JPH06234958A - Ｉｃカード部品接着用両面接着テープもしくはシート及びｉｃカードの製造方法 - Google Patents
Ｉｃカード部品接着用両面接着テープもしくはシート及びｉｃカードの製造方法Info
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- JPH06234958A JPH06234958A JP4212659A JP21265992A JPH06234958A JP H06234958 A JPH06234958 A JP H06234958A JP 4212659 A JP4212659 A JP 4212659A JP 21265992 A JP21265992 A JP 21265992A JP H06234958 A JPH06234958 A JP H06234958A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 折り曲げや塩水浸漬によって剥離を生じな
い、接着力にすぐれたＩＣカード部品接着用両面接着テ
ープもしくはシート及びＩＣカードの製造方法を提供す
る。 【構成】 アクリル酸ブチルを主成分とするアクリル酸
エステル系重合体を酢酸エチル／トルエン混合溶剤に溶
解したアクリル系粘着剤溶液１００重量部に、１−ビニ
ル−２−ビロリドン含有量３０モル％の酢酸ビニル−１
−ビニル−２−ピロリドン共重合体のエタノール溶液を
３０重量部混合してなる接着剤溶液が、剥離紙１２に塗
布、乾燥されてなる厚さ４０μm の接着剤層１１を形成
し、該接着剤層１１面に保護層として厚さ７５μm のポ
リエチレンテレフタレートフイルム１３が積層されてな
る。
い、接着力にすぐれたＩＣカード部品接着用両面接着テ
ープもしくはシート及びＩＣカードの製造方法を提供す
る。 【構成】 アクリル酸ブチルを主成分とするアクリル酸
エステル系重合体を酢酸エチル／トルエン混合溶剤に溶
解したアクリル系粘着剤溶液１００重量部に、１−ビニ
ル−２−ビロリドン含有量３０モル％の酢酸ビニル−１
−ビニル−２−ピロリドン共重合体のエタノール溶液を
３０重量部混合してなる接着剤溶液が、剥離紙１２に塗
布、乾燥されてなる厚さ４０μm の接着剤層１１を形成
し、該接着剤層１１面に保護層として厚さ７５μm のポ
リエチレンテレフタレートフイルム１３が積層されてな
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＩＣカードの部品接着用
両面接着テープもしくはシート及びＩＣカードの製造方
法に関する。
両面接着テープもしくはシート及びＩＣカードの製造方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】集積回路をプラスチックカードに組み込
んだＩＣカードや、集積回路を組み込んだプリント配線
基板を内蔵し、固定したＩＣカード等を製造する際に、
集積回路をプラスチックカードに固定したり、プリント
配線基板を外側パネルに固定するために両面粘着テープ
が使用されている。このような場合に使用される両面粘
着テープは、不織布を基材とし、その両面に２−エチル
ヘキシルアクリレートを主成分とし、イソシアネート系
或いはエポキシ系硬化剤で架橋されてなる粘着剤が用い
られている。
んだＩＣカードや、集積回路を組み込んだプリント配線
基板を内蔵し、固定したＩＣカード等を製造する際に、
集積回路をプラスチックカードに固定したり、プリント
配線基板を外側パネルに固定するために両面粘着テープ
が使用されている。このような場合に使用される両面粘
着テープは、不織布を基材とし、その両面に２−エチル
ヘキシルアクリレートを主成分とし、イソシアネート系
或いはエポキシ系硬化剤で架橋されてなる粘着剤が用い
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ＩＣカードは携帯使用
されるため、内部の部品間の接着強度が特に重視され
