JPH06232097A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JPH06232097A
JPH06232097A JP1975193A JP1975193A JPH06232097A JP H06232097 A JPH06232097 A JP H06232097A JP 1975193 A JP1975193 A JP 1975193A JP 1975193 A JP1975193 A JP 1975193A JP H06232097 A JPH06232097 A JP H06232097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
film
natural oxide
manufacturing
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1975193A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Hirashita
紀夫 平下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP1975193A priority Critical patent/JPH06232097A/ja
Publication of JPH06232097A publication Critical patent/JPH06232097A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然酸化膜のない界面を得ることができ、低
抵抗コンタクトを安定に形成したり、シリサイド工程の
安定化や薄いゲート酸化膜やキャパシタ誘電膜の均一性
の向上を図ることができる半導体素子の製造方法を提供
する。 【構成】 半導体素子の製造方法において、シリコン基
板11表面の自然酸化膜12上にCF系重合膜13を形
成する工程と、非酸化性雰囲気中での重合膜13と自然
酸化膜12とを熱的に反応させ自然酸化膜12を除去す
る工程と、大気に晒すことなく、それに続く薄膜14を
形成する工程とを順に施すようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の製造方法
に係り、特に、その自然酸化膜の除去方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、「真空」第34巻第11号(1991)pp8
13〜819に開示されるようなものがあった。半導体
素子の製造方法において、自然酸化膜の存在は、MOS
FETのゲート酸化や、キャパシタ誘電膜の形成や、コ
ンタクト、シリサイドプロセスの安定を図る上で様々な
障害を起こし始めている。特に、コンタクト部の自然酸
化膜は抵抗の増大を招き、問題が大きい。以下、これを
例にとって説明する。
【0003】従来、半導体素子で使用されるコンタクト
は、金属と半導体、半導体と半導体といった界面から構
成されている。そのコンタクト形成方法の一例を、図4
に示す。図4はDRAM(ダイナミックRAM)におけ
る半導体と半導体からなるコンタクト形成方法を含む従
来の半導体素子の製造工程図である。
【0004】まず、図4(a)に示すように、通常のM
OSFETの製造工程と同様に、シリコン(Si)基板
1上に、LOCOS法等でフィールド酸化膜2を形成
し、更に、ゲート酸化を行って、ゲート酸化膜3を形成
した後、ゲート電極となる多結晶Si4を形成する。そ
の後、ソース/ドレイン領域5に、フィールド酸化膜2
及び多結晶Si4をマスクとしてN+ となる不純物をド
ーピングした後、全面に中間絶縁膜6を堆積する。
【0005】次に、図4(b)に示すように、ホトリソ
グラフィック技術及びドライエッチング技術等を用い、
ソース/ドレイン領域5上の中間絶縁膜6の一部を除去
してコンタクト開口部6aを形成する。次いで、ソース
/ドレイン領域5の表面の汚染や薄い酸化膜8を除去す
るために、通常用いられている洗浄を行った後、LPC
VD法等により、ストレイジノードとなる多結晶Si7
を全面に堆積する。これにより、高濃度拡散層(N+
のソース/ドレイン領域5と、ストレイジノードとなる
多結晶Si4とからなるコンタクトが形成され、これら
の電気的接続が可能となる。その後、キャパシタを形成
し、Al等で結線してDRAMが製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体素子の製造方法では、多結晶Si7を堆積する前
に、高濃度拡散層からなるソース/ドレイン領域5の表
