JPH06232509A - 半導体レーザ、半導体レーザ装置及び光集積回路 - Google Patents

半導体レーザ、半導体レーザ装置及び光集積回路

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JPH06232509A
JPH06232509A JP3470093A JP3470093A JPH06232509A JP H06232509 A JPH06232509 A JP H06232509A JP 3470093 A JP3470093 A JP 3470093A JP 3470093 A JP3470093 A JP 3470093A JP H06232509 A JPH06232509 A JP H06232509A
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JP
Japan
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ridge
waveguide
substrate
layer
semiconductor laser
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JP3470093A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hata
雅幸 畑
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回の成長プロセスにより、活性層と活性層
よりバンドギャップが大きい光ガイド層とを形成する。 【構成】 導波路方向の一部分にリッジ2を形成した基
板1を用い、この基板1上に半導体層を成長させる。基
板1のリッジ部3と非リッジ部4とにおいて、成長させ
た半導体層の組成及び/または膜厚が異なるので、バン
ドギャップが小さい部分を活性層とし、バンドギャップ
が大きい部分を光ガイド層とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ、半導体
レーザに変調素子を付設させた半導体レーザ装置、及び
半導体レーザ, 変調素子, 受光素子等を集積化した光集
積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザの最大出力は、レーザ光の
出射端面におけるレーザ光の吸収による端面温度の急激
な上昇に伴って生じるCOD(Catastrophic Optical Damag
e)によって制限されている。レーザ光の吸収を抑制して
COD を防止できる高出力の半導体レーザとして窓構造型
の半導体レーザが知られている。この窓構造型の半導体
レーザでは、レーザ光の出射端面側に活性層よりもバン
ドギャップが大きい光ガイド層を設けて、端面における
レーザ光の吸収を抑制している。このような窓構造型の
半導体レーザを作製する場合には、例えばElectronics
Letters 22 pp.279(1986) に示されているように、まず
基板上に活性層, クラッド層等を全域に成長させた後、
その一部をエッチング除去し、その除去部に活性層より
バンドギャップが大きい半導体層を光ガイド層として成
長させる。
【0003】また、回折格子部を設けた分布反射型の半
導体レーザとしては、IEEE JournalOf Quantum Electro
nics QE-15 pp.701(1979)に示されているものがある。
ここに示されている分布反射型の半導体レーザでは、回
折格子部の光ガイド層が光吸収層として作用するので、
動作電流が上昇する等の問題点がある。この問題点は、
第29回応用物理学関係連合講演会4p-H-7 pp.184(1982)
または第30回応用物理学関係連合講演会4a-H-7 pp.119
(1983) にて報告されているように、活性層より回折格
子部の光ガイド層のバンドギャップを大きくすることに
より、解決可能である。このような活性層及び回折格子
部の光ガイド層は、それぞれに別々の結晶成長にて形成
された異なる組成の半導体層から構成されており、その
形成には少なくとも2回の成長プロセスが必要である。
【0004】量子閉じ込めシュタルク効果を用いた変調
素子と、量子井戸層を活性層とする半導体レーザとをモ
ノリシックに集積化した変調素子付きの半導体レーザ装
置として、Applied Physics Letters 48 pp.1(1986) に
示されているものがある。このような変調素子付きの半
導体レーザ装置では、変調素子の量子井戸光ガイド層の
光伝播損失は60cm-1であり、変調素子部分の長さが20
0 μmであれば、その部分を通過した光強度は30%に減
衰するので、付設された半導体レーザの光出力を大きく
する必要がある。このような変調素子部分における光減
衰の問題を解消するためには、電圧を印加しないときの
バンドギャップが活性層より大きい量子井戸光ガイド層
を変調素子部分に設けることが考えられる。そしてこの
活性層及び外部変調器部分の光ガイド層の形成には少な
くとも2回の成長プロセスが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例では、
活性層と共振器端面の光ガイド層との形成のために、最
低2回の成長プロセスが必要である。また、光ガイド層
の形成のための再成長時に再成長界面に欠陥が生じやす
く、歩留りが低いという問題もある。
【0006】また、前述した従来例では、活性層と回折
格子部の光ガイド層との形成のために、最低2回の成長
プロセスが必要である。また、複数回の成長プロセスを
経るので、活性層と回折格子部の光ガイド層との光の結
合効率を高めるためには、高精度の成長プロセス及びエ
ッチングプロセスが要求されるという問題もある。
【0007】また、活性層と変調素子部分の光ガイド層
との形成のために、最低2回の成長プロセスが必要であ
るという問題がある。
【0008】また、活性層の導波路のバンドギャップが
小さい発光素子(半導体レーザ),受光素子等の光学的
素子と、導波路のバンドギャップが大きい回折格子,変
調器,光スイッチ等の光学的素子とをプレーナ型にモノ
リシックに集積化した光集積回路を作製する場合におい
ても、バンドギャップが異なる導波路を形成するために
は、少なくとも2回の成長プロセスを必要とする。
【0009】以上のように、バンドギャップが異なる半
導体層を形成するためには、複数回の結晶成長プロセス
が必要であるという問題点がある。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の1つの目的は、活性層と共振器端面の
光ガイド層とを1回の成長プロセスにて形成することが
可能である窓構造型の半導体レーザを提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、活性層と回折
格子部の光ガイド層とを1回の成長プロセスにて形成す
ることが可能である分布反射型の半導体レーザを提供す
ることにある。
【0012】また、本発明の更に他の目的は、活性層と
変調器部分の光ガイド層とを1回の成長プロセスにて形
成することが可能である変調素子付きの半導体レーザ装
置を提供することにある。
【0013】また、本発明の更に他の目的は、バンドギ
ャップが異なる同材質の半導体層を1回の成長プロセス
にて同一平面内にて形成することが可能である光集積回
路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明に係る半
導体レーザは、量子井戸層からなる活性層と、該活性層
よりバンドギャップが大きい量子井戸層からなる共振器
端面の光ガイド層とを有する窓構造型の半導体レーザに
おいて、前記活性層及び光ガイド層が、導波路方向の一
部に導波路の幅と同じかそれより広い導波路方向のリッ
ジを形成した基板上に設けられていることを特徴とす
る。
【0015】本願の第2発明に係る半導体レーザは、2
種類以上のIII 族元素を含む活性層と、該活性層よりバ
ンドギャップが大きい共振器端面の光ガイド層とを有す
る窓構造型の半導体レーザにおいて、前記活性層及び光
ガイド層が、導波路方向の一部に導波路の幅と同じかそ
れより広い導波路方向のリッジを形成した基板上に設け
られていることを特徴とする。
【0016】本願の第3発明に係る半導体レーザは、量
子井戸層からなる活性層と、該活性層よりバンドギャッ
プが大きい量子井戸層からなる回折格子部の光ガイド層
とを有する分布反射型の半導体レーザにおいて、前記活
性層及び光ガイド層が、導波路方向の一部に導波路の幅
と同じかそれより広い導波路方向のリッジを形成した基
板上に設けられていることを特徴とする。
【0017】本願の第4発明に係る半導体レーザは、2
種類以上のIII 族元素を含む活性層と、該活性層よりバ
ンドギャップが大きい共振器端面の光ガイド層とを有す
る分布反射型の半導体レーザにおいて、前記活性層及び
光ガイド層が、導波路方向の一部に導波路の幅と同じか
それより広い導波路方向のリッジを形成した基板上に設
けられていることを特徴とする。
【0018】本願の第5発明に係る半導体レーザは、第
1または第2または第3または第4発明において、(1
00)基板上に〔01−1〕方向の導波路を有し、その
側面の面方位が(M11)A面(M:正の実数)と(N
−1−1)A面(N:正の実数)とである〔01−1〕
方向のリッジが前記基板上に形成されていることを特徴
とする。
【0019】本願の第6発明に係る半導体レーザは、第
1または第2または第3または第4発明において、(1
00)基板上に〔011〕方向の導波路を有し、その側
面の面方位が(M1−1)B面(M:正の実数)と(N
−11)B面(N:正の実数)とである〔011〕方向
のリッジが前記基板上に形成されていることを特徴とす
る。
【0020】本願の第7発明に係る半導体レーザは、第
1または第2または第3または第4発明において、(1
10)基板上に〔001〕方向の導波路を有し、その側
面の面方位が(M10)面(−1<M<1:Mは実数)
と(1N0)面(−1<N<1:Nは実数)である〔0
01〕方向のリッジが前記基板上に形成されていること
を特徴とする。
【0021】本願の第8発明に係る半導体レーザ装置
は、量子閉じ込めシュタルク効果を用いた変調素子と、
電圧を印加しないときの前記変調素子よりバンドギャッ
プが小さい量子井戸層からなる活性層を有する半導体レ
ーザとをモノリシックに集積化した半導体レーザ装置に
おいて、前記変調素子及び半導体レーザが、導波路方向
の一部分に導波路と同じかそれより広い導波路方向の第
1リッジが形成され、導波路方向の他の部分に前記第1
リッジより幅が広い導波路方向の第2リッジが形成され
ているかまたはリッジが形成されていない基板上に設け
られており、導波路の一部分が前記第1リッジ上にある
ことを特徴とする。
【0022】本願の第9発明に係る半導体レーザ装置
は、第8発明において、(100)基板上に〔01−
1〕方向の導波路を有し、その側面の面方位が(M1
1)A面(M:正の実数)と(N−1−1)A面(N:
正の実数)とである〔01−1〕方向のリッジが前記基
板上に形成されていることを特徴とする。
【0023】本願の第10発明に係る半導体レーザ装置