る。そのために、両面粘着テープの接着強度測定、折り
曲げテスト、耐塩水テストが行われるが、従来の粘着剤
を使用した両面粘着テープでは、接着力が弱く、折り曲
げテストや塩水浸漬により剥離する。
されるため、内部の部品間の接着強度が特に重視され
る。そのために、両面粘着テープの接着強度測定、折り
曲げテスト、耐塩水テストが行われるが、従来の粘着剤
を使用した両面粘着テープでは、接着力が弱く、折り曲
げテストや塩水浸漬により剥離する。
【０００４】本発明は上記従来の問題点を解消する為に
なされたものであり、折り曲げや塩水浸漬によって剥離
を生じない、接着力にすぐれたＩＣカード部品接着用両
面接着テープもしくはシート及びＩＣカードの製造方法
を提供することを目的とする。
なされたものであり、折り曲げや塩水浸漬によって剥離
を生じない、接着力にすぐれたＩＣカード部品接着用両
面接着テープもしくはシート及びＩＣカードの製造方法
を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のＩＣカード部品接着用両面接着テープもし
くはシートは、剥離紙に、（メタ）アクリル酸アルキル
エステルを主成分とする（メタ）アクリル酸エステル系
重合体１００重量部に、酢酸ビニル−ビニルラクタム共
重合体が１５〜５０重量部配合されてなる接着剤層が設
けられ、該接着剤層面に保護層が積層されてなることを
特徴とするものである。
に、本発明のＩＣカード部品接着用両面接着テープもし
くはシートは、剥離紙に、（メタ）アクリル酸アルキル
エステルを主成分とする（メタ）アクリル酸エステル系
重合体１００重量部に、酢酸ビニル−ビニルラクタム共
重合体が１５〜５０重量部配合されてなる接着剤層が設
けられ、該接着剤層面に保護層が積層されてなることを
特徴とするものである。
【０００６】又、本発明のＩＣカードの製造方法は、請
求項１記載のＩＣカード部品接着用両面接着テープもし
くはシートの剥離紙と接着剤層に所定形状の切り込みを
施し、該切り込み部分を保護層から剥離してなる接着シ
ートを、ＩＣカードの部品に接着し、剥離紙を除去し、
ＩＣカードの他の部品と接着することを特徴とする。
求項１記載のＩＣカード部品接着用両面接着テープもし
くはシートの剥離紙と接着剤層に所定形状の切り込みを
施し、該切り込み部分を保護層から剥離してなる接着シ
ートを、ＩＣカードの部品に接着し、剥離紙を除去し、
ＩＣカードの他の部品と接着することを特徴とする。
【０００７】ＩＣカード部品接着用両面接着テープもし
くはシートの接着剤層として、（メタ）アクリル酸アル
キルエステルを主成分とする（メタ）アクリル酸エステ
ル系重合体１００重量部に酢酸ビニル−ビニルラクタム
共重合体１５〜５０重量部を配合することにより接着性
を大幅に向上させることができる。
くはシートの接着剤層として、（メタ）アクリル酸アル
キルエステルを主成分とする（メタ）アクリル酸エステ
ル系重合体１００重量部に酢酸ビニル−ビニルラクタム
共重合体１５〜５０重量部を配合することにより接着性
を大幅に向上させることができる。
【０００８】（メタ）アクリル酸アルキルエステルを主
成分とする（メタ）アクリル酸エステル系重合体として
は、公知のアクリル系感圧性粘着剤に使用されている
（メタ）アクリル酸エステル系重合体が全て使用可能で
ある。このような（メタ）アクリル酸エステル系重合体
としては、例えば、アクリル酸ブチルやアクリル酸２−
エチルヘキシルなどガラス転移温度が比較的低い粘着性
のポリマーを形成し得る（メタ）アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とし、これに凝集力を向上させる成分と
して、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、酢酸ビ
ニルなどガラス転移温度が比較的高いポリマーを形成し
得る重合性モノマーを共重合した重合体が好適に用いら
れる。
成分とする（メタ）アクリル酸エステル系重合体として
は、公知のアクリル系感圧性粘着剤に使用されている