面に、約10Å程度の薄い酸化膜8が形成されてしま
い、その後、多結晶Si7の堆積が行われる。このよう
な薄い酸化膜8がソース/ドレイン領域5の表面に形成
されると、コンタクト抵抗が増大し、半導体素子の動作
スピードを遅らせたり、極端な場合には歩留まりを低下
させるという問題が生じる。
【0007】このような薄い酸化膜の形成は、洗浄の最
終工程である純粋洗浄によって形成されたり、大気中を
搬送することによって形成される自然酸化膜であったり
する。したがって、コンタクト以外の工程、例えば、ゲ
ート酸化やキャパシタ誘電膜の形成、シリサイドプロセ
スにおいても各プロセス前の洗浄において、薄い自然酸
化膜が形成され、半導体素子の高集積化に伴うゲート酸
化膜やキャパシタ誘電膜の薄膜化の妨げとなったり、高
融点金属とSiの反応によるシリサイドプロセスを不安
定なものとしている。
【0008】本発明は、以上述べたコンタクト抵抗の増
大や、薄いゲート酸化膜、キャパシタ誘電膜、シリサイ
ドプロセスが不安定になるといった問題点を除去し、自
然酸化膜のない界面を得ることができ、低抵抗コンタク
トを安定に形成したり、シリサイド工程の安定化や、薄
いゲート酸化膜やキャパシタ誘電膜の均一性の向上を図
ることができる半導体素子の製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (A)半導体素子の製造方法において、シリコン表面の
自然酸化膜上にCF系重合膜を形成する工程と、非酸化
性雰囲気中で前記CF系重合膜と自然酸化膜とを熱的に
反応させ自然酸化膜を除去する工程と、大気に晒すこと
なく、薄膜を形成する工程とを順に施すようにしたもの
である。
【0010】また、前記自然酸化膜の除去工程を非酸化
性雰囲気中で200℃以上の熱処理によりCF系重合膜
と自然酸化膜との反応をせしめる。更に、前記自然酸化
膜の除去工程を10-6Torr以下の真空下で行う。 (B)半導体素子の製造方法において、シリコン表面の
自然酸化膜上にCF系重合膜を形成する工程と、非酸化
性雰囲気中で前記CF系重合膜と自然酸化膜をイオン照
射によって励起して反応させ自然酸化膜を除去する工程
と、大気に晒すことなく、薄膜を形成する工程とを順に
施すようにしたものである。
【0011】また、前記自然酸化膜除去の反応工程を1
00〜400℃の温度でイオン照射することで行う。更
に、前記自然酸化膜除去工程において、不活性ガス、あ
るいはフロン又はフレオンイオン照射を用いて行う。ま
た、前記イオン照射におけるイオンの加速エネルギーを
100eV以上とする。
【0012】更に、前記CF系重合膜を、フロン,フロ
ン/フレオン混合ガス,フレオン/H2 混合ガスプラズ
マに晒すことにより形成する。 (C)コンタクト形成工程を有する半導体素子の製造に
おいて、半導体上の厚い絶縁膜を除去し、コンタクトホ
ールを形成する工程と、該コンタクトホール底部の半導
体上に形成される自然酸化膜上にCF系重合膜を形成す
る工程と、該CF系重合膜を熱処理又はイオン照射によ
り自然酸化膜と反応せしめ除去する工程と、大気に晒す
ことなく、半導体又は金属膜を形成する工程とを順に施
すようにしたものである。
【0013】(D)ゲート酸化膜の形成工程を有する半
導体素子の製造において、半導体上に形成された自然酸
化膜上にCF系重合膜を形成する工程と、該CF系重合
膜を熱処理又はイオン照射により自然酸化膜と反応せし
め除去する工程と、大気に晒すことなく、酸化雰囲気中
において熱処理を行い、ゲート酸化膜を形成する工程
と、該ゲート酸化膜上にゲート金属を形成する工程とを
順に施すようにしたものである。
【0014】(E)キャパシタ絶縁膜の形成工程を有す
る半導体素子の製造において、第1電極となる半導体層
又は多結晶半導体層を形成する工程と、前記第1電極上
に形成された自然酸化膜上にCF系重合膜を形成する工
程と、前記CF系重合膜を熱処理又はイオン照射により
自然酸化膜と反応せしめ自然酸化膜を除去する工程と、
大気に晒すことなく、絶縁膜を形成する工程とを順に施
すようにしたものである。
【0015】(F)金属と半導体とを反応せしめシリサ
イドを形成する工程を有する半導体素子の製造におい
て、半導体上にシリサイドを形成する領域を形成する工
程と、前記領域の半導体上に形成される自然酸化膜上に
CF系重合膜を形成する工程と、前記CF系重合膜を熱
処理又はイオン照射により自然酸化膜と反応せしめ自然
酸化膜を除去する工程と、大気に晒すことなく、金属を
前記領域に堆積し、熱処理により金属と半導体を反応さ
せ、シリサイドを形成する工程とを順に施すようにした
ものである。
