JPH06231706A - 発光素子及びそのフィルタの塗布方法 - Google Patents

発光素子及びそのフィルタの塗布方法

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JPH06231706A
JPH06231706A JP2093493A JP2093493A JPH06231706A JP H06231706 A JPH06231706 A JP H06231706A JP 2093493 A JP2093493 A JP 2093493A JP 2093493 A JP2093493 A JP 2093493A JP H06231706 A JPH06231706 A JP H06231706A
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JP
Japan
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light emitting
front panel
filter
forming material
filter forming
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Application number
JP2093493A
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English (en)
Inventor
Norihiro Ichikawa
典弘 市川
Shunichi Futaishi
俊一 二石
Kazuo Kamisaka
和夫 上坂
Masaaki Nakano
雅章 中野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空外囲器の一部をなす前面パネルが発光輝
度を低下させることなく熱膨張の等しい材料で形成でき
高品質な画像表示で且つ製作の容易な発光素子を得るこ
と。 【構成】 内側にマトリックス状の発光部5が配列形成
された前面パネル18を真空外囲器1と同一材料で表面
部がマトリックス状の凸レンズ19に形成され且つ前面
パネル18の外表面に光を選択吸収するための着色材を
有するフィルタ21を被着させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大画面ディスプレイ
装置やメッセージボード等のディスプレイに用いられる
発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は特開昭62−10849号公報
に示された従来例としての複合型発光素子を示す正面
図、図12は図11における線XII−XIIに沿った
断面図、図13は同じくその概略一部斜視図である。図
において、1は発光素子の真空外囲器、2は前面パネ
ル、3は背面パネル、4は筒状側板であり、上記真空外
囲器1は、上記前面パネル2と上記背面パネル3と上記
筒状側板4とによって気密封止されたガラス管から成っ
ている。5は上記前面パネル2の発光部(蛍光表示部)
で、上記発光部511〜533は図13〜図15の場合、3
×3画素のマトリックス状に配列された蛍光体から成っ
ている。ここで、上記発光部511〜533の第1、第2番
目の添字は第1〜第3行、第1〜第3列目に対応する。
11は電子ビームで、上記電子ビーム11の照射によっ
て赤色R、緑色G、青色Bにそれぞれ発光する3色の発
光部5R、5G、5Bに上記発光部5は分類される。6
は発光素子のアノード群、13は外部端子であり、上記
前面パネル2の裏面における上記各発光部5R、5G、
5Bの画素周辺にそれぞれ対応して配置された複数の上
記アノード61、62・・・から成り、これらの上記アノ
ード61、62・・・には上記外部端子13を介して高電
圧が印加される。7は上記真空外囲器1内の上記背面パ
ネル4側に配置されたカソード群で、上記各発光部5
R、5G、5Bに対応して独立配置された電子放出のカ
ソード711〜733(図14に721〜723のみを図示)か
ら成っている。14は上記カソード711〜733を支える
サポートであり、上記カソード711〜733は各々の両端
が上記背面パネル3上に固定された一対のサポート14
a、14b間に支持されている。尚、上記各カソード7
11〜733には、例えばNiスリーブ上に酸化物をコーテ
ィングした直熱型のものが使用できる。8は行選択用制
御電極で、上記カソード群7と上記発光部5との間に配
置された制御電極群である。9は上記カソード711〜7
33よりの電子ビーム11を非収束ビームとしての通過さ
せるための電子通過用穴で、上記制御電極81〜83は上
記発光部5の5R、5G、5Bに対応して上記電子通過
用穴91〜93を有している。10は列選択用制御電極
で、上記カソード群7の背面側つまり上記背面パネル3
上に配置された背面電極群であり、上記背面電極101
〜103はAg等の導体層から形成される。12は上記
背面パネル3より上記カソード群7、上記行選択用制御
電極8及び上記列選択用制御電極群10の各々の電極を
外部に引き出す外部端子としてのリード線である。
【0003】次に動作について説明する。まず、上記列
選択用制御電極101〜103上記がカソード711〜733
の電位に対して負の電位の時、該カソード711〜733
周りが負の電位で取り囲まれているため、上記各カソー
