記す)104と、現像剤規制手段たる磁性ブレ
ード105と、現像剤搬送手段たる現像剤送り部材10
6、107と現像剤再規制部材110を備えている。
【0081】容器102は現像装置の長手方向(紙面に
直角方向)に廷在する開口部を有し、この開口部には上
記現像スリーブ103が配設されている。この現像スリ
ーブ103は回転自在に支持され、駆動源(図示せず)
により矢印方向に回転駆動される。上記現像スリーブ1
03は、Al、SUS等の非磁性材料から成り、その表
面には現像剤の保持を確実にするために0.5〜5μm
のピッチの凹凸が形成されている。本実施例では、現像
スリーブ103として直径20mmのアルミニウムスリ
ーブ表面を600番のサンドペーパーで粗面化して、ピ
ッチ1.5μmの凹凸を形成したものを用いた。
【0082】上記現像スリーブ103の内部には、現像
スリーブ103に非接触で各磁極位置が固定されたマグ
ローラ104が配設されている。このマグローラ104
は、感光体ドラム101にほぼ対向して配置された現像
主極A(N極)、現像主極Aの下流側にあって現像スリ
ーブ103上の現像剤Tを容器102内へ搬送する現像
剤搬送極Bと、現像スリーブ103表面に現像剤Tを磁
気力により吸引供給する現像剤供給極C(N極)と、磁
性ブレード105の近傍に配置した現像剤規制極D(S
極)より成る。
【0083】この磁性ブレード105は厚さ1.5mm
の磁性板材であり、現像スリーブ103と0.1〜0.
3mmの間隙をおいて配置されている。
【0084】また現像剤再規制部材110は、容器10
2に少なくともその一端を固定され、現像スリーブ10
3の回転方向に対して順方向に当接させた弾性ブレード
より成り、その材質としては、少なくとも現像剤と当接
する表面にポリアミドを積層させた0.03mm厚のS
US板である。
【0085】現像スリーブ103への当接圧はブレード
の硬度、寸法形状で異なるが、約20〜100g/cm
が有効であり、現像スリーブ103のスラスト方向に対
して5g以内の誤差に保つことが好ましく、本実験例で
は約45g/cmに設定した。
【0086】なお、本実施例では、現像剤Tとしてポリ
エステルを組成成分とする負帯電性の現像剤を用いてい
る。
【0087】このような構成により上述した如く現像後
の現像スリーブ103上のトナーに積極的にトリボ付与
すると同時に現像履歴を解消している。
【0088】なお、上記現像剤再規制部材110の現像
スリーブ103との当接部前方には、図10のHのごと
き複数の孔が開けられており、ここで規制された余剰の
現像剤を容器102内へ戻すようになっている。
【0089】また、上記現像スリーブ103の後方の容
器102内には現像剤送り部材106、107が矢印方
向に回転するように配設され、一成分磁性トナーである
現像剤Tを現像スリーブ103方向へ搬送するようにな
っている。
【0090】さらに、感光体ドラム101と現像スリー
ブ103との間にはバイアス電源109により現像バイ
アスが印加されており、現像スリーブ103に薄層形成
された現像剤は感光体ドラム101上に形成された静電
潜像にならって静電的に転移し、その後、転写、定着の
工程(図示せず)を経て記録材に顕像化される。
【0091】本実施例における現像方法として例えば特
公昭59ー32375号公報に記載の方法、すなわち感
光体ドラム101と現像スリーブ103との間に直流を
重畳した交番電界を印加して、現像スリーブ103上の
薄層現像剤を感光体ドラム101上の静電潜像に転移さ
せるいわゆる非接触現像法を用いたが、その他、接触現
像法を用いてもよい。具体的には、現像スリーブ103
と感光体ドラム101との対向間隙幅250μmより小
さくし、この間隙内を現像スリーブ103から感光ドラ
ム101へトナーを電界により飛翔させる現像方式(い
わゆる非接触現像あるいはジャンピング現像方式)であ
る。ここで、感光体ドラム上の暗部+600V、明部0
Vの潜像を形成し、スリーブにピーク−ピーク電圧14
00V、1800Hzの矩形波交番電圧に+150Vの
直流電圧を重畳した現像バイアスを印加して、キヤノン
(株)製NP6650型複写機に適用して実験した。
【0092】このような構成で現像されるトナーは、ト
リボも均一かつ安定であり、複写される画像はラインや
文字の鮮鋭度に優れ、ゴーストのない高画質なものとな
った。
【0093】〈実施例8〉次に、本発明の実施例8を図
