JPH06234276A - 熱転写用インク組成物、熱転写用インクリボン、被熱転写シート及び熱転写方法 - Google Patents

熱転写用インク組成物、熱転写用インクリボン、被熱転写シート及び熱転写方法

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JPH06234276A
JPH06234276A JP5304363A JP30436393A JPH06234276A JP H06234276 A JPH06234276 A JP H06234276A JP 5304363 A JP5304363 A JP 5304363A JP 30436393 A JP30436393 A JP 30436393A JP H06234276 A JPH06234276 A JP H06234276A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩基性染料を製造プロセスの煩雑化を招くこ
となく熱転写方式に適用可能とし、画像形成の際の感度
(濃度)、色相、耐光性、定着性を大幅に向上する。 【構成】 塩基性染料と有機高分子量体を含有し、これ
ら塩基性染料及び有機高分子量体の双方に相溶性を有す
る可溶化剤により塩基性染料が有機高分子量体中に分散
または溶解されてなる熱転写用インク組成物が開示され
る。支持体上にこの熱転写用インク組成物を含むインク
層を形成することで熱転写用インクリボンとされる。こ
れら熱転写用インク組成物、熱転写用インクリボンの熱
転写に用いられる被熱転写シートは、塩基性染料とイオ
ン交換可能なイオンで置換された層間化合物を含有する
受容層を有する。熱転写に際しては、熱転写用インクリ
ボンのインク層と被熱転写シートの受容層とを対向して
重ね合わせ、加熱によりインク層に含まれる塩基性染料
を受容層に移行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオプリンタ
のインクリボンや印画紙等に適用して好適な熱転写用イ
ンク組成物、熱転写用インクリボン、被熱転写シート及
び熱転写方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオプリンタ等においては、分
散染料を疎水性高分子量体に溶解させたインクリボンを
用い、合成紙等の被熱転写材上に塗布形成した受容層に
画像信号に応じてインクリボンに含まれる染料を熱移行
させることにより画像を形成することが行われている。
【0003】ここで、このような染料として分散染料が
用いられているのは、分散染料が疎水性を有しているこ
とから被熱転写材に対する染着性が良く、転写時の実用
感度を得ることができるからである。ただし、インクリ
ボンの染料として分散染料を用いた場合には、印画後の
定着性の確保が困難である。
【0004】一方、アクリル繊維染色用の染料として塩
基性特有の鮮明さと高着色性を有する塩基性染料(いわ
ゆるカチオン染料)が知られており、米国特許第466
4671号に開示されるように、インクリボンの染料と
して用いることも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カチオン染
料は、アクリル基質上では優れた耐光性及び湿潤堅ろう
度を示すことが知られているが、それ自体は親水性を有
しているため、インクリボンのバインダーとして広く用
いられているブチラール樹脂等の疎水性高分子量体中に
均一且つ安定して分散させることが困難であると同時
に、画像形成時あるいは形成後に画像を定着する手段が
無いという問題がある。
【0006】このような問題を解決するため、本願出願
人は、先に特開平4−299183号公報において、カ
チオン染料を疎水化してインクリボンに用い、一方カチ
オン染料とイオン交換可能な層間化合物をバインダー高
分子に分散したものを印画紙の受容層に用い、受容層中
に移行したカチオン染料をイオン交換により層間化合物
中に保持して定着する技術を提案している。
【0007】しかしながら、この方法では、有機アニオ
ン系界面活性剤を用いたイオン交換処理等によりカチオ
ン染料を予め疎水化しておく必要があり、インク組成物
やインクリボンの製造プロセスが煩雑になるという問題
がある。