ド711〜733からの照射電子は上記行選択用制御電極8
1〜84及び上記アノード61、62・・・には到達せずカ
ットオフ状態となる。上記列選択用制御電極101〜1
3に上記カソード711〜733の電位に対して0V又は
数Vの正電位を加えると、上記カソード711〜733から
放出される上記電子ビーム11が上記行選択用制御電極
1〜84に到達する。この場合において、上記行選択用
制御電極81〜84の電位が上記カソード711〜733に対
して負の電位の時は、それらの上記各行選択用制御電極
1〜84の上記電子通過用穴91〜93から上記電子ビー
ム11が通過できず、このため、上記アノード61、62
・・・に上記電子ビーム11が到達できず、上記発光部
5R、5G、5Bは発光しない。一方、上記行選択用制
御電極81〜83電位がカソード711〜733に対して正の
電位の時は、それらの上記行選択用制御電極81〜83
電子通過用穴91〜93から上記電子ビーム11がそれぞ
れ通過することにより、上記各発光部5R、5G、5B
を発光させる。従って、上記発光部5R、5G、5Bと
対応してマトリックス状に配列された上記行選択用制御
電極81〜83と上列選択用制御電極群101〜103とを
選択的に駆動制御(ダイナミック駆動)することによ
り、この両電極の交差する上記発光部5R、5G、5B
を発光させることができる。
【0004】上述のように上記真空外囲器1を構成する
上記前面パネル3の内面に3色の蛍光体からなる上記発
光部5R、5G、5Bを3×3画素のマトリックス状に
配列し、これらの上記発光部5R、5G、5Bに対応さ
せて該カソード群7と上記行選択用制御電極8及び上記
列選択用制御電極群10を設けることにより、高輝度の
発光素子を得ることができる。
【0005】なお、図示例では前面パネル3の内面に3
色蛍光体から成る発光面5を3×3画素のマトリックス
状に配列した場合について示したが、これに限定される
ものではなく、真空外囲器1に1つの蛍光体を画素とす
る蛍光面を任意のm×n(ただし、m、nは自然数)の
マトリックス状に配列し、それに応じて行選択用制御電
極群、列選択用制御電極群の配置構成を変更することも
できる。
【0006】図14は特開平2−267842号公報に
示された発光素子を他の従来例として示す正面図で、図
15は図14における線XV−XVに沿った断面部分図
である。図において、15は真空外囲器1の前面パネル
で、上記前面パネル15の表示部は、その裏面側に配列
された発光部(蛍光表示部)5R、5G、5Bに対応す
るマトリックス状の凸レンズ1611〜1644として一体
形成されている。換言すれば、上記前面パネル15はマ
トリックス状の凸レンズ状に一体形成されたものであ
る。かかる前面パネル15は、所望形状にくりぬかれカ
ーボン系の型の中に高温の溶融ガラスを流し込んだ後に
冷却して製造するか、板ガラスの上にレンズアレイ状の
カーボン系の型を載せ、一定圧力を加えて高温の炉に通
すことによって製造される。そして、上記前面パネル1
5にはフィルタ機能を持たせるため、製造時において、
光を選択吸収するための着色材(図示せず)が添加混入
されている。このように他の従来例では、着色材による
フィルタ機能により輝度が低下した発光部5R、5G、
5Bからの発光光が上記凸レンズ16で集光されるの
で、表示輝度を高めることができる。また、外来光は発
光面5への入射時と、該発光面5からの反射時の合計二
度にわたって減衰されるので、反射光は小さくなり、コ
ントラストが向上する。更に、かかる発光素子を組み合
わせた表示スクリーンを見た時、上記発光部5R、5
G、5Bが凸レンズ16の拡大効果によって大きくな
り、発光部と発光部との間の非発光部の面積が小さくな
り、等価的に開口率が大きくなって、表示品質が高くな
る効果もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例及び他の従来例
の発光素子は以上のように構成されているので、従来例
の発光素子にあっては、発光面5に対する外来光(例え
ば、太陽光等)の影響を受けて、コントラストが低下す
る恐れがあった。そこで、前面パネル2の外表面にフィ
ルタを設け、外来光の反射光を低減してコントラストの
向上を図る方法もある。しかし、この方法では、蛍光面
から発する光も減衰してしまうため、発光輝度が低下す
る。
【0008】このような発光輝度の低下を避けるために
提案されたのが他の従来例である。しかし、他の従来例
の発光素子にあっては、着色材(図示せず)が添加混入
された前面パネル15と着色材が添加混入されていない
筒状側板4とでは熱膨張係数が異なるため、前面パネル
15、筒状側板2、背面パネル4を気密封止して発光素
子の真空外囲器1を作製する際、前面パネル15又は筒
状側板2にひび割れが発生して真空外囲器1の気密が破
壊され発光素子の不点灯になる恐れがあった。上記筒状
側板4に着色材(図示せず)を添加混入して上記前面パ
ネル15と同じ熱膨張係数するとひび割れが発生しない
が、上記筒状側板4のコストが高くなるので好ましくな
い。また、上記前面パネル15の凸レンズ16が形成さ
れていない部分17(図16斜線部)は平坦な形状なた
め、外来光が上記前面パネル15に照射すると、反射光
が目立ち表示スクリーンの表示品質を劣化させてしまう
恐れがあった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、低コストで熱膨張係数の違いに
