JPH06233116A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06233116A
JPH06233116A JP5034464A JP3446493A JPH06233116A JP H06233116 A JPH06233116 A JP H06233116A JP 5034464 A JP5034464 A JP 5034464A JP 3446493 A JP3446493 A JP 3446493A JP H06233116 A JPH06233116 A JP H06233116A
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JP
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instruction
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JP5034464A
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English (en)
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Taro Yokose
太郎 横瀬
Taro Terao
太郎 寺尾
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重ね合わせて使用する原稿を作成する場合で
も、原稿間のズレをなくし、さらにその編集処理を容易
に行なうことができる画像処理装置を提供する。 【構成】 編集指示部2において、利用者は編集指示が
入力され、その編集指示データ12は編集指示記憶部3
に記憶される。制御手段5は、ページカウンタ7の計数
情報に従って、編集指示記憶部3から画像分割部4へ編
集指示データ13の転送が行なわれ、該当ページの編集
指示データが取り込まれる。一方、画像入力部1で入力
された元原稿の入力画像データ11は、画像分割部4に
送られる。画像分割部4は、入力画像データ11に対し
編集指示データ13に示された方法で画像に編集を施
し、処理結果を出力画像データ20として画像出力手段
6に送る。画像出力手段6は、制御手段からの指示に従
って、出力画像を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の画像処理装
置に関するものであり、特に、入力画像に対して編集を
行ない、出力する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機等の画像処理装置にお
いては、編集機能を有し、利用者からの指示に従い、入
力した画像に対して種々の編集を行なって出力するもの
が開発されている。例えば、特開平4−21262号公
報には、読み取った原稿に対して着色などの編集を画面
上で指示し、コピーを行なう技術が記載されている。
【0003】図20は、従来の画像処理装置の概略構成
図である。図中、1は画像入力部、2は編集指示部、3
は編集指示記憶部、5は制御部、6は画像出力部、10
は画像編集部、11は入力画像データ、12,13は編
集指示データ、14は処理開始信号、15は制御用編集
指示データ、16,17,18,19は制御信号、20
は出力画像データである。
【0004】画像入力部1は、入力原稿の画像を読み取
り、画像データ11に変換して画像編集部10へ送る。
編集指示部2は、利用者からの編集指示の入力を受け付
け、画像編集部10が画像編集処理を行なうときの具体
的な編集対象を示す編集指示データ12を編集指示記憶
部3へ送出する。また、利用者から制御部5に処理の開
始を指示する際に発せられる処理開始信号14を制御部
5へ送出する。編集指示記憶部3は、編集指示部2から
送られてくる編集指示データ12を蓄積する。また、制
御部5に対して処理された編集内容のうち制御に必要な
制御用編集指示データ15を送出するとともに、制御部
5からの制御信号16に基づき、画像編集部10へ編集
指示データ13を送出する。画像編集部10は、画像入
力部1から送られてくる入力画像データ11を受け取る
とともに、編集指示記憶部3から送られてくる編集指示
データ13に基づき、実際に入力画像の編集を行ない、
出力画像データ20として、画像出力部6へ送出する。
このとき、制御部5からの制御信号18により、制御さ
れる。制御部5は、編集指示部2から送出される処理開
始信号14および編集指示記憶部3から出力される制御
用編集指示データ15を受け取り、また、画像入力部
1,編集指示記憶部3,画像編集部10,画像出力部6
の各部を制御する制御信号17,16,18,19を出
力する。画像出力部6は、画像編集部10で編集された
出力画像データ20を受け取り、プリンタ等の記録装置
や表示装置を用いて出力画像の可視化を行なう。
【0005】図21乃至図24は、図20の画像処理装
置の動作を説明するフローチャートである。図21のフ
ローチャートは、動作の概要を示すものである。S13
1は指示処理であり、編集指示部2において、利用者に
よる編集指示の入力が行なわれる。入力された編集指示
データ12は、編集指示記憶部3に格納される。次に、
S132の前処理では、画像編集部10において、編集
指示記憶部3から取り出された編集指示データ13を参
照し、編集指示データの合成を行なう。そして、S13
3では、画像入力部1において画像を読み取り、画像編
集部10において画像の編集が行なわれ、出力画像デー
タ20として画像出力部6に送出される。また、出力処
理として、画像出力部6では編集済みの出力画像データ
20を可視化する。
【0006】図22は、図21における指示処理S13
1のフローチャートである。まず、S141では、利用
者によって編集指示部2に指示が入力される。S142
では、入力された指示が編集内容の指示か、それとも処