【0008】そこで本発明は、前述の従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、従来熱転写方式の画像形成
材料として用いることができないとされてきた塩基性染
料を製造プロセスの煩雑化等を招くことなく適用可能と
することを目的とし、これによって画像形成の際の感度
(濃度)、色相、耐光性、定着性等を大幅に向上するこ
とが可能な熱転写用インク組成物、熱転写用インクリボ
ン、被熱転写シート及び熱転写方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の目的
を達成せんものと鋭意研究を重ねた結果、塩基性染料を
可溶化剤と共に有機高分子量体に添加すれば、分散染料
と同様に有機高分子量体中に分散あるいは溶解されるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本願の第1の発明にかかる熱転
写用インク組成物は、塩基性染料と有機高分子量体とを
含有してなり、これら塩基性染料及び有機高分子量体の
双方に相溶性を有する可溶化剤により前記塩基性染料が
有機高分子量体中に分散または溶解されていることを特
徴とするものである。
【0011】また、本願の第2の発明にかかる熱転写用
インクリボンは、前記本願の第1の発明のインク組成物
をインク層に用いたもので、塩基性染料と有機高分子量
体とを含有し、これら塩基性染料及び有機高分子量体の
双方に相溶性を有する可溶化剤により前記塩基性染料が
有機高分子量体中に分散または溶解されてなる熱転写用
インク組成物を含有するインク層が、支持体上に形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0012】本発明の熱転写用インク組成物に使用され
る染料は、塩基性染料(カチオン染料)である。カチオ
ン染料は、アミン塩または第4アンモニウム基を持つ水
溶性染料で、アゾ染料、トリフェニルメタン染料、アジ
ン染料、オキサジン染料、チアジン染料等が知られてい
る。本発明においては、これらカチオン染料がいずれも
使用できるが、具体的に例示すれば、下記の化9〜化1
6に示される化合物が挙げられる。
【0013】
【化9】
【0014】
【化10】
【0015】
【化11】
【0016】
【化12】
【0017】
【化13】
【0018】
【化14】
【0019】
【化15】
【0020】
【化16】
【0021】さらには、C.I.ベーシック イエロー
(C.I.Basic Yellow)21、36、6
7、73等も使用可能である。これら塩基性染料の対イ
オンは、無機イオンとされるが、この場合、無機イオン
としては、ハロゲンイオン、過塩素酸イオン、ホウフッ
化イオン、硫酸イオン等が挙げられる。
【0022】また、有機高分子量体としては、この種の
インク組成物のバインダー樹脂として使用されている熱
可塑性樹脂がいずれも使用でき、例えばポリビニルブチ
ラール、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルヒドロ
キシエチルセルロース等が挙げられる。
【0023】上記カチオン染料は通常は水溶性である。
したがって、単に有機高分子量体と混合しても均一に分
散させることは難しい。そこで、本発明においては、カ
チオン染料と有機高分子量体の双方に相溶性を示す可溶
化剤を併用し、前記カチオン染料を有機高分子量体中に
分散あるいは溶解させる。
【0024】この可溶化剤は、前述のようにカチオン染
料と有機高分子量体の双方に相溶性を示す,いわゆる両
親媒性の化合物であり、HLB値7.0以上のものが好
ましい。このHLB値は、親水性親油性バランス(hydr
ophile-lipophile balance)を数量的に表したものであ
り、数値が小さいほど親油性が強く、大きいほど親水性
が強いことを示す。本発明においては、可溶化剤のHL
B値が7.0未満であると、疎水性が強すぎてカチオン
染料に対する相溶性がなくなり、有機高分子量体中での
均一な分散が難しくなる。また、HLB値の上限につい
ては、特に限定されないが、あまり大きくなりすぎると
有機高分子量体に対する相溶性が不足することから、9
0以下とするのが良い。
【0025】熱転写用インクリボンは、上述のインク組
成物を含むインク層を支持体上に形成することにより作
製される。このとき、インク層は、必要に応じて他の成
分、例えば転写温度調節剤、可塑剤、粘結剤、カチオン