よるひび割れを発生させることなく、前面パネルの凸レ
ンズが形成されていない部分の外来光の反射の集中を抑
制することにより、高品質の画像表示が可能な発光素子
を得ること、更にこの発光素子のフィルタの塗布方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る発光素子
は、内側にマトリックス状の発光部が配列形成された前
面パネルは真空外囲器と同じ材質で表面部がマトリック
ス状の凸レンズに形成され且つ前面パネルの外表面に光
を選択吸収するための着色材を有するフィルタが被着さ
れているものである。
【0011】又、前面パネルの凸レンズが形成されてい
ない表面部にその高低差がフィルタの膜厚以上の凹凸部
を設けたものである。
【0012】
【作用】この発明における発光素子は、フィルタを前面
パネルの外表面に設けることにより、前面パネルを含む
外囲器を熱膨張係数の同じ同材料(透明ガラス)で構成
でき真空外囲器とした際、ひび割れが発生しない。
【0013】また、前面パネルの凸レンズが形成されて
いない部分にその高低差がフィルタの膜厚以上の凹凸部
を設けることにより、外来光の反射の集中を防ぎ、反射
光が目立たなくなる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説
明する。図1はこの発明の実施例1における発光素子の
構成を示しAはその正面図を、BはAにおける線IB−
IBに沿った部分断面図を示す。図2は図1における前
面パネルの凸レンズが形成されていない部分(図1斜線
部)の詳細部を示しAにその正面図をBにAにおける線
IIB−IIBに沿った断面図を示す。図3は図1にお
ける発光素子でAにその左側側面図をBにその右側側面
図を示す。図4は図1における発光素子の背面図、図5
は図1における発光素子でAにその下側面図をBにその
上側面図を示すものである。図において、従来例図11
〜図13と同一相当の部分には同一符号を付して重複説
明は省略する。18は真空外囲器1の前面パネルであ
り、筒状側板4と同一材料である透明なガラスによって
構成されている。該前面パネル18の表面部は、8×8
のマトリックス状の凸レンズ19が一体形成されてい
る。また、該前面パネル18の裏面側には上記凸レンズ
19に対応して、8×8のマトリックス状に配列された
約4mm四方発光部(蛍光表示部)5R、5G、5Bが
設けられている。約60mm四方の上記前面パネル18
のベース厚みTPは3.1mmである。また、上記凸レ
ンズのレンズ高さTLは1.5mm、水平曲率RHは2
0mm、垂直曲率RVは4mmである。また、ここで個
々の凸レンズ19のゲインは本実施例の形状では、約
1.6〜1.8倍である。22は球半径SR0.5mm
の半球である。
【0015】上記前面パネルの凸レンズ19が形成され
ていない部分20(図1斜線部)には、上記半球22が
びっしりと配列され一体形成されている。換言すれば、
上記前面パネル18はその片面が、高低差が0.5mm
の凹凸面とマトリックス状の凸レンズ状に一体形成され
たものである。かかる前面パネル18は、所望形状にく
りぬかれたカーボン系の型の中に高温の溶融ガラスを流
し込んだ後に冷却して製造するか、板ガラスの上に凹凸
面とレンズアレイ状面を有するカーボン系の型を載せ、
一定圧力を加えて高温の炉に通すことによって製造され
る。
【0016】21は上記前面パネル18の外表面全面に
厚さ約15〜20μmで塗布されたフィルタである。フ
ィルタの構成は、光を選択吸収するための着色材、その
着色材を保持、保護するためのバインダ、さらに塗布
性、ガラスへの密着性、着色材を均一に分散させるこ
と、フィルタ膜の傷つき防止を考慮した添加剤とからな
っている。着色材はアントラキノン系の赤(例えば大日
精化製RGB−R)をはじめとして数種類の微粒有機顔
料からなっている。バインダは紫外線硬化型アクリル樹
脂(例えば大日本インキ製17−824−9)で、可視
光の透過を阻害することなく表面を硬くするため、フェ
ノン系光重合開始剤によって架橋密度を高めている。さ
らに、塗布性、表面平滑性を高めるためのシリコーン系
レベリング剤(例えばダウコーニング社製、分子量30
0)、ガラスへの密着性を十分確保するためのシラン系
カップリング剤(例えば信越化学社製KBM−60
3)、着色剤を均一に分散するための高分子系分散剤
(例えばアクリル系、平均分子量240〜560)、傷
つき防止のためのワックス(例えば融点65℃〜90
℃)等を添加配合している。23はプラグで、プラグ2
3と真空外囲器1が接合され発光素子が構成されてい
る。
【0017】24は真空外囲器1内の電極を外部に引き
出す外部端子としてのリード線12と接合される部分、
25は画像表示のための信号等が印加されるリード線で
ある。26は発光素子を配列する時の固定に使用するロ
ックピン、27は誤挿入防止突起である。このようにプ
ラグ23は真空外囲器1内の電極を外部に引き出す外部
端子としてのリード線12と接合される上記部分24、
画像表示のための信号等が印加される上記リード線2
5、上記ロックピン26、上記誤挿入防止突起27等で
構成されている。プラグ23のリード線25と真空外囲
器1のリード線12と接合される上記部分24はプラグ
23内で接合されているので、画像表示のための信号等
はプラグ23のリード線25を介して真空外囲器1内の
リード線12に印加され、真空外囲器1内の制御電極に