理開始の指示かを判断する。指示が編集指示であれば、
S143で、指示された内容を編集指示記憶部3に記憶
させる。この編集指示は、編集の種別と適用範囲のデー
タで構成される。一方、入力された指示が処理開始指示
であれば、指示処理を終了し、前処理S132に移る。
処理開始指示の際には、前もって利用者により画像入力
部1に原稿がセットされている必要がある。
【0007】図23は、図21における前処理S132
のフローチャートである。S151において、制御部5
からの指示により、編集指示記憶部3から編集指示デー
タ13を画像編集部10へ転送する。S152では、画
像編集部10へ送られてくる編集指示データ13を合成
する。そして、S153において、編集指示が残ってい
るか否かを判定し、残っていればS151からS153
までの処理を繰り返し、編集指示がなくなれば、前処理
を終了して編集および出力処理S133へ移る。ここ
で、S152における編集指示の合成とは、編集の種類
の指定とその適用範囲の指定の組み合わせで構成される
編集指示データ13の形態を、画像の各位置ごとに、行
なわれる編集の種類を対応させた形態に直す操作を示
す。画像の各位置に対応する編集の種類は、複数であっ
てもよい。これによって画像の各位置に対し、指定され
たすべての編集を一度に行なえるようになる。
【0008】図24は、図21における編集および出力
処理S133のフローチャートである。S161におい
て、画像入力部1において原稿を読み取る。読み取った
入力画像データ11は、画像編集部10に送出され、S
162において、画像編集部10で編集指示データ13
に基づいた編集処理を施す。ここでいう編集処理とは閉
領域の塗りつぶしや、指定範囲の色づけ、拡大縮小、部
分抽出等を含む。そして、S163において、画像出力
部6で編集後の画像を可視化する。これらの処理は、画
像が入力される単位ごとに行なわれる。したがって、例
えば、画像入力部1がラインセンサで構成され、画像を
ライン単位で送るのであれば、読み取り、編集、可視化
の一連の処理もラインごとに行なわれる。S164で
は、まだ画像が残っているか否かを判定し、まだ残って
いる場合には、S161へ戻り、読み取り、編集、可視
化の処理を繰り返す。処理すべき画像がなくなると、全
体の処理を終了する。
【0009】このような従来の画像処理装置では、入力
する画像に対して、利用者の指示に従った編集を行な
い、出力することができる。ところが、上述のような従
来の画像処理装置では、1枚の入力画像に対して異なる
編集を施し、原稿を分割して出力することは考えられて
いない。例えば、透明の記録媒体に入力画像の一部ずつ
を記録し、この記録媒体を複数枚重ねて用いるような場
合がある。このような原稿の使用例としては、グラフと
それを色付けした透明の記録媒体を挙げることができ
る。このような透明の記録媒体では、順次重ねていくこ
とにより、豊富な表現力を持たせることができる。なぜ
なら、元の原稿が単に2次元の情報であったのに対し、
複数枚に分けることにより、時間的な広がりを持たせる
ことができるからである。したがって、発表など、時間
的要素が重要な使途において、このような透明の記録媒
体を用いる効果は顕著となる。しかし、従来の画像処理
装置では、各記録媒体の作成等は一度では処理できず、
それぞれ別の原稿として作成しなければならなかった。
【0010】図25は、従来の画像処理装置による出力
原稿の一例の説明図である。図25(A)は、元の原稿
である。この棒グラフおよび円グラフの一部に着色する
別の画像を形成し、記録媒体に記録する場合について、
図20および図21を用いて説明する。まず、図21の
S131で示した指示処理として、利用者は編集指示部
2に備えられる編集範囲指定用のデジタイザ等の上に、
図25(A)に示すような白黒の棒グラフである元原稿
を載せ、着色する色を選び、着色対象となる矩形部分を
頂点の座標で指定する等の方法によって選択する。ま
た、円グラフのように、着色すべき対象部分が矩形でな
い場合は、デジタイザ上において対象図形の外周をなぞ
る等の方法により指定することになる。この結果を図2
5(B)に示す。このまま元原稿を画像入力部1にセッ
トし、画像入力および出力を行なうと、元の原稿の棒グ
ラフに着色を施した原稿が得られる。しかし、カラー部
分だけを取り出す場合には、棒グラフの枠線を出さない
ために、元の原稿の代わりに白紙を原稿入力部1にセッ
トしなければならない。白紙をセットした後、処理の開
始を指示すると、S132の前処理が装置内部で施さ
れ、S133の編集及び出力処理で着色された矩形部分
だけをプリントした原稿ができあがる。この結果を図2
5(C)に示す。そして、元の原稿と重ね合わせて、ま
たは、元の原稿を読み取り、出力させた出力原稿と重ね
合わせて、図25(D)のように用いることになる。
【0011】しかし、上述のようにして得られた原稿
は、種々の誤差によって、利用者が思ったところよりも
数mmずれたところにプリントが行なわれることが多
い。誤差を生じる例としては、編集指示部2に備えられ
ているデジタイザ等の編集対象位置を指示する手段によ
り、位置を指定する際に発生する誤差や、指定されたデ
ータと画像出力部6で実際に出力される原稿との位置ズ
レに起因する誤差等が挙げられる。編集対象域を指定す
る際の誤差は、矩形でない対象を着色する場合には、よ
り顕著である。なぜなら、矩形ならば最小で2点の指示
で済み、この2点の誤差だけが問題になるのに対し、自
由形状ではその図形の境界線を指示しなければならず、
形状を規定する点が増大し、個々の点の誤差が出力に影
響するためである。この結果、白黒の原稿と、カラー部
分の原稿を重ねたときに、図25(D)で示したよう
に、色が境界線をはみ出す等の見苦しい部分ができてし
まう。
【0012】さらに、透明の記録媒体をオーバーヘッド
プロジェクタの原稿として使用する場合には、プロジェ
クタにより拡大されるため、投影時の拡大率の分だけ、