は、第8発明において、(100)基板上に〔011〕
方向の導波路を有し、その側面の面方位が(M1−1)
B面(M:正の実数)と(N−11)B面(N:正の実
数)とである〔011〕方向のリッジが前記基板上に形
成されていることを特徴とする。
【0024】本願の第11発明に係る半導体レーザ装置
は、第8発明において、(110)基板上に〔001〕
方向の導波路を有し、その側面の面方位が(M10)面
(−1<M<1:Mは実数)と(1N0)面(−1<N
<1:Nは実数)である〔001〕方向のリッジが前記
基板上に形成されていることを特徴とする。
【0025】本願の第12発明に係る光集積回路は、量子
井戸層を含む導波路のバンドギャップが異なる複数の光
学的素子をプレーナ型にモノリシックに集積化した光集
積回路において、導波路の幅と同じかそれより広い導波
路方向の第1リッジを形成した第1の部分と、該第1リ
ッジと幅が異なる導波路方向の第2リッジを形成するか
またはリッジを形成しない第2の部分とから構成される
基板上に、前記複数の光学的素子の導波路が設けられて
いることを特徴とする。
【0026】本願の第13発明に係る光集積回路は、2種
類以上のIII 族元素を含む半導体から構成される導波路
のバンドギャップが異なる複数の光学的素子をプレーナ
型にモノリシックに集積化した光集積回路において、導
波路の幅と同じかそれより広い導波路方向の第1リッジ
を形成した第1の部分と、該第1リッジと幅が異なる導
波路方向の第2リッジを形成するかまたはリッジを形成
しない第2の部分とから構成される基板上に、前記複数
の光学的素子の導波路が設けられていることを特徴とす
る。
【0027】本願の第14発明に係る光集積回路は、第12
または第13発明において、(100)基板上に〔01−
1〕方向の導波路を有し、その側面の面方位が(M1
1)A面(M:正の実数)と(N−1−1)A面(N:
正の実数)とである〔01−1〕方向のリッジが前記基
板上に形成されていることを特徴とする。
【0028】本願の第15発明に係る光集積回路は、第12
または第13発明において、(100)基板上に〔01
1〕方向の導波路を有し、その側面の面方位が(M1−
1)B面(M:正の実数)と(N−11)B面(N:正
の実数)とである〔011〕方向のリッジが前記基板上
に形成されていることを特徴とする。
【0029】本願の第16発明に係る光集積回路は、第12
または第13発明において、(110)基板上に〔00
1〕方向の導波路を有し、その側面の面方位が(M1
0)面(−1<M<1:Mは実数)と(1N0)面(−
1<N<1:Nは実数)である〔001〕方向のリッジ
が前記基板上に形成されていることを特徴とする。
【0030】
【作用】本願に係る発明は、基板上のリッジ上面とリッ
ジを形成しない部分とにおいて、同一条件にて半導体層
を成長させた際に、成長させた半導体層の組成及び/ま
たは膜厚が異なることを利用して、バンドギャップが異
なる活性層,共振器端面の光ガイド層,回折格子部の光
ガイド層,変調素子,受光素子を1回の成長プロセスに
より作製する。以下、各発明についてこの原理を説明す
る。
【0031】第1発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向のリッジを導波路方向の一部に形成し
た基板上に、量子井戸層を成長させると、リッジ上と非
リッジ上とにおいて量子井戸層の膜厚が異なる。そし
て、膜厚が薄い部分の量子井戸層を共振器端面の光ガイ
ド層とし、膜厚が薄い厚い部分の量子井戸層を活性層と
することにより、この光ガイド層が活性層より量子効果
が大きくなって、活性層と活性層よりバンドギャップが
大きい共振器端面の光ガイド層とを1回の結晶成長にて
形成できる。
【0032】第2発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向のリッジを導波路方向の一部に形成し
た基板上に、III 族元素を2種類以上含む半導体層を成
長させると、リッジ上と非リッジ上とにおいて成長させ
た半導体層の組成が異なる。そして、バンドギャップが
大きい部分の成長半導体層を共振器端面の光ガイド層と
し、バンドギャップが小さい部分の成長半導体層を活性
層とすることにより、活性層と活性層よりバンドギャッ
プが大きい共振器端面の光ガイド層とを1回の結晶成長
にて形成できる。
【0033】第3発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向のリッジを導波路方向の一部に形成し
た基板上に、量子井戸層を成長させると、リッジ上と非
リッジ上とにおいて量子井戸層の膜厚が異なる。そし
て、膜厚が薄い部分の量子井戸層を回折格子部の光ガイ
ド層とし、膜厚が厚い部分の量子井戸層を活性層とする
ことにより、この光ガイド層が活性層より量子効果が大
きくなって、活性層と活性層よりバンドギャップが大き
い回折格子部の光ガイド層とを1回の結晶成長にて形成
できる。
【0034】第4発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向のリッジを導波路方向の一部に形成し
た基板上に、III 族元素を2種類以上含む半導体層を成
長させると、リッジ上と非リッジ上とにおいて成長させ
た半導体層の組成が異なる。そして、バンドギャップが
大きい部分の成長半導体層を回折格子部の光ガイド層と
し、バンドギャップが小さい部分の成長半導体層を活性
層とすることにより、活性層と活性層よりバンドギャッ
プが大きい回折格子部の光ガイド層とを1回の結晶成長
にて形成できる。
【0035】以上のような第1,2,3,4発明は、具
体的には第5,6,7発明に示した条件にて実現でき
る。
【0036】第8発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向の第1リッジを導波路方向の一部に形
成し、また導波路方向の他の部分に第1リッジより幅が
広い導波路方向の第2リッジが形成されているかまたは
リッジが形成されていない基板上に、量子井戸層を成長
させると、リッジ上と非リッジ上とにおいて量子井戸層
の膜厚が異なる。そして、膜厚が薄い部分の量子井戸層
を変調素子の光ガイド層とし、膜厚が厚い部分の量子井
戸層を活性層とすることにより、この光ガイド層が活性
層より量子効果が大きくなって、活性層と活性層よりバ
ンドギャップが大きい変調素子の光ガイド層とを1回の
結晶成長にて形成できる。
【0037】以上のような第8発明は、具体的には第
9,10,11発明に示した条件にて実現できる。
【0038】第12発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向の第1リッジを導波路方向に形成した
第1の部分と、第1リッジと幅が異なる第2リッジを導
波路方向に形成するかリッジを形成しない第2の部分と
からなる基板上に、量子井戸層を成長させると、第1の
部分と第2の部分とにおいて量子井戸層の膜厚が異な
る。そして、膜厚が薄い部分の量子井戸層をバンドギャ
ップが大きい層とし、膜厚が厚い部分の量子井戸層をバ
ンドギャップが小さい層とすることにより、部分的にバ
ンドギャップが異なる導波路1回の結晶成長にてを形成
できる。
【0039】第13発明では、導波路の幅と同じかそれよ
り広い導波路方向の第1リッジを導波路方向に形成した
第1の部分と、第1リッジと幅が異なる第2リッジを導
波路方向に形成するかリッジを形成しない第2の部分と
からなる基板上に、III 族元素を2種類以上含む半導体
層を成長させると、第1の部分と第2の部分とにおいて
成長させた半導体層の組成が異なり、部分的にバンドギ
ャップが異なる導波路を1回の結晶成長にて形成でき
る。
【0040】以上のような第12,13発明は、具体的には
第14,15,16発明に示した条件にて実現できる。
【0041】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0042】実施例1.実施例1は、第1,第5発明に
係る実施例である。図1は、実施例1における半導体レ
ーザを作製するための基板の構造を示す斜視図である。
図1において、1はn型の(100)GaAs基板(傾
斜角:±0.1 °)である。基板1上の〔01−1〕方向
の一部分(中央部)には、〔01−1〕方向のリッジ2
(高さ:3μm,幅:5μm,長さ500 μm)が形成さ
れている。そして、このリッジ2により、リッジ2を形
成した部分(リッジ部)3とその両側のリッジを形成し
ない部分(非リッジ部)4とに基板1が分けられる。こ
の各非リッジ部4の長さは20μmである。なお、このリ
ッジ2は、フォトリソグラフィとバッファードHF:H
2 2 :H2 O(=10:1:100)のエッチャントによる
エッチングとを用いて形成可能である。このとき、リッ
ジ2の側面2aは、Applied Physics Letters54 pp.433(1
989) に報告されているように、(311)A面と(3
−1−1)A面とである。
【0043】図2, 図3は、図1に示す基板を用いて作
製した窓構造型の半導体レーザを示し、図2はその断面
図、図3はその斜視図である。以下、この半導体レーザ
の作製手順を説明する。
【0044】まず、基板1上に以下の層を分子線エピタ
キシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層5(膜厚:1μ
m) 次に、以下の層を分子線エピタキシ法にて基板温度520
℃で形成する。 GaInAs/Al0.1 Ga0.9 As多重量子井戸層6
(活性層,光ガイド層) 更に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度55
0 ℃で順次形成する。 p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層7(膜厚:1μ
m) p型GaAsキャップ層8(膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層6は、5周期の多重量子井戸層
からなり、1周期分の構成は、非リッジ部4において、
Ga0.85In0.15As(膜厚:7nm),Al0.1 Ga
0.9 As(膜厚:7nm)である。
【0045】以上の各層を結晶成長させた後、電極9を
形成し、パターニングによりリッジ部3に、導波路の中
心が基板1のリッジ構造の中心に合うように、図2,図
3に示すように幅4μmのリッジ状の〔01−1〕方向
の導波路を形成する。そして、非リッジ部4の中央で劈
開し、(01−1)面を共振器端面とする半導体レーザ
を作製する。以上により、リッジ部3に長さ500 μmの
活性層を有し、非リッジ部4に長さ各20μmの共振器端
面の光ガイド層を有する窓構造型の半導体レーザを作製
できる。
【0046】Applied Physics Letters 56 pp.1939(199
0)にも示されているように、リッジを形成した部分に多
重量子井戸層を成長させた場合、(311)A面と(3
−1−1)A面とのInが(100)面に拡散する。従
って、リッジ部3に成長した多重量子井戸層6は、非リ
ッジ部4に成長した多重量子井戸層6に比べて、In組
成が高くかつ膜厚が厚くなり、バンドギャップが小さく