（メタ）アクリル酸エステル系重合体が全て使用可能で
ある。このような（メタ）アクリル酸エステル系重合体
としては、例えば、アクリル酸ブチルやアクリル酸２−
エチルヘキシルなどガラス転移温度が比較的低い粘着性
のポリマーを形成し得る（メタ）アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とし、これに凝集力を向上させる成分と
して、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、酢酸ビ
ニルなどガラス転移温度が比較的高いポリマーを形成し
得る重合性モノマーを共重合した重合体が好適に用いら
れる。
【０００９】上記の（メタ）アクリル酸エステル系重合
体に配合される酢酸ビニル−ビニルラクタム共重合体に
おいて、ビニルラクタムとしては、１−ビニル−２−ピ
ロリドン、１−ビニル−５−メチル−２−ピロリドン、
１−ビニル−２−ピペリドン、Ｎ−ビニル−ε−カプロ
ラクタムなどがあり、特に１−ビニル−２−ピロリドン
が好適に用いられる。
体に配合される酢酸ビニル−ビニルラクタム共重合体に
おいて、ビニルラクタムとしては、１−ビニル−２−ピ
ロリドン、１−ビニル−５−メチル−２−ピロリドン、
１−ビニル−２−ピペリドン、Ｎ−ビニル−ε−カプロ
ラクタムなどがあり、特に１−ビニル−２−ピロリドン
が好適に用いられる。
【００１０】（メタ）アクリル酸エステル系重合体に酢
酸ビニル−ビニルラクタム共重合体を配合することによ
り、この接着テープもしくはシートは常温では感圧性を
呈して接着作業を能率的にし、高温では感熱性を呈する
ので加熱接着することにより、最終的には大きな接着力
を発揮する。又、アクリル酸エステル系重合体とビニル
ラクタムとの相溶性がよくなり、接着性の向上に寄与す
る。
酸ビニル−ビニルラクタム共重合体を配合することによ
り、この接着テープもしくはシートは常温では感圧性を
呈して接着作業を能率的にし、高温では感熱性を呈する
ので加熱接着することにより、最終的には大きな接着力
を発揮する。又、アクリル酸エステル系重合体とビニル
ラクタムとの相溶性がよくなり、接着性の向上に寄与す
る。
【００１１】かかる酢酸ビニル−ビニルラクタム共重合
体のビニルラクタム含有量は、２０〜８０モル％が好ま
しく、そのガラス転移温度は５０〜９０℃が好ましい。
体のビニルラクタム含有量は、２０〜８０モル％が好ま
しく、そのガラス転移温度は５０〜９０℃が好ましい。
【００１２】このような酢酸ビニル−ビニルラクタム共
重合体は、前記の（メタ）アクリル酸エステル系重合体
１００重量部に対して１５〜５０重量部配合される。こ
の配合物は感圧性と感熱性との両方の性質を有するもの
である。
重合体は、前記の（メタ）アクリル酸エステル系重合体
１００重量部に対して１５〜５０重量部配合される。こ
の配合物は感圧性と感熱性との両方の性質を有するもの
である。
【００１３】配合量が１５重量部よりも少ないと、凝集
力が低くなり、感圧性のみが強くなって、接着力を大き
くする効果が少なくなる。又、５０重量部よりも多くな
ると、接着剤は感圧性を失い、感熱性となるが凝集力が
過剰となり、加熱により接着しても低温条件で剥離し易
くなる。
力が低くなり、感圧性のみが強くなって、接着力を大き
くする効果が少なくなる。又、５０重量部よりも多くな
ると、接着剤は感圧性を失い、感熱性となるが凝集力が
過剰となり、加熱により接着しても低温条件で剥離し易
くなる。
【００１４】このようにして調整された接着剤の配合物
は、例えば、有機溶剤に溶解して溶液とするか、或いは
有機溶剤を用いることなく熱溶融し、これを通常用いら
れている剥離紙に塗工した後乾燥又は冷却して基材のな
いテープもしくはシート状の接着剤となされる。
は、例えば、有機溶剤に溶解して溶液とするか、或いは
有機溶剤を用いることなく熱溶融し、これを通常用いら
れている剥離紙に塗工した後乾燥又は冷却して基材のな
いテープもしくはシート状の接着剤となされる。