【0016】
【作用】本発明によれば、上記のように、Si表面の自
然酸化膜上に、CF系重合膜を形成し、自然酸化膜とC
F系重合膜を反応せしめ、自然酸化膜を除去し、大気に
晒すことなく、それに続く薄膜を形成する。したがっ
て、自然酸化膜のない界面を得ることができ、低抵抗コ
ンタクトを安定に形成したり、シリサイド工程の安定化
や薄いゲート酸化膜やキャパシタ誘電膜の均一性の向上
を図ることができる。また、これにより半導体素子の動
作速度の向上や歩留まりの向上を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
す半導体素子の製造工程断面図である。まず、図1
(a)に示すように、Si基板11上に洗浄によって形
成された約10Åの自然酸化膜12が存在する。
【0018】次いで、図1(b)に示すように、(CF
2 n から成るCF系重合膜13を薄く、例えば100
Å以下に形成する。発明者等の研究により、例えば、前
記した文献「真空」に開示されるように、SiO2
(CF2 n から成る薄いCF系重合膜13は、約40
0℃で反応し、SiF4 やCOのガスとして脱離するこ
とから、図1(c)に示すように、非酸化性雰囲気中で
加熱し、自然酸化膜12をSiF4 やCOとして除去す
る(詳細は後述する)。
【0019】このようにして、自然酸化膜12を熱的に
除去した後、大気にとり出すことなく、図1(d)に示
すように、次の半導体素子製造プロセスとなる薄膜14
を施すことにより、自然酸化膜フリーでSi基板11と
薄膜14からなる界面を形成する。以下、SiO2
(CF2 n からなるCF系重合膜との反応について述
べる。
【0020】SiO2 表面に、半導体素子の製造におけ
るドライエッチング工程で通常用いられているRIE
(Reactive Ion Etching)を用い
て、CHF3 /CF4 プラズマ照射により、CF系重合
膜を形成する。図2はこの試料から得られたESCA
(Electron Spectroscopy fo
r Chemical Analysis)スペクトル
である。ここで、横軸には結合エネルギー(eV)が示
されている。
【0021】図2(a)は光電子のワイドスペクトルで
あり、SiO2 表面にC及びFの付着が認められる。図
2(b)は、図2(a)におけるC1Sの光電子スペクト
ルであり、C−C,CF,CF2 ,CF3 等の結合が存
在することが分かる。CF系重合膜の膜厚は、この場合
20Å程度と見積もられる。このCF系重合膜とSiO
2 との反応は、超高真空中に試料を導入し、昇温時に反
応生成物として脱離するガスを分析する、いわゆる昇温
脱離ガス分析(TDS:Thermal Desorp
tion Spectroscopy)により調べた。
【0022】図3は、SiO2 又はSi表面から脱離し
たガスの質量数28,69,85のTDSスペクトルで
あり、図3(a)は、SiO2 表面から脱離したガスの
質量数28,69,85のTDSスペクトル、図3
(b)は、Si表面から脱離したガスの質量数28,6
9,85のTDSスペクトルである。ここで、横軸には
温度℃、縦軸には脱離フラックス(相対単位)が示され
ている。
【0023】質量数28,69,85は、それぞれCO
+ ,CF3 + ,SiF3 + イオンを表しており、各C
O,CF4 ,SiF4 ガスの放出に対応している。図3
(a)に示すように、CF系重合膜とSiO2 が約40
0℃で反応し、SiF4 とCOとなり、脱離することが
分かる。これにより、自然酸化膜の除去が可能となる。
また、図3(b)に示すように、Siともほぼ同じ温度
で反応が進行することから、過剰なCF系重合膜がSi
表面に残ることを抑えることができる。これらの反応速
度はアレニウス型で記述できる。すなわち、e-E/kT
比例(Eは活性化エネルギー)することから、400℃
以下でも反応速度は遅くなるものの、反応は進行する。
【0024】したがって、400℃以下でも自然酸化膜
の除去は可能である。スループットの点から200〜4
00℃程度の温度に一定時間保持することが適当と考え
られる。次に、本発明の第2実施例について説明する。
図5は本発明の第2実施例を示す半導体素子の製造工程
断面図である。
【0025】まず、図5(a)に示すように、Si基板
21上に洗浄によって形成された約10Åの自然酸化膜
22が存在する。次に、図5(b)に示すように、(C
2 n からなるCF系重合膜23を薄く(例えば、1
00Å以下が好ましい)形成する。次いで、図5(c)
に示すように、真空中でAr+ 等のイオン照射24を行
い、自然酸化膜とCF系重合膜の反応を、イオンの持つ