なる。形成された光ガイド層の室温でのバンドギャップ
は約1.28eVであり、活性層で発振された単一縦モード
であるレーザ光(発振波長:1010nm)は、この光ガイ
ド層では吸収されなかった。
【0047】実施例2.実施例2は、第1,第6発明に
係る実施例である。図4は、実施例2における半導体レ
ーザを作製するための基板の構造を示す斜視図である。
図4において、11はn型の(100)GaAs基板(傾
斜角:±0.1 °)である。基板11上の〔011〕方向の
一部分(両端部)には、〔011〕方向のリッジ12(高
さ:3μm,幅:5μm,各長さ20μm)が形成されて
いる。そして、このリッジ12により、リッジを形成しな
い部分(非リッジ部)14とその両側のリッジ12を形成し
た部分(リッジ部)13とに基板11が分けられる。この非
リッジ部14の長さは500 μmである。なお、このリッジ
12は、フォトリソグラフィとバッファードH2 PO4
2 2 :H2 O(=8:1:1)のエッチャントによ
るエッチングとを用いて形成可能である。このとき、リ
ッジ12の側面12a は、Journal of Vacuum Science and
Technology B8 pp.692(1990)に報告されているように、
(11−1)B面と(1−11)B面とである。
【0048】図5,図6は、図4に示す基板を用いて作
製した窓構造型の半導体レーザを示し、図5はその断面
図、図6はその斜視図である。以下、この半導体レーザ
の作製手順を説明する。
【0049】まず、基板11上に以下の各層を分子線エピ
タキシ法にて基板温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層15(膜厚:1μ
m) GaAs/Al0.3 Ga0.7 As多重量子井戸層16(活
性層,光ガイド層) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層17(膜厚:1μ
m) p型GaAsキャップ層18(膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層16は、5周期の多重量子井戸層
からなり、1周期分の構成は、非リッジ部14において、
GaAs(膜厚:6nm),Al0.3 Ga0.7 As(膜
厚:6nm)である。
【0050】以上の各層を結晶成長させた後、電極19を
形成し、パターニングにより非リッジ部14に、導波路の
中心が基板11のリッジ構造の中心に合うように、図5,
図6に示すように幅4μmのリッジ状の〔011〕方向
の導波路を形成する。そして、非リッジ部14の中央で劈
開し、(011)面を共振器端面とする半導体レーザを
作製する。以上により、非リッジ部14に長さ500 μmの
活性層を有し、リッジ部13に長さ各20μmの共振器端面
の光ガイド層を有する窓構造型の半導体レーザを作製で
きる。
【0051】Journal of Vacuum Science and Technolo
gy B8 pp.692(1990)にも示されているように、リッジを
形成した部分に多重量子井戸層を成長させた場合、(1
00)面のGaが(11−1)B面と(1−11)B面
とに拡散する。従って、リッジ部13に成長した多重量子
井戸層16は、非リッジ部14に成長した多重量子井戸層16
に比べて、膜厚が薄くなり(5nm程度)、バンドギャ
ップが大きくなる。形成された活性層, 光ガイド層の室
温でのバンドギャップはそれぞれ約1.51eV,約1.53e
Vであり、活性層で発振された単一縦モードであるレー
ザ光(発振波長:821 nm)は、この光ガイド層では吸
収されなかった。
【0052】実施例3.実施例3は、第1,第7発明に
係る実施例である。図7は、実施例3における半導体レ
ーザを作製するための基板の構造を示す斜視図である。
図7において、21はn型の(110)GaAs基板(傾
斜角:±0.1 °)である。基板21上の〔001〕方向の
一部分(両端部)には、〔001〕方向のリッジ22(高
さ:3μm,幅:5μm,各長さ20μm)が形成されて
いる。そして、このリッジ22により、リッジを形成しな
い部分(非リッジ部)24とその両側のリッジ22を形成し
た部分(リッジ部)23とに基板21が分けられる。この非
リッジ部24の長さは500 μmである。なお、このリッジ
22は、フォトリソグラフィとバッファードH2 PO4
2 2 :H2 O(=8:1:1)のエッチャントによ
るエッチングとを用いて形成可能である。このとき、リ
ッジ22の側面22a は、(100)面と(010)面とで
ある。
【0053】図8は、図7に示す基板を用いて作製した
窓構造型の半導体レーザを示す断面図である。以下、こ
の半導体レーザの作製手順を説明する。
【0054】まず、基板21上に以下の各層を、PH3
800 ℃でクラッキングして分子線エピタキシ法にて基板
温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層25(膜厚:
1μm) GaInP/Al0.35Ga0.15In0.5 P多重量子井戸
層26(活性層,光ガイド層) p型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層27(膜厚:
1μm) p型GaAsキャップ層28(膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層26は、5周期の多重量子井戸層
からなり、1周期分の構成は、非リッジ部24において、
Ga0.5 In0.5 P(膜厚:6nm),Al0.35Ga
0.15In0.5 P(膜厚:6nm)である。
【0055】以上の各層を結晶成長させた後、電極29を
形成し、パターニングにより非リッジ部24に、導波路の
中心が基板21のリッジ構造の中心に合うように、実施例
2と同様に、幅4μmのリッジ状の〔001〕方向の導
波路を形成する。そして、非リッジ部24の中央を、Cl
2 ECRプラズマエッチングにより、エッチングの側面
が(001)面となるように、幅6μm,深さ3μmに
わたってエッチングする。エッチングした部分で分割し
て、(011)面を共振器端面とする半導体レーザを作
製する。以上により、非リッジ部24に長さ500 μmの活
性層を有し、リッジ部23に長さ各17μmの共振器端面の
光ガイド層を有する窓構造型の半導体レーザを作製でき
る。
【0056】リッジを形成した部分に多重量子井戸層を
成長させた場合、(110)面のInが(100)面と
(010)面とに拡散する。従って、リッジ部23に成長
した多重量子井戸層26は、非リッジ部24に成長した多重
量子井戸層26に比べて、In組成が低くかつ膜厚が薄く
なり(5nm程度)、バンドギャップが大きくなる。活
性層で発振された単一縦モードであるレーザ光(発振波
長:640 nm)は、この光ガイド層では吸収されなかっ
た。
【0057】実施例4.実施例4は、第2,第5発明に
係る実施例である。実施例4において使用する基板は実
施例1で使用した基板1(図1参照)と同じであるの
で、その説明は省略する。図9は、図1に示す基板を用
いて作製した窓構造型の半導体レーザの斜視図である。
以下、この半導体レーザの作製手順を説明する。
【0058】まず、基板1上に以下の層を分子線エピタ
キシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.35Ga0.65Asクラッド層31(膜厚:1μ
m) 次に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度72
5 ℃で順次形成する。 AlGaAs層32(活性層,光ガイド層) p型Al0.35Ga0.65Asクラッド層33(膜厚:1μ
m) p型GaAsキャップ層34(膜厚:500 nm)
【0059】この際、非リッジ部4におけるAlGaA
s層32は、Al組成が0.1 、膜厚が70nmである。Appl
ied Physics Letters 54 pp.433(1989) にも示されてい
るように、部分的にリッジを形成した基板(100)面
上にGaAsを成長させると、リッジを形成した部分の
GaAsの膜厚はリッジを形成しない部分のGaAsの
膜厚の約1.3 倍となる。従って、リッジ部3ではAl組
成が約0.07であるAlGaAs層32が約100 nm成長す
る。
【0060】以上の各層を結晶成長させた後、電極35を
形成し、パターニングによりリッジ部3に、導波路の中
心が基板1のリッジ構造の中心に合うように、実施例1
と同様に、幅4μmのリッジ状の〔01−1〕方向の導
波路を形成する。そして、非リッジ部4の中央で劈開
し、(01−1)面を共振器端面とする半導体レーザを
作製する。以上により、リッジ部3に長さ500 μmの活
性層を有し、非リッジ部4に長さ各20μmの共振器端面
の光ガイド層を有する窓構造型の半導体レーザを作製で
きる。
【0061】リッジ部3ではAl組成が約0.07であるA
lGaAs層32が成長し、非リッジ部4ではAl組成が
0.1 であるAlGaAs層32が成長するので、光ガイド
層のバンドギャップを活性層より大きくできる。形成さ
れた活性層,光ガイド層の室温でのバンドギャップは、
それぞれ約1.51eV,約1.54eVであり、活性層で発振
された単一縦モードであるレーザ光(発振波長:821 n
m)は、この光ガイド層では吸収されなかった。
【0062】なお、実施例1,4において図1のリッジ
2の高さが1μm以上の場合、実施例2において図4の
リッジ12の高さが0.5 μm以上の場合、実施例3におい
て図7のリッジ22の高さが1μm以上の場合においても
同様の効果が得られる。また、実施例2,4においてリ
ッジ12, 2の幅が2μmの場合、実施例1,3において
リッジ2, 22の幅が2〜30μmの場合においても同様の
効果が得られる。更に、実施例2,4において活性層領
域の長さを20μm以上, 共振器端面の光ガイド層の長さ
を20μm以上とした場合、実施例1,3において活性層
領域の長さを50μm以上, 共振器端面の光ガイド層の長
さを50μm以上とした場合においても同様の効果が得ら
れる。また、実施例1〜4においては、共振器端面の光
ガイド層を活性層の両側に設ける構成としたが、活性層
の片側にのみ設ける構成としてもよい。
【0063】実施例5.実施例5は、第3,第5発明に
係る実施例である。図10は、実施例5における分布反射
型の半導体レーザを作製するための基板の構造を示す斜
視図である。図10において、41はn型の(100)Ga
As基板(傾斜角:±0.1 °)である。基板41上の〔0
1−1〕方向の一部分(一端部)には、〔01−1〕方
向のリッジ42(高さ:3μm,幅:5μm,長さ300 μ
m)が形成されている。そして、このリッジ42により、
リッジ42を形成した部分(リッジ部)43とリッジを形成
しない部分(非リッジ部)44とに基板41が分けられる。
この非リッジ部44の長さは500 μmである。なお、この
リッジ42は、フォトリソグラフィとバッファードHF:
2 2 :H2 O(=10:1:100)のエッチャントによ
るエッチングとを用いて形成可能である。このとき、リ
ッジ42の側面42a は、Applied Physics Letters 54 pp.