供給される。
【0018】次に動作について説明する。前面パネル1
8の発光部5R、5G、5Bから射出された発光光は、
一体の凸レンズ19となった前面パネル18及びフィル
タ21を通過して前方に進むが、大気中に出る時、凸レ
ンズ19の曲率に対応して光路が曲げられ集光される。
その上、凸レンズ19のレンズ特性(拡大効果)により
発光部5R、5G、5Bの大きさが大きくなり、開口率
が高くなることによって画質も向上する。また、凸レン
ズ19の外表面のフィルタ21によって集光された発光
光は減衰されるが、フィルタ21による発光光の減衰
は、レンズの集光によって補正されている。一方、コン
トラストの低下につながる外来光は、フィルタ21と前
面パネル18を通過して各発光部5R、5G、5Bの蛍
光面に入射し、そこで反射した後、再び前面パネル18
とフィルタ21を通過して出射される。このように、発
光光と比較して外来光はフィルタ21を2度通過するの
で減衰される割合が高くなり、コントラストが大幅に向
上する。
【0019】また、前面パネル18の凸レンズ19が形
成されていない部分20に入射した外来光はびっしり配
列された半球22の凹凸により散乱反射し、反射が集中
しないので、反射光が目立たなくなり高品質な画像表示
が可能となる。なお、前面パネル18の凸レンズ19に
入射した外来光に対しては、凸レンズ19の球面自身が
散乱反射効果を有しているので反射が集中することは無
い。
【0020】実施例2.なお、上記実施例1では、上記
前面パネル18の凸レンズ19が形成されていない部分
20の凹凸は半球をびっしり並べたものの例を示した
が、高低差がフィルタの膜厚以上の凹凸を形成するもの
であれば他の形状でも同様の効果を奏する。
【0021】実施例3.また、上記実施例1では、発光
部5R、5G、5Bの発光を制御する手段について図示
しなかったが、従来例の場合が一手段であり、その他、
特開昭64−995や特開平1−100854なども用
いることができる。換言すれば、上記実施例の真空外囲
器で構成されるCRT発光方式の発光素子に限定される
ことなく、本発明は放電管方式などの発光素子にも使用
できる。
【0022】実施例4.実施例4としてフィルタ形成用
材料の塗布方法について述べる。まず、図6でフィルタ
形成用材料の塗布装置の概要を説明する。図において、
30は自動スプレーガンである。31は自動スプレーガ
ン30の吹き付けエアー供給口、32は作動制御エアー
供給口、33はフィルタ形成用材料供給口、34はエア
ーノズル、35は軸取付部である。36は一軸ロボッ
ト、37は連結用軸である。一軸ロボット36と上記自
動スプレーガン30は上記連結用軸37によって連結さ
れているので、一軸ロボット36の動作によっで自動ス
プレーガン30は発光素子の前面パネル18上を移動す
る。38はエアー源のコンプレッサー、39はコンプレ
ッサー38からのエアーを一定圧力に調整するエアート
ランスホーマ、40は電気信号によって開閉する三方電
磁弁、41は上記三方電磁弁40に開閉電気信号を供給
するリミットスイッチ、39はペイントタンクである。
ペイントタンク42にはフィルタ形成用材料(図示せ
ず)が封入されている。28は自動スプレーガン30に
よって前面パネル18外表面に吹き付けられた霧状のフ
ィルタ形成用材料である。43は発光素子が挿入可能な
開口部を有する平板の整流板で、44は発光素子及び該
整流板43を回転させる回転装置である。48は整流板
43と回転装置44を連結する軸である。45は発光素
子及び該軸48を固定する固定部、46はモーター部、
47は該固定部45と該モーター部46を連結する軸
で、回転装置44は、固定部45、モーター部46、軸
47で構成される。49は排気ファンで、50は該排気
ファン49を有するブースで、発光素子の前面パネル1
8外表面へのフィルタ形成用材料の塗布は該ブース50
内で行われる。29は発光素子の上下方向を確認するた
めの前面パネル18に設けられた方向指示マークであ
る。
【0023】次に、フィルタ形成用材料が自動スプレー
ガンから噴出されるまでの動作について説明する。図5
において、コンプレッサー38からのエアーは、エアー
トランスホーマ39によって一定圧力に調整され自動ス
プレーガン30の吹き付けエアー供給口31及び三方電
磁弁40に供給され、更に、ペイントタンク42の減圧
弁(図示せず)によって一定圧力に調整される。該ペイ
ントタンク42に供給されるエアーによってフィルタ形
成用材料がフィルタ形成用材料供給口33に供給され
る。上記リミットスイッチ41から送られる電気信号に
よって三方電磁弁40が開放され、一定圧力に調整され
たエアーが作動制御エアー供給口32に供給される。そ
して、該作動制御エアーによって、吹き付けエアー及び
フィルタ形成用材料の噴出口が開放され、吹き付けエア
ー及びフィルタ形成用材料が自動スプレーガン30から
噴出される。この時、吹き付けエアーによってフィルタ
形成用材料が霧状になる。また、自動スプレーガン30
から霧状のフィルタ形成用材料25が噴出される間、一
軸ロボット36が動作して、自動スプレーガン30が前
面パネル18上を移動する。
【0024】ここで、整流板と排気ファン可変速回転の
必要性を説明する。図7−Aは整流板43を設けない場
合、図7−B,Cは整流板43を設ける場合である。ま
た、図6−A,Bは排気ファン49が低速で回転してい
る場合、図7−Cは排気ファン49が高速で回転してい