運動エネルギーを利用して進めることにより、図5
(d)に示すように、自然酸化膜22を除去する。
【0026】このようにして、自然酸化膜22を除去し
た後、大気に取り出すことなく、次の半導体素子製造プ
ロセスにより、図5(e)に示すように、薄膜25を形
成することにより、自然酸化膜フリーでSi基板21と
薄膜25から成る界面を形成することができる。上記の
イオン照射は、Ar+ に限定されないが、不活性ガスの
使用が好ましい。加速エネルギーは約100V以上が適
当である。
【0027】更に、イオン照射時に基板温度を上げるこ
とにより、自然酸化膜除去反応を加速することが可能で
ある。室温から200℃程度までの加熱が適当である。
(CF2 n の重合膜の形成については、図2に示した
ように、フロン/フレオン混合ガス又はフレオン/H2
混合ガス(CHF3 /CF4 ,CF4 /H2 ,C2 6
/H2 ,C3 6 /H2 等)の高周波プラズマにウエハ
を晒す方法が最も簡便である。
【0028】以下、順にデバイス製造工程としての実施
例を示す。図6は本発明の第3の実施例を示すコンタク
ト形成方法を含む半導体素子の製造工程断面図である。
まず、図6(a)に示すように、通常のMOSFETの
製造工程と同様に、下地単結晶Si基板31上に、LO
COS法等によってフィールド酸化膜32を形成し、更
にゲート酸化を行ってゲート絶縁膜33を形成した後、
該ゲート絶縁膜33上にゲート電極となる多結晶Si3
4を選択的に形成する。そして、下地単結晶Si基板3
1内のソース/ドレイン領域35に、N+ となるN型不
純物(例えば、As、P、Sb等)をドーピングした
後、全面にSiO2 等の中間絶縁膜36を堆積する。
【0029】次に、図6(b)に示すように、ホトリソ
グラフィック技術及びドライエッチング技術等により、
ソース/ドレイン領域35上の中間絶縁膜36の一部を
除去してコンタクト開口部36aを形成する。次いで、
コンタクト開口部36a内のSi基板表面の汚染をH2
SO4 /H22 /H2 Oあるいは、HCl/H2 2
/H2 O等の通常用いられている、洗浄法により取り除
く。
【0030】この状態で、図6(c)に示すように、1
0Å程度の自然酸化膜38が形成される。引き続き、S
iO2 膜等のドライエッチングに通常用いられているフ
レオンあるいはフロン系ガス(CHF3 /CF4 等)の
高周波プラズマにウエハを晒すことにより、CF系重合
膜39を形成する。次いで、図6(d)に示すように、
非酸化性雰囲気中にて400℃程度の熱処理、あるいは
イオン照射を行い、自然酸化膜38とCF系重合膜39
の反応により、自然酸化膜38を除去した後、図6
(e)に示すように、非酸化性雰囲気を保ったまま、L
PCVD法等により、ストレイジノードとなる多結晶S
i37を全面に堆積する。
【0031】これにより、高濃度拡散層(N+ )のソー
ス/ドレイン領域35と、ストレイジノードとなる多結
晶Si37とからなるコンタクトが形成され、これらの
電気的接続が可能となる。その後、キャパシタを形成
し、Al等で結線してDRAMが製造される。図7は本
発明の第4の実施例を示すMOSFETのゲート酸化膜
形成方法を含む半導体素子の製造工程断面図である。
【0032】まず、図7(a)に示すように、下地単結
晶Si基板41上に、LOCOS法等によって素子分離
用にフィールド酸化膜42を形成する。次に、Si基板
41表面の汚染を取り除くために、H2 SO4 /H2
2 /H2 Oあるいは、HCl/H2 2 /H2 O等の洗
浄を行う。この状態で10Å程度の自然酸化膜43が形
成される。
【0033】次いで、図7(b)に示すように、フロン
/フレオンあるいはフレオン/H2混合ガスプラズマに
ウエハを晒すことにより、CF系重合膜44を形成す
る。次いで、図7(c)に示すように、非酸化性雰囲気
中にて400℃の熱処理、あるいはイオン照射を行い自
然酸化膜43を除去した後、酸化を行い、ゲート酸化膜
45を形成する。その後、ゲート電極を形成し、MOS
FETを形成し、Al等で結線して半導体素子が製造さ
れる。
【0034】図8は本発明の第5の実施例を示す多結晶
Si電極と誘電膜からなるキャパシタ形成方法を含む半
導体素子の製造工程断面図である。この図において、下
地単結晶Si基板51上に、LOCOS法等によってフ
ィールド酸化膜52を形成し、更にゲート酸化を行って
ゲート絶縁膜53を形成した後、該ゲート絶縁膜53上
にゲート電極となる多結晶Si54を選択的に形成す
る。そして、下地単結晶Si基板51内のソース/ドレ
イン領域55にN+ となるN型不純物(例えば、As,
