JPH06234071A - 立ち上った円形の溶接部の自動溶接装置 - Google Patents

立ち上った円形の溶接部の自動溶接装置

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JPH06234071A
JPH06234071A JP2408693A JP2408693A JPH06234071A JP H06234071 A JPH06234071 A JP H06234071A JP 2408693 A JP2408693 A JP 2408693A JP 2408693 A JP2408693 A JP 2408693A JP H06234071 A JPH06234071 A JP H06234071A
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JP
Japan
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welding
torch
welding equipment
circular
rotary carriage
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Withdrawn
Application number
JP2408693A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Toyohara
力 豊原
Masahiro Ota
昌宏 太田
Takashi Kato
隆司 加藤
Seiji Ishiyama
誠二 石山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 円形の溶接部を作業性よく、均一な溶着量で
立向き溶接できる自動溶接装置の提供。 【構成】 円形穴貫通部材の中心穴2に溶接装置をセッ
トするセット治具4の軸を取付け袋ナット9で溶接装置
の中心軸8を固定する。溶接装置はこの中心軸に回転可
能に支持され回転台車11、回転台車に取付けられた前
後スライダ12,13トーチマウント23,24左右ス
ライダ19,20および180°の対称位置に溶接トー
チ保持具17,18を介してトーチ21,22がある。
回転台車は180°回転するたびに反転され、180°
回転する間に円周継手開先に対し、上進行程となる方の
一方のトーチを作動させることにより、常に上進状態で
溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立ち上って配置された
円形の溶接部に対し自動溶接を行う自動溶接装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示されたような鉛直に設
置された円筒又は円錐構造物1に円周継手を形成しては
め込まれた円形状の貫通金物25の周りにTIG自動溶
接を行なう場合のように、鉛直に又は斜めに立ち上って
配置された円形の溶接部に対し自動溶接を行うことが必
要な場合が度々生ずる。このような場合に使われる従来
の自動溶接装置では溶接トーチを1つ搭載している。そ
して例えば、上記立ち上って設置された円筒又は円錐構
造物1にはめ込まれた円形状の貫通金物25の円周部を
溶接する場合、そのような従来の自動溶接装置を使って
円周をぐるっと溶接すれば、溶接装置の廻り方によって
そのトーチは左右(時計の文字盤でいえば3時,9時の
位置)のどちらかで上進となれば、他方では下進とな
る。
【0003】図4はこれを図示したもので、この場合は
円形の溶接部において6時の位置をスタート点として9
時の位置で上進、3時の位置で下進となる。この場合、
上進のところでは溶着金属は下から積み上げられてゆく
形になるので溶着量が多くなるのに対し下進のところで
は溶着金属が流れて溶着量を多くとれない。このように
溶接金属の溶着量が左右(3時,9時の位置)均等にな
らない。
【0004】また、この不均等を解消するために、左右
どちらも同一方向(上進もしくは下進)で溶接しようと
すると、円形の溶接部の片方の半円部分を溶接後、トー
チの作動を停めて溶接トーチを半円だけ空運転で移行さ
せ、先に半円を溶接したときのスタート点にトーチを移
動させそこから他方の半円部分に対し同じ方向で溶接し
なければならない。図5はこれを示しており、6時でス
タートして左右どちらかの半円を12時のところまでト
ーチを上進させたら、トーチの作動を停止させて再度6
時のスタート点に移動させ、次に反対側の半円を12時
まで上進させることになる。
【0005】以上のように、立ち上った円形の溶接部を
従来の自動溶接装置で溶接する場合は次のような問題が
生ずる。
【0006】(1)ぐるっと全周溶接を行うと溶接金属
の溶着量が均等にならない(上進溶接では溶着量が多
い、下進溶接では少ない)。
【0007】(2)溶着量を均等にするためには溶着量
を少なくして、ぐるっと全周溶接を行なうか、左右(3
時と9時の位置)を同一方向に溶接を行なうかどちらか
である。溶着量を少なくして、全周溶接を行なえば溶接
積層数が増し、溶接時間が増す。また、同一方向に溶接
を行なうには、片側を上進溶接後頂点(12時の位置)
で一旦溶接を中断しもう片側を溶接せずに空運転により
溶接トーチをスタート位置(6時の位置)まで移動させ
なければならないので無駄な作業が多く、作業時間が増
す。
【0008】更に、TIG溶接では、フィラーワイヤー
の送給位置は、溶接トーチの進行方向から(前から)送
給する必要があるため、溶接トーチの進行方向を反転す
るとフィラーワイヤーの送給位置も変える必要があり、
ワイヤーガイドチューブも付け替えなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、立ち上った
円形の溶接部を溶接する場合に、溶着量を減少させずに
均等な溶着量の溶接を行うことのできる自動溶接装置を