る場合である。図7−Aでは、排気ファン49が低速で
回転しているので、フィルタ形成用材料28はブース内
の気流に影響されない。しかし、発光素子の前面パネル
18の端部ではフィルタ形成用材料28は外側に流れる
ので、前面パネル18の端部と中央部とではフィルタ形
成用材料28の吹き付けの状態が異なる。図7−Bで
は、排気ファン49が低速で回転しているので、フィル
タ形成用材料28はブース内の気流に影響されない。更
に、前面パネル18の端部のフィルタ形成用材料28の
外側への流れが上記整流板43によって除去されるの
で、前面パネル18の端部と中央部とではフィルタ形成
用材料28の吹き付けの状態が同様になる。図7−Cで
は、排気ファン49が高速で回転しているので、フィル
タ形成用材料28はブース内の気流に影響され、前面パ
ネル18の端部と中央部とではフィルタ形成用材料25
の吹き付けの状態が異なる。したがって、前面パネルの
端部と中央部とではフィルタ形成用材料の吹き付けの状
態が同様になるように、整流板が設けられ、かつ、排気
ファンはフィルタ形成用材料が塗布される時は低速で、
塗布されない時は前面パネルの外表面に塗布されなかっ
た浮遊フィルタ形成用材料を排気するために高速で回転
するように制御されている。
【0025】次に前面パネルにフィルタ形成用材料が塗
布される動作を図8〜10を用いて説明する。図8−A
は塗布前である。フィルタ形成用材料が塗布される前面
パネル18の外表面の前処理は、溶剤等による脱脂、主
波長成分180nm及び250nmの紫外線照射、コロ
ナ放電、シラン系カップリング剤のコーティングなどを
複数組み合わせた工程又は単独工程によって行われてい
る。該前面パネル18の周辺には整流板43が設けら
れ、排気ファン49は高速で回転している。図8−Bは
塗布期間で、排気ファン49が高速から低速回転に制御
された後、フィルタ形成用材料28が噴出され、自動ス
プレーガン30が位置a→b→cに移動しながら前面パ
ネル18全面に霧状のフィルタ形成用材料28が塗布さ
れる。図9−Aは発光素子と整流板43が90度回転し
ている期間で、排気ファン49が低速で回転していて霧
状のフィルタ形成用材料28が噴出していない。図9−
Bも塗布期間で、フィルタ形成用材料28が噴出され、
自動スプレーガン30が位置c→b→aに移動しなが
ら、図8−Bの状態から90度回転した発光素子の前面
パネル18全面にフィルタ形成用材料28が塗布され
る。図10−Aも発光素子と整流板43が90度回転し
ている期間で、排気ファン49が低速で回転していて霧
状のフィルタ形成用材料28が噴出していない。図10
−Bもフィルタ塗布期間で、霧状のフィルタ形成用材料
28が噴出され、自動スプレーガン30が位置a→b→
cに移動しながら、図9−Bの状態から90度回転した
発光素子の前面パネル18全面に霧状のフィルタ形成用
材料28が塗布される。このように図8−B→図9−A
→B→図10−A→Bを繰り返すことにより自動スプレ
ーガン30の移動方向を変化させながらフィルタ形成用
材料を塗布することができる。そして、フィルタ形成用
材料塗布終了後は、排気ファン49が低速から高速回転
に制御され、前面パネル18の外表面に塗布されなかっ
た浮遊フィルタ形成用材料が排気される。更に、前面パ
ネル前面に塗布されたフィルタ形成用材料のバインダに
は上述した紫外線硬化型アクリル樹脂が使用されている
ので、フィルタ形成用材料は主波長成分350nmの紫
外線によって硬化される。なお、実施例では紫外線硬化
型アクリル樹脂バインダとして使用した場合を説明した
が、熱硬化型樹脂などを使用した場合でもフィルタ形成
用材料を構成可能なことは言うまでもない。
【0026】上記のように、発光素子を回転させること
によって自動スプレーガン30の移動方向が変化するの
で、フィルタ形成用材料剤28に吹き付けむらがあって
も前面パネル18上で平均化され、また、塗布中は排気
ファン49を低速で運転するので、フィルタ形成用材料
剤28は排気ファン49に影響されずに吹き付けられ
る。更に、整流板43により前面パネル18全面のフィ
ルタ形成用材料28の流れが安定化されるので、凹凸面
を有する前面パネル18外表面のフィルタの膜厚つまり
透過率のむらが抑制される。実施例では90度回転のみ
について説明したが、180度回転などいかなる角度で
も自動スプレーガン30の移動方向を変化させることが
可能なことは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば内側に
マトリックス状の発光部が配列形成された前面パネルは
真空外囲器と同じ材質で表面部がマトリックス状の凸レ
ンズに形成され且つ前面パネルの外表面に光を選択吸収
するための着色材を有するフィルタが被着されているの
で真空外囲器全体を熱膨張係数が同じ同一材料で構成で
き真空外囲器がひび割れを発生しない発光素子が得られ
る効果がある。また、前面パネルの凸レンズが形成され
ていない表面部にその高低差がフィルタの膜厚以上の凹
凸部を設けたので外来光の反射の集中を抑制でき高品質
の画像表示が可能な発光素子が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における発光素子を示しA
がその正面図でBがAにおける線IB−IBに沿った部
分断面図である。
【図2】この発明の実施例1における発光素子の前面パ
ネルの凸レンズが形成されていない部分の詳細部を示し