このズレは拡大されることになる。編集指示において、
平均x[mm]、分散δx 、画像出力において平均y
[mm]、分散δy (x>>y)の確率分布をもつズレ
が発生したとする。このとき、拡大率rのときのズレの
平均は、 r(x+y) [mm] となる。また、n枚の原稿を重ねるとすると、ズレの分
散が、 n(δx +δy ) となる。
【0013】具体的な画像入力および編集指示において
発生する誤差としては、画像入力手段における原稿の置
き直しによる位置ズレ、画像入力手段に用いるスキャナ
等の画像取り込みの際の位置ズレ、編集指示手段の操作
性による指示の位置ズレ、編集指示手段自身の読み取り
誤差、画像入力手段と編集指示手段の座標のズレ等があ
る。また、画像出力時の誤差としては、画像出力手段に
おける用紙送りのズレ、画像出力手段におけるプリント
のズレ等が挙げられる。このうち、出力結果のズレに大
きな影響をもたらすものは、主に画像入力手段における
原稿の置き直しによる位置ズレ、編集指示手段の操作性
による指示の位置ズレである。
【0014】上述のズレの問題は、入力原稿を複数の色
によって着色し、色別に分割した出力原稿を作成する場
合には、各色ごとにズレが生じて、さらに見苦しくな
る。また、このような場合には、図21に示した処理工
程を色の種類分だけ繰り返すことになり、利用者に対し
て作成に要する時間および編集にかかる手間を強いると
いう編集操作上の問題もある。
【0015】このように、従来の画像処理装置では、重
ねて用いるような透明の記録媒体に対して入力原稿を分
割して出力する場合には、重ねる原稿間で内容がずれて
しまったり、また、作成に時間がかかり、編集操作が煩
雑である等の問題がある。
【0016】なお、編集指示手段の操作性による指示の
位置ズレ、および、編集指示手段自身の読み取り誤差に
関しては、例えば、特開平3−189878号公報に示
されるような、塗りつぶしの技術を応用することによっ
て改善が可能である。この技術によれば、閉領域の指
定、および、閉領域内の1点の指示等によって示される
閉領域を指定された色で塗りつぶすことが可能になる。
しかし、その他の問題、すなわち、原稿のおき直しなど
によるズレや、読み取り時のズレのほか、編集操作の煩
雑さなどの問題を解決するものではない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、重ね合わせて使用すること
を目的とするような原稿の作成において原稿間のズレを
なくし、さらにその編集処理を容易に行なうことができ
る画像処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像を入力す
る画像入力手段と、該画像入力手段から入力された画像
に対して複数枚の出力画像を編集するための編集操作指
示を入力する編集操作指示入力手段と、該編集操作指示
入力手段により入力された編集操作指示を記憶する編集
操作指示記憶手段と、出力される出力画像の枚数を計数
する出力画像枚数計数手段と、前記編集操作指示記憶手
段に記憶された編集操作指示と前記出力画像枚数計数手
段により計数された出力画像の枚数により前記画像入力
手段から入力された画像に対して編集を行なう画像編集
手段と、該画像編集手段により編集された画像を可視化
する画像出力手段を有することを特徴とするものであ
る。
【0019】また、画像入力手段から送られてくる画像
データを記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に
記憶された画像に対して領域分離を行なう領域分離手段
をさらに有し、前記画像編集手段は前記領域分離手段に
より領域分離された画像と前記編集操作指示記憶手段に
記憶された編集操作指示と前記出力画像枚数計数手段に
より計数された出力画像の枚数により前記画像記憶手段
に記憶された画像に対して編集を行なうことを特徴とす
るものである。
【0020】
【作用】本発明によれば、画像に対して複数枚の出力画
像を編集するための編集操作指示を入力する編集操作指
示入力手段と、該編集操作指示入力手段により入力され
た編集操作指示を記憶する編集操作指示記憶手段を有し
ており、1枚の原稿の対応する複数枚の出力画像の編集
操作を一括して指示できる。編集操作指示後、原稿を画
像入力手段にセットし、入力する。入力された画像は、
画像編集手段において、各出力画像ごとに編集される。
このとき、出力される出力画像の枚数を計数する出力画
像枚数計数手段を有しているので、この画像枚数計数手
段の計数値に応じて編集操作指示記憶手段から編集操作
指示を読み出し、編集を行なって、画像出力手段で編集
済みの画像を可視化することができる。画像入力手段に
原稿をセット後、複数枚の編集済みの出力画像を得るま
でに、利用者は原稿をセットし直すことはなく、操作が
簡単になるとともに、複数枚の出力画像は位置ズレを生
じず、重ねて使用するに耐え得る出力原稿を得ることが
できる。
【0021】また、画像記憶手段および領域判定手段を
有する構成とし、画像入力手段から送られる入力画像デ
ータを画像記憶手段に記憶させ、記憶された画像データ
に対し、領域判定を行なうことにより、編集指示手段で
与えられる編集指示の対象は領域判定手段において作成
される領域に基づいて設定することがでる。これによ
り、利用者の編集操作を簡素化できるとともに、位置ズ
レを減少させ、重ねて使用する場合でも良好な出力画像
を得ることができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施
例を示すブロック図である。図中、図20と同様の部分
には同じ符号を付して説明を省略する。4は画像分割
部、7はページカウンタ、21はページ情報、22は改
ページ情報である。編集指示部2では、利用者が編集指
示を入力するが、このとき、1枚の入力原稿に対して複
数枚の出力原稿の編集指示が可能に構成されている。編