【００１５】本発明で使用できる剥離紙としては、紙を
基材とし、この表面にポリエチレン樹脂をラミネート
し、更にシリコン樹脂等の剥離剤を塗布したもの、或い
はポリエチレンテレフタレート等のシートなど一般に用
いられているものがある。
基材とし、この表面にポリエチレン樹脂をラミネート
し、更にシリコン樹脂等の剥離剤を塗布したもの、或い
はポリエチレンテレフタレート等のシートなど一般に用
いられているものがある。
【００１６】上記剥離紙面に形成されたテープもしくは
シート状の接着剤層は常温においても粘着性を呈するの
で、取扱い易くするために該接着剤層面に保護層が積層
される。保護層としては、紙、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂フ
イルムの一面に剥離剤を塗布したものが好適であり、上
記剥離紙の接着剤層に対する接着力は保護層と該接着剤
層との接着力よりも大であり、ＩＣカードの部品即ち被
着体と接着剤層との接着力よりも小となされる。
シート状の接着剤層は常温においても粘着性を呈するの
で、取扱い易くするために該接着剤層面に保護層が積層
される。保護層としては、紙、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂フ
イルムの一面に剥離剤を塗布したものが好適であり、上
記剥離紙の接着剤層に対する接着力は保護層と該接着剤
層との接着力よりも大であり、ＩＣカードの部品即ち被
着体と接着剤層との接着力よりも小となされる。
【００１７】上記のようにして得られたＩＣカード部品
接着用両面接着テープもしくはシートの剥離紙と接着剤
層に所定形状の切り込みを施し、該切り込み部分を保護
層から剥離した接着シートの接着剤層面を感圧性を利用
してＩＣカードの部品に貼り付け、その後該接着シート
の剥離紙を剥離すると、ＩＣカードには接着剤層が設け
られる。
接着用両面接着テープもしくはシートの剥離紙と接着剤
層に所定形状の切り込みを施し、該切り込み部分を保護
層から剥離した接着シートの接着剤層面を感圧性を利用
してＩＣカードの部品に貼り付け、その後該接着シート
の剥離紙を剥離すると、ＩＣカードには接着剤層が設け
られる。
【００１８】このＩＣカードの接着剤層をＩＣカードの
他の部品に感圧性を利用して貼り付け、上記接着剤の溶
融温度まで加熱し、圧着して冷却すると該部品同士は強
力に接着される。
他の部品に感圧性を利用して貼り付け、上記接着剤の溶
融温度まで加熱し、圧着して冷却すると該部品同士は強
力に接着される。
【００１９】
【作用】本発明において、酢酸ビニル−ビニルラクタム
共重合体の酢酸ビニル成分は、（メタ）アクリル酸エス
テル系重合体とビニルラクタムとの相溶性を向上させ、
さらに接着性を改良する。又、ビニルラクタム成分は
（メタ）アクリル酸エステル系重合体の接着性を改良す
るとともに、水蒸気透過性や熱溶融塗工性を付与する。
保護層は接着剤層面に塵埃が付着するのを防ぎ、接着テ
ープもしくはシートの取扱いを容易にする。
共重合体の酢酸ビニル成分は、（メタ）アクリル酸エス
テル系重合体とビニルラクタムとの相溶性を向上させ、
さらに接着性を改良する。又、ビニルラクタム成分は
（メタ）アクリル酸エステル系重合体の接着性を改良す
るとともに、水蒸気透過性や熱溶融塗工性を付与する。
保護層は接着剤層面に塵埃が付着するのを防ぎ、接着テ
ープもしくはシートの取扱いを容易にする。
【００２０】
（実施例１）アクリル酸ブチルを主成分とするアクリル
酸エステル系重合体を酢酸エチル／トルエン混合溶剤に
溶解したアクリル系粘着剤溶液（固形分３３重量％）
（ａ）１００重量部に、１−ビニル−２−ピロリドン含
有量３０モル％の酢酸ビニル−１−ビニル−２−ピロリ
ドン共重合体のエタノール溶液（固形分５０重量％）
（ｂ）を３０重量部混合して接着剤溶液を調整した。
酸エステル系重合体を酢酸エチル／トルエン混合溶剤に
溶解したアクリル系粘着剤溶液（固形分３３重量％）
（ａ）１００重量部に、１−ビニル−２−ピロリドン含