提供することを課題としている。更にまた、本発明は、
溶接装置の作動において、溶接トーチが作動されていな
い状態での空運転を行う必要なく、立ち上った円形の溶
接部を効率良く溶接できる自動溶接装置を提供すること
を課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、立ち上った円
形の溶接部の自動溶接装置における前記課題を解決する
ため、溶接すべき円形の溶接部の中心に支持される中心
軸、この中心軸に回転可能に支持され180°の対称位
置に2つの溶接トーチが取付けられた回転台車、及びこ
の回転台車を180°回転毎に反転回動させる回転駆動
装置を有し、この2つの溶接トーチを前記回転台車の回
転が反転される度に交互に作動するようにした構成を採
用する。
【0011】
【作用】本発明による自動溶接装置では、前記したよう
に回転台車の180°の対称位置に2つの溶接トーチが
取付けられているので、片方の溶接トーチが6時の位置
に、もう片方の溶接トーチが12時の位置になるように
溶接機をセットし、6時の位置にある溶接トーチから溶
接を開始し、左右いづれか、例えば右側の溶接線(3時
の側)を上進溶接で溶接を行なう。回転台車に設けられ
た2つのトーチは、回転台車の180°回転毎に交互に
作動されるように構成されており、下進状態にある他方
の溶接トーチは作動を停止している。
【0012】回転台車が180°回転して溶接中の溶接
トーチが12時の位置に来た時、溶接を中断する。この
時に反対側の溶接トーチ21は6時の位置に来ているの
で、次に回転台車は回転方向が反転され、今度は6時の
位置にある他方の溶接トーチで左側の溶接線(9時の
側)を上進溶接で12時の位置まで溶接を行ない180
°まわって12時の位置に来ると溶接を中断する。回転
台車は再度回転方向を反転され、今度は先の片方の溶接
トーチで右側の溶接線の2パス目を溶接する。このよう
に180°回転を交互に反転させながら、2つの溶接ト
ーチで交互に左右両側の円形の溶接線を均等に溶接す
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明による自動溶接装置を図1,図
2に示した実施例に基づいて具体的に説明する。なお、
以下の実施例の説明では、図3に示した鉛直に立てた円
筒構造物1の円形の穴に嵌め込まれた円板状貫通金物2
5のまわりを自動溶接する場合を想定して説明する。図
1及び図2において、4は円板状貫通金物25の中心に
溶接装置を位置させるためのセット治具を示す。8は溶
接装置の中心軸で、この中心軸8は袋ナット9によって
前述のセット治具4に連結される。10は中心軸8のま
わりに後記する回転台車を駆動回転する旋回用モータで
ある。11は中心軸8のまわりに回転自在な回転台車を
示す。
【0014】14は回転台車11に設けられた回転方向
切り替えスイッチで、これを切り替えることにより台車
11は回転方向を反転される。12と13は前後スライ
ダー、15と16は前後移動用モータであり、これらに
よって後記する2つの溶接トーチの前後位置が調整され
る。23と24はトーチマウントである。17と18は
溶接トーチ保持治具でその先端には、それぞれ、溶接ト
ーチ21と22が取付けられている。19と20は左右
スライダーで溶接トーチ保持治具17と18の左右位置
を調整する。
【0015】図示した装置は以上の構成を有している
が、この装置を使って図3に示した円板状貫通金物25
のまわりの円形の溶接部は次のように溶接される。ま
ず、溶接に当っては垂直に立てられた円筒構造物1には
め込まれた円板状貫通金物25を仮付溶接3で位置決め
して円周継手開先6を形成したあと、溶接機セット治具
4を貫通金物25の中心穴2に保護板7を介して、締付
けナット5で強固に固定する。次に溶接機の中心軸8を
この溶接機セット治具4に、袋ナット9で取り付ける。
【0016】トーチ22を下端(6時の位置)に来るよ
うセットし、旋回用モーター10のスイッチを入れ溶接
トーチ22だけを使って左回り(反時計方向回り)に溶
接を開始する。このとき他方の溶接トーチ21は頂点
(12時の位置)にある。3時の位置を通って12時ま
でトーチ22を使って上進で溶接を行ない、頂点で溶接
を中断する。このときトーチ21は下端にきている。そ
のまま回転方向切り替えスイッチ14を右回り(時計方
向回り)に切り替え今度はトーチ21だけを使って右回
りに溶接を開始する。そして9時の位置を通って12時
までトーチ21を使って前記したトーチ22の場合と同
じく上進で溶接を行ない再々頂点で溶接を中断する。こ
のときトーチ22は、セットしたときの元の位置の下端
に来ている。更にそのまま、回転方向切り替えスイッチ
14を左回りに切り替え、再びトーチ22だけを使って
左回りの上進溶接を行なう。
【0017】これを何回か繰り返すことによって溶接線
の開先6内が溶着金属で埋まり、溶接が完了する。左右
共、上進同一条件で溶接を行なうので、繰返し回数は左
右同一であり、途中で空運転の必要がない。開先6が溶
接で埋まったら、今度は、溶接機及びセット治具4を、
円板状貫通金物25の裏側に取り付け直し裏側の溶接を
前記した表側と同じ要領で行なう。このようにして、無
駄な空運転や、ワイヤーガイドチューブの付け替えが無
く密度の濃い溶接作業を行なう。
【0018】4回目以降は、その前の溶着金属との重な
りを避けてずらしながら溶接を行なう。溶接トーチの狙
い位置の調整は、トーチマウント23と24に付随の前
後移動用モーター15と16及び左右スライダー19と
20を用いて行なう。ワイヤーガイドチューブ26,2
7はトーチと同期して調整できるように、トーチマウン
ト23,24にトーチ21,22と定位置関係で固定さ
れている。このようにワイヤーガイドチューブの付け替
えを無くする必要がある。
【0019】以上、本発明を図示した実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その形