433(1989) に報告されているように、(311)A面と
(3−1−1)A面とである。
【0064】図11は、図10に示す基板を用いて作製した
分布反射型の半導体レーザの断面図である。以下、この
半導体レーザの作製手順を説明する。
【0065】まず、基板41上に以下の層を分子線エピタ
キシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層45(膜厚:1μ
m) 次に、以下の層を分子線エピタキシ法にて基板温度520
℃で形成する。 GaInAs/Al0.1 Ga0.9 As多重量子井戸層46
(活性層,光ガイド層) 更に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度55
0 ℃で順次形成する。 p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層47(膜厚:100 n
m) p型Al0.1 Ga0.9 As光ガイド層48(膜厚:200 n
m) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層49(膜厚:700 n
m) p型GaAsキャップ層50(膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層46は、5周期の多重量子井戸層
からなり、1周期分の構成は、非リッジ部44において、
Ga0.85In0.15As(膜厚:7nm),Al0.1 Ga
0.9 As(膜厚:7nm)である。
【0066】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、非リッジ部
44における成長層をp型光ガイド層48に到達するまで除
去する。露出したp型光ガイド層48上に、フォトリソグ
ラフィとエッチングとにより、図11に示すように、〔0
1−1〕方向に280 nm周期で幅115 nm, 深さ100 n
mのp型Al0.1 Ga0.9 As層からなる回折格子パタ
ーン51を形成する。次いで、この回折格子パターン51上
に、プラズマCVD法によりSi3 4 層52(膜厚:15
0 nm)を積層形成し、リッジ部43には電極53を形成す
る。また、〔01−1〕方向全体に、導波路の中心が基
板41のリッジ構造の中心に合うように、幅4μmのリッ
ジ状の導波路を形成する。以上により、リッジ部43に長
さ300 μmの活性層を有し、非リッジ部44に長さ500 μ
mの回折格子部の光ガイド層を有する分布反射型の半導
体レーザを作製できる。
【0067】Applied Physics Letters 56 pp.1939(199
0)にも示されているように、リッジを形成した部分に多
重量子井戸層を成長させた場合、(311)A面と(3
−1−1)A面とのInが(100)面に拡散する。従
って、リッジ部43に成長した多重量子井戸層46は、非リ
ッジ部44に成長した多重量子井戸層46に比べて、In組
成が高くかつ膜厚が厚くなり、バンドギャップが小さく
なる。形成された回折格子部の光ガイド層の室温でのバ
ンドギャップは約1.28eVであり、活性層で発振された
単一縦モードであるレーザ光(発振波長:1010nm)
は、この回折格子部の光ガイド層では吸収されなかっ
た。
【0068】実施例6.実施例6は、第3,第6発明に
係る実施例である。図12は、実施例6における分布反射
型の半導体レーザを作製するための基板の構造を示す斜
視図である。図12において、61はn型の(100)Ga
As基板(傾斜角:±0.1 °)である。基板61上の〔0
11〕方向の一部分(一端部)には、〔011〕方向の
リッジ62(高さ:3μm,幅:5μm,長さ500 μm)
が形成されている。そして、このリッジ62により、リッ
ジ62を形成した部分(リッジ部)63とリッジを形成しな
い部分(非リッジ部)64とに基板61が分けられる。この
非リッジ部64の長さは300μmである。なお、このリッ
ジ62は、フォトリソグラフィとバッファードH2
4 :H2 2 :H2 O(=8:1:1)のエッチャン
トによるエッチングとを用いて形成可能である。このと
き、リッジ62の側面62a は、Journal of VacuumScience
and Technology B8 pp.692(1990)に報告されているよ
うに、(11−1)B面と(1−11)B面とである。
【0069】図13は、図12に示す基板を用いて作製した
分布反射型の半導体レーザの断面図である。以下、この
半導体レーザの作製手順を説明する。
【0070】まず、基板61上に以下の各層を分子線エピ
タキシ法にて基板温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層65(膜厚:1μ
m) GaAs/Al0.3 Ga0.7 As多重量子井戸層66(活
性層,光ガイド層) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層67(膜厚:100 n
m) p型Al0.15Ga0.85As光ガイド層68(膜厚:200 n
m) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層69(膜厚:700 n
m) p型GaAsキャップ層70(膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層66は、5周期の多重量子井戸層
からなり、1周期分の構成は、非リッジ部64において、
GaAs(膜厚:6nm),Al0.3 Ga0.7 As(膜
厚:6nm)である。
【0071】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、リッジ部63
における成長層をp型光ガイド層68に到達するまで除去
する。露出したp型光ガイド層68上に、フォトリソグラ
フィとエッチングとにより、図13に示すように、〔01
1〕方向に230 nm周期で幅115 nm, 深さ100 nmの
p型Al0.15Ga0.85As層からなる回折格子パターン
71を形成する。次いで、この回折格子パターン71上に、
プラズマCVD法によりSi3 4 層72(膜厚:150 n
m)を積層形成し、非リッジ部64には電極73を形成す
る。また、〔011〕方向全体に、導波路の中心が基板
61のリッジ構造の中心に合うように、幅4μmのリッジ
状の導波路を形成する。以上により、非リッジ部64に長
さ300 μmの活性層を有し、リッジ部63に長さ500 μm
の回折格子部の光ガイド層を有する分布反射型の半導体
レーザを作製できる。
【0072】Journal of Vacuum Science and Technolo
gy B8 pp.692(1990)にも示されているように、リッジを
形成した部分に多重量子井戸層を成長させた場合、(1
00)面のGaが(11−1)B面と(1−11)B面
とに拡散する。従って、リッジ部63に成長した多重量子
井戸層66は、非リッジ部64に成長した多重量子井戸層66
に比べて、膜厚が薄くなり(5nm程度)、バンドギャ
ップが大きくなる。形成された活性層, 回折格子部の光
ガイド層の室温でのバンドギャップはそれぞれ約1.51e
V, 約1.53eVであり、活性層で発振された単一縦モー
ドであるレーザ光(発振波長:821 nm)は、この回折
格子部の光ガイド層では吸収されなかった。
【0073】実施例7.実施例7は、第3,第7発明に
係る実施例である。図14は、実施例7における分布反射
型の半導体レーザを作製するための基板の構造を示す斜
視図である。図14において、81はn型の(110)Ga
As基板(傾斜角:±0.1 °)である。基板81上の〔0
01〕方向の一部分(両端部)には、〔001〕方向の
リッジ82(高さ:3μm,幅:5μm,各長さ250 μ
m)が形成されている。そして、このリッジ82により、
リッジを形成しない部分(非リッジ部)84とその両側の
リッジ82を形成した部分(リッジ部)83とに基板81が分
けられる。この非リッジ部84の長さは300 μmである。
なお、このリッジ82は、フォトリソグラフィとバッファ
ードH2 PO4 :H2 2 :H2 O(=8:1:1)の
エッチャントによるエッチングとを用いて形成可能であ
る。このとき、リッジ82の側面82a は、(100)面と
(010)面とである。
【0074】図15は、図14に示す基板を用いて作製した
分布反射型の半導体レーザを示す断面図である。以下、
この半導体レーザの作製手順を説明する。
【0075】まず、基板81上に以下の各層を、PH3
800 ℃でクラッキングして分子線エピタキシ法にて基板
温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層85(膜厚:
1μm) GaInP/Al0.35Ga0.15In0.5 P多重量子井戸
層86(活性層,光ガイド層) p型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層87(膜厚:
100 nm) p型Al0.1 Ga0.4 In0.5 P光ガイド層88(膜厚:
200 nm) p型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層89(膜厚:
700 nm) p型GaAsキャップ層90(膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層86は、5周期の多重量子井戸層
からなり、1周期分の構成は、非リッジ部84において、
Ga0.5 In0.5 P(膜厚:6nm),Al0.35Ga
0.15In0.5 P(膜厚:6nm)である。
【0076】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、リッジ部83
における成長層をp型光ガイド層88に到達するまで除去
する。露出したp型光ガイド層88上に、フォトリソグラ
フィとエッチングとにより、図15に示すように、〔00
1〕方向に180 nm周期で幅115 nm, 深さ100 nmの
p型Al0.1 Ga0.4 In0.5 P層からなる回折格子パ
ターン91を形成する。次いで、この回折格子パターン91
上に、プラズマCVD法によりSi3 4 層92(膜厚:
150 nm)を積層形成し、非リッジ部84には電極93を形
成する。更に、〔011〕方向全体に、導波路の中心が
基板81のリッジ構造の中心に合うように、幅4μmのリ
ッジ状の導波路を形成する。以上により、非リッジ部84
に長さ300 μmの活性層を有し、その両側のリッジ部83
に長さ各250 μmの回折格子部の光ガイド層を有する分
布反射型の半導体レーザを作製できる。
【0077】リッジを形成した部分に多重量子井戸層を
成長させた場合、(110)面のInが(100)面と
(010)面とに拡散する。従って、リッジ部83に成長
した多重量子井戸層86は、非リッジ部84に成長した多重
量子井戸層86に比べて、In組成が低くかつ膜厚が薄く
なり(5nm程度)、バンドギャップが大きくなる。活
性層で発振された単一縦モードであるレーザ光(発振波
長:640 nm)は、この回折格子部の光ガイド層では吸
収されなかった。
【0078】実施例8.実施例8は、第4,第5発明に
係る実施例である。実施例8において使用する基板は実
施例5で使用した基板41(図10参照)と同じであるの
で、その説明は省略する。図16は、図10に示す基板41を
用いて作製した分布反射型の半導体レーザの断面図であ
る。以下、この半導体レーザの作製手順を説明する。
【0079】まず、基板41上に以下の層を分子線エピタ
キシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.35Ga0.65Asクラッド層101 (膜厚:1μ
m) 次に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度72
5 ℃で順次形成する。 AlGaAs層102 (活性層,光ガイド層) p型Al0.35Ga0.65Asクラッド層103 (膜厚:100
nm) p型Al0.15Ga0.85As光ガイド層104 (膜厚:200
nm) p型Al0.35Ga0.65Asクラッド層105 (膜厚:700
nm) p型GaAsキャップ層106 (膜厚:500 nm)
【0080】この際、非リッジ部44におけるAlGaA
s層102 は、Al組成が0.1 、膜厚が70nmである。Ap
plied Physics Letters 54 pp.433(1989) にも示されて
いるように、部分的にリッジを形成した基板(100)
面上にGaAsを成長させると、リッジを形成した部分
のGaAsの膜厚はリッジを形成しない部分のGaAs
の膜厚の約1.3 倍となる。従って、リッジ部43ではAl
組成が約0.07であるAlGaAs層102 が約100 nm成
長する。
【0081】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、非リッジ部
44における成長層をp型光ガイド層104 に到達するまで
除去する。露出したp型光ガイド層104 上に、フォトリ
ソグラフィとエッチングとにより、図16に示すように、