11及び図12に基づいて説明する。なお、実施例7と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0094】本実施例は、図11に示すように、現像剤
規制部材105が現像スリーブ103の回転方向に対し
て逆方向に当接させた(カウンター当接)弾性体ブレー
ドから成り、現像剤再規制部材110と同様に、ポリイ
ソプレン、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリブタジ
エン、イソブチレン−イソプレン共重合体、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、エチレン−プロピレン共
重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリル酸エ
ステル共重合体、ポリウレタン、有機ポリシロキサン、
パーフルオロプロペン、フッ化ビニリデン共重合体等の
ゴム弾性部材やNi、SUS、Al、りん青銅等の金属
弾性材等の単層またはこれらにポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエー
テルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、液
晶ポリマー等を積層した複合層より成る。
【0095】本実施例においては、現像剤規制部材10
5はポリアミドをウレタンゴムに積層させた材料を使用
し、現像スリーブ103との接触圧は現像剤再規制手段
110よりも小さい30g/cmとした。これは、現像
剤規制部で現像剤再規制部ほど当接圧を高くすると、環
境変動等による現像剤のトリボ変動等の問題が起き易く
なったためである。
【0096】また、図12に示すように、現像剤規制部
材105を現像スリーブ103の回転方向に対して順方
向に当接させた(ウイズ当接)弾性体ブレードとした場
合でも、トリボが均一かつ安定であり、複写される画像
はラインや文字の鮮鋭度に優れ、ゴーストのない高画質
なものとなった。
【0097】〈実施例9〉次に、本発明の実施例9を図
13に基づいて説明する。なお、実施例7との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0098】本実施例は、図13に示すように、現像剤
再規制部材110が両端を容器102または容器102
に固定するための金属基板に固定して現像スリーブ10
3に当接させた弾性体ブレードとした場合である。本実
施例の現像剤再規制部材110の表面材質は、実施例7
と同様に、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレン共重
合体、ポリブタジエン、イソブチレン−イソプレン共重
合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン、有機
ポリシロキサン、パーフルオロプロペン、フッ化ビニリ
デン共重合体等のゴム弾性部材やNi、SUS、Al、
りん青銅等の金属弾性材等の単層またはこれらにポリア
ミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイ
ミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサ
ルファイド、液晶ポリマー等を積層した複合層より成る
ものである。
【0099】本実施例において、現像剤再規制部材11
0を実施例7と同様に少なくとも現像剤と当接する表面
にポリアミドを積層させた0.03mm厚のSUS板と
し、現像スリーブへの当接圧を約45g/cmに設定し
たところ、トリボは均一かつ安定であり、複写される画
像はラインや文字の鮮鋭度に優れ、ゴーストのない高画
質なものになった。
【0100】以上説明した実施例7〜実施例9におい
て、現像剤規制部材105もしくは現像剤再規制部材1
10の少なくとも一方に、現像バイアス電源108から
現像スリーブ103に印加されている現像バイアスと同
等、もしくは現像剤の帯電極性に応じて、現像スリーブ
103に印加されているものより直流成分を重畳したバ
イアスを印加しておいてもよい。
【0101】また、現像スリーブの表面に導電性粒子を
含有した樹脂を塗布しておいてもよい。このとき現像ス