状、構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。例えば、上記実施例では溶接装置を円形の溶接部に
対して保持するのにセット治具4を用いているが、溶接
対象によってはこのようなセット治具4以外適宜の位置
決め手段を用いてもよい。また、図示した実施例では回
転台車11の回転方向を反転させるのに回転方向切り替
えスイッチ14を用いているが、これは他の適宜の機械
的手段又は電気的手段であってよい。
【0020】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
よる自動溶接装置は、溶接すべき円形の溶接部の中心に
支持される中心軸、同中心軸に回転可能に支持され18
0°の対称位置に2つの溶接トーチが取付けられた回転
台車、及び同回転台車を180°回転毎に反転回動させ
る回転駆動装置を有し、前記2つの溶接トーチは前記回
転台車の回転が反転される度に交互に作動されるよう構
成したものであるから、次のような効果を達成すること
ができる。
【0021】(1)本発明の装置による溶接は、180
°ずらして配設された2つの溶接トーチによって交互に
180°づつ連続して同一条件で溶接できるので溶接装
置における空運転という無駄な作業が無くなる。
【0022】(2)回転台車に取付けられた2つの溶接
トーチは円形の溶接部に対し半分づつ溶接を受け持ち、
それぞれが同じ立向上進状態で溶接するので、溶接金属
の溶着量を減少する事なく均一の溶着量を得る事ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例による自動溶接装置の側面
図。
【図2】図1に示す装置の正面図。
【図3】立ち上った円形の溶接部をもつ例としての円筒
構造物の斜視図。
【図4】立ち上った円形の溶接部に対する従来の溶接装
置による溶接のやり方を示す線図。
【図5】従来の溶接装置による他の溶接状況を示す図4
と同様の線図。
【符号の説明】
1 円筒構造物 2 貫通金物中心穴 3 仮付溶接 4 セット治具 5 締付けナット 6 円周継手開先 7 保護板 8 中心軸 9 袋ナット 10 旋回用モーター 11 回転台車 12,13 前後スライダー 14 回転方向切り替えスイッチ 15,16 前後移動用モーター 17,18 溶接トーチ保持治具 19,20 左右スライダー 21,22 溶接トーチ 23,24 トーチマウント 25 円板状貫通金物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石山 誠二 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接すべき円形の溶接部の中心に支持さ
    れる中心軸、同中心軸に回転可能に支持され180°の
    対称位置に2つの溶接トーチが取付けられた回転台車、
    及び同回転台車を180°回転毎に反転回動させる回転
    駆動装置を有し、前記2つの溶接トーチは前記回転台車
    の回転が反転される度に交互に作動されるよう構成した
    ことを特徴とする立ち上った円形の溶接部の自動溶接装
    置。
JP2408693A 1993-02-12 1993-02-12 立ち上った円形の溶接部の自動溶接装置 Withdrawn JPH06234071A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2408693A JPH06234071A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 立ち上った円形の溶接部の自動溶接装置

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JP2408693A JPH06234071A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 立ち上った円形の溶接部の自動溶接装置

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JPH06234071A true JPH06234071A (ja) 1994-08-23

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ID=12128589

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JP2408693A Withdrawn JPH06234071A (ja) 1993-02-12 1993-02-12 立ち上った円形の溶接部の自動溶接装置

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JP (1) JPH06234071A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102407417A (zh) * 2010-12-08 2012-04-11 昆山市瑞捷精密模具有限公司 任意角立焊治具
CN102407414A (zh) * 2010-11-26 2012-04-11 昆山市瑞捷精密模具有限公司 垂直立焊治具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102407414A (zh) * 2010-11-26 2012-04-11 昆山市瑞捷精密模具有限公司 垂直立焊治具
CN102407417A (zh) * 2010-12-08 2012-04-11 昆山市瑞捷精密模具有限公司 任意角立焊治具

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Effective date: 20000509