P,Sbなど)をドーピングした後、全面にSiO2
の中間絶縁膜56を堆積する。
【0035】この製造方法では、図1の第1実施例で説
明したようにストレイジノードとなる多結晶Siを形成
した後、図8(a)に示すように、ホトリソグラフィッ
ク技術及びドライエッチング技術等を用いて、キャパシ
タ電極となるストレイジノードとなる多結晶Si57を
形成する。次いで、Si基板51表面の汚染を取り除く
ために、H2 SO4 /H2 2 /H2 Oあるいは、HC
l/H2 2 /H2 O等の洗浄を行う。この状態で10
Å程度の自然酸化膜58が形成される。 次いで、図8
(b)に示すように、フロン/フレオンあるいはフレオ
ン/H2 混合ガスプラズマに、ウエハを晒すことにより
CF系重合膜59を形成する。
【0036】次に、図8(c)に示すように、非酸化性
雰囲気中、あるいは真空中で480℃の熱処理、あるい
はイオン照射を行い、自然酸化膜58を除去した後、大
気に戻すことなく、通常キャパシタ誘電膜として用いら
れているSi3 4 膜60をLPCVD法等により形成
する。その後、図8(d)に示すように、Si3 4
を再酸化し、酸化膜61を形成し、キャパシタ上部電極
となる多結晶Si62を形成し、Al等で結線してDR
AMが製造される。
【0037】図9は本発明の第6の実施例を示すシリサ
イド工程を含む半導体素子の製造工程断面図である。図
9(a)に示すように、通常のMOSFETの製造工程
と同様に、下地単結晶Si基板71上に、LOCOS法
等によってフィールド酸化膜72を形成し、更に、ゲー
ト酸化を行ってゲート絶縁膜73を形成した後、該ゲー
ト絶縁膜73上にゲート電極となる多結晶Si74を形
成する。そして、Si基板71内のソース/ドレイン領
域にN+ あるいはP+ となる活性不純物を導入し、高濃
度拡散層領域75を形成する。次いで、SiO2 等の絶
縁膜を堆積した後、エッチバックによりサイドウォール
スペーサ76を形成する。
【0038】更に、Si基板71表面の汚染を取り除く
ためにH2 SO4 /H2 2 /H2Oあるいは、HCl
/H2 2 /H2 O等の洗浄を行う。この状態で10Å
程度の自然酸化膜77が形成される。次いで、図9
(b)に示すように、フロン/フレオンあるいはフレオ
ン/H2混合ガスプラズマに、ウエハを晒すことによ
り、CF系重合膜78を形成する。次いで、非酸化性雰
囲気中、あるいは真空中で400℃の熱処理、あるいは
イオン照射によりCF系重合膜78と自然酸化膜77の
反応を利用し、自然酸化膜77を除去する。
【0039】引き続き、図9(c)に示すように、大気
に戻すことなくTiやCo等の遷移金属薄膜79を堆積
する。その後、非酸化性雰囲気中で熱処理を行うことに
より、遷移金属薄膜79とSiを反応させ金属シリサイ
ド80を形成する。サイドウォールスペーサ76上の遷
移金属薄膜79は、熱的に安定なSiO2 と反応するこ
とができずに、遷移金属薄膜79だけを選択的にエッチ
ング除去し、図9(d)に示すように、シリサイド工程
を終える。
【0040】次いで、絶縁膜を形成し、所定のMOSF
ETをAl等で結線することにより半導体素子が製造さ
れる。なお、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であ
り、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、半導体素子における自然酸化膜上に、C,Fか
ら成る薄い重合膜を形成した後、非酸化性雰囲気中で自
然酸化膜と重合膜の反応により、自然酸化膜を除去し、
非酸化性雰囲気を保ったまま、それに続く薄膜形成工程
を行うようにしたので、自然酸化膜のない界面を得るこ
とができ、低抵抗コンタクトを安定的に形成したり、シ
リサイド工程の安定化や薄いゲート酸化膜やキャパシタ
誘電膜の均一性の向上が可能である。また、これにより
半導体素子の動作速度の向上や歩留まりの向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す半導体素子の製造工
程断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す半導体素子の製造に
おけるCF系重合膜から得られたESCAスペクトルで
ある。
【図3】本発明の第1実施例を示す半導体素子の製造に
おける各々SiO2 及びSi表面から脱離したガスの質
量数28,69,85のTDSスペクトルである。
【図4】DRAM(ダイナミックRAM)における半導
体と半導体からなるコンタクト形成方法を含む従来の半