集指示は、各出力原稿ごとに行なうこともできるし、数
枚の出力原稿に共通して指示を行なうこともできる。ま
た、別の原稿に対する出力原稿の編集指示と同じ編集指
示を一括して指定することもできる。もちろん、1枚の
出力原稿しか作成しないような編集指示も可能である
し、編集しない場合には、編集指示を行なわないことも
可能である。編集指示部2で入力された編集指示データ
12は、編集指示記憶部3に、各出力原稿ごとに格納さ
れる。
【0023】画像入力部1は、利用者によってセットさ
れた原稿を読み取り、読み取った入力画像データ11を
画像分割部4に送る。画像分割部4は、入力画像データ
11を受け取り、編集指示記憶部3に格納されている編
集指示に従って、入力画像データ11に対して分割処理
等の編集処理を行ない、画像出力部6に対して出力画像
データ20を送出する。画像分割部4は、入力画像デー
タ11を一時格納するためのメモリを有する構成とする
こともできる。画像分割部4における分割処理は、ペー
ジカウンタ7により計数されているページ数に基づき、
編集指示記憶部3から次に出力するべき出力画像に対応
した編集指示データ13を取り出し、入力画像データ1
1を分割して出力画像データ20を形成する。画像出力
部6は、画像分割部4から送られてくる分割後の出力画
像データ20を受け取り、普通紙や透明、半透明の用紙
等の上に転写し、出力する。このとき、出力するごとに
転写位置がほとんどずれないようなものが望ましい。記
録装置のほか、表示装置等に可視化して出力したり、ま
たは、記憶装置などに記憶させるように構成することも
できる。
【0024】制御部5は、画像入力部1,編集指示記憶
部3,画像分割部4,画像出力部6の各部を制御する。
また、編集指示部2から処理開始信号14を、編集指示
記憶部3から制御用編集指示データ15を受け取る。さ
らに、ページカウンタ7に対して、生成中の出力画像の
改ページ情報22を送出するとともに、ページカウンタ
7でカウントしているページ情報21を受け取る。この
ページ情報に基づき、画像分割部4を制御し、各出力画
像を形成させる。ページカウンタ7は、制御部5からの
改ページ情報22をカウントするカウンタである。
【0025】図2乃至図6は、本発明の画像処理装置の
第1の実施例における動作を説明するためのフローチャ
ートである。図2は動作の概要を示すものである。ま
ず、S31は指示処理であり、編集指示部2において、
利用者から編集指示が入力される。このとき入力される
編集指示は、1枚の入力画像に対して、複数枚の出力画
像を形成するように指示を行なうことができる。編集指
示は、各出力画像ごとに行なうことができる。入力され
た編集指示データ12は、編集指示記憶部3に格納され
る。次に、S32の前処理では、画像分割部4におい
て、編集指示データの合成を行なう。この合成は、上述
したように、編集指示記憶部3から読み出した編集指示
データ13の形態を、画像の各位置ごとに、行なわれる
編集の種類を対応させた形態に直す操作を示している。
そして、S33において、実際に分割処理を行ない、結
果を画像出力部6において出力する。S34では、S3
1で指示されたページ数だけの出力がすべて終了したか
否かを制御部5で判定し、終了したときには1枚の入力
画像に対する処理を終了し、そうでないときはS35の
後処理で、次のページの処理の準備をし、S32に戻っ
て処理を続ける。ここで、ページとは、1枚の入力画像
を複数枚の出力画像として出力する際に、編集結果を何
枚目に出力するかを示すデータを示している。1枚の入
力画像に対する出力が終了すると、S31の指示処理、
あるいは、S32の前処理に戻り、次の入力画像に対す
る処理を続ける。
【0026】図3は、図2における指示処理S31のフ
ローチャートである。S41において、利用者は編集処
理の指定を行なう。この編集指示は編集の種別と適用範
囲に加え、ページ指定のデータからなる。このページ指
定により、1枚の入力画像を複数枚の出力画像に分割し
て出力することが可能となる。編集指示部2は、機器の
操作パネルの上に配置されたボタンおよびデジタイザ等
によって構成することができる。編集指示の順序は必ず
しも出力のページ順でなくても構わない。また、ページ
の指定は同一の編集指示を複数のページに対して設定す
ることができるように構成することができる。
【0027】この編集指示により指定する分割の種類と
しては、例えば、色別の分割や、部分分割等がある。色
別分割は、画像入力部1から送られてくる画像データ
を、編集指示部2によって指定された色によって分割す
る。色の成分の分析は公知の技術、例えば特公平3−2
01671号公報に記載されているような技術により実
現することができる。色別分割を行なうとき、中間色の
画像を読み取った場合に、指示された色として、どの範
囲までを分割するかが問題となる。この許容範囲は、前
もって決めてあっても良いし、この編集指示部2の中で
指定しても良い。部分分割は、編集指示部2によって指
定された部分とそれ以外の部分に分割する。原稿の一部
分の指定は、公知の技術、例えば、特開平2−2232
75号公報に記載されているような技術を用いることに
より実現することができる。編集指示においては、これ
らの色別分割、部分分割を同時に行なうように指示する
ことも可能である。そのような場合は、まず指定された
部分を切り出し、その部分に対して色別分割を行なう。
もちろんこの逆のアルゴリズムでも構わない。また、1
枚の原稿の中で色別分割、部分分割、あるいは、両方の
指定が、複数の部分に対して行なわれても良い。
【0028】S42において、入力された指示が編集指
示の場合には、S43において、編集指示をすべて編集
指示記憶部3に送り、蓄積する。編集指示記憶部3の内
容は、指定されたページ、分割の種類と分割対象の具体
的なデータからなる。編集指示記憶部3で編集指示デー
タを記憶するときに、ページ順にソートして記憶してお
いても良い。