有量３０モル％の酢酸ビニル−１−ビニル−２−ピロリ
ドン共重合体のエタノール溶液（固形分５０重量％）
（ｂ）を３０重量部混合して接着剤溶液を調整した。
【００２１】図１は、本発明によるＩＣカード部品接着
用両面接着テープもしくはシート１を示す。このもの
は、紙の両面にポリエチレン樹脂がラミネートされ、さ
らにシリコン樹脂層が設けられた厚み１４０μm の剥離
紙１２のシリコン樹脂層面に上記接着剤溶液を塗布、乾
燥して厚み４０μm の接着剤層１１が形成され、該接着
剤層１１面に保護層として厚さ７５μm のポリエチレン
テレフタレートフイルム１３が積層されてなる。そし
て、図４に示すようなＩＣを内蔵したＣＰＵ（中央処理
装置）４１を接着するプラスチックカード４３の接着面
４２の形状に合う切り込み１ａ，１ａ，……が設けられ
たものである。
用両面接着テープもしくはシート１を示す。このもの
は、紙の両面にポリエチレン樹脂がラミネートされ、さ
らにシリコン樹脂層が設けられた厚み１４０μm の剥離
紙１２のシリコン樹脂層面に上記接着剤溶液を塗布、乾
燥して厚み４０μm の接着剤層１１が形成され、該接着
剤層１１面に保護層として厚さ７５μm のポリエチレン
テレフタレートフイルム１３が積層されてなる。そし
て、図４に示すようなＩＣを内蔵したＣＰＵ（中央処理
装置）４１を接着するプラスチックカード４３の接着面
４２の形状に合う切り込み１ａ，１ａ，……が設けられ
たものである。
【００２２】図２に示す接着シート２は、上記ＩＣカー
ド部品接着用接着テープもしくはシート１の剥離紙１２
と接着剤層１１に設けられた切り込み１ａ，１ａ，……
により、これを保護層１３から剥離したものである。
ド部品接着用接着テープもしくはシート１の剥離紙１２
と接着剤層１１に設けられた切り込み１ａ，１ａ，……
により、これを保護層１３から剥離したものである。
【００２３】次に、この接着シート２の接着剤層１１を
図４乃至図５に示すように、プラスチックカード４３の
ＣＰＵ４１接着面４２に貼り付け、剥離紙１２を取り除
き、ＣＰＵを貼り付け、１２０℃、２kg／cm2 の条件で
加熱加圧してＩＣカード４を製した。該ＩＣカード４の
一方の長辺を固定し、他方の長辺を折り曲げ装置に取り
付けて上下へ１０mmずつ折り曲げてＣＰＵの接着部分の
外観について観察した。上記の結果を表１に示す。
図４乃至図５に示すように、プラスチックカード４３の
ＣＰＵ４１接着面４２に貼り付け、剥離紙１２を取り除
き、ＣＰＵを貼り付け、１２０℃、２kg／cm2 の条件で
加熱加圧してＩＣカード４を製した。該ＩＣカード４の
一方の長辺を固定し、他方の長辺を折り曲げ装置に取り
付けて上下へ１０mmずつ折り曲げてＣＰＵの接着部分の
外観について観察した。上記の結果を表１に示す。
【００２４】次に、図３は本発明のＩＣカード部品接着
用両面接着テープもしくはシートの接着強度を測定する
ための試験片３を示す断面図であり、ステンレス板（SU
S ＃304 厚み０．１mm）３２に上記接着剤溶液による厚
さ４０μm の接着剤層３１が形成され、該接着剤層３１
面に硝子繊維入りＡＢＳ板（厚さ０．５mm）３３が圧着
された後、１２０℃、３kg／cm2 で５秒間加熱加圧によ
り接着されたものである。
用両面接着テープもしくはシートの接着強度を測定する
ための試験片３を示す断面図であり、ステンレス板（SU
S ＃304 厚み０．１mm）３２に上記接着剤溶液による厚
さ４０μm の接着剤層３１が形成され、該接着剤層３１
面に硝子繊維入りＡＢＳ板（厚さ０．５mm）３３が圧着
された後、１２０℃、３kg／cm2 で５秒間加熱加圧によ
り接着されたものである。
【００２５】この試験片３をショッパー引張試験機を用
いてJIS Z −0237に基づき、引張り速度３００mm／分、
２３℃、６５％RHの条件で１８０°剥離試験を行ない、
接着強度を測定した。その結果を表１に示す。
いてJIS Z −0237に基づき、引張り速度３００mm／分、
２３℃、６５％RHの条件で１８０°剥離試験を行ない、