〔01−1〕方向に230 nm周期で幅115 nm, 深さ10
0 nmのn型Al0.15Ga0.85As層からなる回折格子
パターン107 を形成する。次いで、この回折格子パター
ン107 上に、プラズマCVD法によりSi3 4 層108
(膜厚:150 nm)を積層形成し、リッジ部43には電極
109 を形成する。また、〔01−1〕方向全体に、導波
路の中心が基板41のリッジ構造の中心に合うように、幅
4μmのリッジ状の導波路を形成する。以上により、リ
ッジ部43に長さ300 μmの活性層を有し、非リッジ部44
に長さ500 μmの回折格子部の光ガイド層を有する分布
反射型の半導体レーザを作製できる。
【0082】リッジ部43ではAl組成が0.07であるAl
GaAs層102 (活性層)が成長し、非リッジ部44(回
折格子部)ではAl組成が0.1 であるAlGaAs層10
2 (光ガイド層)が成長するので、回折格子部の光ガイ
ド層のバンドギャップを活性層より大きくできる。形成
された回折格子部の光ガイド層,活性層の室温でのバン
ドギャップは、それぞれ約1.54eV,約1.51eVであ
り、活性層で発振された単一縦モードであるレーザ光
(発振波長:821 nm)は、この回折格子部の光ガイド
層では吸収されなかった。
【0083】なお、実施例5,8において図10のリッジ
42の高さが1μm以上の場合、実施例6において図12の
リッジ62の高さが0.5 μm以上の場合、実施例7におい
て図14のリッジ82の高さが1μm以上の場合においても
同様の効果が得られる。また、実施例6,8においてリ
ッジ62, 42の幅が2μmの場合、実施例5,7において
リッジ42, 82の幅が2〜30μmの場合においても同様の
効果が得られる。更に、実施例6,8において活性層領
域の長さを20μm以上, 回折格子部の光ガイド層の長さ
を20μm以上とした場合、実施例5,7において活性層
領域の長さを50μm以上, 回折格子部の光ガイド層の長
さを50μm以上とした場合においても同様の効果が得ら
れる。また、実施例5,6,8においては、回折格子部
を活性層の片側に設け、実施例7においては、回折格子
部を活性層の両側に設ける構成としたが、回折格子部は
活性層の片側にあっても両側にあっても何れでもよい。
【0084】実施例9.実施例9は、第1,第3,第
5,第8,第9発明に係る実施例である。図17は、実施
例9における変調素子付き半導体レーザ装置を作製する
ための基板の構造を示す斜視図である。図17において、
111 はn型の(100)GaAs基板(傾斜角:±0.1
°)である。基板111 上の〔01−1〕方向の一部分に
は、〔01−1〕方向のリッジ112 (高さ:3μm,
幅:5μm,長さ300 μm)とリッジ113 (高さ:3μ
m,幅:8μm,長さ200 μm)とが形成されている。
そして、このリッジ112, 113により、リッジ112, 113を
形成した部分(リッジ部)114,115とリッジを形成しな
い中央部分(非リッジ部)116 とリッジを形成しない両
端部分(非リッジ部)117 とに基板111 が分けられる。
この非リッジ部116 の長さは500 μm、非リッジ部117
の長さは各100 μmである。なお、このリッジ112, 113
は、フォトリソグラフィとバッファードHF:H
2 2 :H2 O(=10:1:100)のエッチャントとによ
るエッチングとを用いて形成可能である。このとき、リ
ッジ112, 113の側面112a, 113aは、Applied Physics Le
tters 54 pp.433(1989) に報告されているように、(3
11)A面と(3−1−1)A面とである。
【0085】図18, 図19は、図17に示す基板を用いて作
製した変調素子付き半導体レーザ装置を示し、図18はそ
の断面図、図19はその斜視図である。以下、この半導体
レーザ装置の作製手順を説明する。
【0086】まず、基板111 上に以下の層を分子線エピ
タキシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層118 (膜厚:1μ
m) 次に、以下の層を分子線エピタキシ法にて基板温度520
℃で形成する。 GaInAs/Al0.1 Ga0.9 As多重量子井戸層11
9 (活性層,光ガイド層) 更に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度55
0 ℃で順次形成する。 p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層120 (膜厚:100
nm) p型Al0.1 Ga0.9 As光ガイド層121 (膜厚:200
nm) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層122 (膜厚:700
nm) p型GaAsキャップ層123 (膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層119 は、5周期の多重量子井戸
層からなり、1周期分の構成は、非リッジ部116, 117に
おいて、Ga0.85In0.15As(膜厚:7nm),Al
0.1 Ga0.9 As(膜厚:7nm)である。
【0087】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、非リッジ部
116 における成長層をp型光ガイド層121 に到達するま
で除去する。露出したp型光ガイド層121 上に、フォト
リソグラフィとエッチングとにより、図18, 図19に示す
ように、〔01−1〕方向に280 nm周期で幅115 n
m, 深さ100 nmのp型Al0.1 Ga0.9 As層からな
る回折格子パターン124 を形成する。次いで、この回折
格子パターン124 上に、プラズマCVD法によりSi3
4 層125 (膜厚:150 nm)を積層形成し、リッジ部
114, 115には電極126 を形成する。また、〔01−1〕
方向全体に、導波路の中心が基板111 のリッジ構造の中
心に合うように、幅4μmのリッジ状の導波路を形成す
る。そして、非リッジ部117 の中央で劈開して半導体レ
ーザ装置を作製する。以上により、リッジ部114 に長さ
300 μmの活性層を有し、非リッジ部116 に長さ500 μ
mの回折格子部を有し、リッジ部115 に長さ200 μmの
変調素子を有し、非リッジ部117 に長さ50μmの窓構造
を有する変調素子付き半導体レーザ装置を作製できる。
【0088】Applied Physics Letters 56 pp.1939(199
0)にも示されているように、リッジを形成した部分に多
重量子井戸層を成長させた場合、(311)A面と(3
−1−1)A面とのInが(100)面に拡散する。従
って、リッジ部114 に成長した多重量子井戸層119 は、
非リッジ部116 に成長した多重量子井戸層119 及びリッ
ジ112 より幅が広いリッジ113 が形成されているリッジ
部115 に成長した多重量子井戸層119 に比べて、In組
成が高くかつ膜厚が厚くなり、バンドギャップが小さく
なる。形成された回折格子部, 変調素子の光ガイド層の
室温でのバンドギャップは約1.28eV、吸収波長端は約
970 nmであって、変調素子の光ガイド層の室温での吸
収波長は993 nmであり、活性層で発振された単一縦モ
ードであるレーザ光(発振波長:1010nm)は、回折格
子部及び変調素子の光ガイド層においてほとんど吸収さ
れなかった。また、変調素子上の電極から−2.3 Vの逆
バイアス電圧を印加した場合、出力レーザ光は1/10程
度に減少した。
【0089】実施例10.実施例10は、第8,第10発明に
係る実施例である。図20は、実施例10における変調素子
付き半導体レーザ装置を作製するための基板の構造を示
す斜視図である。図20において、131 はn型の(10
0)GaAs基板(傾斜角:±0.1 °)である。基板13
1 上の〔011〕方向の一部分(一端部)には、〔01
1〕方向のリッジ132 (高さ:3μm,幅:5μm,長
さ50μm)が形成されている。そして、このリッジ132
により、リッジ132 を形成した部分(リッジ部)133 と
リッジを形成しない部分(非リッジ部)134 とに基板13
1 が分けられる。この非リッジ部134 の長さは300 μm
である。なお、このリッジ132 は、フォトリソグラフィ
とバッファードH2 PO4 :H2 2 :H2 O(=8:
1:1)のエッチャントによるエッチングとを用いて形
成可能である。このとき、リッジ132 の側面132aは、Jo
urnal of Vacuum Science and Technology B8 pp.692(1
990)に報告されているように、(11−1)B面と(1
−11)B面とである。
【0090】図21, 図22は、図20に示す基板を用いて作
製した変調素子付き半導体レーザ装置を示し、図21はそ
の断面図、図22はその斜視図である。以下、この半導体
レーザ装置の作製手順を説明する。
【0091】まず、基板131 上に以下の各層を分子線エ
ピタキシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層135 (膜厚:1μ
m) GaAs/Al0.3 Ga0.7 As多重量子井戸層136
(活性層,光ガイド層) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層137 (膜厚:1μ
m) p型GaAsキャップ層138 (膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層136 は、5周期の多重量子井戸
層からなり、1周期分の構成は、非リッジ部134 におい
て、GaAs(膜厚:6nm),Al0.3 Ga0.7 As
(膜厚:6nm)である。
【0092】以上の各層を結晶成長させた後、電極139
を形成し、パターニングにより、基板131 上のリッジ部
133 と非リッジ部134 との間の1ヵ所をCl2 ECRプ
ラズマエッチングにより、エッチングの側面が(01
1)面となるように、幅6μm,深さ400 nmにわたっ
てエッチングする。また、非リッジ部134 に、導波路の
中心が基板131 のリッジ構造の中心に合うように、図22
に示すように幅4μmのリッジ状の〔011〕方向の導
波路を形成する。この部分が活性層部分となる。一方、
リッジ部133 には、基板131 に形成したリッジ構造の中
心に合うようにパターニングをし、n型クラッド層135
に達するエッチングにより、幅8μmの〔011〕方向
のリッジを形成する。この部分は変調素子部となる。以
上により、非リッジ部134 に長さ300 μmの活性層を有
し、リッジ部133 に長さ50μmの変調素子を有する変調
素子付き半導体レーザ装置を作製できる。
【0093】Journal of Vacuum Science and Technolo
gy B8 pp.692(1990)にも示されているように、リッジを
形成した部分に多重量子井戸層を成長させた場合、(1
00)面のGaが(11−1)B面と(1−11)B面
とに拡散する。従って、リッジ部133 に成長した多重量
子井戸層136 は、非リッジ部134 に成長した多重量子井
戸層136 に比べて、膜厚が薄くなり(5nm程度)、バ
ンドギャップが大きくなる。形成された活性層, 変調素
子の光ガイド層の室温でのバンドギャップはそれぞれ約
1.51eV, 約1.53eVであり、活性層で発振された単一
縦モードであるレーザ光(発振波長:821 nm)は、変
調素子に電圧を印加しないとき、この光ガイド層には吸
収されなかった。また、変調素子上の電極から−2.4 V
の逆バイアス電圧を印加した場合、出力レーザ光は1/
10程度に減少した。
【0094】この変調素子付き半導体レーザ装置は、Q
スイッチ法により、超短パルス発生器として使用でき
る。変調素子上の電極から−2.4 Vの逆バイアス電圧を
印加した状態でこの変調素子付き半導体レーザ装置を発
振させた後、変調素子への印加電圧を0Vとしたとき、
パルス幅が約18psの超短パルスが得られた。
【0095】実施例11.実施例11は、第3,第7,第
8,第11発明に係る実施例である。図23は、実施例11に
おける変調素子付き半導体レーザ装置を作製するための
基板の構造を示す斜視図である。図23において、141 は
n型の(110)GaAs基板(傾斜角:±0.1 °)で
ある。基板141 上の〔001〕方向の一部分(両端部)
には、〔001〕方向のリッジ142 (高さ:3μm,
幅:5μm,各長さ:250 μm,450μm)が形成され
ている。そして、このリッジ142 により、リッジを形成
しない部分(非リッジ部)145 とその両側のリッジ142
を形成した部分(リッジ部)143, 144とに基板141 が分
けられる。この非リッジ部145 の長さは300 μmであ
る。なお、このリッジ142 は、フォトリソグラフィとバ
ッファードH2 PO4 :H2 2 :H2 O(=8:1:
1)のエッチャントによるエッチングとを用いて形成可
能である。このとき、リッジ142 の側面142aは、(10
0)面と(010)面とである。
【0096】図24, 図25は、図23に示す基板を用いて作
製した変調素子付き半導体レーザ装置を示し、図24はそ