染料以外の顔料または染料等を含んでいてもよい。ま
た、可溶化剤がこれらの機能を併せ持つものであっても
構わない。
【0026】上記インク層は、適当な支持体上に塗布し
て形成される。支持体としては、例えばポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリアミド(いわゆるナイロ
ン)フィルム、トリアセチルセルローズフィルム、防湿
セロファン、コンデンサ紙、薄葉紙、布等を用いること
ができる。
【0027】上述の熱転写用インク組成物あるいは熱転
写用インクリボンを用いて熱転写をう行う場合、塩基性
染料の定着が問題となる。そこで、カチオン染料とイオ
ン交換可能な層間化合物をバインダー高分子に分散した
ものを被熱転写シートの受容層に用い、受容層中に移行
したカチオン染料をイオン交換により層間化合物中に保
持して定着する。これが本願の第3の発明及び第4の発
明である。
【0028】すなわち、本願の第3の発明にかかる被熱
転写シートは、塩基性染料とイオン交換可能なイオンで
置換された層間化合物とバインダ樹脂とを含有してなる
受容層を有し、塩基性染料と有機高分子量体とを含有
し、これら塩基性染料及び有機高分子量体の双方に相溶
性を有する可溶化剤により前記塩基性染料が有機高分子
量体中に分散または溶解されてなる熱転写用インク組成
物の熱転写に用いられることを特徴とするものである。
【0029】また、本願の第4の発明にかかる熱転写方
法は、先の第2の発明のインクリボンと第3の発明の被
熱転写シートを用いて熱転写を行うもので、これらのイ
ンク層と受容層とを対向して重ね合わせ、加熱によりイ
ンク層に含まれる塩基性染料を受容層に移行させること
を特徴とするものである。
【0030】上記被熱転写シート紙に使用される層間化
合物としては、層状構造を有し、層間に交換性陽イオン
を有する粘土鉱物等が挙げられる。具体的には、モンモ
リロナイト群鉱物に代表されるスメクタイト系粘土鉱物
が挙げられる。モンモリロナイト群鉱物は、次の一般式 (X,Y)pZ4 10(OH)2・ mH2 O・(Wq ) 〔ただし、X=Al,Fe(III), Mn(III), Cr
(III)、Y=Mg, Fe(II),Mn(II),Ni,Z
n,Li、Z=Si,Al、W=K,Na,Caであ
り、H2 O は層間水、mは整数を表す。また、pは2
〜3、qは1〜3である。〕で表される粘土鉱物であ
る。
【0031】ここで、XとYの組合せと置換数の違いに
より、モンモリロナイト,マグネシアンモンモリロナイ
ト,鉄モンモリロナイト,鉄マグネシアンモンモリロナ
イト,バイデライト,アルミニアンバイデライト,ノン
トロナイト,アルミニアンノントロナイト,サポナイ
ト,アルミニアンサポナイト,ヘクトライト,ソーコナ
イト等の多くの種類が天然物として存在するが、これら
天然物の他に上記式中のOH基がフッ素で置換された合
成品等も市販されている。
【0032】上記モンモリロナイト群鉱物の他にも、ナ
トリウムシリシックマイカ,ナトリウムテニオライト,
リチウムテニオライト等の雲母群鉱物が使用できる。層
状構造を有していても層間に交換性陽イオンを持たない
カオリナイト,タルク,パイロフィライト等は不適当で
ある。また、ゼオライトはアルカリ金属イオンあるいは
アルカリ土類金属イオンを交換性陽イオンとして有して
いるが、組織が網目状であって孔径も小さいため、性能
はやや劣る。
【0033】これら層間化合物は、その層間に有機イオ
ン(有機陽イオン)をイオン交換結合させて使用する。
上記有機イオンとして好適なものは、第4アンモニウム
イオンや置換ホスホニウムイオン、例えばアルキルホス
ホニウムイオン、アリールホスホニウムイオン等の有機
オニウムイオンである。ただし、例えば第4アンモニウ
ムイオンの場合、4つのアルキル基は炭素数4以上、好
ましくは8以上とする必要がある。長鎖アルキルの数が
少ないと、層間距離を十分に確保することができず、染
料に対する交換能が不足する虞れがある。
【0034】上記有機イオンは、層間化合物の層間距離
を拡大させるとともに、その疎水鎖により本来は親水的
な層間化合物の層間を疎水性に変化させ、種々の有機化
合物、ここでは特にバインダー高分子と相溶し易くする
役割を果たすものである。したがって、層間化合物に第
4アンモニウムイオンや置換ホスホニウムイオン等の有