【0029】図7は、編集指示記憶部3に格納される編
集指示データの内部表現の一例を示す説明図である。こ
の例では、編集指示記憶部3に格納される編集指示デー
タとしては、ページ、分割の種類、部分分割する際の矩
形の左上点のX座標、Y座標、矩形の幅と高さ、色別分
割する際のレッド、グリーン、ブルーの各成分の濃度か
ら構成されている。ここでは、部分分割は、矩形領域し
か対象にしていないが、自由形状をも対象とするデータ
構造として構成することもできる。部分分割する際に指
定される矩形の左上点のX座標、Y座標は、例えば、原
稿の左上を原点とし、主走査方向、すなわち水平方向を
X座標方向、副走査方向、すなわち垂直方向をY座標方
向とした座標値で表すことができる。この座標値、およ
び、矩形の幅、高さの単位としては、mmや、ドット数
等で表すことができる。また、色別分割を行なう際の各
色の成分の濃度は、百分率で示すことができる。色は、
レッド、グリーン、ブルーの3色の他、シアン、マゼン
タ、イエローの3色や、それにブラックを含めた4色で
表すことも可能である。
【0030】図4は、図2における前処理S32のフロ
ーチャートである。S51において、制御部5からの指
示により編集指示記憶部3から画像分割部4へ編集指示
データ13を転送する。S52では、ページカウンタ7
でカウントされている現在生成中のページと、編集指示
で指示されるページが一致するか否かを判定し、一致し
たときのみS53へ処理を移し、そうでないときはS5
1へ戻る。S53では、編集指示の合成を行なう。S5
4において、編集指示がまだ残っているか否かを判定
し、残っている場合には、S51へ戻り、次の編集指示
の処理を行なう。編集指示がなくなると、前処理を終了
し、分割及び出力処理に移行する。編集指示記憶部3に
編集指示データをページ順にソートして格納した場合に
は、制御部5の指示により、生成するページの編集指示
を連続して読み込むことができる。このため、現在生成
中のページ以外の編集指示の読み込みによるオーバーヘ
ッドを低減することができる。または、編集指示記憶部
3が、制御部5からの生成するページに関する制御信号
を受け取り、生成するページの編集指示データのみを選
択して画像分割部4へ送る構成とすることも可能であ
る。
【0031】図5は、図2における分割及び出力処理S
33のフローチャートである。S61において、画像入
力部1は原稿の画像を入力し、画像分割部4へ送出す
る。画像分割部4は、S62において、編集指示に基づ
き、入力画像に対して分割処理を施す。そしてS63に
おいて、画像出力部6は編集後の画像を出力する。S6
4において、画像が残っているか否かを判定し、残って
いる場合には、S61に戻り処理を続行する。残ってい
る画像がなくなると、1ページの出力画像の処理を終了
する。
【0032】画像入力部1あるいは画像分割部4に画像
メモリを備えている構成では、2ページ目以降の処理の
ときに改めて画像を入力する必要はない。このような構
成の場合には、処理時間を削減することができるととも
に、画像入力部1として用いるスキャナ等で起こる画像
読み取り情報の誤差もなくすことができる。
【0033】図6は、図2における後処理S35のフロ
ーチャートである。S71では、ページカウンタ7が保
持している生成中画像のページ数を制御部5からの改ペ
ージ情報22によって1だけインクリメントする。S7
2では、画像分割部4に入力されている前ページからの
編集処理をクリアする。そして、編集指示記憶部3に記
憶された編集指示データを始めから読み直すように設定
しなおし、前処理S32へ戻る。
【0034】本発明の画像処理装置の第1の実施例にお
ける動作の具体例について図2を用いながら説明する。
図8は、第1の実施例における具体的な動作の説明図、
図9は、具体例において編集指示記憶部に格納される編
集指示データの説明図、図10は、具体例において分割
されて出力される出力画像の説明図である。いま図8
(A)に示すような元原稿を図8(C)に示すように分
割する場合を考える。このとき、指示処理S31におい
て、図8(B)に示すように、部分指定81,83およ
び色別/部分指定82等の編集処理指定を行なったとす
る。すると、例えば、図9に示すような編集指示データ
12が編集指示記憶部3に蓄えられる。色別/部分指定
82の領域における色の指定は、図9の2行目のデータ
のように、1ページ目に対して、レッド、グリーン、ブ
ルーの3色とも100%の濃度、すなわち、黒の部分の
みが切り出されるように指定している。
【0035】利用者が原稿を画像入力部1にセットし、
スタートボタンを押すと、処理開始信号14が制御部5
に伝達され、画像分割部4において前処理S32の処理
が開始される。この前処理S32において、図9に示し
た編集指示データ13が画像分割部4に読み込まれ、ま
ず1ページ目の編集指示データが取り込まれる。そし
て、分割及び出力処理S33において、取り込まれた編
集指示データに基づき、分割処理が行なわれ、部分指定
81,83の領域が切り出されるとともに、色別/部分
指定82の領域のうち、黒の部分が切り出される。切り
出された画像は画像出力部6に送られ、図8(C)に示
すような原稿が出力される。図8(B)で行なったよう
な指示を、2ページ目、3ページ目も行なうことによ
り、図8(A)に示すような原稿から、図10に示すよ
うな分割された3枚の出力原稿を、一度画像入力部1に
原稿をセットするのみで得ることができる。もちろん、
もっと多数の出力原稿に分割することも可能である。ま
た、1ページ目、2ページ目の編集指示を行なった後、
3ページ目は1ページ目及び2ページ目で指示しなかっ
た部分全てが指定されるように構成することもでき、こ
の場合には、3ページ目の編集指示を省略することがで
きる。
【0036】図11は、第1の実施例における別の具体
的な動作の説明図、図12は、別の具体例において分割
されて出力される出力画像の説明図である。図11