リーブ表面の抵抗値として現像スリーブ表面における電
荷の蓄積を防止し、非接触現像における現像性を良好な
ものにするため、104Ωcm以下に保つことが好まし
い。この際に、現像スリーブに用いる樹脂としては現像
剤のトリボ付与能力を向上させるため、上述したような
現像剤再規制部材110に用いた、現像剤と摩擦帯電系
列の相違する物質を用いることが望ましい。また、樹脂
中に現像剤中のものと同等な荷電制御剤を入れてもよ
い。また、樹脂中に潤滑性粉末を入れてもよい。
【0102】なお、樹脂中に混在させる導電粉として
は、薄片状、繊維状、粉末状など各種形状の金属物、金
属酸化物、グラファイト、カーボンブラック等を用いる
ことができる。
【0103】また、実施例7〜実施例9の露光手段とし
ては、アナログ露光(原稿の画像を光学系を介して直接
感光体ドラムに潜像書き込みを行なうもの)のみなら
ず、デジタル露光(原稿の画像を一旦CCD等により、
光信号を電気信号に変換した後、この電気信号を変調し
て、レーザ、LED、LCD等により再度光信号に変換
して感光体ドラムに潜像を書き込むもの)においても有
効である。
【0104】また、実施例7〜実施例9においては現像
方式として、磁界発生手段たるマグローラ104を固定
し、現像スリーブ103を回転させるものについて説明
したが、現像スリーブ3を固定してマグロールを現像ス
リーブ3内で回転させるマグロール回転方式、及び現像
スリーブ3とマグロールを同方向または逆方向に同時に
回転させる両回転方式においても本発明が有効であるこ
とは言うまでもない。
【0105】〈実施例10〉次に、本発明の実施例10
を図20及び図21に基づいて説明する。本実施例は、
冷却手段として空気冷却を用いた場合の実施例であり、
図20は本実施例装置の断面図、図20は図21に示す
非磁性一成分現像装置の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【0106】図20に示すように、本実施例の現像装置
は、非磁性一成分現像剤として非磁性トナー209を収
容した現像剤容器220を有し、その現像剤容器220
内に、現像剤担持体としての現像スリーブ201と、現
像スリーブ201に対しトナー209の剥ぎ取り及び供
給を行う供給ローラ203と、現像スリーブ201上に
担持されたトナー209の規制部材としての弾性ブレー
ド202とを備え、現像剤容器220内からのトナー2
09の漏出を防ぐために、容器220の現像スリーブ2
01両端の箇所に潜像担持体(図示せず)側と反対側に
両端シール部材204が、現像スリーブ201の下方の
箇所に下部シール部材205が設けらている。そして、
現像装置上部には、後述する冷却手段としての空気冷却
の装置が設けられている。
【0107】以下、本実施例装置の各構成手段について
詳しく説明する。
【0108】先ず、上記現像スリーブ201は、アルミ
ニウムまたはステンレス鋼等の非磁性材料製であり、潜
像担持体としての感光ドラム(図示せず)と対向した現
像剤容器220の開口部内に感光ドラムと挟間隙の現像
部Pを成すように回転自在に支持され、駆動源(図示せ
ず)により矢印B方向に回転駆動される。
【0109】また、供給ローラ203は、現像スリーブ
201の下方にて該現像スリーブ201と摺擦部Rを形
成するように弾性的に当接して設置されており、現像ス
リーブ201と同方向の矢印C方向に回転自在である。
これにより、現像スリーブ201を摺擦して現像スリー
ブ201上のトナー209を剥ぎ取ると共に、現像剤容
器220内の新たなトナー209を現像スリーブ201
上に供給して担持させる。
【0110】さらに、弾性ブレード202は、現像スリ
ーブ201と供給ローラ203との摺擦部Rよりも現像
スリーブ201の回転方向下流側に設けられており、そ
の自由端の腹部で現像スリーブ201と規制部Nを形成
するように弾性的に当接されている。これにより、規制
部Nで現像スリーブ201上に担持されたトナー209
を規制して摩擦帯電すると共に、現像スリーブ201上
にトナー209の層を薄層状に形成するようになってい
る。弾性ブレード202には、トナー209を所望の極
性に帯電するのに適した摩擦帯電系列の材料を用いるこ
とが好ましい。例えば、トナー209がポリエステルを
組成成分とする負帯電性のトナーである場合には、その
極性に強く帯電させるために、ナイロン、ポリウレタ