機陽イオンをイオン交換結合させることにより、カチオ
ン染料とのイオン交換能が付与され、同時に非水溶媒膨
潤性とされる。
【0035】カチオン染料とのイオン交換能が付与され
非水溶媒膨潤性とされた層間化合物は、バインダー高分
子と混合分散し、当該バインダー高分子に膨潤させた状
態で支持体に塗布し成膜することによって受容層が形成
され、被熱転写シート(いわゆる印画紙)とされる。前
記支持体は、紙、合成紙、プラスチックフィルム、金属
板、金属箔、アルミニウムを蒸着したプラスチックフィ
ルム等、任意である。
【0036】また、バインダー高分子も、広く一般の熱
可塑性樹脂が適用可能であるが、定着作用を阻害するよ
うな置換基、例えばカチオン染料よりも相対的に粘土層
間にイオン交換し易いようなアンモニウム基等を含むも
のは好ましくない。なお、イオン交換能が付与された層
間化合物の添加量は、受容層構成固形分中の5〜90重
量%であることが好ましい。添加量の下限は定着能力に
より規定されるもので、5重量%未満であると定着効果
が不足する虞れがある。上限は皮膜形成という実用上の
特性により規定されるもので、90重量%を越えると柔
軟で良好な皮膜が形成できなくなる。
【0037】被熱転写シートは、白色度が高いほうが好
ましい場合もあり、上記受容層中に蛍光増白剤を添加す
るのも一手法であるが、合成雲母のように元来白色度の
優れた層間化合物を用いてもよい。また、定着性を阻害
しない限り、受容層中にバインダー高分子のガラス転移
点Tgを制御するために可塑剤を添加しても差し支えな
いし、それ以外の目的で補助添加剤を加えてもよい。
【0038】画像形成に際しては、上記被熱転写シート
(印画紙)の受容層に先の熱転写用インクリボンのイン
ク層を重ね合わせて接触せしめ、感熱ヘッド等によって
前記インクリボンに画像信号に応じて選択的に熱刺激を
加えればよい。例えばカラー画像を形成する場合には、
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3原
色のインクリボンを用い、これら各インクリボンに対し
てこの操作を行えばよい。なお、前記熱刺激を加えるた
めの手段は、前記感熱ヘッドに限られるものではなく、
感熱転写方式においてこれまで提案されているものがい
ずれも採用可能である。
【0039】上述の熱転写において、カチオン染料が親
水性であるが故に、疎水化カチオン染料を用いた場合に
比較して定着効率が悪く、受容層中に未定着の染料が残
り易い。受容層中の未定着染料は、層間化合物のイオン
結合部位に到達できなかった分子もしくは会合体を形成
したままのいわば顔料状態の分子集合体と考えられ、再
溶解により拡散が促進され、もしくは会合が解かれるこ
とによりイオン結合部位との衝突頻度が増大する結果、
完全な定着が得られる。
【0040】そこで、カチオン染料の移行後に、このカ
チオン染料を溶解し、且つ層間化合物及びバインダ樹脂
を膨潤する膨潤剤を受容層に含浸することが好ましい。
ただし、膨潤剤が受容層構成成分、とりわけバインダー
樹脂を溶解する場合には、画像の流れ、もしくは滲みを
引き起こすので、染料の溶解性に優れ、層間化合物やバ
インダー樹脂を膨潤させるに止まる溶媒が好適である。
したがって、この膨潤剤はバインダー樹脂の種類等に応
じて適宜選定すれば良く、例えばバインダー樹脂をポリ
ビニルブチラールとした場合にはトルエン等が好適であ
る。その他、フタル酸エステル等の芳香族系可塑剤や、
キシレン等の芳香族系溶剤も使用可能である。
【0041】
【作用】塩基性染料(カチオン染料)は親水性であり、
そのままでは有機高分子量体に均一に分散しない。本発
明では、これら塩基性染料及び有機高分子量体の双方に
相溶性を示す可溶化剤を併用しており、これを単に添加
するだけで塩基性染料の有機高分子量体に対する相溶性
が高まり、有機高分子量体中に均一に分散あるいは溶解
される。
【0042】さらに、上記可溶化剤も染料の熱移行と同
時に被転写シート(例えば印画紙)の受容層に移行する
ものと考えられ、染料の熱移行を促進することが想定さ
れ、これらが相乗的に作用して、従来は使用が困難であ
った塩基性染料の熱転写が実用的なレベルまで高めら
れ、高品位な画像が得られる。
【0043】一方、本発明の被熱転写シートの受容層中
には、層間化合物(例えばスメクタイト系粘土鉱物)が
含まれるが、このスメクタイト系粘土鉱物は、正八面体