の断面図、図25はその斜視図である。以下、この半導体
レーザ装置の作製手順を説明する。
【0097】まず、基板141 上に以下の各層を、PH3
を800 ℃でクラッキングして分子線エピタキシ法にて基
板温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層146 (膜
厚:1μm) GaInP/Al0.35Ga0.15In0.5 P多重量子井戸
層147 (活性層,光ガイド層) p型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層148 (膜
厚:100 nm) p型Al0.1 Ga0.4 In0.5 P光ガイド層149 (膜
厚:200 nm) p型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層150 (膜
厚:700 nm) p型GaAsキャップ層151 (膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層147 は、5周期の多重量子井戸
層からなり、1周期分の構成は、非リッジ部145 におい
て、Ga0.5 In0.5 P(膜厚:6nm),Al0.35
0.15In0.5 P(膜厚:6nm)である。
【0098】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、非リッジ部
145 の両側の長さ250 μmのリッジ部143,144aにおける
成長層をp型光ガイド層149 に到達するまで除去する。
露出したp型光ガイド層149 上に、フォトリソグラフィ
とエッチングとにより、図24, 図25に示すように、〔0
01〕方向に180 nm周期で幅115 nm, 深さ100 nm
のp型Al0.1 Ga0.4 In0.5 P層からなる回折格子
パターン152 を形成する。次いで、この回折格子パター
ン152 上に、プラズマCVD法によりSi3 4 層153
(膜厚:150 nm)を積層形成し、他の部分には電極15
4 を形成する。更に、非リッジ部145 には導波路の中心
が基板141のリッジ構造の中心に合うように、幅4μm
の〔011〕方向のリッジ状の導波路を形成する。この
部分が活性層部となる。回折格子パターンを形成しなか
ったリッジ部144bには、基板141 に形成したリッジ構造
の中心に合うようにパターニングをし、n型クラッド層
146 に達するエッチングにより、幅8μmの〔001〕
方向のリッジを形成する。この部分が変調素子部とな
る。また、基板141 上の回折格子パターン152 を形成し
た部分(リッジ部143 )と変調素子部(リッジ部144b)
との間の1ヵ所をCl2 ECRプラズマエッチングによ
り、エッチングの側面が(001)面となるように、幅
6μm,深さ3μmにわたってエッチングする。そし
て、エッチングした部分で分割する。以上により、非リ
ッジ部145 に長さ300 μmの活性層を有し、その両側の
リッジ部143,144aに長さ各250 μmの回折格子部を有
し、リッジ部144bに長さ200 μmの変調素子を有する変
調素子付き半導体レーザ装置を作製できる。
【0099】リッジを形成した部分に多重量子井戸層を
成長させた場合、(110)面のInが(100)面と
(010)面とに拡散する。従って、リッジ部143, 144
に成長した多重量子井戸層147 は、非リッジ部145 に成
長した多重量子井戸層147 に比べて、In組成が低くか
つ膜厚が薄くなり(5nm程度)、バンドギャップが大
きくなる。活性層で発振された単一縦モードであるレー
ザ光(発振波長:640nm)は、回折格子部及び変調素
子の光ガイド層では吸収されなかった。また、変調素子
上の電極から−2.6 Vの逆バイアス電圧を印加した場
合、出力レーザ光は1/10程度に減少した。
【0100】なお、実施例9において図17のリッジ112,
113の高さが1μm以上の場合、実施例10において図20
のリッジ132 の高さが0.5 μm以上の場合、実施例11に
おいて図23のリッジ142 の高さが1μm以上の場合にお
いても同様の効果が得られる。また、実施例10において
リッジ132 の幅が2μmの場合、実施例9,11において
リッジ112,113,142 の幅が2〜30μmの場合においても
同様の効果が得られる。更に、実施例10において活性層
領域の長さを20μm以上, 変調素子の長さを20μm以上
とした場合、実施例9,11において活性層領域の長さを
50μm以上, 変調素子の長さを50μm以上とした場合に
おいても同様の効果が得られる。
【0101】実施例12.実施例12は、第1,第3,第
5,第8,第9,第12,第14発明に係る実施例である。
図26は、実施例12における光集積回路を作製するための
基板の構造を示す斜視図である。図26において、161 は
n型の(100)GaAs基板(傾斜角:±0.1 °)で
ある。基板161 上の〔01−1〕方向の一部分には、
〔01−1〕方向のリッジ162 (高さ:3μm,幅:5
μm,長さ300 μm)とリッジ163 (高さ:3μm,
幅:8μm,長さ200 μm)とリッジ164 (高さ:3μ
m,幅:5μm,長さ300 μm)とが形成されている。
そして、これらのリッジ162, 163, 164 により、リッジ
162, 163, 164 をそれぞれに形成した部分(リッジ部)
165, 166, 167 とリッジを形成しない中央部分(非リッ
ジ部)168 とリッジを形成しない端部分(非リッジ部)
169 とに、基板161 が分けられる。この非リッジ部168
の長さは500 μm、非リッジ部169 の長さは100 μmで
ある。なお、これらのリッジ162, 163, 164 は、フォト
リソグラフィとバッファードHF:H2 2:H2
(=10:1:100)のエッチャントとによるエッチングと
を用いて形成可能である。このとき、リッジ162, 163,
164 の側面162a, 163a, 164aは、Applied Physics Lett
ers 54 pp.433(1989) に報告されているように、(31
1)A面と(3−1−1)A面とである。
【0102】図27, 図28は、図26に示す基板を用いて作
製した光集積回路を示し、図27はその断面図、図28はそ
の斜視図である。以下、この光集積回路の作製手順を説
明する。
【0103】まず、基板161 上に以下の層を分子線エピ
タキシ法にて基板温度550 ℃で形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層170 (膜厚:1μ
m) 次に、以下の層を分子線エピタキシ法にて基板温度520
℃で形成する。 GaInAs/Al0.1 Ga0.9 As多重量子井戸層17
1 (導波路) 更に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度55
0 ℃で順次形成する。 p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層172 (膜厚:100
nm) p型Al0.1 Ga0.9 As光ガイド層173 (膜厚:200
nm) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層174 (膜厚:700
nm) p型GaAsキャップ層175 (膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層171 は、5周期の多重量子井戸
層からなり、1周期分の構成は、非リッジ部168, 169に
おいて、Ga0.85In0.15As(膜厚:7nm),Al
0.1 Ga0.9 As(膜厚:7nm)である。
【0104】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、非リッジ部
168 における成長層をp型光ガイド層173 に到達するま
で除去する。露出したp型光ガイド層173 上に、フォト
リソグラフィとエッチングとにより、図27, 図28に示す
ように、〔01−1〕方向に280 nm周期で幅115 n
m, 深さ100 nmのp型Al0.1 Ga0.9 As層からな
る回折格子パターン176 を形成する。次いで、この回折
格子パターン176 上に、プラズマCVD法によりSi3
4 層177 (膜厚:150 nm)を積層形成し、その他の
部分には電極178 を形成する。また、〔01−1〕方向
全体に、導波路の中心が基板161 のリッジ構造の中心に
合うように、幅4μmのリッジ状の導波路を形成する。
また、反応性ガスエッチング法(反応性ガスとしては例
えばCl2 ガス)及びフォトリソグラフィ技術を用い
て、リッジ部166 とリッジ部167 との間を幅6μmにわ
たってp型クラッド層172 に到達するまでエッチングす
る。そして、非リッジ部169 の中央で劈開して光集積回
路を作製する。以上により、リッジ部165 に長さ300 μ
mの発光素子(半導体レーザ)を有し、非リッジ部168
に長さ500 μmの回折格子部を有し、リッジ部166に量
子閉じ込めシュタルク効果を用いた長さ200 μmの外部
変調素子を有し、リッジ部167 に長さ300 μmの受光素
子を有し、非リッジ部169 に長さ50μmの窓構造を有す
る光集積回路を作製できる。
【0105】Applied Physics Letters 56 pp.1939(199
0)にも示されているように、リッジを形成した部分に多
重量子井戸層を成長させた場合、(311)A面と(3
−1−1)A面とのInが(100)面に拡散する。従
って、リッジ部165, 167に成長した多重量子井戸層171
は、非リッジ部168, 169に成長した多重量子井戸層171
及びリッジ162, 164より幅が広いリッジ163 が形成され
ているリッジ部166 に成長した多重量子井戸層171 に比
べて、In組成が高くかつ膜厚が厚くなり、バンドギャ
ップが小さくなる。変調素子の導波路の室温での吸収波
長は993 nmであり、回折格子部の導波路の室温でのバ
ンドギャップは約1.28eV、光吸収波長端は970 nmで
あった。発光素子で発振された単一縦モードであるレー
ザ光(発振波長:1010nm)は、回折格子部及び変調素
子の導波路においてほとんど吸収されずに、受光素子に
て検知できた。また、変調素子上の電極から−2.3 Vの
逆バイアス電圧を印加した場合、出力レーザ光は1/10
程度に減少し、この結果、受光素子の出力も1/10程度
に減少した。
【0106】実施例13.実施例13は、第3,第6,第1
2,第15発明に係る実施例である。図29は、実施例13に
おける光集積回路を作製するための基板の構造を示す斜
視図である。図29において、181 はn型の(100)G
aAs基板(傾斜角:±0.1 °)である。基板181 上の
〔011〕方向の一部分(中央部)には、〔011〕方
向のリッジ182 (高さ:3μm,幅:5μm,長さ500
μm)が形成されている。そして、このリッジ182 によ
り、リッジ182 を形成した部分(リッジ部)183 とリッ
ジ部183 両側のリッジを形成しない部分(非リッジ部)
184, 185とに基板181 が分けられる。この非リッジ部18
4, 185の長さは各300 μmである。なお、このリッジ18
2 は、フォトリソグラフィとバッファードH2 PO4
2 2 :H2 O(=8:1:1)のエッチャントとを
用いて形成可能である。このとき、リッジ182の側面182
aは、Journal of Vacuum Science and Technology B8 p
p.692(1990)に報告されているように、(11−1)B
面と(1−11)B面とである。
【0107】図30, 図31は、図29に示す基板を用いて作
製した光集積回路を示し、図30はその断面図、図31はそ
の斜視図である。以下、この光集積回路の作製手順を説
明する。
【0108】まず、基板181 上に以下の各層を分子線エ
ピタキシ法にて基板温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層186 (膜厚:1μ
m) GaAs/Al0.3 Ga0.7 As多重量子井戸層187
(導波路) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層188 (膜厚:100
nm) p型Al0.15Ga0.85As光ガイド層189 (膜厚:200
nm) p型Al0.3 Ga0.7 Asクラッド層190 (膜厚:700
nm) p型GaAsキャップ層191 (膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層187 は、5周期の多重量子井戸
層からなり、1周期分の構成は、非リッジ部184, 185に
おいて、GaAs(膜厚:6nm),Al0.3 Ga0.7
As(膜厚:6nm)である。
【0109】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、リッジ部18
3 における成長層をp型光ガイド層189 に到達するまで
除去する。露出したp型光ガイド層189 上に、フォトリ
ソグラフィとエッチングとにより、図30に示すように、