ン、スチレン−ブタジエン等を用いれば良い。以上のよ
うな材料の弾性ブレード202によれば、トナー209
を高い効率で摩擦帯電することができる。
【0111】また、下部シール部材205は、現像剤容
器220の現像スリーブ201下方の隙間を塞いでトナ
ー209の漏出を防止するためのもので、マイラー(デ
ュポン社製商品名)等の可撓性シールから成っている。
【0112】そして、空気冷却の装置は、図20のよう
に、ファン206と送風路207とから構成されてい
る。該送風路207のファン206とは反対側の開口部
は図21のように弾性ブレード202の長手方向全域に
亘って開いており、かつ弾性ブレード202の規制部N
と対向している。従って、ファン206によって取り込
まれた現像剤容器220の外の空気が、送風路207に
よって弾性ブレード202の規制部Nの長手方向全域に
亘って吹き付けられるようになっている。
【0113】このような空気の流れにより規制部Nでの
現像スリーブ201と弾性ブレード202との接触圧及
び摩擦によって生じる熱の発生による温度上昇を抑え、
規制部Nにおける温度上昇によるトナーの弾性ブレード
202への融着及びトナー209の劣化を防ぐことがで
きる。
【0114】次に、以上のような現像装置の動作につい
て説明する。図20において、供給ローラ203は矢印
C方向に回転して、現像剤容器220内のトナー209
を現像スリーブ201との摺擦部Rに搬送し、そのトナ
ー209を現像スリーブ201と摺擦することにより、
該トナー209を摩擦帯電すると共に、現像スリーブ2
01上に供給して担持させる。
【0115】現像スリーブ201上に担持されたトナー
209は、弾性ブレード202との規制部Nを通過する
間に、現像スリーブ201の表面とこれに当接した弾性
ブレード202とによって摺擦され、摩擦帯電をさらに
受ける。このように摺擦部R及び規制部Nで摩擦帯電す
ることにより、トナー209は充分な摩擦帯電電荷を付
与される。
【0116】以上のようにして充分に摩擦帯電を受けた
トナー209は、上述のように冷却手段によって冷却さ
れた規制部Nを通過し、弾性ブレード202への融着や
劣化を生じることなく現像スリーブ201上に薄層のト
ナー層として形成され、現像スリーブ201と感光ドラ
ム(図示せず)とが対向した現像部Pへ搬送される。現
像部Pに搬送されたトナーは、その一部が感光ドラム上
の潜像の現像に消費され、他の現像残りのトナーは現像
スリーブ201の回転に伴い現像剤容器220に搬送さ
れ、容器220の開口部の現像スリーブ201の下から
容器220内に戻される。
【0117】現像剤容器220の開口部の下部に設けら
れた下部シール部材205は、現像スリーブ201上の
トナー209の通過を許容すると共に、容器220内の
トナー209が下部から外部へ漏出するのを防止する。
現像剤容器220内に戻されたトナー209は、現像ス
リーブ201と供給ローラ203との摺擦部Rで供給ロ
ーラ203によって現像スリーブ201上から掻き落と
され、容器220内に落下、収容される。
【0118】以上のように本発明によれば、弾性ブレー
ドの線圧を高めても、トナー融着やトナー劣化の問題を
生じることなく、長期間に亘って高画質な画像を安定し
て出力できるようになった。
【0119】〈実施例11〉次に、本発明の実施例11
を図22及び図23に基づいて説明する。なお、実施例
10との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0120】本実施例は、冷却手段として電子冷却素子
を用いた場合の実施例であり、図22は本実施例装置の
断面図、図23は図22に示す非磁性一成分現像装置の
一部を切り欠いた斜視図である。
【0121】本実施例では、図22及び図23に示すよ
うに、弾性ブレードとして金属製薄板ブレード210を
用いており、また、冷却手段として電子冷却素子(ペル
チェ素子)211を用いている。該ペルチェ素子211
は、金属製薄板ブレード210の現像規制部Nと反対側
の自由端部にて、図23に示すようにペルチェ素子21
1の吸熱側を弾性ブレード210に密着させて該弾性ブ
レード210の長手方向の数か所に配設されている。ま
た、ペルチェ素子の放熱側には図22に示すように放熱
板212が各ペルチェ素子に対して密着しており、この
放熱板212に対向して冷却用のファン213が設けら
れている。さらに、各ペルチェ素子には電源214が接
