JPH0623593Y2 - タフテッドパイル布帛 - Google Patents

タフテッドパイル布帛

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JPH0623593Y2
JPH0623593Y2 JP1990100640U JP10064090U JPH0623593Y2 JP H0623593 Y2 JPH0623593 Y2 JP H0623593Y2 JP 1990100640 U JP1990100640 U JP 1990100640U JP 10064090 U JP10064090 U JP 10064090U JP H0623593 Y2 JPH0623593 Y2 JP H0623593Y2
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JP
Japan
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twisted
denier
yarns
yarn
pile
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JP1990100640U
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JPH0456789U (ja
Inventor
功 根来
Original Assignee
根来産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として敷物に使用されるタフテッドパイル
布帛に関するものである。
〔従来の技術〕
シャギーカーペット等の比較的パイルの長い敷物には、
合成繊維に成る合撚糸を加熱撚セットしたパイル糸が使
用され、その多くはナイロンとナイロン、ポリエステル
繊維とポリエステル繊維と言うように繊維素材の種類を
同じくする単糸を合撚したものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
単糸の繊維素材を同じくする合撚糸をパイル糸するパイ
ル布帛では、パイル面の色調に変化を欠き、叉、繊維素
材を異にするものでは、各単糸毎に撚セット温度や強伸
度が異なるので撚セットし難く、一方の単糸が芯となり
他方の単糸がそれに絡まり付く所謂カベ撚が起き易い。
そこでパイル面の色調に変化を求める場合は、繊維素材
が同じであっても染色性の異なる異染糸を合撚したり、
部分的に異色に染色したスペースダイ糸が用いられるの
であるが、異染糸の種類は限られており、スペースダイ
糸はニット・デニットと言う複雑な工程と特別な装置を
要するので手軽には得られない。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、単糸の繊維素材を同じくする合撚糸を
パイル糸とし、パイル面の色調が変化に富んだタフテッ
ドパイル布帛を簡便に得ることを目的とする。
〔考案の構成〕
本考案に係るタフテッドパイル布帛14は、繊度が30デ
ニール以下のフイラメントで構成され、太さが500〜
5000デニールであり、太さ比率が1対1〜3あり、
繊維素材が同種である捲縮加工の施工された無撚の合成
繊維マルチフイラメント単糸(以下、捲縮無撚マルチフ
イラメント単糸と言う。)11と捲縮加工されていない無
撚の合成繊維マルチフイラメント単糸(以下、無捲縮無
撚マルチフイラメント単糸と言う。)12を合撚して加熱
撚セットした1000〜10000デニールのパイル糸
13が基布15にタフテイングされていることを特徴とする
ものである。
繊維素材が同種とは、ナイロンとナイロン、ポリエステ
ル繊維とポリエステル繊維と言うように繊維高分子の種
類が同じであることを意味する。
捲縮無撚マルチフイラメント単糸11と無捲縮無撚マルチ
フイラメント単糸12とは、同色に染色したものでも異色
に染色したものでもよい。
合撚数は、パイル糸13が1000デニール前後のもので
あれば300回/m程度にし、それが10000デニー
ル前後のものであれば70回/m程度にし、一般に多く
のタフテッドカーペットに使用されている2000〜5
000デニールの通常の太さのパイル糸では200回/
m前後(150回/m〜250回/m)にする。
撚セットは繊維高分子の軟化点よりも稍々高温域で行
う。
マルチフイラメント単糸11・12の太さを500〜500
0デニールとするのは、慣用されるパイル糸の太さが1
000〜10000デニールであるからである。
叉、それらのマルチフイラメント単糸11・12の太さ比率
を1対1〜3とするのは、その一方が他方より余り太い
とカベ撚が起き易く、叉、デニールが同じであっても捲
縮無撚マルチフイラメント単糸は嵩高に膨らんで見掛け
太さが無捲縮無撚マルチフイラメント単糸よりも太くな
り、パイル面の色調が太い一方のマルチフイラメント単
糸のそれに偏って変化に乏しいものとなる等の理由によ