を基本骨格とする3層構造の繰り返しにより構成される
層状構造を有し、各層間には層間水と交換性陽イオンで
あるアルカリ金属イオンを保持している。この状態が図
1である。
【0044】すなわち、未処理のスメクタイト系粘土鉱
物(例えば合成サポナイト)1は、層間に交換性陽イオ
ンとしてナトリウムイオン2を保持している。このとき
の層間距離をd1 とする。
【0045】このスメクタイト系粘土鉱物1を水で膨潤
させて有機イオン(例えば第4アンモニウムイオン3)
を作用させると、ナトリウムイオン2に代わって第4ア
ンモニウムイオン3が層間に取り込まれる。このときの
層間距離d2 は、未処理のスメクタイト系粘土鉱物の層
間距離d1よりも大きくなるとともに、塩基性染料との
イオン交換能が付与される。この状態が図2である。
【0046】この状態のスメクタイト系粘土鉱物を含む
受容層に塩基性染料を熱移行させると、先の可溶化剤の
働きにより、塩基性染料は受容層中に相溶すると同時に
各層間にも入り込む。すると、第4アンモニウムイオン
3と塩基性染料4の間でイオン交換が起こり、図3に示
すように、塩基性染料4がスメクタイト系粘土鉱物1の
層間に取り込まれる。スメクタイト系粘土鉱物1の層間
に取り込まれた塩基性染料4は、スメクタイト系粘土鉱
物1とイオン結合を形成し、強固に受容層に定着される
ことになる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について、具
体的な実験結果を参照しながら詳細に説明する。
【0048】実施例1 エタノールでソックスレー抽出を施し硫酸ナトリウム等
の添加物を除外したアクリル繊維染色用のアゾ系カチオ
ン染料(日本化薬社製,商品名カヤクリルレッド GR
L)を用い、以下の要領で熱転写用インクリボンを作製
した。なお、ここで用いたアゾ系カチオン染料はC.
I.ベーシック レッド(C.I.Basic Re
d)46であり、その構造は化12に示す通りである。
【0049】すなわち、片面に耐熱滑性層5を設けた厚
さ6μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムを支持体6とし、この支持体6の耐熱滑性層5を設
けた側とは反対側の面に下記組成の熱転写用インク組成
物をワイヤーバーコーティングにより25g/m2 の割
合で塗布し、乾燥した。これにより、図4に示すように
支持体(PETフィルム)6上に膜厚約1μmのインク
層7を有する熱転写用インクリボン8を得た。
【0050】 熱転写用インク組成物 カチオン染料 1重量部 バインダー樹脂 ポリビニルブチラール (電気化学工業社製,6000−CS) 2重量部 可溶化剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル (日光ケミカル社製,NP−20:HLB値3.5) 2重量部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1 重量比) 24重量部
【0051】一方、被熱転写シートを次の要領で作製し
た。すなわち、先ず、ビニルクロリド−アクリル共重合
体(積水化学工業社製,エスレックE−C130)を下
記の重量比で含む溶液を調整し、塗布原液1とした。
【0052】 塗布原液1の組成 塩化ビニル−アクリル共重合体 100重量部 シリコンオイル(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製:SF8427) 2重量部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1 重量比) 500重量部
【0053】また、第4アンモニウム置換モンモリロナ
イトを下記の重量組成で混合溶媒に超音波分散・膨潤さ
せ、塗布原液2とした。 塗布原液2の組成 テトラ−n−オクチルアンモニウム置換モンモリロナイト 50重量部 メチルエチルケトン/トルエン(1/1 重量比) 500重量部
【0054】なお、テトラ−n−オクチルアンモニウム
モンモリロナイトの製造方法は次のとおりである。モン
モリロナイト20gを1リットルの水中に分散して膨潤
させておき、この分散液に等量のエタノールを添加した
後、撹拌しながら200ccのエタノールに溶解した臭
化テトラ−n−オクチルアンモニウム10.9g(20