続されており、所定の電圧を供給するようになってい
る。また、ペルチェ素子の直下方で現像スリーブ201
の上側には、仕切板215がその端部を弾性ブレード2
10の自由端に接するように設けられている。これによ
り、冷却用ファン213による空気の流れが現像スリー
ブ上に流れるのを防いでいる。
【0122】このような構成とすることにより、先ず弾
性ブレード210の規制部Nにおいて発生する熱は、そ
の反対側の自由端に設けられたペルチェ素子211の吸
熱作用により熱伝導率の良い金属薄板ブレード210を
通って吸収される。さらに、ペルチェ素子211の放熱
用の冷却ファン213による空気流は仕切板215によ
り現像スリーブ201上へ流れないので<空気流により
現像スリーブ201上のトナー層を乱すことなく、また
現像剤容器202内のトナーの循環及び撹拌に影響を及
ぼさない。
【0123】以上のような冷却手段を用いることで、実
施例10と同様に規制部Nにおける熱の発生による温度
上昇を抑えることができ、さらには実施例10と異な
り、現像剤容器内に空気を送り込まない構成としたの
で、現像剤容器内の空気流によるトナー209の循環及
び撹拌に影響を及ぼさず、また、現像スリーブ201上
のトナー層を乱すことがない。従って、このような現像
装置により長期に亘って安定して高画質な画像を出力で
きるようになった。
【0124】上記実施例10及び実施例11では弾性体
部材がカウンターによって当接した例を説明したが、順
方向の当接でも本発明は適用可能である。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように、本願第一発明によれ
ば、現像剤層厚規制部材を無端ベルトで形成し、その移
動方向を現像剤担持体の回転軸方向とすることにより、
現像剤層厚規制部材と該現像剤担持体との当接部近傍に
生じる間隙に堆積する現像剤の塊を分解離散させ、該塊
の形成を阻止すると同時に、現像剤の融着の発生を低減
することができる。その結果、現像剤薄層化のために現
像剤層厚規制部材と現像剤担持体との当接部の圧力を高
め、かつ現像剤担持体と現像剤層厚規制部材の相対速度
を高めて互いに摺動させることが可能となり、現像剤の
薄層形成及び安定した電荷の付与が可能となり、より高
画質な画像を得ることができる。
【0126】また、本願第二発明によれば、塗布ローラ
に該塗布ローラの円周方向に沿って凹凸形状を有する現
像剤塗布部材を設け、凸部を上記塗布ローラの回転方向
下流側へ傾斜させたので、上記現像剤塗布部材の凹部に
て従来より多くのトナーを長期間に亘り供給することが
可能となり、その結果、より高画質な画像を出力するこ
とが可能となる。
【0127】さらに、本願第三発明及び第四発明によれ
ば、潜像担持体と現像剤担持体がほぼ対向して静電潜像
を現像する現像部に対して、現像剤担持体の回転方向下
流側で、現像剤担持体に圧接して現像剤にトリボ付与し
ながら現像剤層を再度規制する現像剤再規制手段を配設
することにより、現像剤担持体のスラスト方向に対して
現像後に発生する現像剤層の履歴(ゴースト)を解消す
るとともに、現像剤への摩擦帯電による充分なトリボ付
与が可能となり、均一でかつ安定なコピー画像が長期的
に得られる現像装置が提供できる。
【0128】また、本願第五発明によれば、現像剤担持
体と現像剤規制部材の圧接部を冷却する手段を設けるこ
とにより、圧接部における現像剤規制部材と現像剤担持
体との接触圧及び摩擦による熱の発生を抑えることがで
き、該接触圧を高く設定しても耐久により現像剤の現像
剤規制部材への融着及び現像剤の劣化などが回避でき、
長期に亘って高画質な画像を出力できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施例2装置の概略構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例3装置の概略構成を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施例4装置の概略構成を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施例5装置の概略構成及び規制板の
作用を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例6における塗布ローラの概略構