るものであり、従って、それらの太さは捲縮無撚マルチ
フイラメント単糸11のデニール1に対し無捲縮無撚マル
チフイラメント単糸12のデニールを1〜3にしてマルチ
フイラメント単糸11・12の見掛けの太さを略同等にする
と共に、それらのマルチフイラメント単糸11・12を構成
する個々のフイラメントの繊度も略同等にする。
それらのマルチフイラメント単糸11・12を構成するフイ
ラメントの繊度が30デニールを超える場合には、一方
のマルチフイラメント単糸11に施す捲縮加工がし難くな
るし、それらのマルチフイラメント単糸11・12の光沢も
似通ったものとなり、それが1デニール未満の場合は開
毛し易く高温加熱下での撚セットし難くなるので、それ
らのフイラメントの繊度は1〜30デニールにする。
〔考案の効果〕
捲縮無撚マルチフイラメント単糸11は、その構成する各
フイラメントが細かく曲折したクリンプを有し光が乱反
射し易い。
一方、無捲縮無撚マルチフイラメント単糸12は、その構
成する各フイラメントが平行に引き揃えられているので
光の反射方向が揃い絹様光沢を呈する。
ところで本考案によると、 (1)捲縮無撚マルチフイラメント単糸11と無捲縮無撚マ
ルチフイラメント単糸12が同じ繊維素材のもので太さも
略同じであり、それらのマルチフイラメント単糸11と12
が無撚のものであるから密着し易いので、合撚の際にカ
ベ撚が起きず、それらのマルチフイラメント単糸11と12
の撚ピッチ(撚山)が綺麗に揃って交互する合撚糸が得
られる。
(2)そして、無捲縮無撚マルチフイラメント単糸12は、
その構成するフイラメントが平行に並んで緻密に密着し
ているので、クリンプを有し嵩高な捲縮無撚マルチフイ
ラメント単糸11に比較して加熱セットし易いので、それ
らを合撚し加熱撚セットするとき、無捲縮無撚マルチフ
イラメント単糸12が捲縮無撚マルチフイラメント単糸11
の熱セット補強材の如く作用し、それによって解撚し難
いパイル糸13が得られる。
(3)叉、それらのマルチフイラメント単糸11と12は、繊
維素材を同じくし、強伸度や弾性回復率等の繊維物性も
同じくするので、タフテイング後に繊維物性の差に起因
する収縮差等の単糸間での永久的歪の差による解撚作用
が働かず、撚のセットされた状態が保持される。
(4)カットされたパイルの先端部分では、捲縮の有無の
相異によってそれらのマルチフイラメント単糸11・12の
フイラメントが絡まり合い難く、それらのマルチフイラ
メント単糸11・12の切り口が個々にまとまったかたちに
なる。
このためパイル面には、フイラメント間が緻密で絹様光
沢を有する無捲縮無撚マルチフイラメント単糸12と、そ
れに比して嵩高に開毛し絹様光沢を有しない捲縮無撚マ
ルチフイラメント単糸11との光沢差が細かい霜降状に現
われ、パイル面の色調に深味を帯びた変化のあるタフテ
ッドパイル布帛14を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るタフテッドパイル布帛の拡大斜視
図である。 11…捲縮無撚マルチフイラメント単糸、 12…無捲縮無撚マルチフイラメント単糸、 13…パイル糸、 14…タフテッドパイル布帛、 15…基布。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊度が30デニール以下のフイラメントで
    構成された500〜5000デニールの捲縮加工の施さ
    れた無撚の合成繊維マルチフイラメント単糸11と、繊度
    が30デニール以下のフイラメントで構成された500
    〜5000デニールの捲縮加工の施されていない無撚の
    合成繊維マルチフイラメント単糸12とを合撚し加熱撚セ
    ットした合撚糸であり、それらの単糸11と12との太さ比
    率が1対1〜3であり、それらの単糸11と12の繊維素材
    が同種であるパイル糸13を基布15にタフテイングして構
    成されるタフテッドパイル布帛。
JP1990100640U 1990-09-25 1990-09-25 タフテッドパイル布帛 Expired - Lifetime JPH0623593Y2 (ja)

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JPH0456789U JPH0456789U (ja) 1992-05-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5536366A (en) * 1978-09-08 1980-03-13 Teijin Ltd Production of cut pile carpet

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JPH0456789U (ja) 1992-05-15

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