〔001〕方向に230 nm周期で幅115 nm, 深さ100
nmのp型Al0.15Ga0.85As層からなる回折格子パ
ターン192 を形成する。次いで、この回折格子パターン
192 上に、プラズマCVD法によりSi3 4 層193
(膜厚:150 nm)を積層形成し、他の部分には電極19
4 を形成する。更に、導波路の中心が基板181 のリッジ
構造の中心に合うように、幅4μmの〔011〕方向の
リッジ状の導波路を形成する。以上により、非リッジ部
184 に長さ300 μmの発光素子(半導体レーザ)を有
し、リッジ部183 に長さ500 μmの回折格子部を有す
る、共振器の片側にのみ回折格子部を設けた分布反射型
半導体レーザと、非リッジ部185 における長さ300 μm
の受光素子とを集積化した光集積回路を作製できる。
【0110】Journal of Vacuum Science and Technolo
gy B8 pp.692(1990)にも示されているように、リッジを
形成した部分に多重量子井戸層を成長させた場合、(1
00)面のGaが(11−1)B面と(1−11)B面
とに拡散する。従って、リッジ部183 に成長した多重量
子井戸層187 は、非リッジ部184, 185に成長した多重量
子井戸層187 に比べて、In組成が低くかつ膜厚が薄く
なり(5nm程度)、バンドギャップが大きくなる。発
光素子, 受光素子の導波路の室温でのバンドギャップは
何れも約1.51eVであり、回折格子部の導波路の室温で
のバンドギャップは約1.53eVであった。発光素子から
発振された単一縦モードであるレーザ光(発振波長:82
1 nm)は、回折格子部の導波路では吸収されず、受光
素子にて検出された。
【0111】実施例14.実施例14は、第12,第16発明に
係る実施例である。図32は、実施例14における光集積回
路を作製するための基板の構造を示す斜視図である。図
32において、201 はn型の(110)GaAs基板(傾
斜角:±0.1 °)である。基板201 上には、幅が47.5μ
m,93.5μm,46μmである溝を周期300 μmにて〔0
01〕方向全域に形成することにより、テラス202
(幅:100 μm)と〔001〕方向のリッジ203 (高
さ:3μm,幅:8μm)と〔001〕方向のリッジ20
4 (高さ:3μm,幅:5μm)とが形成されている。
なお、このテラス202,リッジ203,204は、フォトリソグ
ラフィとバッファードH2 PO4 :H2 2 :H2
(=8:1:1)のエッチャントによるエッチングとを
用いて形成可能である。このとき、リッジ203, 204の側
面203a, 204aは、(100)面と(010)面とであ
る。
【0112】図33は、図32に示す基板を用いて作製した
光集積回路の断面図である。以下、この光集積回路の作
製手順を説明する。
【0113】まず、基板201 上に以下の各層を、PH3
を800 ℃でクラッキングして分子線エピタキシ法にて基
板温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層205 (膜
厚:1μm) GaInP/Al0.35Ga0.15In0.5 P多重量子井戸
層206 (導波路層) p型Al0.35Ga0.15In0.5 Pクラッド層207 (膜
厚:1μm) p型GaAsキャップ層208 (膜厚:500 nm) ここで、多重量子井戸層206 は、5周期の多重量子井戸
層からなり、1周期分の構成は、リッジを形成しない部
分において、Ga0.5 In0.5 P(膜厚:6nm),A
0.35Ga0.15In0.5 P(膜厚:6nm)である。
【0114】以上の各層を結晶成長させた後、電極209
を形成する。テラス202,リッジ203,リッジ204 の中央に
〔001〕方向の幅4μmのリッジ状の導波路を形成す
る。次に、〔001〕方向に300 μm周期で、Cl2
CRプラズマエッチングにより、エッチングの側面が
(001)面となるように、幅6μm,深さ3μmにわ
たってエッチングする。そして、600 μm周期でエッチ
ングした部分で分割する。以上のようにして、共振器長
が300 μmであって(001)面を共振器端面とする半
導体レーザ(図33の210)と長さ300 μmの光検出器(図
33の211)とをそれぞれ3個集積化した光集積回路を作製
する。
【0115】テラス202 上に形成した半導体レーザの発
振波長は640 nmであった。リッジ203 上に多重量子井
戸層を成長させた場合、(110)面のInが(10
0)面と(010)面とに拡散するので、(110)面
の量子井戸層の膜厚が薄くなり(5.5 nm程度)、リッ
ジを形成しない部分の導波路層の量子井戸層よりバンド
ギャップが大きくなる。この結果、リッジ203 上に形成
した半導体レーザの発振波長は625 nmであった。ま
た、リッジ204 上に多重量子井戸層を成長させた場合、
(110)面のInが(100)面と(010)面とに
拡散するので、(110)面の量子井戸層の膜厚が薄く
なり(5nm程度)、リッジを形成しない部分の導波路
層の量子井戸層よりバンドギャップが大きくなる。この
結果、リッジ204 上に形成した半導体レーザの発振波長
は610 nmであった。
【0116】実施例15.実施例15は、第4, 第5, 第13,
第14発明に係る実施例である。図34は、実施例15にお
ける光集積回路を作製するための基板の構造を示す斜視
図である。図15において、221 はn型の(100)Ga
As基板(傾斜角:±0.1 °)である。基板221 上の
〔01−1〕方向の一部分(一端部)には、〔01−
1〕方向のリッジ222 (高さ:3μm,幅:5μm,長
さ300 μm)が形成されている。そして、このリッジ22
2 により、リッジ222 を形成した部分(リッジ部)223
とリッジを形成しない部分(非リッジ部)224 とに分け
られる。なお、このリッジ222は、フォトリソグラフィ
とバッファードHF:H2 2 :H2 O(=10:1:10
0)のエッチャントによるエッチングとを用いて形成可能
である。このとき、リッジ222 の側面222aは、Applied
Physics Letters 54 pp.433(1989) に報告されているよ
うに、(311)A面と(3−1−1)A面とである。
【0117】図35, 図36, 図37は、図34に示す基板221
を用いて作製した光集積回路の構成を示し、図35はその
断面図、図36はその斜視図、図37はその平面図である。
以下、この光集積回路の作製手順を説明する。
【0118】まず、基板221 上に以下の各層を分子線エ
ピタキシ法にて基板温度550 ℃で順次形成する。 n型Al0.35Ga0.65Asクラッド層225 (膜厚:1μ
m) n型Al0.25Ga0.75Asクラッド層226 (膜厚:0.5
μm) 次に、以下の各層を分子線エピタキシ法にて基板温度72
5 ℃で順次形成する。 AlGaAs層227 (導波路) p型Al0.35Ga0.65Asクラッド層228 (膜厚:100
nm) p型Al0.15Ga0.85As光ガイド層229 (膜厚:200
nm) p型Al0.35Ga0.65Asクラッド層230 (膜厚:700
nm) p型GaAsキャップ層231 (膜厚:500 nm) この際、非リッジ部224 におけるAlGaAs層227
は、Al組成が0.1 、膜厚が70nmである。Applied Ph
ysics Letters 54 pp.433(1989) にも示されているよう
に、部分的にリッジを形成した基板(100)面上にG
aAsを成長させると、リッジを形成した部分のGaA
sの膜厚はリッジを形成しない部分のGaAsの膜厚の
約1.3 倍となる。従って、リッジ部223 ではAl組成が
約0.07であるAlGaAs層227 が約100 nm成長す
る。この結果、リッジ部223 における導波路のバンドギ
ャップが非リッジ部224 における導波路のバンドギャッ
プより小さくなる。
【0119】以上の各層を結晶成長させた後、反応性ガ
スエッチング法(反応性ガスとしては例えばCl2
ス)及びフォトリソグラフィ技術を用いて、非リッジ部
224 の一部224aにおける成長層をp型光ガイド層229 に
到達するまで除去する。露出したp型光ガイド層229 上
に、フォトリソグラフィとエッチングとにより、図35,
図36, 図37に示すように、〔01−1〕方向に230 nm
周期で幅115 nm, 深さ100 nmのp型Al0.15Ga
0.85As層からなる回折格子パターン232 を形成する。
次に、反応性ガスエッチング法(反応性ガスとしては例
えばCl2 ガス)及びフォトリソグラフィ技術を用い
て、非リッジ部224 の一部224bにおける成長層を基板22
1 に到達するまで除去し、幅5μmのリッジ状の導波路
構造を形成し、導波路の分岐角度が10°であるY型分岐
路233 を作製する。次いで、リッジ部223 とY型分岐路
233 の形成部とに、レーザ電極234 とY型分岐路電極23
5 とを形成し、回折格子パターン232 上に、プラズマC
VD法によりSi3 4 層236 (膜厚:150 nm)を積
層形成する。以上により、リッジ部223 に長さ300 μm
の発光素子(半導体レーザ)を有し、その片側の非リッ
ジ部224aに回折格子部を有する分布反射型の半導体レー
ザと、非リッジ部224aに形成されたY型分岐路とを集積
させた光集積回路を作製できる。
【0120】形成された発光素子の室温でのバンドギャ
ップは約1.51eVであり, 回折格子部, Y型分岐路の室
温でのバンドギャップは約1.54eVであった。発光素子
で発振された単一縦モードであるレーザ光(発振波長:
821 nm)は、この回折格子部とY型分岐路とではほと
んど吸収されなかった。Y型分岐路電極235 に電流を流
さないときには、レーザ光はP1から出射され、Y型分
岐路電極235 を介して600 mAの電流を流したときに
は、レーザ光はP2から出射された。
【0121】なお、実施例12, 15において図26, 図34の
リッジ162, 163, 164, 222の高さが1μm以上の場合、
実施例13において図29のリッジ182 の高さが0.5 μm以
上の場合、実施例14において図32のリッジ203, 204の高
さが1μm以上の場合においても同様の効果が得られ
る。また、実施例13,15においてリッジ182, 222の幅が
2μmの場合、実施例12, 14においてリッジ162, 163,
164, 203, 204 の幅が230μmの場合においても同様の
効果が得られる。更に、実施例13, 15においてリッジ部
183, 223、非リッジ部184, 185, 224 の長さを20μm以
上とした場合、実施例12, 14においてリッジ部165, 16
6, 167 、非リッジ部168, 169の長さを50μm以上とし
た場合においても同様の効果が得られる。
【0122】なお上述の各実施例では、リッジ形状の導
波路を形成したが、他の形状の導波路であっても同様の
効果を奏する。また、使用する基板は、それぞれの基板
面方位から10°オフした基板であってもよい。更に、各
実施例における半導体の組成は一例であり、GaInA
s系,AlGaInP系,AlGaAs系,GaInA
sP系などのIII −V系のすべてのタイプに上述の各実
施例1〜15を適用できる。
【0123】
【発明の効果】以上のように、本発明では、1回の成長
プロセスにより、活性層と活性層よりバンドギャップが
大きい共振器端面の光ガイド層とを形成することができ
る。
【0124】また、本発明では、1回の成長プロセスに
より、活性層と活性層よりバンドギャップが大きい回折
格子部の光ガイド層とを形成することができる。
【0125】また、本発明では、1回の成長プロセスに
より、活性層と活性層よりバンドギャップが大きい変調
素子の光ガイド層とを形成することができる。このよう
に活性層よりバンドギャップが大きい変調素子の光ガイ
ド層を容易に形成できるので、量子閉じ込めシュタルク
効果を用いた変調素子における光伝搬損失を小さくする
ことができ、半導体レーザの光出力を小さくできる。
【0126】また、本発明発明では、1回の成長プロセ
スにより、バンドギャップが部分的に異なる半導体層を
同一平面内に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1,4の半導体レーザを作製する際に使
用する基板の斜視図である。
【図2】実施例1の半導体レーザの構成を示す断面図で
ある。
【図3】実施例1の半導体レーザの構成を示す斜視図で
ある。
【図4】実施例2の半導体レーザを作製する際に使用す
る基板の斜視図である。
【図5】実施例2の半導体レーザの構成を示す断面図で
ある。
【図6】実施例2の半導体レーザの構成を示す斜視図で
ある。
【図7】実施例3の半導体レーザを作製する際に使用す
る基板の斜視図である。
【図8】実施例3の半導体レーザの構成を示す断面図で
ある。
【図9】実施例4の半導体レーザの構成を示す断面図で
ある。
【図10】実施例5,8の半導体レーザを作製する際に
使用する基板の斜視図である。
【図11】実施例5の半導体レーザの構成を示す断面図
である。
【図12】実施例6の半導体レーザを作製する際に使用
する基板の斜視図である。
【図13】実施例6の半導体レーザの構成を示す断面図
である。