mg当量)を滴下した。この結果、粒子の凝集・沈降が
生じた。
【0055】この分散液を一週間放置してから沈澱物を
ろ別し、大量のエタノールで洗浄して未反応の第4アン
モニウム塩を除去した。続いて洗浄した沈澱物を室温で
減圧乾燥して灰白色の粉体を得た。この粉体の(00
1)面間隔、すなわち層間距離は、粉末X線回折分析に
より19.6Åと測定され、初期(未処理)のモンモリ
ロナイトの面間隔9.8Åよりも9.8Å伸長してい
た。
【0056】上述の塗布原液1及び塗布原液2を等重量
比で混合し、さらにボールミル撹拌により分散して塗布
液とした。この塗布液をドクターブレードを用いて厚さ
125μmの白色ポリエステルフィルムに塗布し、減圧
下60℃で30分間乾燥した。この操作により、乾燥時
膜厚が約5μmの皮膜を受容層として有する被熱転写シ
ートを作製した。次に、表面性を改善するために、加熱
・加圧処理を加え、光沢ある淡黄色の透明受容層を得
た。
【0057】上述の工程により得た熱転写用インクリボ
ンをリボンカセット(図示せず)に装着し、カラービデ
オプリンタ(ソニー社製,商品名CVP−G500)を
用いて上述の被熱転写シートに印画したところ、良好な
シアンの色相を呈し、かつ階調性に富んだ画像が得られ
た。最高濃度(O.D)は1.2であった。さらに、こ
の画像上にトルエン(膨潤剤)を噴霧し、数分間放置後
過剰のトルエンを拭き取った。この処理により画像の定
着率を溶剤浸漬試験方法により求めたところ、約40%
から約98%にまで高められたことがわかった。
【0058】なお、溶剤浸漬試験方法は次に示すとおり
である。記録画像の一部を室温でメチルエチルケトン/
トルエン(1/1 重量比:受容層作製時の溶剤)中に
投入して15時間放置し、投入前後でのO.D値(反射
濃度)の比を定着率として算出した。 定着率=(投入後のO.D値)/(投入前のO.D値)
×100(%)
【0059】比較のために、上述の熱転写用インク組成
物中、可溶化剤を除去した組成のインク組成物を調製
し、これを用いて熱転写用インクリボンを作製し、同様
な方法で画像形成を行ったところ、画像の最高濃度は
0.3であった。しかも、熱転写用インクリボン並びに
受容層印画部には、染料の溶解もしくは分散が不十分で
あることを示す染料固形物の存在が認められ、最高濃度
に加え画像の品位の面からも実用性に乏しいものであっ
た。
【0060】実施例2 精製したオキサジン系カチオン染料(C.I.Basi
c Blue 75:構造式を化9に示す。)(保土谷
化学工業製,商品名Aizen Cathilon B
lue 3GLH)を用い、3種類のバインダー樹脂に
対して実施例1と同様な手法で熱転写用インクリボンを
作製し、下記組成の受容層からなる被熱転写シートに印
画して発色濃度の改善効果を調べた。結果を表1に示
す。
【0061】被熱転写シート ビニリデンクロリド−アクリロニトリル共重合体(アル
ドリッチ社試薬)を下記の重量比で含む溶液で調製し、
塗布原液1とした。
【0062】 塗布原液1の組成 共重合体 100重量部 シリコンオイル(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製:SF8427) 2重量部 メチルエチルケトン 500重量部
【0063】また、第4アンモニウム置換スメクタイト
を下記の重量組成で混合溶媒に超音波分散・膨潤させ、
塗布原液2とした。 塗布原液2の組成 テトラ−n−デシルアンモニウム置換合成スメクタイト 50重量部 メチルエチルケトン 500重量部
【0064】なお、テトラ−n−デシルアンモニウム置
換スメクタイトの製造方法は次のとおりである。合成サ
ポナイト(クニミネ工業:商品名 スメクトンSA)2
0gを1リットルの水中に分散して膨潤させておき、こ
の分散液に等量のエタノールを添加し、さらに撹拌しな
がら200ccのエタノールに溶解した臭化テトラ−n
−デシルアンモニウム13.2g(20mg当量)を滴
下した。1週間放置すると、粒状の凝集・沈降が生じた
が、沈降速度は合成サポナイトに比較すると遅かった。
【0065】この分散液から沈澱物をろ別し、大量のエ
タノールで洗浄して未反応の第4アンモニウム塩を除去
した。続いて、洗浄した沈澱物を室温で減圧乾燥し、純
白色の粉体を得た。この粉体の(001)面の面間隔、
すなわち層間距離は、粉末X線回折分析により21.9