Aがその正面図でBがAにおける線IIB−IIBに沿
った断面図である。
【図3】この発明の実施例1における発光素子を示しA
が左側面図でBがその右側面図である。
【図4】この発明の実施例1における発光素子の背面図
である。
【図5】この発明の実施例1における発光素子を示しA
が下側面図でBがその上側面図である。
【図6】この発明の実施例4のフィルタ形成用材料の塗
布方法における塗布装置の概略構成図である。
【図7】この発明の実施例4のフィルタの塗布方法にお
ける塗布動作を示す側面図A,B,Cである。
【図8】この発明の実施例4のフィルタの塗布方法にお
ける塗布動作を示す斜視図A,Bである。
【図9】この発明の実施例4のフィルタの塗布方法にお
ける図8に続く塗布動作を示す斜視図A,Bである。
【図10】この発明の実施例4のフィルタの塗布方法に
おける図9に続く塗布動作を示す斜視図A,Bである。
【図11】従来例の発光素子を示す正面図である。
【図12】図11の線XII−XIIに沿った断面図で
ある。
【図13】図11における概略一部斜視図である。
【図14】他の従来例の発光素子を示す正面図である。
【図15】図14における線XV−XVに沿った断面図
である。
【符号の説明】
1 真空外囲器 4 筒状側板 5(5R,5G,5B) 発光部(蛍光表示部) 18 前面パネル 19 前面パネルの凸レンズ表面部 20 前面パネルの凸レンズでない表面部 21 フィルタ 22 前面パネルの凸レンズでない表面部の凹凸部 23 プラグ 28 霧状のフィルタ形成材料 30 自動スプレーガン 44 回転装置 50 ブース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図11は特開昭62−10849号公報
に示された従来例としての複合型発光素子を示す正面
図、図12は図11における線XII−XIIに沿った
断面図、図13は同じくその概略一部斜視図である。図
において、1は発光素子の真空外囲器、2は前面パネ
ル、3は背面パネル、4は筒状側板であり、上記真空外
囲器1は、上記前面パネル2と上記背面パネル3と上記
筒状側板4とによって気密封止されたガラス管から成っ
ている。5は上記前面パネル2の発光部(蛍光表示部)
で、上記発光部511〜533図11〜図13の場合、3
×3画素のマトリックス状に配列された蛍光体から成っ
ている。ここで、上記発光部511〜533の第1、第2番
目の添字は第1〜第3行、第1〜第3列目に対応する。
11は電子ビームで、上記電子ビーム11の照射によっ
て赤色R、緑色G、青色Bにそれぞれ発光する3色の発
光部5R、5G、5Bに上記発光部5は分類される。6
は発光素子のアノード群、13は外部端子であり、上記
前面パネル2の裏面における上記各発光部5R、5G、
5Bの画素周辺にそれぞれ対応して配置された複数の上
記アノード61、62・・・から成り、これらの上記アノ
ード61、62・・・には上記外部端子13を介して高電
圧が印加される。7は上記真空外囲器1内の上記背面パ
ネル4側に配置されたカソード群で、上記各発光部5
R、5G、5Bに対応して独立配置された電子放出のカ
ソード711〜733(図14に721〜723のみを図示)か
ら成っている。14は上記カソード711〜733を支える
サポートであり、上記カソード711〜733は各々の両端
が上記背面パネル3上に固定された一対のサポート14
a、14b間に支持されている。尚、上記各カソード7
11〜733には、例えばNiスリーブ上に酸化物をコーテ
ィングした直熱型のものが使用できる。8は行選択用制
御電極で、上記カソード群7と上記発光部5との間に配
置された制御電極群である。9は上記カソード711〜7
33よりの電子ビーム11を非収束ビームとしての通過さ
せるための電子通過用穴で、上記制御電極81〜83は上
記発光部5の5R、5G、5Bに対応して上記電子通過
用穴91〜93を有している。10は列選択用制御電極
で、上記カソード群7の背面側つまり上記背面パネル3
上に配置された背面電極群であり、上記背面電極101
〜103はAg等の導体層から形成される。12は上記
背面パネル3より上記カソード群7、上記行選択用制御
電極8及び上記列選択用制御電極群10の各々の電極を
外部に引き出す外部端子としてのリード線である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】次に動作について説明する。まず、上記列
選択用制御電極101〜103上記がカソード711〜733
の電位に対して負の電位の時、該カソード711〜733
周りが負の電位で取り囲まれているため、上記各カソー
ド711〜733からの照射電子は上記行選択用制御電極8
1〜84及び上記アノード61、62・・・には到達せずカ
ットオフ状態となる。上記列選択用制御電極101〜1
3に上記カソード711〜733の電位に対して0V又は
数Vの正電位を加えると、上記カソード711〜733から
放出される上記電子ビーム11が上記行選択用制御電極
1〜84に到達する。この場合において、上記行選択用
制御電極81〜84の電位が上記カソード711〜733に対
して負の電位の時は、それらの上記各行選択用制御電極
1〜84の上記電子通過用穴91〜93から上記電子ビー
ム11が通過できず、このため、上記アノード61、62
・・・に上記電子ビーム11が到達できず、上記発光部
5R、5G、5Bは発光しない。一方、上記行選択用制