【図14】実施例7の半導体レーザを作製する際に使用
する基板の斜視図である。
【図15】実施例7の半導体レーザの構成を示す断面図
である。
【図16】実施例8の半導体レーザの構成を示す断面図
である。
【図17】実施例9の半導体レーザ装置を作製する際に
使用する基板の斜視図である。
【図18】実施例9の半導体レーザ装置の構成を示す断
面図である。
【図19】実施例9の半導体レーザ装置の構成を示す斜
視図である。
【図20】実施例10の半導体レーザ装置を作製する際に
使用する基板の斜視図である。
【図21】実施例10の半導体レーザ装置の構成を示す断
面図である。
【図22】実施例10の半導体レーザ装置の構成を示す斜
視図である。
【図23】実施例11の半導体レーザ装置を作製する際に
使用する基板の斜視図である。
【図24】実施例11の半導体レーザ装置の構成を示す断
面図及び斜視図である。
【図25】実施例11の半導体レーザ装置の構成を示す断
面図及び斜視図である。
【図26】実施例12の光集積回路を作製する際に使用す
る基板の斜視図である。
【図27】実施例12の光集積回路の構成を示す断面図で
ある。
【図28】実施例12の光集積回路の構成を示す斜視図で
ある。
【図29】実施例13の光集積回路を作製する際に使用す
る基板の斜視図である。
【図30】実施例13の光集積回路の構成を示す断面図で
ある。
【図31】実施例13の光集積回路の構成を示す斜視図で
ある。
【図32】実施例14の光集積回路を作製する際に使用す
る基板の斜視図である。
【図33】実施例14の光集積回路の構成を示す断面図で
ある。
【図34】実施例15の光集積回路を作製する際に使用す
る基板の斜視図である。
【図35】実施例15の光集積回路の構成を示す断面図で
ある。
【図36】実施例15の光集積回路の構成を示す斜視図で
ある。
【図37】実施例15の光集積回路の構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1, 11, 41, 61, 111, 131, 161, 181, 221 n型(10
0)GaAs基板 21, 81, 141, 201 n型(110)GaAs基板 2,12, 22, 42, 62, 82, 112, 113, 132, 142, 162, 1
63, 164, 182, 203, 204,222 リッジ 3,13, 23, 43, 63, 83, 114, 115, 133, 143, 144, 1
65, 166, 167, 183, 223 リッジ部 4,14, 24, 44, 64, 84, 116, 117, 134, 145, 168, 1
69, 184, 185, 224非リッジ部 6,46, 119, 171 GaInAs/Al0.1 Ga0.9
s多重量子井戸層(活性層,光ガイド層, 導波路) 16, 66, 136, 187 GaAs/Al0.3 Ga0.7 As多
重量子井戸層(活性層,光ガイド層, 導波路) 26, 86, 147, 206 GaInP/Al0.35Ga0.15In
0.5 P多重量子井戸層(活性層,光ガイド層, 導波路) 32, 102, 227 AlGaAs層(活性層,光ガイド層)
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0110
【補正方法】変更
【補正内容】
【0110】Journal of Vacuum Science and Technolo
gy B8 pp.692(1990)にも示されているように、リッジを
形成した部分に多重量子井戸層を成長させた場合、(1
00)面のGaが(11−1)B面と(1−11)B面
とに拡散する。従って、リッジ部183 に成長した多重量
子井戸層187 は、非リッジ部184, 185に成長した多重量
子井戸層187 に比べて、膜厚が薄くなり(5nm程
度)、バンドギャップが大きくなる。発光素子, 受光素
子の導波路の室温でのバンドギャップは何れも約1.51e
Vであり、回折格子部の導波路の室温でのバンドギャッ
プは約1.53eVであった。発光素子から発振された単一
縦モードであるレーザ光(発振波長:821 nm)は、回
折格子部の導波路では吸収されず、受光素子にて検出さ
れた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正内容】
【0121】なお、実施例12, 15において図26, 図34の
リッジ162, 163, 164, 222の高さが1μm以上の場合、
実施例13において図29のリッジ182 の高さが0.5 μm以
上の場合、実施例14において図32のリッジ203, 204の高
さが1μm以上の場合においても同様の効果が得られ
る。また、実施例13,15においてリッジ182, 222の幅が
2μmの場合、実施例12, 14においてリッジ162, 163,
164, 203, 204 の幅が2〜30μmの場合においても同様
の効果が得られる。更に、実施例13, 15においてリッジ
部183, 223、非リッジ部184, 185, 224 の長さを20μm
以上とした場合、実施例12, 14においてリッジ部165, 1
66, 167 、非リッジ部168, 169の長さを50μm以上とし
た場合においても同様の効果が得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子井戸層からなる活性層と、該活性層
    よりバンドギャップが大きい量子井戸層からなる共振器
    端面の光ガイド層とを有する窓構造型の半導体レーザに
    おいて、前記活性層及び光ガイド層が、導波路方向の一
    部に導波路の幅と同じかそれより広い導波路方向のリッ
    ジを形成した基板上に設けられていることを特徴とする
    半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 2種類以上のIII 族元素を含む活性層
    と、該活性層よりバンドギャップが大きい共振器端面の
    光ガイド層とを有する窓構造型の半導体レーザにおい
    て、前記活性層及び光ガイド層が、導波路方向の一部に
    導波路の幅と同じかそれより広い導波路方向のリッジを
    形成した基板上に設けられていることを特徴とする半導
    体レーザ。
  3. 【請求項3】 量子井戸層からなる活性層と、該活性層
    よりバンドギャップが大きい量子井戸層からなる回折格
    子部の光ガイド層とを有する分布反射型の半導体レーザ
    において、前記活性層及び光ガイド層が、導波路方向の
    一部に導波路の幅と同じかそれより広い導波路方向のリ
    ッジを形成した基板上に設けられていることを特徴とす
    る半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 2種類以上のIII 族元素を含む活性層
    と、該活性層よりバンドギャップが大きい回折格子部の
    光ガイド層とを有する分布反射型の半導体レーザにおい
    て、前記活性層及び光ガイド層が、導波路方向の一部に
    導波路の幅と同じかそれより広い導波路方向のリッジを
    形成した基板上に設けられていることを特徴とする半導
    体レーザ。
  5. 【請求項5】 (100)基板上に〔01−1〕方向の
    導波路を有し、その側面の面方位が(M11)A面
    (M:正の実数)と(N−1−1)A面(N:正の実
    数)とである〔01−1〕方向のリッジが前記基板上に
    形成されている請求項1または2または3または4記載
    の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 (100)基板上に〔011〕方向の導
    波路を有し、その側面の面方位が(M1−1)B面
    (M:正の実数)と(N−11)B面(N:正の実数)
    とである〔011〕方向のリッジが前記基板上に形成さ
    れている請求項1または2または3または4記載の半導
    体レーザ。
  7. 【請求項7】 (110)基板上に〔001〕方向の導
    波路を有し、その側面の面方位が(M10)面(−1<
    M<1:Mは実数)と(1N0)面(−1<N<1:N
    は実数)である〔001〕方向のリッジが前記基板上に
    形成されている請求項1または2または3または4記載
    の半導体レーザ。
  8. 【請求項8】 量子閉じ込めシュタルク効果を用いた変
    調素子と、電圧を印加しないときの前記変調素子よりバ
    ンドギャップが小さい量子井戸層からなる活性層を有す
    る半導体レーザとをモノリシックに集積化した半導体レ
    ーザ装置において、前記変調素子及び半導体レーザが、
    導波路方向の一部分に導波路と同じかそれより広い導波
    路方向の第1リッジが形成され、導波路方向の他の部分
    に前記第1リッジより幅が広い導波路方向の第2リッジ
    が形成されているかまたはリッジが形成されていない基
    板上に設けられており、導波路の一部分が前記第1リッ
    ジ上にあることを特徴とする半導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 (100)基板上に〔01−1〕方向の
    導波路を有し、その側面の面方位が(M11)A面
    (M:正の実数)と(N−1−1)A面(N:正の実
    数)とである〔01−1〕方向のリッジが前記基板上に
    形成されている請求項8記載の半導体レーザ装置。
  10. 【請求項10】 (100)基板上に〔011〕方向の
    導波路を有し、その側面の面方位が(M1−1)B面
    (M:正の実数)と(N−11)B面(N:正の実数)
    とである〔011〕方向のリッジが前記基板上に形成さ
    れている請求項8記載の半導体レーザ装置。
  11. 【請求項11】 (110)基板上に〔001〕方向の
    導波路を有し、その側面の面方位が(M10)面(−1
    <M<1:Mは実数)と(1N0)面(−1<N<1:
    Nは実数)である〔001〕方向のリッジが前記基板上
    に形成されている請求項8記載の半導体レーザ装置。
  12. 【請求項12】 量子井戸層を含む導波路のバンドギャ
    ップが異なる複数の光学的素子をプレーナ型にモノリシ
    ックに集積化した光集積回路において、導波路の幅と同
    じかそれより広い導波路方向の第1リッジを形成した第
    1の部分と、該第1リッジと幅が異なる導波路方向の第
    2リッジを形成するかまたはリッジを形成しない第2の
    部分とから構成される基板上に、前記複数の光学的素子
    の導波路が設けられていることを特徴とする光集積回
    路。
  13. 【請求項13】 2種類以上のIII 族元素を含む半導体
    から構成される導波路のバンドギャップが異なる複数の
    光学的素子をプレーナ型にモノリシックに集積化した光
    集積回路において、導波路の幅と同じかそれより広い導
    波路方向の第1リッジを形成した第1の部分と、該第1
    リッジと幅が異なる導波路方向の第2リッジを形成する
    かまたはリッジを形成しない第2の部分とから構成され
    る基板上に、前記複数の光学的素子の導波路が設けられ
    ていることを特徴とする光集積回路。
  14. 【請求項14】 (100)基板上に〔01−1〕方向
    の導波路を有し、その側面の面方位が(M11)A面
    (M:正の実数)と(N−1−1)A面(N:正の実
    数)とである〔01−1〕方向のリッジが前記基板上に
    形成されている請求項12または13記載の光集積回
    路。
  15. 【請求項15】 (100)基板上に〔011〕方向の
    導波路を有し、その側面の面方位が(M1−1)B面
    (M:正の実数)と(N−11)B面(N:正の実数)
    とである〔011〕方向のリッジが前記基板上に形成さ
    れている請求項12または13記載の光集積回路。
  16. 【請求項16】 (110)基板上に〔001〕方向の
    導波路を有し、その側面の面方位が(M10)面(−1
    <M<1:Mは実数)と(1N0)面(−1<N<1:
    Nは実数)である〔001〕方向のリッジが前記基板上
    に形成されている請求項12または13記載の光集積回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009057254A1 (ja) * 2007-11-02 2009-05-07 Panasonic Corporation 半導体レーザ装置
JP2009302138A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Opnext Japan Inc 半導体レーザ素子、及び半導体レーザ素子の製造方法
JP2015053457A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 日本電信電話株式会社 光半導体装置の製造方法

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