6Åと測定され、未処理の合成サポナイトの面間隔1
2.64Åよりも9.32Å伸長していた。
【0066】そして、これら塗布原液1及び塗布原液2
を等重量比で混合し、さらにボールミル撹拌により分散
して塗布液とした。この塗布液をドクターブレードを用
いて厚さ60μmの合成紙上に塗布し、減圧下60℃で
30分間乾燥した。この操作により、乾燥時膜厚が約5
μmの皮膜を受容層として有する被熱転写シートを作製
した。次に、表面性を改善するために、加熱・加圧処理
を加え、光沢ある無色の透明受容層を得た。
【0067】
【表1】
【0068】表1の結果からもわかるように、バインダ
ーとしてヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、溶
媒としてエチルアルコール(EtOH)を用いた場合を
見ると、可溶化剤を添加しない場合は最高濃度が0.7
6であるのに対して、可溶化剤としてジエチルヘキシル
スルホサクシネートモノナトリウム(AOT)またはn
−ドデシルベンゼンスルホン酸(n−DBS)を添加し
た場合は、それぞれ1.44及び1.20と充分実用に
耐えるものとなっている。
【0069】次に、バインダーとしてエチルヒドロキシ
エチルセルロース(EHEC)、溶媒としてEtOHを
用いた場合を見ると、可溶化剤を添加しない場合は最高
濃度が0.56であるのに対して、AOTを添加しその
添加量を添加量/染料比で1.0、1.5、2.0と増
加させた場合、最高濃度はそれぞれ1.55、1.6
4、1.70と増加傾向を示し、十分実用に耐えるもの
となっている。
【0070】さらに、バインダーとしてポリビニルブチ
ラール(6000C−S)、溶媒としてメチルエチルケ
トン/トルエンの混合溶媒を用いた場合を見ると、可溶
化剤を添加しない場合は最高濃度が0.37であるのに
対して、n−DBS、n−ドデシル硫酸ナトリウム(D
S−Na)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル(NP−20)を添加した場合は、それぞれ1.1
0、0.74、0.90と高い濃度を示している。
【0071】実施例3 化11に示すカチオン染料を用い、実施例2と同様な手
法で熱転写用インクリボンを作製し、実施例2と同様の
被熱転写シートに印画して発色濃度の改善効果を調べ
た。結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】実施例4 化14に示すカチオン染料を用い、実施例2と同様な手
法で熱転写用インクリボンを作製し、実施例2と同様の
被熱転写シートに印画して発色濃度の改善効果を調べ
た。結果を表3に示す。
【0074】
【表3】
【0075】実施例5 化15に示すカチオン染料を用い、実施例2と同様な手
法で熱転写用インクリボンを作製し、実施例2と同様の
被熱転写シートに印画して発色濃度の改善効果を調べ
た。結果を表4に示す。
【0076】
【表4】
【0077】実施例6 化16に示すカチオン染料を用い、3種類の可溶化剤を
用いて実施例2と同様な手法で熱転写用インクリボンを
作製し、実施例2と同様の被熱転写シートに印画して発
色濃度の改善効果を調べた。結果を表5に示す。
【0078】
【表5】
【0079】実施例7 化10に示すカチオン染料を用い、実施例2と同様な手
法で熱転写用インクリボンを作製し、実施例2と同様の
被熱転写シートに印画して発色濃度の改善効果を調べ
た。結果を表6に示す。
【0080】
【表6】
【0081】実施例8 化13に示すカチオン染料を用い、実施例2と同様な手
法で熱転写用インクリボンを作製し、実施例2と同様の
被熱転写シートに印画して発色濃度の改善効果を調べ
た。結果を表7に示す。
【0082】
【表7】
【0083】実施例9 C.I.ベーシック イエロー 21を用い、実施例2
と同様な手法で熱転写用インクリボンを作製し、実施例
2と同様の被熱転写シートに印画して発色濃度の改善効
果を調べた。結果を表8に示す。
【0084】
【表8】
【0085】いずれの実施例においても、可溶化剤を併
用した場合に高い発色濃度が得られた。
【0086】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、熱転写方式の画像形成材料として塩基性染
料を適用することができ、感度(濃度)、色相、耐光性