接着強度を測定した。その結果を表１に示す。
【００２６】上記試験片３の四辺を切断した縦１００m
m、横２０mmのものを、４０℃、１０％の食塩水中に浸
漬し、２４時間後にこの切断面から食塩水が浸み込んだ
寸法を測定した。その結果を表１に示す。
m、横２０mmのものを、４０℃、１０％の食塩水中に浸
漬し、２４時間後にこの切断面から食塩水が浸み込んだ
寸法を測定した。その結果を表１に示す。
【００２７】プリント回路基板を内蔵したＩＣカードに
多く使われているステンレス板（SUS ＃304 厚み０．１
mm）と塩化ビニルシート（厚み０．１mm）とを上記ＩＣ
カード部品接着用接着テープもしくはシートを用い、１
００℃、３kg／cm2 で２０秒間加熱加圧して接着し、そ
の接着強度を測定した結果を表２に示す。
多く使われているステンレス板（SUS ＃304 厚み０．１
mm）と塩化ビニルシート（厚み０．１mm）とを上記ＩＣ
カード部品接着用接着テープもしくはシートを用い、１
００℃、３kg／cm2 で２０秒間加熱加圧して接着し、そ
の接着強度を測定した結果を表２に示す。
【００２８】（実施例２）酢酸ビニル−１−ビニル−２
−ピロリドン共重合体で、１−ビニル−２−ピロリドン
含有量５０モル％のものを用いた以外は実施例１と同様
のＩＣカード部品接着用接着テープもしくはシート１を
用いた試験片を同様に試験した。その結果を表１と表２
に示す。
−ピロリドン共重合体で、１−ビニル−２−ピロリドン
含有量５０モル％のものを用いた以外は実施例１と同様
のＩＣカード部品接着用接着テープもしくはシート１を
用いた試験片を同様に試験した。その結果を表１と表２
に示す。
【００２９】（実施例３）図６は本発明によりＩＣカー
ドを製造する態様を説明する説明図であり、ＩＣカード
５をその主要部品であるステンレス製のトップパネル５
１と、メモリー機能を有するＩＣを備えたプリント配線
基板５２、該プリント配線基板５２を収納するフレーム
５３、硬質塩化ビニル製のアンダーパネル５４に分解し
た状態である。
ドを製造する態様を説明する説明図であり、ＩＣカード
５をその主要部品であるステンレス製のトップパネル５
１と、メモリー機能を有するＩＣを備えたプリント配線
基板５２、該プリント配線基板５２を収納するフレーム
５３、硬質塩化ビニル製のアンダーパネル５４に分解し
た状態である。
【００３０】実施例１で用いたのと同じＩＣカード接着
用接着テープもしくはシート１の剥離紙１２と接着剤層
１１に、トップパネル５１の内側、及びアンダーパネル
５４の内側の接着個所の形状に合う切り込みを施し、こ
の所定形状の部分を保護層１３から剥離した接着シート
の接着剤層１１を上記トップパネル５１の内側、及びア
ンダーパネル５４の内側に接着し、剥離紙１２を取り除
いて、接着剤層１１を積層する。
用接着テープもしくはシート１の剥離紙１２と接着剤層
１１に、トップパネル５１の内側、及びアンダーパネル
５４の内側の接着個所の形状に合う切り込みを施し、こ
の所定形状の部分を保護層１３から剥離した接着シート
の接着剤層１１を上記トップパネル５１の内側、及びア
ンダーパネル５４の内側に接着し、剥離紙１２を取り除
いて、接着剤層１１を積層する。
【００３１】プリント配線基板５２をフレーム５３内に
収納し、トップパネル５１をその接着剤層１１の感圧性
を利用してプリント配線基板５２の外面及びフレーム５
３の周縁の枠に仮接着し、アンダーパネル５４の接着剤
層１１をその感圧性を利用してフレーム５３の反対面に
仮接着してこの四個を一体とする。その後、トップパネ
ル５１及びアンダーパネル５４の両面から約１００℃の
温度で加熱加圧し、冷却することにより、これらは完全
に接着されてＩＣカード５が得られた。
収納し、トップパネル５１をその接着剤層１１の感圧性
を利用してプリント配線基板５２の外面及びフレーム５
３の周縁の枠に仮接着し、アンダーパネル５４の接着剤
層１１をその感圧性を利用してフレーム５３の反対面に
仮接着してこの四個を一体とする。その後、トップパネ