(A)に示すような元画像に対して、図11(B)に示
す色別/部分指定84のような編集指示をする。この色
別/部分指定84の領域に対する編集指示において、1
ページ目の指示として、特定の色のみを除く指示を行な
う。このとき、複数色を指定するように構成することも
可能である。このような編集指示を行ない、分割及び出
力処理S33を行なうことにより、図11(C)に示す
ような画像を得ることができる。また、2ページ目の指
示として、色別/部分指定84の領域に対して、1ペー
ジ目で除いた色のみを分割して出力するような編集指示
を行なっておく。すると、図12のように、2枚の出力
画像を得ることができる。このように、図12(A)に
示すようなベースとなる原稿の上に、図12(B)に示
すような強調したい部分を着色した透明あるいは半透明
の用紙を重ねて用いるような原稿の作成を行なうことが
できる。
【0037】図13は、本発明の画像処理装置の第2の
実施例を示すブロック図である。図中、図1と同様の部
分には同じ符号を付して説明を省略する。8は領域判定
部、9は画像記憶部、23は入力画像データ、24は領
域判定結果データ、25は入力画像及び領域判定結果デ
ータ、26は制御信号である。
【0038】画像記憶部9は、画像入力部1で読み取ら
れた入力画像データ11を一時格納する。この画像記憶
部9は、制御部5からの制御信号26により制御され
る。領域判定部8は、画像記憶部9に格納された入力画
像データを参照し、入力画像に対して領域判定を行な
う。判定結果は、入力画像とともに、入力画像及び領域
判定結果データ25として、画像分割部4によって読み
出される。画像分割部4は、入力画像を画像記憶部9か
ら読み出すとともに、領域判定部8による判定結果も一
緒に読み出し、編集指示記憶部3に格納されている編集
指示データ13およびページカウンタ7のカウント値に
従い、判定結果に基づいて、分割などの編集処理を行な
い、出力画像データ20を形成して画像出力部6に出力
する。
【0039】図14乃至図16は、本発明の画像処理装
置の第2の実施例における動作を説明するためのフロー
チャートである。図14は、動作の概要を示すものであ
る。まず、S91において、編集処理のための指示入力
処理が行なわれる。この編集指示の入力は、概ね第1の
実施例と同様であるが、領域判定部8を有しているた
め、領域ごとに指示し、指定して行くことになる。S9
2の領域判定処理では、画像入力部1にセットされた原
稿を読み取り、入力画像データ11を画像記憶部9に格
納するとともに、画像記憶部9に格納されている入力画
像に対して領域判定を行なう。この処理により判定され
た入力画像の各領域は、画像分割部4における編集単位
となる。S93においては、第1の実施例と同様に、画
像分割部4は、編集指示記憶部3から編集指示データ1
3を読み出し、編集指示の合成を行なう。S94の分割
及び出力処理では、画像分割部4は、画像記憶部9から
入力画像及び領域判定結果データ25を読み出し、合成
された編集指示データ、ページカウンタ7のカウント値
をもとに入力画像の分割処理を行ない、画像出力部6に
送出する。画像出力部6では、出力画像データ20を受
け取り、出力する。図14のフローチャートでは、領域
判定処理S92を指示処理S91の後に行なっている
が、先に画像入力部1により原稿画像を入力し、画像記
憶部9に格納し、領域判定処理を行なうことも可能であ
る。この場合には、指示処理を行なう際に、利用者に対
して領域判定処理の結果を表示し、利用者は領域を指し
示すのみで領域の指定を行なうことができる。あるい
は、領域の種別を指定することにより指示を行なうこと
ができる。このように、指示操作が簡単になるととも
に、確実に行なえる利点がある。
【0040】指示処理であるS91の処理動作は、第1
の実施例と同様であるので、図3に示したフローチャー
トに従って処理動作を説明する。
【0041】S41では、利用者は編集指示部2におい
て編集処理の指定を行なう。この編集指示は分割する領
域とその出力ページのデータからなる。領域の指定は、
第1の実施例の場合と同様である。または、該当領域中
の1点(代表点と呼ぶ)、あるいは領域の種類を指定す
ることによって行なうこともできる。このような種々の
指定方法を組合わせても構わない。これらの指定はデジ
タイザ上、あるいは操作パネル上等で行なう。もちろ
ん、領域判定部8による領域判定処理S92を先行して
行なう構成の場合には、領域判定部8が行なった判定結
果をディスプレイ等を通して利用者に示し、そのディス
プレイ上で領域指定を行なうような方法を用いることも
可能である。この場合には、実際に領域判定された結果
に基づいて指示を行なうことができるので、利用者が考
えた領域と、領域判定の結果とが相違して所望しない出
力原稿が出力されるのを防ぎ、確実な指示を行なうこと
ができる。出力ページの指定も操作パネルまたはデジタ
イザで行なう。第1の実施例と同様、この実施例でも出
力順に編集指示が行なわれる必要はない。このようにし
て入力された編集指示データ12は、ソートされて、ま
たはそのまま、編集指示記憶部3に格納される。
【0042】図17は、本発明の画像処理装置の第2の
実施例における編集指示記憶部3の内部表現の一例を示
す説明図である。この例では、領域を代表点あるいは領
域の種類により指定する場合における編集指示記憶部に
格納される編集指示データの例を示している。格納され
る編集指示データとしては、ページと、領域の種類、代
表点のX座標とY座標を格納しておけばよい。また、第
1の実施例と同様の編集指示も可能とすることができ、
その場合には、図7等で示したデータも一緒に格納する
ように構成すればよい。さらに他のデータも格納するよ
うに構成することもできる。
【0043】図15は、図14における領域判定処理S
92のフローチャートである。S101では、制御部5
の制御信号17,26に従い、画像入力部1において読