御電極81〜83電位がカソード711〜733に対して正の
電位の時は、それらの上記行選択用制御電極81〜83
電子通過用穴91〜93から上記電子ビーム11がそれぞ
れ通過することにより、上記各発光部5R、5G、5B
を発光させる。従って、上記発光部5R、5G、5Bと
対応してマトリックス状に配列された上記行選択用制御
電極81〜83と上列選択用制御電極群101〜103
を選択的に駆動制御(ダイナミック駆動)することによ
り、この両電極の交差する上記発光部5R、5G、5B
を発光させることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】実施例4.実施例4としてフィルタ形成用
材料の塗布方法について述べる。まず、図6でフィルタ
形成用材料の塗布装置の概要を説明する。図において、
30は自動スプレーガンである。31は自動スプレーガ
ン30の吹き付けエアー供給口、32は作動制御エアー
供給口、33はフィルタ形成用材料供給口、34はエア
ーノズル、35は軸取付部である。36は一軸ロボッ
ト、37は連結用軸である。一軸ロボット36と上記自
動スプレーガン30は上記連結用軸37によって連結さ
れているので、一軸ロボット36の動作によっで自動ス
プレーガン30は発光素子の前面パネル18上を移動す
る。38はエアー源のコンプレッサー、39はコンプレ
ッサー38からのエアーを一定圧力に調整するエアート
ランスホーマ、40は電気信号によって開閉する三方電
磁弁、41は上記三方電磁弁40に開閉電気信号を供給
するリミットスイッチ、39はペイントタンクである。
ペイントタンク42にはフィルタ形成用材料(図示せ
ず)が封入されている。28は自動スプレーガン30に
よって前面パネル18外表面に吹き付けられた霧状のフ
ィルタ形成用材料である。43は発光素子が挿入可能な
開口部を有する平板の整流板で、44は発光素子及び該
整流板43を回転させる回転装置である。48は整流板
43と回転装置44を連結する軸である。45は発光素
子及び該軸48を固定する固定部、46はモーター部、
47は該固定部45と該モーター部46を連結する軸
で、回転装置44は、固定部45、モーター部46、軸
47で構成される。49は排気ファンで、50は該排気
ファン49を有するブースで、発光素子の前面パネル1
8外表面へのフィルタ形成用材料の塗布は該ブース50
内で行われる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】次に、フィルタ形成用材料が自動スプレー
ガンから噴出されるまでの動作について説明する。図
において、コンプレッサー38からのエアーは、エアー
トランスホーマ39によって一定圧力に調整され自動ス
プレーガン30の吹き付けエアー供給口31及び三方電
磁弁40に供給され、更に、ペイントタンク42の減圧
弁(図示せず)によって一定圧力に調整される。該ペイ
ントタンク42に供給されるエアーによってフィルタ形
成用材料がフィルタ形成用材料供給口33に供給され
る。上記リミットスイッチ41から送られる電気信号に
よって三方電磁弁40が開放され、一定圧力に調整され
たエアーが作動制御エアー供給口32に供給される。そ
して、該作動制御エアーによって、吹き付けエアー及び
フィルタ形成用材料の噴出口が開放され、吹き付けエア
ー及びフィルタ形成用材料が自動スプレーガン30から
噴出される。この時、吹き付けエアーによってフィルタ
形成用材料が霧状になる。また、自動スプレーガン30
から霧状のフィルタ形成用材料25が噴出される間、一
軸ロボット36が動作して、自動スプレーガン30が前
面パネル18上を移動する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】ここで、整流板と排気ファン可変速回転の
必要性を説明する。図7−Aは整流板43を設けない場
合、図7−B,Cは整流板43を設ける場合である。ま
た、図−A,Bは排気ファン49が低速で回転してい
る場合、図7−Cは排気ファン49が高速で回転してい
る場合である。図7−Aでは、排気ファン49が低速で
回転しているので、フィルタ形成用材料28はブース内
の気流に影響されない。しかし、発光素子の前面パネル
18の端部ではフィルタ形成用材料28は外側に流れる
ので、前面パネル18の端部と中央部とではフィルタ形
成用材料28の吹き付けの状態が異なる。図7−Bで
は、排気ファン49が低速で回転しているので、フィル
タ形成用材料28はブース内の気流に影響されない。更
に、前面パネル18の端部のフィルタ形成用材料28の
外側への流れが上記整流板43によって除去されるの
で、前面パネル18の端部と中央部とではフィルタ形成
用材料28の吹き付けの状態が同様になる。図7−Cで
は、排気ファン49が高速で回転しているので、フィル
タ形成用材料28はブース内の気流に影響され、前面パ
ネル18の端部と中央部とではフィルタ形成用材料25
の吹き付けの状態が異なる。したがって、前面パネルの
端部と中央部とではフィルタ形成用材料の吹き付けの状
態が同様になるように、整流板が設けられ、かつ、排気
ファンはフィルタ形成用材料が塗布される時は低速で、
塗布されない時は前面パネルの外表面に塗布されなかっ
た浮遊フィルタ形成用材料を排気するために高速で回転
するように制御されている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に前面パネルにフィルタ形成用材料が塗