導体素子の製造工程図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す半導体素子の製造工
程断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示すコンタクト形成方
法を含む半導体素子の製造工程断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示すMOSFETのゲ
ート酸化膜形成方法を含む半導体素子の製造工程断面図
である。
【図8】本発明の第5の実施例を示す多結晶Si電極と
誘電膜からなるキャパシタ形成方法を含む半導体素子の
製造工程断面図である。
【図9】本発明の第6の実施例を示すシリサイド工程を
含む半導体素子の製造工程断面図である。
【符号の説明】
11,21 Si基板 12,22,38,43,58,77 自然酸化膜 13,23,39,44,59,78 (CF2 n
からなるCF系重合膜14,25 薄膜 24 イオン照射 31,41,51,71 下地単結晶Si基板 32,42,52,72 フィールド酸化膜 33,53,63,73 ゲート絶縁膜 34,54,74 ゲート電極となる多結晶Si 35,55 ソース/ドレイン領域 36,56 中間絶縁膜 36a コンタクト開口部 37 ストレイジノードとなる多結晶Si 45 ゲート酸化膜 60 Si3 4 膜 61 酸化膜 62,64 多結晶Si 75 高濃度拡散層領域 76 サイドウォールスペーサ 79 遷移金属薄膜 80 金属シリサイド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)シリコン表面の自然酸化膜上にCF
    系重合膜を形成する工程と、(b)非酸化性雰囲気中で
    前記CF系重合膜と自然酸化膜とを熱的に反応させ自然
    酸化膜を除去する工程と、(c)大気に晒すことなく、
    薄膜を形成する工程とを順に施すことを特徴とする半導
    体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】(a)シリコン表面の自然酸化膜上にCF
    系重合膜を形成する工程と、(b)非酸化性雰囲気中で
    前記CF系重合膜と自然酸化膜をイオン照射によって励
    起して反応させ自然酸化膜を除去する工程と、(c)大
    気に晒すことなく、薄膜を形成する工程とを順に施すこ
    とを特徴とする半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 コンタクト形成工程を有する半導体素子
    の製造において、前記コンタクトホール底部の半導体上
    に形成される自然酸化膜を除去する請求項1記載の半導
    体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゲート酸化膜の形成工程を有する半導体
    素子の製造において、半導体上に形成された自然酸化膜
    を除去する請求項1記載の半導体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 キャパシタ絶縁膜の形成工程を有する半
    導体素子の製造において、電極上に形成された自然酸化
    膜を除去する請求項1記載の半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 金属と半導体とを反応せしめシリサイド
    を形成する工程を有する半導体素子の製造において、シ
    リサイドを形成する領域の半導体上に形成される自然酸
    化膜を除去する請求項1記載の半導体素子の製造方法。
JP1975193A 1993-02-08 1993-02-08 半導体素子の製造方法 Withdrawn JPH06232097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975193A JPH06232097A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975193A JPH06232097A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 半導体素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06232097A true JPH06232097A (ja) 1994-08-19

Family