ル５１及びアンダーパネル５４の両面から約１００℃の
温度で加熱加圧し、冷却することにより、これらは完全
に接着されてＩＣカード５が得られた。
【００３２】（比較例）酢酸ビニル−ビニルラクタム系
共重合体を使用しなかった以外は実施例１と同様の試験
片を同様に試験した。その結果を表１と表２に示す。
共重合体を使用しなかった以外は実施例１と同様の試験
片を同様に試験した。その結果を表１と表２に示す。
【００３３】
【表１】
【００３４】
【表２】
【００３５】表１及び表２から明らかなように、本発明
のＩＣカード部品接着用接着テープもしくはシートは従
来品と比べ、接着強度、耐塩水性にすぐれ、折り曲げに
も強く、ＩＣカードの部品接着用としてすぐれているこ
とが判る。
のＩＣカード部品接着用接着テープもしくはシートは従
来品と比べ、接着強度、耐塩水性にすぐれ、折り曲げに
も強く、ＩＣカードの部品接着用としてすぐれているこ
とが判る。
【００３６】
【発明の効果】上述のとおり、本発明のＩＣカード部品
接着用接着テープもしくはシートは、（メタ）アクリル
酸アルキルエステルを主成分とする（メタ）アクリル酸
エステル系重合体に、酢酸ビニル−ビニルラクタム共重
合体を配合しているので、両方の重合体同士の相溶性が
よく、それぞれの重合体の有する性能が充分に発揮され
る。又、接着剤層はシート状で剥離紙上に形成され、更
に接着剤層面に保護層が積層されているので取扱い易
い。この接着剤は常温では感圧性を示し、高温ではこれ
に加えて感熱性を示すので接着強度が大であり、被着体
を折り曲げたり、食塩水に浸漬しても剥離することがな
く、ＩＣカードの部品同士の接着用として特に好適であ
る。又、本発明のＩＣカードの製造方法によれば、剥離
紙と該剥離紙に積層された接着剤層とを所定形状に切り
取った接着シートを、剥離紙のついたまま該接着剤層の
感圧性を利用して一方の被着体に貼り付け、その後剥離
紙を除いて他方の部品と接着するので組立て作業を能率
的にできる。
接着用接着テープもしくはシートは、（メタ）アクリル
酸アルキルエステルを主成分とする（メタ）アクリル酸
エステル系重合体に、酢酸ビニル−ビニルラクタム共重
合体を配合しているので、両方の重合体同士の相溶性が
よく、それぞれの重合体の有する性能が充分に発揮され
る。又、接着剤層はシート状で剥離紙上に形成され、更
に接着剤層面に保護層が積層されているので取扱い易
い。この接着剤は常温では感圧性を示し、高温ではこれ
に加えて感熱性を示すので接着強度が大であり、被着体
を折り曲げたり、食塩水に浸漬しても剥離することがな
く、ＩＣカードの部品同士の接着用として特に好適であ
る。又、本発明のＩＣカードの製造方法によれば、剥離
紙と該剥離紙に積層された接着剤層とを所定形状に切り
取った接着シートを、剥離紙のついたまま該接着剤層の
感圧性を利用して一方の被着体に貼り付け、その後剥離
紙を除いて他方の部品と接着するので組立て作業を能率
的にできる。
【図１】本発明ＩＣカード部品接着用両面接着テープも
しくはシートの実施例を示す断面図である。
しくはシートの実施例を示す断面図である。
【図２】接着シートを示す斜視図である。
【図３】接着強度を測定するための試験片を示す断面図
である。
である。
【図４】ＩＣカードの構成を示す分解斜視図である。
【図５】図４に示すＩＣカードの要部拡大断面図であ
る。
る。
【図６】本発明ＩＣカードの製造方法の実施態様を示す
説明図である。
説明図である。
１ ＩＣカード部品接着用接着テープもしくは
シート １１，３１ 接着剤層 １２ 剥離紙 １３ 保護層（ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム） １ａ 切り込み ２ 接着シート ４，５ ＩＣカード
シート １１，３１ 接着剤層 １２ 剥離紙 １３ 保護層（ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム） １ａ 切り込み ２ 接着シート ４，５ ＩＣカード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｋ 19/077