成を示す図である。
【図7】従来例装置の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例7における現像剤担持体と現像
剤再規制部材の当接圧の測定法を示す図である。
【図9】本発明の実施例7装置の概略構成を示す断面図
である。
【図10】図9装置に用いた現像剤再規制部材の正面図
である。
【図11】本発明の実施例8装置の概略構成を示す断面
図である。
【図12】本発明の実施例8における変形例を示す断面
図である。
【図13】本発明の実施例9装置の概略構成を示す断面
図である。
【図14】従来装置の概略構成を示す断面図である。
【図15】従来例における濃度ムラを示す図である。
【図16】従来例における各条件での現像剤層の体積平
均粒度分布の形状を示す図である。
【図17】従来例における各条件での現像剤層の個数平
均粒度分布の形状を示す図である。
【図18】濃度ムラ対策を施した従来例の概略構成を示
す断面図である。
【図19】濃度ムラ対策を施した他の従来例の概略構成
を示す断面図である。
【図20】本発明の実施例10装置の概略構成を示す断
面図である。
【図21】図20装置の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図22】本発明の実施例11装置の概略構成を示す断
面図である。
【図23】図22装置の一部を切り欠いた斜視図であ
る。
【図24】従来例装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 現像スリーブ(現像剤担持体) 6 潜像担持体 7 トナー(現像剤) 23 無端ベルト(現像剤層厚規制部材) 31 塗布ローラ 32 トナー塗布部材(現像剤塗布部材) 101 感光体ドラム(潜像担持体) 102 現像剤供給容器(容器) 103 現像スリーブ(現像剤担持体) 104 マグローラ(磁界発生手段) 105 磁性ブレード,弾性体ブレード(現像剤規制手
段) 110 現像剤再規制部材 T 現像剤 201 現像スリーブ(現像剤担持体) 202 弾性ブレード(現像剤規制部材) 206 冷却ファン(冷却手段) 210 金属製薄板ブレード(現像剤規制部材) 211 電子冷却素子(冷却手段) 212 放熱板(冷却手段) 213 ファン(冷却手段) N 規制部(圧接部)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に配設され、現像剤を担持搬送
    する現像剤担持体と、該現像剤担持体に当接するように
    配設され該現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材
    とを備えた乾式現像装置において、上記現像剤層厚規制
    部材は、無端ベルトで形成されており、該無端ベルトの
    移動方向が上記現像剤担持体との当接部にて該現像剤担
    持体の長手方向となっていることを特徴とする乾式現像
    装置。
  2. 【請求項2】 現像剤層厚規制部材は、無端ベルト上に
    略線状の突起を有しており、該突起を該無端ベルトの移
    動方向に対して鋭角に配置し、該突起の両端を、現像剤
    担持体の回転方向上流側では上記無端ベルトの移動方向
    上流側に、現像剤担持体の回転方向下流側では上記無端
    ベルトの移動方向下流側に位置させることとする請求項
    1に記載の乾式現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤担持体に現像剤を塗布する塗布ロ
    ーラを備え、該塗布ローラは、その直径が無端ベルトの
    移動方向上流側では大きく、下流側では小さく形成した
    テーパー形状であることとする請求項1に記載の乾式現
    像装置。
  4. 【請求項4】 回転自在に配設され現像剤を担持搬送す
    る現像剤担持体と、該現像剤担持体に当接するように回
    転自在に配設され該現像剤担持体に現像剤を塗布する塗
    布ローラとを有する乾式現像装置において、上記塗布ロ
    ーラは、該塗布ローラ円周方向に沿って凹凸形状の現像
    剤塗布部材が設けられており、該現像剤塗布部材の凸部
    は、上記塗布ローラの回転方向下流側に傾斜しているこ
    とを特徴とする乾式現像装置。