ID=12008048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1975193A Withdrawn JPH06232097A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06232097A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274047A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 Nec Corp 半導体装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08274047A (ja) * 1995-03-30 1996-10-18 Nec Corp 半導体装置の製造方法
US6107096A (en) * 1995-03-30 2000-08-22 Nec Corporation Method of fabricating a salicide-structured MOS semiconductor device having a cobalt disilicied film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2937817B2 (ja) 半導体基板表面の酸化膜の形成方法及びmos半導体デバイスの製造方法
US6432779B1 (en) Selective removal of a metal oxide dielectric
JPH04226025A (ja) シリコン半導体ウエーハ上にケイ化チタンの導電層を形成する方法
JP2001257208A (ja) 半導体装置のゲート絶縁膜形成方法
WO2003100844A1 (fr) Procede de formation d'un film de dioxyde de silicium sur un substrat de silicium, procede de formation d'un film d'oxyde sur un substrat semi-conducteur, et procede de production d'un dispositif a semi-conducteurs
JPH0786559A (ja) 半導体装置
JPH0629311A (ja) 半導体装置の製法
JP4563016B2 (ja) シリコン基板の複合面に酸化膜を形成する方法
JPH05167008A (ja) 半導体素子の製造方法
JP2002094057A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6599821B2 (en) Method for fabricating conductive line pattern for semiconductor device
JP2000031092A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000058483A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06232097A (ja) 半導体素子の製造方法
JP3647850B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3336604B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1050701A (ja) 半導体及び半導体基板表面の酸化膜の形成方法
JP3185235B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7445998B2 (en) Method for fabricating semiconductor device
JP2001127280A (ja) 半導体装置の製造方法及びpチャネル型半導体装置の製造方法
JPH08255770A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003078132A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4190175B2 (ja) 高誘電率金属酸化物膜を有する半導体装置の製造方法
JP2002026317A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH05291567A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000509