Claims (2)
- 【請求項１】 剥離紙に、（メタ）アクリル酸アルキル
エステルを主成分とする（メタ）アクリル酸エステル系
重合体１００重量部に、酢酸ビニル−ビニルラクタム共
重合体が１５〜５０重量部配合されてなる接着剤層が設
けられ、該接着剤層面に保護層が積層されてなることを
特徴とするＩＣカード接着用両面接着テープもしくはシ
ート。 - 【請求項２】 請求項１記載のＩＣカード接着用両面接
着テープもしくはシートの剥離紙と接着剤層に所定形状
の切り込みを施し、該切り込み部分を保護層から剥離し
てなる接着シートを、ＩＣカードの部品に接着し、剥離
紙を除去し、ＩＣカードの他の部品と接着することを特
徴とするＩＣカードの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4212659A JPH06234958A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | Ｉｃカード部品接着用両面接着テープもしくはシート及びｉｃカードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4212659A JPH06234958A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | Ｉｃカード部品接着用両面接着テープもしくはシート及びｉｃカードの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234958A true JPH06234958A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=16626283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4212659A Pending JPH06234958A (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | Ｉｃカード部品接着用両面接着テープもしくはシート及びｉｃカードの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06234958A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2731923A1 (fr) * | 1995-03-20 | 1996-09-27 | Spi Bio | Procede de collage et adhesif pour la mise en oeuvre dudit procede |
| CN104559388A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-29 | 江苏南方卫材医药股份有限公司 | 发泡pe运动胶带离型剂及其离型处理方法 |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP4212659A patent/JPH06234958A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2731923A1 (fr) * | 1995-03-20 | 1996-09-27 | Spi Bio | Procede de collage et adhesif pour la mise en oeuvre dudit procede |
| CN104559388A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-04-29 | 江苏南方卫材医药股份有限公司 | 发泡pe运动胶带离型剂及其离型处理方法 |
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