に優れた画像形成が可能である。このとき、予め塩基性
染料に対して疎水化処理を施す必要はなく、単に可溶化
剤を添加すればよいので、熱転写用インク組成物や熱転
写用インクリボンの製造プロセスを簡略化することがで
き、製造上非常に有利である。
【0087】また、本発明の被熱転写シートにおいて
は、受容層が塩基性染料とイオン交換可能なイオンで置
換された層間化合物を含有しているので、先の熱転写用
インクリボンに含まれる塩基性染料を熱転写したとき
に、これを強固に定着することができ、十分な定着性を
確保することができる。したがって、塩基性染料が有す
る優れた特徴と相俟って、鮮明で高品位な画像形成が可
能である。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】サポナイトの構造を示す模式図である。
【図2】第4アンモニウムイオンで置換されたサポナイ
トの模式図である。
【図3】カチオン染料でイオン交換されたサポナイトの
模式図である。
【図4】熱転写用インクリボンの一例を示す要部拡大断
面図である。
【符号の説明】
4・・・カチオン染料 6・・・支持体 7・・・インク層 8・・・熱転写用インクリボン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水町 元弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性染料と有機高分子量体とを含有し
    てなり、これら塩基性染料及び有機高分子量体の双方に
    相溶性を有する可溶化剤により前記塩基性染料が有機高
    分子量体中に分散または溶解されていることを特徴とす
    る熱転写用インク組成物。
  2. 【請求項2】 可溶化剤は両親媒性の化合物であること
    を特徴とする請求項1記載の熱転写用インク組成物。
  3. 【請求項3】 両親媒性の化合物のHLB値が7以上で
    あることを特徴とする請求項2記載の熱転写用インク組
    成物。
  4. 【請求項4】 塩基性染料が下記の化1乃至化8に示さ
    れる塩基性染料、またはC.I.ベーシック イエロー
    21、36、67、73から選ばれる少なくとも1種
    であり、その対イオンが無機イオンであることを特徴と
    する請求項1記載の熱転写用インク組成物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】
  5. 【請求項5】 請求項1記載の熱転写用インク組成物を
    含有するインク層が支持体上に形成されていることを特
    徴とする熱転写用インクリボン。
  6. 【請求項6】 塩基性染料とイオン交換可能なイオンで
    置換された層間化合物とバインダ樹脂とを含有してなる
    受容層を有し、請求項1記載の熱転写用インク組成物の
    熱転写に用いられることを特徴とする被熱転写シート。
  7. 【請求項7】 塩基性染料とイオン交換可能なイオンが
    有機イオンであることを特徴とする請求項6記載の被熱
    転写シート。
  8. 【請求項8】 有機イオンが有機オニウムイオンである
    ことを特徴とする請求項7記載の被熱転写シート。
  9. 【請求項9】 層間化合物の含有量が受容層の固形分中
    5〜95重量%であることを特徴とする請求項6記載の
    被熱転写シート。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の熱転写用インクリボン
    のインク層と請求項6記載の被熱転写シートの受容層と
    を対向して重ね合わせ、加熱によりインク層に含まれる
    塩基性染料を受容層に移行させることを特徴とする熱転
    写方法。
  11. 【請求項11】 塩基性染料の移行後に、この塩基性染
    料を溶解し且つ層間化合物及びバインダ樹脂を膨潤する
    膨潤剤を受容層に含浸することを特徴とする請求項10
    記載の熱転写方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071305A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート

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