み込んだ入力画像データ11が、画像記憶部9に送ら
れ、記憶される。そして、S102において、領域判定
部8は画像記憶部9に蓄積された画像に対して領域判定
処理を行なう。
【0044】S102における領域判定は、文書認識技
術における領域判定処理を用いることができる。この領
域判定処理は、文書のデジタル画像を入力として、文字
領域、図表領域、罫線領域などに分離する処理である。
これは、公知の技術、例えば、特開昭64−15889
号公報や、特公昭61−32712号公報に示されてい
る技術によって実現することができる。領域を表現する
矩形は、原稿画像の主走査方向、すなわち水平方向と、
副走査方向、すなわち垂直方向に平行な辺を有し、対象
となる領域を囲む最小矩形である。
【0045】また、この領域判定処理には、例えば、従
来の技術として説明した特開平3−189878号公報
に用いられているような閉領域の判定処理を用いても良
い。この技術によれば、複雑な形状をもつ図形であって
も、閉領域に対して簡単にずれなく塗りつぶしを行なう
ことができる。この技術を本発明の領域判定処理に応用
することにより、マーカーや閉領域内の1点指示等の手
法により指示された閉領域を検出することができる。こ
の結果、閉領域と枠とのズレをなくし、複雑な領域の編
集指示を簡略化することができる。
【0046】図14におけるS93の前処理は、第1の
実施例と同様であり、図4に示すフローチャートと同様
の処理であるので、ここでは省略する。
【0047】図16は、図14における分割および出力
処理のフローチャートである。まず、S111におい
て、画像分割部4は画像記憶部9から送られてくる入力
画像及び領域判定結果データ25を受け取る。このと
き、入力画像データは、領域判定された結果に従って、
領域ごとに画像分割部4が受け取るように構成すること
もできる。また、前処理S93において合成した編集指
示データに従い、分割処理の対象となり得る領域のみを
画像記憶部9から読み出すように構成することも可能で
ある。S112では、合成した編集指示データに基づ
き、実際に分割処理を行なう。S111において、領域
ごとに入力画像データを受け取る場合には、受け取る領
域ごとに分割処理が行なわれる。S113において、分
割処理の行なわれた出力データ20が画像出力部6に送
られ、画像出力部6において、出力される。S114で
は、処理すべき画像が残っているか否かを判定し、残っ
ている場合には、S111に戻り、処理を繰り返す。処
理すべき画像がなくなった時点で、1ページの処理を終
了する。
【0048】図14における後処理S96は、第1の実
施例と同様であり、図6に示すフローチャートと同様の
処理であるので、説明を省略する。この後処理S96を
行なった後、図14のS93に戻り、2ページ目の処理
に移る。2ページ目以降の出力画像の形成は、既に入力
画像が画像記憶部9に格納されているので、再び画像入
力部1から読み込むことなく、画像記憶部9に格納され
ている入力画像を読み出して処理を繰り返すことにな
る。
【0049】本発明の画像処理装置の第2の実施例にお
ける動作の具体例について図14を用いながら説明す
る。図18は、第2の実施例における具体的な動作の説
明図、図19は、具体例における領域判定結果の説明図
である。いま図18(A)に示すような元原稿を図18
(C)に示すように分割する場合を考える。このとき、
指示処理S91において、図18(B)に示すように、
文字領域の領域位置指定121,124,125および
図表領域の領域種類指定122,123等の編集処理指
定を行なったとする。文字領域の指定においては、出力
する必要のない領域も存在するので領域位置を指定し、
図表領域についてはすべて出力するため、種類で指定し
ている。このように指定示した編集指示データ12は、
編集指示記憶部3に蓄えられる。この状態で利用者が原
稿を画像入力部1にセットし、処理開始の指示を出す
と、S92において、画像入力部1で画像の入力が行な
われ、画像記憶部9に格納される。そして、領域判定部
8において、画像記憶部9に格納された入力画像データ
に対して領域の判定が行なわれる。
【0050】領域判定部8による領域判定の結果例を図
19に示す。図19(A)は、図18(A)と同様の元
原稿である。このような原稿画像が画像記憶部9に格納
されているとき、領域判定部8で領域を判定し、図19
(B)に示すような結果を得る。図19(B)では、判
定結果に基づき、文字領域として判定した領域に右下が
りのハッチングを、図表領域に右上がりのハッチング
を、さらに罫線領域として判定した領域にクロスハッチ
ングを施して示している。このような判定結果は、入力
画像データとともに、画像記憶部9に格納しておくこと
ができる。判定結果を示すデータは、図19(B)に示
すような画像データでなくともよく、例えば、領域の種
類、および、領域の左上の点の座標と幅、高さ等、領域
の矩形を特定するデータを用いることができる。
【0051】続いて、S93の前処理が行なわれる。そ
して、S94において、図19(B)に示すように判定
された領域判定結果と、図18(B)に示すように編集
指示が行なわれ、前処理で合成された編集指示データ、
さらに、ページカウンタ7のカウント値に基づく制御部
5からの制御信号18により、画像記憶部9に記憶され
ている図18(A)に示すような元画像に対して分割処
理を行なう。分割処理された出力画像データ20は、画
像出力部6に送られ、図18(C)に示す出力原稿が出
力される。
【0052】このようにして、図表と、それに付随する
文字の部分のみを分割して出力させることができる。例
えば、2ページ目として残りの文字領域、罫線領域を出
力させ、図18(C)に示した出力画像と重ねて用いる
ことのできる出力原稿を作成することができる。このと
き、1ページ目と2ページ目は、画像記憶部8に格納さ
れた同じ入力画像データから作成され、また、編集指示
も一括して行なわれるので、画像入力時の載置ズレや、