布される動作を図8〜10を用いて説明する。29は発
光素子の上下方向を確認するための全面パネル18に設
けられた方向指示マ−クである。図8−Aは塗布前であ
る。フィルタ形成用材料が塗布される前面パネル18の
外表面の前処理は、溶剤等による脱脂、主波長成分18
0nm及び250nmの紫外線照射、コロナ放電、シラ
ン系カップリング剤のコーティングなどを複数組み合わ
せた工程又は単独工程によって行われている。該前面パ
ネル18の周辺には整流板43が設けられ、排気ファン
49は高速で回転している。図8−Bは塗布期間で、排
気ファン49が高速から低速回転に制御された後、フィ
ルタ形成用材料28が噴出され、自動スプレーガン30
が位置a→b→cに移動しながら前面パネル18全面に
霧状のフィルタ形成用材料28が塗布される。図9−A
は発光素子と整流板43が90度回転している期間で、
排気ファン49が低速で回転していて霧状のフィルタ形
成用材料28が噴出していない。図9−Bも塗布期間
で、フィルタ形成用材料28が噴出され、自動スプレー
ガン30が位置c→b→aに移動しながら、図8−Bの
状態から90度回転した発光素子の前面パネル18全面
にフィルタ形成用材料28が塗布される。図10−Aも
発光素子と整流板43が90度回転している期間で、排
気ファン49が低速で回転していて霧状のフィルタ形成
用材料28が噴出していない。図10−Bもフィルタ塗
布期間で、霧状のフィルタ形成用材料28が噴出され、
自動スプレーガン30が位置a→b→cに移動しなが
ら、図9−Bの状態から90度回転した発光素子の前面
パネル18全面に霧状のフィルタ形成用材料28が塗布
される。このように図8−B→図9−A→B→図10−
A→Bを繰り返すことにより自動スプレーガン30の移
動方向を変化させながらフィルタ形成用材料を塗布する
ことができる。そして、フィルタ形成用材料塗布終了後
は、排気ファン49が低速から高速回転に制御され、前
面パネル18の外表面に塗布されなかった浮遊フィルタ
形成用材料が排気される。更に、前面パネル前面に塗布
されたフィルタ形成用材料のバインダには上述した紫外
線硬化型アクリル樹脂が使用されているので、フィルタ
形成用材料は主波長成分350nmの紫外線によって硬
化される。なお、実施例では紫外線硬化型アクリル樹脂
バインダとして使用した場合を説明したが、熱硬化型樹
脂などを使用した場合でもフィルタ形成用材料を構成可
能なことは言うまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 63/06 9057−5E (72)発明者 中野 雅章 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料デバイス研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面パネルを有する真空外囲器と、上記
    前面パネルの内側にマトリックス状に配列して形成され
    た複数の発光部と、該発光部の発光を制御する制御電極
    とを備えた発光素子において、上記前面パネルは上記真
    空外囲器と同じ材質で表面部がマトリックス状の凸レン
    ズに形成され且つ上記前面パネルの外表面に光を選択吸
    収するための着色材を有するフィルタが被着されている
    ことを特徴とする発光素子。
  2. 【請求項2】 前面パネルの凸レンズが形成されていな
    い表面部にその高低差がフィルタの膜厚以上の凹凸部を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 排気ファンを備えたブース内で発光素子
    を前面パネルの表面部の中央を軸に所定ピッチで回転さ
    せながらフィルタの形成用材料をスプレー法により被着
    させることを特徴とする請求項1に記載の発光素子のフ
    ィルタの塗布方法。
  4. 【請求項4】 排気ファンはフィルタの形成用材料塗布
    中は低速回転で塗布しない時は高速回転で運転すること
    を特徴とする請求項3に記載のフィルタの塗布方法。
JP2093493A 1993-02-09 1993-02-09 発光素子及びそのフィルタの塗布方法 Pending JPH06231706A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0773401A1 (en) * 1995-11-09 1997-05-14 C.R.F. Società Consortile per Azioni Device with micro-filters for selecting colours and images
US6252345B1 (en) * 1998-09-30 2001-06-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Display panel and method of fabricating the same
CN100394220C (zh) * 2004-11-09 2008-06-11 Lg电子株式会社 显示面板的前部滤光器及其制造方法
CN100447932C (zh) * 2004-04-09 2008-12-31 三星电子株式会社 等离子体显示板

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