  5. 【請求項5】 塗布ローラ上の現像剤塗布部材の凸部の
    位置よりも該塗布ローラの回転軸中心に近い位置に規制
    板を配置し、該規制板が上記塗布ローラに対して該塗布
    ローラの回転方向下流側に傾斜していることとする請求
    項4に記載の乾式現像装置。
  6. 【請求項6】 現像剤塗布部材の凸部の内部に該現像剤
    塗布部材よりも弾性率の高い弾性部材を配置したことと
    する請求項4または請求項5に記載の乾式現像装置。
  7. 【請求項7】 潜像担持体と対向する位置に開口を有し
    た一成分磁性現像剤を収容する現像剤供給容器と、該開
    口に設けられ該容器の内部と外部を無端移動自在な非磁
    性の現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に非接触で
    配置された複数の磁極を持つ磁界発生手段と、上記現像
    剤担持体表面と所定の間隙を有して配設され、該間隙を
    磁性現像剤が通過することにより上記現像剤担持体上の
    現像剤量を規制する現像剤規制手段とを備えた現像剤装
    置において、上記現像剤担持体と潜像担持体がほぼ対向
    する位置よりも該現像剤担持体の移動方向下流側にて、
    少なくとも一端が上記容器に取り付けられ、他端が上記
    現像剤担持体上の磁性現像剤に弾性的に当接するように
    配設された現像剤再規制部材を有し、該現像剤再規制部
    材の上記現像剤担持体上の現像剤への当接圧が20〜1
    00g/cmであることを特徴とする乾式現像装置。
  8. 【請求項8】 現像剤再規制部材の現像剤と当接する側
    の表面材質が、現像剤に対して摩擦帯電電荷を付与する
    帯電極性であることとする請求項7に記載の乾式現像装
    置。
  9. 【請求項9】 潜像担持体と対向する位置に開口を有し
    た一成分磁性現像剤を収容する現像剤供給容器と、該開
    口に設けられ該容器の内部と外部を無端移動自在な非磁
    性の現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に非接触で
    配置された複数の磁極を持つ磁界発生手段と、上記現像
    剤担持体表面の磁性現像剤に弾性的に当接しながら該現
    像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤規制手段とを
    備えた現像剤装置において、上記現像剤担持体と潜像担
    持体がほぼ対向する位置よりも該現像剤担持体の移動方
    向下流側にて、少なくとも一端が上記容器に取り付けら
    れ、他端が上記現像剤担持体上の磁性現像剤に弾性的に
    当接するように配設された現像剤再規制部材を有し、該
    現像剤再規制部材の上記現像剤担持体上の現像剤への当
    接圧は、上記現像剤規制部材の当接圧よりも大きいこと
    を特徴とする乾式現像装置。
  10. 【請求項10】 現像剤再規制部材の現像剤と当接する
    側の表面材質が、現像剤に対して摩擦帯電電荷を付与す
    る帯電極性であることとする請求項9に記載の乾式現像
    装置。
  11. 【請求項11】 現像剤再規制部材の現像剤担持体上の
    現像剤への当接圧が、20〜100g/cmであること
    とする請求項9または請求項10に記載の乾式現像装
    置。
  12. 【請求項12】 乾式の非磁性一成分現像剤を収容する
    現像剤容器と、該現像剤容器内に配設された現像剤担持
    体と、弾性を有して該現像剤担持体に当接し該現像剤担
    持体上の現像剤量を規制する現像剤規制部材とを備えた
    乾式現像剤装置において、上記現像剤規制部材と現像剤
    担持体とが当接する圧接部を冷却する冷却手段を設けた
    ことを特徴とする乾式現像剤装置。
  13. 【請求項13】 現像剤規制部材は、弾性を有する金属
    製ブレードであり、冷却手段は、該ブレードに密着させ
    た電子冷却素子であることとする請求項12に記載の乾
    式現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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