編集指示時のズレを防止することができる。さらに、領
域判定結果を用いて領域の分割を行なうことにより、編
集指示時のズレを防止できるとともに、編集指示を簡単
に行なうことができるようになる。発表の際には、どち
らかの出力原稿を先に提示し、その後もう一枚の出力原
稿を重ねることにより、時間的な広がりを持たせること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、1枚の入力画像に対し複数の出力画像の編集
処理を指定し、1度の編集指示操作でそれぞれの結果を
分割して出力することができる。これにより、透明の用
紙等を用いて重ね合わせて使用する出力原稿を作成する
際、一括して指示が行なえるので、出力する原稿ごとに
利用者が編集指示をし直すという手間を削減することが
できる。また、処理中は原稿を動かすことがないので、
出力原稿のズレが少なくなり、出力原稿を重ね合わせた
ときでも、ズレにより見苦しくなるという問題を解消す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置の第1の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】〜
【図6】 本発明の画像処理装置の第1の実施例におけ
る動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 第1の実施例における編集指示記憶部3に格
納される編集指示データの内部表現の例を示す説明図で
ある。
【図8】 第1の実施例における具体的な動作の説明図
である。
【図9】 第1の実施例における具体例において編集指
示記憶部に格納される編集指示データの説明図である。
【図10】 第1の実施例における具体例において分割
されて出力される出力画像の説明図である。
【図11】 第1の実施例における別の具体的な動作の
説明図である。
【図12】 第1の実施例における別の具体例において
分割されて出力される出力画像の説明図である。
【図13】 本発明の画像処理装置の第2の実施例を示
すブロック図である。
【図14】〜
【図16】 本発明の画像処理装置の第2の実施例にお
ける動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】 本発明の画像処理装置の第2の実施例にお
ける編集指示記憶部3の内部表現の一例を示す説明図で
ある。
【図18】 第2の実施例における具体的な動作の説明
図である。
【図19】 第2の実施例における具体例における領域
判定結果の説明図である。
【図20】 従来の画像処理装置の概略構成図である。
【図21】〜
【図24】 従来の画像処理装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図25】 従来の画像処理装置による出力原稿の例の
説明図である。
【符号の説明】
1 画像入力部、2 編集指示部、3 編集指示記憶
部、4 画像分割部、5制御部、6 画像出力部、7
ページカウンタ、8 領域判定部、9 画像記憶部、1
0 画像編集部、11 入力画像データ、12,13
編集指示データ、14 処理開始信号、15 制御用編
集指示データ、16,17,18,19,26 制御信
号、20 出力画像データ、21 ページ情報、22
改ページ情報、23 入力画像データ、24 領域判定
結果データ、25 入力画像及び領域判定結果データ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を入力する画像入力手段と、該画像
    入力手段から入力された画像に対して複数枚の出力画像
    を編集するための編集操作指示を入力する編集操作指示
    入力手段と、該編集操作指示入力手段により入力された
    編集操作指示を記憶する編集操作指示記憶手段と、出力
    される出力画像の枚数を計数する出力画像枚数計数手段
    と、前記編集操作指示記憶手段に記憶された編集操作指
    示と前記出力画像枚数計数手段により計数された出力画
    像の枚数により前記画像入力手段から入力された画像に
    対して編集を行なう画像編集手段と、該画像編集手段に
    より編集された画像を出力する画像出力手段を有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像入力手段から送られてくる画像デー
    タを記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶
    された画像に対して領域分離を行なう領域分離手段をさ
    らに有し、前記画像編集手段は前記領域分離手段により
    領域分離された画像と前記編集操作指示記憶手段に記憶
    された編集操作指示と前記出力画像枚数計数手段により
    計数された出力画像の枚数により前記画像記憶手段に記
    憶された画像に対して編集を行なうことを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
JP5034464A 1993-01-30 1993-01-30 画像処理装置 Pending JPH06233116A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111858978A (zh) * 2020-07-21 2020-10-30 国家电网有限公司技术学院分公司 一种自动制作网络课件图标的方法及系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111858978A (zh) * 2020-07-21 2020-10-30 国家电网有限公司技术学院分公司 一种自动制作网络课件图标的方法及系统
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